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『笹本玲奈 舞台の魅力を語る』

2011.3.9(Wed.) 19:00~20:40
朝日カルチャーセンター公開講座

「日本人のへそ」公演記念と銘打たれた公開講座。
とかいいつつ、半年前に朝日カルチャーセンターと同業の池袋コミュニティカレッジで催された某お方への対抗としか思えない(爆)企画ですが。

前日の「日本人のへそ」初日にもチラシが入ってたぐらいですので、満員にはならなかったようですが、とりあえず形にはなったようで何より。

会場は新宿住友ビル47階、住友スカイルームですが、さすが地上100mから見下ろす新宿の夜景は綺麗でした。

まぁ、私含め夜景なんぞ見ていなくて笹本玲奈嬢を見ているわけですけれども(笑)
ピンクを基調にしたセンスの良いお衣装で登場です。

この日司会をされるのは演劇評論家の扇田(せんだ)昭彦さん。昨日シアターコクーンで数mという接近をしておりましたので、扇田さんも何か見覚えがある風の反応をされていました(苦笑)。

90分の時間を、前半30分が昨日初日の「日本人のへそ」の話、中盤30分がいままでの舞台を振り返っての話、後半30分が参加者からの質疑応答(アンケート用紙で)という流れでしたが、扇田さんの進行がとても上手く、この種の機会では史上稀に見る玲奈嬢の絶好調さがとても楽しい。

扇田さんがしみじみ語っておられましたが、「この種の会ってほとんどの場合は女性9割なのに、今日は男性が多いですね」と。
平日の夜というせいもあるのでしょうが、ざっと見たところ男性8割女性2割でした。ちなみに玲奈ちゃんいわく、FCの構成は「半々ぐらい」だそうです。

全般的なところなんですが、受講者は勝手知ったる皆さまと申しますか、実質的に「rena's tea party part5.5」みたいな状態になってました(笑)

前半の「日本人のへそ」部分こそ普通でしたが、中盤からもはや歌なしのFCイベントと何一つ変わらないというか、むしろエンジン全開バージョン(笑)

◇「日本人のへそ」について。
井上ひさしさんとは生前お会いできなかったそうですが、もともと井上先生のファンで、特に「父と暮らせば」が大好き(パンフにも書かれています)。再演したらやりたいぐらい好きだそうですが、ちなみに玲奈ちゃん抜きでの(爆)今年夏の再演が決まっています。

「日本人なのに、日本人役が少ない(「プライド」の麻見史緒役が初の日本人役、今回が2役目←朗読劇は除く)」玲奈ちゃんにとっては「日本人を知るいい機会になった」とのこと。
井上作品については、「ハンディキャップを笑いに変えてしまうエネルギーが凄い」と感想。

「浅草という街についてもほとんど知らない」ということに扇田さんが驚かれていました。

今回の作品の舞台は昭和30年代の浅草ということで、玲奈ちゃんは栗山さんから「いわゆる今の渋谷とか新宿のような盛り場」という説明を受けたそうなのですが、そういえば、それでも今の浅草雷門の前とか、あのカオスっぷりは昔の名残をちょっとは残しているように思えます。

「ストリッパーという仕事そのものも分からなくて不安」だったそうですが、ある意味「美術館の絵と同じく芸術なんだ」という理解に至って安心したそうで。

扇田さんからは「一幕最初、ヘレンが岩手から出てくるところと、段々とのし上がっていく様のコントラストがしっかり表現されていた」とのお褒めの言葉を頂戴していました。

玲奈ちゃんいわく「一幕前半のヘレンはほとんど地(笑)」だそうです。

栗山さんは駄目出しが長いことで有名、通し稽古の時とかは4時間とかで、駄目出しの間に休憩がある人は初めてだったそうです(笑)。
これ、シアターガイドでも発言してて石丸さんが絶句してましたね。

「そんなに長い人は珍しいですよね」という扇田さんの振りに、楽しそうに答える玲奈ちゃん。「もう一人知ってます。鈴木裕美さん(ピーターパン)。長いですよぉ。」


◇舞台出演作を振り返って

扇田さん「出演作見てるとホリプロより東宝が多いですね」
玲奈ちゃん「どこの所属かと思いますよね(笑)」

・・・とこんな感じで始まるぐらいなので流れは推して知るべしで。
確かにホリプロ作品って、デビュー作の「ピーターパン」のほか、「回転木馬」、「ウーマン・イン・ホワイト」 しかないですね。東宝作品は両手使い切らないと終わらないのに。

デビュー前にダンスに通ってた地元のダンススタジオの名前が出てきて、受講者の席の一部が湧いたり、なかなか反応も含めて面白かったです。

基本はいままで玲奈ちゃんがテレビや雑誌で言っていた内容通りですが、随所に知らないエピソードが出てきて楽しめました。

その中でも直近の「プライド」のエピソードを。

”新妻さんとの初共演”を扇田さんに振られて、その感想を
「稽古では違う歌歌うのが不思議だった」のに、
「本番ではなんで今まで一緒にやってないか不思議だった」
と表現していたのが実に簡にして要。

ちなみにその後のオチは、
「あれだけの言葉投げつけられたからこそ、
二人で歌声を重ねるときが感動が凄い」

だったんですが(笑)

聖子ちゃんはさぞかし爽快だろうなぁと思ってました(会場大笑)」
というのもありました。

オペラ曲をそのまま歌うことについて、
原作通りの曲を歌うことが私たちの『プライド』
と断言した玲奈ちゃんに後光が差して見えました。

扇田さんはNHK-BSの「プライド」をご覧になったようで(というか扇田さんの笹本さん・新妻さんへの詳しさは凄いです)「(2人の対談で話が出ていた)役代わりはいかがですか」という問いをされていましたが、「聖子ちゃんも萌に思い入れがあるだろうし、私も1ヶ月間史緒を演じてきて誰にも渡したくない」とはっきりおっしゃっていました。



初めて聞く話もけっこうあって、質疑応答ともどもとても楽しかったです。

「日本人のへそ」マチネの熱演終わりの疲れを全く感じさせない、玲奈ちゃんのリラックス振りも良かったですが、何よりこの日は扇田さんの名司会ぶりに感動しました。素晴らしかったです。

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