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『新妻聖子ライブ2011』(1)

2011.7.23(Sat.) 17:30~19:35
ティアラこうとう(江東公会堂)1階E列30番台後半

飯田・江東・立川・横浜と4回開催される「新妻聖子ライブ2011」、この日は2日目(首都圏初日)。元々この日しか行く予定を入れていなくて、話をしたら興味を持った妹を連れて会場のティアラこうとうへ。

午前0時頃、ご本人のblogでセットリスト発表大会が勃発しまして、見ない誘惑と戦うのが大変でした。つか見ないことにしていましたが、もともとラジオなどで曲目はぱらぱら出ていた上に、今回のupでtwitterでみんながRTしまくって、そのたびに1曲ずつ曲目が挙がってくるもんで、結局開演前に半分の曲目が分かっていました(笑)。

○セットリスト
1.アヴェ・マリア(シューベルト)
2.Somewhere(ミュージカル「ウェスト・サイド・ストーリー」★)
3.自信を持って(ミュージカル「サウンド・オブ・ミュージック」)
4.夢やぶれて(ミュージカル「レ・ミゼラブル」)
5.会いたい(沢田知可子)
6.懐かしのJ-POPメドレー
  恋のダイヤル6700(フィンガー5)
  ペッパー警部(ピンクレディー)
  恋のバカンス(ザ・ピーナッツ)
7.ラ・マンチャの男(ミュージカル「ラ・マンチャの男」)
8.Sisters(新妻聖子)
9.愛をとめないで~Always Loving You~(新妻聖子)
10.You Raise Me Up(シークレット・ガーデン★)
11.True Colors(シンディー・ローパー★)
12.虹のかなたに(ミュージカル「オズの魔法使い」)
13.未開地(フランスミュージカル「クレオパトラ」★)
14.アンダンテ(新妻聖子)
15.GOLD(ミュージカル「GOLD~カミーユとロダン~」)
16.うちへ(ドヴォルザーク★)

 ★印の曲の日本語詞は構成の小林香さん。

アンコール
17.命をあげよう(ミュージカル「ミス・サイゴン」)
18.make our garden grow(ミュージカル「キャンディード」)



ドラロマメンバーことゴレンジャーからは、彩吹さんからお花が、知念ちゃん、Jkimさんは会場にご来場されていたそうです。(王子は公演中ですね。)

ティアラこうとうは音響が良くて、新妻さんの伸びる歌声がまさに染みこむように入ってくる幸せ。M4は何度も帝劇で聞いた曲ですが、せっかくだからやっぱりこういういいホールで聞きたいもの。

2曲に1回MCが入る構成という新妻聖子ライブの基本形は今回も踏襲されていますが、いつも以上に歌声が滑らかで素晴らしかったのに比べると、MCは最初は奇妙なよそ行きモード。リピーター系は横浜(関内)に集中したのか、最初は調子をつかむのに苦戦していた感じ。

そういえば途中のMCで、途中まですらすら進んでたのに、なぜかいきなり「あれ、次何言うんだっけ?」とプチパニックになった聖子姫にびっくり。今までそんなこと見たこともないのに。
「MCプランががたがたと音を立てて崩れていますが」という発言に、「あぁやっぱり、あれだけのMCをやるにはちゃんとした準備があるんだな」と、当たり前のことに今さらながら気づく。
聖子嬢の魅力はそういう地道な積み重ねゆえでもあるんだろうなと。


M1は東日本大震災もあって、今回のライブの最初は「祈り」で始めたかった、とのことからの選曲。

M2は渋谷にできるミュージカル劇場の柿落とし公演に決まった「WSS」からの1曲。新妻さんの「Tonight」大好きなんですが、まぁゲストを呼ぶプランがないから無理なわけで・・・

M3に入るにあたってのMCの前振りが「今年1月4日にテレビ東京系の『サウンド・オブ・ミュージック』でマリア役の吹き替えやりました」だったのですが、「ご覧になった方拍手を」と言って、その時の反応を見てご本人いわく「3分の2はご存じないということですね、ありがとうございます(笑)」

以前blogにも書いていらっしゃいましたが、「吹き替えが来たときに『やった、あれも歌える、これも歌える』って思ってたら『台詞だけでお願いします』って言われて。まぁ私もいい大人ですから『わかりました~』って言って吹き替え場に行って、『あ、この曲なら私歌えますよ』と言ったりしてたんですが『いえいえ大丈夫です』って言われて(会場大笑)」だそうで、「それならここではがっつり歌ってしまおう」ということで、この曲。新妻さんがこの作品で一番好きな曲だそうです。てっきり「サウンド・オブ・ミュージック」や「私の好きな歌」あたりが来ると思っていたのでちょっと意外。

歌い終わってからも「別に恨んでないですよ」って弁解してましたが、姫、それはいまさら言うだけ無駄です(笑)。

M4は毎度恒例の「レミゼから私の人生が始まった、そんな感じ~」の初心者向け説明(爆)終了後、ファンテーヌ役への役代わりの話を。「今までの役(エポニーヌ)から代わって、ファンテーヌになったら見える世界が全然変わった。ロンドンオリジナル版最後の時に、『こっちからレミゼを見てごらんよ』と言ってもらえたのがとても幸運でした」というコメントが素敵。

ちなみにここでピエール君の存在について話していましたが、『自称男前女優(←初めて聞きましたがあまりにぴったりすぎる)としては「絶対男になりきろう」と思って、ミュージカルではかならず付ける受信機(女性の役者さんは通常腰につける)を前に付けて演じました。理由は想像にお任せします』には笑ってしまいました。

M5の前にはタイ時代の「家族4人土日カラオケ三昧物語」。土日各7時間、2つのマイクを奪い合う新妻さん一家の中で、「歌が好き」という気持ちが培われたのはいいのですが、一昔前の曲が入ってるカラオケ(いわゆる通信カラオケの前の世代のもの)なので、カラオケの十八番が、新妻さんの実年齢を疑われるようなラインナップになったそうで(大笑)。」
ちなみに例に挙がってたのは「氷雨」「つぐない」「愛は陽炎」でしたが、だから居酒屋ライブやりましょうってば(笑)。

このM5「会いたい」はこの日の新妻さんの曲の中でも一番好きな曲なので、そう本人にtwitterでコメントしたら「この曲好きって言ってくれる人多くて嬉しい」って、初めてご本人からコメントいただいて、とっても嬉しかったです。
(ご贔屓さんのtwitter組お2人のうち、大塚千弘嬢はコメント1回目でご返事いただいて驚喜しましたが、新妻さんからご返事いただくのは実は3ヶ月来の夢でした・・笑)

何というのか、新妻さんの歌い方って、明らかに3~4年前と変わってて、以前は「歌が上手い」のは確かにそうだったんですが、言い方に難があることを覚悟して言ってしまいますと、歌の上手さで曲と客を力で納得させるようなところがあったんですね。
そうじゃないと自分の歌手としての存在が危うくなるような危機感、というのかが。

でも最近の新妻さんは歌手としての立場がそうさせるのか、ご本人のキャリアがそうさせるのか、色んな意味で余裕を感じるんですね。特にこの「会いたい」という曲では、新妻さんの今の女性としても歌手としても、懐の大きさを理屈じゃなく表現している気がして、それがとても素敵に思えて。

M6からはその「往年のポップスシリーズ」。「J-POPシンガーになるのが夢だった」新妻さんにとっては、苦手のダンスがあるとはいえ水を得た魚というか歌を得た姫というかなのですが、今回は振り付け師さんが上手いのか、「ダンス苦手なんて全然思えない」風な構成で、結構楽しめました。

というか、入る前の新妻さんのMCで、「3曲ともテンポが違いますので、皆さまのキャパシティの中でノってください」には相変わらず笑ってしまった。会場内もこの辺で新妻MCマジックに呑み込まれてきた感じです(笑)。

前方列は労音関係の招待なのか月例会なのかわかりませんが、余り拍手がなかった分、自分の列あたりからが拍手のスタート点で、この曲あたりからもう気にせず盛り上がり始めました。

M6からは着替えてボーイッシュモードに入れ替わっての、真打ち登場のM7。
「生オケ前以外では絶対に歌わない」と宣言している「ラマンチャの男」。
生で聞くのは3回目(ドラロマ→ドラロマW→ライブ2011)ですが、いやもう、言葉が見つからないですよもぅ。

終わった後「ラマンチャの男は舞台版では松本幸四郎さんが演じられています。来年帝国劇場での上演が決定しておりますので、舞台版に興味を持たれた方はぜひ帝劇へ」と宣伝してたのにわろた。あなたは東宝の営業担当さんですか(笑)。

そういやある人が「ラマンチャの男に新妻さん出ないかなー」ってつぶやいていて噴いたのを思い出します。

余談。ここでラマンチャの時の佇まい見てたら、なんか演出・構成の小林香さんに見えた瞬間がありまして。イメージかぶるんですよね。
芯が鉛筆の4Bより太くて、頑固な感じが(苦笑)。

M8は実は何気に「ボクっ子song」の「sisters」。「会場内のどこかで姉がにやにやしていると思いますが」という振りも笑いましたが「嘘っぽく聞こえますが姉妹とても仲良くてですねー、1日3回電話するんですよー、えー、会場内失笑ですか(笑)」、でしまいには自らの発言の正当性を確かめるべく(笑)、バックバンドメンバーに聞きに行く。

ピアノ進藤さんは「一人っ子です」、バイオリン帆足さんは「一緒に暮らしてます」って返事まで来たところで「あぁそうですか」と本人諦める(笑)。

あぁ漫才が絶好調・・(笑)

M9は知名度的に今回の曲の中で一番高いのではないかという、NHK木曜時代劇「陽炎の辻」主題歌、なのですが作品名を言わなかったのが実は意外だったりしました(←変な関心の仕方だ)。

M10はご存知イナバウアーソングですが、新妻さんの伸び伸び歌う声が本当に心地よく響いて、もうなんか歴史変えちゃうんじゃないか的な声の伸びに感激。
ドラロマWでは知念ちゃんのソロだったので、新妻さんで聞いてみたかった夢が叶って何より。

M11もドラロマWからのスライド曲ですが、もうなんつーか、小林さんのこういうところはもう脱帽でしかありません。

そしてM11からM12の間に3着目の衣装へ。先日のNHK「歌謡コンサート」で着ていた真紅のドレスに衣替え。

今までは休憩が間にはさまって、歌姫がお腹を満たす時間もあったのですが、今回は休憩なしのノンストップ。

このあたりだったかと思いますが、去年12月「プライド」からの怒濤のスケジュールをつぶやいた上で「8月は休みもらえます!というか休みもらいます!というかそのためにここで宣言します!」には噴いちゃいました。

たしか今年前半、6月だかに初めて1日オフもらえたって話でしたっけ・・・

「8月が世間では夏休みまっただ中でかぶることに気づきまして(笑)、大人しくしてようかと思ってます」だそうで。でも姫、たしか富山と刈谷に行くご用事ありましたよね・・・(爆)

「こう見えて私、手がかかる子でして。すぐお腹空かせますし(笑)、思われてるより体力ありませんし、皆さんに支えていただいて生きています。ありがとうございます。」というのはとっても意外でした。タフネスウーマンってイメージばかりが先行しておりましたもので。

M13は小林さんお得意の、「勝手に設定だけ膨らませちゃいました」ソング。
姫ご本人いわく、「私は世界征服を果たした女王。鋭い眼光で次の狩り場を探す」みたいな設定だそうですが、何というか男たる私的には新妻さんのああいう女王様気質ばりばりの威光は何より大好物でして(笑)、あの「誰一人逃がさない威圧感満載の女王様」はもう、ひれ伏すしかありません(大笑)。

ご本人は「ちっちゃい女王様ですけど」と余分な一言で笑いを取ってましたが(笑)。

クレオパトラかぁ。昔、「P&A」(赤石路代先生)という作品で「クレオパトラの瞳」という副題の回があって、両堂沙都香(十文字花菜)という生徒が演じる「男を意のままにする、クレオパトラの瞳」という話があったのですが、主人公・小早川志緒役を笹本玲奈さん、ライバル・両堂沙都香役を新妻聖子さんでやって欲しい夢があったりします。
まぁ、「プライド」と関係性が似てますけどね・・・。

この曲は真紅のドレスということもあってか、とてもクレオパトラ風でした。

M14は映画の解説もものすごくシンプルにまとめつつ(正常運用)。

M15は12月にシアタークリエで上演される「GOLD」からタイトルチューンの1曲。
劇中の最後、新妻さん演じるカミーユ・クローデルが自らの一生を振り返り、(新妻さんの発言を簡明に要約すると)「我が人生に悔いなし」という曲だそうですが、日本語詞が上がったばかりだそうなこの曲、フランク・ワイルドホーンの雄大な世界観に、新妻さんの歌唱力・演技力があわさって、え、開演4ヶ月前、稽古も始まっていないのにこの完成度なの、ってぐらいに素晴らしい曲に仕上がっていました。
うわー、これはもうありえないぐらいに期待です。

M16の童謡で締めた後はアンコールへ。

相変わらず無茶苦茶なエネルギーを要することをもはやまったく気にしていない、鬼軍曹・小林香女史と、それに怯むことすらしない姫・新妻聖子さんの最強タッグが、アンコールさえも無茶選曲を可能にしていまして(爆)。

M17はもはや新妻さんじゃないですね。キムです。キムだけはやっぱり別格ですね。
新妻さんの役としても別格かと思いますが。もう見られないのかなーと思っていたので、ここで聞けてとても嬉しかったです。

M18は新妻ライブEDの定番曲となりつつあるこの曲。「自らの土地を耕そう」という気持ちは、今の日本に一番合っていると思う、という新妻さんの言葉は、この曲の素晴らしさと相まって、初めて聞いた人にも間違いなく伝わっただろうと信じられるぐらい、感動的なフィナーレでした。

そして私はタイトルに(1)と付けてしまったと(笑)。

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コメント

お邪魔します。

相変わらず私の足りない頭と語彙では表現しきれない(苦笑)言葉の隙間を埋めてもらえる文で気持ちがいいです。
「会いたい」は以前のライブでも聴きましたが、明らかに違う何かを感じました。

進藤さんとの掛け合い(?)は聞き逃したのですが、なるほど、たまたま聞いた二人がそんな答えっていうね・・・(笑)

投稿: ぴらふ | 2011/07/25 07:57

いえいえ、こちらこそ最近とみに減退している私の記憶力を補って余りある長文、楽しく拝見しております(後ほどコメントしに参ります)。

最近の姫の歌って、やっぱり変わりましたよね。いつ頃からかというはっきりした記憶がないのですが、クネちゃん(王子と姫)あたりでは今の形に近づいてた気がします。

MCは事前準備ありというネタばらし含めて、本人的には悔しくて眠れない出来だったのでは(笑)

投稿: ひろき | 2011/07/26 13:13

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