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『ZIPANG PUNK~五右衛門ロックⅢ~』(1)

2012.12.19(Wed.) 18:00~21:55
東急シアターオーブ 1階13列1桁番台下手側

劇団☆新感線越冬興行の初日。

平日18時開演はさすがに会社帰りでは無理なので、午後半休を申請してサンシャイン劇場「キャロリング」2回目を観劇後、渋谷入り。

この劇場、とにかく劇場の造りに評判がよろしくないので、かなりびくびくして行ったのですが、副都心線からのアクセスは異常なほどにスムーズだったし、夜景は綺麗だし、座席もそこまで前の人は気にならないし、あえて言えば終演後すぐ飛び出したい時にはかなり時間食うのはネックですね。

ただ、一幕は音響のバランスが凄く悪く、音楽が大きすぎて(新感線公演ではいつものことですが)台詞・歌声が潰れること多し。二幕はきっちり調整されてとても聞きやすくなっていました。さすがは精鋭揃い、オーブを早くも攻略されたようで。

「五右衛門ロック」シリーズも今回が3回目とのことですが、実は初見。多分珍しいと思いますが。
由美子さんが新感線に戻ってこられるまで、生の新感線に個人的に禁足令を出していたので、実に7年ぶりの生・新感線。

最近の作品であるゴエロクは当然見ておらず。ゲキ×シネも先月から始まっていましたが、複数回上映があり一番調整しやすかった品川プリンスシネマで見逃し、木場も時間が合わず、大泉も無理、そいでもって望みをつないでいた新宿バルト9がまさかの24時上演で諦め。

そんなこんなで予備情報が少ない中での参戦でしたが、「楽しんだもん勝ち」というのは分かってはいたので理屈抜きで楽しんで参りました。

いやぁ、シャルルすげぇ(笑)。
自称「歌える皇太子」でしたか、なんつーか完全に別次元で生きていますね。
登場人物内で、という意味でも、浦井健治氏と、という意味でも(爆)。

・・・と思っていたのですが、そのシャルルとデュエットして噛み合う
高橋由美子姫はそれはそれで相当なもんだ(笑)。

空海の秘宝を預かる寺の尼さん、「春来尼」(しゅんらいに)という役ですが、コメディエンヌ全開で、そっか、よく考えると新感線でこっち方面の方向性って初なんですね。時たますっとぼけた役をやることはありましたけど、全編ほぼ天然というのは新鮮。そういうキャラが合うことは分かっていましたし想像も付いてましたが完全にマスコットキャラ(笑)、なのに実は結構食えないやり手さんだったりするのがイメージにぴったり。一番暗躍しやすそうな役ですもんね。あえて言うと「花の紅天狗」のコメディパートがちょっと似てるかな。

ある意味、マレーネ(高田聖子さん)みたいに表だって突っ切るキャラの対極というか。

由美子さんは浦井君と相性良かったですが、石川五右衛門役の古田新太氏とも相性しっくり。そりゃ10年来(2001年「野獣郎見参」以来)のお付き合いですしね。古田さんも由美子さんのことを「今回の作品のマドンナ」と呼んでくれていますが、よく考えると蒼井優ちゃんは「ヒロイン」なんですね。ビバ使い分け(笑)。

某シーンで三浦春馬氏と蒼井優ちゃんがやりとりしてる間に、古田氏と由美子さんが後方で座って何やら素に戻って笑ってるのが笑えました。五右衛門は天下の大泥棒なわけですけど、なぜか尼さんには心許してる感じなんですよね。なんだか良いバランスでした。

そしてヒロインの蒼井優ちゃん。もう正に10年前の由美子さんのポジション以外の何物でもありません。そう、「野獣郎見参」の美泥役のはねっかえりぶりがイメージ重なります。が、実は美泥は元は高田聖子さんの役(初演時)。そして由美子さん自身も「今までは(高田)聖子さんのやった役を充てられることが多かった」とおっしゃっているのですが、そんなキャラがかぶるはずの3人の女性が見事なまでにキャラが被らない不思議。

突き抜けたマレーネ(高田聖子さん)、天然ぽわぽわ春来尼(高橋由美子さん)、跳ねっ返りなドジっ子怪盗お銀(蒼井優ちゃん)とキャラの棲み分けが素敵でした。

男性陣もキャラが被らないのが今回の特徴で、三浦春馬氏と浦井健治氏は役者さん的にタイプが似ている印象があるのですが、何しろシャルルは別次元なので問題がなく(笑)、主演はやっぱり石川五右衛門だし。おじさま陣の村井國夫氏も麿氏もさすがの押し出し。じゅんさんがいつもよりおとなしめなのが意外でした。

1幕は劇団員さん総出演で、皆さまに見せ場を、ということでちょっと長い印象がありましたが2幕はかなりスムーズ。
話のイメージ的に時代背景も考えると「SHIROH」と凄く似た印象を感じた。展開とか曲調とかずいぶん似通っていた気がする。

ともあれ来年2月の大阪公演まで楽しみ続けることになるゴエロク。初日だけあって堅さも見えたので、日々はじけていきますように。

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コメント

由美子さんが楽しそうに演じている姿は
ファンとしてうれしいですが
もう少し出番があったらなんて思いました。
時間が長いのはいつもながらですが
今回の五右衛門は、座員を大切に演出されていたような気がします。
アンケートの結果ではないかと思います。

投稿: てるてる | 2012/12/20 22:37

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