« 2012年10月 | トップページ | 2012年12月 »

2012年11月

『こどもの一生』(2)

2012.11.25(Sun.) 16:00~18:00
PARCO劇場 3列目10番台(センターブロック)

初日、トークショー日に続けての3回目、この回が東京楽です。
2週間振りに拝見するこの舞台、ありえないほど出演者が自由になっていました。
どれぐらい自由かと申しますと

社長「柿沼、お前昨日餃子食ったろ」
柿沼「いえ、食べておりません」
社長「いや、食ったろ」
柿沼「はい、食べました」
社長「王将か」
柿沼「いえ、大阪王将です」
社長「うるせえよ(とはたく)」

ってぐらい(笑)

座長谷原さんからしてこれですから、皆さまの暴走振りはそれに輪を掛けて凄くなってます。

ネタバレいっぱいですのでご注意下さいーーーーーーー!
地方公演はまだまだこれからですーーーーーーーー!

・・・・・

この日の第一ポイントは子ども返りした後のシーン、
吉田鋼太郎さん演じるところのいわゆるガキ大将・みっちゃん(光岡社長)にユミ(中越典子さん/青森わくわく温泉アドベンチャーインストラクター)が言った一言。

「ひげしいたけ」

会場内大激笑。舞台上も笑いが止まらず、先生役の戸次重幸さんももはや台詞が分からなくなり、鋼太郎さんに「意味わかんないよ!」って突っ込まれる始末(笑)。

それぐらいで済むかと思えば我らが笹本玲奈さま(安部淳子役/ミヤモトカメラ某店店長代理)も凄い物を叩き込んできました。

谷原さん演じるかっちゃんの決めぜりふ「スマイル忘れんなよ、ニカッ」なのですが、谷原さんがノリノリで片足を机に乗っけて「スマイル忘れんなよ、ニカッ」ってやるのですが、それがまぁ決まってる決まってる。

で、玉置玲央くん演じる藤堂君が真似るんですが

淳子(玲奈ちゃん)「ちょっと違う」

藤堂「もう一回お願い」・・・でやったら藤堂君、自分の眼鏡吹っ飛ばした(笑)

淳子「もういいじゃん」

藤堂「お願い。もう一回」

淳子「(しぶしぶ)わかった」

藤堂「『スマイル忘れんなよ、にかっ』」

淳子「キャリアだな」(会場内大激笑)

・・・さすがのキャリアです笹本玲奈さま(笑)。

・・・

そういやこの前の食事シーンで、みっちゃんは自分の皿食べ終わったかと思えば藤堂君の眼鏡を舞台前方に吹っ飛ばし、上手側の淳子(玲奈ちゃん)が拾いに行っていたのですが・・・その後もう一回みっちゃんが藤堂君の眼鏡を客席に吹っ飛ばしました(笑)。

最前列センターの女性の方が拾って、淳子(玲奈ちゃん)に投げたのを見事にキャッチ。さすがのキャリアです笹本玲奈さま(笑)。”あの”山内圭哉さんに「誰よりもしっかりしている」と言われるだけのことはあります。

・・・

で、この「スマイル忘れんなよ、ニカッ」なんですが、山田のおじさんが実は2回目やるときに盛大に机に足をぶつけて30秒以上フリーズ。上手側で玲奈ちゃんがすっかり素で笑いそうになってて中越さんに「つんっ」(←こらっ、の意)で突っ込まれてたのに笑いました。

この作品の肝である「MMM療法」、子ども返りさせて大人時代のストレスを取り去る治療ですが、そのメインにあるのは薬と、もう一つ「キノコ」。この作品の最後で看護婦・井手役(鈴木砂羽さん)が火を付けていたのは治療所かとてっきり思っていたのですが、洞窟の中のキノコの群生だったのですね。「元株はあるし」って言ってて気づきました。

かっちゃんのストレス解消法である「夜1時間の壁頭突き」。ラストシーンでこのことに触れたかっちゃんが「痛い」ということを言っているのですが、これって「大人が大人として生きるのは”そこに『いたい』”と思うことが重要」ってことと掛けているように思えて。

現実から逃げても何も始まらない、現実はバラ色でも理想通りでもないけど、それでも立ち向かわないと何も始まらない、そういうメッセージがある気がして。

の反面、この舞台の最後で表面化する、”山田のおじさんの怖さ”って実は本当の怖さではないように思うんですよ。

これ、1回目でもちょっと書いたのですが、確かに山内圭哉さん演じる”山田のおじさん”は怖いです。普通に。
それに藤堂君はじめみんなが作り上げた”データ”が”実体化”する怖さは、よく分かります。

でも実のところ「子ども返り」は薬や催眠術、キノコといった諸々の要素によって作り出された”幻影”。みっちゃんは”山田のおじさん”が殺したってことになってるけど実際にはそうじゃない。

実はみんな-かっちゃん、ユミ、淳子、藤堂(かっちゃん以外は誰が関与したか不明)-がみっちゃんを浴槽に沈め、かっちゃんは先生にこう言っているわけです。「一緒にやろうよ、楽しいよ」と。

この作品の中で「大人」とは「社会的存在」として定義されており、先生曰く「だからこそ人を殴ろうとしてもその感情のまま殴るわけではない」(実際には殴ってますけどw)と。そんな「感情のバリヤー」を最も意識して現世を生きていたはずのかっちゃんが、率先してみっちゃんを浴槽に沈めている。それは無意識の中に存在する反感が現れたものと見ることができる気がして。

”山田のおじさん”を隠れ蓑にして、かつ自分が「子ども」であることで、そこには「責任」というものが欠落する。
そうなると人はどこまでも残虐になれる。それが怖いなと。

それでいてこのぐらいの事件(件数で見て)しか起こっていない世の中って、それぞれの人はどれだけのものを「理性」という壁の中に押し込めて生きているんだろう、特に日本では。そう思えたりします。

・・・

この日は千秋楽ということで、進行は山内さんでスタート。

山内さん「本日は『子どもの一生』千秋楽にお越しいただきありがとうございます。本日を無事迎えられましたのも、ひとえに我々の鍛錬の賜物かと思います(笑)」

という山内さんらしい振りでスタート。
そして座長谷原さんに話を振ります。

谷原さん「思い出深いこの劇場で座長という大役を仰せつかり、感謝しております」
山内さん「声甘いねー」(笑)
谷原さん「えぇ、甘く喋っております」

というやりとりが妙におかしい。
ひとしきり谷原さんが感謝の辞に触れて、地方公演の意気込みを語った後・・・

谷原さん「では締めは戸次さんに」
戸次さん「えぇぇぇぇぇー!」
山内さん「壮絶に台詞おかしくなってたやないか」
戸次さん「『ひげしいたけ』で一瞬全て吹っ飛んじゃいまして」(笑)
山内さん「お前罰ゲームな」(笑)
戸次さん「負け戦だ」(笑)

・・・という。
gdgdなような、らしいような、そんなエンディングでした(どんなだ)。

カーテンコール、玲央君と戸次さんが抱き合い、玲奈ちゃんと中越さんがハイタッチ。
仲のいいカンパニーで何よりでした。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

『地球の王様』(2)

2012.11.24(Sat.) 18:00~19:55
紀伊國屋サザンシアター 3列10番台(センターブロック)

大塚千弘嬢のあまりの可愛さに射貫かれての2回目です。

開演前に定番となった「blog&twitterつながりカード」をいただきに物販へ行ってきました。初回の時は四角形カードでしたが、今回は角丸のカード。無事、日付・時間入りカードでした(1回20枚限りになっていて、21枚目以降は日付・時間なしのスタンダードカードになるのです)。

1週間前に買ったのに、1席だったからか3列目センターという、ありえない程の良席。
上手側の明梨ちゃんしょげポイントが死角になってしまう致命的な弱点はあるのですが、1回目のフォローに余りある席でありました。

この日はびっくりなハプニングから始まりました。

18時、開演ちょうどその時に起きた東京震度4の地震(実際には17時59分に発生)。

紀伊國屋サザンシアターは紀伊國屋書店新宿南店7階にあるホールで、下からの突き上げが来たときに客席から「これ演出?」って言葉が出るほどに凄いタイミング。
(揺れると客席も一緒に揺れる、で思い出したのは「座・高円寺」がそうでした)

上階で芝居見ていて地震があったのはPARCO劇場の「リタルダンド」初日もそうでしたが、あれはまさにラスト直前。
それよりは今回のタイミングの方が個人的には心臓に良くなかったです。

劇場から「安全確認のためお時間をいただきます」の放送があってそれは普通だったのですが、「防災センターからお知らせします。地震により紀伊國屋書店のエレベーターは停止しております。点検を行っておりますのでエレベーターにお乗りのお客さまは最寄りの階でお降り下さい」の全館放送の方が不気味でした。
(ちなみに終演時にもこのエレベーターは復旧しておらず、よっぽど変な止まり方をしたんだろうなと思います)

それにしても相変わらず東京人の地震への慣れぶりはよくもまぁというぐらい・・・他人を見て動くという東京人の特性がある意味パニック防止になっているんですかね。

というわけで10分遅れで開演、そこからは予定通りにサクサク進みました。

ちょいネタバレあります

・・・・

大塚千弘嬢演じる明梨(あかり)ちゃん、自分で「名前変えて欲しいんです」って言っていたけど、明らかにこのメンバーの中で彼女は「灯り」だよねと思った今回。

天然に見えて実はみんなのことをちゃんと見てるムードメーカー。
めげずに明るく前を見てる姿は、なぜか好きな人にだけ伝わらないけど、いじらしくていいな。

初回見たときは宇宙飛行士の里見さんとの組み合わせを思い込んで見ていたから、鏡使っておめかししてるなーとか見てたんですが、今日ちゃんと見てたら視線は松居さんにしか行ってないし、松居さんがいじられるとムキになって反抗してましたね。

このお芝居、本当に笑いっぱなしですがボケで持っていく明梨ちゃん(大塚千弘ちゃん)、ツッコミで持っていくアシダさん(仮名)(片桐仁さん)の両翼を筆頭に間が上手い。

生き残った理由になった健康食品を実はアシダさん(この会社の清掃員)は盗み食いして死を免れたあたりの件が最高。

明梨ちゃん「そういえば私はアシダさんの恩人じゃないですか! 私が片付けてなかったからアシダさんが生き残れたんですよね」
アシダさん「明梨ちゃんがしっかりした子じゃなくて良かったよ」
明梨ちゃん「人生最大の失敗ですね

・・・ってとこ(笑)。でもこの2人のやりとりは全然本気じゃないですからね。明らかに楽しんでやってますしね。

「生き残りたくもなかったのにこれ(健康食品)を飲んだせいで生き残った」って言ってる簑島(浅利陽介さん)と突っかかっていく相手の梅木部長(西村和彦さん)のシーンとか、普通にむかつきますからね簑島に(笑)。

この作品を見ていると2駅隣でやってる「子どもの一生」と妙にリンクするのですが、それというのもこちらの「地球の王様」の登場人物、精神的に結構子ども(笑)。

梅木部長は最年長ながら特にラストに行くほどに幼さがばれていく感じですし、簑島については言わずもがな。
里見にしたところで経歴はすごいけど人間的には結局なんだかなぁって話ですし。

人間極限状態になると素が出るというか、子ども返りするというような話でもあるのでしょうが、この作品と隣の作品を見ていると、本質的なところまで子どもが見えるのは男性の方なのかなと思わされます。

「人間って強い」って語ってる佐和子さん(高橋ひとみさん)は、実は「女性って強い」ってことのようにも思えるし(爆)、佐和子さんと明梨ちゃんの某シーンなんて、佐和子さんが一度は負けを認めつつも、最後は上から目線で楽しそうに仕返ししてる辺りとか、会場内からどっかんどっかん笑いが起こってましたけど、あれは男性にはなかなか作れない関係だなと。

それこそ簑島が語っているように、男性にとっては「組織」という物の存在は日本という国の社会においては特に重要な存在で、同じ会社・事業部にいたという経緯はあったとはいえ、組織の中でリーダーだった梅木のことを、自然発生的にリーダーと認めることに、さほどの違和感を持たないわけです。

その意味で今回の女性は好対照で、佐和子さんは梅木の強引さには梅木いわく「いちいちつっかかる」ほどに反抗的で、明梨ちゃんは「別に退職届出したわけじゃないし前のままでいいじゃないですかぁ」と従順。

佐和子さんは感情より理屈が先に出るけど、明梨ちゃんは理屈よりも感情が先に出る。
佐和子さんが明梨ちゃんのことを羨ましがっていたのは、実は若さよりもその素直さだったんじゃないかなと、ふと思ったりしました。

明梨ちゃんの落ち込みシーンはこの日もまた進化していて、上手側の階段に顔を押しつけて「うぎゅー」みたいにやってたのが面白かったです。日々進化してますが、この日がmy楽です。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

『世界は僕のCUBEで造られる』

2012.11.23(Fri.) 13:00~15:50
吉祥寺シアター E列10番台(センターブロック)

11/20~26のこの公演、気づいたら行けるのはこの日だけ。
SIDE-Aと、SIDE-Bと2種類のエンディングがある作品なのですが、もうそんなことは言っていられずに行ってきました。

というのも「リンダリンダ」でナナミ役を演じられていた佃井皆美さんの出演作。

タイバニはライブビューイング&DVDで何とかして、ペルソナはスキップして、この作品は実は最初はスキップするつもりだったのですが、ご本人のtwitterの蜘蛛女アイコンに撃沈(爆)。正直にできてますな、自分。

アクション女優で悪女役と来たら実は個人的にストライクゾーンど真ん中で(笑)。
見てふと思ったのですが、木下あゆ美嬢に感じがとても似てます。
怨み屋本舗みたいな感じ・・・ではないぐらい悪女ですけどね今回の皆美嬢。

・・・

ネタバレあります

・・・


まずは作品の話をかいつまんで。

「CUBE」というのは「もう一つの世界」へ飛ぶための非合法ドラッグの名前でもあり、「もう一つの世界」の自分の構成要素(パーツ)の名前でもあります。

主人公である「僕」は「CUBE」というドラッグを飲み、「もう一つの世界=自分の心の中」へ飛ぶのですが、そこにいる「CUBE」たち・・・つまり、自分を形作るパーツ、というよりは「もう一人の自分」と対することになります。例えば「孤独」であったり「欲望」であったり「憎しみ」であったり。
「僕」は「もう一つの世界」に飛ぶときに銃を渡されており、そのCUBEが自分に必要がないと判断するのであれば「削除」することもできる。ただし、当然自分の一部であるから痛みを伴う・・・。

人間は様々な感情や思考が組み合わさってできる、それを「CUBE」という形で見せている視点が興味深いです。
いわゆる遺伝子的な話と似たような話にも思えるのですが、例えば血液型で性格が似るという話も同じような点から来ているようですね。

それら「CUBE」と「僕」がどう対するか。そのもう一面として「CUBE」も「僕」に対して友好的であるとは限らない。「僕」を乗っ取り現実世界に行こうとするCUBEも存在する。

この作品のテーマはある意味「心のバランス」という言葉になるのだと思いますが、途中からだいたいの見当が付いていたとおりの展開がSIDE-Aで、「すべてのCUBEは自分自身なのだから、自分自身はそれと付き合っていくしかない」というもの。そうなるとSIDE-Bは必然的にバッドエンドという話なのだろうとは思うのですが、残念ながら日程的に無理なので運が良ければDVDで再会できるのかなと・・・。

作品でとても印象的だったのが、「孤独のCUBE」である「ムーンチャイルド」が「僕」に発する言葉。

「僕(ムーンチャイルド)が発した言葉は、君には数ミリ秒の時間を経て届く。
君にとって僕の言葉は過去の言葉なんだ。だから今は君の中にしかないんだ」

これを聞いた時にちょっとした衝撃を感じました。

「自分」は「現在」であり、「他人」は「過去」なのだということ。

凄く深いなと。

この言葉を聞けただけでこのお芝居を観た価値はあったと思うぐらいの衝撃でした。

・・・

そしてこの日のお目当て、蜘蛛女役の佃井皆美嬢。

キャスト的には4番手なのですが、もう目立つ目立つ。

最初に全キャスト出てきた時点で一発で分かるぐらいに立ち姿が垂直なのですが、何しろ衣装が黒一色ですし、CUBEを削除していく悪女役なので、アクションいっぱい。そして相変わらずの敏捷さ。重力に逆らいすぎていてあの足の上がり方とかあり得なさすぎる(笑)。

甘い台詞で誘惑して近づいてきたら蹴り上げ、ばっさり剣で切りつけるシーンとかもう凄いの一言。

そんな凄みがありまくりな彼女でしたが、某キャストが「俺はタイガー&バニーのドラゴンキッドだ」ってやったらその数シーン後、そのキャストを成敗するシーンがたまたま(爆)あり、「偽ドラゴンキッドをやっつけてやった。俺が本当のドラゴンキッドだ」ってやってました(笑)。あんまり笑いが起きていなかったところを見るとそっち系の人少ないようですね(※)。

(※)今年8月の「TIGER AND THE BUNNY舞台版」で、佃井さんはドラゴンキッド役。

CUBEの中に「修復のキューブ」こと「ナイチンゲール」という役があり、この日のナイチンゲール役は荻野可鈴ちゃん。
タイバニ舞台版で、主人公の娘で、犯人に連れ去られる役(楓役)をやっていた彼女。

今回の舞台中の小芝居でペットボトルを大小2つ用意して、小さい方に向かって「スモールライト」ってやって「間違えたっ」(笑)と言ってやり直し。進行役の方に「最初からネタバレじゃん」って突っ込まれて照れてるシーンが可愛かった(爆)。

ちなみに彼女はアイドル音楽劇グループのリーダーさんなのだそうですが、この日会場にいる全員がそれを信じられないぐらいに天然だった気がする・・・。小芝居の中で12月16日のイベントを宣伝しまくってました。

ラストシーンで皆美さんと可鈴ちゃんが蜘蛛女とナイチンゲールという、役でちょっと対面するシーンがあるのですが、あれだけ飛ばしまくってた蜘蛛女さんが、ナイチンゲールのあまりの可愛さに後ずさっているように見えました(笑)。

・・・

この日のカーテンコールの締めは主役殿の指名で、角川役の加藤沙耶香さん。「うそーーーーー!」って言ってた真横でみなみんが胸を超なで下ろしてる(笑)。

「それでは一本締めで」(会場内大笑)
「まだ中日(なかび)だよ」
「(気にもせず)これからの皆さまのご繁栄を祈念して」
「本日はありがとうございました-」

という凄い締めでした。

吉祥寺で15時50分終演、パンフレットと佃井嬢のプロマイドを急いで買い込み、走って吉祥寺駅へ。
吉祥寺15時57分発の中央線快速に乗り込み、御茶ノ水、錦糸町と乗り換えて住吉駅に16時38分着。

中央線快速・総武線各駅停車が奇跡的にどちらも定時運転(これは案外に難易度高い)でセーフでした。
もうこんなマチソワはやだなぁ・・・。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

『新妻聖子ライブ2012』(2)

2012.11.23(Fri.) 17:00~19:35
ティアラこうとう 7列目下手側

1年ぶりのティアラこうとう。「去年に引き続きここでライブ、『おかえりなさい』という意味を込めて一曲目」と聖子さんのMCでスタート。

「今回のツアーは先週横浜で始まったんですが、先週も土砂降りで今日も雨。『雨女ですか』って言われましたが違いますよ-」って話もありましたが。

今回のライブツアーは去年同様、MCの基本線は決まっていて、所々にその日の味が加わるパターンですが、この日はMCが最初おとなしめに始まった反面、歌声の艶がいつも以上に凄い。ここの音響のせいもあるのでしょうが、やっぱり関内は緊張していたんだなぁと思う感じの歌声です。

ハイヒールをひょいと上げて「17cmもあるんですよぉ」とか相変わらずMCは自由奔放(笑)。
そのハイヒールでキャッチボールを実演しつつ「キャッチボールはしたことないんですよ」とか(笑)

この日追加された話としては、新妻さんの32歳の誕生日お祝い(事務所主催)は昨日(11月22日)だったんだそうで、その時に事務所の社長さんから言われて感動した話が「色々な人と会話をすると、その人のことがより分かる」という話。その話をした社長さんのことを、新妻さんは「仙人に見えました」そうです。

・・・

M7「I've never been to me」の説明をしたときのMCが最高でして・・・

「いきなり役に入って語り始めて
『なんかこの人へんな物拾って食べておかしくなったんじゃないか』
って引かないでくださいね-。
いや、食べますけど。
3秒ルールだしね
(にかっ)」

・・・(大笑)

この曲、新妻さんの歌詞説明も何度目かなので、歌を聞きつつ思うのは、「私はもう『私』に戻れない」んだよなぁと。
なんかこういう、人の「哀しみ」を語って歌わせると新妻さんの右に出る人がいないというか、やっぱり不幸属性なんだろうなぁ・・・。

この日は実の姉、新妻由佳子さんがご鑑賞ということで、ご本人からお姉さまのお名前が2度出るスペシャルな回でしたが、「最近はシンガーソングライターはお休みしてるはずなんですが後で聞いておきます」とか「パン作ってる専業主婦なんですけど」って説明が相変わらずざっくりに的確(笑)。

「姪っ子が可愛いんですよ-。テレビ画面とかでDVD見せてるんで『せーちゃん、せーちゃん』って言ってるんですけど、先日『せーちゃん』って言ってるんで何見てるのかとテレビ見たら椿鬼奴さんで(会場内がさざなみのように笑)・・・じわじわくるでしょこれ(爆)」

そういえばこの日びっくりなハプニングが。

「ラマンチャの男」だったと思いますが、あまりに派手に動いて歌いすぎて、歌い終わった後のMCで何と髪から花が落ちました(笑)。

本人大慌て。「えっ、なんで落ちるの?」とびっくりで、花を鼻に付けた後、「なんかつい素が出ちゃいましたが」ってじたばた(笑)。
終いには頭の上に花を付けるも「さすがにそれはどうか」ってことにご自身でもなったらしく。

「美月ちゃんお願い付けて-。可愛い場所に付けて-」という後から振り返ると何が何だかわからないオーダーをヴァイオリン&コーラスの水谷美月嬢に出していましたが、美月嬢は慌てず騒がす付けてあげて一件落着。さすがに歌い終わって花が落ちたパターンは初めて見ました(笑)。

M9「オン・マイ・オウン」では2003年レミゼのクアトロキャストに言及。
「この時から『クアトロキャスト』って言葉が使われ出したのでしょうが」という話で普通に話を進めるかと思いきや、実は新情報がここで。

新妻さんのリアル初舞台は、実は幼稚園(4歳)の時の「シンデレラ」のシンデレラ役だったのだそうですが、それがトリプルキャスト。が、「幼稚園なので当然1回公演」。で、どうなったかというと「3人が舞台上に並ぶという斬新さ(笑)」。
・・・「シン」「デ」「レラ」みたいな感じです(笑)←上手いですな相変わらず。

本人曰く「当時から仕切り属性の私は他のシンデレラの台詞も、他の人の台詞も全部覚えて舞台に上がった」ゆえに何が起きたかというと・・・「他の2人は自分の台詞さえも覚えていないわけですよ(怒)」・・・でどうなったかというと・・・「1人の子が言い澱むと『○○ちゃん、○○でしょ!』って言って『あ、そうだ!』って。もう1人も言い澱んでるから回り込んで行って『○○ちゃん、○○だってば!』って言って、
『全部自分でやらせてよ』って思ったと(笑)」

・・・さすが四つ子の魂32までですな(爆)。

M15「River Deep,Mountain High」ではセリーヌ・ディオンの東京ドーム公演の話。
「公演が終わったとき『I Love You!』って叫んだらセリーヌ様『しょうがないわねー』みたいな感じ(爆)でこっちに来てくれて握手してくれたんですよー」とのこと。

M16「ありがとう」については新曲の企画会議の話をしていたわけですが、「セリーヌ・デュオンの『エディオン』ばりに苦笑ですよね」って・・・関内でも言ってましたね。関内で書くの忘れてた直近の「新妻」ネタは

スターバックスにタンブラー(「新妻聖子」千社札付き)を持っていったら、
店員さん「ご結婚おめでとうございます(満面の笑み)
新妻さん「いえいえ、私独身です」
店員さん「えっ、引き出物かと思っていました(笑)」

・・・は笑えますね何度聞いても。

この日のMC。
「プロポーズにこのCD(『ありがとう』)良いと思いますよ-」
「でもこのCDきっかけに別れちゃうと嫌だからいいです-」
新妻印、ザ・自己完結でした(笑)

・・・

MCのこの日の変わりネタはこれぐらいでしょうか。

関内の緊張ぶりを感じさせられることにもなりましたが、とにかく歌声は絶好調だしMCも相変わらずの新妻節だし、経緯はともかくそれなりに客席も埋まっていたし(いつも思うけど新妻聖子ライブの男性率の高さは驚異的だと思う。多分この日も半々ぐらいの比率)。

この日、千葉・茨城公演のチケットを購入するとポスターのプレゼントをやってましたが、さすがに平日の千葉は無理で諦めました。セトリの配布がないのが唯一残念ですが、新妻さんいわく「今日はすごく時間が早く感じる」と仰っていたのは自分も全くの同感で、とにかくスムーズすぎるほどの進行で素晴らしかったです。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

『地球の王様』(1)

2012.11.18(Sun.) 14:00~15:45
紀伊國屋サザンシアター 2列目1桁番台(センターブロック)

「リンダリンダ」楽日以来3ヶ月半ぶりの紀伊國屋サザンシアター。

ちぃちゃん(大塚千弘嬢)をお芝居で見るのって・・・え、いつぶりだろう。
5月のBWML(新国立劇場)はお芝居じゃないし、その前の朗読(3月、PARCO劇場)もそうだし・・・何と遡ったら去年1月のZORROまでなかった。そんなにお芝居やってなかったんだ・・・って結構意外。ちぃちゃんのイメージってテレビ女優さんじゃなくて舞台女優さんなのになぁ。

そんな彼女の初ストレートプレイ。

時は近未来の地球。地球全土で猛威を振るったウィルスにより、人類はほぼ死滅。
残った6人は、ある会社の同僚で、とある製品を口にしていたことが免疫になって感染を逃れて生き残った。
そこに宇宙から帰ってきた宇宙飛行士が合流し、「地球に7人しかいない」状態で、「誰がリーダーか」を決めることに。

それはすなわち初代『地球の王様』を選ぶことに他ならなかった-

という物語。

えーと、ネタバレあります




この作品、「オレガ&ドリスコレクション」のシリーズで、主宰が西村雅彦さんなので、この方が主役ということになりますが、その会社の商品開発部部長を務める彼が、”会社時代のヒエラルキーをそのまま引き継ぐ形で”リーダーになっている。
が、それはあくまで”流れ”であって、実は自説を上から押しつけらるだけのタイプ。
何しろキャッチコピーが「世界で一番嫌われた男」(笑)

この作品で興味深いのが何しろ世界に7人しかいないので、そこの中の一番が即ち世界一。
つまり、誰もが『地球の王様』なんです。

日本には一億以上の人が住んで、地球には五十億以上の人が住んで・・・という日常の中では、「日本で一番」とか「世界で一番」ということはもの凄い確率でたいがいにおいて想像が付かないわけですけれども(スポーツが一番わかりやすくて次が政治ですかね)、この空間が地球すべてと言われると、途端にぎゅっと凝縮されて色んなことが見えてくる気がするから不思議です。

作品公式には西村さんだけじゃなくて全員に「世界で一番」の枕詞でキャッチコピーが付いているわけです。それがとても興味深い。

七人の内訳は男性五人、女性二人だから「子孫を残すためには」女性二人はとても大切な存在。片や「かっこいい」属性を持つ高橋ひとみさん、片や「かわいい」属性を持つ大塚千弘ちゃん。
その二人を巡って周囲の男性は滑稽なばかりの戦いを繰り広げるわけですが、本来なら蝶よ花よとなるはずの大塚千弘嬢演じる明梨(あかり)ちゃんの不遇さと来たら、ただの虐められモード(笑)。
それなのにめげない。
がんばれ女の子(笑)

彼女について凄く分かりやすく描かれているのは、「自分が好意を抱いていない人から好意を寄せられても、別に嬉しい訳じゃない」ってことですね。

自分の好きな人はひとみさん演じる先輩女性が好きで、自分のことを見てはくれない。他の人から好意を寄せられても、別にありがたくも感じない。そんなこんなで階段にうずくまっていじけまくっている明梨(あかり)ちゃん@千弘嬢がむちゃくちゃ可愛かったです。なぜならちぃちゃんのmyイメージが「いじいじ」だから(笑)。

そこに実に楽しそうに上から目線で勝利宣言する高橋ひとみさん演じる佐和子さん。そして負けを認めるあかりちゃんの反応が面白すぎる。

そういえば、実は役柄の設定を聞いた時にもっと”若い”かと思ったんですね。年齢の問題じゃなくて。もっと空気が読めないかと思ってたし(笑)、もっと天然かと思ってたんですが、ずっと見てると他の人たちより少し早く本質に気づいているんですね。
永井大さん演じる宇宙飛行士の「できた人」ぶりを実は仮面、と見抜くのも早かったし。

この物語は最初から最後まで笑いっぱなしなのでとにかく見るのが楽なのが良いです。
笑いの総量だと渋谷PARCO劇場の「こどもの一生」と大差ないと思うのですが、あちらはラストがそういう方向だし・・・

この作品、佐和子さんも語っていますが「人間って強いよね」ということを凄く感じる。
7人しか生き残っていないということはそれ以外の知り合いは家族含めてみんないなくなっているわけだし、数え切れない悲しみを乗り越えても、それでも生きること楽しむことに貪欲な「人間」という生き物。

この作品、「7人になった」ことで見せているから逆に言うと今の日常をぎゅーっと凝縮してるってことでもあるわけですよね。
「リーダーを決める」ってことさえ、実はそれほどまでに必要がないかもしれない。西村さん演じる梅木のように”肩書きなしでは生きられない”人もそれはいるだろうし。
パンフレット(ちなみにA4サイズじゃなくて手帳サイズのじゃばらなのが面白い。そして写真のちぃちゃんもむちゃくちゃ可愛い)にもあるのですが「ルールを決める」ことさえ、それほどには必要じゃないかもしれない(永井さんが「ルールを決めないことがルール」って書いているのは深いと思った。こう言うタイプの役者さんは好き)。

台詞も実に日本的というか、日本の組織のことをちょっとおちょくっているようなところもあるのですが、やりすぎ感がないので笑い飛ばせる。「役職名と権力は反比例する」って深いと思った。
確かに無駄に長い役職とか無駄に長い部署名とかってそれ自身が目的化しちゃっている感じしますからね(苦笑)。目的がはっきりしないから形だけでも整えるみたいな話が。

この物語って最終的には、部長である梅木の”本音”が部外者である里見の乱入によって皆が共有することにある訳なのですが、その”本音”を聞いた時のみんなの表情がぐっと変わった気がして。
ただ怒鳴り散らして上から押さえつけるだけだと思っていた部長が・・・というのが凄く良いなぁって。だけどそれはある意味当たり前でもあるわけですよね。
気持ちは言わなきゃ伝わらないんだし。
いくらいいことを思っていても、それをちゃんと出せなきゃリーダーじゃない。
いくらいいことを思っていても、行動に反映できなきゃリーダーじゃない。

最後は肩書きだけを求めてた梅木を、みんなは苦笑して見つめていたけれども、多分それは今までなら「冷笑」だったと思うのに、でも最後は「苦笑」だったことに、とっても暖かいものを感じられて。

みんなが「この人はリーダーに相応しい人だ」と認めたのに、梅木本人だけ「肩書きがないと生きられない」と言っている好対照がなんだか面白かったです。
そのギャップをいじることで、きっとこの組織は今よりずっとスムーズに回っていくんだろうな、とちょっと思ったりしました。

明梨ちゃん@ちぃちゃんが言いそうなんですよね。
「部長は肩書きがあればいいって言ったじゃないですか-。
権限なんていらないってことですよねー」

(笑)

なんだか日曜昼に見るより、仕事帰りに見る方が相応しい舞台な気がしました(笑)。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

『新妻聖子ライブ2012』(1)

2012.11.17(Sat.) 17:30~19:50
関内ホール 8列30番台(上手側)

毎年恒例のホールワンマンライブ初日。
このライブ含めて、年末までに私は新妻さまに6回お会いすることになるのですが、我ながら何なんだろう(笑)。

セットリストは終演後にぴらふさんのご協力をいただいて組み立てましたが、いくつか曖昧なので、最終的にはSinger様の公式発表をお待ち下さい(爆)。⇒公式発表に基づき更新しました(11/19)。

※ゴーヤチップスさんからも追加情報いただきました。

では、セットリスト。
そう言えば、去年は休憩無しの2時間一本勝負でしたが、今回は休憩を挟んだ2部構成。ま、それは確かどこにも書いてはいなかったのですが。

<1幕>
1.おかえり
2.アンダンテ

アメリカンポップスメドレー
(feautring at「魅惑のスタンダードポップス」)
3.ダイヤモンドは永遠に(映画「007/ダイヤモンドは永遠に」)
4.恋はあせらず(ザ・スプリームス)
5.キューティーパイ

6.さくら(カバー)
7.I've never been to me ※朗読+歌

8.ラマンチャの男(「ラマンチャの男」より)
9.On My Own(「レ・ミゼラブル」より)
10.私だけに(「エリザベート」より)

二幕
11.愛を止めないで~Always Lov'ing You~
12.Sisters
13.ひとつ(弾き語り)
14.ピエタ(訳詞:小林香さん)
15.River Deep,Mountain High(「A New Day」より)
16.ありがとう
17.GOLD(「GOLD~カミーユとロダン~」より)
18.Time To Say Good-bye

アンコール
19.命をあげよう(「ミス・サイゴン」より)
20.私の星

今回の選曲はライブの常連曲が多いのが特徴で、この日に生で初めて聞いた曲って、1幕のM3からM7までに集中。

MCが相変わらず長いのも特徴。2幕始まる前にスタッフさんが水の横に四角形の物体を置いて・・・時計(大笑)。
見ちゃおられませんでしたが(暗いし)でも2幕は若干巻き気味に回されていました。

M1.「新妻聖子ライブへ『おかえり』の意味を込めて選曲した、と聖子さん談。
  衣装は聖子さん自身が企画された「ゴージャス」な衣装。
  ご本人曰く、ホントに蛇(の生地)使っているんだとか。
  ここで言っていたわけではありませんが、ヒールの高いこと(笑)、本人がネタにしていました。
  というか普通にそれで足に痣を作ったそうな(爆)。

M2.「生きること全てに上手くいかない女の子が」・・・と、あの2時間近い映画をわずか1分でまとめる才能はやっぱり元レポーター故か(爆)。今回、曲構成もご自身だったそうで、ここにこんな無茶曲持ってくるのはご本人の意向なのですね。
  「ハードルを自分で上げてそれがモチベーションになるんでしょ?」ってジョン・カビラさんに指摘されて「そうですね」って返事してたのもむべなるかなと。

  ここで聖子さんが話していた「ちょっといい話」。

  「最近思うんですけど、コミュニケーションってキャッチボールみたいですよね。
  直球で受けるばかりだと突き指もするし、身体にも当たる。私はどっちかというと直立不動でデットボールを受ける人生なんですが、とんでもないボール投げる人もいるじゃないですか(笑)(←思い当たる人が2人ほど)。そうなるとやっぱり足を曲げて受けたりとかが必要になるわけで、そういうことを気にしてトークできるようになってきたかなとは思います」

  なるほど。先日のジョン・カビラさんとの「ザ・プライムショー」でもそうでしたし、「DRAMATICA/ROMANTICA Ⅴ」でもそうでしたが、今までの突っ走り型トークだけじゃなくて、緩急自在な感じにトーク技術が進化している感じを強く受けます。特に井上君の上手さからずいぶん盗んでいるような感じがします。

M3~M5.『魅惑のスタンダードポップス』の司会について触れて、「ご一緒していた井上順さんからアメリカンポップスとダジャレを学びました(笑)」ってあたりが秀逸。
  聖子さんの歌った曲の中の上位に確実に入る「ダイヤモンドは永遠に」が初めて生で聞けて感動。
  彼女の姫属性と申しますか、あの「上から睥睨する感じ」にこれほど合う曲もそうそうないと思う。
  ま、ある意味ラマンチャもシシィもそうなんですけどね(爆)。

  ここの曲紹介で「男が逃げだそうとダイヤモンドの輝きは永遠なのよ、私はダイヤモンドされあればいいの」みたいにコメントしてましたが、そりゃ正しいんですがまったくもぉ・・・(笑)。

M6.目黒川に花見に行って感動した話をひとしきり。「季節はめぐる日本の四季で、桜が咲いて、散って、蝉が鳴いて、蝉が死んで、あ、それは言わないで良かったか、冬が来て、春が来て・・・その”季節の移り変わり”に一番いい曲だと思って選んだ」とのこと。ちなみに、今回のバンドメンバーの中にこの曲の編曲をされた方がいらっしゃるそうです。

M7.この曲が始まる前にこの曲についての序説を朗読でされていたのですが、メロディーとは似ても似つかない女性の壮絶な人生を歌った曲。曲とのフィット感といい、壮絶を演じるなら聖子さん、ってことで新たな持ち歌候補かもしれません。

M8.「あまりによく歌うので持ち歌と勘違いされる」(笑)。「1200回達成おめでとう」とか言われるそうで(爆)
  「この曲のように勇ましく生きていきます」って宣言がらしすぎましたけど。

M9.ある意味デビュー曲のこの曲。
 「200回以上もやって、自分を世に出してくれた曲とはいえ、自分は今はこの作品と距離を置いているので、この曲とどう接して良いか分からなかった。今回改めて歌と向き合ってその素晴らしさと、その歌を歌わせてもらえる幸せをかみしめている」だそう。

 そう思うとこのタイミングでレミゼの歌を歌えるってある意味凄いと思う。役との距離がきちんとできていないと飲み込まれてしまう曲なのだろうし。

M10.これが一幕最後という相変わらずの無茶ぶり(笑)。
 「最初はメロディーが好きで歌ったけど、歌詞にあまりに『私が』『私は』『私に』って”私”がいっぱい出てくるのに共感しまくってしまって」(大笑)・・・この曲が彼女にはまる理由が今さらながらに心の底から理解できました(爆)。

ここで休憩。

開演前も結構なCDの売れ行きでしたが、休憩中もかなり捌けて特に『MUSICAL MOMENTS』の出方が凄い。直前の「私だけに」も絡めて宣伝している辺りさすが。で、意外なことに今回は聖子嬢は全くと言っていいほど販促しなかったという事実。で、それにもかかわらずこの日、このCDはほぼ完売らしい。因みに終演後は「私の星」を話題にして「ありがとう」を売り込んでいました。なるほどねー。

M11~14.ストレートの赤ドレスで登場な2幕。なのですが、なぜだかドレス前方がぱっくり分かれてそこには黒のズボンが。
 これ、「歌っている途中に男性と女性が行き来する曲」の1人2役用の用途としてリクエストしたんだそう。
 それが衣装さんにとってどんなに無茶な話だったかご本人にはちゃんとご自覚があるようでしたが(笑)。
 主に「ピエタ」でその1人2役用として使われていました。

 で、もう一つの用途が久しぶりの弾き語り「ふたり」。
 2008年の新妻聖子ライブ(品川ステラボール)で初めて披露された弾き語りが、今年久しぶりに登場。
 もの凄い緊張していたようでしたが、今回はバックのバンドメンバーの演奏も重なって「もう一回録りなおしたいぐらい素敵」とバンドメンバーに拍手を贈っていました。
 ちょっと失言して1秒で取り消してたのが笑いました。

M15.今回の目玉の新曲・・・というか当初から公表されていたドラロマからの複写曲。ここに来るかー。って感じですがここまで「ややのり」だった客席もこの曲に関しては火が付きまくってました(笑)。
 ここで聖子さんは「セリーヌ・エディオン」ネタを出していましたが「それでもセリーヌ・ディオン様に付いていきます」と断言してました。はい、漢前モードですね。

 ちなみにこの曲、ドラロマではコーラスは彩吹さん、知念ちゃんでしたが、今回のライブ、コーラスとしての専門の方は付かれていなくて、ヴァイオリンの水谷美月さんが女性コーラスも担当しています。綺麗で素敵なコーラスですが、とってもチャーミングな方で、可愛い方大好きな新妻聖子様のお眼鏡に既に叶ったらしく、「その衣装可愛いね-」って言われていました(爆)。

 「コーラス増やすねっ」って言われて慌ててる美月さんのblog
 →こちら

M16.実はしばらくこの曲載せてませんでした。ご本人の公式発表で初めて気がつきました(笑)

M17~18.終盤にこれが来るのが新妻聖子ライブの真骨頂。というか小林香さんと同じ属性でしかないですよねこれ。
 「GOLD」が上演版歌詞ではなくて、プレ歌詞(製作発表段階の歌詞)だったのが凄く嬉しかった。
 上演版の歌詞が妙に「女性の自立」に向かいすぎたのがちょっと好きじゃなかったんですよね。
 カミーユの人生を単純化しようとすること自体がカミーユの望みじゃなかったと思うし、聖子さんがカミーユについて語るときの「周囲はどう思ったか分からないけれど、彼女が一生を終えるときに掴んだ輝き」って表現、その距離感がとても心地好い。

アンコールは2曲。
M19.「この曲を聞かなきゃ帰れない!」ってみなさん思っていますよね、という振りとともにこの曲。
 「この役があるから自分は舞台から離れられない」って言ってました。
 その意味でエポとキムが並んだ構成じゃなかったのが何より良かったかな。
 別の”大切な気持ち”が別々に感じられたから。それはカミーユとキムの間に1曲入っていることでも感じたけど。

 この曲、水谷さんのヴァイオリンの導入部がすっごく好き。

M20.今回の新曲の中では一番好きな「私の星」がアンコールラストに。
 「おやすみなさい」って言葉が本当にライブの締めにベストマッチ。
 すうーっと入ってくる感じがとても素敵。

 この日のラストの方のMCで言ってた、別のいい話。
 「”さよなら”って手を振って別れますけど、でも”またすぐ会えるよね”って思って手を振ってる。特に楽しかったときほど、その時のことを振り返って嬉しくなって、またすぐ会いたいって思うと思うんです。そんなお別れに、今日がなればいいなと思います。またお会いしましょう」って締めが絶妙でした。

 この日の会場はまさしくそんな気持ちで満たされた、そんな終演でした。

・・・・

そういえば、この日新作舞台の発表。

2013/4/18(木)~2013/4/24(水)シアタークリエ
「トゥモロー・モーニング」
新妻聖子さん&田代万里生さん ほか

「結婚前日のカップルと離婚寸前のカップルが」と書かれているので2人は前者かな。
後者はベテランさんになりそうな予感。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

『こどもの一生』(1)

2012.11.4(Sun.) 14:00~16:00
PARCO劇場 C列20番台後半(上手側)

4演目の初日です。

本日は初日ということで、極力ネタバレ無しで参ります。
でも一切触れられたくない方はここで回れ右。





事前に原作を読んでいったのですが、これから行かれる方、できることなら読んでいかないことをお勧めします。
最初から断言してしまうと、原作は舞台版の5倍は怖いです(笑)。

舞台版を見て「思ったほど怖くない」と思った自分が本気で怖くなりました(苦笑)。

ちなみに、笹本玲奈嬢がご自身でblogに載せてるホラーな玲奈ちゃん→こちら、実はしょっぱな1分間だけです。

あれがずっと続くとどうしよう、と実は本気で心配しました(笑)。

玲奈ちゃんご自身「まぁホラーですから」って割り切って載せてるその肝の座り方は結構怖い(爆)。
あの山内圭哉さんに「誰よりもしっかりしている」と言われるだけのことはあります。

登場人物は7人(男性4人・女性3人)ですが、実は原作と同じ設定なのは男性4人と、女性1人。
玲奈ちゃんと中越典子さんは設定が原作と違います。
2人の役名が3演目と変わっていないので、PARCO版はこの役名みたいですね。

公式からまずストーリーをなぞりますと、瀬戸内海に浮かぶ孤島に、その診療所はあって。
先生と看護婦さん、その2人の診療所に、ストレスを抱えた患者がやってくる(男性1人、女性2人)。
プラス、実は患者じゃないんですがその島を開発しようとしてやってくる会社の2人(男性2人)。
この3人を治療する、というのがシチュエーション。
登場人物はあと1人(男性1人)いますが、ここはストーリーのネタバレの肝なので省略。

この診療所の治療は要は患者をみんな子どもに返してあげてストレスの種を取り除く、というもの。
つまり大人は様々な外的要因からストレスの基を感じている、だからその原因を若返ることで取り除く、というもの。

てなわけでみんな10歳の子どもに返されるのですが、必然的に行動が幼くなるので、10歳の登場人物が見られるという恩恵があります(笑)。つまり、玲奈ちゃんと中越さん、とっても可愛いです(←結局それか)。

玲奈ちゃんの現実世界でのストレスというのは、とある仕事の仕事病なのですが、まぁ何というかその役に対するデフォルメっぷりが結構コメディエンヌ全開で面白い。あんなに玲奈ちゃんのactで笑いが起こった役も今までなかったんじゃ?って感じにどっかんどっかん持って行ってました。

妄想ぶりも笑えるし、どことなく(役として)痛い役どころを生き生きと演じているのが結構見てて楽しかったりする。
こういう演技どこかで・・・と思ったら過去唯一のストプレだった「ハゲレット」がこの系統でしたね。

それにしてもそんな玲奈ちゃんを称して「キレる演技最高、キレられたい」と書いた谷原さん、お友達になりたいです(←をいw)。

この作品は患者となった全部で5人の中に1人横暴者がいたことから、それ以外の4人が結託してその人を追い詰める、というところから話が大きく展開していきます。

4人だけが知っている仮想の人物「山田のおじさん」を作っていく遊び、通称「山田のおじさんごっこ」。

この時に実は積極的に囃し立てるのが女性というのが実に興味深いところです。確かに男性というものは無意識に自制心というものが働くものなのかもしれません。背中を押されて「女ってこわー」って言ってる玲央君、とっても気持ちが分かる(笑)。

この作品を見て感じたのは、「人間は自分と自分の周囲の人に危害が及ばない限り、いくらでも残虐になれる」ということ。
仮想空間が仮想空間である限り、自分は安全地帯にいられる、と。

昔見た作品で、ラジオドラマで「クリス・クロス」という作品があったのですが、今回の作品はそれに印象が似ていて。

その作品は現実世界で縁もゆかりもない何人かが、仮想空間に入り込んで戦うのですが、当然のことながら最初の設定は「仮想空間の結果は現実世界に影響しない」ことで皆安心して仮想空間で戦う。つまり、仮想空間で例えば戦って敗れても、現実世界では何事も起きない。でもその前提が壊れた時の恐怖ときたら・・・というシチュエーションにちょっと近いものがありました。

今回の作品も、その点は原作と変わらずに本気で怖かった。どこまで行くのか分からない怖さがあって。
人間の冷静さって、行き着くところ「安全装置が存在する」というその一点ゆえ、に尽きるんですよね。

「ここまでは行かない」という「安心」、それは本当のところは何の根拠もないものだったりするんですけどね。
道を歩いていていきなり切りつけられるというのもありえないわけじゃないですから。

今回の作品、ちょっと気をつけて見ないとどこまでが現実で、どこまでが仮想なのか、特に結末は見えにくいのですが(その点は原作を読んでいるのが助けにはなりましたが、シチュエーションが少し違うので頭の整理に時間はかかりました)、「人間とは自分の行いに責任を持つ必要がない限りいくらでも残虐になれる」、その衝動を抑えて生きている「大人」は、そのギャップを埋められるかどうかで病むかどうかが左右される、ということなのだろうなと思えて。

タイトル「こどもの一生」が何を指すかが初観劇では見えてこなかったので、次(今のところ東京楽の予定)ではその辺りが見えてくるといいなと思っています。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

『DRAMATICA/ROMANTICA Ⅴ』(4)

2012.10.29(Mon.) 18:50~22:02
愛知県芸術劇場大ホール 12列30番代後半(上手側)

ドラロマ最終章、終わってしまいました。

・・・ところが、この日、始まりませんでした(笑)。

開場18時、開演18時30分が本来のスケジュールでしたが、開場時間に行くとあの広い愛知県芸術劇場ロビーが人で溢れてる。
(ちなみに前回来たのは2ヶ月前の「アニー」のとき)

機材トラブルで開場が押しているとのこと。

東京方面から遠征のフォロワーさんとお話していて、結局、開場したのは18時32分。

開場時点では開演時間は告知されておらず、新妻聖子姫のtwitterが第一報(笑)。
「帰りの交通機関をご確認下さい」とかどんだけ冷静(笑)

ちなみに、東京方面の最終のぞみは22時1分名古屋発、大阪方面の最終のぞみは22時57分発。
前者の方々はアンコール曲途中で抜けざるを得なかったそうで、切ないですね。

しかもこのホールは県のホールで閉館時間が22時。
何とか無理言ってちょっと伸ばしてもらったみたいですが、大阪楽に比べればちょっとまとまった終わり方という感じはしたかなと。
大阪の場合はいつまでもやっていそうでしたけど。


最初の挨拶は感動的な内容で始まり・・・

彩吹さん「なんでドラロマの最終地が愛知なのか、ドラロマのテーマは『愛』なのですが、『愛』を『知る』から愛知なのですね」

と素敵なご挨拶。

Kimさん「ホテルから会場に来るまで歩いてきたら、街中を音楽が流れてる。そんな素敵な街でドラロマファイナルを迎えられるのが嬉しい」

とこれまた素敵なご挨拶。

知念ちゃん「朝起きたら『もう終わっちゃうんだ』って実感がぐわっと来て、落ち着かなくて。でも幕が上がって(客席の)皆さまを見たら、『あぁ間に合ったんだ』って」

井上君「厳密には間に合ってないですけどね(会場内笑)。20分押しましたので」

で返して一気に俗っぽく(笑)

新妻さん「みなさんこんばんは!愛知県稲沢市祖父江町出身の新妻聖子ですっ!(会場内大拍手)」

井上君「どこですかそれ」

新妻さん「日本一の銀杏(ぎんなん)の街です。銀杏の街からやって参りました(←どこかNHKのど自慢風)。いや普段は東京に住んでるんですけどね(笑)」

・・・正真正銘ホームグラウンドで、いつも以上に滑らか(笑)

挨拶に名古屋弁も繰り出して・・・

井上君「おー、名古屋弁が出ましたね」

新妻さん「ちょいちょい出していきますよ-」・・・と言ったは良いんですが意外にチャンスがありませんでした(笑)

何しろ押してますから、トークコーナー自体も少し急ぎ目でしたので。

ドラロマは過去5会場でやっていて、よく考えると実は、全会場制覇していたのですが(シアタークリエ→CCレモンホール→品川ステラボール→梅田芸術劇場シアタードラマシティ→愛知県芸術劇場大ホール)、なんか会場変わる毎に音響は良くなっていったような(笑)気がするぐらい、ここ愛知県芸術劇場大ホールの音響は素晴らしいです。

多分大阪から機材を東京に持って戻るのに、愛知に空きがあったから入った大楽なのだとは思いますが、「音響の良い劇場でファイナルを」という思いがあったようにも感じます。
クリエとドラマシティで使ってたセットを組み立てるというのも、横キャパの印象がかなり違うここ愛芸では調整に時間がかかったように思えますし。


もう一つのトークコーナーで印象的だったのがこんなやりとり

珍しく知念ちゃんの曲紹介が無事に終わり・・・

井上君「よくできました」
知念ちゃん「その一言が余分なんですっ(怒)」

という珍しいパターンが(笑)

ベッドミドラーメドレー説明にいたっては

知念ちゃん「そんなこんなを丸っとまとめました。丸っとの中身は(彩吹さん)お願いします」

という丸投げが定着しちゃったらしい(大阪以降ずっと)。


この日の大楽スペシャル、意外なことに彩吹さんの仕掛けでした。

ベッドミドラーメドレーのシーン、プリンスに仕掛けるところ、

スミス「名古屋だからシャチホコやってほしいなー(会場内やんやの喝采)」

ジョシュア「(シャチホコばりに華麗なジャンプ)(会場内やんやの喝采)

スミス「かっこいいーーーーーー!」

・・・気を良くしたのかジョシュア・オバマ氏、この日の最後のカーテンコールで捌ける時に、下手側でシャチホコジャンプをやりましたら、そのすぐ前にいた聖子姫に「な、何やってるのーーーー!」って身を挺して引かれてました(←用語おかしいw)。

メドレー終わった後のトーク

井上君「変なこと仕掛ける人(彩吹さん)いるし」

彩吹さん「(平然と)なんか名古屋らしいことやろうと思ってたんですよ。聖子ちゃんにも『何かある?』って聞いて」

新妻さん「(彩吹さんに)聞かれたんですけどシャチホコ以外だとドアラかなーって(会場内笑)」

・・・ドアラを井上君にやらせるって・・・光景想像してびっくり。姫、相変わらずリミッター外れてますな・・・。

何の話してたときか忘れましたが

新妻さん「出たとこ勝負で喋っております」

が大ウケでした。

そういや2幕の説明してるときに新妻さんが妙に手持ちぶさた。

井上君「気持ち入ってねぇなぁ(笑)」

みたいに相変わらず突っ込まれていました。

DRAMATICAに比べるとコンセプチュアルパートだから、緊張するというのもあるんだろうなぁ。
実際ラストの導入ソロは「今まで緊張したことがないぐらい緊張した」って言ってたし。



時は過ぎゆき(by Till I hear You Sing)この日のアンコールは
「Let Me entertained You」で会場内練り歩き。

愛知県芸術劇場大ホールは5階席までありますが、この日は1階席~3階席までを使用。
そいでもって王子&姫が何と3階席にダッシュで走っていってハイタッチ大会!

王子に至ってはその後2階席にまで回り込んで、危うく新妻さんの事務所の方とハイタッチしそうになっていました(笑)

皆さまのご挨拶。

新妻さん「どなたから参りましょうね」

井上君「あなたからに決まってるじゃないですか(笑)」

新妻さん「えー、考えてない(笑)。しょうもないことから申しますと2幕(ROMANTICA)の時に5人みんなで手を上に上げて手を合わせるじゃないですか。最初あれがめちゃくちゃ上にあって『いじめか?』って思いました(笑)」

井上君「そんな話なんですか。じゃぁ感動する方の話は」

新妻さん「全部吹っ飛びました(笑)。」

実際のところ皆さまそれぞれ素敵なご挨拶で、口々にドラロマに関われた感謝と、終わってしまう寂しさと、でも一期一会の美しさとを、それぞれの言葉で語っておられました。

そんなこの日、それでもやってくるこの日の客言葉byKimさん。

kimさん「今日のお客さまは動物の王様『ライオン』です!(拍手)」

井上君「そのこころは」

kimさん「先ほど会場内ですっごく響く笑い声を出していただいた方がいらしてとっても幸せな気持ちになったので、その堂々とした男らしい感じがライオンかなって」

それを受けて井上君が最大級の毒を吐いていたけど彼の名誉のために省略(笑)。

新妻さん「女性の方でしたけどね(ぼそっ)」←(笑)


この時点で恐らく21時55分ぐらい。もうあと1曲行けるか・・・ということで
「We are the World」を、演出の小林香さんを舞台に呼び寄せてのLast Song。

手拍子最高潮だった曲途中まで、そしてどこからともなくみんながVサインで左右に腕を振り・・・
壮観でした。

客席から見てただけで壮観なんだから、舞台から見ていたらそれはそれは凄い光景だったんだろうなぁ。



『DRAMATICA/ROMANTICA』、最後はちょっとばたばたしたのが少しだけ残念だったけれど、大阪楽とまた違った最後を見届けられて、やっぱり嬉しかったし、観客の一員としての感想だと、とってもいい終わり方だったんじゃないかなと思う。

今回の「Ⅴ(クインクエ)」の初日を見たときに思った感想は、この日まで変わらなくて。

この5人の力量ならある意味『DRAMATICA』を演じ歌いきることは、初演時点である程度完成されていたかと思うのですが、今回は『ROMANTICA』を演じきれるぐらいに5人それぞれが大きくなっていて。

正直、2幕の『ROMANTICA』ってコンセプト先行というか、ストーリー仕立てにしても今まではどことなく付いていくのが大変、みたいなところがあったのですが、今回は多少そういう面があったとはいえ全体的にはきちんとストーリーが固まっていて、しかも歌がきっちりストーリーに溶け込んでいて。それをやれた時点でドラロマの使命はある意味終える時期だったんじゃないかなと、そう思ったんじゃないかなと、ずっと感じていたりしました。

最後なので、キャストの皆さまへの感想を。

●知念里奈さん
 誰一人欠けてもゴレンジャーにならないとはいえ、実は一番の潤滑剤は彼女だったんじゃないかと思うぐらいに重要な位置を占めていたと思います。Ⅴでは「必ず失敗するフリートーク」という商品を開発されていましたが(苦笑)、癒し系がとってもナチュラルでした。井上君と同年代なのに母親のパートを歌えるぐらいに変幻自在。ソロパートがほとんど変わらなかったという意味で、ドラロマにとって一番ポジションが最初から固まっていたのは、実は彼女だったのかもしれません。

●Jkimさん
 ドラロマ初見でその歌声に圧倒された記憶は今でも覚えています。知念ちゃん同様ほわほわ系グループですが、彼女の魅力はハートそのものですよね。言葉が少しぐらい拙くても、発せられる歌声にも言葉にも嘘がなくて、心に気持ちがいっぱいで。特にⅤではパワフル系全開で、Ⅴメドレーでもある意味、隙間ポジションを華麗に埋めていただいて、聞きたい曲が聴けて嬉しかったです。

●彩吹真央さん
 初演から一番大きく変わったのは間違いなくこの方でしょう。宝塚出身の素敵さを自然に出されるようになっていて、初演で見たときには立ち位置に迷っている感じも受けたことが嘘のよう。凛々しく格好良く、時に一番男性らしく見えたりしました。個人的には、宝塚の男役出身の方は苦手に感じることが多いのですが(逆に娘役出身の方はなぜだか逆)、ドラロマで見続けてなんだか抵抗感が薄くなった感。

●井上芳雄さん
 女性4人に囲まれて、それでいて確固たる立ち位置を築きながら全員を立てる、なかなかできるもんじゃありません。ドラロマ見るたびに井上氏の偉大さを感じます。たまに吐き出す毒は、日々溜まっているストレスをちょっとずつ吐き出しているようにも思えるのですが(笑)、間違いなく彼がいたからのドラロマでしょう。

●新妻聖子さん
 気づいたら必ずセンターポジションにいるのが面白かった(笑)。基本的にソロ属性な彼女にあって他の歌い手さんと歌声を重ねる喜び(聞き手としても)ってドラロマが原点だろうなと。「ラマンチャの男」はじめ新しい曲の方向性が見えたのが嬉しかった。知念ちゃんと逆で、曲が毎回のように違ったのはある意味毎回チャレンジによる新しい世界を指向していたようで、ありがたかったなと。それにしても、あそこまで王子との漫談が進化するとは思っていませんでした(爆)。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2012年10月 | トップページ | 2012年12月 »