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『ハムレット』

2012.2.19(Sun.) 13:00~15:10
シアタークリエ 7列20番台後半(上手側)

平成24年初観劇・・・では実はないのですが(RHSの東京リターン公演が今年初観劇)、すっかりご無沙汰してしまいました当blogでの初観劇upになります。

この日の開演をなぜか14時と間違えていて、12時台に大手町で作業していて、変な第六感が働いてチケットの時間を確認してみて・・・血の気が引きました(笑)。大手町と日比谷は幸い近いので、事なきを得ましたが。

「ハムレット」は原作も他バージョンも未見の作品なので、せめて開演前にパンフだけは読み終えておきたいと思っていたので、何とか開演20分前に入れてほっとしました。

とはいいつつ、実は「ハゲレット」という「ハムレット」のオマージュ作品(2006年)を見ているので、完璧に導入部が邪道(笑)。
ラッパ屋主宰・鈴木聡氏翻案、山田和也氏演出で、若ハゲに悩むハムレットという設定で近藤芳正さん、ヒロインのオフィーリアがこの時初めてのストレートプレイだった(ただ、その後もストレートプレイは出演していません)笹本玲奈嬢。

という原体験があるからして、今回の「ハムレット」がどう見えるかというのがあったのですが。

ハムレットを演じる井上芳雄氏は、ずいぶんとご無沙汰したのですが(三銃士を結果的にスキップしたので)、芝居としては2011年1月の「モーツァルト!」大雪の金沢大楽以来1年以上ぶり(ステージとしては品川ステラボールのドラチカ以来半年ぶり)。

悩める人物を演じさせれば一級品の井上氏。現実に苦悩して理想を追い求めながらも、それは自らも周囲も不幸にする、そんな影から逃れられない負のスパイラルの中心にいるのが、これほどまでに似合う人を他に知りません。

今回、おやっと思ったのは父との関わり。井上氏は「ルドルフ・ザ・ラストキス」で王であるフランツと対立、「モーツァルト!」では父・レオポルトと対立。

父親に反抗しているイメージしかない(苦笑)ので、「ハムレット」になぞらえると、父である王が毒殺され、憤りを抱き暴走する、というのはよく考えると初めてで新鮮でした。

ヒロイン・オフィーリア役はお初にお目にかかります昆夏美嬢(なっちゃん)。ミュージカルデビュー作となった「ロミオとジュリエット」以降今回が3作目ですが、今まで都合が合わずにこの日初めて見ました。
聞きしに勝る小ささですね。公式155cmってことですが、いや、絶対もっと小さい・・・。

オフィーリアの最初の歌の歌い出しはオフィーリアの親友・ヘレナ役(ミュージカル版オリジナルの役)の平田愛咲嬢(あずりん)。噂に聞いていましたが、歌い方がとても新妻聖子嬢に似ています。で、オフィーリアの原体験は私にとっては笹本玲奈嬢なわけで、しかもなっちゃんは玲奈嬢に歌い方が似ているわけで・・・

このシーン、とても素敵なデュエットなわけですが、聖子嬢&玲奈嬢の「姫ペア」並みに、あずりん&なっちゃんで「姫ペアジュニア」って感想を持ってしまい・・・(あー石投げないでっ)。

オフィーリアが狂って身を投げるシーンのヘレナの背中が印象的。
でも実はヘレネで一番ツボだったのは、王妃ガートルード(涼風真世さん)の再婚の結婚式でブーケを奪い合って、結局奪い取られてしょげて、でも最後はガートルードが取り上げてオフィーリアにあげて「それなら良かった」って表情になるとこ。

オフィーリアといえば、兄であるレアティーズに触れないわけにはいきません。
お久しぶりの伊礼彼方さん。

・・・ってをい(笑)

去年から「リタルダンド」「GOLD~カミーユとロダン~」と来て「ハムレット」、その次1作飛んで「リンダリンダ」で拝見している(する)というに(爆)。

男性俳優さんでここまで連続で見ることになるって本当に珍しいのですが、井上氏とまた違った格好良さを見せてくれる俳優さんで、苦悩タイプというところがとても似てますね。私感で言えば、井上君の体温を5度あげると伊礼君になるような印象があります。・・・どっちも平熱です念のため。

妹のオフィーリアを溺愛する兄・レアティーズですが、それ故に後半の決闘も父への憎しみだけじゃないという。

妹と歌で会話するところの「ブラザー!」「シスター!」はちょっと間が抜けてて苦笑してしまいました。
いや、「シスター!」って言うから、どこに尼さんいるんだ?と実は本気で勘違いしました(爆)。

空気からすると「お兄様」「妹よ」がぴったりだと思うんですけどね。

自分の趣味が多く入っていることはあえて否定しませんが、突き詰めると自分がやけどしそうなのでこのあたりで(苦笑)。

そういえばパンフで、井上氏がなっちゃんと話していると伊礼氏がいちいちツッコミ入れてくるって話があって笑ってしまいました。
本人は実は兄キャラなそうで、すると「リタルダンド」で由美子さん演じる吉野姫、「GOLD」で新妻さん演じるカミーユへの気持ちというのは、そうすると逆だったんですね。年上の女性に惚れるような役柄設定を続けて見たせいか、今回はとても新鮮でした。



ご覧になった方が皆さんおっしゃっていますが、とにかく展開が早い早い。
135分と言っても20分の休憩が含まれてですから、短い短い。

音楽はロックミュージカルと銘打ちつつも、どこかポップス寄りのところもあり、メロディーラインも滑らか。

涼風真世さん、苦手な女優さんだったけど、ガートルードは流石の妖艶さ。
演出が栗山民也さんということもあり、どことなく「MA」の空気もちょっと感じてしまうのでした。

山路さんの空気感も癖になりますね。ある意味あんなんアバウトに生きられる(役の上ですけど)が羨ましい。

見る前から想像が付いていましたが、やっぱりまた見たくなる作品でした。1回しか見られなかったのが悔やまれます。
時間があればもう一度見てみたいと思える佳作でした。

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コメント

かなりのお久しぶりです!!
今年度に入り、学生で無くなったので自由な時間が取れず…観劇お休みしていました。
今年の劇団HOBOから復帰しようと思っていたら…何処へ行っちゃったのやら^^;笑

ハムレットも行こうと思っていましたが、若干難しく…そんな時はひろきさんのブログ!いつもこっそり拝見していました^^

私もちょこちょこ劇場復帰します~笑

投稿: なんねる | 2012/02/21 14:59

なんねるさん、お久しぶりです。
いやーどこに行かれたのかと(笑)。

HOBOは夏公演予定らしいですが、由美子さんは他の舞台とぶつかるのでゲストを呼ぶという話らしいです。

ハムレットは自分でもちょっと物足りない書き方になっちゃったので、ホントはもっと通いたかった・・・です。

復帰作に来月の高円寺の由美子さんどうですか?
面白そうですよ。

投稿: ひろき | 2012/02/23 01:27

はじめまして!?(こちらでは…)

自分がハムレット観劇して、改めて読ませていただきました♪

姫ジュニアペアに激しく同意してしまいました!(^o^)

私は愛咲エポが、玲奈&聖子のどちらにも似ていて、足して2で割ったように感じていました。
なっちゃんはジュリエットで観た時に、 ハリのある声が玲奈ちゃんっぽいなと思っていたのです。そして、今日、オフィーリアで小柄な雰囲気から聖子ちゃんを連想させられました。

というわけで、どちらもがどちらにも似ている!
ハムレットで二人が並んでいるのを見たとき、はっきりとダブって見えましたよ♪

今後の道筋が見えたような気がします♪(←余計なお世話ですね…すみません)

投稿: えみりぃ | 2012/02/25 15:43

えみりぃさん、いらっしゃいませ。
こちらでは初めましてです。よろしくお願いします。

結構あのニックネームは自分的にヒットだったのですが同意
いただけて嬉しいです。

確かに、それぞれ半分ずつ取ってるようなところもありますが、
本家(爆)の姫ペアも「似たところ半分、違うとこ半分」みたいな
感じがあるので、必然なのかもしれません。

なっちゃんは玲奈嬢ファン、あずりんが聖子嬢ファンのようなので
そちらを色濃く反映している気もしますが、本家の残してきた歴史
って結構凄いので、ただなぞるだけじゃなくてご自身の色が出たら
いいなーと思いましたです←ますます余計なお世話w

投稿: ひろき | 2012/02/25 16:19

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