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『ZIPANG PUNK~五右衛門ロックⅢ~』(2)

2012.12.24(Mon.) 18:00~21:50
東急シアターオーブ 1階9列30番台後半(上手側)

クリスマスイブはおひとりさまで池袋でレミゼ映画を見て涙した(コゼット役のアマンダちゃん可愛いぃぃ←をい)後、東京メトロ副都心線で渋谷へ。
5日ぶりのオーブですが、何というか男1人で一番来ちゃ行けない日にオーブに来ているという(苦笑)。

ライブCDの発売が決まっていて、会場で予約を受け付けていますが、会場内予約だと発送は東京千秋楽(1月27日)以降発送、劇場発売は1月18日なので、この近辺に来場される方は会場購入の方が早く入手出来ます。発送は送料もかかるし、ひとまず見送り。

前回は全体の印象をさらさらと書きましたので、今回はキャスト編。
若干のネタバレを含みますので、いつも通り、まっさらな観劇をご希望の方は回れ右でお願いします。



●石川五右衛門役/古田新太さん
 とにかく卑怯です(←褒め言葉)。
 面倒なこと全部春馬君に任せて美味しいところは持っていきます(笑)。もともとそういうラフなところが古田さんの魅力ですけどね。”天下の大泥棒”なのに、全然悪人に思えない。シャルル曰く「人の心の分かる人」。まぁ、五右衛門に言わせりゃ「人の気持ちが分からないで泥棒なんてできるかよ」ってところなんでしょうけど(爆)。
 ちょっとお人好しなところ、隙があるところが魅力なんでしょうな。そう思わせて裏をかくのが古田さんの役らしいところなんでしょうが。

●明智心九郎役/三浦春馬さん
 今回大活躍で実質メインな春馬さん。22歳って若いですよね。ほとんど出ずっぱりを突っ走れるそのパワーに拍手。今回の作品、堺の反乱のシーンとか「SHIROH」にそっくりの曲やシーンが多々ありますが、心九郎が自分の立場に悩んで歌うあたりとか、上川さんが演じた四郎にそっくりです。「自分が頭が良いと思っている奴ほど、それに飲まれやすい」と言われていた心九郎。しっかりしているけれども、それでもやっぱり若いんだなということを見せていた役柄。立ち姿も立ち回りも綺麗、歌も決まっているし色々なところで呼ばれるだけのことはありますね。

●猫の目お銀役/蒼井優さん
 この作品のヒロイン役ですが、ちょこまか動き回るしちっちゃいなぁ、と思って調べてびっくり。160cmあるじゃないですか。だって春来尼役の高橋由美子さんが公称156cmで、それより明らかに小さく見えるって・・・。敏捷に動き回る様は魅力的ですが、やっぱり全体的にちょっと軽い印象が。相手役の春馬さんが大きいというか、身長相応の存在感を見せているのに比べると、ちょっと萎縮して縮こまっちゃっている感じ。
 ご本人も歌が苦手と言ってるし、荷が重い部分はあるのかも。
 ミュージカル「アニー」出身とはいえ、アニー役ではないですしね(孤児院の仲間・ポリー役でした)。
 動きが敏捷で何とか成り立っていますが、公演後半でそのキレが続けられるかどうか、ちょっと心配です。

●シャルル・ド・ボスコーニュ役/浦井健治さん
 えと、私の中の辞書の「浦井健治さん」にはこういう役は存在しないんですが(大笑)・・・というぐらいに今までの印象とかけ離れた役。噂では聞いていましたが、ありえないほどに出落ち(笑)、ありえないほどに愛されキャラ(笑)、そしてありえないほどに浮世離れ(笑)・・・「ひさしサバ」とかありえない(笑)

 1シーンをシャルル色に染めるあの空気は一度味わうと癖になりますね。それでいてそんな浮世離れしたキャラとさえ不自然なく絡んでしまう由美子さんが凄すぎる。
ルドルフ役者さんとの相性の良さはダテじゃないですね(井上芳雄氏→伊礼彼方氏→浦井健治氏と、今回で3人目)。
 お歌はさすがのミュージカル役者さま本領発揮です。シアターオーブは伸びる声の役者さんに有利な音響な気がします。

●春来尼役/高橋由美子さん
 新感線出演7年ぶりのブランクを全然感じさせない、ただのホームグラウンド状態。
 天然キャラに真実隠し、五右衛門さえも手玉に取り、太閤秀吉さえひれ伏せる、実は最強キャラだったりする尼さん。こういうただもんじゃないキャラを天然でやらせるとホント合いますわ。あのシャルルに1曲かからず合わせたり、そういやじゅんさん演じる前田氏からも流し目送られてましたな。

 古田さんから「勘がいいからやりやすい」という言葉を贈られていますが、自分の知る限り古田さんが相手役を評するときの言葉の中ではかなり上の方の言葉じゃないかなとちょっと嬉しかったりしました。
 ミュージカルコーナーはいつぞやの紅天狗シーンみたいなオマージュもあって、特に2幕の浦井氏との歌い上げ「さらば五右衛門」は最強でした。

●前田慶次郎役/橋本じゅんさん
 豊臣秀吉家臣の一、前田慶次郎役。もう一人が石田三成ということもあってか、この作品の中では非好戦的な立場になっていて、じゅんさんの動き的にはちょっと物足りない感じ。じゅんさんはイケイケドンドンなブルドーザーみたいな方が面白いと思うのですが、戦いを諫めたりどこかじゅんさんらしくなくて意外な印象。

●石田三成役/粟根まことさん
 良い意味でこれほどまでに登場人物と役者の印象が被る人もいないと言うぐらいのぴったりな配役。理屈先行の印象がある粟根さんの"印象"を上手いこと活かしている感じで、じゅんさんとのバランスがしっくり来ます。前田氏よりも少し秀吉に近い位置にいますが、それでいて実は秀吉に面背服従みたいなところも「らしい」感じがします。

●マローネ役/高田聖子さん
 前作の薔薇サムを見ていなかったのでこのインパクトは予想していなかった・・。実はシャルルは人づてに聞いていたので心の準備があったのですが、聖子さんが爆発したらこうなる感そのままのマローネ、さすがです。2幕の主人公カップル(予定者)2人のムードをぶちこわす感じとか、客席の空気読みまくり(笑)。

 ちなみにこれも古田さん曰く、由美子さんは「上品な高田聖子さん」なのだそうで。
逆に由美子さんは「どんな役をやっても下品にならない」と言われる人で、確かに娼婦やってもどことなく上品感が残る不思議な役者さんではありました。

 聖子さんに関しては言えば、下品が笑いにできる稀有な才能をお持ちで。
 なかなかできないことかと。

●蜂ケ屋善兵衛役/村井國夫さん
 新感線作品必須の、ベテラン役者さんの悪人枠。今回は村井さんがご登場です。某劇場の通路で毒舌ぶちかましてた印象が残っているのですが(爆)、今作品では堺の豪商役。それこそ「SHIROH」の江守御大を彷彿とさせる歌がいくつもあります。
 極限まで悪者に特化するその感じ、痺れますねぇ。

●豊富秀吉役/麿赤兒さん
 舞台では初見ですが、この方も役と役者さんの雰囲気がとてもしっくり。この方の「遊び」って言葉を平然と言っているところ、意味しているところを考えると背筋が寒くなるぐらいに怖くなったりします。それでいて飄々。そんなじゃないとこのポジションにいられないのでしょうけれども。

・・・・・

メインのキャストだけつらつら書いただけでこの時間。
見逃してるところ沢山ありそうですが、どっちにしろ何度も拝見するのでゆっくり掘り下げます。

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