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『ピーターパン』(5)

2010.8.8(Sun.)
15:30~18:30
梅田芸術劇場メインホール
2階A列20番台

芝居観劇で遠征が普通になっている私も、実は由美子さん以外の遠征は今回が初。
今までの最遠が由美子さんは博多座(Mとレミ)なのに、他の方は玲奈ちゃんが出たときのレミコンを彼女の地元・柏で見たのが最長距離。

今回は多分玲奈ピーターパンの見納めだろうし(タイトルに爆笑⇒こちら)、他の用件と組み合わせれば大した経費にならないと勝手に判断した結果(全然違いましたが)金曜の夜に家を出ました。

主目的だったはずなのに時間調整を失敗し、大阪駅北側からタクシーで劇場へ。以前来たときの記憶よりずっと遠かったのでロフト前にまで入ってもらって助かりました。

劇場前には『ピーターパン』と『モーツァルト』のポスターが並ぶ「お気に入り」仕様。
インディアンメイクコーナーはありましたが、東京会場では耳を澄ます限り出来が賛否両論だった似顔絵コーナーはありませんでした。

会場のサイズが東京国際フォーラムと違いすぎ、かつ自分の席の位置のせいもあり、かなり遠い印象。

とはいえ芝居の勢いの良さはそのままで。
1幕は玲奈ちゃんが充希ちゃんに見えるシーンちらほら。間近で見るとわかるけど、離れるとやっぱり似てるんですね。
動きはちゃんと男の子だけど、歌にはちょっと女声混じってる感じで、さすがの玲奈ちゃんといえどサラとの二役は影響があったぽい。

この日良かったのは2幕だなぁ。
今まで見た3回とも眠気を感じてたんだけど、「ピーターパンの心の声」を聞き取ろうとすると色々と興味深くて。

ピーターパンがウェンディに「行かない」っていうところの台詞のやり取りを聞いていて、思ったことがあって。

「大人になんてなりたくない」という言葉は、自分が両親に(特に母親に)捨てられた経験を持つピーターにとって、「大人になると誰かを捨てなきゃいけなくなる」という畏れを感じたからじゃないかって。
仲間を捨てるより、仲間に捨てられた方がいいじゃないか、と玲奈ピーターの背中が悲しげに語っているように見えました。

「永遠の少年」と称されるピーターですが、むしろ「永遠に孤独」というかのような病み方。
今回、れなさやコンビの集大成とも言える今年のピーターパンでとても印象的だったのは、沙也加嬢の人物像の大きさ。彼女は若くして見かけによらず相当な苦労人なので、彼女が演じるウエンディも、そして彼女自身も包容力が生半可じゃない。

ピーターは相当な意地っ張りで、みんながウェンディと一緒に帰るといっても、自分はここに残ると言うわけです。

その意地っ張りさというか、一度決めたら梃子でも動かないところとか、フック船長に図星突かれてむきになる負けず嫌いのところとか、要するに玲奈ちゃんそのものだってことです(笑)

図星突かれてフック船長のペースに乗せられてくピーターを陰から心配そうに突っ込むタイガーリリーがなんか微笑ましい。

玲奈ちゃんと沙也加嬢が親友になったときに意外だったのですが、ことここまで通じ合えばもはや友情なんて理屈じゃないんだと、そう思う訳です。
玲奈ちゃんは弱音を吐けるタイプじゃなさそうだし。(お母様が一度しか相談されなかったって言ってましたから)

フック船長とピーター・パンも意外に似た者同士というか、ウェンディお母さん獲得合戦をやってる時点で「部下(仲間)思いの寂しがりや」ってとこで似てます。

作品萌えキャスト萌え親友萌えがぐちゃぐちゃに混ざってもはや何が何やらですが(笑)

玲奈ちゃんがピーターパンにぴったりでというのは性格からしてどそっくりという話と、それを公私ともに優しくフォローするサヤがいるからこその今年のピーターパンだったのでしょう。

日ネタを少々。

せんちょ「おまえはいつも飛んで逃げるじゃないか」
ぴーたー「そんなことはしない」
せんちょ「もう一度聞くぞ。飛んで逃げはしないな」
ぴーたー「何度聞かれても同じだ!」

初めて玲奈ピーターからアドリブの返しが帰ってきて喜ぶ船長、つか半分じゅんさんの素(笑)。

3幕最後、比企さんのジェーンのマイクが突然お亡くなりになり、生声で劇場内に響く。玲奈ピーターは声量を若干落としてフォローしていました。

3幕海賊船上、タイガーリリーは武器のロッドを落としてしまい。何とか繋いだとはいえちびっと残念。

3幕、ピーターとフック船長の一騎打ち、何とフック船長の剣が鞘から抜けず、ピーターまさかの待ち状態ですが、余裕の姿勢で待ちます。
「お待たせしました」が単にリアルでした(笑)
「おう」とか返してたかなピーター。
フック船長、戦う前から負けてるよ?(笑)

それとも鞘だけに剣でピーター傷付けるのは許さないとか(爆)

3幕「死んでしまうの?」をウェンディが言って、それを「かわいく」じゅんさんがなぞって笑いを取るのはいつものことですが、ウェンディがのってしまったwので、2人一緒にじたんだダンスやってて笑いました。あれじゃただの仲良しだよ(笑)

そんなこんなで幕。

2階席から見てもカーテンコールの直行フライングは凄すぎる。2階席が埋まらないから配ったぽい友の会系の中年の方も口々に「おぉっ」と唸ってました。さっきはつまらなそうに靴から足投げ出して見てたのにね(そこまでするぐらいなら来なきゃいいのに)。

フライング終わった後に玲奈ピーターがいきなり振り返り、隠し持っていた武器、もとい妖精の粉をキャストに振りかけ、客席ともども大きく湧く。

隣では沙也加嬢が爆泣き状態で、お母さんの比企理恵さん、お父さんの橋本じゅんさんが頭なでなでしてあやしてました。
や、今日はあなたが泣く日じゃないんですが(笑)。玲奈嬢とのお別れでこらえ切れなくなったらしい。

そんな中、いつもよりサラに冷静になったピーターパンからのカーテンコールご挨拶。

本日はNTTDOCOMO presents、ブロードウェイミュージカル「ピーターパン」に来てくれてありがとう。
楽しかった?(客席好反応)
また見たい?(客席好反応)
また見たいってみんなは名古屋へGO!
(客席、キャスト不意を突かれて爆笑)
名古屋へGO!ってのはオチなんだけど。
(ピーターパン姿でオチとか言わない!笑)

ピーターパンは今年30周年。
これから40年、50年、そして(苦笑しつつ)100年と続けて行けるよう、皆も応援してね!
本日はありがとうございました!

・・・やっぱり役になりきったカテコ挨拶は大丈夫なのね。

このあたりについては、思っていたことをほとんど沙也加嬢が書いてくれたのでびっくりしました。→こちら

玲奈ファンとして、沙也加嬢の流した涙に、ひとかけらの嘘がないということを、理屈でなく感覚で捉えられたから。
今年のピーターパンでの共演が叶った奇跡と、それを見届けられたことに心からの感謝を。

短い言葉で振り返った玲奈嬢と、沢山の言葉で振り返った沙也加嬢。最後まで好対照の名コンビでした。

そして東京楽サプライズの再来!

沙也加ウェンディが玲奈ピーターの背中に手を回して
逃げられないようにしてから(爆)
本当のキッスでございました。

なんか「逃がさないわよっ」っていうウェンディの声が聞こえた気が(笑)

で玲奈ピーターパン動画発見。
ウェンディがしなだれかかってるのもいいし、ピーター大回転もあるけど、
何より爆笑したのはピーターが船長の頭をなでてる(爆笑)
夜中に腹筋に悪すぎる。(音出ます)→こちら

遠征のお土産。
「お母さんになってください」フック船長系大阪版チラシと、結局買ったトートバッグ。
ちなみにWIWのがいまだに現役です。かなりヘタれたけど。
白は使いにくそうだなぁ。でも黒はフック船長だしなー。

明日からサラかな。
今日の新幹線でれなさや帰京と予想。
(劇場は一緒に出てきたとのこと)

※ちなみにどっちも当りだそうな。

早く男の子を捨ててくらはい(笑)
再来週とその次の週、名古屋遠征です。

で実は来週、FCイベントだったりするんですね。
なんか毎週お会いしてます?8月。

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コメント

いつもながらの詳細レポ、恐れ入ります。
読んでて、ちょっと泣きそうになりましたが、一方で色々面白い。サスガの緩急レポですね(苦笑)
役柄も関係性もまんまなんだなぁ。尚更この夏にピーターパンに再び戻って来たことも、そこにさやウェンディがいたことも奇跡だと思えます。

投稿: ぴらふ | 2010/08/09 07:40

ちょっと小ネタを追記しました。肝心のこと書くの忘れてたので。

終わった後、梅芸の前で佇んでしまいました。「これで玲奈ピーターも終わりなんだな」という気持ちと、「やっぱりさやウェンディに見送ってもらって良かったな」という気持ちで、なんだかとってもじーんとしたのでした。

実はぎりぎりまで大阪行を迷っていたのですが、玲奈ファンとしてはこの遠征に悔いが残らなかったのは何よりでした。

150回記念で玲奈ちゃんにメッセージ残して、今回さやに素直にコメントできて、個人的にもとても満足です。

投稿: ひろき | 2010/08/10 01:17

お久しぶりです、みみかです。レポ楽しくよませていただきました。

実は子供用舞台&玲奈ちゃんが復帰しても芸暦にプラスになるのかなあとあなどっていたピーターパン、素晴らしかったですね…!やはり原作がしっかりしていて主役が上手ければ、楽しいに決まってるんですね。

普通の大人が主演する舞台でもここまでは滅多にないんじゃないか?という程に主役の比重が高いのにも、今の玲奈ちゃんなら軽々こなせて、かつ深い役作りでしたね。
大阪にはいけなかったのですが、ひろきさんのレポで見てきた気分になっています。

私は個人的に、玲奈パンの「ウエンディのことはあくまでお母さん(女の子としてみることの意味すら知らないし興味ない)」「母親への屈折した矛盾」「残酷すぎる子供」あたりが特に好きです。これらが「僕は希望!勇気!自由!」と全く矛盾してないで成り立つ深さは今の玲奈ちゃんならではだな、と。特にラストの「ダメだよウエンディ、君はもう~」の台詞の、すでにウエンディに一ミリも興味のかけらすらない酷薄さが素晴らしかった。20数年前にウエンディを連れて行くのと全く同じにジェーンに接し、飛びながら歌い上げるラストは毎回泣いてしまいました。

…にしてもひろきさんのれなさや萌え(?)は楽しいです(笑)玲奈ちゃんは包容力抜群の演技をする子ですが、さや嬢は天然で包み込む系なのでしょうかね?今回、パンフレットのコメントといい、さや嬢は宝塚の娘役みたいだな~と思ってしまいました。相手役を引き立て、寄り添い、かつ出番も少ないところまで…(すみません、、)何気にそういう子は、いつも気を張って大役をこなしつつ、オフに突然ウイーンに一人旅行くような玲奈ちゃんには安らぎになるのかもですね。

長々とすみません。ガイズのレポも楽しみにしています!

投稿: みみか | 2010/08/10 01:38

みみかさん、ご無沙汰してます。
コメントありがとうございます(長文も歓迎です。そして私も長文です)。

玲奈ちゃん自身、年齢の自虐話ばかりして煙に巻いてましたけど、あれだけのピーターパンを見せるには凄い苦労があったんだろうなと。以前、ピーターパンを演じるのに「昔は何も考えずにできたから、その方が怖い物知らずだった」と言ってた分、せっかくやる以上はきっちりしたものにしなきゃ、という凄みや切れを感じてました。

玲奈ちゃんにしてみれば「軽々とこなしてみせる」こと自体が自分に課した目標だったんじゃないか?と睨んでます。評価が確立してて、かつダブルキャストの充希ちゃんも成長してきた今となっては、「手を抜けば抜かれる」というプレッシャーに自分を置いてみたかったんじゃないかな、と思って見てました。

「残酷すぎる子供」はレポで書かなかったんですが、ウェンディに見つからないように天井から見つめてたピーターパンが、暗転したらとたんに元気いっぱいの男の子に戻ってて。まさに「ウエンディに一ミリも興味のかけらすらない酷薄さ」という言葉はぴったりきます。最初、ウエンディへの仕返しかな?とか思ってましたが、ウェンディはそう思ってて気に病んでるように見えるのに、ピーターパンは単純に関心なくしてましたね(笑)。どんだけウェンディが謝っても、「僕は君には興味がないんだよ」とか言いそうで(笑)。無邪気って怖い。破壊力抜群すぎる。

れなさやコンビは私にとってはWIWの次がピーターパンなのですが、WIW当時に書いてたのを読み返したら、”「沙也加さんが意識しない間に笹本さんを精神的に支えた、そのことに、笹本さんがとても感謝してる」ことが今の友情の根本になってるんじゃないか”という一文があって、弱音を吐くのが苦手で、突き進むことを求められる玲奈ちゃんにとっては、まさに心の安らぎなんじゃないかと思います。正直、もう少し肩の力を抜いても良いと思うんですけどね。

れなさやはある意味、ヒーローとヒロインなので、宝塚の男役と、宝塚の女役って感じで。れなスカイとさやサラとかやったら似合いそうかなと思ってたんですが(笑)。

では、またいらしてください。お待ちしてます。

投稿: ひろき | 2010/08/10 02:21

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