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『レ・ミゼラブル』(6)

2011.6.5(Sun.) 12:00~15:10
帝国劇場 2階J列10番台後半(下手側)

現演出版レミ、myファイナルまでマジック2。

今期3度目のレミですが、どうにも私的SPの笹本エポ・新妻ファンテしか目に入らないでチケットを取っていたので、他のキャストを知らずに見始めるとか、ダメすぎる自分。

とはいえバルジャンだけは次回も含めて全部べっしー。
司教を笑い飛ばす一芸がなくなってて心から安堵しました。あれは嫌だったなぁ。

3回連続は3人+阿知波テナ妻。2回目が野島マリウスと上原アンジョルラス、駒田テナ、稲田コゼット。
・・・あれ、初見さんいないや。あ、鈴木ガブがお初。上手くて良かったなー。

2003年からレミを見始めて、ある時点までは全キャストきちんと見るようにしていたんですけどね。2007年シリーズが私的にgdgdだったおかげで、それ以降贔屓増やすのも難なんでキャストコンプリートに飽きてしまいまして。

そんな、気合いの入っていないレミをちょっとかじっただけ(見た回数だけは多い)な自分にとっても、やっぱりラストが近づいてくるとここまで熱くなるのか、というのを2階席でからさえ実感できるこの日の舞台。

KENTAROジャベールが予想以上にヒット。MOZART!のダンスキャプテンですし、もちろん”できる”方なのは分かってはいたのですが、居住まいといい押し出しといい、ベテランの別所バルと堂々の向き合い方でした。ちなみにカーテンコールではジャベールがバルジャンを迎えて握手するわけですが、けんたろさんがべっしーに「お手合わせありがとうございました」みたいに深々とお辞儀をしていたのが、妙に違和感があるぐらい、本編ではナイス対決でした。

この日の坊や2人こちら

笹本エポニーヌの2幕最初、「オンマイオウン」の前で(と言うか手紙を預かる前に)マリウスを驚かせるシーンがありますが、いたずら心に火が付いたのか、玲奈嬢、コートを上から深々と被り、野島マリウスに背後から頭突きしに行ってました(笑)。
マリウスと面と向かっては言えないエポニーヌが、わざとじゃれる感じでしかマリウスと接することができないあたりにきゅんと来ました。

1幕の本を奪い取ったところも、マリウスが「そんなのお前に読めるわけないじゃん。はっはっはっ」みたいにエポニーヌを笑いまくってたのが、もう憎たらしくて憎たらしくて(←大事なことなので二回言いました・・・笑)。
久しぶりに来ましたよ、エポニーヌをバカにするマリウスが・・・

それ、けなし言葉じゃなくてむしろ褒め言葉で。

野島マリウスは最初見たときに立ち位置もわかりにくいし、玲奈エポと芝居の相性が微妙で私的にどうしようかと思っていたんですが、この日は凄い進化。
玲奈エポひっくるめて、マリウスが凄くよく見えて。
この良くってのはマリウス的な「良く」で。

朴念仁でエポニーヌは視界にさえ入ってなくて、コゼットしか見えなくて、アンジョルラスに呆れられるマリウス。それでこそマリウス(爆)。

エポニーヌが光るにはマリウスがどこまでエポニーヌに素っ気なくできるかがポイントってのがよっく分かりました。

育三郎マリウスはどうも自分のマリウスのイメージじゃなくて、妙に女性のエスコートが上手そうなイメージがどうにもマリウスじゃない(何を言っておるんだ私は)。

そんな私のエポニーヌ&マリウスの好きな組み合わせは、2003年シリーズに固まってて、新妻エポ&山本マリ、笹本エポ&泉見マリ、真綾エポ&岡田マリでございます。
山本耕史マリウスはうちのご贔屓さんとでも見たかったな・・・

もとい。

新妻ファンテ、強さと柔らかさの加減がさすがに絶妙になってきた昨今。
次はこんな鬼スケで初役やらないようにお願いしますよ事務所&東宝さん・・・

とはいえラブリィ・レイディの下品さがオーバーフローしていて実はちょっと引いた(笑)。
いくらイカれているとはいえ、スカートまくって客を呼んでくるのはちょっとねぇ(爆)。テナ妻が派手にすっころんでスカートの中見せてるのとはちょっと話が違うんで。
「見せないで客を取ってくるのが娼婦よ」って声が後ろの女ボスさん(エポニーヌ(仮名))から聞こえてくる感じでして(笑)。

ピエール君が本役になるのは私にとってファンテーヌ役者さんがご贔屓さんの場合の定則みたいなもんなんですが、実はピエール君の初登場は2幕入ってからなんだ、と初見以来8年間思い続けていまして。ワン・デイ・モアで由美子ピエールが歩いていたのを見た記憶が全くないのがすっごく不思議。人間の記憶なんてあてにならないとはよく言うけど、そんなこと忘れるわけがないのになぁ。



コゼットは3回のうち2回がこの日の稲田コゼット、1回が折井コゼット。
折井コゼットを見たときに、「風紀委員長コゼ」という印象があったのですが(前キャストで言えば2007の菊地コゼ)、稲田コゼットは「保健委員コゼ」かなと(おいこら)。
イメージ的には2003のゆかコゼ(河野由佳コゼ)がちょっとかぶった印象。

・・・なぜ折井コゼが「委員長」で稲田コゼが「委員」なのかはよく分からないのですが、個人的なイメージなんてそんなものです(と開き直ってみたりする)。

そういえば先日発売になっていた「シアターガイド」のインタビューに、現在クリエで風を結んでいるというその菊地美香嬢がコゼット時代の話をしているのですが、「コゼットはお客様の前に出られて70点。愛されて100点」という話をされたスタッフの方がいらしたそうで、コゼットの本質だなぁとつくづく。



耳福なエピローグ、別所バルから新妻ファンテ、そして笹本エポニーヌの声が混じり合ってエンディングへ。
バルジャンとファンテがお互い柔らかく微笑みながら返すのってやっぱりいいなぁと思って。

で、ここで「鎖は切れてみな救われる」のところで別所バルと新妻ファンテ、別所バルと笹本エポニーヌのつないでいる手を両方とも離すんですが、それを見たときになんだかじーんと来て。

手を離したことは別れなんかじゃなくて、「鎖」というお互いの過去のわだかまりを解き放てて、それでお互い一人の人間として、一人の男性として、一人の女性として、それぞれが過去のわだかまりと全く関係なく、お互いを認め合う、求め合うことができたように思えて。

バルジャンにとってファンテーヌに対して申し訳ない気持ちがあったことの「鎖」がなくても、バルジャンにとってファンテーヌは大切な人だと思えたのは、この日見てとてもしっくり来て、そして嬉しかったことでもありました。



カーテンコールはいつも通りのエポ&ファンテがっしり握手、ファンテお姫様抱っことありましたが、この日はエポ&ファンテの接近シーンはなくてちょっと残念。
それにしても日曜ソワレとはいえ拍手の熱さはすごいなー



現Ver.観劇、残すところmySP3人のラスト、6月11日ソワレです。悔いのないようにしっかりと目に焼き付けたいです。

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