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『ロックオペラ・モーツァルト』

2013.2.11(Mon.) 17:00~19:40
東急シアターオーブ 1階7列30番台(センターブロック)

主催の先行で取った結構な良席だったのですが、公演が終わってこの日が初日だったことを知りました(苦笑)

今回の公演はモーツァルトとサリエリが公演毎に役を交代する2バージョン同時進行で、この回は中川晃教さんがモーツァルト、山本耕史さんがサリエリとなる、ルージュバージョン。

カーテンコールのご挨拶で「ルージュバージョンって言うんだっけ?」と、やまもに聞くあっきー。
そういうところ昔のまんま(笑)

何しろ骨の髄まで東宝版が染み付いた我が身、結局東宝版との比較で延々書くことになるのですが、何しろその辺りが完全ネタバレになっちゃいますので、回避の方は回れ右でお願いします。とにかく色々違うので、そういうインパクトを大事にされたい方はこの後の文を見ない方がよきかと。




では、よろしいですね?

今回の公演、見に行こうと思った最大の理由はあっきーでしたが、もう一人は菊地美香ちゃん。

当初は彼女の役名が発表されていなかったのですが、後追いでコンスタンツェが秋元さんに決まり、美香ちゃんは4姉妹のうちの3人のうちの誰かなーぐらいに思ってました。

えと。

わたくし、「モーツァルト!」東宝版を50回以上見ているんですが、美香ちゃんの役を全く当てられませんでした(笑)。

※既に去年の内に配役は発表済みでした。

我ながら変です、この人(笑)

美香ちゃんの役、「モーツァルト!」東宝版サブヒロイン、ナンネール役に決まってるわけですね。

いやぁ、だって物心ついてから(←をい)この役は(高橋)由美子さんでしか見てきていないから、他の人がこの役やること自体想像付いてなくて。

でも、言われてみれば美香ちゃんはコゼット経験者だし、由美子さんもファンテーヌだったわけだから系統は全く同じですし(母娘)。
とはいえ美香ちゃん、あっきーよりも、当然やまもよりも年下ですけど(笑)

私の場合の「モーツァルト!」の作品はこの作品で3作目で、東宝版(2002年~)、音楽座版「21Cマドモアゼル・モーツァルト」(2005年。モーツァルト役が新妻聖子さん)、そして今回。

今回の美香ナンネールは、1幕は音楽座版とほぼ同じぐらいの出番でいわゆる「影薄い系」でした。

唯一といっていい登場シーンが、「王子と姫が敵味方に分かれて夜の闇の中で剣を交わしあう」(※)・・・では全然ない(笑)、M4「Penser I'm possible」(邦題「不可能への挑戦」)。以前、お知り合いからフランス版CDを拝聴していたのでこの曲がナンネールパートを含んでいることは知っていたのですが、今回の作品のパンフレット、2500円もする割に誰がどの曲歌うかさえ書いてない不親切設計。

(※)シアタークリエ他「DRAMATICA/ROMANTICA」。王子は井上芳雄さん、姫は新妻聖子さん。

ちょっとその辺は肩を落としておりましたが、2幕は意外にも大活躍。

びっくりしたのが、この作品のナンネールはコンスタンツェのことを「あの人はいい人よ」って言っているんです。
もう天と地がひっくり返ったぐらいの衝撃です(笑)

何しろモーツァルトとコンスタンツェの結婚式に笑顔で出席してコンスタンツェと抱き合って拍手を送るわけですから、もうこっちの頭が付いていきません(^^;)。

ウェーバー一家のことを疑うのはナンネールの役回りではなく母の役回りになっているので、1幕は母の存在感が大きくなっています。

東宝版ではナンネールはレオポルトと一緒にヴォルフガングを心配し嘆くわけですが、今回の作品はナンネールがヴォルフガングの肩をほとんど最後まで持つので、レオポルトの孤立ぶりが半端ない。

でも、ヴォルフガングは実はレオポルトのことを忘れているわけでもなんでもなく、「今の僕があるのは父のお陰だ」とか言っているんですが、これもあっきーでこの台詞を聞くと完全に思考回路が混乱しまくります(爆)。

東宝版は最後では父と分かり合えなかったことを嘆き、初めて後悔するわけで、それに比べるとこの作品のヴォルフガングは全体的に物わかりが良すぎる感じがあります。

確かに史実的な、コロレドに逆らうとかいう話は変わってはいないのですが、この物わかりの良さを考えるに、2役の弊害かと個人的には思います。

ストーリーテラーであるサリエリの立場を、モーツァルトを演じる上であっきーが切り離せていないように思えて。
彼のモーツァルトを見るときにこちらがどうしても期待してしまう爆発力が、減じているように思えてしまうのです。

あと、オーブ前回作の「五右衛門ロック3」でも思ったことですが、この劇場は音は通るけど声が通らないんです。
そして更に言うと高音が通らない。アルトは本当に通るんですけどね。とにかく歌詞が聞き取れないのは致命的。
だから、あっきーの「すっこーん」って歌声を期待すると、そこがどうしても物足りなく感じるのかと。

やまものサリエリは期待どおり。彼はああいう、腹に一物持つ役をやらせるとどうしてあそこまで光るのかと思うぐらいに絶品な存在感を出す役者さんなので、むちゃくちゃ痺れました。表面の成功を得ながら、音楽家としての名声をモーツァルトに譲らざるを得ない苦しみが伝わってきて良かったです。

ただ・・・この作品のエンディングがねぇ・・・

何というか「モーツァルトと愉快な仲間たち」(←笑)みたいな笑顔で終わるのはやっぱりどうしても違和感があるんですね。

東宝版が全てというつもりがあるわけじゃないのですが、ちょっといじりすぎな感じがあって、のめり込めなかった感じの観劇だったのでした。

・・・

この日は初日ということもあってご挨拶があったのですが、あっきーが丸々トークをやまもに振って一瞬呆然としていた山本氏(笑)。それでも一瞬で立て直したのは流石。
「2役は役者にとって名誉なこと。お互い刺激し合って見合って演じていけるのは嬉しい」といった話をされていました。

その後、演出家氏が壇上に上げられご挨拶された後、演出家氏が招き入れ、今回の公演の興行元の社長であるネルケプランニングの社長さんが壇上に上げられてご挨拶されていました。

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