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『リタルダンド』(4)

2011.8.6(Sat.) 18:00~20:15
 イオン化粧品シアターBRAVA!
 1階E列20番台前半(センターブロック)

2011.8.7(Sun.) 12:30~15:00
 1階D列20番台前半(センターブロック)

東京、名古屋公演を経て最終公演地・大阪。
前楽、大楽と拝見してきました。

大阪城公園の横にあるこのホール、私は来るのが初めてなのですが、どどどーんと大きいピンク色の看板(初版ポスター版)でお出迎えを受けて中に入ると、PARCO劇場に比べるとずいぶん大きい印象を受けます。

1階席はそれなりに入っていたようですが、2階席はほとんど空席で、この公演の会場としてはちょっと大きいかなという印象を受けます。

この「リタルダンド」見た人の評判はすこぶるよいのですが、東京後半の客の伸びはリピーター中心ということで、最後にいたるまで宣伝的には足りなかったんじゃないかと思います。

東京後半は由美子さん演じる吉野の、「私は(編集長にとって)新しい?それとも古い?」という台詞に笑いが起こらなくなっていましたが(一度見ているとあの台詞はちょっと笑えない)、大阪ではここでの笑いが復活して、ある意味PARCO初日の再現。

大阪でちょっと気にかかったのは、松下君演じる恵治君のギターが異常に引きにくそうだったこと。音の響き方からしてそもそも違うギターを使っているようにしか思えなかったけど、松下君はかなり大変そうでした。

前楽の小ネタは何といっても「バンドしながらバンド活動してます」とのたまった、伊礼君演じる藤原君。
何にも驚かずに次に進めるあたり、このカンパニーの大人さがよくわかります(笑)。

あとは鋼太郎さんが「馬鹿野郎!」といいながら藤原君に物を投げるのは定番になったようで、前楽はライターを投げてました。

大楽はなんか2つぐらい投げてましたが(それもご丁寧に1つずつ。コメントいただきましたが、タバコとライターですね。)、藤原君もそれを1つずつ投げ返すもんだから、普段の吉野姫の台詞のシーンの前段がてんでばらばらになってましたが、それでも不自然なくまとめてしまうのが、自他ともに認める「拾い役」の由美子さん。

大楽ぐらい、
藤原「頭でお酒飲みませんか」
吉野「頭で酒が飲めるかぼけー!」
をやって欲しかったのですが(大笑)→資料出所
※色んな意味でこの返しは深い。だてに飲んべえじゃないですね由美子さん(そこは感心するところじゃない、きっと(爆))

定番化といえば、しんぺーさん演じる泉が、藤原君に突っ込むのに足で蹴り入れるのも定番と化していました。
しんぺーさん、痛くならないように慎重に慎重に、でも最後は「うりゃぁっ」って感じで蹴ってたのが笑えました。
藤原役の伊礼君、泉に手で払うように伸ばしてましたが、大楽は何とか届いてましたが、前楽は見事によけられていました(笑)。

大楽の小ネタは洋子の兄、山崎一さんが歌うシーン、「洋子、お前は母に似ている」でした(笑)・・・見たことある人はこれがなんで可笑しいか分かるかと思うのですが、そうでなくても

「洋子、お前は母に似ている。母の愛したその人に」

という歌詞になればどう見ても可笑しいのは分かりますよね。正しくは「父に似ている」です、はい。

ここ、間違えないときに思ったことなのですが、「(兄から見ると、妹の)洋子は父に似ている。(自分が大好きだった母親が愛した)その人に」と補って聞くと、何かすごくこんがらがりながらもこの兄妹の関係がちょっと読み取れるような気がして。

兄が過剰なまでに妹を心配するのは、自分が愛した母の、その愛した父に似た妹をを幸せにすることが、母への恩返しと思っているのではないかとちょっと思ったりしました。

小ネタといえば、nekopyさんにご指摘いただきましたが、

恵治君「傘ありますんで」
吉野姫「そりゃあるでしょ、家だもん」

が会場で笑いを取っていました。

なんか途中から吉野姫が笑い取りキャラなのを会場中が把握しまして(笑)、「なんか面白いことやりそうだ」空気が客席からさざなみのように押し寄せていて笑いました。

大楽のポーズは「白鳥の湖」ですかねあれ。
クラシックバレエ経験者にしては妙に崩れてましたが(爆)、それがかえって面白かったかも。




書きたいことはまだあるのですが、時間も限られているので(追記するかも)、カーテンコールレポへ。

前楽は何と言っても某氏のカーテンコールスタンディング強要事件でしょう(笑)。

まぁ、そんなことやるのは伊礼君しかいませんけどね(笑)。

3回のカーテンコールの後、鳴り止まない拍手の中、伊礼君が煽ったら意外に一気に立ち上がる客席。一路さんに「こらぁぁぁ」と手で怒られていました(笑)。
で、鋼太郎さんいわく「スタンディングを強要した奴は初めてだ(笑)」


大楽はスタンディングこそありませんでしたが、特別カーテンコールということでご挨拶。

鋼太郎さん「とにかく挨拶は短く。長い奴がいますんで」
伊礼君「僕ですか」
鋼太郎さん「そうだよ(笑)」
鋼太郎さん「素晴らしい作品の余韻を壊さないように(笑)、簡潔にお願いします」

松下君「この素晴らしい作品に参加させていただけてとても勉強になりましたし嬉しかったです。・・・・(結構長かったので途中、鋼太郎さんから「長いよ!」の突っ込みが(笑)・・・・今日はこれで終わりますけど、『終わりじゃなくて始まりなんだ』と思っています。(ここで伊礼君から「何言ってんだよ」と突っ込みが入り(笑))・・・ありがとうございました。」

・・・元々長いのに突っ込みも長い(笑)
松下君のことを「熱いけど、その熱さが自己完結してる。その辺は伊礼君と違う」と評した由美子さんは、人物眼がやっぱただもんじゃないかも。

伊礼君「本日はご観劇いただきありがとうございます。この作品のテーマのアルツハイマーは今まで自分の周囲(の人)で聞いたことがなかったのですが、今回改めて聞いてみると意外に身近なことなのだと知りました・・・いや、そんなにたくさんはいないですよね(笑)・・・・(結構長かったので再び、途中、鋼太郎さんから「長いよ!」の突っ込みが(笑)・・・東京千秋楽でも言いましたけど、男性の方、今日お帰りになったら奥様や彼女に優しくしてあげてください。自分がこうなったら支えてもらえるように生活態度改めましょう(爆笑)」

鋼太郎さん「なんだよ生活態度って」(※)

(※)nekopyさんいわく「生活ライフ」という説も。
つか笑い声に包まれすぎてもはやまともに聞き取れず(笑)

しんぺーさん「市川しんぺーです。名前だけでも覚えて帰ってください(笑)」

由美子さん「高橋由美子です。無事終わって良かったです。楽しかったです!ありがとうございましたっ!」

山崎さん「素敵な作品に関われて幸せでした。ありがとうございました。」

一路さん「暫くお休みをいただいていて、復帰作(=アンナ・カレーニナ)は再演でしたので、この作品が初演では初めての作品になりました。この作品にかかわれたことでまた女優としてやっていきたいと思いました(拍手)。今後ともよろしくお願いします。本日はありがとうございました」

鋼太郎さん「演者みんな涙を流して演じていて、自分は今日まで涙流さないできたんですけど、今日1シーン不覚にも涙を流してしまいました」

・・・ここ、由美子さんがすぐ「あ、涙流してた!」と反応してたので、吉野を抱きしめるシーンで合っているようです。洋子さんの手前恐縮ですが、なんか嬉しい。

・・・で、鋼太郎さんが締めようとしたところに一路さんが耳打ち。

そう、このプロフェッショナルウーマンを忘れるわけにはいきません。作曲、ピアノ担当の荻野清子さん。

荻野さん「この素晴らしい作品、メンバーの中で(ピアノを)弾けたのは幸せでした。ありがとうございました」



大きな拍手とともに、大阪公演を最後に全公演終了。
たった7人の出演者+1人の演奏者、でも誰一人欠けても成立しない、それなのに誰も印象がかぶらない、素敵なカンパニーでした。また、このカンパニーの奇跡が見られることを願いつつ、DVDを楽しみに待ちたいと思います。
ぜひぜひ、副音声とか特典映像とかインタビューとか欲しいんですけどーーーーー。

そういえば、一路さんblogに、笹岡一家と由美子さんの写真が載ってる(土曜日夜が全体の打ち上げだったそうです)んですが・・・

こちら

家族としてまるで違和感がないのはいったいなんなんですか(笑)

旦那さんの両側に妻と愛人がいて両方の肩を組んでて、そこに前妻との間の息子がいる写真なんですが・・・(笑)

修羅場と言う言葉が一欠片も見つからない、
これこそ「リタルダンド」の七不思議の一番手じゃないかと(爆)。

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コメント

お疲れ様でしたー。
出先から携帯でのコメントですが、多分、編集長が投げたのは
タバコとライター?
(そう見えました)

あと、昨日、初めて、吉野さんが、タクシーを拾いに行く恵治くんが言う
「傘あるんで!」ってセリフに
「家だからね」(「自分ん家」だったかな?)
って突っ込み入れてました。
それと、ベランダで編集長が口ずさむ歌、
おなかがへる歌から
YOUR SONG(IT'S LITTLE BIT FUNNY...)になり、
昨日だけSTAND BY MEだった気が。

あと、伊礼くんの挨拶、「人生ライフ」って言ってませんでした?(笑)

投稿: nekopy | 2011/08/08 05:32

nekopyさん>
補足大感謝です。
記憶の断片(笑)を補填しました。
傘の件は言われてその件を思い出したので原文のままです。

そうそう、口ずさみソング変わってましたね。おおっ、とびっくりしました。
伊礼君の挨拶はもはや途中からgdgd大会でしたね(笑)。

泣き放題泣いて、笑い放題笑う、不思議な作品でしたが、普段どれだけ感情抑えて生きてるんだろうか、とも思った作品でもありました。

投稿: ひろき | 2011/08/08 13:02

東京、名古屋、大阪と3か所見ましたが
笑いのつぼは、違いますね。名古屋は1回のみだったので、軒並み笑ってました。
一路さん吉田さんの主役の方が、謙虚な人だったので、カンパニー自体まとまっていたので見ていて本当に家族のようでしたね。再演してほしいと切に思いました。
吉野姫、でまちで、声はかけられなかったですが、笑顔で手を振ってくださって、遠征した甲斐がありました。DVD楽しみにしています。

投稿: てるてる | 2011/08/08 18:36

てるてるさん>

お世話になりました。名古屋では客席が笑いまくっていたとのことで、拝見できなくて心残りです←あれだけ見て何を言っているのやら

色々な意味で気持ちいい観劇になって何よりでした。DVD、せっかく気持ち的に盛り上がったので何か一工夫欲しいです(笑)。

投稿: ひろき | 2011/08/09 00:59

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