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『ZORRO THE MUSICAL』

2011.1.15(Sat.) 12:30~15:40
日生劇場 2階席A列センター

日比谷エリア今年の観劇初めは、帝劇でもクリエでもなく日生。
13日に初日を迎えた「ZORRO THE MUSICAL」で。

2階席の最前列どセンターですが、先日の梅田芸術劇場3階席の最前列どセンターに比べると、目の前の壁が低くてとてもありがたいです。

ミュージカルなのにオケピを使っていないのでどうするのかと思いきや、何と舞台上側のせり出しを使って、下手側にお一人、上手側にお二人の演奏者。

ヒロイン・ルイサ役の大塚ちひろ嬢は去年4月以来なので9ヶ月ぶり、ずいぶんとご無沙汰してしまいました。

意図的に情報を全然入れないでMy初日を迎えたのですが、結果的にそれが良かったようで、予想以上に楽しめました。

勧善懲悪のヒーロー、ゾロを演じるはV6の坂本さん。初見ですが、ヒーローとしての佇まいも、(ネタバレなので一部略)、一人二役のもう一つの役の面白さも結構ツボでした。幼なじみのルイサ役、大塚ちひろ嬢との相性も絶妙です。

で、ルイサ役のじゃじゃ馬娘ことちひろ嬢ですが、いやぁ、あんなに面白いキャラ設定になっているとは思いもよらず。舞台作品でこんなに気の強い役ってあったかなぁ?

「この森で、天使はバスを降りた」は気が強いというよりは、随分はすっぱだったし(苦笑)、サラもシーン的に似たようなシーンがあったとはいえ、あれは世間知らずのお嬢様設定だったし。

ディエゴを呼び戻しに行ったところの説得シーンは「SHIROH」のリオからシローへの説得というよりむしろ、寿庵から四郎への説得のように思えたかも。

ゾロがなかなか助けに来なくて磔にされて、ぎりぎりのところで救われた時の
「助けに来るのが遅いわよ!」
も抜群にいい味出してるし。
ゾロがルイサを前にすると妙にあわててるのも面白い。

この種の話だと、ヒロインは鋭い癖して仮面の内側には最後まで気づかない、ってパターンですが、今回もご多分に漏れずでして。
バスルームに乱入したゾロとの会話も面白すぎた。まんまサラとアルフなわけですが(笑)。

最初は反目し合ってるルイサとイネスの関係もぐっとくるものがあって。
ルイサが出て行こうとするときに、イネスが心から止めたのは良かったなぁ。
ルイサの心からの笑顔はいいなぁ。
というか、ベタなストーリー展開すぎるんですが、このベタさがとっても安心できるという。

歌的にもたいそう難しい曲がてんこ盛りですが、製作発表の動画で心配しまくりだった「落ちていく空」も初日に間に合ったようで何より。さすがは芝居歌の達人!

いわゆるベタなヒロインをやらせると神田沙也加嬢をためを張る大塚ちひろ嬢ですが、それにしたところで、ちひろちゃんは本当に相手選ばないで男性を格好良く見せる達人ですねぇ。

2幕でウェディングドレスを身につけていくシーンはちょっとびっくり。歌いながらドレスを着せられてく演出って新鮮すぎる。

で、いわゆる悪役の位置づけになるラモン役は石井一孝さん。
ディエゴとルイサの幼なじみ、父親を亡くし育ったトラウマが暴走して暴君と化し・・・・というストーリーなわけですが、久しぶりに見た石井さんは相変わらずの「汗」でした(←そんな感想ですか・・・笑)。
ちひろちゃん大変だろうなぁ(笑)。

そして流石だったのは、ジプシーのイネス役、島田歌穂さん。
あまりに上手いもんだから積極的には歌穂さんを見ない私なのですが、溜息が出るぐらいに凛々しくて、溜息が出るぐらいに「いい女」で。

芝居で歌穂さんを見るのはご贔屓さんかかわりということで、「ライト・イン・ザ・ピアッツァ」(新妻さんと共演)、「ベガーズ・オペラ」(笹本さんと共演)と来ての3作品目ですが、印象的にはベガーズの歌穂さん&笹本さんを彷彿とさせるところがあって。
そういえば歌穂さん見てて、なんか碓氷マキさんを思い出しました。
見た目の話。

イネスとガルシア軍曹の某シーンは、何となくシアタークリエ3月公演「ウェディング・シンガー」のアホアホカップル(爆)を思い出したりして。まさかこんなんなるとは。

ガルシア軍曹役の我さん(ワハハ本舗)は初見だったけどコメディセンスがさすがです。

上條さんは「ウーマン・イン・ホワイト」初演以来ですが、ストーリーテラー的な役割とはいえ、ずいぶんと滑舌が厳しくなったなぁ・・・というのが本音で、確かに立ち姿はしっかりしてるんだけど、うーむ、そろそろ限界じゃないかなぁ。
役者さんとして年齢を重ねると、女性は歌声、男性は滑舌に来るんだなぁ(溜息)。
だから女性は演技、男性は佇まいを頼りにしていくんだろうな。
その意味で歌穂さんの歌唱は驚異的。

ストーリーはある意味単純明快なので、どこかミュージカルショーというか、アトラクション的。スパニッシュの音楽もダンスもわくわく感をもり立ててくれて、とてもミュージカル初心者向きな印象。
オケピなはずの1列目~3列目よりも4列目の方が美味しい不思議(←見た人は分かる)

エンディングはスパニッシュダンサーによるダンスパフォーマンス。
一人ずつキャストが指名されて、この日は歌穂さん→石井さん→ちひろちゃん→坂本さんの順番で、ダンサーからご指名。

とりわけ呆然としてたのは石井さんでしたが、劇場内で後ろを歩いていたお客様、「マリウスって動かないから知らなかったよー。
踊りが(××××←自粛)なの初めて知ったよ-。」

石井さんをマリウス時代から知ってる人ですからベテランファンの方だと思うのですが、ファンが時に一番残酷なもんですよね(苦笑)。

とはいえ、もやもやしてる人にはうってつけの、スカッとなれるミュージカル。

およそ東宝ミュージカルらしくないというか、盛り上がり的にはなんかV!を彷彿とさせるようなところもあるかな。

坂本氏の名座長ぶりでとてもいいカンパニーでほっこりとします。
歌穂さんとちひろちゃんが顔見合わせて笑顔になってるのもいいなー。

実はこの後一回も取ってないんですけど、2月に入ったらまた見ようかな。

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コメント

お邪魔します。一日違いだったんですね。

じゃじゃ馬姫が新鮮で、チケットを増やしたくなって困っています(苦笑)ありそうで、意外と今までなかった感じなんですよね。

「相手を選ばないでに男性を格好よく見せる達人」、素敵な誉め言葉です。宝塚の娘役みたいだと思い、以前れなさやでそんな話題があったななんて思い、ヤンキー先生の元で学んだ(?)ちーちゃんとさやには共通するものがあるんだなと思ったりしました(笑)

投稿: ぴらふ | 2011/01/17 08:02

ぴらふさん>
そうそう、「すぽんじ姫」が「じゃじゃ馬姫」に改名したかのような。

いわゆる「あんみつ姫」系の(笑)役で思い出したのは、「シンデレラストーリー」でした。やりたい放題やってる割に美味しいところ全部持っていくあたり、しかもそれが確信犯なところが(爆)。

ちひろちゃんの成長ということでは、嫌味を消すのが上手くなったなぁと。ローズマリーとかだと女性のお客様にどう思われるか気が気じゃなかったのですが、今回の坂本さんとの組み合わせ、お互いの立て方が絶妙ですが、どこで学習したんでしょうね(笑)。

投稿: ひろき | 2011/01/18 02:24

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