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『プライド』(17)

2010.12.23(Thu.) 16:00~19:10
名古屋・名鉄ホール 10列目10番台(下手寄り)

公演27回目(観劇11回目)

とうとうやってきました大千穐楽。

名古屋駅前、名鉄百貨店10階にある名鉄ホール。
来るのは初めてですが、思った以上に音響も良く、中盤列の割に視界も開けていて申し分ありません。(挨拶で新妻さんも絶賛していました。)

ほとんどのシーンでシアタークリエより音響が良く(ちなみに前日の大阪岸和田・波切ホールが群を抜いて音響が良かったそうです)、ここで大千穐楽を迎えて、それを観劇できる幸せを噛みしめつつ、レポします。

製作発表で「大阪公演」「名古屋公演」の存在を知ったときのインパクトが昨日のことのように思い出されます。

まずは本編。大千穐楽を迎えましたので、当たり前の如くのネタバレ御免です。

●吹っ飛ばし力500%(当社比)
1幕ラスト、萌さんが起こす史緒さん殺人未遂事件
(Copywrite by 史緒さんblog)。

ここ、萌が史緒に掴みかかっていくわけですが、この日の萌は凄かった。
確かにこのシーン、いつも萌の激情は凄かったわけですが、この日の萌さん、遠心力で史緒をテーブルに叩きつけに行くように見せてまして。ストロークが完全に円弧を描いていました。

「怨みを込めて史緒を掴んでテーブルに叩きつける」という、実際にやったら頭何針縫うんだそれみたいな状態になってまして。
鳥肌どころの話じゃありませんでした。

●ポーカーフェイス
史緒と萌が初めて声を合わせる「Wind Beneath My Wings」。
ここ、萌は史緒を強く意識してちらちら見ているのに、史緒は萌の存在を意識しないようにしてるように見えて。今までずっと「史緒は萌の存在を眼中に捉えていない」ように思っていたのですが、史緒の動きを見ると「萌の存在を気になってはいるけど、史緒のプライドが萌に心を惹かれている自分を出させていない」ように見えてきました。

そんな「プライド」も萌とのありえないシンクロで打ち破られるのですが。

史緒にとっての萌は、自分のプライドの無意味な部分を分からせてくれた存在じゃないかなと思う。史緒は萌と出会うことで、本当に必要なプライドだけを残して生きているようになったんじゃないかなとも思ったり。

そういえばこの曲、萌が「もう一度チャンスをください」と言って神野が「じゃぁ(史緒と)デュエットしてみてはどうか」と言う、という流れですが、ここで気づいたことが。

史緒が「私なら構いません」と答えたときに、神野は「ばっ」と反応して史緒を見るんですよ。・・・あぁ、史緒のプライドからして絶対にOKするはずもないと思って提案したら、史緒が受けちゃったので計算狂ったんだ、というのが今さらになって分かりました。

●踏んだり蹴ったり
SRMの1曲目、実現直前に神野から萌に電話が入って実現が遠ざかるシーンがありますが、あそこで萌が神野に何を言われたのかが、実に気になります。

「君は麻見君の引き立て役になりたいのか? 違うだろう?」

ぐらい言ってないと萌はあそこまで拒絶するとは思えないんですが。

そういえば、終わった後、萌が神野の姿を見つけて、うろたえたとはいえ、「子供の遊び」とまで言われて口をぱくぱくさせていたのが印象的。猫でも犬でもなく金魚に見えました(爆)。
それにしたところで、神野さんに褒めてもらえるものを作りたいから、嫌いな史緒と組んだのに、神野にそんなん言われるとか、萌さん踏んだり蹴ったりすぎ。

●私は君とは結婚できない
ここの神野の台詞。
「母親を失う子供を放っておくことはできない」

神野と萌の子、そして萌は早晩この世を去ろうとしている・・・
その話しか理解していなかったのですが、「母親を失う子供」って、昔の史緒もそうなんですよね。
そっかここってシンクロしてたんだ、ってことに気づいて。

神野にとって史緒は「子供」ではなくて「大人」ってことなんだろうなと。

●結婚指輪
えーと、左手にするものではないのでしょうか史緒さん・・・
※国によっては右手もあるそうですが。

●大団円最終章
「Life~命~」本編最後の、まさに最後のこの日。
萌の左手と史緒の右手、史緒がぎゅっと握りしめて萌を勇気づけていって、ラストのラスト、萌が右手を差し出して史緒が左手を差し出して、そうして萌が崩れ落ちていく・・・・

その流れは何より神々しく何より同化の一言でありました。
公演後半はほとんど日替わりだったこのシーンですが、結局最終日のこれが一番の感動でした。

このエピソードは反則的に面白いんですけど、感動90%ダウンかも(笑)

そしてとうとう終演。

「Life~命~」のカーテンコールでは何と、歌い始めの前に自然発生的に拍手が起きて会場全体を包み込む拍手でスタート。最初に拍手してくれた人に本当に感謝したい、素晴らしい感動でした。

では、この日のメインディッシュ、カーテンコールレポです。
司会は、初日以来2度目の、麻見史緒役、笹本玲奈さん。

笹本「本日は『プライド』千穐楽においでいただき、ありがとうございました。
 新幹線のお時間大丈夫ですか?(新妻さんがツボに入って撃沈)。
 よろしければお付き合いください。
 千穐楽ということで、キャスト一人一人からご挨拶させていただきたいと思います。
 では、佐々木さんから。」

・・・前回に懲りてちゃんと名前呼んだ(笑)

佐々木「池之端蘭丸役の佐々木喜英です(拍手)。
  27公演、無事に終了しました。
  この作品は『音楽劇』ということを聞いていまして、歌って踊る自分を想像していたのですが、稽古に入ってみるとほとんどストレートプレイでして(苦笑)。
  ストレートプレイをやったことがなかったので、大変でしたが、三人の大先輩に助けていただいて、本当にありがとうございます。
(↑クリエのほぼ再来。3人は「いえいえ」で答えてるのもおんなじ。)
  初日のカーテンコールで新妻さんがおっしゃっておられましたが、『この4人だからできた舞台』だと思っています。
  今年の最後を素晴らしい作品で締めくくることができて幸せです。

  『プライド』が何で4人だったかご存知ですか?
 演出の寺崎さんがおっしゃっていたのですが、1人1文字ずつで『プライド』なんだそうです。
(残り3人が勢いよく『それ違う違う違う』って否定しまくってたのが笑いました。)

  来年もどこかでお会いできると嬉しいです。本日は誠にありがとうございました。」

笹本「麻見史緒を演じました笹本です(拍手)。
  12月1日にシアタークリエで幕を明けたこの作品、本日無事に千穐楽を迎えました。
  最初この作品を4人でやるという話を聞いたときに、12巻もの大作をどう作るのか、1人1人にかかる責任は大きいなと思っておりまして。実際、稽古に入って、本番に入ってからもそうですが、佐々木さんもおっしゃっていたのですが、『この4人だからできた舞台』でした。
 大変な時に、お姉さんやお兄さんや弟くんに助けていただいて、ありがたかったです。
 そしてご覧いただき、応援してくださった皆さまのおかげで、『プライド』は素晴らしい作品になりました。
 本日ご覧いただいて、できたらアンケートとかに再演希望とかCD希望とか、ぜひ書いてください。
 また、麻見史緒として皆さまの前に立てれば嬉しいです。
 本日は誠にありがとうございました。」

・・・「お姉さんやお兄さんや弟くん」って絶妙すぎる。
  「新妻さんや鈴木さんや佐々木さん」って言うより破壊力抜群。

鈴木「神野隆を演じました鈴木一真です。(拍手)
 12月23日、クリスマスイブイブ、師走のお忙しい中『プライド』をご観劇いただき、ありがとうございました。

 神野という役はサイボーグだなと。(笑)
 神野が愛の力と歌の力で自分を取り戻す物語だと思って演じておりました(残り3人撃沈)。

 まぁ、そんな面もあるということで演じておりました。

 私事ではありますが、今年は結婚という出来事もありまして(拍手)、これがもう大変で(苦笑)、諸々の懸案事項を片付けて、世界中のクライアントに挨拶に回り(爆笑)・・・そんな中、今年の最後を飾る作品『プライド』が素晴らしかったので、来年はこんないい年ではないんじゃないかと思っています(苦笑)。
(新妻さん筆頭に全員否定。)

 皆さまにとっては来年が良い年でありますように、本日は誠にありがとうございました。」

新妻「緑川萌役を演じました新妻聖子です。(拍手)
 あ、これはカツラです(笑)。

 この作品『プライド』、大千穐楽が名古屋ということを聞いた時にとてもテンションが上がりまして。と申しますのも稲沢市祖父江町出身でございまして、ホームという気持ちでやれまして。また、この名鉄ホールも初めて立たせていただいたのですが、素晴らしい劇場で超お気に入りです。

 本日は大千穐楽ということで、客席の皆さまから千穐楽らしい緊張感をいただき、また先ほど佐々木さんもおっしゃいましたが、今までの27公演で積み重ねたものとの集大成で、演じて叫んで歌って、それぞれのシーンで幸せを噛みしめていました。

 玲奈さんもおっしゃられていましたが、この四人だからこそできたと実感しています。

 舞台に立っているのは四人とバンドメンバーだけですが、スタッフも特に地方公演は不眠不休で当たっていただいて、そんなスタッフも含めたプライドカンパニー皆に拍手をいただければ何より幸いでございます(拍手)。

 本日は誠にありがとうございました。」



そんなカーテンコールの後、大千穐楽スペシャル企画。

新妻「本日はクリスマスイブイブということで、皆さまにクリスマスプレゼントをさせていただきたいと思います(拍手)」
新妻「鈴木さん、歌います?」
鈴木「(全力で首を横に振る)」
笹本「佐々木さん、歌います?」
佐々木「(えっ?という感じで呆然)」
笹本「じゃぁ、踊ります?(笑)」
佐々木「(あのポーズで繰り出す)」

って流れが絶妙すぎる(笑)

笹本「その座り込みポーズ、大丈夫なの?」
佐々木「パッド入れてるから大丈夫です」

って反応も面白い。
新妻さんも佐々木さんを尊敬の目で見てる(爆)。

結局、歌うのは笹本&新妻の姫ペアになったのですが、佐々木さんがピアノに付く前にピアノが演奏を始める(爆笑)。

・・・・まぁお約束ですな。クリエと全く逆の展開ですが。

ここ、新妻さんblogでも出ていますが
「White Christmas」デュエットバージョン!
何歌っても絵になる形になる、そして即興だろうが何だろうがこなしてしまう姫ペアのスキルにただただ脱帽。
新妻さんシャウトしまくってるし。
やっぱり2人でライブやりましょうよ・・・・

東京千穐楽が、「2人の歌姫の集大成」という感じだったのに比べると、
大千穐楽は、「4人のカンパニーの集大成」という感じがしたのが印象的でした。

何はともあれ、1月の作品発表、9月の製作発表、11月の事前イベントと、1年間を通じて、ひたすらに寄り添い続けてきた作品「プライド」のひとまずの締めを素敵な形で一緒に締めくくれたことに何よりの感謝を。

遠くない日に(18)を書ける日が来ることを祈りつつ、
キャスト、スタッフ、関わった全ての皆さまへ感謝の気持ちを込めて。
ありがとうございました。

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コメント

早速の細かいレポお疲れ様でした。
今回はヒロキさんにも無事お会いできてよかったです。
しかも通路を挟んでお隣だったとは(*^-^)

帰りの道々、カテコを思い出していたんですが、自分の中でかなり感極まっていたんでしょうね。なかなか思い出せないでいましたが、レポを読ませていただいて、思い出すことが出来ました\(;゚∇゚)/

僕の場合は、最後に入っての固め観劇だったけど、本当に素晴らしい舞台でした。やはり関西在住はつらいなぁとつくづく思いました。

でも無事に出待ちも出来ましたし、結構お話も出来たので、充実した一日でしたね。
彼女たちも、店舗が閉店するので急いで出て来てくれたみたいですもんね。
場所もばっちりでしたけど、帰りに下に下りると、待たれているファンの方がいらっしゃったので気の毒でした。

それでは今日はMですね。
楽しんでくださいね!!
長文失礼しましたm(_ _)m

投稿: ぜんきょう | 2010/12/24 12:39

ぜんきょうさん>
昨日はありがとうございました。まさかお隣りとは思わず、驚きました。

おかげさまで、悔いなく「プライド」観劇を終えることができ、感謝の気持ちでいっぱいです。

今年は本当に色々なことがありましたが、彼女にとっても「プライド」で一年を終われたことが何よりだったんじゃないでしょうか。
「日本人のへそ」も知らぬ間に地方公演(大阪2日間あり)増えてますが・・・来年もどうぞよろしくお願いします。

投稿: ひろき | 2010/12/24 21:16

詳細カテコレポありがとうございます!
なんというか・・・いいバランスの4人ですね、フォローっぷり、つっこみっぷり(笑)
そして、クリスマス・ソングは羨ましい!!

千秋楽のあと、まず新妻さんブログを読み胸がいっぱいになり、玲奈ちゃんブログを読んで笑い、そしてひろきさんのブログでカテコレポに爆笑しつつ、最後まで読んで泣きそうになりました。
ひろきさんほどではありませんが(笑)私も初めて製作発表に参加させていただき、直前イベントにも参加させていただき、見守って来た感じがしていただけに、感慨深いものがあります。
私自身のファン度も熟成し(?笑)、二人の共演がどれだけ凄いことなのか、「奇跡」だと感じられるタイミングで、初共演を観られたことは幸せなことだなと思います。

この共演は今まで同じ役を何度も演じてきた、二人の新しい関係の始まりでもあり、これからも見守っていけたらいいなと思います。それが同じ板の上だと尚更幸せです(爆)

投稿: ぴらふ | 2010/12/25 08:05

ぴらふさん>
コメントありがとうございます。
ご期待に添えたようで嬉しいです。

姫ペアのカテコは、喋ってない方のリアクションも面白いんで(特に新妻さん)、ひとときたりとも気が抜けないのですが、それだけ集中してるのに、高揚感と面白さで記憶がすっ飛ぶので、テキスト起こしは至難の技です。自分自身、よくここまで覚えてたなと感心してます(笑)。

クリスマスソングは新妻さんシャウトしまくりで、ラストは伸ばし放題伸ばしまくって最後にラマンチャのごとく一気に止めたのが鳥肌もんでございました。あれがどこにも残らないのは惜しい。

2人の軌跡があってこその奇跡だったんだと思うと、そこにちょっとだけでも寄り添えて、しかもそのrestartがこの作品だったと思うと、涙が出るぐらい嬉しくなります。
鈴木さんじゃありませんが、2人が仲良くて良かった(笑)。

投稿: ひろき | 2010/12/25 20:24

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