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2012年3月

『ジキル&ハイド』(4)

2012.3.27(Tue.) 18:30~21:25
日生劇場GC階A列10番台前半(上手側)

ジキハイ、当初は3回の予定だったのですが結局6回。

3人の歌の魔力に取り憑かれ、作品の熱さに持って行かれ、そしてGC階のあまりの良さに虜になり・・・というわけで追加分は全てGC階。2回連続下手側だったので、今回はとある表情を見ることを目的に上手側を選択。

席に着いた途端分かったのですが、正直、上手側はオススメしません。下手側より劇場がずいぶん窮屈に感じます。
音響もずいぶんと下手側に寄っているようで、正直なところ、そこは不満が残るmy楽ではありました。

が、色んな意味で「記憶の補完」にはもってこいな、「今までと違うアングル」。

あ、今日もネタバレ満載ですよー




エマ登場シーン、エマは満面の笑顔(推定。上手からは見えません)で「私の味方はあなただけよ」と向かっていくジョン・・・
なんですかその膝付き両手広げの壮大な英国紳士ジェントルマンポーズは(笑)。

結局会期中に読心術を習わなかったので何話してるのかわからずじまいで、今までのジキハイがどうだったか分からないのですが、エマとジョンの気持ちの通じ合い方がハンパなくて。”信頼し合う同志”としてヘンリーを支えるという形なので、本来は同じ人を好きになる、エマとルーシーとジキルの三角関係、なはずなのがいつのまにかうやむや(爆)。

濱田めぐみさんの歌は素晴らしいのですが、お芝居となるとちょっと埋もれてしまっているような感じがするのは、吉野さんのジョンと玲奈ちゃんのエマの仲が鉄壁過ぎるからだと思う。

だからこそ最後のシーンの衝撃は、ヘンリーそっちのけなぐらいで・・・無論、2人とも「すべてはヘンリーのために」なのですけれども。

エマが本当の笑顔を向けるのは実はジョンに対してだけなんですよね。気を許した人だけに向ける笑顔。
ヘンリーはエマにとっては守る対象で、自分が守られる対象じゃない。だからエマがヘンリーに向ける笑顔は、ヘンリーを心安らげる笑顔であって、本当の笑顔とはちょっと違ったりするように思えて。
それにしたところで、自分は守ってもらいたくないからこそ、ヘンリーを相手に選んだとさえ思えます。

エマはエマパパに対して「大好きだけど、もう旅立ちたい」って歌っているわけですが、それはエマにとって「自由になりたい」という願望であり渇望。自ら自立して、愛される実感を抱きつつも、彼の夢を追いかける姿が自分の夢。
自分の意思として、エマはヘンリーをアシストするというかプロデュースするというか。

前回も書いたのですが、ヘンリーは人格として完璧じゃないからこそ、エマもジョンもヘンリーを放っておけない。

「あの社交性さえあれば自分ももっと成功できるはずなのに」とヘンリーはエマに愚痴をこぼしていて、でもエマはそんなヘンリーを「あなたはあなたのままでいればいい」と言ってる。

ヘンリーの魅力はその不器用さにあって、だからこそエマもジョンもそばにいる、ってことなんだろうなと思う。
今回のジキハイの石丸さんが私的には初めてのジキル&ハイドキャストなのですが、自分的には不完全な不器用さという意味で石丸さんのイメージととてもフィットしていたりします。

●ハイドの本心
ジキルから人格分離薬で生まれ、しまいにはジキルの意思を無視して殺戮を繰り返すハイド。

・・・という刷り込みがあったので気にしていなかったのですが、ハイドが殺めた人は、実は1人を除いて全ての人が「ジキルが恨んだ相手」ということにこの日、初めて気づきました。

自らが人生を捧げた研究成果を、最後のハードルで却下した理事会メンバー(エマパパは棄権してるから例外)は、一人残らずハイドが葬っているわけですが、それって”ハイドの本心”というより、むしろ”ジキルの本心”なんじゃないかと。

人間って人を憎むと「殺したいぐらい憎んでる」って言葉を使ったりしますが(往来で言うと警察呼ばれますが)、じゃぁそれすなわち全て殺しにつながるかというとそうじゃない。

この作品におけるハイドは「殺人鬼」みたいな位置づけだけれども、ジキルの意思を外れてはいないことに、違和感を感じたのですが、逆に言うとジキルがハイドを動かしたような図式じゃないかと思うんです。普通のイメージは逆ですよね。ハイドがジキルを乗っ取ったようになってますが、よく見るとジキルがストッパー外れたからハイドの殺戮なんであって、「ジキルが殺したいと思わなかった人物」にはハイドは危害を加えようとはしていないんですよね。

・・・と書いてきて気づくラスト、え、違うじゃん、という。

ストライドまでは確かにその法則だけど、実は例外が2人います。

それがルーシーとエマ(エマは未遂ですが)。

理事会メンバーへの攻撃は「ジキルの意思が、ハイドの身体で」やっているのに対して、
ルーシーとエマへの危害は「ハイドの意思が、ジキルの身体で」やったことに見えます。

この作品でジキルは「不器用な世渡り下手」というポジションにいるけれども、その実、ジキルが自らを汚さずにハイドになって自分の意思を実現したんじゃないか、だからこそハイドはその仕返しにと、ジキルが大事にしたルーシー、エマを手に掛ける。ジキルにとってルーシーはただの行きずりの相手だけれども、エマはそうじゃない。愛し合った女性であり、婚約者。

だからこそ「ヘンリーが私を傷つけられるはずないわ」というエマの言葉が生きてくると思うんです。
ずっと、「エマはハイドの存在を理解していない、だから本当の怖さを知らない」って意味に捉えていたんですが、ちょっと違和感を感じていて。
エマにとっては、自分を傷つけようとしている存在は、ヘンリーでしかなかったんじゃないかと。

ジョンはハイドの存在を知っていたから、「ハイドは悪だ」という刷り込みが存在していて、だからこそそこに拳銃をすぐ構えるわけです。ハイドはヘンリーだとしても、それは滅するべき対象であると。

ここに、ジョンとエマの間の、ヘンリーに対する思いの少しだけの違いを感じます。
端的に言ってしまえば友情の限界と、愛情の力なのでしょうが・・・

エマがハイドと対峙しているとき、なんだか「ヘンリー」と対峙しているようにずっと見えていたのですが、「これらは実はヘンリーの罪なのだ」ということを、エマが分かっていたからのように思うのです。「ヘンリーは自分を傷つけられるはずがない。もしヘンリーが自分を傷つけようとするなら、それはヘンリーであってヘンリーじゃない。それをヘンリーは気づかなければいけない」と言っているように思えて・・・

今回、上手側で見た一番の目的は、ラストのエマからジョンへの表情でした。

下手側からは、ともすれば責め立てるような表情に見えたエマの表情がどう見えるのかが、一番の目的でした。
端的に言えば、いままで妙に違和感があったのですその表情に。

その日その日で芝居が動くタイプの玲奈ちゃんですから、回ごとに印象が違うのも確かではあったのですが、この日表情から感じた感情は、「やるせなさ」でした。

誰もが幸せになれないこの作品で、それでもこの作品に救いを求められるとすれば、エマの表情でしかないと思うので、エマにはヘンリーもハイドも、そしてヘンリーのことを大事に思っていたジョンをも、包み込む存在であって欲しくて。

この日の玲奈ちゃんのエマは、今まで見てきてのもやもやとした気持ちを綺麗に取り去ってくれる、まさにマリア様のような荘厳さであったことが、何より嬉しく、そしてぞくぞくしたのでした。

●ハイドらしいハイド
この日は、大きなハプニングがありました。

理事会メンバーの最後の1人、ストライドに向かっていくハイド。
畠中さん演じるストライド、いつもある意味華麗に階段を飛び越えるのですが、実はその手にはハイドに抵抗しようとしたワイン瓶があり、それをハイドが取り上げ・・・がいつものパターンですが、何とこの日、ワイン瓶はストライドの手を離れ、ハイドからさえ1m近く離れた階段直下にころころと転がっていき・・・・。

その瓶はハイドが「良い物を見つけた」かのような動きで拾いに行き、いつも通りの空間に再合流。

さすが舞台慣れされてる方は当たり前の如くそういう動きをされますね。

ある意味、とても「ハイドらしいハイド」だったのでした。正に猛獣。


この日の「その目に」も素晴らしかった。最初、どこか夢見がちな少女として歌う玲奈エマ、それがすっくと自分の足で立ち、ヘンリーを自ら支えるべく立ち向かっていく姿。片や同じ人を愛していながら、思うことしかできないめぐルーシーの切なさ。2人の交錯する音が見事な相乗効果のハーモニーを奏で、ものすごいことになっていました。

ここ数回、高音が厳しくなっていた石丸さんも、この日は久しぶりに1幕最後の「ALIVE」の上げがわずかとはいえ復活。
2幕の「罪な遊戯」でははまめぐさんのフォローがあったものの、それ以外は流石の出来でした。


はまめぐさん出迎えの笑顔も見られたし(ホント仲いいこと)、大満足の「ジキハイ」my楽。
胸のつかえが取れて思い残すこともございません。

あ、思い残すことあった。
2パターン目の舞台写真・・・(まだ言うか・・・笑)

●追記(2012/3/30)
今週放送の「GOLD~カミーユとロダン~」を見返していて思ったこと。

「ジキル&ハイド」の中で、ヘンリーはこう語っています。

人には2つの顔がある。
「善」と「悪」。

ヘンリーの見落とした物は何だろう、と思っていて気づいたのですが。
ヘンリーは人には2つの顔「しかない」と思ったことじゃないかと。

つまり、人は少なくとも3つ、「善」と「悪」と、「偽善」を持つ。

この「善」と「悪」の間を揺れ動く感情であり、また表面的には「善」でありながら内面的に「悪」も含有する面を持つ「偽善」という立場。
この言葉、実はこの「ジキル&ハイド」と、先日テレビ放送された「GOLD~カミーユとロダン~」との共通のキーワードでもありました。

「偽善」を糾弾すること、それこそが「善」と信じるジキル。
「偽善」を糾弾すること、それこそが「善」と信じるカミーユ。

「偽善」を糾弾し、自らが「善」と思い込むことでしか生きられない、不器用さ。
その不器用さが、自らを破滅に導いてしまったのかと思うと、何だかすとんと腑に落ちるものがあります。

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『ジキル&ハイド』(3)

2012.3.24(Sat.) 12:30~15:25
日生劇場GC階A列50番台後半(下手側)

すっかり気に入ったGC階、前回に続けての下手側からの観劇です。
とにかく劇場が広く見えるのがここの席の魅力。

ネックは、ラストシーンのエマの表情が横から見ることになってしまうのと、
笹本エマちゃんがはまめぐルーシーさんをにこっと迎えるカテコでの表情が見えないんだよねぇ・・・



この日が5回目もの観劇なので、さすがに歌はほとんど覚えているわけなのですが、特に石丸さんは最初に聞いた時のインパクトには及ばないかなぁ。「生きている」のラスト歌声上げはなくなっちゃったしで、物足りないなぁとは思いますが、あれだけのハードさをもってすれば仕方ないですかね。

以下、ネタバレばりばりご注意あれ~



●罪な遊戯
ご存知、2幕のハイド&ルーシーの曲なわけですが、実はこの言葉が脳裏によぎったのは1幕、ジキル博士が理事各位に実験の協力・承認を求めるシーン。
ここでジキル博士は自らの実験のことを「遊びじゃない」と答えているんですが、

まぁ、誰も遊びでやってると思ってるわけじゃない(むしろ真面目に言ってるから質が悪いと思っている)のですが、ジキル博士とハイド氏の話を思うに・・・

ジキル博士にとっての「罪な遊戯」がこの”善と悪を分離する実験”なのかと思うと、色々腑に落ちるものがあります。
エマという婚約者がありながらルーシーに溺れるという、「罪な遊戯」ならまだいいもんなのかもしれません。

●許せないこと
中嶋しゅうさん演じるエマのお父様が、エマに向かって呟く、「私は時々ヘンリーが許せなくなるときがある」と。

これ、どこかなぁと思っていたのですが、直前の理事会で、ヘンリーが病院の精神病棟を「収容所」と言ったときのことなんですね(エマパパはがばっ、と顔を翻していた)。

皆「嘘の仮面」で生きている、とは一幕前半のアンサンブルの皆さんの曲ですが、「善と悪をはっきり分けた」結果何が起きるかというと、「善」にとっては嘘をつけないし、「悪」にとっては綺麗事を言えないし、どちらにしても生きにくいよなと。

ヘンリーの馬鹿真面目さはジョンもエマも心配することではあるわけですが、ジョンがヘンリーのいるところで彼の生真面目さを揶揄してヘンリーが不服そうに振り返るシーン、
あそこでヘンリー一人残して、ジョンとエマが顔見合わせて同意しあっているところがツボです(笑)。

●お嬢様の選択
この作品の大きな軸になるのがヘンリーの婚約者エマの存在。
幼なじみのストライドがさんざ愚痴っているにもかかわらず、それでもエマはなぜヘンリーを選んだのか。

要は、「守られるより守りたい」ということなのだろうなと。

エマパパに向けた歌で、「父は私が母の歳になるまで待っているのを知ってた。でも私は旅立ちたい」とエマは歌っているのですが(考えてみると男って女々しい生き物だなぁー(苦笑))、自分は女性として自立して、守られるのはもううんざり(←うんざり風を上手いこと表現する玲奈ちゃんは流石(笑)。あの味はさすがパパっ子)、それでいてヘンリーは人格的にはお世辞にも自立していない男性ですからね。かつ夢も持っているとくれば、「この人の支えになる、この人を守る」という騎士属性をまとった女性であるエマにはぴったりであると(笑)。

●悲劇へのプロローグ
最後のシーン、玲奈ちゃん演じるエマの表情はほんっとに絶品なのですが、ここを見ていてつくづく思うのは、
エマはあの瞬間、大事な人を2人失っているのだということ。

無論、愛する人(ヘンリー)を失っているのはもちろんなのですが、大切な親友(ジョン)をも同時に失っているのですね。
ジョンは生き残ったけれども、そこにいるジョンは、エマにとってはもはや信頼するジョンではないわけで、それを表現しているのがエマのあの表情なのですね。

最愛の人の苦しみを共有できなかった苦しみと、信じていた人に裏切られたやるせなさの表情。

「エマはいつ気づいたのか」は、たまたま地下室のノートを覗いたときに多少感づいたとはいえ、「エマに手を出すな!」が決定的なんだろうなと。
ジョンにとってはハイドを止めるとっさの一言だったんだろうけど、ハイドにとってはエマは何の意味もない上に、エマはその言葉を聞いて思ったであろう事。

「ジョンはハイドの存在(ヘンリーの秘密)を知っていた」

・・・ということ。
しかも、ハイドの危険も十分にジョンは知っていた。
そして、その事実を自分は知らされていない、ということ。

この日のエマは、呆然とした表情の後、泣きそうなエマがぎりぎりまでこらえて、最後やるせなそうにエマヘアーでジキルの亡骸にコツンとやったのはじんわりきました。

最後まで寄り添えなかった悔しさを全身で表現していた笹本エマには、ジョンでさえ、というかジョンだからこそ、何もかける声を見つけ出せなかっただろうなと思えて。

つくづく誰も幸せにならないラストなのに、それでも何度も見たくなる作品の魔力を実感。



重い作品のENDに、明るいカーテンコール。
普段は役が抜けきらないという玲奈ちゃんも、この作品ばかりは例外という感じ。

さっきも書きましたが、玲奈ちゃんがはまめぐさんを笑顔で迎えるところがわからないのが見えないのが、この席の唯一といっていいデメリットですが、それでも振り返ったときの笑顔を見ると、どんだけ笑顔で迎えてたのかがよく分かります。

この日、笹本エマさんのウェディングベールがちょっと左肩にかかっていたのですが、手で払うどころか、肩で払ったのを見てmyツボを直撃しました。どんな漢前ですか(笑)

石丸さんと笹本さんが笑顔で微笑みあってたのも見られたし、本編もカテコも素敵な回でした。

購入期限外で特典写真が対象外だったのが痛恨でしたが。

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『ジキル&ハイド』(2)

2012.3.18(Sat.) 12:30~15:25
日生劇場1階XA列10番台

2012.3.19(Mon.) 18:30~21:45
日生劇場GC階A列50番台

名古屋のウィーンコンツアーファイナル、高円寺の東京楽が気になりつつも、身はジキハイへ。
それというのも日生初の最前列。うわー見上げる、肩凝る、一部見切れる…ですが迫力は満点。

石丸演じるハイドがステッキをこっち向けて歌い叫んでくる日には、悪夢にでるんじゃないかと心配になります(一応、日曜夜には出ませんでした・・・笑)。

エマ・ルーシー登場曲の「嘘の仮面」も、今まで2回とも「いついたの」状態だったのですが、今回ようやく判明。ただし前方席だともやがかかっていて、少しぼやけるのですが、翌日は上手側の通ろからちょっと階段上がって来るのがわかりました。さすがは絶景なGC階。

最前列だと、けんたろさんも石丸さんも、吉野さんさえ汗ほとばしらせて演じてるのがよくわかる。
そして汗一つかかないエマ女優さん…

エマの人物像をみるのに一番印象的なのが、婚約披露パーティで公爵夫人に対して「この場で人の婚約者の悪口を言う方がいらっしゃるとはびっくりだわ」って言って公爵夫人がぐーの音もでないシーン。

なんか玲奈ちゃんエマはここをすごくウキウキで演じているように見えるのですが(笑)、エマが「自分の意志でジキルとの結婚を選ぶ」ことを一番見せているシーンに思えるのです。

自分の意志を通しながらも、周囲にも目を向ける才女。

エマってなんか、吉野さん演じるアターソンにすごく似ている気がするんですね。ある意味、ジキルにとって必要なタイプが同時に2人いるような感じ。

玲奈ちゃんエマと吉野さんアターソンの、「心からジキルを信じる、心配する気持ち」って本当に無償の気持ちでしかも同質で。
エマとアターソンは話し合わなくても気持ちが通じあっていて、でも2人は結婚相手ではあり得なくて、って関係がとても興味深いです。
ヘンリーに惚れてる要素が同じというのか、不器用なところも人となりにも惚れている感じがとても心地いいです。

下手側でエマとアターソンが仲良さそうに会話してるのをとても聞いてみたい。読心術習ってみたい。

アターソン「ヘンリーにも困ったものだな」
エマ「今に始まったことじゃないじゃない」
アターソン「そうだな」

…みたいな(笑)

月曜日ソワレに至っては、「私の味方はあなただけよ、ジョン」(なんかどっか違う作品で同じような台詞を聞いた気が・・・)ってアターソンに駆け寄っていくのですが、なんかちょいジャンプしてガッツポーズ作ってたエマさん。どんだけ仲がいいんだこの2人。

病院理事会で自らの研究が却下されて失意のジキル(ヘンリー)が病院理事でもあるエマの父に突っかかっていきそうな時に、アターソンが絶妙なタイミングで「おー、もうこんな時間だ」って茶々を入れたときの様も。

エマ「助かったわ」
アターソン「いえいえ、お嬢様のためですから」
エマ「まぁ、お口が上手いこと。何も出なくってよ」

・・・みたいな(笑)

ジキルが研究室にこもりきりな時に心配してやってきたエマ(ゴスロリ←著作権はアターソン俳優さんにあります)とアターソン氏の空気も、「ジキルを心から心配する二人の気持ち」が空気になって歌になって・・・

エマが「無償の愛」なら、アターソンは「無償の友情」。
ジキルが理事会メンバーを糾弾するのも、一利ないわけじゃないのですね。
「私の才能が怖いのだ」という言葉は自惚れである面はあるにせよ、「科学の進歩を妨害している」という面も確かにある。

この「ジキル&ハイド」を見て思ったのは、『「正しい」「正しくない」で世の中が回っているわけではない』ってこと。
あるべき姿を指向しても、それは本質のごく一部しか理解していないことだったりする。
ある部分を一部だけ切り出せば正しくても、それを組み込んだ全体が正しいとは限らない(・・自分の仕事はそんな仕事だったりする)。

科学者は様々な前提を物事に置くけれど、前提が全て満たされること自体がそもそもまずありえないことなのだと。

ジキルは自分が見える範囲においては「正しい」ものを作ったけれども、自分が見えない範囲までは見ようとしなかった。
そこが科学者としての限界だったのかなと、少し思ったりした。

2幕でルーシーにハイドが呼びかける、「あいつにあって俺にないものは何だ」という言葉。
それに対するルーシーの言葉にハイドが示した反応を考えると、「心」なのかなと思う。

この作品、メイン3人の歌がハイレベルなので、アンサンブルさんのソロとか、ちょっと弱いかなと思う。
一番辛いのはエマのお父様ですけどね。

かの昔、アターソンさんがステッキもって踊ってた「モーツァルト!」の初演、アルコ伯爵の音程に絶対釣られることないナンネール(由美子さん)って凄い、って感心されていたことがありますが、何か今回のエマパパとエマがそれと同じ感じというか・・・玲奈ちゃん凄い。


この作品を見ていると、本当に疲れます。

でもそれは心地よい疲れで。
普段生活しているだけでは気づかないことに気づかせてもらえる、「舞台」というものの本当の力を感じさせてもらえる気がして、気持ちよく舞台に拍手が送れて。

今期のジキハイは4回目のこの日が最後になりそうですが、初日・トークショー、最前・GC・2階と様々なパターンで見られて毎回新鮮でした。


そして、月曜日はトークショー。

東宝ナビザーブ・ホリプロオンラインチケットの舞台写真プレゼントも兼ねての追加です。

玲奈嬢は1幕・婚約パーティーでのドレス。石丸氏はハイド。めぐさんは黒ドレス、吉野氏は白蝶ネクタイ付きのタキシード。写真選択はちょっと微妙かな(日比谷シャンテの舞台写真の方が遥かにレベル高い)。それに写真に指紋が付いているのはどうかと思うなぁ・・・(玲奈嬢の写真は幸いのことに被害少なし)

舞台上手側からメンバー登場。

ステッキを振り回す吉野アターソン、吉野氏の動きに笑いオチしながらやってくる玲奈エマ&はまめぐルーシー、そして司会者の山崎邦正さん(自称)・・・もとい、指揮の塩田明弘さん。

吉野さんは正装、玲奈嬢は青ドレス、めぐさんはどん底ルック(←もっと言い方ないんか)

めぐさん台上のマイクを拾って「よろしくお願いします。」
玲奈ちゃん台上のマイクを拾って「よろしくお願いします。」
吉野さんステッキ持って「よろしくお願いします。」←一人聞こえません

という案の上のネタから始まったトークショー正味20分。
※細かい言葉のずれは主催者発表のものとご確認ください(笑)

塩田さん「東京公演もう折り返しすぎましたが、どうですか」
めぐさん「今回の役(ルーシー)ほど『どういう居住まいで着ていたらいいのかわからない』役はなくて。やっとなんとか腑に落ちたという感じです」
塩田さん「そうだよね、娼婦の経験ないもんね

・・・会場内一瞬の静寂の後に失笑。山崎邦正さんったら・・・

玲奈ちゃん「(演出の)山田和也さんもおっしゃっていますが、エマはとにかく『ぶれちゃいけない』って思ってて、軸にならなきゃ!と思ってやってます」
塩田さん「エマって強いよね。(めぐさんを向きながら)ルーシーが強いように思えるけど、実はエマが強くないとこの『ジキル&ハイド』って成り立たないんだよね(3人うなづく)」
玲奈ちゃん「ルーシーとエマは、ジキルとハイド両方を知ってるただ2人の女性なので、稽古帰りとかに濱田さんと『ルーシーとエマ(の共通項とか)』についてずっと話しますね」
めぐさん「(うなづく)」

塩田さん「そういえば2人仲良いんだよね」
玲奈ちゃん&めぐさん「(うなづく)」
塩田さん「どんな感じなの?」
めぐさん「メールやりとりしますね」
玲奈ちゃん「なんか濱田さんから絵文字メールが来て目が覚めるんですよ(笑)」
塩田さん「え?」
めぐさん「自分でも何打ってるかわからない感じなんですけど(笑)、劇場着くまでずっと(絵文字で)メールのやりとりしてるんです」
玲奈ちゃん「お互い絵文字で(笑)」

塩田さん「圭吾さんはどうですか」
吉野さん「いやぁ、毎日ハラハラドキドキですよ。(それは芝居が?)そうですね。」
塩田さん「ステッキ持ってると気分違っちゃったりしません?」
吉野さん「『嘘の仮面』とか、ステッキにシルクハットだと何か変な気になっちゃいまして。『いかんいかん、今は庶民だ』とか思っちゃう(笑)」
塩田さん「『ちょっぴりー』とか?(笑)」
吉野さん「はい(笑)」

塩田さん「こんな場で難ですけど、舞台上の失敗談とかあります?」
玲奈ちゃん「まだ本番の話はやめときます」←あったのね?(笑)
塩田さん「だね。じゃぁ稽古場の話でも」

玲奈ちゃん「あぁ、吉野さんが私のことエマかレナかわからなくなっちゃって(笑)」
吉野さん「あぁ、あったあった」
玲奈ちゃん「玲奈の時にエマ、エマの時に玲奈って呼ばれて」
吉野さん「だって似てるじゃん」
玲奈ちゃん「『違いがわかんねーよ』ってキレられました(笑)」
めぐさん「でも玲奈ってエマそのものよね」
吉野さん「そうだよね」
塩田さん「芯のしっかりしたところとか、確かにそうだよね」

玲奈ちゃん「ハプニングといえば、ある日に血のりが舞台上に真っ直ぐできちゃって」
吉野さん「あったね」
玲奈ちゃん「本当にラストのシーンで、石丸さんが血糊を避けて死んでいただいて(←原文通り)
石丸さんありがとうございますって感謝しました」
めぐさん「石丸さんって凄いよね」
吉野さん「一緒に30分間ウォーミングアップしてるんですけど、凄いですよ」
めぐさん「私も入りが早いほうなんですけど、だいたい石丸さんと私がワンツーで、『よぉっ』ってあたりから毎日始まりますね」

吉野さん「舞台上といえば(←結局言ってる)あの橋の上にワイヤーがあるんですよ」
塩田さん「あ、あるね」
吉野さん「『ヘンリーに神のご加護を・・・』ばちーん、みたいなのがありました(笑)」

塩田さん「疲れを取るのってどうしてます?」
めぐさん「寝ますね」
塩田さん「寝るの早いんだよね。帰って30分で寝るんだっけ?」
めぐさん「はい」
塩田さん「玲奈ちゃんは?」
玲奈ちゃん「家帰って『ショップチャンネル』や『QVC』見ますね」
めぐさん「好きなんだよね?(笑)」
塩田さん「(吉野さん)圭吾は?」
吉野さん「『ジャパネットたかた』ですね(笑)。付けたままスリープモードにして寝ます」

玲奈ちゃん「あ、5分前って出てますね(1人冷静)
塩田さん「ホントだ。・・・この作品オケピがないので、モニター3台見てみんな歌ってるんですよ」
吉野さん「その分袖に行くとオケさんがいるので親近感湧きますね(2人うなづく)」

塩田さん「この作品みんな死んじゃいますね」
めぐさん「私死にましたね」
玲奈ちゃん「私は死にませんよ(笑)」
吉野さん「俺も生き残りましたよ(笑)」

塩田さん「それではそろそろ時間でもありますので、お一人ずつこの後の抱負をお願いします」
吉野さん「そうですね。毎回スリリングに新鮮に過ごしたいです。」
塩田さん「圭吾は最初の出がそうだもんね」
吉野さん「そうなんですよ。あれ、2幕と間違ってやいないかって毎回ヒヤヒヤするんですよ」
塩田さん「え、同じでしょ?」
吉野さん「いや、微妙に違うんですよあれで(苦笑)」

塩田さん「じゃぁ玲奈ちゃん」
玲奈ちゃん「エマはジキルの妻で、ジキルにとって救い、癒しの役なので、
私も、日常から石丸さんにとっての救い、癒しでありたいと思っています」

めぐさん「感動したよぉ-。凄いね-(舞台、客席一同同意の空気)」
塩田さん「素晴らしいですねー。では締めをめぐさんに。」

めぐさん「ぜひまた何度も見ていただいて、そのたびごとに新しい発見をしていただけるように頑張ります。ありがとうございました。」

・・・最後にエマそのものな玲奈ちゃんが全部感動を持っていきましたが、GC席から見ていて、感動のさざなみが本当に見えたのが、一番印象的な風景だったような気がします。ホント誇張じゃなくて。

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『ワンダーガーデン』(3)

2012.3.14(Wed.)19:00~21:30 四華版 A列20番台後半
2012.3.17(Sat.)15:00~17:30 四獣版 B列20番台後半
2012.3.17(Sat.)19:00~21:30 四華版 A列10番台前半

・・・というわけで、高円寺に日参した日々も、今日で終わりです。

無茶苦茶忙しい3月に、平日3日、土曜1日と4日間も空けられたことが奇跡ですが、あぁ後の仕事が怖い・・・(実は今から仕事)

3月14日は前の日の次女役(林憲一さん&高橋由美子さんサイン会)が決まって入れた回。
3月17日には急遽4人サイン会(マチネは四獣全員、ソワレは四華全員)ということになって、2日間とも、由美子さんとお話しする機会が得られ、「夢のようでした」。

東京千秋楽は四獣版の明日。神戸には残念ながらお伺いできないので(みっこさん、勘違いさせるようなこと言ってごめんなさい・・・)今日がmy楽です。
たぶん、明日の東京千秋楽は今日の四華以上にえらいことになるんだろうなと思いつつ・・・日生最前列は捨てられませんごめんなさいご贔屓さんの順番が変わった訳じゃないですので許してくださいごにょごにょ

・・・

もとい。

というわけで、ラストネタバレ以外はネタバレですっ飛ばしますので、NGの方は早めに回れ右-!

・・・

よろしいですね?

いいですね?

・・・

というわけで。

四獣版に出てくる男役5人、女役4人。
四華版に出てくる男役5人、女役4人。

これを演じるのが男性俳優4人、女優4人なわけですが、
えーとですね。

高橋由美子さん演じる石巻竜司が一番男前(笑)

いやぁ、四獣版見てまでその感想になると思ってませんでした。

なるしぃな彼、ジャケット着こなしグランプリ優勝(推定)の彼ですが、動線が素晴らしく綺麗で、ご贔屓さんながら惚れ惚れします。さすがはクラシックバレエ経験者。なんかフィギュアスケートにも通じるところがあるんですよね、由美子さんの所作。

じゃぁ女っぷりがいいのが誰かというと、植本さん(笑)。
あれは予想通りの反則でした。ただでさえ四華版で澤田育子さん演じた破壊力抜群の三女・オルガ(もとい、葉月)なのに、というか初演と見比べてみると、

長女(千草):桂さん→大井さん
次女(薫子):八代さん→桂さん
三女(葉月):大井さん→植本さん
義妹(桜):植本さん→八代さん

ということだそうで、なんかもう全然想像付かないけど、植本さんが突撃系なのはやっぱりそうなのね。

四獣版は笑わせることに命をかけている人たちの集合体で、隙あらばやらかそうと思っている植本さんと、その攻撃をいかに迎撃するかしか考えていない(ように見える)同期3人のバトルと来たら、腹抱えて笑いました。

三女が冒頭で言ってる通称「お化け灯籠」の箱を、植本さんが同期3人の動線にわざと置いて皆さんぶつかるぶつかる(笑)。

そういえば、義妹・桜が三姉妹に挨拶に来るシーン、この日の四獣の時は、桜が持ってきた桜餅を、三女役・葉月(植本さん)が容赦なく床に叩きつけまして。
その後のシーン

桜(八代さん):「こちらつまらないものになってしまったものですが」(会場内笑)

・・・が一番ウケた。

その桜餅、机にほっぽっておかれて桜さんは連れて行かれるのですが・・

桜(八代さん):「桜餅が乾燥するぅ」

ってのも(笑)。


四獣版と四華版は、公式でもおっしゃっていましたが実は役の座り場所が違うので、役柄で上手・下手を選ぶと、実はほぼ逆がホームポジションになります。

台詞も違うところがあったりして、後半、千草が夫の仕業に憤り、薫子のもとに逃げてきたときの、通称「盆踊りダンス」が浪曲に変わるところ、千草は薫子に「あら、歌わないの?上手いのに。」って言っていますがあれは四獣版にありません。恐るべし四華版あてがき(そして歌わないあたりがさすがは由美子さん)。

四獣版前楽は、いじくり合戦が行き着くところまで行って、桜は衣装着てこないわ(「いいじゃん」とか言ってる。自由だ(笑))、千草は「あなた甘い物最近ほとんど食べないじゃないの」って突っ込まれた揚げ句、「差入れで甘い物もらうんだからさぁ」と言って客席から笑いをもらう始末(爆)。

四獣版には四華の皆さまが舞台転換で登場しますが、長女・千草を演じる大森美紀子さんだけが、実は男役・毛利さんで登場。まぁ、千草の衣装は派手なピンクですから、確かに目立ちすぎるというのはわかります。

ちなみに、開始前の客席への注意案内も、四獣版については四華の皆さまが務めています。これ、四獣版を見に行って初めて気づいた事実です。当たり前なんですけど、気づいてなかった-!。で、ここでも由美子さん演じる石巻の男っぷり満開(笑)
そして澤田さんの不気味な(悪夢に出てきそうな)台詞回しに苦笑。

・・・

四獣版と四華版を見比べて思うのが、四獣版は「男性が女性を演じる面白さ」が主眼で、四華版は「女性が男性を演じる格好良さ」が主眼なのかなと。
で、実に興味深いのは、四獣版で男性が女性を演じるとファンタジーなのに、四華版で女性が男性を演じるとリアリティになる不思議(笑)。

薫子さんの相手役は三女役(四華版では澤田育子さん)の大村子爵なわけですが、桜さんが特高に連れて行かれた上野へ駆けつけたいと、薫子が同乗を願った飛行機が墜落して、薫子は一人生き残って、自分も飛行機乗りになる・・・

薫子のいじらしさを表現するあたりは、つか四華版では初なのに限りなくあてがきみたいに見えてしまうわけですが、そうなると「もうお嫁に行かないの?」とかの問いかけが色々現実とだぶる(爆)。今回の企画者が四獣の面々だから、特に植本さん、わかってやってますよねこれ(爆)。

「思い通りに行かないのが世の常」と多くを望まないように生きてきて、姉や妹のやりたいように生きてきた次女・薫子は、「自分の気持ち」を伝えることに臆病で、傷つくことを避けてきたんだろうなと思う。

そこに割って入ったのが「文通」なわけですね。この辺はホンが上手いなぁと思う。
自分の気持ちを普段は一番後に置いている薫子も、「自分の精神安定剤」である手紙には書きたいことが書ける。そしてそのお相手には、人となりが余すことなく伝わっている。だからこそ、初めてが初めてじゃない。

物語後半「杖」が重要な役割を果たすのですが、これは「大村子爵」を表現しているのですね。
正確には、「薫子が頼っている『支え』」ですね。

事故で薫子も怪我をしたのかなと思いもしたのですが、自分が飛行機乗りになっているということは、多分それはない(あの時代に怪我をした人が完治して飛行機乗りになれるとはとても思えない)と思うので、あの「杖」を持っていた薫子さん、そしてその「杖」を必要としなくなった薫子さん・・・・

ラスト、薫子さんがライトアップされた杖をじっと見つめて、自分から「ふっ」と目をそらした風景は、実は四獣版にはなくて四華版だけにあった光景。

四獣版は「笑い」に平伏されましたが、四華版は「泣き」に平伏された印象。

あぁいうラストをやらせると、さすがに由美子さんは上手いよなぁと思う。
過剰に感情を入れることなく、でも気持ちはちゃんとそこに置くんですよね。
あの「ふっ」って音を立てずに観客の気持ちを落ち着かせる技って、なかなかできるようでできないと思う。



四華版東京千秋楽、4姉妹の団らん(正確にはさーちゃん虐めwシーン)に、まさかの四獣の皆さま乱入で客席大湧き。
酒持ってくるわ、某所からの花持ってくるわ。そしてさーちゃんを妨害しまくる。
というか、実はそこにいるのはさーちゃんじゃなくて杉山氏で・・・

三姉妹「さーちゃんはどこ?」
杉山「桜を呼んできますな」
三姉妹「いやいや、私たちが呼んでくるわよ」
杉山「いや、私が」
三姉妹(男)「(行く手を遮る)

みたいな(笑)

さんざん四獣の皆さまが四華の皆さまをいじった揚げ句、同じ役同士握手して四獣は去っていこうとする・・・

桂さん(四獣版次女役)  「じゃぁこの花置いていきますか」
由美子さん(四華版次女役)「ここに置いていってどうするの」

ってやりとりが冷静すぎ(爆)

四姉妹になって話は元に戻るかと思いきや、

さーちゃん「何司会者みたいにいるのよ」
るこさま「(司会者の物真似)」
千草さん「あなた度胸あるわね」
オルガ&さーちゃん「今のは何」

・・・みたいなのも大笑いでした。
↑特にみっこさん@千草さんのツッコミが素で(笑)



今日の締めは、三女役・澤田育子さん。
(1回ずつ順送りで、由美子さんの進行役は2回あったのですが、さすがにそこまでは見られなかった・・・)

四獣の皆さまを呼び込んでのスペシャルカーテンコール(このお芝居に関しては、毎日のことですが)

植本さん「じゃぁ高橋さんからご挨拶を」
由美子さん「あ・・・・私?・・・終わって魂が抜けてました(笑)何言えばいいんだろう」
植本さん「普通はお礼でしょ(爆)」
由美子さん「そうですね。皆さま本当にありがとうございました。これほど台詞の多い芝居は初めてで苦心しました」
植本さん「え、やってたじゃん
由美子さん「あぁ、若いときはやってたんですが(爆)、30過ぎてここまで台詞が多い芝居をやるとは思いませんでした」

・・・天然もここまで来るともはや記念物級・・・

育子さん「お客さまの前でこういうことを言っていいのか分かりませんが」
(会場内キャスト&お客一同、何が来るのかと恐れおののく)
育子さん「早くヒールが脱ぎたいです(笑)」

・・・あ、良かった普通で(爆)。

あずきさん「本日はありがとうございました。常にいじられている私ですが楽しみました。この後神戸公演もございますのでよろしくお願いします」

みっこさん「本日はありがとうございました。ちょっと期間が空きますが神戸公演もございます。お友達ともども、お誘いよろしくお願いします」

・・・普通に締まって本当に良かった(爆)

と思いきや、このお芝居見て初めて見るダブルアンコール。

みっこさん「(由美ちゃんどうぞ)」
由美子さん「え・・・いやぁ、本当に芝居終わらないかと思いました(会場内笑)
 この後、パンフレット購入いただいた方を対象に女優陣のサイン会を行いますので、お時間がおありの方はぜひおいでください。本日はありがとうございました」

・・・と、普通に締まって本当に良かった(爆)

ちなみにおまけ

植本さん「四華のみなさんは今日これから打ち上げですので、明日(四獣)の舞台転換は使い物にならないと思います」
由美子さん「そんなことないよ(即答)」

が自分的なツボを突きました(笑)



ロビーでは、手前からみっこさん→由美子さん→育子さん→あずきさんと並んでの直列サイン会。

それぞれひとこと-。

みっこさん「昼間の転換から拝見しました」
由美子さん「物真似の勇気に感服しました」
育子さん「毎回のはじけかたが感動でした」
あずきさん「昼間との合わせ技が素敵でした(※)」

(※)女優の役が憑依しているシーンで、
<四獣版(マチネ)>
桜(八代さん)「『菅原伝授手習鑑』に出演しますので皆さん見てください-」

<四華版(ソワレ)
桜(あずきさん)「『菅原伝授手習鑑』に出演しますので皆さん見てください-」
葉月(育子さん)「あんた出てないじゃない」

という合わせ技(笑)。

四獣版開演前の物販ではみっこさんからワンダーガーデンマグカップ(この日21時20分に100個完売)を買って少しお話しできたのも嬉しかった。

思ったよりずっと楽しめた「ワンダーガーデン」、薫子さまの演技も日に日に深くなっていったし、14日ソワレで、みっこさんと由美子さんがハグして抱き合ってたのを見れたのは、カップル萌えな自分にとってはツボ一直線でした。

いつか二人の組み合わせをキャラメルで見てみたいんですけどね、夢です。

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『ワンダーガーデン』(2)

2012.3.13(tue.) 19:00~21:00
座・高円寺1 B列1桁番台

予定していた4月の新神戸・四華公演が仕事の都合で行けなくなって、東京公演を見れるだけ見ようと考えた、四華2回目。

本当はオリジナルメンバー(初演とキャスト交替)の四獣を見てから四華見たいのが山々なのですが、とにかくここのところのスケジュールの酷さからして、とにかく四獣と日程が全く合わない。

よって四獣の味を知らないままに四華2回目という仕儀と相成りました。

当日券でリピーター割引(半券提示で3000円で見られます)で、席は前から2列目。上手側端ということもあり、死角となるシーンもありますが、安い上、一度は見ていますから見えないシーンは想像で補完。

というかこの日、市村さん@東宝芸能さんもいらしたし、まみゅーん@元キャラメルボックスもいらしたし、おけぴの管理人さんもこの日だったんだなー、というかそういう日だったんですね。あ、粟根さんもこの日ですか。
(一人も気づかなかったということは内緒にしておこう)



四華のイメージを語彙化すると、

・チャーミングな天然長女

・クレバーな革新次女

・アクティブな要領三女

・ビビッドな玩具義妹

といったところでしょうか。

次女と三女が対極的な割にとても仲が良いのは、いい意味でどっちもアバウトな人物像だからというか。
長女と四女が堅物系というか。

このお芝居、四華については女性が女性も男性も演じて、かつ男性役は他の人の相手役になります。
後半、長女役のみっこさん(大森美紀子さん)に対してだけ、他メンバーが「千草早く出てきてよ~」といじってみっこさんが大慌てするシーンがあって、なんだかオカシイ。

で、その女性と男性の組み合わせが1と4,2と3なのですね。

大森美紀子さん演じる長女・千草の相手役は、義妹が男役として演じる、海軍士官・杉山(小椋あずささん)。

高橋由美子さん演じる次女・薫子の相手役は、三女が男役として演じる大村子爵(澤田育子さん)。

澤田育子さん演じる三女・葉月の相手役は、次女が男役として演じる詩人・石巻竜司(高橋由美子さん)。

小椋あずきさん演じる義妹・桜の相手役は、長女が男役として演じる画商・毛利洋平(大森美紀子さん)。

で、それぞれの組み合わせがいってこい(往復)みたいになるのかと思いきや、まるで似ても似つかない出来だから面白い。

物語は千草が嫁ぐところから始まっていますが(明治45年)、いやぁ、みっこさんのチャーミングさは永遠ですね。
何というか、嫌味がまるでないあの天然ぷり。そりゃ由美子さん演じる次女もいじりたくなりますわな。

この作品、基本はテンポ芝居なのでこの台詞量にしていかに噛まないかが勝負みたいになってますが、流れを切るような噛みはなくなってきた感じ。

テンポが切れない代わりに、物語としては繋がっているようで繋がっていなくて。
ただ、つらつら考えるに、四姉妹それぞれの「30年間大事にした部分」というのは、最終的な着地点を見せているのかなとは思った。

長女・千草が職業軍人の妻を全うし続けた30年を、軍人である夫が、否定しないことが優しさだったのだろうし、

次女・薫子がワンダーな庭を守り続けた30年を、遠く離れたとある人と会えたことで報われたのだろうし、

とか思うと、なんだかちょっとほんわかする。

やっぱりどうしても気になるのは由美子さん演じる薫子だなぁ。

何というか、男だてらに度胸がすわってて、誘導尋問されてもびくともしないとかいう設定が、薫子さんを演じている由美子さんとどうにもこうにも別人物に思えない(笑)。

それでいて大村子爵との会話シーンが中学生か?と思うようなういういトークになっていてこっちが赤面(爆)。

由美子さんに恋愛シーンは合わないんだよなぁ。正確には大人の恋愛シーンは合わないというか(悪い意味ではなく)。
イメージは「SHIROH」の寿庵のイメージとかぶるところが。

きっと、「自分で何でもできる」と思っていた薫子が、「でも相手に頼ってみよう」と思ったとき、きっと自分の中の、なくてもいい壁が崩れたんだろうなとは思う。



後半、カテコいわく「コント芝居」になっていたところがあって、

出会った頃の4人の写真を、桜が持ち出してみんなを呼ぶところがあるのですが(残り3人素直に呼ばれていかないところが妙におかしい・・・笑)、葉月が感想言うのに妙に噛み、何とまぁ薫子が「そんなに噛むのは気持ちが通じてないからじゃないの」みたいなアドリブツッコミ入れておりました。



カーテンコールの四獣メンバー呼び込みは日替わりのようで、この日は義妹役・小椋あずきさん。
「あんなこともこんなこともやっていただけるという、四人の獣の皆さんをお呼びしたいと思います」

んで四獣登場していつもの宣伝ですが、たしか大井さんだったかと思いますが、

「初演、20年前のパンフレットも販売・・・」

と言った途端に三獣・四華から総突っ込み(笑)

この作品の初演は四獣の皆さまの花組芝居所属20年記念作品ですが、さすがにこの作品は3年前です(笑)

ここ数日、アンケートを植本さんが読み上げる形式になったようで、

植本さん「『私も三姉妹で次女です。次女頑張れ』だそうです」

由美子さん「頑張ってますよぉー」

みたいなご機嫌モードでした。

ちなみに、この時植本さんから発表があったのですが、今日(3月14日)の回から、従来は四華の回に四獣が売り子に出ていたのですが、それに加え四獣の回に四華が売り子に出るそうです(全員じゃないそうですが)。
舞台転換は初日からそうですね。

その他お楽しみ諸々・・・だそうです。

えと、私は次いつ行くことになるのかしらん。

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『LOVE LETTERS』(2)

2012.3.11(Sun.) 
14:00~16:00 パルコ劇場J列10番台

半年ぶりの「LOVE LETTERS」。
去年11月に高橋由美子さんがメリッサを演じて以来ですから、同一シーズン内立て続けというわけで、今回は大塚千弘嬢がメリッサ。

初見が何しろ由美子さんのメリッサだったので、そこを思い出しながら見てしまうわけですが、千弘ちゃんのメリッサの方が多分標準形のメリッサなんだろうな、という印象。
「動のメリッサ」と「静のメリッサ」という印象の違い。

千弘嬢は黒のドレスがとてもお似合い。
お相手・アンディ役は声優の櫻井孝宏さん。

失礼ながら存じ上げなかったのですがとてもお上手な方で、技術的にも感情表現的にもずいぶんと千弘嬢を引っ張っていた印象。

まだ2カップルしか見ていないのですがこの作品、男性が引っ張る場合と女性が引っ張る場合に分かれそうな感じで、由美子さんの時は由美子メリッサが暴走特急(笑)でしたが、千弘ちゃんの場合は思ったよりは男性主導だった印象。

この物語、アンディとメリッサが違う世界で年を重ね、重なり合いそうで重なり合わない人生を送っていくけれども、結局2人は深いところでつながっていた、という物語で、正直アンディも「そりゃないでしょ」ってところがあり、片やメリッサにも「そりゃないだろ」というところがあり・・・、2人が完璧超人じゃないからこそ、演じ手によって色々な見せ方になるのかなと思う。あえて言うならどっちにも共感できないのが普通とも思えるという不思議な作品だし。

綺麗事で生きるアンディと、本音で生きるメリッサが、お互いを一番必要としながらも、お互いの必要の仕方を分からなかった物語という印象。

千弘ちゃんのメリッサは、台詞を重視するあまりにかえって緊張して噛んでいた印象があって、まぁ由美子さんのように相方ともども噛みまくって、それでも奇妙な味を醸し出すような割り切りもそれはそれで凄いのだけれども(爆)、台本通りと勢いとの間でのバランスに苦戦していたという感じ。

慣らし運転だった1幕に比べると、2幕のテンションの上げ方はさすがに女優さんだなぁと思った。
(それにしてもこの作品で1幕から笑いを取っていった由美子さんってある意味勇者だなぁとつくづく。)

あと最後の締め方も凄く良かった。アンディがメリッサに送る最後のLOVE LETTERに、メリッサが答えるところは温かみが大事だと思うし、これ以上ない包み込み方をしてたのは良かったなぁ。そこいら辺はさすが癒し系女優さんの面目躍如。

ここのところ千弘ちゃんの女子力の高さをまざまざと感じていたので(本人のあずかり知らぬところで)、久しぶりに千弘ちゃんを拝見したら、やっぱり「オンナノコ」だよなぁとまじまじ
それでいてカーテンコールで自分から腕を出しに行くのにもじもじ

・・・あ、それだからオンナノコなのか(こら)。

今回もリーフレット(キャストコメント入り、100円)を購入したら、なぜか千弘ちゃんのコメントが凄く長い上、「(笑)」まであるという本格仕様(爆)。
自己完結ってところがメリッサそっくりといったら言い過ぎでしょうか(苦笑)。

ちなみに由美子さん、千弘ちゃんともにパンフレットは今年夏以降の発売予定な模様。

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『ウィーンミュージカルコンサート~2nd Season~』(2)

2012.3.10(Sat.)
12:00~15:30 梅田芸術劇場1階13列30番台(センターブロック)
17:00~20:30 梅田芸術劇場1階18列40番台

行ってきました「ウィーンミュージカルコンサート」大阪・梅田芸術劇場公演。

大阪に行こうとした理由はいくつかあるのですが、一番大きな理由は、井上芳雄氏出演の「闇が広がる」が見たかったこと。現段階では3月25日の東京国際フォーラムホールC公演を見られる可能性が極めて低いわけなので。

ところが、直前にDVD発売の発表が出て、地方行かないと絶対に見られないと思っていたプリンス闇広が映像に残ることがわかって、ちょっとだけ後悔。

ですが実際行ってみたらやっぱり生の闇広に勝る物はなく。

さすが舞台は生もの。

梅田芸術劇場は2011年の「MOZART!」以来なのでまだ1年しか経っておらず、新妻さんを梅芸で見るのも初。
(MAとレミゼでしか出演していない)

クリエと大きく違う劇場サイズで、どう印象が変わるかと思っていましたが、やはりかなり印象が違いました。

ちなみにマチネが13列目のどセンター、ソワレが18列目の下手側で、マチネ席の方が期待が大きかったのですが、座って見ると梅芸のセンターって千鳥配置じゃないのですね。

たまたま前席の女性の座高が高くて、俳優さん・女優さんの背の高さで見えるかどうかが決まるという残酷な人生(爆)

祐一郎さんははっきり見えますが、聖子ちゃんは完全に隠れて、こちらが居住まいただすと何とかたまに見えるという、水平線から出てくる日の出(爆)みたいな状態。

それに比べるとソワレは視界が丸々開ける超良席。遮るものがなにもない絶景は、素晴らしかったです。



●祐さん絶好調
梅芸のポイントは何と言ってもこれでしょう。

クリエの1幕は慣らし運転で、2幕のエリザベート「私が踊る時」「闇が広がる」でようやく準本領発揮、みたいな感じでしたが、梅芸は「幸せの風景」でさえ感情入ってるし、「幻かっ」(曲名は「Illustion」)の迫力ハンパないし、でもなんだかんだ言っても珠玉は井上プリンスとの「闇が広がる」でしょう。

もう一つ強く思ったのは、祐一郎氏はやっぱり大劇場の人なんだなということ。

クリエサイズにはアンマッチという印象はずっと持っていたのですが、役者さんともなると劇場に合わせた演技をするのに長けているというか。由美子さんがその典型(100人クラスの劇場と2000人クラスの劇場は芝居が違う)。

今回の日本人プリンシパルは全員がクリエの舞台公演経験者ですが(山崎育三郎氏だけクリエ舞台経験がない)、その中でも一番クリエの活かし方を体得しているのが新妻さんかなと。クリエでどう歌ったら自分が活きるかを2つの作品(「プライド」と「GOLD~カミーユとロダン~」)で理解しているから、だからこそクリエであそこまで圧倒的な印象を残せたんじゃないかというのが、梅芸を見て分かった。

梅芸も1幕は新妻さんオンステージなのは変わりはしないのですが、それでも2幕の井上君と、それに引きずられた祐さん、さらに引きずられた一路皇后さまという順序で、いい影響の相乗効果が増幅していったことで、全体としての満足度はぐっと上がったように思えます。

●空気が変わる
今回のコンサートで最初に空気が変わる瞬間は、新妻マルグリットの「百万のキャンドル」だと思うんです。

「レベッカ」がほぼカバー曲(祐一郎氏除く)なので、2作品目の「MA」の新妻さんの第一声で一気に作品の中に突入!って感じで。

歌声で作品世界に連れて行くっていう領域に、ちょっと前までは達していなかった気がする新妻さんだけれど、キムとマルグリットだけは当時から別格で、いい意味で異次元を生きて、表情の深さも戦慄が走るぐらいにリアル。

「百万のキャンドル」の憎しみの目、土居さんアニエスの歌声が重なり子供のように微笑む「流れ星のかなた」へのマルグリットの心の動きが、身体全体から溢れだして、とてつもなく魅力的。

そんな心満たされたマルグリットが「心の声」を歌うまでには、作品上では大事なエピソードが入っていて(※1)、今回は抜けているので物語的にはすっ飛んでいるんだけれども、「心の声」は単独でさえ凄まじい破壊力。

(※1)恩人であるマダム・ラパンが殺されたのが理由

ここでの新妻さんの寄り目の怖さに恐怖さえ感じるわけですが、いやはや、狂気というものは人をここまで壊してしまうのかと実感するさまです。

マチネは珍しくガッツポーズがなくて心配したのですが、ソワレはジャストタイミングでのガッツポーズ。
ねじるようにして天に高々と拳を突き上げる新妻マルグリット。

さすがは女シローです(感想いろいろ間違ってる)

空気が変わると言えば「闇が広がる」の前の客席の空気が一瞬「姿勢を正して、さぁ始まるぞ」という意味で”ぎゅっ”と引き締まったのが実感で分かったのが印象的。まさに運命共同体なミュージカルリピーター連2,000人。

●すべてはあなたに

今回、新妻さんはマルグリット役だけではなくマリー役も演じているわけですが、それが癖になるほどハマる。

ドレスが壮絶に綺麗で、美貌で男を意のままに操るクレアパトラ風と言いますか。

・・・玲奈ちゃんと聖子ちゃんで「P.A.」やってくれないかなー・・・(ひとりごと)

新妻さんのマルグリットって、マリー・アントワネットを憎みながらも憧れている部分があったように思うんです
(ちなみに玲奈ちゃんのマルグリットは、憎みきっていて憧れなんてかけらもないって印象ですが)。

マリー・アントワネットを憎み憧れる故に、マリー・アントワネットの厭らしさの本質を理解しているというか。

誤解を恐れずに言えば、新妻マリーには役柄としての「エゴ」を感じるのですね。

エゴがないと薄っぺらく感じかねないマリー。

新妻マリー・アントワネットが「あり」だと思えたのは、それ故だったように思うのです。


●大阪MC
なんか大阪MAの変形みたいだ(爆)

マチネはなぜだかとってもぎこちない感じ。

武岡さん「大阪の印象はどうですか」

新妻さん「(通訳)」
パトちゃん「東京も素晴らしかったけれども、大阪も素晴らしいです」
新妻さん「なんか緊張しているみたいです(>パトちゃん)」

それに比べるとソワレの自由きままさは何というかもう・・・本領発揮。


武岡さん「大阪で何か美味しいもの食べましたか」
新妻さん「(通訳)・・・」
パトちゃん「(返事)・・・」
新妻さん「え、昨日何食べたか覚えていないの?(驚)」
パトちゃん「(返事)や、そういうことでなくてね・・・」
新妻さん「あぁ、美味しかったけど名前がわからないのね」
パトちゃん「(返事)昨日オカモトサンに連れて行ってもらった・・・」
新妻さん「リサーチ不足ですいません。連れて行った当事者呼びましょうか(とかいいつつさすがにセルフスルー)」
パトちゃん「(返事)・・・」
新妻さん「あぁ、餃子ですかぁ」


新妻さん「パトリックに大阪弁仕込もうと思っているんですよ。何がいいですかねぇ。『なんでやねん』とかですかねぇ」
会場内から心の声「なんでやねん」


・・・ちょっと落としてみた(笑)。


武岡さん「え、仕込むんですか」
新妻さん「仕込みますよぉ(とやる気満々)」

パトちゃん「キミカワイイネー」(会場笑)


・・・うーん、掛け合えてない(笑)


●地方公演の追加曲
翌日で東日本大震災から1年ということで、モーツァルトの曲から、「世界三大レクイエム」の一つ、「モツレク」(モーツァルトのレクイエム)から第8曲「ラクリモーサ」(日本語題は「涙の日」)を14名の演奏、14名の合唱で。
プリンシパルから井上さんと土居さん、そしてカンパニーアンサンブル12人の構成でした。



何はともあれ、期待以上に楽しめた大阪マチソワでした。
行って良かった-。

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『ワンダーガーデン』(1)

2012.3.9(Fri.)19:00~20:55
座・高円寺 B列10番台中盤(センターブロック)

元々は、花組芝居男性同期4人による、登場人物性別変わり(シーンによって女性にも男性にもなる)お芝居。
今回、女性版の「四華」(スーホア)がお目見えし、高橋由美子さんが出られるということで、雨の中行ってきました高円寺。最近、由美子さんの雨女ぶりは復活の気配ですね・・・

座・高円寺は去年3月のラッパ屋「凄い金魚」以来なので1年ぶり2度目。
ロビーも綺麗で開放感があって好きです。

この回、男性版の「四獣」(スーショウ)は本編中、セット替えに登場はするのですが、開演前と終演後は売り子さんということで、ひときわ大きい植本さんの声を目指して、パンフレット(1000円)を購入。数量限定というワンダーガーデン特製マグカップ(チラシと同じデザイン)を買ったらひときわ喜んでいただきまして、嬉しい限りです。

年代は明治45年から始まる、3人の姉妹と、一人の義妹の物語ですが、実は4人の女性それぞれのお相手役である男性を、これまた女性が演じるという、1人2役の舞台。当然、同時に1人2役やれるわけはありませんので、お相手役はシャッフルになります。

長女・千草役の堅物お姉さんは大森美紀子さん(演劇集団キャラメルボックス)。
みっこさんの客演って初めて拝見しますが、そもそも実はみっこさんはキャラメルではあまり見たことなかったりします。私にとっては永遠のおばあさま(「僕のポケットは星でいっぱい」)。温かい包み込む空気が大好きなのですが、この作品ではさすが客演とあっていつもより違う弾け方をしております。どこか天然で、どこか抜けてるところがツボな長女様。

次女・薫子役のしっかり者役が高橋由美子さん。何というか口が回る回る。台詞の数では一番多いと思われ、滑舌がそこまで良くない由美子さんにとってはハードル高そうな感じですが、相当健闘してました。なんか台詞1回飛んでたけど、「次はどうなるのよー」みたいにやって、みっこさんにフォローしてもらってた。あはは。
長女のみっこさんをいじり倒す時のイキイキの仕方がたまらない。地ですなあれ(笑)。

三女・葉月役の飛び道具役が澤田育子さん(拙者ムニエル)。
とにかく動きからしゃべりから面白い面白い。末っ子の爆発力極まれり。キャラメルで言うと(前田)綾ちゃんのポジションですね。由美子さん演じる薫子とはやりとりが黒いのですが、気が合いすぎるぐらい合ってます。いやぁ、芝居の世界には面白い人ってまだまだいるんですねぇ。

義妹・桜を演じるは小椋あずきさん。ち、ちっちゃい・・・ですがこちらも葉月と別の意味で特攻隊。
体当たりしていく小型爆弾みたいなところが面白かったです。

で、それぞれの女性がそれぞれの女性の相手役(男性)を演じるわけなのですが、女性陣、みなさん男性演技が上手すぎ。

その中でも贔屓目差し引いても一番格好良かったのは由美子さんだなー。
オレンジのジャケットを華麗に着こなし、椅子に足乗せた決めポーズが決まりすぎ。

さすが日本で2人しかいないヴォルフガング・モーツァルト経験女優さん(爆)(もう一人は新妻聖子さま)

そういや足伸ばした時に机にぶつけて、「いってーーーー」ってやらかしてたけど、あれもハプニングですよね(笑)
椅子座って足さすって「いてーなー」とかやってましたが、あれがハプニング回避策というんだからさすがの腕前。

物語はまだ始まったばかりなので次の機会に書きますが、思ったよりずっと次女・薫子のポジショニングが良くて嬉しかったです。


この日は、四華版初日特別カーテンコール。

みっこさん「本日は『ワンダーガーデン』四華版初日にお越しいただきありがとうございます」

・・・というコメントを聞くと、なんだか座・高円寺がいきなりサンシャイン劇場になったかのような錯覚を覚えます(爆)

四獣さんを呼び込んで、四獣さんが一通り宣伝。

植本さん「皆さん何かありませんか、高橋さん、最後の写真集の宣伝(※1)は?」

由美子さん「ないないないないないない~(会場内笑)」

一同「本日はありがとうございました~」

という、パンフ買った人じゃないと何だか分からない締めだったのですが、さすがは高橋由美子さんいじり検定A級ライセンス保持者(←勝手に命名)の植本さん、楽しゅうございました(笑)


(※1)今回の「ワンダーガーデン」の”勝手にCM作成企画”で、ビデオ編集担当の八代さんいわく
「四華の写真探したら由美子さんだけなかった。ネットで検索したらこれが出てきた。何やってるんですかと」

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『ジキル&ハイド』(1)

2012.3.6(Tue.) 18:30~21:20
日生劇場1階C列20番台後半

新生ジキハイ初日。

大事を取って(というか実益兼ねて)マチネでシアタークリエ「ウィーンミュージカルコンサート」を組み合わせての鉄壁のマチソワ。

鹿賀さん&マルシアさんでの以前の上演を見ていないので、my初日でもあります。
製作発表で一部の曲は聴いているのですが、本編で聞いてみると、あぁここの曲なんだととても新鮮。

ジキル・ハイド役の石丸幹二さん、
ルーシー役の濱田めぐみさん、
エマ役の笹本玲奈さん。

この3人が期待以上の出来で鳥肌立ちまくり。
唯一気になっていた、役柄的にルーシーがエマより目立つというところも、思っていたよりずっとバランス良。

製作発表でも聞いたルーシー・エマの唯一のデュエット曲「その目に」がもう絶品で初日からショーストップ状態。

濱田さん、笹本さんの声質が似ているので、歌唱指導さんのチョイスで高音パートを玲奈嬢が担当しているのですが、玲奈嬢の高音はいつからこんなにも澄み切るようになったのだろうと思うほどピュアで、高潔な上流貴族にぴったり。
どことなく雰囲気が「ウーマン・イン・ホワイト」のマリアン役と重なります。

石丸さんと濱田さん、石丸さんと笹本さんが共演済みなので、濱田さんと笹本さんの関係性だけが気になっていたのですが、パンフレットで濱田さんが笹本さん演じるエマのことを心配しているくだりがあって、なんか気持ちが通じ合っているようなところがとても嬉しかったり。エマとルーシーはお互いを見えてない設定だけれど、心の糸で結ばれているような演出は結構好き。

石丸さんは本当凄いです。2011年12月シアタークリエ公演「GOLD~カミーユとロダン~」のロダン役の時も凄いと思ったけれど、今回はそれに輪を掛けてとんでもない突き抜け方。パワフルな濱田さんと、ピュアフルな笹本さんにフルパワーでぶつかられても、それでも跳ね返すパワーが凄い。
ご本人、製作発表で「時が来た」と、メインチューンに引っ掛けて発言されていましたが、まさに今の時期にぴったりな役。
やっぱり役者さんにとって役としてベストな時期ってあるんですね。
男から見ても犯罪かと思うぐらいに魅力的(特にハイドが)。
あのワイルドホーンの曲に埋もれるどころかねじ伏せるほどのパワーが、聞いている観客からは光悦至極。

四季未経験の自分にとって、濱田さんもまたもやお初な女優さんですが、お噂はかねがね聞いておりまして、「Wicked」の音楽はしょっちゅうリピートしていたので、どういう歌い手さんかはおおむね分かっていて。
ワイルドホーン作品向きのパワフルさが癖になります(来年の日生「シラノ」もWキャストでのヒロイン役が決定)。
ジキル博士にはーとまーくでいじらしくもじもじしているところがとても可愛いです。

そして笹本玲奈嬢が演じるはジキルの婚約者・エマ。以前、エポ&キムの知念ちゃんがやってた役です。
実は以前、玲奈嬢はNHKの音楽番組で「あんなひとが」(ルーシーの曲)を歌っていたことがあるので、いずれはルーシーをやりたいのだとは思うけれども、この日の濱田ルーシーを見たら、やっぱりまだ年齢重ねてからの方がいいかなと。

で、エマはとてつもなく存在感の出しにくい役だと思うのですが、そこはさすがはお嬢様を演じて幾年月、心に一点の曇りもない登場人物を演じることにかけてはまさに右に出る人がいないことを実感する、まさに完璧なお嬢様。
以前の玲奈ちゃんなら”気が強い”になりかねなかった役も、”芯の強さ”がとても心地よくて。
そして何と言ってもドレス映えが絶品。なんであんなにドレスを従えるのが上手いのだろう。
髪型だけ微妙だけどそれは役柄ゆえにだしなぁ・・・。なんかお団子をつかまえたくなっちゃうというか・・・(こら)。

全体的な印象は先ほども書いたのですが、舞台がロンドンということでアンサンブルシーンも含めて「ウーマン・イン・ホワイト」そっくりで、お上手なんだけど妙に間延びするシーンが多いのが気になるのですが、お3方の大ナンバーが五臓六腑に染み渡るのは何より快感。

あとジキル博士の親友・アターソン(弁護士)役の吉野圭吾さんがとてつもなく美味しい役どころ兼、とても軽やかな動きが素敵なアクセント。エマ役の玲奈嬢と吉野さんがハグするシーンがあるのですが、

「虚無僧、虚無僧、虚無僧、虚無僧、虚無僧・・・」

と呟いてしまう私(爆)。

あーこの2人で「屋根の上のヴァイオリン弾き」のホーデル&パーチック見たかったよー(1期ずれている)。

それにしても今回の「ジキル&ハイド」。チケット的には苦戦していますが、内容は大当たりキャストで、しばらく上演され続ける予感。

で、もう3月に観劇増やすなんて無理ですよ・・・・(苦笑)

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