« 『新妻聖子ライブ2012』(2) | トップページ | 『地球の王様』(2) »

『世界は僕のCUBEで造られる』

2012.11.23(Fri.) 13:00~15:50
吉祥寺シアター E列10番台(センターブロック)

11/20~26のこの公演、気づいたら行けるのはこの日だけ。
SIDE-Aと、SIDE-Bと2種類のエンディングがある作品なのですが、もうそんなことは言っていられずに行ってきました。

というのも「リンダリンダ」でナナミ役を演じられていた佃井皆美さんの出演作。

タイバニはライブビューイング&DVDで何とかして、ペルソナはスキップして、この作品は実は最初はスキップするつもりだったのですが、ご本人のtwitterの蜘蛛女アイコンに撃沈(爆)。正直にできてますな、自分。

アクション女優で悪女役と来たら実は個人的にストライクゾーンど真ん中で(笑)。
見てふと思ったのですが、木下あゆ美嬢に感じがとても似てます。
怨み屋本舗みたいな感じ・・・ではないぐらい悪女ですけどね今回の皆美嬢。

・・・

ネタバレあります

・・・


まずは作品の話をかいつまんで。

「CUBE」というのは「もう一つの世界」へ飛ぶための非合法ドラッグの名前でもあり、「もう一つの世界」の自分の構成要素(パーツ)の名前でもあります。

主人公である「僕」は「CUBE」というドラッグを飲み、「もう一つの世界=自分の心の中」へ飛ぶのですが、そこにいる「CUBE」たち・・・つまり、自分を形作るパーツ、というよりは「もう一人の自分」と対することになります。例えば「孤独」であったり「欲望」であったり「憎しみ」であったり。
「僕」は「もう一つの世界」に飛ぶときに銃を渡されており、そのCUBEが自分に必要がないと判断するのであれば「削除」することもできる。ただし、当然自分の一部であるから痛みを伴う・・・。

人間は様々な感情や思考が組み合わさってできる、それを「CUBE」という形で見せている視点が興味深いです。
いわゆる遺伝子的な話と似たような話にも思えるのですが、例えば血液型で性格が似るという話も同じような点から来ているようですね。

それら「CUBE」と「僕」がどう対するか。そのもう一面として「CUBE」も「僕」に対して友好的であるとは限らない。「僕」を乗っ取り現実世界に行こうとするCUBEも存在する。

この作品のテーマはある意味「心のバランス」という言葉になるのだと思いますが、途中からだいたいの見当が付いていたとおりの展開がSIDE-Aで、「すべてのCUBEは自分自身なのだから、自分自身はそれと付き合っていくしかない」というもの。そうなるとSIDE-Bは必然的にバッドエンドという話なのだろうとは思うのですが、残念ながら日程的に無理なので運が良ければDVDで再会できるのかなと・・・。

作品でとても印象的だったのが、「孤独のCUBE」である「ムーンチャイルド」が「僕」に発する言葉。

「僕(ムーンチャイルド)が発した言葉は、君には数ミリ秒の時間を経て届く。
君にとって僕の言葉は過去の言葉なんだ。だから今は君の中にしかないんだ」

これを聞いた時にちょっとした衝撃を感じました。

「自分」は「現在」であり、「他人」は「過去」なのだということ。

凄く深いなと。

この言葉を聞けただけでこのお芝居を観た価値はあったと思うぐらいの衝撃でした。

・・・

そしてこの日のお目当て、蜘蛛女役の佃井皆美嬢。

キャスト的には4番手なのですが、もう目立つ目立つ。

最初に全キャスト出てきた時点で一発で分かるぐらいに立ち姿が垂直なのですが、何しろ衣装が黒一色ですし、CUBEを削除していく悪女役なので、アクションいっぱい。そして相変わらずの敏捷さ。重力に逆らいすぎていてあの足の上がり方とかあり得なさすぎる(笑)。

甘い台詞で誘惑して近づいてきたら蹴り上げ、ばっさり剣で切りつけるシーンとかもう凄いの一言。

そんな凄みがありまくりな彼女でしたが、某キャストが「俺はタイガー&バニーのドラゴンキッドだ」ってやったらその数シーン後、そのキャストを成敗するシーンがたまたま(爆)あり、「偽ドラゴンキッドをやっつけてやった。俺が本当のドラゴンキッドだ」ってやってました(笑)。あんまり笑いが起きていなかったところを見るとそっち系の人少ないようですね(※)。

(※)今年8月の「TIGER AND THE BUNNY舞台版」で、佃井さんはドラゴンキッド役。

CUBEの中に「修復のキューブ」こと「ナイチンゲール」という役があり、この日のナイチンゲール役は荻野可鈴ちゃん。
タイバニ舞台版で、主人公の娘で、犯人に連れ去られる役(楓役)をやっていた彼女。

今回の舞台中の小芝居でペットボトルを大小2つ用意して、小さい方に向かって「スモールライト」ってやって「間違えたっ」(笑)と言ってやり直し。進行役の方に「最初からネタバレじゃん」って突っ込まれて照れてるシーンが可愛かった(爆)。

ちなみに彼女はアイドル音楽劇グループのリーダーさんなのだそうですが、この日会場にいる全員がそれを信じられないぐらいに天然だった気がする・・・。小芝居の中で12月16日のイベントを宣伝しまくってました。

ラストシーンで皆美さんと可鈴ちゃんが蜘蛛女とナイチンゲールという、役でちょっと対面するシーンがあるのですが、あれだけ飛ばしまくってた蜘蛛女さんが、ナイチンゲールのあまりの可愛さに後ずさっているように見えました(笑)。

・・・

この日のカーテンコールの締めは主役殿の指名で、角川役の加藤沙耶香さん。「うそーーーーー!」って言ってた真横でみなみんが胸を超なで下ろしてる(笑)。

「それでは一本締めで」(会場内大笑)
「まだ中日(なかび)だよ」
「(気にもせず)これからの皆さまのご繁栄を祈念して」
「本日はありがとうございました-」

という凄い締めでした。

吉祥寺で15時50分終演、パンフレットと佃井嬢のプロマイドを急いで買い込み、走って吉祥寺駅へ。
吉祥寺15時57分発の中央線快速に乗り込み、御茶ノ水、錦糸町と乗り換えて住吉駅に16時38分着。

中央線快速・総武線各駅停車が奇跡的にどちらも定時運転(これは案外に難易度高い)でセーフでした。
もうこんなマチソワはやだなぁ・・・。

|

« 『新妻聖子ライブ2012』(2) | トップページ | 『地球の王様』(2) »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/74093/56177442

この記事へのトラックバック一覧です: 『世界は僕のCUBEで造られる』:

« 『新妻聖子ライブ2012』(2) | トップページ | 『地球の王様』(2) »