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『サンタクロースが歌ってくれた』

2010.12.25(Sat.) 14:00~16:40
サンシャインシティ展示ホールB

2010年の観劇納めは、演劇集団キャラメルボックス25周年大千穐楽、『サンタクロースが歌ってくれた』。

個人的には23日の名古屋『プライド』、24日の帝劇『MOZART!』と3日連続の楽で、観劇経験上もちろん初で、恐らく今後もないだろう経験です。

東京のみのアナザーキャストだった「10days Limited Version」を11月に見ていて、それはそもそもAチームと見比べるためだったはずなのに、12月は『プライド』と『MOZART!』のダブル祭りに加えて仕事が超多忙で、観劇は諦めかけていました。

前売り券も完売で、ハーフプライスも期待薄ということだったのですが、キャラメルボックス(ネビュラプロジェクト)加藤社長のblogを見ると、劇場向かいの展示ホールBでパブリックビューイングやるということで、これ幸い!と行ってきました。

14時開演で13時発売開始でしたが、12時20分時点で当日券246人という仲村Pのtwitter見たときは本気で焦って池袋駅前を走りましたです。

展示ホールBに300の椅子を用意して結果240人。
劇場に入れなかったという点で運命共同体なので、ノリが独特に変です(笑)。

いつのまにやら「おしゃべりおじさん」(多田直人氏命名)のフリートーク大会が始まっていますが、13時25分から45分までひたすらラーメン屋話、居酒屋話、池袋トークを繰り広げる加藤社長ってそれはそれで可笑しい。

何気に一番参考になった情報は「来年春、東京メトロ有楽町線東池袋駅とサンシャインシティが地下道で結ばれる」という話でした。私も池袋住人なんですが知らんそんなの(笑)。

※調べたところ、東池袋4丁目再開発第2地区(アウルタワー)の竣工(来年1月)後になるらしく、工事完了は来年2月1日が予定されています。文化会館地下1階の旧「トイざらス」(ユニクロの向かい)が接続先になります。

さっさと副都心線に東池袋駅作らないかなぁ・・・・(需要次第ということで用地は確保されている)

13時45分からは劇場のお客さんに内緒でペリクリーズのミニライブという展示ホールBだけの特典付き。そもそも左東氏と多田氏が売り子でした開演前。

やっぱり10daysを見ていてAチームを見ると、初回では分からなかったことも見えてきて、あぁ両方見て良かった、そして西川&上川&近江谷のトリオがなぜ伝説と言われるのか、よく分かったのでした。

10daysチームは特に芥川役の大内さんが予想以上に良かったのですが、今振り返ると太郎役の岡田達也さんに(他作品では感じたことがない)違和感を感じていたので、Aチームの西川さん&上川さんで見ると、あぁ成る程ねぇと。

誤解を恐れずに言うと上川さんの演じる役の腹黒さと岡田達也さんの演じる役の腹黒さは意味が違うと申しますか(笑)、
何というか確信犯と愉快犯の違いと申しますか(爆)

そして何と言っても同期のサクラ、上川さんと近江谷さんのありえないほどのじゃれっぷり。というか上川さんがあそこまで遊びに付き合ってるのは律儀だなぁ(笑)。

近江谷さん演じる警部が上川さん演じる太郎の服の中に手を入れようとして

『公衆の面前!!!!!!』

と上川さんが突っ込んでいたときには涙が出て笑いが止まらなかったです(笑)。

だって突っ込み疲れて上川さんの息があがってるんですもん。
まさかそんなもの見れると思ってなかったから大拍手もんですよ。

『いつまで突っ込ませれば気が済むんですかあんたは!』

って心の声がスクリーン越しに伝わってきた(笑)

そしてこの作品はそんな割に女性が大活躍する作品。メイン3人の他の男優は巡査役(史上最年長巡査)の三浦さんと、監督役の筒井さんだけ。
他はみんな女性。そしてそれぞれ何とまぁエンジンフルスロットルですが何といっても。

渡邊安理さん。

・・・粟根まことさんが絶賛してたので期待はしていたのですが、
なんですかあの生き物(笑)

キャラメルボックスの爆弾娘の次期襲名はあんりだったか・・・

サヨ役はじゃじゃ馬姫のお嬢様で基本的にかき回しキャラなんですが、10daysの真柴さんも超強烈でしたが全然負けてないあのパワーは何。
コメディエンヌって役者の力量が付いてこないと寒いだけなんですが、さすがヒロイン経験してると安定度が半端ない。

衣装は馬子にもなんとやらみたいな感じでしたが(苦笑)。

こういう特攻型って前ならじっきー(實川さん)だったんでしょうが、じっきーを”内に秘めたタイプ”のフミ役に持って行けたから、バランス抜群。じっきーはちょっと押しが強すぎる感じがするんで、押しまくるのにチャーミングなあんりでサヨ役見られて良かった。

ゆきみ&すずこペアもさすがの布陣。10daysではまみゅーん(小林麻美子さん)とコバチエ(小林千恵さん)で、まぁそれはそれで落ち着きのなさが役にあってたかと思うのですが(特にコバチエはありだと思った)、Aチームはゆきみが温井摩耶さん、すずこが前田綾さんで、このバランス凄くいい。

温井さんはいままでずっとシリアス作品でしか見てこなかったので、今回のポップな感じは凄く意外なんだけど、前田さんとの組合せ相性いいわぁ。

『おおきなのっぽのすずこさん、おじいさんの二倍』

は温井さんプロデュースの台詞なんだろうけど、あんまり腹よじれさせないでください(笑)

前田さんが突っ走ったら誰も止められないのは、『水平線の歩き方』と『ミス・ダンディライオン』で骨の髄まで滲みてるんで分かってはいたのですが、印象的だったのが芥川への思い。笑わせるだけじゃなくてこう、ツンデレ風味でぐいっと押してくるあたりはさすがは中堅。あの西川さんが押されてる、というのもある意味興味深い。

ベテラン陣、坂口さん、岡田さつきさん、大森さんのお3方もさすが。
10days版はそれぞれ原田樹里さん、岡内さん、石川寛美さんでしたが、それぞれの良さがあったとはいえ、ハナは坂口さん、奥様は大森さんが好み。

ミツは役者さん的な好みなら岡田さつきさんなんですが、ちょっと重く作りすぎたんじゃないかな・・・という思いが。
ただ、岡内さんからはミツの苦悩の伝わり方が薄くて、さつきさんで見て伝わったことが凄く多くて。

この辺は太郎との兼ね合いもあるんだろうなと思って。

岡田さつきさんは岡田達也さんとの組合せでしか恋愛模様を見たことがないので、上川さんとの組み合わせが想像付かなかったこともあるのですが、確信犯的に自らを追い詰める感じがある上川さん演じる太郎に、それを包容力で包み込もうとするさつきさん演じるミツという図式はとにかく重すぎるぐらい重かったです。

逆に岡内さんのミツは包容力をあまり感じなかったので岡田達也さん演じる太郎の負の感情が空回りしているように見えて。

岡田さつきさんも本来は坂口さんが演じたハナのようなはっちゃけてる役がやりやすいと思うんですけどね。上川さんとの組み合わせは坂口さんの方が自然じゃないかなと思ったり。過去の共演経験から見ても。

そういえばさつきさんは前回、ゆきみ役やってるんですよね。機会あったら見てみたい。というかさつきさんが弾けていた頃のDVDで見たいものいっぱいあるんですけど。

ラスト、前田さん演じるすずこが西川さん演じる芥川にお礼を言って、芥川が答えるシーンは「あぁ、こういうことだったんだ」ということがストーンと腑に落ちて。

ゆきみとすずこへのサンタクロースが、銀幕の中のみんなだったんだ、というストーリーが自然に流れ込んできたのは、さすがはベテランのなせる技だと感動しました。




そしてカーテンコール。

キャラメルボックス年末大千穐楽(前田綾生誕記念日とも言う笑)記念のキャラメル配りは、遠く展示ホールBにまで出張があり。ありがたくいただきました。

挨拶が面白すぎて色々と記憶が飛んでいるのですが、近江谷さんが上川さんに締めさせようとして上川さんがなかなか反応せず、隣にいた前田さんと岡田さつきさんが上川さんの肩でねじ巻いてたのが爆笑でした。・・・ロボだ(笑)

西川さんに歌わせようとする近江谷さん、そして歌おうとする西川さん、止める上川さん。上川さんに歌わせようとする全員、全力で逃げる上川さん、というのも予想はしてましたが実際に見ると笑えすぎます。

それにしても、
あまりに締まらないので締め職人の畑中さん呼ぶも・・・

宇宙戦艦ヤマトの着ぐるみ(←というのかあれ)着てきて客席・舞台上大撃沈。
しかもそれでさえ締まらずに、「いつ締まるのかなー」みたいに舞台上に座り込んでいる岡田さつきさんの姿に激笑。

しかも三本締めまでしたのにまだ締まらず(笑)、最後は近江谷さんがよせばいいのに「お手洗い大丈夫ですか皆さん?」みたいなそっちのネタに持っていって、上川さんの「締めろよ!!!!!」突っ込みが炸裂して結局客席大盛り上がり。

・・・25周年のうち5年ぐらいしかかかわってない不良非公式サポーターですが、案外に超楽しませていただきました。

キャラメル配りからカーテンコール終了まで何と40分。今まで見た舞台でこんなにカテコ長かったのは初めてでしたが、
個人的には2010年笑い納め(←ちと違うんだが)に相応しい観劇納めでした。

体調君、今日までもってくれてありがとう(爆)。

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