« 『ワンダーガーデン』(2) | トップページ | 『ジキル&ハイド』(2) »

『ワンダーガーデン』(3)

2012.3.14(Wed.)19:00~21:30 四華版 A列20番台後半
2012.3.17(Sat.)15:00~17:30 四獣版 B列20番台後半
2012.3.17(Sat.)19:00~21:30 四華版 A列10番台前半

・・・というわけで、高円寺に日参した日々も、今日で終わりです。

無茶苦茶忙しい3月に、平日3日、土曜1日と4日間も空けられたことが奇跡ですが、あぁ後の仕事が怖い・・・(実は今から仕事)

3月14日は前の日の次女役(林憲一さん&高橋由美子さんサイン会)が決まって入れた回。
3月17日には急遽4人サイン会(マチネは四獣全員、ソワレは四華全員)ということになって、2日間とも、由美子さんとお話しする機会が得られ、「夢のようでした」。

東京千秋楽は四獣版の明日。神戸には残念ながらお伺いできないので(みっこさん、勘違いさせるようなこと言ってごめんなさい・・・)今日がmy楽です。
たぶん、明日の東京千秋楽は今日の四華以上にえらいことになるんだろうなと思いつつ・・・日生最前列は捨てられませんごめんなさいご贔屓さんの順番が変わった訳じゃないですので許してくださいごにょごにょ

・・・

もとい。

というわけで、ラストネタバレ以外はネタバレですっ飛ばしますので、NGの方は早めに回れ右-!

・・・

よろしいですね?

いいですね?

・・・

というわけで。

四獣版に出てくる男役5人、女役4人。
四華版に出てくる男役5人、女役4人。

これを演じるのが男性俳優4人、女優4人なわけですが、
えーとですね。

高橋由美子さん演じる石巻竜司が一番男前(笑)

いやぁ、四獣版見てまでその感想になると思ってませんでした。

なるしぃな彼、ジャケット着こなしグランプリ優勝(推定)の彼ですが、動線が素晴らしく綺麗で、ご贔屓さんながら惚れ惚れします。さすがはクラシックバレエ経験者。なんかフィギュアスケートにも通じるところがあるんですよね、由美子さんの所作。

じゃぁ女っぷりがいいのが誰かというと、植本さん(笑)。
あれは予想通りの反則でした。ただでさえ四華版で澤田育子さん演じた破壊力抜群の三女・オルガ(もとい、葉月)なのに、というか初演と見比べてみると、

長女(千草):桂さん→大井さん
次女(薫子):八代さん→桂さん
三女(葉月):大井さん→植本さん
義妹(桜):植本さん→八代さん

ということだそうで、なんかもう全然想像付かないけど、植本さんが突撃系なのはやっぱりそうなのね。

四獣版は笑わせることに命をかけている人たちの集合体で、隙あらばやらかそうと思っている植本さんと、その攻撃をいかに迎撃するかしか考えていない(ように見える)同期3人のバトルと来たら、腹抱えて笑いました。

三女が冒頭で言ってる通称「お化け灯籠」の箱を、植本さんが同期3人の動線にわざと置いて皆さんぶつかるぶつかる(笑)。

そういえば、義妹・桜が三姉妹に挨拶に来るシーン、この日の四獣の時は、桜が持ってきた桜餅を、三女役・葉月(植本さん)が容赦なく床に叩きつけまして。
その後のシーン

桜(八代さん):「こちらつまらないものになってしまったものですが」(会場内笑)

・・・が一番ウケた。

その桜餅、机にほっぽっておかれて桜さんは連れて行かれるのですが・・

桜(八代さん):「桜餅が乾燥するぅ」

ってのも(笑)。


四獣版と四華版は、公式でもおっしゃっていましたが実は役の座り場所が違うので、役柄で上手・下手を選ぶと、実はほぼ逆がホームポジションになります。

台詞も違うところがあったりして、後半、千草が夫の仕業に憤り、薫子のもとに逃げてきたときの、通称「盆踊りダンス」が浪曲に変わるところ、千草は薫子に「あら、歌わないの?上手いのに。」って言っていますがあれは四獣版にありません。恐るべし四華版あてがき(そして歌わないあたりがさすがは由美子さん)。

四獣版前楽は、いじくり合戦が行き着くところまで行って、桜は衣装着てこないわ(「いいじゃん」とか言ってる。自由だ(笑))、千草は「あなた甘い物最近ほとんど食べないじゃないの」って突っ込まれた揚げ句、「差入れで甘い物もらうんだからさぁ」と言って客席から笑いをもらう始末(爆)。

四獣版には四華の皆さまが舞台転換で登場しますが、長女・千草を演じる大森美紀子さんだけが、実は男役・毛利さんで登場。まぁ、千草の衣装は派手なピンクですから、確かに目立ちすぎるというのはわかります。

ちなみに、開始前の客席への注意案内も、四獣版については四華の皆さまが務めています。これ、四獣版を見に行って初めて気づいた事実です。当たり前なんですけど、気づいてなかった-!。で、ここでも由美子さん演じる石巻の男っぷり満開(笑)
そして澤田さんの不気味な(悪夢に出てきそうな)台詞回しに苦笑。

・・・

四獣版と四華版を見比べて思うのが、四獣版は「男性が女性を演じる面白さ」が主眼で、四華版は「女性が男性を演じる格好良さ」が主眼なのかなと。
で、実に興味深いのは、四獣版で男性が女性を演じるとファンタジーなのに、四華版で女性が男性を演じるとリアリティになる不思議(笑)。

薫子さんの相手役は三女役(四華版では澤田育子さん)の大村子爵なわけですが、桜さんが特高に連れて行かれた上野へ駆けつけたいと、薫子が同乗を願った飛行機が墜落して、薫子は一人生き残って、自分も飛行機乗りになる・・・

薫子のいじらしさを表現するあたりは、つか四華版では初なのに限りなくあてがきみたいに見えてしまうわけですが、そうなると「もうお嫁に行かないの?」とかの問いかけが色々現実とだぶる(爆)。今回の企画者が四獣の面々だから、特に植本さん、わかってやってますよねこれ(爆)。

「思い通りに行かないのが世の常」と多くを望まないように生きてきて、姉や妹のやりたいように生きてきた次女・薫子は、「自分の気持ち」を伝えることに臆病で、傷つくことを避けてきたんだろうなと思う。

そこに割って入ったのが「文通」なわけですね。この辺はホンが上手いなぁと思う。
自分の気持ちを普段は一番後に置いている薫子も、「自分の精神安定剤」である手紙には書きたいことが書ける。そしてそのお相手には、人となりが余すことなく伝わっている。だからこそ、初めてが初めてじゃない。

物語後半「杖」が重要な役割を果たすのですが、これは「大村子爵」を表現しているのですね。
正確には、「薫子が頼っている『支え』」ですね。

事故で薫子も怪我をしたのかなと思いもしたのですが、自分が飛行機乗りになっているということは、多分それはない(あの時代に怪我をした人が完治して飛行機乗りになれるとはとても思えない)と思うので、あの「杖」を持っていた薫子さん、そしてその「杖」を必要としなくなった薫子さん・・・・

ラスト、薫子さんがライトアップされた杖をじっと見つめて、自分から「ふっ」と目をそらした風景は、実は四獣版にはなくて四華版だけにあった光景。

四獣版は「笑い」に平伏されましたが、四華版は「泣き」に平伏された印象。

あぁいうラストをやらせると、さすがに由美子さんは上手いよなぁと思う。
過剰に感情を入れることなく、でも気持ちはちゃんとそこに置くんですよね。
あの「ふっ」って音を立てずに観客の気持ちを落ち着かせる技って、なかなかできるようでできないと思う。



四華版東京千秋楽、4姉妹の団らん(正確にはさーちゃん虐めwシーン)に、まさかの四獣の皆さま乱入で客席大湧き。
酒持ってくるわ、某所からの花持ってくるわ。そしてさーちゃんを妨害しまくる。
というか、実はそこにいるのはさーちゃんじゃなくて杉山氏で・・・

三姉妹「さーちゃんはどこ?」
杉山「桜を呼んできますな」
三姉妹「いやいや、私たちが呼んでくるわよ」
杉山「いや、私が」
三姉妹(男)「(行く手を遮る)

みたいな(笑)

さんざん四獣の皆さまが四華の皆さまをいじった揚げ句、同じ役同士握手して四獣は去っていこうとする・・・

桂さん(四獣版次女役)  「じゃぁこの花置いていきますか」
由美子さん(四華版次女役)「ここに置いていってどうするの」

ってやりとりが冷静すぎ(爆)

四姉妹になって話は元に戻るかと思いきや、

さーちゃん「何司会者みたいにいるのよ」
るこさま「(司会者の物真似)」
千草さん「あなた度胸あるわね」
オルガ&さーちゃん「今のは何」

・・・みたいなのも大笑いでした。
↑特にみっこさん@千草さんのツッコミが素で(笑)



今日の締めは、三女役・澤田育子さん。
(1回ずつ順送りで、由美子さんの進行役は2回あったのですが、さすがにそこまでは見られなかった・・・)

四獣の皆さまを呼び込んでのスペシャルカーテンコール(このお芝居に関しては、毎日のことですが)

植本さん「じゃぁ高橋さんからご挨拶を」
由美子さん「あ・・・・私?・・・終わって魂が抜けてました(笑)何言えばいいんだろう」
植本さん「普通はお礼でしょ(爆)」
由美子さん「そうですね。皆さま本当にありがとうございました。これほど台詞の多い芝居は初めてで苦心しました」
植本さん「え、やってたじゃん
由美子さん「あぁ、若いときはやってたんですが(爆)、30過ぎてここまで台詞が多い芝居をやるとは思いませんでした」

・・・天然もここまで来るともはや記念物級・・・

育子さん「お客さまの前でこういうことを言っていいのか分かりませんが」
(会場内キャスト&お客一同、何が来るのかと恐れおののく)
育子さん「早くヒールが脱ぎたいです(笑)」

・・・あ、良かった普通で(爆)。

あずきさん「本日はありがとうございました。常にいじられている私ですが楽しみました。この後神戸公演もございますのでよろしくお願いします」

みっこさん「本日はありがとうございました。ちょっと期間が空きますが神戸公演もございます。お友達ともども、お誘いよろしくお願いします」

・・・普通に締まって本当に良かった(爆)

と思いきや、このお芝居見て初めて見るダブルアンコール。

みっこさん「(由美ちゃんどうぞ)」
由美子さん「え・・・いやぁ、本当に芝居終わらないかと思いました(会場内笑)
 この後、パンフレット購入いただいた方を対象に女優陣のサイン会を行いますので、お時間がおありの方はぜひおいでください。本日はありがとうございました」

・・・と、普通に締まって本当に良かった(爆)

ちなみにおまけ

植本さん「四華のみなさんは今日これから打ち上げですので、明日(四獣)の舞台転換は使い物にならないと思います」
由美子さん「そんなことないよ(即答)」

が自分的なツボを突きました(笑)



ロビーでは、手前からみっこさん→由美子さん→育子さん→あずきさんと並んでの直列サイン会。

それぞれひとこと-。

みっこさん「昼間の転換から拝見しました」
由美子さん「物真似の勇気に感服しました」
育子さん「毎回のはじけかたが感動でした」
あずきさん「昼間との合わせ技が素敵でした(※)」

(※)女優の役が憑依しているシーンで、
<四獣版(マチネ)>
桜(八代さん)「『菅原伝授手習鑑』に出演しますので皆さん見てください-」

<四華版(ソワレ)
桜(あずきさん)「『菅原伝授手習鑑』に出演しますので皆さん見てください-」
葉月(育子さん)「あんた出てないじゃない」

という合わせ技(笑)。

四獣版開演前の物販ではみっこさんからワンダーガーデンマグカップ(この日21時20分に100個完売)を買って少しお話しできたのも嬉しかった。

思ったよりずっと楽しめた「ワンダーガーデン」、薫子さまの演技も日に日に深くなっていったし、14日ソワレで、みっこさんと由美子さんがハグして抱き合ってたのを見れたのは、カップル萌えな自分にとってはツボ一直線でした。

いつか二人の組み合わせをキャラメルで見てみたいんですけどね、夢です。

|

« 『ワンダーガーデン』(2) | トップページ | 『ジキル&ハイド』(2) »

コメント

ワンダーガーデン、本当にいいお芝居でした。由美子さんのラストシーンの、なんともいえない味も、味わえました。サイン会も2回もあってサービス満点。植本さんの気遣いもあってカテコでも上機嫌な由美子さんでした。大森さん澤田さん小椋さんという芸達者な人たちと、お芝居もでき良いお酒を飲んでいるんでしょうね。
今回つぼにはまりました。神戸楽しみ

投稿: てるてる | 2012/03/18 20:47

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/74093/54246581

この記事へのトラックバック一覧です: 『ワンダーガーデン』(3):

« 『ワンダーガーデン』(2) | トップページ | 『ジキル&ハイド』(2) »