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2012年5月

『無伴奏ソナタ』

2012.5.28(Mon.) 19:00~21:20
東京グローブ座 2階B列上手側

終わったら涙が出てました。

それなりに感動屋さんですが、涙はめったに流さない。
そのうえ、芝居で涙流したことなんて、きっと片手で足りる。

派手なお芝居じゃないし、感動一直線なお芝居でもない。
キャラメルボックスさんはそういうの上手いし、毎回じーんと温かいものはもらえるんだけど、今回は何かが違って。

ネタバレをしないでこの作品を語るのはものすごく難しいので、最低限のネタバレはさせていただかざるを得ないので、そういうのが苦手な方は、回れ右~。

公演期間が短く(東京でさえわずか1週間)行けないかと思ってたけど、18時30分に会社を飛び出して、18時57分に当日券窓口に飛び込んで購入。
自分らしくない観方だったけど、幸い見下ろす形になったしとても見やすい。
ステージに五線譜が書いてあると「MOZART!」を思い出す(笑)。




んじゃ、よろしいですね?




この作品の舞台は、恐らく近未来のどこか。

人生が適性検査によって決められる、そんな世界。

「適性検査によって選ばれた仕事をやっていれば、みんな幸せになれる」、そんな世界。

主人公は音楽の適性を見込まれ、わずか2歳で両親と引き離された男性。

音楽だけに関わり、それ以外の何も必要としなかったし、必要としてはならなかった男性。

28年間そういう生活を続けた男性は、それなりに幸せに見えた。

が、ただ一つの過ちが彼の人生を変えていく・・・


この世界では、仕事につくにあたって「禁じられること」がある。

その禁を破れば、例外なく政府により罰せられ、教育されたのちに次の仕事を与えられる。

音楽を作る場を奪われた彼。

その彼のその後が、「第二楽章」「第三楽章」という形で語られていく。


その物語は、もう胸が張り裂けるぐらいに見ていて辛い。

周囲の人の純粋な好意が、実は彼にとっては罪になり、

その罪は例外なく見破られ、どんどん奈落に落ちていく。

主人公の彼の生き様に知らず知らずに自分が引き込まれていたようで、もう苦しくて苦しくてしょうがない。

「今回は見逃してくれ」という思いも、図ったかのように裏切られて。


この作品の凄いところは、奈落に落ちていくかに思える主人公が、
実はそのまま終わらないところ。

ここは本当に感動なのでネタバレはできないのですが、
感動って理屈じゃないんだなと。

泣くつもりなんてなかった。

泣くかもと思っていなかったわけじゃなかった。

見ていて、これは泣かないかも、と思ってたぐらい苦しかった。

だから油断していたのかもしれないけど、
ラストが自分の何かをえぐったみたいだ。

それが何か、正直分からないんだけど、
物事を理屈で捉えようとしたがる自分にとって、きっと得たことのない種類の感動が身体を貫いたんだろう、
ということに思えた。

・・・いつもとずいぶん違った風の文章だけど。

・・・らしくない文章だけど。

なんかそんな感想でした。

とても、素敵な作品です。

見た後に必ず何かが残る作品。

それを言葉にすることを無理にしようとしない方がいいのかも、とふと思ったのでした。



ふと振り返ってみると、見終わったときの感動の大きさは、主人公は自分の「運命」に、激しく立ち向かっているように見えなかったからかもしれない、と思った。

「誰がどんなことをしようと、俺から音楽を奪う事なんてできない」

ということを”闘っている”人であれば、見る方もそういう心の準備ができる。

どんな迫害をされても、彼は音楽に関わり続けるだろう、という予想ができる。

でもこの作品の主人公はそういうものを見せない。

自分の意思とは全く関係なく、2歳で音楽の道に進み、それが当たり前となってきた人生ゆえに、音楽以外考えられなかった人生ゆえに、理屈でなく音楽を求め続けたからこそ感動したんじゃないかと思う。

「なぜ君は音楽を捨てられなかったの?」と聞かれて

「わからない」と答える人物だったからこそ、この物語は感動で包まれるのではないかと、逆説的に思うのです。

感動とは、予測不可能な範囲で人の気持ちをえぐること、なのかなとふと思ったのでした。



ところで、ここから感動の世界から一変しますので、感動のままにしたい方は回れ右・・・

というか、1原稿で2回回れ右って初めてじゃないだろうか(爆)



そんな感動の後のありえない爆笑編(ガールズトーク)。

20代、30代、40代、50代の全世代ガールズトークが画期的過ぎる(笑)

この日の目玉、というか本編の感動を吹っ飛ばすパワーに溢れた(笑)
キャラメルボックス女優陣。

「30代代表、本日の司会進行を務めます岡内美喜子です」

20代代表、大森美紀子です」
 ・・・・前後左右から総ツッコミされつつも、全く意に返さない、
 さすがはボケ魔女(←おっかーが命名したらさすがに怒られたらしいw)

「40代代表、岡田さつきです」

「(元気いっぱいに)20代代表、原田樹里です」
 ・・・・舞台右手の約3名様から総ツッコミされて逃げ惑う(お約束)

という、もう最初からして本編と全く違う世界(爆)。

ちなみに飲み物のオーダーをして、みっこさん(大森美紀子さん)&ももこさん(岡田さつきさん)がミネラルウォーター(ストロー付き)で、岡内(美喜子)さん&きりりん(原田樹里さん)がオロナミンCだったのも面白い(笑)

最初は岡内さんが台本に沿って進めてたんですが、みんな妙に固くなっちゃって沈黙に耐えられないももこさんが仕切り出す(笑)と途端にテンポアップ。
最初からそーすりゃよかったじゃんさー。

ももこさんとみっこさんはツッコミとボケで漫才で食ってける可能性があると思う(爆)

この日のトーク、ガールズトーク(ある意味新大久保の韓国料理店での飲みトークな気がしないでもないんですが)といっても、4人が4人とも、毒はあっても悪意はないから(毒は主にももこさんだけど、旦那さん(仮)に似てるよねぇ)なー。

ちなみにこの日のお題は「芸術家系の人と付き合ったことがあるか?」

だったのですが、意外や意外、みなさんその経験あり。

ただし、「どこまでを芸術に関わってる人とするかは微妙ですよね。アマチュア(それで飯食ってない)とかになると」というきりりん&ももこさんの発言通り、アマチュア時代の人と、というのがメインらしく、きりりんはバンドのドラムさんと付き合ってたと。

きりりん「だってドラムを叩いてるのって格好いいじゃないですか」
ももこさん「歌詞で自分のことを書かれたりしてるとわかる?」
きりりん「ドラムだったから作詞してない(笑)」
ももこさん「曲で自分のことをテーマにしてるって分かったら凄いよね(笑)」

もっと面白かったのがそれぞれの人のタイプの話。

ももこさん「岡内はどうなの?」
岡内さん「その時々ですね。濃い顔の人もいればそうでない人もいますし、色んな人が・・・(ふと我に返って)私とっかえひっかえ色んな人と付き合ってるみたいじゃないですかー(会場内爆笑)」
ももこさん「みっこさんは?」
みんな「まぁ旦那さんいらっしゃいますし」
岡内さん「やっぱり眉毛の太い方がお好みで(笑)」
みっこさん「あぁそうかもしれない。若いころは郷ひろみさんがタイプだったわ(会場内笑)」

(会場内一同)「いやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいや・・・・(笑)」

きりりん「ももこさんは?」
ももこさん「眼鏡かけてる人がタイプかな」
きりりん「え、理由あるんですか」
ももこさん「だって頭よさそうに見えるじゃない、でも(そういう人含めて)付き合うって、私はないな(とばっさり)」

(会場内一同)「予想通りの反応をありがとうございます」

ももこさん「だって忙しいんですよ。テレビ見たり・・音楽聴いたり・・映画見たり」
岡内さん「お相手と一緒に行けばいいじゃないですか←会場内全員同意w)
ももこさん「だって面倒くさいじゃん。感想食い違ったら面倒じゃない?」
岡内さん「そういえばそういう芸術家肌の人と付き合ったりして言い合ったりします?」
みっこさん「昔は結構(芝居論で)喧嘩した(笑)。最近はらぶらぶですけどー(爆)」
一同「はいはい(笑)」

・・・ちなみにももこさんご本人の実況中継はこちら

ももこさんblogのオチの付け方には毎回才能を感じます(笑)

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『ブロードウェイミュージカルライブ2012』(2)

2012.5.13(Sun.)16:30~19:25
新国立劇場中劇場 1階16列60番台(上手側)

2日連続の新国立BWML。前日は下手側ですが今日は上手側。
曲によって多少の見切れがありますが、全体的には列番号ほど遠く感じません。

曲は当然前日と同じ・・・はずだったのですが、
オープニング火付け役の、石井・フレディ・一孝氏が千秋楽バージョンの「We Will Rock You」で会場内盛り上がる盛り上がる(笑)。

なんか笑いすぎて歌詞すっかり記憶から飛んでますが、「今日が最後、みんな楽しもうぜ」みたいなのがあった記憶。

全般的に「盛り上がった方勝ち」みたいな状態ですが、会場内それぞれ盛り上がりどころが微妙に違うのが興味深いです。
色々な方のファンが同居しているような状態なので、それぞれのファンはたまらないよね、という曲を組み立てているので、コンサートとしてみるとまとまりとしてはイマイチかなとは思います。
かくいう自分だってご多分に漏れず、なポジショニングですからね(苦笑)。

前日に続けての展開だけに、萌えポイントが事前に分かっているので精神的にもとても楽。
どことは申しませんが、適度に長めのインターバルが・・・

この日のトークのお題は「この後のお仕事の告知」。
これはさほど面白いことにならないかと思いきや・・・

無難に済ませる方も多い中、エピソードを作ってくれるキムな方々。

ソニンちゃん「(RENTの話の後)もう一つ告知がありまして、NHKの『はつ恋』というドラマに出ます」
司会者さん「やっぱりたくさん食べる人の役ですか(笑)」
ソニンちゃん「いえ、むしろ全く逆なミステリアスな役です」
石井さん「なんでキャスティングされたんだろう(笑)・・・ゴメンね」
ソニンちゃん「(笑)」


ソニンちゃん「そういえば、今回BWMLで石井さんとデュエットできて嬉しかったんです」
石井さん「それは嬉しいな-。僕が2004年(クリス)で、ソニンが2008年(キム)だから共演してないんだよね」
ソニンちゃん「それはそれは熱いクリスだと聞いてたんで(笑)」
石井さん「ソニンちゃんもそれはそれは熱いキムだと聞いてたけど(笑)。(橋本)さとしさんから聞いたよ」
ソニンちゃん「さとしさんも熱いですよね(笑)。石井さんも熱くて私も熱いからどうなるんだろうってみんなに心配されたんですよ(笑)」
石井さん「(笑)」
ソニンちゃん「それと噂に聞いてましたけど、石井さん汗すごいですよね(笑)」
石井さん「そう。七不思議だと言われてます。『不実なこの街、空しさの中で~』で汗かいてるんだよ。1行じゃん!(笑)」
ソニンちゃん「そうなんですよ。拝見してるとあっという間に顔に汗が(笑)」
石井さん「今も汗かいてるよ(会場内から「冷や汗かな」と心の声w)ごめんね、握手するの大変だったよね」
ソニンちゃん「いえいえ」
司会者さん「なんか深夜ラジオのトークみたいになってますが(笑)」

・・あはははは。
ソニンちゃん、あの石井さんとがっぷり四つなトークがあっぱれすぎる(爆)

そしてもうお1人は、続投キムさん。

司会者さん「藤岡さん、次のお仕事は」
藤岡くん「自分で演劇ユニットを立ち上げたんですが、明後日が初日なんですよ」
玲奈ちゃん「明後日!!!」(超甲高かった)
藤岡くん「(玲奈ちゃんの驚きが嬉しかったらしいw)
  そうなんです。今日終わって明日仕込みで、明後日本番です」
司会者さん「藤岡さんは今回どんな役回りなんですか」
藤岡くん「企画、演出、音楽、出演全部です」
玲奈ちゃん「すごーい!」
藤岡くん「チケットが色々と大変でございまして是非皆さまのお力をお借りしたく」
玲奈ちゃん「よろしくお願いします-」

司会者さん「玲奈さんは今回、かっこよく踊ってましたが」
玲奈ちゃん「ああいう『ザ・ミュージカル』っていう作品、大好きなんですけどなかなか自分では出演する機会がなくて。だから思う存分、歌いたい曲歌わせてもらいました」

司会者さん「そして玲奈さん(の次のお仕事)はあの大作ですね」
玲奈ちゃん「はい、『ミス・サイゴン』にまた出演させていただきます」
司会者さん「玲奈さんはサイゴンは何度か出られていますよね」
玲奈ちゃん「2004年、2008年と出演して今回3回目です。オリンピックイヤーにサイゴンってやるんですよ」
藤岡くん「へぇーーーー」(会場内一部笑い。あなたは前回のクリスじゃないんかw)
玲奈ちゃん「とにかくアスリートみたいな役なんですよ。それだけパワーもいる作品で、10時30分からエアロビクス(の課目)があって、それでみんなでストレッチして始まるんです」

司会者さん「それとご飯がエネルギー源と」
玲奈ちゃん「えぇ」
司会者さん「そういえば玲奈さん、『食べるゆず胡椒』の話をされていましたが」
玲奈ちゃん「『食べるゆず胡椒』すっごく美味しいんですよ!(力説)。あまりに美味しいんでblogにアップしようと思ってます」
司会者さん「玲奈さんに『食べるゆず胡椒』の話を振ったときの反応がすごく(いつもと)違うんですが(笑)」
玲奈ちゃん「だって美味しいんですよ-」

・・・もう何が何やら。
食べるゆず胡椒の話したときの玲奈ちゃん、普段比50%増のはしゃぎっぷりでびっくりですー(笑)

ちーちゃんは無難にまとめてましたが、「陽だまりの樹」(NHK-BSプレミアム)の登場は9話から(本放送6月1日(金)より)だそうです。



今回、1幕ラストの玲奈ちゃんのダンス、2幕最初の千弘ちゃんのダンスと、映像向きな2つが全く残らないのが凄く悲しいです。
去年の公演でDVD化企画が後から持ち上がった(ように見える)結果、版権関係で収録が実らなかった曲が多数出て、結局収支的に厳しくて今回もDVDは無理だったのでしょうが、なんか、ビジネスとしてはとても拙いなぁと感じます。

自分がこの公演で外縁的なポジションにいる方々のファンだから特に感じるのかもしれませんが(それこそ最初にも書きましたが)、「色んな人のファンを集めてくれば、この劇場は埋められるよね」という(ようにしか見えないこの)企画自体が、本当の意味で「ミュージカルを愛する」ことなのか、2年続けて見てみて、実は疑問に感じられてなりません。

「ミュージカルはお客さま皆さまが支えています」

司会者さんがこの日最後に言った言葉、
それならば、本当の意味でミュージカルを愛する場にして欲しいなと、思わずにはいられません。

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『ブロードウェイミュージカルライブ2012』(1)

2012.5.12(Sat.) 17:30~21:25
新国立劇場中劇場 1階20列30番台

去年に引き続き、笹本玲奈さんが、そして今年は大塚千弘さんも出演ということで行ってきました初台。

普段、この手のものは必ず初日に行くようにしているのですが、何しろ先月来のハードワークで平日夜の初日を観ることなど無茶の無茶で、blogやらtweetやら、回避に必死でした。

大体漏れ伝わってきた話で概略は認識したのですが、なんとか回避しきったと思って出演者のうちのお一人、ソニンちゃんのblogを見たら、コメント欄にまさかのネタバレがあって玉砕しました(大笑)。

というわけで、当blogも曲ネタバレだらけです。
NGな方は回れ右ですーーーー。






よろしいですか?

ではセットリストから。
(★はご本人の持ち歌=※誤りがあったらお知らせください)

<第1部>

1.オン・ブロードウェイ/スモーキー・ジョーズ・カフェ/全員

2.ウィー・ウィル・ロック・ユー~君を愛するため僕は生まれた
 /ウィー・ウィル・ロック・ユー/石井一孝

3.オール・ザット・ジャズ/CHICAGO/湖月わたる

4.僕こそミュージック/モーツァルト!/藤岡正明

5.愛していれば分かり合える/モーツァルト!
 /★大塚千弘&田代万里生

6.私にとって大切なのは/CHICAGO/米倉利紀

7.世界が終わる夜のように/ミス・サイゴン
 /★ソニン&★石井一孝

8.ハー・ヴォイス/リトル・マーメイド/田代万里生

9.胸が痛むよ/オール・シュック・アップ/★岡田浩暉

10.ノー・マター・ホワット/ウィッスル・ダウン・ザ・ウインド
 /男性アンサンブル

11.新たな生活/ジキル&ハイド/笹本玲奈

12.ダンシング・イン・ザ・ダーク/バンド・ワゴン
 /大澄賢也&湖月わたる

13.エピファニー/アルター・ボーイズ/中河内雅貴

14.星から降る金/モーツァルト!/姿月あさと

15.「プロミセス・プロミセス」メドレー/大塚千弘
 小さな願い~ア・ハウス・イズ・ノット・ア・ホーム
 ~もう恋なんてしない/プロミセス・プロミセス

16.自由を求めて/ウィキッド/ソニン(英語)

17.フォーティ・セカンド・ストリート/フォーティ・セカンド・ストリート/笹本玲奈

<第2部>
18.「RENT」メドレー
 /★ソニン&★藤岡正明&★米倉利紀&大塚千弘
 シーズンズ・オブ・ラブ~アウト・トゥナイト
 ~アイル・カバー・ユー/RENT

19.アンド・ザ・ワールド・ゴーズ・アラウンド/湖月わたる
 アンド・ザ・ワールド・ゴーズ・アラウンド

20.熱心党シモン/ジーザス・クライスト=スーパースター
 /岡田浩暉

21.ビート・ミー・ダディ/ビッグ・ディール/大澄賢也&中河内雅貴

22.カテドラルの時代/ノートルダム・ド・パリ/藤岡正明

23.闇が広がる/エリザベート/★姿月あさと&★田代万里生

24.オン・マイ・オウン/レ・ミゼラブル/ソニン(英語)

25.彼を帰して/レ・ミゼラブル/米倉利紀(英語)

26.カフェ・ソング/レ・ミゼラブル/★石井一孝

27.<from"Fosse">/大澄賢也&湖月わたる&中河内雅貴
 アイ・ガッチャ/ライズ・ウィズ・ア・ズィー
~スチーム・ヒート/パジャマ・ゲーム
~リッチマンズ・フラッグ/スイート・チャリティ

28.永遠の瞬間/レベッカ/★大塚千弘

29.サンセット大通り/サンセット大通り/★田代万里生

30.星のさだめ/アイーダ/笹本玲奈&藤岡正明

31.夜のボート/エリザベート/姿月あさと&★岡田浩暉

32.ブロードウェイの子守唄/フォーティ・セカンド・ストリート/全員


基本的には、1人1曲の持ち歌+それ以外2~3曲の構成、といいつつ、持ち歌が2曲ちゃんとあるのに2曲とも外れてる玲奈ちゃんが不思議(笑)

本役は芝居の中で培った深みがあるからそれだけでアドバンテージですからね。
千弘ちゃんの「永遠の瞬間」は完全に「ここはクリエか帝劇か」って感じでしたし。

出演者編つれづれ。

・岡田さんはなぜそこまでご自身のイメージと外れるアクティブ系を選びたがるのだろう(去年もジーザス=クライスト=スーパースター(今年と別の曲)だった)

・石井さんどこのロックスターですか
 トークも含めて、コンサート・ライブ馴れしまくり。さすが本業(笑)
 マリウスは初めて聞いたけどやっぱりいい
 ソニンちゃんとの時を超えたサイゴンデュエットも妙にフィット
 2004年以降のキム5人全員とデュエットしたのは、
 井上君に次ぎ2人目ということになりますね
 (まさか石井さんがそれを実現させるとは)

・ソニンちゃんの英語がネイティブなのかそうなのかよくわからない
 どの曲を無理して強がってる感じがするんだよなぁ
 どうしても「触れるものみな傷つけた」みたいな
 イメージがついて回る。
 でも白いドレスは可憐だった。

・歌専門の方とそうじゃない方の落差がむにゃむにゃ

・玲奈ちゃんのダンスの格好良さハンパない
 全身が楽しそうで本当に嬉しい
 歌からすると曲数少なくてもったいないけど、なんか結構やりたい
 ことやらせてもらってる感じで、何より本人が楽しそう(笑)

・可愛さ表現させたら千弘ちゃんの右に出る人も左に出る人もいないと実感。
 緊張していた割に、持ち歌も持ち歌以外も、すごく安定してた
 「プロミセス・プロミセス」もRENTも可愛すぎる、というか可愛い系独占(爆)
 つい「ダンスお疲れさまでした」って言っちゃったけど(笑)

・藤岡君が元気なさそうな感じだったけど気のせいかな。
 M!はあっきー張りに突っ走ると思ったので意外。
 とはいえ玲奈ちゃん、藤岡君相手に全力でデュエットできて満足そうだった。
 みんなマサ君とデュエットするとそうなるのね(爆)

曲編つれづれ。

・新たな生活(玲奈ちゃん)
 位置付け的にはすっかり持ち歌ぽいけど(笑)
 いやはや、先日まで濱田さんがやってた歌を、比べられるの承知で選ぶのは、さすがはぎゃんぶらぁな玲奈ちゃん。

 以前NHK-BSで「歌いたい曲」ということで歌っていたけど,その時に比べて滑らかになったのが印象的。
 パワフルさでは濱田さんの後塵を拝すとしても、「ありかも」と思わせる女優としての大きさを感じられたかな。

・愛していれば分かり合える(千弘ちゃん&万里生くん)
 これ、なんで本公演でなかったんだろうというぐらいに完成度高すぎ。
 あ、千弘ちゃんは本役だけど。
 千弘ちゃんとコンスタンツェのシンクロって、「崖っぷちに追い詰められる緊張感」にあるんだと思うんですよね。

 張りつめた弦楽器というか。ソニンちゃんを「触れるものみな傷つけた」と喩えましたが、千弘ちゃんは「触れられたところみな傷ついた」みたいな印象だったりします。

・自由を求めて(ソニンちゃん)
 大人の事情により英語歌詞。というかこの日はマチソワでCD録音されていたので日本語歌詞はCD収録のためには使えなかったのでしょう。

 新妻さん(2008年)→玲奈ちゃん(2011年)と来て、キム3人で聞いたこの曲。
 ソニンちゃんにも日本語で歌って欲しかったのが本音。
 英語で歌っちゃうと、やっぱり新妻さんに一日の長があるように思えます(この曲は英語では歌ったことはありませんが)

そしてトークつれづれ。
この日のお題は「最近嬉しかったこと」。
今年の進行は去年の女子アナウンサーに代わりフリーのキャスターさんですが、作詞もされている方なので安定感がありました。たまに噛んでましたが(爆)。


・千弘ちゃん
 ドルフィンスイムの時に、イルカに触らせてもらって感動。
 (どんな感じという問いに)「ぷにっ」って感じです(←比喩が可愛いw)

・万里生くん
 ESCOLTAで屋久島に行った(今回2度目)
 山に入ってアカペラで歌って気持ちよかった、動物が(なんでかわからないけど)寄ってきて聞いてくれて嬉しかった

・こーきさん
 コンビニの塩おむすびのおいしさに感動した
 (司会者さんから「日常のちょっとしたことに感動できるっていいですね」というフォローがw)

・石井さん
 4月に全国(西方面中心)に回って、塩おむすびのおいしさに感動(会場内笑)

・玲奈ちゃん
 ファンの方からお手紙で教えていただいたんですが、今年のアニーの子(※)が「好きな女優さん」に私の名前を挙げてくれて
 そういう立場になったんだと思えて嬉しかった(アニーは玲奈ちゃんのミュージカル入りのきっかけの作品)

 (※)ちなみに、スマイル組の松田亜美ちゃんのこと(2010年「モーツァルト!」のアマデ役)

・藤岡くん
 1月から犬を飼い始めた。雑種なんですけど、今までいくら教えてもできなかった「臥せ!」が聞いてもらえるようになって嬉しい。
 (司会者さんから「名前は」と聞かれて「トロちゃん」。「なんで」と聞かれて「トロかったから」。
 それを聞いた玲奈ちゃんの苦笑いが見てて最高に面白かった(笑))

・おまけ 司会者編
 今回、実は2曲日本語詞をさせていただいていまして、そのうち1曲がこれから2人(笹本さん&藤岡さん)に 歌っていただく曲なのですが、こんな素敵なお2人に歌っていただけることがとても嬉しいです、と。

 それを受けて玲奈ちゃん
  「これから歌うのに・・・間違えられないですね」(笑)
 司会者さん「大丈夫です、(私以外)誰も分かりません」
 会場内の心の声「おい」(笑)
 玲奈ちゃん「(苦笑)」

 ・・・という漫談も面白かったです(笑)

 この2人+司会者の漫談は結構面白くて

 司会者さん「玲奈さんの踊り素晴らしかったですよね」
 藤岡君「踊れるっていいですよね。僕は踊れません(笑)」
 玲奈ちゃん「そんな特別なことはないんですけど」
 藤岡君「踊れる人はみんなそう言うんですよ(いじけ風w)」

 というのも(笑)

というわけで今日のソワレ(千秋楽)も見ます。

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『ミス・サイゴン』(8)

2012.5.3(Thu.) 16:20~17:10
自由が丘駅前「自由が丘スイーツフェスタ」野外特設ステージ

青山劇場「アニー」マチネを見た後、充実した気持ちのまま渋谷から東横線急行で自由が丘へ。
わずか7分の超短距離です。

ちょうど前の警察関係のイベントが終わったところで、ちょっと待っていると前方へ民族大移動。
舞台向かって右側、背の低い自分にとっては屋外は鬼門ですが、それでも前方列の間から表情が
見えるぐらいの位置は確保。

15時50分からリハーサルが始まり、雨も小降りとはいえ降ってるために、東宝さんの企画、
facebookのチェックインは果たせず(せめてもうちょっと前に言ってくれれば準備できたのにねぇ・・・。ちなみにサイゴンのトートバックとTシャツのどちらか選択だったそうです)

リハーサルでは出てこないと思ってた玲奈ちゃんが水色のアオザイで登場、会場が一気に沸きます。
知念ちゃんがリハーサルの時に曲の一番盛り上がるところで切られて「はい、これでいいんですね」とばっさり言ってて客席に笑いが。

・・・

本編の司会進行は、岡さんと泉見さん。

泉見氏は終始カンペを堂々と見ながらのとても必死な進行でしたが、ちょくちょく噛むので特定の位置の皆さまから大笑いが。いやぁ、さすが癒し系。結果からするとカンペを見たとしてもほとんどノーミスな泉見君が大正解(理由は後述)。

1曲目は「火が付いたサイゴン」。

4年前の渋谷イベントでは、今日は不在(目黒に出ないため)な新妻キムと笹本キムの初共演だった時に比べると普通にノーマルな展開。キムは玲奈ちゃん。先ほどの水色のアオザイは、前回のオレンジのアオザイとはまた違った清楚な感じ。
「17歳で初めて~」はちょっと年齢が上な印象があるけれど今回だと玲奈ちゃんの一択シーンだろうしなぁ・・・

因みにこの後のキャスト紹介で、

 岡さん「17歳、笹本玲奈~」
 玲奈ちゃん「(笑顔でお辞儀)

 岡さん「同じく17歳、知念里奈~」
 知念ちゃん「(顔を伏せて恥ずかしがる)

の違いがキャラの違いを如実に表現していました(笑)。
そりゃ年齢違うけどさ-。

そのせいもあってか

 岡さん「3回目のキムですが、どんな違いがありますか」
 知念ちゃん「先ほどもありましたが9年分齢を重ねましたので、9年分の色々な経験をキムという役に投影して、また新たな彼女の心情に近づけたらと思います」

という合わせ技まで存在しました(爆)。

2曲目は「世界が終わる夜のように」

前回は新妻キムと藤岡クリスの、とてつもない藤岡君暴走バージョンでした(笑)。
今回は知念キムと原田クリス。
知念ちゃんの完成度が噂に聞いてましたがハンパないです。確かにちょっとキンキンしている感じはあるけど、それこそ「9年分の齢」が柔らかさも感じさせて、とてもいいです。全般的に言えることですが、女性の完成度が今時点で相当高いので、男性が押されている感じがありあり。あ、知念ちゃんの衣装は前回のオレンジアオザイ。今でも入るってことは・・体型変わっていないのですね。衣装も変わるので見納めになりそうだとか。

ここのトークで面白かったのが
 岡さん「原田君は上は(アンサンブル同様)サイゴンTシャツを着ようと思ったらしいですけど」
 原田さん「そう思ったんですけど、下が同じ色だったんで、柏餅みたいになりそうでやめました(笑)」
 岡さん「この服はGIをイメージしてるんだよね?」
 原田さん「そうです」

それにしても、柏餅(笑)。

3曲目は「今も信じているわ」

知念ちゃんが残って、エレン役の木村花代さんが登場。

製作発表でも流れたこの組み合わせですが、そのまま本公演に行けそうな感じの凄さ。エレン役初登板の花代さんですが、知念ちゃんとの相性は抜群なようで、この組み合わせそういえば一つも押さえていないんだよな-、ということに改めて思い至る。姫ペアキムは入れ放題入れてあるから、増やすなら知念ちゃんだけだな-。

4曲目は「ブイドイ」

曲説明は岡さんですが、今日の岡さんは何だか調子が良くなさそう。自分が歌わないせい?(爆)
妙に安定感がないのが気になります。

ジョンは上原君で、アンサンブルは通常男性だけの曲ですが、この日は女性も加わっての「自由が丘スイーツフェスタスペシャル」(岡さん談)。

役柄上はともかく歌の完成度はさすがで圧倒されます。

 岡さん「この曲は唯一生演奏でお送りしました。上原君が『生演奏じゃないと歌わない』と言ったんで(笑)」
 上原君「そんなこと一言も言っていないじゃないですか(笑)」
 岡さん「上原君が『生演奏じゃないと歌わない』と言ったんで」
 上原君「だから言ってませんって(笑)」

5曲目は「命をあげよう」

知念ちゃんが2曲続いたので、今度のキムは玲奈ちゃん。
当然、そこにいるのはいつもと同じく可憐な笹本玲奈ちゃんその人。

 岡さん「それでは聞いていただきます。ベトナム人少女キム、
     知念里・・・・(何かを気づいたかのように止まる、会場も空気が一瞬止まる、玲奈ちゃんも止まる・・・)
     知念里奈ちゃんじゃないキムの笹本玲奈さんです」

 会場内失笑。

 ここ、玲奈ちゃんが「びえーーん」と泣き真似してたそうなんですが、そこちょうど影に隠れて見えなくて一生の不覚(泣)。 でもその後、玲奈ちゃんが岡さんを下から見上げて「ごめんなさいはーーー?」みたいに見えたのは見間違いじゃないと思う・・・(苦笑)。

 アスリートの人がスタート直前が緊張の極致になっていて、触れるとやけどしそうになっているのと同様、歌う直前の歌い手さんは極度の緊張になっていると思うのですが、そのタイミングで岡さん、それはないわぁ。

 でもたった10秒で気持ちを立て直してキムに戻る玲奈ちゃんの頼もしさときたら。

 公開イベントにはめっぽう強い印象がある玲奈ちゃん。4年前の渋谷もこの曲は玲奈ちゃん。

 ここまでの曲で熱気一杯になった(ちなみに自由が丘駅ホームからも見えるので手が振られてた。たまに岡さんがそっち向けにいじるw)勢いそのままに、ピュアキムな玲奈ちゃんの澄み切った、それでいて力強いソロが小雨空に立ち向かっていく至福の時。うん、やっぱり凄くいい。

 岡さん「キムは笹本玲奈さんでした」
 玲奈ちゃん「知念里奈さんじゃない方の笹本玲奈でした(会場内大笑)」

 ・・・・うわー、玲奈ちゃん冴えすぎて素晴らしい。
 岡さん、救われましたね-。
 アオザイが入る程度にスイーツいっぱい奢ってあげないと(笑)・・・とか思ってたらすぐ帰っちゃうし(爆)。

 岡さん「玲奈もキムは3度目ですが、今回はどんな思いがありますか」
 玲奈ちゃん「愛って何だろうとか、人と人の絆の深さって何なんだろう、って思っている方は、この作品を見て、答えが見つかるんじゃないかと思います」
 岡さん「笹本さんにとって『愛』って何?」
 玲奈ちゃん「この作品で見つけたいと思います」(会場内一同「すごい」という空気が)
 岡さん「素晴らしい」
 玲奈ちゃん「(アオザイ着たまま左手でガッツポーズ。会場内から笑い&どよめき)」

 因みに動画リンクこちら

 ・・・・お陰様で玲奈ちゃんがほとんど美味しいところを持っていきましたと。

 名前間違えるほどなのに呼び捨てなのはなぜ(笑)。
 逆に仲良すぎたから油断したんだなきっと。
 サイゴン期間中、玲奈ちゃんには頭上がらないですぜ、岡師匠(爆)。

 それにしても最近の玲奈ちゃん、トークで随分持っていきます。
 先日のジキハイの「石丸さんの癒しでありたい」といい、トークが苦手だったとは信じがたいです。
 前日から考えてくる感じではないのに、それでもこういう素敵な言葉がすっと出てくるのはとてもいいなと思います。言葉だけ見るとよそ行きなのに、でもしっかとハートの裏付けがある感じがとても素敵で、そして頼もしいです。

 この日、サイゴンうちわが配られていたのですが、それに関する会話。
  岡さん「うちわを配っていますが、これ自由が丘限定です」
  泉見君「このうちわについているQRコードにアクセスすると割引情報がゲットできます」
  岡さん「QRコードってどう使うんですか」
  泉見君「携帯で普通に撮るとかですかね(むにゃむにゃ)」
  岡さん「いや分からない人いるって。このうちわもってきて『割引して』って言う人いるんだから」
  泉見君「QRコードの使い方分からない人はまわりに聞けば誰か知ってます」

 ・・・いやこの辺、岡さんと泉見君どっちが言ったのか覚えてないぐらいぐちゃぐちゃ(笑)
 どうも、実は「ふたりとも分からない」らしい。

  泉見君「デジタル社会って大変ですね」

 ・・・オチそれですか(爆)。

ラスト6曲目は「アメリカンドリーム」
 エンジニア役は何と岡さんが担当。
 力入っているというよりは、すっと来て歌っていったみたいな感じでしたが(笑)。

 大団円のこの曲で幕。
 なんとか空模様もぎりぎり持った感じではありましたが、正直「雨天決行」と某キムが煽らないと(爆)回避しかねないような状況(笑)。でも行って良かった-。色んな意味で楽しかったイベントでした。

 因みに終了後、フォロワーさんとお話ししていたら、囲み取材が中止になったというアナウンスの前後で、アオザイ姿で上半身黒のジャケット着ただけの玲奈ちゃん登場!満足そうな笑顔で帰って行かれました。それにしても、下はアオザイが見えたまま・・・。
 すぐ後ろにいた知念ちゃんが上下とも黒ですっぽり覆っていたのと対照的で、え、あれで電車乗るの?

 ・・・まぁ、クリスマスとはいえ着ぐるみ着て横浜から電車で帰った玲奈ちゃんなら大丈夫か(笑)。

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『アニー』(1)

2012.5.3(Thu.) 11:30~14:20
青山劇場2階立ち見席下手側

作品初見。

作品の存在は当然前から知っていて、いつかは見たいと思い続けていた作品。
笹本玲奈嬢をミュージカルの世界へ引きずり込んだ作品という認識ですが自分的には(私の認識はたまにおかしい理由付けで出来上がっている(笑))。

2010年の「モーツァルト!」であの井上ヴォルフガングとがっぷり四つの存在感のアマデ役を演じた、松田亜美ちゃんが、今回の「アニー」のタイトルロールの1人(スマイル組)。

仕事が忙しくて日程が決められなくてチケットを取っていなかったのですが、フォロワーさんに教えていただいたアニーの特番(NTV「スッキリ」)でその完成度に驚き、「行きたい」という気持ちが日に日に溢れる頃には、特番の効果もあって軒並み売り切れ・・・

前日の行状がたたって、青山劇場に到着できたのは当日券発売開始10分前(発売開始は開演1時間前)。「若干数」と言われる座り席は確保できず、立ち見席になりましたが、日程的にはこの日ぐらいしか無理だったので、見られることに何より安堵。

その分、サイゴンイベント含めて4時間立ちづめが確定でしたが・・・よく耐えられたもんだ、自分の身体。

・・・・・

作品のエネルギーに押しつぶされることなくアニーとしてしゃんと立っている亜美ちゃんがさすがの安定感。
期待どおりで嬉しくなります。

いい大人になってからこういう少女の純粋さに触れると、ウォーバックス氏ではないですが心が満たされますね(爆)。
普段いかに心に良くない生き方してるかってことですね(苦笑)。

体面やら立場やら気にする大人を、アニーがその純粋さでいい方向に導いていくさまは、アニー初め子供達が純粋でなくては成り立たないわけで、作品を見たときの感想が、「ピーターパン」と似ているなぁという感想。

アニーは孤児院のボス的存在ですが、反発する子もいても、アニーは自分の考えを無理して押しつけるようなことはしない。母親代わりのような存在(特にモリーにとって)。だからこそ、「親を探したい」というアニーの願いを、みんなが後押ししてくれる。
むしろヒーローみたいな存在と言い換えた方がいいのかも。

「子供の気持ちを持って、子供の気持ちがわかる、大人に染まっていない、でも大人な少女」

という存在感がすごく心地よくて。

その”アニー”という存在から全くぶれていない亜美ちゃんは、やっぱりさすがだと思います。

空気感という感じでは亜美ちゃんは玲奈ちゃんにかなり似た印象を持ちます。
(ヴォルフガングとアマデの時の空気感-どことなく「言葉がなくても通じ合う」-みたいな感じが私的には似てて)

その表現は個人的には最上級の賛辞に近いのですが、アマデ当時から「芝居の人」と言われていて、今回の演出家さんにも「演技の溜めが上手い」と特番で触れられていたところと印象がかぶって。

「ただ立っていても、ただ立っているわけではない」、というのか、「シーンごとに求められるポジションニングをいつも取っている」というのは私の好きな女優さんの必須条件なので、亜美ちゃんの立ち位置はどストライクそのものでした。

その割には1幕ラストはちょっと駆け足だったのが意外。
本来の亜美ちゃんならあそこはもう少し長い方が感動できそうなんだけどな・・・。

アニーを取り巻くメンバーも鉄壁ですが、何と言ってもウォーバックス役の目黒さん。もう7年目だそうですが、「満たされ切れない大人」が変わっていく様をとても魅力的に見せてくれて、男性客としては感情移入するというか普通に羨ましい(笑)。

アニーに受け入れてもらうのにもじもじしている様は、いい年をしてると普通にその気持ちがわかる(大笑)。

アニーがいたずらっぽくキューピッド役を買って出る秘書のグレース役、彩輝さんもとても魅力的。秘書さんというポジションによくある、「立場をかさにきて」みたいな感じがなくて。
ボスって人たちは自分の人柄と合う人を秘書にしたがるとは良く聞かれる話ですが、ウォーバックス氏の人となりの柔らかさが、秘書も柔らかな感じを求めたのでしょうね。

亜美ちゃんに玲奈ちゃんの空気を感じたと同様、彩輝さんには涼風さんの空気を感じたので、自分的には亜美ちゃんにはサリー、彩輝さんにマリア公爵夫人をやって欲しいんですが(@ミーマイ)、前者はなんか自覚的な男勝りなところ、後者はコメディエンヌ的なところが妙にかぶるもんで・・・

見終わって素敵な気持ちになれる作品にまた出会えて、乾いていた気持ちが湿らせてもらった感じで、行って良かったなーと思います。東京はもう1週間半しかないから厳しいけど、また見たいなぁ。

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