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『無伴奏ソナタ』

2012.5.28(Mon.) 19:00~21:20
東京グローブ座 2階B列上手側

終わったら涙が出てました。

それなりに感動屋さんですが、涙はめったに流さない。
そのうえ、芝居で涙流したことなんて、きっと片手で足りる。

派手なお芝居じゃないし、感動一直線なお芝居でもない。
キャラメルボックスさんはそういうの上手いし、毎回じーんと温かいものはもらえるんだけど、今回は何かが違って。

ネタバレをしないでこの作品を語るのはものすごく難しいので、最低限のネタバレはさせていただかざるを得ないので、そういうのが苦手な方は、回れ右~。

公演期間が短く(東京でさえわずか1週間)行けないかと思ってたけど、18時30分に会社を飛び出して、18時57分に当日券窓口に飛び込んで購入。
自分らしくない観方だったけど、幸い見下ろす形になったしとても見やすい。
ステージに五線譜が書いてあると「MOZART!」を思い出す(笑)。




んじゃ、よろしいですね?




この作品の舞台は、恐らく近未来のどこか。

人生が適性検査によって決められる、そんな世界。

「適性検査によって選ばれた仕事をやっていれば、みんな幸せになれる」、そんな世界。

主人公は音楽の適性を見込まれ、わずか2歳で両親と引き離された男性。

音楽だけに関わり、それ以外の何も必要としなかったし、必要としてはならなかった男性。

28年間そういう生活を続けた男性は、それなりに幸せに見えた。

が、ただ一つの過ちが彼の人生を変えていく・・・


この世界では、仕事につくにあたって「禁じられること」がある。

その禁を破れば、例外なく政府により罰せられ、教育されたのちに次の仕事を与えられる。

音楽を作る場を奪われた彼。

その彼のその後が、「第二楽章」「第三楽章」という形で語られていく。


その物語は、もう胸が張り裂けるぐらいに見ていて辛い。

周囲の人の純粋な好意が、実は彼にとっては罪になり、

その罪は例外なく見破られ、どんどん奈落に落ちていく。

主人公の彼の生き様に知らず知らずに自分が引き込まれていたようで、もう苦しくて苦しくてしょうがない。

「今回は見逃してくれ」という思いも、図ったかのように裏切られて。


この作品の凄いところは、奈落に落ちていくかに思える主人公が、
実はそのまま終わらないところ。

ここは本当に感動なのでネタバレはできないのですが、
感動って理屈じゃないんだなと。

泣くつもりなんてなかった。

泣くかもと思っていなかったわけじゃなかった。

見ていて、これは泣かないかも、と思ってたぐらい苦しかった。

だから油断していたのかもしれないけど、
ラストが自分の何かをえぐったみたいだ。

それが何か、正直分からないんだけど、
物事を理屈で捉えようとしたがる自分にとって、きっと得たことのない種類の感動が身体を貫いたんだろう、
ということに思えた。

・・・いつもとずいぶん違った風の文章だけど。

・・・らしくない文章だけど。

なんかそんな感想でした。

とても、素敵な作品です。

見た後に必ず何かが残る作品。

それを言葉にすることを無理にしようとしない方がいいのかも、とふと思ったのでした。



ふと振り返ってみると、見終わったときの感動の大きさは、主人公は自分の「運命」に、激しく立ち向かっているように見えなかったからかもしれない、と思った。

「誰がどんなことをしようと、俺から音楽を奪う事なんてできない」

ということを”闘っている”人であれば、見る方もそういう心の準備ができる。

どんな迫害をされても、彼は音楽に関わり続けるだろう、という予想ができる。

でもこの作品の主人公はそういうものを見せない。

自分の意思とは全く関係なく、2歳で音楽の道に進み、それが当たり前となってきた人生ゆえに、音楽以外考えられなかった人生ゆえに、理屈でなく音楽を求め続けたからこそ感動したんじゃないかと思う。

「なぜ君は音楽を捨てられなかったの?」と聞かれて

「わからない」と答える人物だったからこそ、この物語は感動で包まれるのではないかと、逆説的に思うのです。

感動とは、予測不可能な範囲で人の気持ちをえぐること、なのかなとふと思ったのでした。



ところで、ここから感動の世界から一変しますので、感動のままにしたい方は回れ右・・・

というか、1原稿で2回回れ右って初めてじゃないだろうか(爆)



そんな感動の後のありえない爆笑編(ガールズトーク)。

20代、30代、40代、50代の全世代ガールズトークが画期的過ぎる(笑)

この日の目玉、というか本編の感動を吹っ飛ばすパワーに溢れた(笑)
キャラメルボックス女優陣。

「30代代表、本日の司会進行を務めます岡内美喜子です」

20代代表、大森美紀子です」
 ・・・・前後左右から総ツッコミされつつも、全く意に返さない、
 さすがはボケ魔女(←おっかーが命名したらさすがに怒られたらしいw)

「40代代表、岡田さつきです」

「(元気いっぱいに)20代代表、原田樹里です」
 ・・・・舞台右手の約3名様から総ツッコミされて逃げ惑う(お約束)

という、もう最初からして本編と全く違う世界(爆)。

ちなみに飲み物のオーダーをして、みっこさん(大森美紀子さん)&ももこさん(岡田さつきさん)がミネラルウォーター(ストロー付き)で、岡内(美喜子)さん&きりりん(原田樹里さん)がオロナミンCだったのも面白い(笑)

最初は岡内さんが台本に沿って進めてたんですが、みんな妙に固くなっちゃって沈黙に耐えられないももこさんが仕切り出す(笑)と途端にテンポアップ。
最初からそーすりゃよかったじゃんさー。

ももこさんとみっこさんはツッコミとボケで漫才で食ってける可能性があると思う(爆)

この日のトーク、ガールズトーク(ある意味新大久保の韓国料理店での飲みトークな気がしないでもないんですが)といっても、4人が4人とも、毒はあっても悪意はないから(毒は主にももこさんだけど、旦那さん(仮)に似てるよねぇ)なー。

ちなみにこの日のお題は「芸術家系の人と付き合ったことがあるか?」

だったのですが、意外や意外、みなさんその経験あり。

ただし、「どこまでを芸術に関わってる人とするかは微妙ですよね。アマチュア(それで飯食ってない)とかになると」というきりりん&ももこさんの発言通り、アマチュア時代の人と、というのがメインらしく、きりりんはバンドのドラムさんと付き合ってたと。

きりりん「だってドラムを叩いてるのって格好いいじゃないですか」
ももこさん「歌詞で自分のことを書かれたりしてるとわかる?」
きりりん「ドラムだったから作詞してない(笑)」
ももこさん「曲で自分のことをテーマにしてるって分かったら凄いよね(笑)」

もっと面白かったのがそれぞれの人のタイプの話。

ももこさん「岡内はどうなの?」
岡内さん「その時々ですね。濃い顔の人もいればそうでない人もいますし、色んな人が・・・(ふと我に返って)私とっかえひっかえ色んな人と付き合ってるみたいじゃないですかー(会場内爆笑)」
ももこさん「みっこさんは?」
みんな「まぁ旦那さんいらっしゃいますし」
岡内さん「やっぱり眉毛の太い方がお好みで(笑)」
みっこさん「あぁそうかもしれない。若いころは郷ひろみさんがタイプだったわ(会場内笑)」

(会場内一同)「いやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいや・・・・(笑)」

きりりん「ももこさんは?」
ももこさん「眼鏡かけてる人がタイプかな」
きりりん「え、理由あるんですか」
ももこさん「だって頭よさそうに見えるじゃない、でも(そういう人含めて)付き合うって、私はないな(とばっさり)」

(会場内一同)「予想通りの反応をありがとうございます」

ももこさん「だって忙しいんですよ。テレビ見たり・・音楽聴いたり・・映画見たり」
岡内さん「お相手と一緒に行けばいいじゃないですか←会場内全員同意w)
ももこさん「だって面倒くさいじゃん。感想食い違ったら面倒じゃない?」
岡内さん「そういえばそういう芸術家肌の人と付き合ったりして言い合ったりします?」
みっこさん「昔は結構(芝居論で)喧嘩した(笑)。最近はらぶらぶですけどー(爆)」
一同「はいはい(笑)」

・・・ちなみにももこさんご本人の実況中継はこちら

ももこさんblogのオチの付け方には毎回才能を感じます(笑)

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