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2013年3月

『ウェディングシンガー』(4)

2013.3.31(Sun.) 15:00~18:40
日本青年館大ホール 2階H列1桁番台(下手側)

公式の終演予定時間は17時55分。ということはつまり、45分カーテンコールやっていたということになります。
再再演、WSの大千秋楽が終わりました。

先日クリエで見たときに、カーテンコールでペンライトを握っていた方がいらして「あ、いいな」と思って、この日の公演前にダイソーで買っていきました。

開場時間ちょうどに現地に着いて作品公式Twitterを見ると、この日はペンライトを配るそうで(笑)

そういえば2年前の同じ場所での打ち上げ公演でもペンライトは配られたなぁと家に帰ってみてみたら、その時は持ち手が赤のもの、今回は持ち手が青のもの。今日の配布も赤と青を半分ずつで配っていたので、2年越しで2パターン完集(笑)

この日、アンサンブルの安井さんが体調不良で休演。後で聞いたら偽マイケル・ジャクソンとかをされていた方で、この日は坂元さんがピンチヒッターでの特別フォーメーション。

というかそもそも、アドリブ百番勝負みたいなこの日の公演が、丸々特別フォーメーションですけど(笑)

・・・

一曲目「君の結婚式」から拍手の厚みが半端ない。許可されたら1曲目から総立ちしそうな感じさえします。
ここではウェディングシンガーさんは新婦さんと妙に良い感じだったりするんですよね。肩に手を当てたりとか。

この日は花嫁さんのブーケ投げ、あやうくジュリアが拾い損ねて、珍しく逆側で拾ってた(普通は上からすとんと落ちるのに、珍しく花が下側になって落ちてきてた)。

翌日に自分の結婚式を控えて作曲しか頭にないロビーと、それに茶々を入れに来る悪友2人。
ラブソングは苦手だろうに、リンダに嫌われたくなくて必死に作曲するロビーが可愛い。
男が男に可愛いって言ってどうなるものだかとも思うけど(笑)、まぁそれはそれ。

ジョージが作ってきたキッシュをロビーの顔に押しつけまくったので、さすがにロビーがぶち切れて(笑)、キッシュを放り投げる。それを拾って足でトスする(しかも2回)なサミーに、足トス1回成功させるロビー(いずれも会場内やんやの大喝采)。もうこの時点で訳が分からなくなり始めてます。

えろいんだよ」って言って先に出ていったサミーに、「てもみんなら行くよ-」とか言ってるジョージ(会場内大笑)で、完璧あきれ顔なロビーが面白すぎる。
まさかニュージャージーで自分の行きつけの整体さんの名前が出るとは(笑)

ロビーの結婚式が不慮の事故(訳:リンダの気まぐれ)でぶちこわしになったときの神父さんの動きはいっつも面白いけど、この日はべたーんと地べたに寝っ転がったら結婚式の出席者がばちーんと平手打ち(笑)。神父さん何が起こったのか分からず狼狽。面白い。

リンダに振られたロビーを慰めるべくおばあちゃんが自らの男性遍歴を赤裸々に語る(爆)シーン。この日、いつもの通り何人も外人の名前を言った後、『サマーキャンプでジャパニーズ、ムライクニオとも関係があったのよ』って言ってて客席爆笑。ちなみに、この日客席に当のご本人がいらっしゃいましたとさ(笑)

「あなたはハンサム」→「それはそうだけど」→「調子乗ってるんじゃないわよ!」の3点セットはもはや芸術(笑)

アンジー&ジュリア&ホリーのシーンで、アンジーが「伊達に歳とってないわよ」って言ったらホリーが「ごもっとも」と返して舞台上が1秒間微妙な空気に(笑)

そういや、ここでジュリアはアンジー(お母さま)に「グレンはパパよりずっと頭が良いのよ」って言ってますが、「アンジーが(私の)お父さんをノセたようにはいかないのよ」って言ってるんですよね。さすがジュリア、しっかり者。

「愛の犠牲者」ではあろうことか新郎までもがみんなに同調し始めて、前半はまさかの新婦さん孤立(笑)

そんな中、ロビー君は「最後だから何をやっても良いぞ」「お客さんの上にのっかるとか新しいな」とか言いたい放題(爆)

※最前列の人はこの日、キャストに座られたり「boy×3」やられたり、しまいには朦朧としたロビーが降りてきそうになったり(上手階段の場所)、ずいぶんお得感あり。

引き出物を選びにジュリアに連れてこられるロビー君。
同じ立場の見ず知らずの男性と意気投合するんですが、この男性、相手の女性の鞄を地面に叩きつけていてロビー君が慌てて拾ってあげてたのが流石。というかアドリブ回収係ですね、ほとんど>ロビーさん

「泣くから」の言い方をジュリアが男声にしていてむちゃくちゃ格好いい。アドリブ入れる余裕があるのね。
でも「むちゃくちゃ怖い、夢に出る」と怖がるロビーにも共感(笑)

ジュリアと言えば酔っぱらいぐでんぐでんジュリアが、お立ち台に上がったときにジョージのポケットにちょっとした粗相を・・・というか、ジョージが助けてあげているんですよね。へぇ。

「サタデー・ナイト・イン・ザ・シティ」の狂乱の盛り上がりで1幕は終了。

・・・

2幕のオーバーチュアから大拍手大会で始まって、「誰にとっても大事なのよん、、、よん、、」で上手側に捌けていくホリーですが、この日はまさかのリバースで戻ってきて会場内大喝采。「戻ってこなくて良いんだよ!」ってロビーに突っ込まれてた。いやぁ、ロビーは何でも拾うねぇ。

ホリーとサミーの仲直りsong、通称「馬鹿歌」(←勝手に命名)ではサミーが階段最上段でまさかのコケ(笑)
滑り落ちるまでには至りませんでしたが、数瞬、痛そうにしてごまかしてました。圭吾さん、きーつけてくださいましー。

毎度恒例のお楽しみ。グレンとジュリアの結婚式妨害大会、公称「ベガスの砂嵐作戦」。
いつも去就(爆)が注目されるナンシー(レーガン大統領夫人)は上手から下手へこそーっと、グレン・ジュリアの背後を抜け出し、まさかの上段、ウェディングシンガーバンドの目の前へ!(会場内拍手)

グレンが焦りまくり、階段を駆け上り扉を開けようとするも開かず。そもそもあの階段、ジュリアがロビーの地下室に入ってくるためにあるので、奥からは押せば開くのですが、手前からは押しても開かないわけで・・・
グレンが余りに強く押すので扉が揺れた(笑)。結局気づいて扉を引いてナンシーを引っ張り出し・・・

で、グレンが戻ってきたらきたで、レーガン大統領がふるってまして。

「むかしむかしあるところに、ロビーという男性がおりました(ここで、芳雄君fanの方がプレゼントしたというロビー君人形が登場)。そして、ジュリアという女性がおりました(同じくジュリアちゃん人形が登場)。2人はいつまでも幸せに過ごしましたとさ」で会場内やんやの大喝采(笑)

しまいにはジュリアがむちゃくちゃ喜んでいるという。
「ジェリービーンズいかがですか」って大統領に言われて素で貰いに行って、グレンに「ジェリービーンズならいくらでも買ってやるよ!」って引き戻されてた(爆)

で、ここで遅れてきたロビーが客席から登場してMYギターで歌うんですが、ここでまさかのロビーのギターミスで、一瞬の静寂の後、大拍手&大爆笑
舞台上のジュリアはどうしようって感じになってたら、ロビーまさかの最初からやり直し(笑)

泣きじゃくりまくるジュリアと、それでも歌だけはちゃんと歌う様に感動してたら、ロビーの答えが超ロングトーンの「いえーーーーーーーーーーーーーす!」で会場の導火線にまたも火がつく(笑)。

ラスト、もの凄い盛り上がり方になりました。

・・・

キャストの皆さまからのご挨拶は動画で上がるそうですので、かいつまんでですが、口々におっしゃっていたのが「今回で最後と思いたくない、またこの最高のカンパニーでやりたい」ということ。「それには皆さんのお力が必要です」とはこの日舞台に上がった演出の山田和也さん。

この日休演となってしまった安井さんのことにご挨拶で触れた愛ちゃんは凄いなと思った。
普通なら座長しか触れないはずだろうに、「全員一丸で」って言葉は、リーダーとして組織をまとめたことがあるからこそ出てくる言葉だろうなと思う。本当に素敵なヒロインさんでした。

そして言いたいことを全部言われてしまったように思えても、それでもきちんと言うことが出てくる座長さん。
「ミュージカルコメディはお伽噺だと思う。こんな世界があったらいいな、って。それを望むことによって実現しそうに思える、それがミュージカルコメディの素敵なところ」とおっしゃっていたのは、流石に全員のアドリブを一手に跳ね返しているだけのことはある存在感でした。

一番いいところで間違えたけど(爆)、結局全部を持っていきました(笑)

そういえばカテコで、ジュリアが投げたブーケが舞台上に戻されてました。結局再度投げて、その次の列の方に無事拾われて何より。「もらってくれてありがとー」@ジュリア談

カーテンコール「君の結婚式(リプライズ)」では2階にも4人。大盛り上がりまくりの後は、なんでだか広々と広がった日本青年館のステージを、下手から上手へただただ踊っていくメインのみなさま方。ジュリア、ロビーがそれぞれ出てきた空間が面白かったな-。

なんやかんやで2回しか見られなかった今期のWSだったけど、面白さが一番凝縮されてて美味しい気分でした。

幸あれ~。

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『屋根の上のヴァイオリン弾き』(6)

2013.3.24(Sun.) 13:00~16:15
 1階E列センターブロック下手側

2013.3.26(Tue.) 18:00~21:35
 2階J列センターブロック下手側

日生劇場

今期の屋根ヴァ、MY前楽・楽です。

日曜マチネ、会期中一番の良席でmy楽とするはずだったのですが、なんだか芝居として不完全燃焼な気持ちが抜けなくて。

で、以前のトークショーも不完全燃焼だったので、ダブルで欠けたピースを探しに、日生劇場に行ってきました。

仕事を17時20分で切り上げて、日生劇場で当日券を購入したのが開演5分前。
ご存知の通り、日生劇場2階席ともなれば入口から5分は見ないと危ない(というかビル4階)ので、正にスレスレでした。

・・・

この日の客席は、今期見た屋根のどれよりも笑いの沸点が低くて、市村さん演じるテヴィエの動きにどっかんどっかん受けているのですが、それが新鮮な感じでとってもいい。市村さんもそういう席の空気を読む人だからちょっと演技をずらして更に笑いを取りに行ったりでとても楽しい。

それに前方で見た日曜マチネよりも最後列の火曜ソワレの方が芝居ががっつり伝わってくると言うのは・・・たぶん、受け手の側の気持ちもあるのでしょうね。日曜マチネは自分でも「今期最後」として見るのかはっきりしないまま見終わってしまったから、中途半端な印象になっちゃったんだと反省。

・・・

ホーデルとパーチックの関係を見ていると、「欠けたもの同士の関係」だなぁとつくづく思う。
ホーデルはパーチックから勇気をもらえて
パーチックはホーデルから心をもらえて
だからこそ、2人で歩み出せることができたんだろうなと思えた。

ツァイテルの結婚式のとき、パーチックが垣根を跳び越えて、女性に踊りを踊ってもらおうとする前に、上手側女性グループ、下手側男性グループでぐるぐる回っているとき、中央付近で柵を挟んで隣り合ったパーチックとホーデルが、目と目で通じ合っているのを発見。当然みんなは気づいてないけど、既にここでパーチックとホーデルには通じ合うものがあったんですね。

見ていておおっ、と思ったシーンを2つ。

1つは三女・チャヴァとヒョートカのシーン。
1幕ラストのロシア人の乱入シーン、ヒョートカもその場に居合わせるわけですが、ひとしきり皆が暴れる中、ためらいがちに暴れるヒョートカ。そして終わったときにいる場所は、なんとチャヴァのすぐ横・・・

自分の姉の結婚式を台無しにしたロシア人だけど、チャヴァはちゃんと「ヒョートカ」という人物を見ていたからこそ、彼と結婚する気になれたんだなと。や、あんな近いところにいるとは思ってなかった。というか・・・パーチックがホーデルをはっきりと庇っていたのに比べて、ヒョートカは表向きチャヴァを庇う立場にいることはできなかったけど、周囲のロシア人にわからないようにチャヴァを守ろうとしていたってことなんですよね、きっと。

もう一つは長女・ツァイテルの夫・モーテルの話。
中古のミシンを買ったシーンで、モーテル・ツァイテルともにロシア人のヒョートカに普通に接してることにも驚いたけど(商人としては当たり前かもしれないけど)、小金をせびりにきた乞食にお金を渡しているほどには仕事を頑張ったモーテル夫妻、の方にびっくり。誠実そうだもんねぇ。

駅のシーン、強がるホーデルが、気持ちが溢れるようにテヴィエに泣きついて・・・ひとしきり泣かせた後に、「いつまでも泣いているんじゃない」という気持ちを、”言葉じゃなくて背中を強く押すことが、一番ホーデルに伝わる”と分かっていたテヴィエが、やっぱり父親だよねぇと感銘を受けて。

・・・

ラストの「サンライズ・サンセット」のシーンを見ていてふと。

「人間って『希望』がないと生きていけないんだよなぁ」としみじみと。

シベリアに行ってしまったホーデルとはいつ会えるかも分からない、ワルシャワに行ったツァイテルともいつ会えるのかも分からない・・・でも、「いつか会える」と思い続けることが『希望』で、それがないと人間は生きていけないなのだなと。

今期4回目、そういう形で本編がすっと気持ちの中に入ってきたことが、何よりほっとしました。

・・・

そしてトークショーへ。

この日は全回中最も登場人物が多い、7人のトークショー。

司会は前回に続き真島さんということで、若干の不安を感じつつでしたが、どうしてどうしてこの日は良かった。

というか「新婚さんいらっしゃーい」という企画にした企画担当の勝利ですよ(笑)

まじー「ワルシャワからおいでいただきました、
     ツァイテル・モーテルです」
   「遠くシベリアの地からおいでいただきました、
     パーチック・ホーデルです」
   「こちらもワルシャワからおいでいただきました、
     ヒョートカ・チャヴァです」

(笑)

・・・これが実際に見ると意外に面白くて。

何より面白かったのは次女カップル。
上手上側から出てくるときに、
2人寄り添ってガクガクブルブルしながら降りてくる。
シベリアからだもんね(笑)
少し遅れて理解した客席から笑いが起こる。うん、今日は良い流れ。

●お題その1「相方さんの意外な一面」

自由君「(大塚さんは)お酒が好きだそうなんですよね」
ちーちゃん「自由君以外みんな知ってると思う」←(爆笑)
自由君「自分はお酒弱いんで、(大塚さんが)お酒飲んでいる横で
 ウーロン茶飲んでますね多分」

ちーちゃん「見つめ合うとわかるんですけどアイラインがすんごい
 綺麗なんですよ」
自由君「メイク苦手なんで、そう言われるととっても嬉しいです、
 ありがとうございます」

友ちゃん「意外と良い香りがします、ヒョートカ」
耕平君「意外?(笑)」
友ちゃん「ヒョートカが通った後が分かるんですよ(笑)」

耕平君「2幕最初の(チャヴァとの)シーンで、いつもチャヴァは
 笑顔なんですけど、その時自分が本を持ってて、そうしたら
 チャヴァが『真顔で』返してきて、
 あの表情は自分しか知りません(笑)」

●お題その2「相方さんの可愛い一面が”あれば”教えてください」

アンケート書いた人、鬼だけど面白い(笑)

てりー氏「結婚式の後のシーンで、ツァイテルがガクガク震えていて、
 そこで自分(モーテル)のことをつねってくるんです。
 その時”可愛い”なって」
水さん「作戦勝ちです」(笑)

自由君「パーチックとホーデルは最初はツンツンしてて、喧嘩
 ばっかりしてるけど、一緒に踊る時にはとっても笑顔で
 踊ってくれてすっごく可愛い。」
ちーちゃん「言わせてるんじゃないですからね!」(爆笑)

耕平君「結婚式の後のシーンで、ちょうどチャヴァに光が強く当たるん
 ですよ。
 そこで『光が強いので影になるように立ってもらえませんか』って
 言われて、可愛いなと思いました。
 ま、でもそんなことで立ち位置変えてられませんが(笑)」


●お題その3「2人の結婚生活は」

てりー氏「両親と同じ5人家族、家族関係は良好です」

自由君「自分は拘束されて働けないので、ホーデルが代わりに
 働いてくれてます。
 本当にありがとうございます」
まじー「あれ、でもパーチックも働いてはいるよね」
自由君「でも金山(きんざん)とかですからね。強制労働とかって」

●お題その4「漢前の千弘さんに質問です。
 お相手の自由君と最初に会ったときのご挨拶は」

・・・これ、自分が書いた質問なんですけど(笑)。
まさか採用されると思いませんでした。

正確には「お相手の自由君と『その日』最初に会ったとき」なので
意味が変わっちゃってたんですけどね。

ちーちゃん「漢前かなぁ」

まじー「男っぽいよね。むしろがさつ(爆)」

・・・で、ひとしきり、クリエの時の共演の話をした後。

自由君「自分はミュージカル久しぶりだったので、『どうしたら
 いいんだろう』って緊張してたんですけど、大塚さんにお会い
 したらもう本当に堂々としてて、ベテランさんで、
 たくさんミュージカルにも出ておられて

ちーちゃん「そんなに出てないですよぉ(汗)」

自由君「そういえばダンスでも、ずいぶんリードされてました」

・・・

ま、そんなこんなで20分。

ペースも良かったし、何よりちーちゃんの「言わせてるんじゃないですからね!」が最強でした(笑)

質問も採用していただけたし、なんかいい思い出で屋根が締められて嬉しいです。

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『屋根の上のヴァイオリン弾き』(5)

2013.3.20(Wed.) 17:00~20:45
日生劇場2階B席 H列センターブロック20番台

3姉妹トークショーの回。

開演前に東宝受付を覗くと、リピーター特典(観劇回に次以降のS席購入で写真プレゼント)の写真が変わっていました。
前回の箒シーンに変わって、2幕の通称「ぷんすかシーン」(パーチックに怒って坂を下りてくるところの服装)の写真でした。
それにしても前回も今回も、なんでそんなに引いて撮るかな。
ちゃんとフレームにぴったり入っていれば購入意欲そそるのにな、ということで一旦見送り。

で、トークショーの話はひとまず置くとして、まずは本編の話から。

・・・

ちーちゃんホーデルで何気に好きなシーンが、1幕初っぱな、テヴィエが「しきたりがいつ始まったか知っているか?」と尋ねたときに、人一倍ぶんぶん首を横に振って「私を指名しないで、先生お願い」みたいになっているとこ(笑)

ここ、この日は市村さん、遅れてきて1階センターに入ってきた人をいじって組み合わせて遊んでたな。

3姉妹シーンで好きなのが三女と次女のシーン。安息日の前に、テヴィエが帰ってきて、チャヴァが納屋から戻ってきたとき、(確か)四女がミルクの入れ物を回収したら、チャヴァが隠してた本が落ちて・・・というシーン。
ここ、テヴィエが拾って、埃を払ってチャヴァに返してあげて、それもいいんですが、たたたっとチャヴァがホーデルのところに駆けていって、ホーデルが「良かったね」とチャヴァに声をかけるシーンが結構好き。チャヴァの笑顔もいいんだよね。

「テヴィエは学がある人が好きだからね」とは母・ゴールデの言ですが、チャヴァから本を取り上げようとしないのは、「女性も学を持っていた方が良い」と思っているからなのかなと思う。ゴールデもそういう点には口を挟まないし、テヴィエはパーチックに対しても驚くぐらい寛容で、むしろパーチックに対してはホーデルの方が怪しがってますもんね。

・・・

「屋根の上のヴァイオリン弾き」というタイトルについて、テヴィエは最初のパートで意味を語っています。

「しきたりがないと我々の暮らしは危なっかしい、そう、屋根の上のヴァイオリン弾きみたいに」と。

ユダヤ人という、特定の土地を持たずに土地から土地へ流れていった人たちを隠喩して、「屋根の上のヴァイオリン弾き」と称しているのだと思うのですが、この日見ていてふと気づいたのが『屋根』というもののもう一つの意味。

「屋根」って、もう一面として「庇護」の象徴だと思うのですね。
雨風から自らを守るものは「屋根」であり「壁」であり。

「屋根の下で住む」ことが”束の間の時”でしかないという現実。物理的な「屋根」だけではなくて、何の庇護も求められない存在なのかもと思えて、胸を突くものがありました。

・・・

もう一つ、この作品には「永遠の別れ」と思わざるを得ない別れが、いくつも現れます。

現代社会、というか現代日本で「永遠の別れ」を自覚するときというのは、主に亡くなるときでしかないわけで、よほど喧嘩別れとかでない限り、「会おうとすればいつかは会える」関係。

この作品での「別れ」はいつ再会できるか全く保証のない別れ。父母とホーデル、ツァイテル夫婦、チャヴァ・・・、そして同じ土地に一度は暮らしたイエンテ、ラザール・・・

特に、気が合わなかったテヴィエとラザール、それも更に因縁までもが加わった2人が、それでも最後はひっしと抱き合って別れるさま。それが本当の「別れる」という意味なのだということを感じずにはいられません。

・・・

ツァイテルの結婚式の時、ホーデルとパーチックは手を取り合うという、「しきたり破り」を起こします。
起こしたのはパーチックで、乗ったのはホーデルですが。

これ、パーチックが言った「ツァイテルとモーテルは愛し合っている。それ以上何が必要なのか」と言った”勇気”に対する、ホーデルのお礼なのかなと思えて。ホーデルがパーチックを本当の意味で認めた瞬間って、ここじゃないかと思う。

確かにパーチックの言うことは荒唐無稽だし、学生特有の絵空事が多分にあるし。
でも、「しきたり」に閉じこもったみんなに比べれば、口に出すだけ進んでいるし、進歩的だし。
ホーデルは「全てのしきたりが本当に必要な物じゃない」ということを、聡明さゆえに分かっていたんだろうなと思う。

ここ、途中まで男性と女性が手を結ぶのはホーデルとパーチックと、テヴィエとゴールデに限られて、ホーデルはゴールデ、パーチックはテヴィエと手をつないでいるのですが、その後入れ替わったときに、パーチックとゴールデが手をつないでるんですね。ホーデルとパーチックが手をつなぐのは、(主にパーチックが)手をつなぎたいから当たり前だけど、パーチックとゴールデが手をつないでいることに気づいた時、「あぁ、本当の意味でしきたりが破られたんだな」となんだかちょっと感動。
それはそれこそ「本当に必要なしきたり」ではなかったからこそだろうけど。

・・・

この回、モーテル役の照井さんを初見。役者としての照井さんは前回の「ミス・サイゴン」クリス役で拝見しているのでほぼ4年ぶり。植本さんの気の弱さに輪を掛けて気が弱そう(笑)。でも予想以上に役になじんでいたし、歌のシーンでは流石の本領発揮だし。もともとこの役として想定されていたのかもしれないなぁ、と思うぐらいにマッチしていました。

植本さんの日替わり回替わりツァイテルいじりも、もっと見たかったですけど。

・・・

そしてそして。この日は準女子会トークショーということで、3姉妹トークショー。振付の真島さんが司会ということで、下手側から真島さん、長女・水さん、次女・千弘ちゃん、三女・吉川さんという配置。

休憩前まで置かれていたトークショー用質問箱に寄せられた質問に答えていくという進行で約20分。

水さんが超リラックス、千弘ちゃんがナチュラル、吉川さんがガチガチに緊張という、対照的な3姉妹。

真島さん「水さんに質問が来ています。結婚式のシーンでどんな
  ことを言われているんですか」

水さん「『きれいです』とか(照れている水さん)ですね。
 あのシーンではツレさん(母親・ゴールデの鳳さん)に
 いつもとても気を使っていただいて。
 燭台が前にあると(ツァイテルの)顔が隠れちゃう、
 とかいって燭台横によけたり。
 本当にいつも助けていただいています」

真島さん「やっぱり同じ宝塚(出身)ということもあるんですか」

水さん「(宝塚で)ご一緒したことはないんですけど、やっぱり
 同じ場所出身ということで稽古前からいつも気にしていただいて。
 『いつでも守ってあげるからね、教えてあげるからね』って言って
 いただいて、本当に感謝しています」

真島さん「それでは大塚さんに質問です。イエンテにお婿さんを
 世話してもらうとしたらどんな人がいいですか」

千弘ちゃん「うーん、そうですね・・・。
 でも拒否権ないですよね(笑)。
 いい人ならいいなと思います」

真島さん「それでは友ちゃんに質問です。緊張しなくていいからね。
 テヴィエみたいなお父さん、ゴールデみたいなお母さんなら
 どう思いますか」

友ちゃん「お父さん、テヴィエみたいな感じいいですね。
 いつも笑わせてくれる感じで。うちの父、無口なのでそういうのは
 いいですね」

真島さん「水さんは今まで女性の役ってありましたか?」

水さん「和物でやったことはありましたけど、ほとんどが男性の役
 ですね。こんな(足を広げた)感じとか(笑)」

・・・ここで真島さん、水さんにオスカルの歌の一小節を
 歌ってとお願いする
という。
 水さんもノって歌われてました(拍手)

真島さん「で、ここで宝塚の話を出しましたのが、
 千弘ちゃん、昨日宝塚見に行ったんだよね」

千弘ちゃん「そうなんです。お隣(の東京宝塚劇場)で
 「ベル(サイユの)ばら」を見まして。宝塚大好きなんですよ!
 水さんも宝塚時代から拝見していまして。
 (ここのところ)ずっとアナテフカにいたので最初は違和感
 ありましたけど(笑)、夢の国ですよね(宝塚って)、
 リフレッシュできました」
 ↑いきいきしまくってる千弘ちゃん(爆)

・・・

真島さん「そういえば千弘ちゃん、男っぽいよね」

千弘ちゃん「よく言われます(笑)。なんか乱暴者といいますか(爆)」

水さん「(それでも)千弘ちゃんと友ちゃんに
 女の子の所作を学んでます」

真島さん「そういえば、
 最初はホーデルがパーチックをリードしてたよね」

千弘ちゃん「(笑)パーチックが(ホーデルより)年下なの
 って初めて
みたいなんですよ。」

・・・確かに調べたら、少なくとも市村さんがテヴィエやるようになってからは確かにホーデルがみんな年下。

パーチックに比べると、知念ちゃんが14歳下、たまきちゃんが5歳下、玲奈ちゃんは2歳下。
どんどんホーデルとパーチックの年齢差が縮んできていたけど今回、千弘ちゃんは2歳上。
それで初めて見る新鮮な感じになるんだな。

千弘ちゃん「そういえばみんなでラーメン食べに行こうって
 話をしてて」

真島さん「でもそれだと子ども連れてく感じになる?」

友ちゃん「四女、五女2人ともしっかりしてて、3人年齢近いんで
 一緒にいることが多いです。18,19,で私が20なので・・・」

・・・

そんなこんなで正味20分ぐらいのトークショーでしたが、シャンテの時の空気を引きずりつつ、水さんがテンション↑だったので、千弘ちゃんが頑張りすぎなくて大丈夫なぐらいになっていて良かったです(爆)。

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『ウェディングシンガー』(3)

2013.3.16(Sat.) シアタークリエ22列通路際

再再演、(新納さん曰く)「芳雄だけラスト」ステージ(笑)、初観劇です。
中日過ぎているのもあって凄い盛り上がり。クリエであれだけヒートアップしてるのそうそうないなぁ。

ドラロマとかクリエフェスとか、確かに盛り上がり系はあるけど、ミュージカルで盛り上がる系統のってあまりないなぁ。
V!をクリエでやれば特にラストは一体感抜群なんだろうけど。個人的にはガイズぐらいかな。

再演を重ねる作品って、初演キャストははまり役の人が残ることが多いので、ニューキャストとの温度差を感じちゃうことがあるのですが、今回何が凄いって、温度差ゼロに見える(笑)。

今回のメイン中、ニューキャストは3人で、全く心配してなかったのがサミーの吉野さん。
本人がああいう弾けキャラが実は好きというのを知っていたので(何しろ虚無僧キャラだから←覚えてる人いるんだろうかw※)、むしろ綜馬さんはちょっとキャラ違いだったかも・・・と思うほどに嵌ってました(綜馬サミーも好きですが)。

※玲奈ちゃんの10周年コンサート「Jewel」(天王洲・銀河劇場)のゲストキャラ。

あとお2人では一番心配してたのがホリーの彩吹さん。
びっくりしました。すっごくいい。初演・再演とミス・コメディエンヌな樹里さんで、どはまり役だったから、ドラロマでしか見たことなかった彩吹さん(お隣の劇場時代も未見)、どうかなと思ってたんですが、立ち姿も美しいし何より、ホリーの弾け方が良い!
1幕の某シーンを「なんであのシーン、○を被るんだろう」と稽古場で呟いていた話が、2幕最初の3人組(ロビー&ジョージ&サミー)でネタにされ、しかもロビーがオチを付けていたのが結構笑えました。

そしてヒロイン・ジュリア役の愛ちゃん。V!の時は見ていないので初見なんですが、言われてるほど”真面目な・しっかり者すぎた”ジュリアじゃないのがとてもいいです。

初演・再演のジュリアはこのミュージカルに出演したことで結婚しちゃいましたし(爆)、新納さんいわく「(初演・再演の)ジュリアはウエハラタカコでしかなく誰も太刀打ちできない」(意訳)でしたしね。

前任者のジュリアって不思議なお方で、あの歌さえ”味”だったんですよね。
「B級ミュージカル」に花を添える、というか、「B級の2乗」にしてしまう不思議な空気。
上原ジュリアのゴミ箱の歌は殿堂入りと言っていいと思います。
そういう「自覚しないおかしみ」があった前任者の前では、大変だったと思うのに。

ただ、今回番宣やインタビュー聞いていても、彼女がとってもクレバーな人というのが伝わってきて、「考えすぎるぐらい考える」タイプなのが伝わってきたんで、ちょっと心配でした。
でも、この作品はのっかっちゃったもん勝ちなところがあって、良い意味でカンパニーの空気に押されて良いポジションに納まってる。歌唱も素直な歌声だし、可愛いし、今回、ジュリアが彼女で良かったなと。

ロビーの井上君が3演目を迎えて、力むことなくロビーだし、それでいて、初めて芝居ができるジュリアが現れて。
ラストへの流れで、前任者は、棒読みみたいなところがあって(というかあれは棒読みそのもの・・・苦笑)、でも、今回はロビーとジュリアの気持ちがすれ違った上であのラストになって、というのがちゃんとお芝居に、ミュージカルになっていたのがとっても素敵。

今回、実は2幕ラストの井上ロビーの登場場所って、自分の席からわずか1m以内。
あぁ、そういえばここがロビーポジションだったということがその時分かったのですが、ギターを抱えてスポットライトを浴びる前のロビーを見る機会があって、思ったのが全然力んでいないんですよね。
そういうシーンであると言ってしまえばそれまでですけど、力まず、それでいてオーラもあって、人を惹きつける魅力のあるロビー・ハート。その姿が井上君のキャラクターとだぶって感じられたのが、3演目こそでの、このお芝居の魅力なのかもしれません。



この日のネタ。そっくりさん軍団の結婚式引き延ばしこと「ベガスの砂嵐作戦」の最長時間伸ばし立役者こと、後藤藍さん演じる偽レーガン大統領夫人・偽ナンシー。

この日は上手側であろうことか化粧を始めまして(笑)
正座したまま偽レーガン大統領に上手から下手へ持ち上げて持って行かれていて大笑い。
偽イメルダ夫人が銀ハイヒールをぶん回してたのもなんだかおかしかった。みんなやりたい放題ですなぁ。



ラスト、ジュリアの投げたブーケはもの凄いスピードで上手側6列目あたりに直行。もらった方もカーテンコールでノリノリでブーケを上に上げてて、あぁ、そういうのいいなぁって。(あまりにまっすぐに飛んでいって多分回りが手を伸ばしてもどうしようもないぐらいでしたけどw)

ちなみに自分的ツボ。

ジュリアがロビーを「ダディ」と呼ぶシーンがあります(笑)。

いいのか本オチがそれで(爆)

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『屋根の上のヴァイオリン弾き』(4)

2013.3.9(Sat.) 12:00~15:15
日生劇場2階B席 F列センターブロック20番台

待望の千弘ホーデル登場、なのに、初日を逃し、1週間経っての観劇。
とにかく平日18時開演が厳しすぎて、日程調整が大変です。

・・・って、2009年の笹本ホーデルの時と同じことを言っているとは。
なんでこの作品、平日18時なんでしょうね。

2階席なのにオペラグラスを忘れて借りるという困った事態でしたが、意外に倍率高くて助かりました。
以前は4倍倍率だったらしいですが、今は7倍で2階席にちょうどなぐらい。

登場シーンから目を凝ら・・・さなくても千弘ホーデルは一発で分かります。
群を抜いて綺麗。盆を囲んで手を組んで回るシーンも、「あぁ、この娘がホーデルね」って分かる。
ほぼ同じ身長だった笹本ホーデルの時はもっと溶け込んでたような気がしたから、そこが今回最初の意外ポイント。

で同じ役をやってみると玲奈嬢と千弘嬢はやっぱり違うなぁと。
喩えるなら、玲奈ホーデルが2Bの鉛筆で、千弘ホーデルが2Hの鉛筆という・・・。

千弘ホーデルは全体的に軽やかな感じ。
このお芝居だと次女のカラーが芝居の色を動かすような気もして、少しばかり現代風になった感じが。

玲奈ホーデルと千弘ホーデルの違いといえば、

玲奈ホーデル:テヴィエの娘

千弘ホーデル:ゴールデの娘

ってところですね。

というのも、千弘ホーデルの怒ったときの迫力がハンパなくて、「あぁ、あの母親の娘なのね」と(笑)

・・・

今回、ホーデルはとっても良いのですが、それにも増して嬉しいのが、相手役の学生・パーチック役との抜群の相性。
今までの経験上、ホーデルとパーチックはどちらかが当たりで、そちらだけが目立ってしまうというところがあって。

初めて見た2004年の時は、パーチックの吉野圭吾さんに比べると、ホーデルの知念ちゃんは当時は芝居的には薄いところはあったし、2006年の時は吉野さん続投でしたが、ホーデルは(剱持)たまきちゃんでこちらも少し薄かった。

2009年はせっかくホーデルが玲奈ちゃんになったのに、パーチックは良知君に変わって、ホーデルが引っ張っていく色が強くなって。(あ、ちなみに今回の千弘ホーデルはたまきホーデルに似てると思うパートがいくつかありました。V!で同役(サラ)をやったから当たり前なのでしょうが)

今回のパーチック役の入野くんは去年末~今年初めのクリエフェスで拝見していますが、予想以上にパーチックにイメージぴったり。進歩的な様が空回りするところとか、青臭さがアナテフカの村人と摩擦を起こすところとか、それと何よりも「なぜホーデルはパーチックに惹かれたのか」ところに説得力がとてもあって。

千弘ホーデルの役作りの点との相性もあるのでしょうが、「『そもそも』跳ねっ返りで進歩的」なホーデルは、自分から殻を破ろうとはしないけれども、実は自分の殻を破りたがっていた・・・ように思えて。

ホーデルがパーチックを認めた瞬間がどこなんだろう、って思ってきたのですが、あの「古いしきたりが一つ壊れた」の言い出しっぺがパーチックだからなんですよね。

ホーデルの2幕見せ場の駅のシーン、「愛する我が家をはなれて」。
今回、うちのご贔屓さんでは3人目の市村さんの娘さんになったわけですが(爆)、千弘ホーデルは「しっかりしているけど、少しばかりの心配させる脆さを含んでいる」みたいなところが好きかな。玲奈ホーデルはしっかりしすぎてて、次女にして長女みたいなところがあったので(苦笑)

テヴィエが気持ちを振り切るようにホーデルの背中をぼんって押して背を背けるシーン、むちゃくちゃ泣ける。

今回、次女ペアだけでなく三女ペアも良い感じ。そして次女と三女の組み合わせも、いままでにない程気持ちが通じている感じでいい。

でもなんでなんだろう、待望の役で素敵だし相手役もいいのに、それでも作品として何度も見たいと積極的にまでは思わない気持ちって。
元々派手さもさほどない作品だし、公演毎に違いがあるわけでもない。

そういえば、モーテル役の植本さんが「今日は何か鼻がむずむずするんだよ」って日ネタを入れてて笑いました。

・・・・

公演観劇回限定の、リピーター特典チケット(写真1枚付き)はサンプルが出てましたが、箒持ったホーデル、ちょっと寄りが甘い気がして今回は見送り。会期で2種類(もう1種類)出るらしいから次に期待かな。

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『新妻聖子ライブ2012』(6)

2013.3.4(Mon.) 18:30~21:05
よみうりホール 1階N列1桁番台(下手側)

もう既に年は2013年ではありますが、2012年シリーズの追加公演(アンコール公演)ということでここにつなげてしまいます。

1ヶ月の休暇明けのステージということで、歌はこれでもかというほどにエネルギッシュ。
よみうりホールは音響がイイので響き渡る歌声が心地好いです。

会場前に「終演20時20分」とあって焦りましたが(休憩とMCも含めると標準タイムは2時間30分なので、↑の時間がほぼ正規時間)。

開演が18時30分ジャストというぴったりスタートで、1曲目「おかえり」がなぜかいつもよりちょっとアップテンポ。
ここのホール、門限があるので急ぎバージョンかとこれも焦りましたが、聖子さんのMCが入った後の3曲目からはいつものペースに舞い戻ったのに笑いました(笑)

○タイのイメージアップ
この1ヶ月の休暇の半分(後半)は10代を過ごしたタイのバンコクだったという聖子さん。

「ここでいい話をしようと思うんです!」って言い出したのが何かと思えば、タイに到着したときのエピソード。
今回はお母さま、おばあさまとの3世代ツアーだったそうなのですが、到着したのは深夜。

「ホテルに着いてみると、食事できるところが何もなくて、私しおれちゃって(泣)」

表情も青白くなってたみたいで、さすがにホテルのポーターさんが心配してくれて。

ポ「Are You OK?(大丈夫ですか?)」

聖「No。(全然大丈夫じゃないです)ホテルにたどり着いたら食べるものあると思って空港でも食事するところ、ことごとく無視してきたんで、何か食べないと死んじゃいそうです

ポ「All Right(わかったわかったわかった、じゃちょっと待っててくれ)

で、ポーターさんが自らバイクタクシーに乗ってラーメン買いに行ってくれたそうです。

「タイっていい国!」

客「(笑)」

・・・といういつものモード(笑)

あ、ちなみにこの日は新妻家勢揃いで、3世代+お姉さま(体調回復されたようで何より)+姪っ子さん(実は最初泣いてて聖子さん本人が突っ込んでいたw)という回でした。

お姉さまとの話は、「Sisters」の時の曲紹介で久しぶりに聖子さんが渋谷ライブハウスで頑張っていた頃、お姉さんだけがいつも励ましてくれてた、という話を。

聖「こんな場で歌わせていただくことが出来て本当に嬉しいです。客席内で1人だけ姉が号泣しているでしょうけど」

・・・だそうな。

○まちがってはいないけど

1幕ラスト「私だけに」の曲紹介が恐ろしいぐらいにざっくり。

『「女は度胸」って曲です』って説明に、席後方からなんか変な空気が(苦笑)

本人「ごめんなさい」って謝って、すたすた曲に移ってて笑いました。

と言うか、そもそもこの日、「MC台本作ってきたけど全然その通りに進まない」状態で、途中から野放し状態。
曲順もちょいちょいすっ飛んで、その度にカンペ確認いに行っていて笑いました。

いっつも不思議なんですが、なんで聖子さん、順番は忘れるのに歌詞は忘れないんでしょう(苦笑)

○そろそろ春

今回の曲目「さくら」にかけて、オリジナル編曲者の中村タイチさんいじりが4ヶ月ぶりに復活。

聖「今回来ると思っていなかったでしょ?」

タ「いや来ると思っていましたよ」

聖「んじゃよろしく」

タ「(なんだか妙にゆっくりとした説明をしてた)」

聖「時間ないんでちゃっちゃとまとめてもらえます?(笑)」

タ「はいはい。この『さくら』のオリジナルが出たのが2003年3月5日なんですよ」

聖「へぇ」

タ「10年前の明日なんですよ」

聖「同じ日じゃないのがちょっとインパクトが・・・」

タ「まぁ前夜祭ということで」

聖「はいはい」

という、まとまってないまとまり方をしましたw

聖「インターナショナルスクールは卒業6月、入学9月なので春の卒業イメージがないんです。だから卒業式のイメージをたどると幼稚園まで遡るんですよ。当時幼稚園では牛耳ってまして。これで私の天下も終わりだな(←意訳)みたいに思って号泣したんで鮮明に覚えてます(会場内大笑)」

○ポスターの売れ行き

聖「ロビーのグッズ宣伝をします(とカンペ読み)」

聖「今回、私がタイに行っている間にライブツアーの写真展をやってまして。ポスターやプロマイドもニイヅマセイコ本邦初で作ったんですが、思いの外喜んでいただけて」

聖「ポスター3種類あるんですけど、なぜか一番人気が背中撮った写真(会場内大笑)」

聖「前から見てくださいよー」

・・・といいながら「ポスター買っていただいて部屋に飾られるのを想像すると・・・『皆さんどうしてるんですか』」と客席を質問攻め(笑)。

※ちなみにポスター3種類は、1幕の衣装(ピンク柄)(ポスターA)と、2幕の衣装(赤ドレス)(ポスターC)と、弾き語り背中からの写真(ポスターB)でした。この日、15時からの会場先行販売では数量限定でサイン付を出したようです。

あ、そういや写真展の寄せ書きポスター展示すれば良かったのに・・・あれ、初見の人にはインパクトすごいですよ。

○たまには真面目な話を

いや、ちゃんと真面目なシーンでは真面目ですよ聖子さん。

「On My Own」の紹介のシーンで、「最近はスーザン・ボイルさんやアン・ハサウェイさんの影響で『I dreamed a dream』が注目されていますけど、もともと(舞台版の)『レミゼ』といえばこの曲」、という紹介をしていて。

うん、その紹介の仕方は舞台デビュー作として7年間エポニーヌを務めてきたからの重みだよなぁ。玲奈ちゃんもこのMC聞いてたら伝わるものあったんじゃないかなぁ、ってふと思った。

○弾き語りコンプリート

今期定番となった「ひとつ」の弾き語り。

むちゃくちゃ緊張していたところに、終わったら「間違いなく弾けたーーー」と大喜びの聖子さん。

その次の曲からものすごく開放感溢れて突っ走ったのが凄く印象的でしたが、その謎解きは最後に明らかに・・・

なんと、この日の公演はライブCDとしてポニーキャニオンから
「今年」(※)夏に発売されるそうです。

(※)ご本人は「来年」夏とおっしゃっていて、会場内全員が「?」点灯したという(笑)

後でスタッフさんにお聞きしたところ、今年(2013年)夏だそうです。そりゃそうだよねぇ。

ということだと、ライブCDの企画自体は去年からあった話なのでしょうね。

○この日サプライズ

追加公演のサプライズは、今日だけのスペシャルナンバー。

4月クリエ・中日劇場公演「トゥモロー・モーニング」から、「鏡の中の私」を英語詞で。

聖子さん演じるキャットは結婚前日の女の子で、彼女が鏡を見つめて自分の結婚がこれでいいのか悩むけど、でも結局踏み出すしかないんだよねっていう曲・・・だそうなのですが、聖子さんにかかると
「女は思い切りだよね」という(大笑)

会場内の笑いを掴まえて「そういえばさっきも『女はなんとやら』とか似たようなこと言いましたよね(笑)」

・・・あぁ、この笑いを相手役の田代万里生君にも味わって欲しかった(有楽町にはいらしたそうです)。

ご本人もおっしゃっていましたが結構難しそうな曲ですが、テーマにしては意外なほど歌い上げパートもあるし、なんか良い感じ。

・・・

曲はいっつも以上に素敵なので、ここまで触れていないのですがこの日印象的だったのは「ピエタ」かな。
ツアーで何度も聞いていて、ドラロマでも聞いていて、おなじみの曲なはずなんだけど、この日は前半の男性の歌声と後半の女性の歌声(もちろん聖子さんの1人2役)の起伏がはっきりしていて、とっても好対照な感じが強く心に響いて。

「GOLD」も撃ち抜かれるし、「私だけに」も「ラマンチャの男」も大好き。

バンドメンバーも麗しの(by@聖子さん呼び)美月さんのヴァイオリンと久しぶりの再会。なぜか去年来、何度もライブの度に他の予定があって拝見できていないのですが、「命をあげよう」のヴァイオリンソロとかむちゃくちゃテンション上がります。
聖子さんの、時に棘がある歌声(曲によっては当然それが魅力ですが)を上手く中和する美月さんのヴァイオリン、結構好きだったりします。

ライブCD発売というサプライズもあったし、公演会場ロビーの熱気もわくわくしました。素敵なライブでした。

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『ZIPANG PUNK~五右衛門ロックⅢ~(7)』

2013.2.28(Thu.) 13:00~16:50
大阪・オリックス劇場 1階12列40番台後半

ゴエロク3、終わってしまいました。
東京公演から合わせて69回の公演(東京43回・大阪26回)。
結局、観劇回数は11回(東京8回・大阪3回)。

仕事の都合が最後まで読めず、大楽の観劇も危ぶまれて同じ週の土日に大阪遠征という、ばたばたな結果ではありましたが、東京公演の東急シアターオーブの音響の不満が解消された大阪・オリックス劇場公演を観られたのは良かったです。

DVDやゲキシネに残るのは東京公演(1月15日マチネ・ソワレ)ですし、もしかすると薔薇サムのSpecial Diskのように「東京公演と大阪公演の違い」みたいなものが出るといいなぁと思います。違い探せばほとんどの曲に手が入ってましたからね。

本日は千秋楽スペシャル、ということで「運は自分の手で掴め!」(勝手に通称:サイコロsong)ではお銀が「今日は千秋楽だぁ!」って飛ばす始末(笑)。

春来尼さんもちょいちょい面白いことになっていて、五右衛門化けじぶしょーりゅーさんの後ろでおにぎりにかぶりついていたり、それ以前におにぎり自分で落っことしたりしてるし、心九郎が謎解きしてるときに、当たっているとオーバーアクションで「そーそーそー!」みたいにやってるのが毎回面白かったです。

「こんな小さい尼さんに」で自分で手で「こんなにちっちゃい?いやいや違いますって」みたいにアクションしてるのも好き(笑)『ジュヴ・ジュヴ』でおにぎり握った後、こっち見てもらえないからっておにぎりぶん投げるところもツボ。

そういう意味では、何というか遊び放題遊んでましたね尼さん。

五右衛門の隠れ家でじたばたするところ、この日は拍手起こってましたしね。
いやぁ、あぁいうお笑い系で拍手もらえる日が来るとは感無量です。

・・・

この日気づいたことをつらつらと。

・津雲寺に戻ってきたときに「うそだよあほ、ですね、トレビアーンです」って言ってお銀に「そういうことじゃねーだろ」って蹴り入れられるシャルル。
そのシーンの直後、シャルルに心九郎が寄っていって親指立てて「Good」ってやっててわろた。え、あれツボなのか心九郎(笑)

・悪者登場シーンの善兵衛。(そういえば悪者なのに「善」が入っているのが面白い)大阪では衣装の「えりまき」(勝手に通称)を自分で立てて心九郎を威嚇してるのが面白かった。そういや、心九郎の登場に素でびっくりしてる感じも好き。良い意味で東京公演より慌てモードになってて役的には合っていたような。

・そのシーンで台詞が飛びまくって、もはや放送事故レベルだったアビラ氏。
最終日で良かったですね(笑)あやうく罰ゲーム対象。

・お銀は五右衛門をけしかけた、って話はちょっと前に書いたのですが、この日そのシーンの根拠を確認。
五右衛門が「てめぇの吐いた嘘、この五右衛門様が本当にしてやる」って啖呵切ったときに、お銀が仲間に「やった、五右衛門がのってきた」ってやってるんですね。うーん、細かい。

・日替わりじゅんさん。この日は「68回もステップ踏んできたじゃないか」という楽バージョンでした(笑)

・小姑対決(小林小女vsお銀)はこの日も進化。心九郎に近づいていくお銀の背後から小女さん、なんとカ○チ○ウを・・・。
自分率いる少女探偵団のメンバー(ちなみに、いいめぐさんだそうです)にお銀が○ン○ョ○をしているのの仕返しなんですね。
芸が細かい。

・・・

そしてこの日、この話に触れないわけにはいきますまい。

今回の作品、前作「薔薇とサムライ」からコルドニア王国女王・アンヌ・デ・アルワイダ(天海祐希さん)の映像が流れるわけですが、これ、誰もがただのビデオだと思っていたと思うんです。でも、この日は何と、映像と音声がずれたんです。

一体になっていたから当然ビデオだと思っていたら、よりにもよって大楽で映像と音声がずれて、で、どうも音声で調整しようとしたらしく、ぶちぶちと細切れ音声にして調整しようとしたんですが失敗して、結果2秒ぐらいずれていたかと。

何しろ先に「ただじゃおかないから、そのつもりで」って流れた後に目が光る(大笑)

つまり、どうなったかというと

アンヌ(音声):「ただじゃおかないから、そのつもりで」
(その間2秒)
アンヌ(映像):目が光る
(その間1秒←いつもと同じ)
アンヌ(鳥):飛び立つ
客席:失笑

シャルル:ばれてた(←いつもと同じ)
五右衛門:いっこく堂みたいだったな(客席大笑)。ご愁傷様。

・・・古田さんの凄さを体感しました。

いやぁ、古田さんのこのフォローなければぐだぐだなままになるところでした。

何しろアンヌの音声がブチブチ切れるもんだから、肝心の言葉が出て来なかったらどう対応するか、古田さんが明らかに全力で緊張しているのが分かって。それが貴重な体験だったかと。
古田さんは凄い人って感覚で知ることが出来たのが、実はこの日見ての一番印象強いことだったかもしれません。

・・・

この日は大楽スペシャルと言うことで、通常カーテンコール後に東京楽同様にせんべい蒔き大会。

12列目って実は目の前が通路で、心九郎氏が2幕ラストで目の前を歩いていったり、そもそも通路で開けている分、「絶景かな絶景かな」状態なのですが、それもあって劇団員さんから手渡しでせんべいもらえて嬉しかったです(東京楽はせんべい入り袋を横に回していく席だったので)。
結局、小女さん(カナコさん)が空中高く放り投げたせんべいが通路に落ちてきて、その分もいただいてしまったので、幸運にも2枚いただいてしまったのですが。

東京楽でいただけなかった作品名入り金テープもゲットできたし、東京楽の心残りの補完はできたかな。

ただ、東京楽で壊れまくっていたご贔屓さん(春来尼さん)はこの日は普通だったので、ふたたびの船上ドライブは見られずちょっと心残り。でも舞台上の幕に足を引っかけて幕をぶわっと上に上げて隣の(高田)聖子さんに苦笑いされていたり、おもちゃ属性はちゃんと発揮。

そういや、センターで誰かが何かやらかして笑い取ってたんですが、(村木)よしこ姐に「何が面白かったの?」って聞かれて由美子さんが教えてて、よしこ姐が笑いオチしてたのがツボでした。さすが仲いいねぇ。

ま、そんなこんなで本編はちょっと締まらないところがあったとはいえ、さすがは大楽。
新感線の大楽自体が初体験だったので、体験できて感無量です。またこんな機会があればいいなぁ。

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