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2010年8月

『ガイズ&ドールズ』(16)

※追記終了しました(9/1)

2010.8.30(Mon.) 13:00~16:10
名古屋・中日劇場 1階9列20番台後半(上手側)

今年4月のシアタークリエ公演の後、まさかまさかの再演だった名古屋・中日劇場公演、この日が大千穐楽。個人的には2週連続の3連投2回目。
シアタークリエで9回見て、中日劇場が6回。

クリエが38公演、中日が18公演だったわけで、だいたい4回に1回は見ていることになります。そりゃ中日劇場のtwitterに返信したら「何度もご来場いただきありがとうございます」って返事されますわな(笑)

中日劇場公演に関して言えば、舞台として一番良かったのは1週目の日曜日(8/22)ソワレかな。由美子さん、玲奈ちゃんともに絶好調がシンクロできた希有な日でした。
次点が前楽(8/29)ソワレ。こちらは確かに由美子さんが限界ぽかったんだけど、カンパニー皆の鬼気迫る感じが伝わってきて、さすが「終わったら打ち上げ」の人参がぶらさがっているだけのことはある(爆)前楽でした。

楽はお祭りだから作品として舞台を見るなら前楽、という法則はまさにその通りで、ガイズ中日もぴったりその法則にはまっていました。

もうこんな時間(名古屋から青春18使って戻ってきたら日が変わる直前でした)なので、キャスト別感想は今日の夜に譲りますが、ひとまずはこの日の舞台レポなんぞを。
昨日のアクセス数久しぶりに500超えてたなぁ・・・

●今日のお嬢さま
この日の玲奈サラ、ちょっと役作りをいつもと変えてた感じ。
教団が賭博場になったときに、「自分がハバナに行ったからこんなことになった」と後悔するシーンがありますが、この日のサラは「行くんじゃなかった」をスカイを睨み付けながら言ってまして。けっこう新鮮でした。(普通は「行くんじゃなかった」をドアにもたれかかって呟く)

そういやハバナの壊れ方も相当なもんでしたが、壇上に乗っかって一回転してたのは初めて見た気がする。
ハバナでぶん投げた服をスカイが逆手でゲットしていてびっくり。上手いねぇ。

●今日のちんどん屋さん
なんかますますとんでも方面に行ってるアデレイド一座。
「ちゃんちゃかちゃーん」で出てきた後、「これどうやって持って帰ろう、鞄に入るかしら」と言いながらぐるぐる回転するアデレイド。そしてアデレイドを生温かく、でも全力で祝福してるDollsの皆さん。
・・・・ダメだ、あの面白さが文章で伝わらない(笑)。

なんか「うー、ビクトリー」とかやってた。何に勝ったんだ(笑)
とりあえず面白さを文章で伝えられない私が負けたことだけは確か(笑)

アデレイドがスカイを見つけて寄っていく。んで。

調理器具でスカイをつつく
(だからあれは人をつつく道具じゃないんだが・・笑)
で、それで終わるかと思いきや千穐楽スペシャル。

なんと、その後、調理器具でサラをつっつきに行った(笑)

何しろ、アデレイドご本人以外、キャストお客様誰もが予想していなかった展開。
そのうえ、サラの鳩尾に直撃してしまいまして。

「うげっ」とうめく玲奈サラの声がマイクに入ってしまい
(もろに不意打ちだったらしい)。
会場内爆笑でございました。

うわー、
あれ由美子さんから玲奈ちゃんへのアドリブ耐久テストですか(笑)
玲奈ちゃん間違いなく素でした。ごちそうさまです(笑)

で、その後。

スカイ「彼女、そうとう浮かれてるな」(会場内大拍手)

えと、ここの本来の台詞は「彼女、本当に幸せそうだな」なんですが。大千穐楽にしてついにやってくれました内君。素晴らしい。
あまりに大拍手過ぎて、次に軌道修正する玲奈サラが鬼のように大変そうでした(実際のところほとんど聞こえてなかったけど)。済みませんねぇ、由美子さんの蒔いた種まで一緒に回収しなくちゃいけなくて(爆)。

●アデレイドの新ネタ中日版
「Bush And Peck」で最初に捌けるとき(ドールズにダンス任せるとき)にテーブルに行って両手ぶんぶん、全力でじたばたしているのがキュートすぎる。(ちなみにテーブルの下手側が荒木さん、上手側がヴァネッサさんということに今さら気づく。)

「ミンクなんて返すわ!」で最後に捌けるとき、なんかシンクロナイズドスイミングみたいにポーズとってはけるのが面白すぎる。

アデレイドのキャラはそろそろ大道芸人の域に達してましたね。

●なんかちょっと気づいちゃった
1幕オープニングシーンで出てくる娼婦を演じているのはドールズの年長格・香月彩里さん。
個人的に「セクシーさおりん」と呼んでますが(笑)、ナイスリー・ラスティ・ベニーともじゃれていますが、浮浪者(ちなみに六九さん)と絡んでる時にサラに「誘惑に負けないで」と水を差されます。

で、その後、なかもっちん(中本雅俊さん)、つまり床屋に絡んで満更でもなかったりするんですね。で、実はハバナのレストランでさおりんに手を出そうとして、連れの男にたしなめられてるのがなかもっちんだったりすることに気づいて、妙なところに芸が細かいんだなぁと思ってみたり。

●中日初の日替わりネタ
クリエでは毎日のようにネイサンとベニーが、特段必要とはされていないはずの(爆)真剣勝負を繰り広げていた「魂」話。千穐楽でようやくネイサンのエンジン起動。

ネイサン「おいベニー、お前に言っておく。
俺は本当は魂って字は書けるぞ(笑)」
ベニー「今ごろ言ってどうするんだよ」

・・・まぁその通りですな。

●こちらも日替わりの修道所
「教団を賭博所にしただろ」と言ってくるブラリガン巡査。

サラ「(ギャンブラー達を上から目線で見下ろした後、声色を変えて)
”みなさん、初めて見る方ばかりですわ”」
巡査「ギャンブラーどもがこれほどまで大人しくお説教を聞いているとはな。”セント・クラップ・教会”とかいう名前にしたらどうだ!」
ハリー「教会とチンピラを一緒にするんじゃねぇ!(会場内失笑)」
(多分)ブランディ「最後まで何言ってるんだか分かんねぇよ
(会場内大拍手)」

・・・3段オチでした、まさに。

ちなみに千穐楽以外は「何言ってるんだか分かんねぇよ」だったので、実は千穐楽だけ一部改編されてました。ほんとーに芸細かいねぇ。

で、ここでふと玲奈サラをみて見ると俯いてる・・・・
ということは、ツボだったんですね?(笑)

※玲奈ちゃんはニッキとかに笑わされそうになると、どうしようもないので俯くのです。
クリエの時は”クスッ”と笑ったことがあったそうですが、本人的に反省したらしい。

●一応ハプニングではあるんだけど
「俺を告訴しろ」のシーン。
ミンディのレストランで座っているアデレイド。
窓ガラスを叩くネイサンに驚いて椅子から滑り落ちたばかりか、バッグまで叩き落としてしまいまして。

・・・まぁ、慌てたということならとりあえず話は通じてるので、慌てながら拾ってましたが、あれハプニングじゃなくて普通に想定してやったようにも見えるのが由美子アデレイドの侮れないところ。

ネイサン&アデレイドコンビの新ネタとしては1幕の「アデレイドの嘆き」直前の

ネイサン「お前の風邪もよくなる。ルルで。」(会場内爆笑)

が一番のヒットかなー(中日2週目から登場)。

あとここでお祈り所に向かうところで、下手から上手に向かうビッグ・ジューリとハリー、ハリーがビッグ・ジューリを吹っ飛ばす、というのがいつもでしたが、この日はビッグ・ジューリが飛ぶのをこらえて「耐久完了」のポーズをして会場から拍手をもらってました。

●中日後半バージョン「結婚しよう」
中日1週目と2週目で何が変わったって、このシーンほど変貌した場面はありません。

由美子さんが調子が微妙だからって、間合いを由美子さんのそれでやるもんだから、所要時間が伸びまくる。ただしそれでいて面白さ倍増状態だから何も文句はありません。

アデレイド「はーちょっと休憩(と荷物を下ろす)」←台詞は千穐楽限定。

アデレイド「はくしょん! あーいいくしゃみ出た!」(笑)←台詞は(以下略)

・・・隣にいる女性に気づき、我に返るアデレイド。

アデレイド「(ぼそっと)変なとこ見られちゃったな」←台詞は(以下略)

ここはまだ目の前にいる女性がスカイの相手ということに気づいていないんですねアデレイド。
ここ、台詞を突っ込んだことですごく分かりやすくなっています。

サラ「心に憎しみを持ってはいけません、ミス・アデレイド」
アデレイド「(しょげた様子で)はい」
サラ「赦すのです。そうすれば救われるでしょう」←ちょっと台詞忘れた
アデレイド「(明らかに気がなく)はいはい」

アデレイド、サラを相手にしない気満々(笑)
当初はここ、そんなにサラを邪険にしてなかった気がするんですけどね。
この後のシンクロを考えるとこの方がずっと分かりやすい。
本当、声に表情付けるの上手いよなぁ。

「ぶん殴って」、でアデレイドのパンチをサラがわざと食らって
「きゃっ」と可愛く反応するのが大好きだ
(多分クリエではやってなかったと思う)。
他の作品ではそんな玲奈ちゃん見られないし。

●カーテンコール
いつもの通りのダンスシーンをやって、普通にいつもと同じ回数拍手で幕が下りて、さらにその後挨拶という、なかなかお客さんの肩に厳しい(笑)カーテンコール。

内君「4月にシアタークリエでやって、こんなに早く再演できて嬉しい。始まってみたらあっという間で、もう千穐楽です。素敵なカンパニーに囲まれて、昨日打ち上げだったんですが、『またやりたいね』って話した。また色んなところでやりたいです。皆さんのご声援をよろしくお願いします。」

で、役名も名前も呼ばずに右隣のサラ様へ。

玲奈ちゃん「2週間とても楽しかったです。暖かいお客様にお会いすることが出来て嬉しかったです(←この辺実は噛みまくりで完全に素でした)。私ももし再演があればこの作品でお会いできれば嬉しいです」

で、「えっ、もしかして私なの?」と自分を指差すアデレイド殿。

由美子さん「えと。(客席前方から笑いが)また笑われた 
                      ↑クリエ楽日もこんな扱い
ありがとうございました。あ、さっきは声出なかった(※)のに今は出た(笑)
外はまだ暑いようです。明日で8月も終わってしまいます。御自愛ください。またお会いしましょう(と片手でお手振りでご機嫌そう)」

(※)最後のエンディング「Bush And Peck」で途中から声が出なくなってしまい、声を絞り出すために座り込んでまで歌ってました由美子さん。

あそこまで楽しそうにカテコ挨拶してたの本当に久しぶりじゃないかなぁ。色んな思いはあったんだろうけど、でも最後は笑顔で終われたのは良かったなぁ。

ニッキさん「心からの懺悔です。
名古屋まで車で来ました。今日東京へ帰ります。
昨日ガソリンを満タンにしました、そして自分も満タンにしました。(由美子さんも爆笑)
また名古屋に来ます。名前を出すわけにはいきませんが、某御園座です(笑)。またいらしてください。
それではロウマありがとうございました。(内君爆笑、カンパニーみんな笑ってる。)」

・・・ニッキ、それ販促です&反則です(笑)

幕が下りてから、幕の奥で拍手が起きているのを客席の人たちが気づき・・・・客席から再び巻き起こる拍手。そして幕の奥では三本締め、・・・そして客席からも三本締め。
カンパニ-、そして客席の暖かさが身をもって味わえる、この作品らしいエンディングだったことが何より素敵でした。

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『ガイズ&ドールズ』(15)

2010.8.30(Sun.) 13:00~15:55
2010.8.30(Sun.) 17:30~20:25

由美子さんの声が限界ということで、
心配して追加したマチネ+もともとの予定だったソワレ。

マチネは新大阪から新幹線で名古屋入り。夏の移動は青春18きっぷが基本なので、予想外にのぞみ+乗車券追加ですが、新大阪から1時間かからずに名古屋だもんなぁ。いつも使ってないのでその近さに呆然とする。

出来・・・といえば、先週と同様マチネのあまりのぐだぐだ振りに「本当にいいのかこれで」と思ってしまうほど。

玲奈ちゃんは台詞が浮いてて怪しいし、ニッキの声はそういうことだし、由美子さんも頑張っているとはいえやっぱりちょっときつそう。

先週の日曜日ソワレが名古屋の「ガイズ&ドールズ」としては一番良かったんだなと思わざるを得ないのが残念だったりします。この酷暑の中での、無理すぎるハードスケジュール、調子崩してるのを正当化するわけではないけれど、客席の埋まり方から考えて、役者さんへの負担は相当大きいと思います。

マチネで特筆ものだったのが玲奈サラ&由美子アデレイドの「結婚しよう」。
由美子さんが引っ張り放題、由美子さんペースで間を確保。ネタを割り込ませて笑いをとり放題。
いつもとペースが違うのにちゃんと付いてきている玲奈サラは流石。
「おひげのかわいい人よ」がデフォルトだった紹介コメントが、
「あごがこうすらっとしててね、おひげがここにかわいーくついててね」(笑)

・・・と思ったらソワレが明らかにその上を行きまして。
遠征組が多くて1階席がクリエガイズ経験組が多い中、それでも笑いをとる由美子アデレイド。

声が本調子ではない分、突っ切る感じは無理と割り切ってオモシロ方面へベクトル切ってましたが、まぁ何というか由美子さんのテクニック総動員って感じで、その技術に脱帽物です。由美子さんは自己アピールが苦手なタイプですが、ことアデレイドに関してはなんか客席をどう面白がらせるかのツボを掴んだような。
いくらやらかしてもやりすぎ感がないのは不思議だなぁ。

●サラちゃんそれは乗るところです
マチネの噴水のシーン。テンション間違ったおかげで、噴水の上に乗っかり損ねた玲奈サラ。
あまりに困ってしまい、どうしたかというと・・・スカイに倒れこんで済ませていました。

ハバナシーン、あの喧嘩の直前、赤い衣装の美女は、サラに「大丈夫?」って気遣う言葉をかけてるんですね。
それで寝取られるんだからそりゃ仕返ししますわな(笑)
ちなみにその相手役がTETSUYAさん(普段はベニー役)。実はハバナシーンでサラのおかげで美女に捨てられる、というエピソードがあるのにようやく気づきました(上手と下手に喧嘩別れ)。

ハリーがドルセデレチェ作ってたり、ラスティが給仕やっててサラにドルセデレチェ奪われてみたり、なかもっちん(中本さん)が他人の女に手を出してたしなめられ、ラスティ給仕のところに行って言い訳してるとか、妙に皆さん芸が細かいハバナシーン。で、結局のところやっぱり最後まで女性陣のキャストが見分けがつかないのがここ、ハバナシーンなのでした。

そういえばサラの壇上踊りまくりシーン、最近は両手上げて半ばガッツポーズ状態の男前なサラなのです。

ハバナシーンで最近ツボなところ。
サラ「ハバナで2番目に古い教会。行きましょ。」(9/1訂正 誤:灯台→正:教会)
スカイ「どこへ?」
サラ「もちろん1番目よ」
スカイ「えー(超嫌そうに)」

これ、スカイが声出してやるのが結構好き。
ハバナシーンでは最近サラも変な声出してることが多く、
この日ソワレに至っては「にたーっ」って声に出して客席の笑いをもらってた(笑)。サラも自由すぎ。

いまさらな台詞ですが「こうすれば子供も無理なく飲めるのね」@サラ
だからアルコールは子供だめだってば。
サラのどことなく浮世離れしてるところをこんな台詞で表現してるのですね。

●ちんどん屋は進化する
サラ以上に自由すぎるのがアデレイド殿。

ネイサン「アデレイド~小鳩ちゃん!」
アデレイド「ぽぽっ、ぽぽっ(鳩の鳴きまね)」

・・・由美子さん、あんたって人は登場シーンからそれですか(笑)

マチネ、「あっ冷たっ。このフライパン冷たいのよぉ」(会場内笑)
ソワレ、「ありがとぅぅぅぅ(ちょっと声涸れ)・・・ごめん声出なかった」(会場内爆笑)

・・・いや、由美子さんその台詞はくれぐれも一回きりにしてね。頼みますよ。
けっこうな人数が明日も見るので。

さぷらいずぱーてぃの時も噴いたなぁ。
あまりのサプライズに身体固まって、かくかく動き(ロボットみたいな感じ)でぐるぐる回ってて付き添いのドールズ2人(さおりん+ちなってぃ)に呆れられ、我に返ったアデレイドが一言。

「あまりの衝撃に固まってたわ」(会場内笑)

「どうせすぐだもの・・・・」の後が今までは射撃でしたが、この日はマチネ・ソワレともどっちかというと露骨な方向に近づいているような(苦笑)。(→某所めがけて「ぐるんぐるん」とかやってました)

昔、由美子さんが娼婦役やってもなぜか清清しいんだよねぇ、と言われていたことがありますが、ここまでやってアデレイドはいまだに面白キャラとして愛されていられるのかは、ちと不思議。そりゃ面白いには違いないんだけど・・・。「いえぃ」とか言って捌けていきましたとさ(客席笑い付き)。もう「何かやってくれるだろう」って客席側は期待してますし、それなのに想像の上を行くので。毎回ネタ尽きるのかなと心配してましたが、なんか毎日新ネタ提供中(笑)。

カテコ直前の”下水道で結婚式プラン”に反抗してるアデレイド、この日は深野琴美さんが「どうどう」してました。遊ばれてるなぁ、アデレイド。

●どうでもいいひとり言
Kumaさんと玲奈ちゃんの「一番の願い」のシーン直前。
玲奈サラの服装が、てるてる坊主に見えてしょうがない。
・・・困ったネタだ。

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『ガイズ&ドールズ』(14)

※2幕追記しました(8/25)

2010.8.23(Sun.) 13:00~16:00 1階6列30番台(上手側)
2010.8.23(Sun.) 17:30~20:30 1階13列20番台(下手側)
 名古屋・中日劇場

名古屋遠征1週目、土曜ソワレから3連投での観劇です。
土曜分は既に名古屋のホテルからupしてあったので、遅ればせながらの日曜日2公演分のupです。(東京に夜行で戻ってそのまま旅先へ行って、今日は仕事だったのでこんな時間。)

3公演の席場所なのですが、土曜ソワレと日曜マチネが玲奈FC席。
土曜ソワレはど真ん中で、
アデレイドを初め全キャスト満遍なく見られる席。
日曜マチネはずいぶんと上手にずれたと思いきや、
実はサラの定位置。
日曜ソワレはずいぶんと下手にずれたと思いきや、
今度はアデレイドの定位置。

日曜ソワレは劇場のネット予約だったのですが、ご存知の通りチケットの売れ行きは芳しくないために、前列1列を4席ほどきれいに空けて配券してくれたので、前方が大きく開けてとても見やすかったです。帝劇じゃあまりやってくれない技ですね。
なんか怪我の功名みたいな話ですが、それだけで中日劇場さんのポイントアップです。

土曜マチネの時に、「クリエと中日の違い」をはっきり書かなかったので、記憶の許す限り、書き終わったときに絶対後悔する(単に長いから)中日劇場版「ガイズ&ドールズ」全曲レビュー行きます。

○1幕
●Act0.overture
ブロードウェイの街角で始まる1幕1場。ドールズ4人のうち2人が変わりました。さおりん(香月彩里さん)のセクシーさんとミス・キュートのちなってぃ(秋山千夏さん)2人が続投で、そこは明らかに分かるのですが、首藤萌美さん→高橋あすかさん、栗原亜紀子さん→深野琴美さんそれぞれの見分けがいまだに付きません。ちなってぃと一緒に踊ってる黄色の服を着てる方が深野さんかな?

8/27追記
やっぱり黄色=深野琴美さんでした→ご本人blog

あ、ここの盗っ人もキャス変です。

●Act1.本命予想のフーガ
今回の新キャストで一番インパクトがあるのはやっぱりナイスリー・ジョンソン。
田中ロウマさん→金澤博さんへの変更ですが、何しろ体型が凄く違うので初見では戸惑います。ただ歌は凄い迫力ですし、結局のところ2回目で早くも慣れ、別物として楽しめるようになりました。

クリエでロウマ殿がやってた「順調、順調、ナイスリー、ナイスリー」は、体型の都合上(爆)くるっと一回転してます。ちょっと笑いが取れないのが玉にキズ。
ちなみに別のactでネイサン@ニッキが一緒にやってたりしますがその時は受けるんですよねぇ。

●Act2.清く正しく
「ガイズ&ドールズ」一の洗脳ソングは中日劇場公演でももちろん絶大な威力です。
ここのサラの登場シーン、日曜マチネでは玲奈ちゃんがものの見事に2回噛んでました。台詞回しはあまり得意じゃない彼女とはいえ、さすがに立て続けに2回噛んだのは久しぶりに見ました。

アガサ役が変わってます。栗原朗子さん→ヴァネッサ・ルートさんへ。

そういえば、サラが登場してから、新聞スタンドの前の3人組のうちの2人が奇妙に動きが多いです。田川ラスティはしきりに金澤ナイスリーとしゃべってるし、TETSUYAベニーに至ってはちなってぃはじめ2人のドールズをナンパしてお話ししてます(笑)。

初演以上にサラの話を聞いてません3人組。その分、サラの空回り感が見えてくる感じ。
2人のドールズ様、浮浪者の老婆(実はカートライト将軍役の荒木里佳さんがやってます)が迫ってきて本気で嫌がりまくってます。

●Act3.頼むぜ、ネイサン!
中日公演最大の関心事は、2週間公演ならニッキの声は持つのか、ということだったりしますが、今のところ少し抑え気味とはいえなんとか大丈夫。

そういや「月給生活のあんたならわかってくれますよね」とブラニガン巡査部長様に言った後、とって返す巡査部長様の前に初演より大きい(笑)ナイスリーが。
「どけっ!」の一言がより深刻さを帯びて見えました。

初演ではナイスリーとベニーを背後から羽交い締めにしてたのに、ここのところは耳を引っ張ってます。

で、この曲終わった後が「小鳩ちゃん」ことアデレイドの初登場シーンですが。
一緒に来てるドールズ2人はミミとナナかな。
ライ麦パンにツナサンド、それとチョコレートパフェ・・・普通に考えても食べ過ぎですね。

ここの台詞が由美子さん謹製の名古屋スペシャルになってまして。
「あのチンピラネイサンに会いたーだけじゃろ」

・・・・え、ここニューヨークじゃないの?(笑)
始まってすぐなのであまり笑いは拾えていないのですが、由美子さんのそういう胆の据わったギャンブラー的なところは何気に好きだ。(=ウけないことに対する怯みがないとこ)

ニッキはてっきりマンホールネタで名古屋の地名を出しまくるとばかり思ってたんですが、実はニッキは今回はほとんど本線から離れたアドリブが見つかりません。ちょっとその理由の邪推は後ほど。

●Act4.清く正しく(リプライズ)
あぁここだけは、ロウマ殿のアデレイドの物真似が懐かしくてたまらない(笑)。

スカイ初登場シーンがここですが、「やぁ、ネイサン」の台詞からしてずいぶん不自然さ消えてます。4月と比べると歴然に近い違いです。

「おやじ、ハメられたぜ!」の後の
「1000$ゲット!」というネイサンの台詞が中日で追加。

で、ネイサンにサイダーをぶっかけられた(ようなものの)スカイは、セントクラップ教会(←違う。)へ帰ってきたサラ&アーバイドの前にやってくるんですが。背中側からアーバイドが迫ってくるときに、ちょっと背中を引っ込めちゃう癖は直ってないんですよね、スカイ殿。痛いのは分かるけど、あれは不意打ちじゃなきゃ意味がないと思うんだけど。

この辺のスカイの懺悔シーンはクリエよりはかなりすっきり(クサさが薄れた)かなと。帽子投げつけるのが本気モード(クリエは帽子を机の上に置きに行ってたけど、中日では容赦なく地面に叩きつけてる)のが結構好きだったりします。(帽子はアーバイドが拾ってる。)

ここのシーン、相手役のサラ・笹本玲奈さんの佇まいについては本人がblogで書いていますが、中日でのポリシーが「堅物重視」なのだそうで、相当後半までスカイになびきません。

あの、なんだか2週間ぐらい前に「相手へ1mmの関心もない」という役どころがあったような気が致しますが(※1)、サラのスカイに対する態度はまさにそれそのもの。

 (※1)「ピーターパン」の(大人になった)ウェンディへの態度です。

確かにクリエ版では結構陥落が早かった印象があるので、サラが突き放す方がスカイの焦りも見せられていいバランス。

例のシーンが終わった後、自分の気持ちに気づいてしまって独白のシーンになるサラは、クリエ後半で見せていた、演台に頭からしなだれかかって悲嘆に暮れる、というパターンが継続中です。

「巡り会う人」についてはクリエでは諸々の理由ゆえに拍手が起こっていませんでしたが、中日劇場公演ではちゃんと拍手があります。ただし後方席からに限りますが。

●Act.5 ブッシェル・アンド・ペック
「売れっ子ショーダンサー」のはずのアデレイドのショーシーン。

アデレイドのショーシーンはここと2幕最初どっちでも思うんですが、ドールズとの関係が絶妙で。
ドールズにとってみればアデレイドを押しのけないことにはセンターには行けないわけですよね。だから血眼になる・・・はずなのに、由美子アデレイドってどこかそういうところに無関心に見える分、手強すぎるというか。

身長はドールズの皆さんの方が当然高いし見栄えもする。
でもなんか、やっぱり由美子さんのあの声の説得力って強いよなぁっていつも思う。

映画版なんかはドールズとアデレイドは完全に敵の関係だったりするから、今回の作品の「ドールズとアデレイドは仕事仲間なんだけど、でも不自然なくアデレイドが格上」ってのがとってもスマートに表現されてて見てて安心していられる。

ミミが「イヤリング貸して~」って言ってきて快く「どーぞどーぞ」って言ってるのも実は好きなシーン。そりゃライバル心もありはするんだろうけど。
ダンスはドールズに任せて、歌と進行をアデレイドがやるってのが、結果的に「どっちも必要」になってて、いいバランスなんだなぁと改めて思う。

本来はドールズ以上に踊れなきゃいけないはずなのは分かった上で言ってます(苦笑)。
楽屋シーンの緩急自在さはアデレイドお手の物。ネイサンも相変わらず面白いし。
いつからか「うぉううぉううぉう」が声さえ出せなくなってジェスチャーに変わってました。

「やくざ風の男にどんな女が惚れるか」って話は今さら気づきますが、スカイ←サラのことなんですな。アデレイドが「私たちが良い見本」って言ってますからもう1つのカップルに決まってますが。

●Act6.アデレイドの嘆き
この曲をどう乗り切れるかで由美子さんの調子が分かるバロメーター曲。
見た3回とも無理なく力業で乗り切っていたのに脱帽。
歌い上げ系とはまた違った台詞系の曲だから、由美子さん向きではあるんだけど、難易度が特Aクラス過ぎる。

●Act7.Guys & Dolls
3人組メインのタイトルチューン。ナイスリーの変更でここも随分印象が変わってますが、ナイスリーだけの話で行くと、初演のロウマ氏はどことなく「ネイサンの寝首を掻こうとしてる」野心家の香りがちょっとするのですが、再演の金澤氏はそういうのは一切なくて、あくまで「ネイサンの部下」に特化してる印象です。

その意味で「ネイサンがいなければどうしようもない」色は強くなったので、ネイサンを含めた4人組だと再演の方がしっくり来る気がします。

金澤ナイスリーの声に聞き惚れ、ヒップアタックで除け者にされながらも存在感をアピールする田川ラスティに、立ち姿の良さでは群を抜くTETSUYAベニー。

やっぱりこの曲大好きだ-。

でこの後、将軍から伝道所の閉鎖を告げられたサラの様子が印象的。
サラはスカイにすぐ心をオープンにしていないだけに、初演時とここは随分印象が違って。

追い詰められたサラがスカイの「罪人10人集める」話に乗る時の様子が再演だと・・・

”スカイの意のままになり屈辱に顔をしかめる”玲奈サラの表情がこの世の物とは思えないほど悔しさを表現してまして。

自分の無力さをかみしめて、スカイに不覚にも弱みを握られたという悔しさが身体全体に溢れてて。

なかなかおちない再演サラだからこそ、この落差が印象的で、ここはサラの指折りの好きなシーンになりました。

ふと思ったのは、サラって意外に自分から主導権手放したことがない人だったのかも、とちょっと思って。叔父様(アーバイド)の元で育てられて、あれだけ若くて1つの伝道所を任せられてる以上そうとうなやり手というか、少なくとも恵まれた境遇ではあったわけで。

ハバナを経て伝道所の特別集会を経て、サラはスカイに対して惚れちゃってどうしていいのかわからなくなっちゃうわけで。いつも主導権を握ってた自分がスカイに翻弄されてるという。その分、アデレイドのアドバイスで我に返って、スカイを尻に敷くあたりの満面の笑顔の黒さが面白いわけですが(爆)。

この後、ミンディのレストランでベニーの機転で始まるサプライズパーティーがあるわけですが。
婚約の時の血液検査のくだりで巡査部長様とベニーが地名の当てっこクイズして当たって握手してるのが面白い。ネイサンがすぐさま突っ込んでいるのも笑える。

ドールズ2人に祝福されて、
ありがとううおううおう(※2)」とかやってましたアデレイド(笑)
(日曜マチネのみのネタ)

 (※2)ネイサンの物真似。

●Act.8 ハバナ~もし私がベルなら
玲奈嬢最大の見せ場ハバナでございますが・・・
職業・酔っぱらいを襲名できるぐらいに強烈。
赤い美女(ちなってぃ)との本気バトルもますます全力だし(3回中2回が、土曜日に書いた「へっ」→「へっ、じゃねー(怒)」でした)

で、玲奈サラがハバナでかけつけ三杯目もらう相手は田川ラスティー(もとい給士)ですが、踊ってる相手はTETSUTAベニーらしい。でドルセデレチェ注いでるのはハリーだそうな。いずれも聞いてびっくりです。
久しぶりに馬乗りサラも見れたし(日曜ソワレ)楽しきかなハバナ。

噴水に来たときのスカイの呆れ方が初演比で増強中。
日曜ソワレはスカイとサラが手を放した時にサラに妙な遠心力が働いた感じで、噴水からずいぶん離れたところまでサラが吹っ飛んでいった(ように見えた)。

あと土曜ソワレで「私がベルなら」中のスカイのネクタイひっぺがしに失敗したサラ様、よほど懲りたようで、日曜日はずいぶん奥まで手を入れて無理矢理ひっぺがしてました。酔っているにしちゃ冷静すぎる。

●Act.9 初めての恋
その前の「ちゃんちゃかちゃーん」×2の方がインパクトがでかいわけですが。

結婚祝い(土曜ソワレは「誕生日祝い」って素で間違えてましたが。)の小道具セット、「これ一つで足りるつーの」ってアドリブが本台詞になった模様(日曜は2回ともこの台詞)。

初演の時はアデレイドはドールズと夜中遊んでる、だったのが再演だとお酒まで入ってしかも酔ってるということになっちゃってて、「酔っぱらっちゃったあ。ういー」とか言ってる(笑)。
そうすか、元祖酔っぱらい女優としては負けてはいられないのですか(爆)。

○幕間
幕間の会話をちょっと抜粋。

「高橋由美子って上手いわねぇ」
「『モーツァルト!』の時も良かったわよ」
「彼女って40過ぎてるわよね

・・・・えーと、その場にいた人だーれも否定しませんでした(爆)。
ちなみに36。

○2幕
●Act10.ミンクなんて返すわ!
日曜マチネで「OK?」がなかったのは素でびっくりした。
オスカー白石さん合わせてくれて感謝。

このシーン、アデレイドに視線が行ってるので舞台上のお客様に目が行ってなかったのですが、「贈り物全部捨てろって言われた」ってアデレイドが歌ったときの後方の驚いてる姿は結構新鮮です。

●Act11.アデレイドの嘆き(リプライズ)
「あらナイスリー」と言わなくなったのぐらいですかね変更点。
スカイの気持ちを整理する決め言葉の一言といい、空間に吸い込まれていくような由美子さんの歌声といい、1シーンならこの作品で一番好きなシーンかもしれません。

●Act12.一番の願い
町のくまさん。
・・・それで終わらせちゃダメだって。

日曜ソワレで、アーバイド(kumaさん)の歌に感情移入して、サラが涙浮かべてたんですね。それをスカイが見つけてしまいまして。
サラは必死で顔を隠して涙をぬぐってましたが、玲奈サラ相変わらずそういうところ演技細かいねー。

●Act13.Luck Be A Lady
劇場が広くなったのに迫力は変わらないダンスシーンから突っ込むスカイのソロ。

「たましい」ネタは今のところ日替わり台詞はならないネイサン。多分この感じだと最後まで台詞通りに行きそうな気がする。

スカイはクリエの時よりも安定感が増した気がする。最後の決めシーンもクリエではたまによろけてたけど、今回はそんな感じもないし。ここ以外でも台詞回しはずいぶんクリアになってるし、クリエを見た人でも、中日見てももったいなくないと思う。

そういえばクリエでいっつも気になって仕方なかった「わけわかんねぇんだよ」という妙に浮いた声で発せられる台詞が、今回役者さんが変わって普通の言い方になって何より。
クリエ版は正直、間が抜けたみたいで苦手でした。

●Act14.俺のせいさ
ここ、もともと面白いシーンなんですが、中日劇場バージョンでは・・・
後ろにBGMが流れるんですね。たしか「ブッシェル・アンド・ペック」のインストなのですが。
そのBGMをバックにネイサンが「お手紙ご紹介します」とかやるもんだから・・・

その空気自体が既に爆笑です。
CX系13時の小堺一機さん(ごきげんよう)を想像すると分かりやすいかもです。

ここのシーンだけではないのですが、アデレイドのハンカチパッチンが異常に上達してる気がするんですが。

由美子さんの声の伸びが絶好調なもんで、「許してあげないーーーーーーー」のところをネイサンはじーっと見てるだけかと思いきや、時計見ながらタイミングを図ってる(笑)。あれ、むちゃくちゃ長く伸ばしてるのがわかるからありがたいなぁ。

「光陰矢のごとし」、で手で矢を作って出すんですが、それがアデレイドとネイサンで一緒にやるもんだから、すごーくシンメトリー(左右対称)。

ちょっと前に書いた「アデレイドとネイサン、クリエと中日の違い」の話なのですが、特にここのシーンで感じた邪推でして。

2人はクリエ初演は相性で突っ走った感じがあって、打ち合わせしてないんじゃないの?的な感想を持ってました(当時も書きましたが)。それでもあれだけ面白いのはさすがではあったのですが。

今回は明らかに2人がネタとして合わせにかかってると思うんですね。カテコもクリエのときより会話してますし。日曜ソワレだったか、お互い「してやったり」みたいな顔して会話してました。

全般的にネイサンがネタに走ってない分、ソロではアデレイドの方が日替わり台詞で爆発中で、そんでもって2人の関係は役の上でより親密。ネイサンがクリエ以上にアデレイドを立ててくれてるのがとても嬉しいです。ありがたいことです。

●Act15.座れ!船が揺れるだろ
あの巨体だと立っただけで船が(略)
という話はいいとして。

演出的に変わったのは前回書いた、「酒瓶を持って」の歌詞で実際にナイスリーが酒瓶を持っているぐらいでしょうか。

あと「セント・クラップ・教会」と捨て台詞を吐いた巡査部長様に、「クラップと教会を一緒にするんじゃねぇ」というハリーの捨て台詞があるんですが・・・

再演で一番寒いよその台詞(爆)。

隣に座ってる方がすぐ突っ込む「何言いたいんだかわかんねえよ」の方に笑いが起きる、そんな空間。

●Act16.野郎どもの清く正しく
●Act17.アデレイドとサラの出逢い~結婚するわ

退場シーン、玲奈サラが荷物持っておたおたしてる由美子アデレイドに、手を上げて「(こっちこっち)かもーん」ってやるのは中日劇場スペシャル。
女性陣、由美子アデレイド&玲奈サラともに好調だからこの曲の満足感がクリエにも増して半端ない。

玲奈ちゃんの高音泣き大会も今のところ外れなく進行中。

最後の握手はクリエでは由美子アデレイドが先に出すパターンが多かったけど、今のところ名古屋は2人が同時に出すパターンの方が優勢(3回のうち2回がそっち)。もちろんそっちの方が好き。

●Act18.清く正しく(リプリーズ)
ネイサンが見つからなくてアデレイドが焦るシーン、なぜか日曜マチネだけ超般若顔でびっくり。あれはやっぱりおろおろしてくれた方が玩具アデレイドとしてはいいなぁ。

玲奈サラの某邪悪なシーンが好き。太鼓下げてるスカイを目で使うところ・・・

●Act19.Guys & Dolls
そういえばラストのカテコ、なぜかサラだけシングルお辞儀がないのは不思議。
8/29訂正。最初にしてた(サラ→アデレイド→ネイサン→スカイの順)。気づかなくてごめん玲奈ちゃん。
が、この順序変じゃない? 普通はアデレイドが先のような。

中日ガイズで何が一番嬉しかったかって、スカイ&ネイサンのダンスシーンの後で他キャストを呼び込むときに、由美子アデレイドをとってもスマートにエスコートしてくれる田川ラスティ。
いつも、どんな作品でも、そんなシーンがないせいなのか、由美子さんも満更でもないようで(爆)。というか舞台でウェディングドレス着てるの見た記憶自体がないんですけど。

ベニーとも会釈して、ビッグジューリにもお姫様扱いしてもらって。
まぁこの街仕切ってるネイサンが唯一頭が上がらない人物で、それでいてショーでもトップにいるわけだから、どっから見ても最強ポジションですもんね、アデレイド。

そういえばネイサンが結婚式場押さえるの忘れてて、ビッグジューリに「下水道はどうだ?」って言われてアデレイド、鼻息荒く「いやよぉぉぉー」って延々やってたらドールズのさおりんに「どうどう」となだめられてた(笑)。

・・・いやぁ、こんなに長くなるとは。(この回だけで400字詰め原稿用紙22枚分あります・・・笑)

2日間かけて書いた割には感想という意味での内容が薄いような気がしますが、空気がちょっとでも伝わったら幸いです。

もはや公演も後半戦。次に私が見るのは前楽と楽。次の遠征で今年の「ガイズ&ドールズ」とはお別れです。ひとまずはそれを楽しみに。しんみりするのは終わってからにしたいと思います。

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『ガイズ&ドールズ』(13)

2010.8.21(Sat.) 17:30~20:30
名古屋・中日劇場 1階6列センター

待望の再演、名古屋遠征初観劇です。(今週末3回、来週末2回見ます(爆)。)

中日劇場は「MOZART!」(2005年第3演)の遠征で来て以来なので、5年ぶりの名古屋。

名古屋は暑い暑いと聞いていたけれど、この日は夜行(ながら)→和歌山→奈良→三重→名古屋と青春18きっぷで移動したので、よほど名古屋以外の方が暑くて。
公演が終わって劇場を出てみると東京の方がもっと暑いです。

それはともかく。
栄・中日ビル9階にある劇場。エレベーターで上がるので、時間に余裕をもったご来場をお勧めします。

・・・とか言っておきながら、私はといえば相変わらずの昼間のハードスケジュールで汗をかきまくったので(半ば熱中症気味で頭が痛い。)、最初にホテルにチェックインしようとした(&シャワーを浴びてから)ため、結局、ホテル~栄交差点はタクシーを使う羽目になりました。

パンフレット売り場を覗くと、「ガイズ&ドールズ」パンフの横に、2009年公演「ミー&マイガール」のパンフがあるではないですか。
その頃は今ほど玲奈嬢のファンではなかったので名古屋遠征までは考えなかったのですが、ついつい衝動買い。
「ガイズ&ドールズ」のパンフもそうなのですが、中日パンフの何がいいって、東京公演の舞台写真が載ることなんですよね。
東京公演が2ヶ月以上の公演(レミとかサイゴンとか)なら、2ヶ月目以降は2代目パンフが登場するのですが、1ヶ月公演だとそれはならずに。
唯一、2008年の「ルドルフ」で公演写真が別冊扱いで公演後半に売りに出された記憶しかありません(500円)。

わー、「結婚しよう」が2カットもある!、2幕最初のミンクシーンもある!ってだけで私的にテンション上がりまくって開演です(笑)。

●とりあえずの第一印象
・バンドさん上手くなりました?
・拍手が皆さんすんばらしいっ
・ナイスリーよりハリーが違和感なんだけど

てな。
バンドさんは確か2人以外は変更なしなはずなのですが、クリエより明らかに音も合ってます。
わざと下手に弾くトランペットは今までどおりなのですが。

拍手はクリエよりずっと大きいです。
基本、席の構成はクリエ同様、前5列がジャニーズFC扱いの席で、6列目以降が一般(ちなみに今回の私の席は毎回のごとく笹本FC席。)
それなのにそれなのに。
前方も後方もそれぞれきっちり拍手してきます。これ俳優さんはテンション上がりますよ。

まぁ1幕「初めての恋」のラストのように目の前の皆様がはっきりわかるように顔を背けるシーンでさえ、後方からは拍手来ますからね。
東京のお客さんはある意味、そういうところが斜に構えたところがあるのかもしれません。(悪い言い方だと値踏みするようなところがありますね。)

昔、由美子さんが名古屋のお客さんについて「反応がいいのでありがたい」と言ってアナウンサーさんに「そんなこという女優さん初めてです」って言われてましたが(「淫乱斎英泉」で来名したときのラジオインタビュー)。
これに関しては由美子さんの実感の方が当たっている感じがあります。
拍手の入り方といい、それ以外の空気といい、意外とこの作品、名古屋にフィットしてる気がします。
こてこてなところは多少大阪風味があるとしても。

今回、再演にあたりキャストが何人か変わっています。
一番の大きな変更はネイサンの手下3人組の1人、ナイスリー・ジョンソン役が田中ロウマさんから金澤博さんに代わっていること。
体型が明らかに横に広がりましたので、確かにクリエを見ている人は違和感を持つだろうなというのが良くわかります。
映画版のナイスリーはこんな感じの人ですから原点回帰ってことでもありますし、歌声は張りがありますし前任者にそこまでのこだわりがなければ、あとは慣れかと思います。
3人のコンビネーションという点ではちょっとぎくしゃくしてるかな、って感じはありますけど。

ただ、1幕中盤、サラがスカイから逃げ回るのを見てるナイスリーに後ろから突っ込むラスティを振り返って吹っ飛ばすというデブネタは予想以上に受けてました。
というか絶対やると思ってた。

今回見た感じではナイスリーの変更よりもむしろ、ハリーの方にちょっと違和感。
背の高さでは同じような感じ(ビッグ・ジューリー役の三谷六九さんとのバランスも)ですけどね。
上手く言えないのですが、中村昌也さんの斜に構えた感じが絶妙で好きだったので。
ミニモニちゃんと騒がれたのが原因かわかりませんが、残念です。

あと内君がクリエ以上にかなりスカイになってました。ハバナで素に戻らなかったしけっこう好印象。

●仲いいことは美しき哉
プライベートで仲がいい役者さん同士だと、容赦なくバトルし合えるという説がありますが、この日はそんな話。

サラ役の笹本玲奈さんと一番仲がいいドールズは、となるとたぶんちなっちゃん(秋山千夏さん)なのですが、それ故にか、ハバナのシーンでサラと殴り合いの喧嘩をしてる赤い服の美女は、実は千夏さんだったりします。

この日。

サラ「(女がスカイを誘惑してるのを睨み付けてる)」
美女「(意に介さぬように誘惑する)」
サラ「(つかつかと近づき、『ぐー』でぱんち)
  →(殴った後『へっ』と言って見下したかのように馬鹿にする)」
美女「『へっ』じゃねーーーー!(怒)

いやーもうやり過ぎ度MAXすぎて笑いました。
サラは鬱積したものをハバナで開放してるんだから、ここのサラは黒くなくちゃ。

酔っ払いが堂に入りすぎて、ドル・セ・デ・レチェを2杯目飲もうとするときにすでに椅子を空振り(座り損ねる)様子に笑いました。バーでこういう女性おるおる(苦笑)

そしてサラ、酔っ払いをやりすぎた結果、マジで噴水に落ちそうになり素で慌ててました(爆)。
初演以上に内スカイが生暖かい目で放っておいてる(呆れてる)のがむしろツボです。
惚れてる相手でもあれだけ爆発されるとそりゃ他人の振りしたくなるのはわかる(苦笑)。

「もし私がベルなら」、1週間前にFCイベントで聞いたときは、なんか調子良くなくない?と思ったのですがこの日は完全回復。風邪の後遺症を微塵も感じさせませんでした。さすがはプロ。

●ちんどん屋さんへのプレゼント
朝、ブロードウェイの街角。

スカイと、(飛行機3時間ぐらいで酔いが抜けるなんて酒強いのね)サラが朝の街を歩いているときに・・
街角から現れるちんどん屋一行、もといアデレイド様ご一行。

「スカイー、これ見て見てー 誕生日プレゼント(客席笑い)じゃなくて、結婚のプレゼントでね」

・・・由美子さん、それ素で間違えたでしょ(笑)
とはいえ、ネタで使えるんじゃないかと思うぐらいの台詞でした。

由美子アデレイド、何しろ台詞1つ目に名古屋弁入れてるぐらい遊んでるからなぁ。
あれもっと勢い良く言ったほうが面白いんじゃなかろか。

●リベンジって何だろう
由美子さんが自身で言ってた「リベンジ」が名古屋を見ればわかるかなぁと思ったのですが。
見た感じ、「ベストコンディションの維持」じゃないかなぁ。

この日のアデレイドはクリエの一番いい公演に匹敵するほどの出来だったし、音を出しにくいところもかなりクリアに出てた。

玲奈ちゃんとの「結婚しよう」は抜群だったし、クリエではいつも微妙な反応されてた「Bush And Beck」も反応含めて出来も素晴らしい。「俺を告訴しろ」の声の伸びもすごかったなー

ウェディングドレスで出てきて、ネイサンがいないからってあの般若の顔(笑)。
緩急織り交ぜてさすがの玩具振りでしたアデレイド。
G&Dで一番ほしいグッズはアデレイドとサラのキーホルダーなんですが。キャラ的に似合いそうですよね(爆)。

由美子さんの公式でコメントに書いていた方がいらっしゃいましたが、「由美子さんのアデレイドは『可愛い』というより『キュート』」と書いてあったのはまさにその通りだと膝を付いたわけですが、ある意味『愛すべきお馬鹿ちゃん』である訳で、「結婚しよう」でアデレイドがサラに諭してるのはある点、「肩肘張らずにさ、上手いこと相手を自分の色に染めちゃいなよ」という「肩の力を抜く薦め」なんだなぁと。

ある意味、由美子さんと玲奈ちゃんにどことなく通じるところがあるような気がします。再共演とはいえそこまで近い関係になっていないようですけど。「結婚しよう」のシーンもFCイベントでは出なかったしなぁ(写真が出てないから玲奈ちゃんも語りようがないんだけど。)

それにしても由美子アデレイド、ありえないほどの調子の良さでガッツポーズは出まくってるし、カーテンコールは楽しそうに歌ってるし、相変わらず玲奈サラはその意味では好対照・・・

中日劇場に予想以上にフィットしていた『ガイズ&ドールズ』、今日はマチソワです。
細かいところもじっくり見つつ、ただひたすらに由美子さんと玲奈ちゃんはじめ、出演者の皆さんの素晴らしい歌声に浸れる幸せをかみしめて。

なお、クリエ同様メインキャスト4枚の写真パネルは存在します。
さすがに舞台写真は飾ってませんでしたが。

おまけ
●今日のネイサン
「魂って文字の書き方忘れたよ」@ネイサン
「ひらがなで書けばいいだろ!」@ベニー

・・・今のところ別パターンが出ていない模様。アドリブ回はいつから始まるのだろうか。

●そういえば
妙にこの日は帽子が落ちまくっていた。
ネイサンが床屋を前に座っていたときに落ちた。(床屋さん役の中本さんが普通に拾ってた)

サラが(スカイが出て行くと知って)コートを勢い良くひっぺがしたために落ちた。
サラの動揺が窺えるようでかえっていいのかもしれない。
(アーバイド役のkumaさんが拾ってた)

あと、再演から「Sit Down」でナイスリーが左手に実際に酒瓶を持っていたりする。
どう回収するのかと思ったら、カートライト将軍(荒木さん)が屈んだナイスリーから引き取って、演台に戻してた。芸が細かい。

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『笹本玲奈FCイベント rena's tea party』

2010.8.15(Sun.) 14:00~16:00
都内某所

年に1回のFCイベント、去年に引き続き2年連続の参加です。

今回が5回目だそうで、5回コンプリート組もかなり手が挙がっていました
(20人以上いたと思う)。
今回は前回よりも場所が広く、それもあってか会員外の参加も可能で、30人ほど会員外の方もいらっしゃいました。

”8月開催”を実現するために、ガイズ稽古最終日の8月14日と、ガイズ名古屋入りの8月17日の間の「空白の2日」を使ってのこの日のFCイベント。

前週の日曜日には大阪梅田芸術劇場・ピーターパンで拝見しているわけで、この盛夏の中、大阪そして東京、はたまた名古屋で、その上、今月は稽古と本番でピーターパンとサラを行ったり来たり。

玲奈ちゃん自身、blogでちょっと触れていましたが、ピーターパン後、少し体調を崩したそうです。(この日も少し残ってました。)

玲奈FCイベントは基本、歌は少なめで、1年間の活動をビデオ中心に振り返る、という展開なので、この日も歌われたのは3曲。準備期間の関係もあって、3曲ともほぼ現在進行形の

 1.もし私がベルなら/ガイズ&ドールズ
 2.I'm Flying/ピーターパン
 3.ネバーランド/ピーターパン

の3曲でした。

聞いた感想としては、見ている方もピーターパンモードが抜けきっていないせいか、「ラストピーターパン」と本人発言の2曲の出来が群を抜いていて、もうすぐ始まるはずのM1の完成度は、玲奈ちゃんにしては意外でした(それ以上は本番までコメント省略)。

M2のあの早口言葉みたいな歌詞、「ウェンディ、マイケル、ジョン」だったのか。

ともあれ。

4月の新妻さんイベント同様、問題がある部分はカットで行きます(一部、裏で)。

◆屋根の上のヴァイオリン弾き
(2009年10月、日生劇場)
「ホーデルとパーチックのシーンの稽古は、演出の寺崎さんから千本ノックみたいな演技指導を受けた。初めての体験だった」と。

・・・はてさて「プライド」はどうなることやら。

◆レ・ミゼラブル
(2009年11月、帝国劇場)

「来年みんなファンテーヌに行っちゃうんだもん!さみしいよぉー

という本音が(笑)

・・・え、一緒に終わるから一緒に食事とか行けるじゃん。
食べ物姫とか食べ物姫とかと

◆「ウーマンインホワイト」
(2010年1月、青山劇場ほか)
「とにかく美帆ちゃんがうるさかった(笑)」

「でもそのうるささが懐かしくなって、つい1ヶ月に1回ぐらい電話してしまう」

・・・この人は(笑)

「稽古始まる30秒前まで賑やかで、しまいには自分がお守り役みたいになってました」

その当事者様からはコメントビデオあり。あ、天然でした。
「玲奈ちゃん15周年おめでとう」・・・や、まだだから(←玲奈ちゃん突っ込み)

「趣旨は事前に説明しました」のテロップあり(笑)

ちなみに岡さんとの”もうサボテンじゃない”話。
「キスはしてましたよ。私『キス女優』ですから(笑)」
「でも鬚が当たって痛いってことしか覚えてないです」

◆それぞれのコンサート
(2010年3月、東京国際フォーラム)
鹿賀さんからのビデオメッセージ。

「映画一人で見に行くんだよね?」
「うさぎ飼ってるんだよね?」
「もしかして根暗?」

・・・本人「なんで知ってるんですか」って撃沈してました。
まぁ普通に考えれば市村さん情報でしょうけれども。

◆ガイズ&ドールズ
(2010年4月、シアタークリエ)
稽古でのエピソード。

噴水のシーンでやりすぎてたら、

「お願い、新橋みたいだからホント止めて」とダメ出しされた(笑)。

噴水が機関車に見えるんだよ、ホント止めて」だそうで。

・・・夜のニュース「サラリーマンに聞いてみました」定番の
JR新橋駅烏森口(SL広場)をすぐ想像できてしまって噴きましたですよ。

ちなみにこの時の写真、噴水に横になって肘付いてました(爆笑)。

漢前過ぎるから名古屋の話かと思いきや、実はクリエの時の話だそうな。

なお、昨日は玲奈嬢のご自宅でのガイズ女子会だったそうで、その時の様子は秋山千夏さんblog香月彩里さんblogに載ってます。

千夏さんのところのコメントに「玲奈ちゃん、まだ立ち姿がピーターですね」と書かれてて笑いました。

◆ピーターパン
(2010年7月~8月、東京国際フォーラム・梅田芸術劇場)
”ビデオを見て振り返る”って企画で初めて古田さんのフック船長見た。
ありゃ面白すぎる。変わってないなー古田さん。

8年前と比べて、2点吊りの間隔が狭くなって前方向の回転が難しくなったそう。
その分、最後の前方向の飛び出しとか、回転の迫力が増すのだそう。

大阪楽の舞台裏映像が流れましたが、
爆泣の沙也加ウェンディに対して「俺のために泣いてくれてるんだぜ」とかやってる玲奈ピーター。あんた、はまりすぎ。
ちなみに沙也加嬢が会員番号ALL ZEROで垂れ幕に書き込みで乱入してました。

「ピーターパンをやっていて思うのは子供の素直な気持ち。
子供たちにとっては
ここにいるのはピーターパンであって笹本玲奈じゃない。
だから、一瞬たりとも笹本玲奈に戻っちゃいけない、と思って
ピーターパンでいつづけた。
でも大阪で1回、「信じるー」がなくて(初日かな)。
その時はさすがに一瞬笹本玲奈に戻った」そうな。

・・・・そのコメントを聞いて気づいたこと。

この日、2002年の笹本ピーターパン千秋楽の挨拶が流れたんですね。
その時は「笹本玲奈はピーターパンを卒業します」と、「ピーターパン」の姿で「笹本玲奈」としての挨拶をしているんです。

今回、大阪楽が恐らく笹本ピーターパンとの永遠のお別れのはずですが、でも今回の笹本さんの挨拶は、そういう個人的な事情を全く無視する挨拶だったんですね。

「ピーターパンとして」挨拶していたけれど、実は千秋楽の挨拶ですらなく。
「ピーターパンという作品はこれからも続いていく」という挨拶だったんですね。

この違いに笹本さんの女優としての成長ぶりを凄く強く感じたんです。
特に「ピーターパン」だからということもあるのでしょうが、役であって役者じゃない、役者である以前にピーターパン。
だから、そこに個人的な事情を本来は挟んじゃいけないわけで、それを忠実にやったことが凄いと思うんですね。

前回は笹本さんの卒業を前面に出して売った手前もあったとはいえ、でも今回だって30周年で笹本さんの再登板を前面に出した以上、事情はそうは変わらない。
前回「まさか再登板はないだろう」と言われていた時以上に、本人いわく「体力的に今年やっておいて良かった」というハードな役である以上、次にまた登板というのはそうは考えにくいわけで。

梅田芸術劇場千秋楽で、彼女の挨拶を聞いた時にとても温かいものを感じたのは、実はそういうことだったんだ、ということに気づいて。

1998年から2002年まで、「ピーターパン」でたくさん学んで、でも作品に十分恩返しが出来なかった思いがあったんじゃないかというのを言葉の片隅から感じて。
女優として成長した今年、2010年にこの役を演じて、作品に恩返しをができたことで、本当の意味で「ピーターパン」から卒業できたんじゃないか、と思えたのでした。

◆事務的な手続き
玲奈ちゃんいわく「オンラインゲーム始めたんですよ。でも戦う仲間がいなくて寂しいんですよ」といきなり言い出したもんだから・・・

司会とスタッフさん、玲奈ちゃん発言を丸無視。

「無視ですかっ?」って突っ込んでた玲奈ちゃんが面白すぎた。
ちなみにXBOXらしい。こちら
あの場で「ID教えて」と言いたかった人、何人かいたに違いない。

・・・・てな感じで。
サクサク進行でほぼ2時間。
ゲーム大会はテーブル対抗戦で、最終的に優勝グループが「ガイズ&ドールズ」の貯金箱(玲奈ちゃん謹製)をかっさらっていきましたとさ。

これでも随分はしょったんですが、結構喋ってくれたんだなー。

そういえばふと気づいたんですが、
新妻さんのトークが「自虐」なら、玲奈ちゃんのトークは「自爆」という印象でした。

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『ピーターパン』(5)

2010.8.8(Sun.)
15:30~18:30
梅田芸術劇場メインホール
2階A列20番台

芝居観劇で遠征が普通になっている私も、実は由美子さん以外の遠征は今回が初。
今までの最遠が由美子さんは博多座(Mとレミ)なのに、他の方は玲奈ちゃんが出たときのレミコンを彼女の地元・柏で見たのが最長距離。

今回は多分玲奈ピーターパンの見納めだろうし(タイトルに爆笑⇒こちら)、他の用件と組み合わせれば大した経費にならないと勝手に判断した結果(全然違いましたが)金曜の夜に家を出ました。

主目的だったはずなのに時間調整を失敗し、大阪駅北側からタクシーで劇場へ。以前来たときの記憶よりずっと遠かったのでロフト前にまで入ってもらって助かりました。

劇場前には『ピーターパン』と『モーツァルト』のポスターが並ぶ「お気に入り」仕様。
インディアンメイクコーナーはありましたが、東京会場では耳を澄ます限り出来が賛否両論だった似顔絵コーナーはありませんでした。

会場のサイズが東京国際フォーラムと違いすぎ、かつ自分の席の位置のせいもあり、かなり遠い印象。

とはいえ芝居の勢いの良さはそのままで。
1幕は玲奈ちゃんが充希ちゃんに見えるシーンちらほら。間近で見るとわかるけど、離れるとやっぱり似てるんですね。
動きはちゃんと男の子だけど、歌にはちょっと女声混じってる感じで、さすがの玲奈ちゃんといえどサラとの二役は影響があったぽい。

この日良かったのは2幕だなぁ。
今まで見た3回とも眠気を感じてたんだけど、「ピーターパンの心の声」を聞き取ろうとすると色々と興味深くて。

ピーターパンがウェンディに「行かない」っていうところの台詞のやり取りを聞いていて、思ったことがあって。

「大人になんてなりたくない」という言葉は、自分が両親に(特に母親に)捨てられた経験を持つピーターにとって、「大人になると誰かを捨てなきゃいけなくなる」という畏れを感じたからじゃないかって。
仲間を捨てるより、仲間に捨てられた方がいいじゃないか、と玲奈ピーターの背中が悲しげに語っているように見えました。

「永遠の少年」と称されるピーターですが、むしろ「永遠に孤独」というかのような病み方。
今回、れなさやコンビの集大成とも言える今年のピーターパンでとても印象的だったのは、沙也加嬢の人物像の大きさ。彼女は若くして見かけによらず相当な苦労人なので、彼女が演じるウエンディも、そして彼女自身も包容力が生半可じゃない。

ピーターは相当な意地っ張りで、みんながウェンディと一緒に帰るといっても、自分はここに残ると言うわけです。

その意地っ張りさというか、一度決めたら梃子でも動かないところとか、フック船長に図星突かれてむきになる負けず嫌いのところとか、要するに玲奈ちゃんそのものだってことです(笑)

図星突かれてフック船長のペースに乗せられてくピーターを陰から心配そうに突っ込むタイガーリリーがなんか微笑ましい。

玲奈ちゃんと沙也加嬢が親友になったときに意外だったのですが、ことここまで通じ合えばもはや友情なんて理屈じゃないんだと、そう思う訳です。
玲奈ちゃんは弱音を吐けるタイプじゃなさそうだし。(お母様が一度しか相談されなかったって言ってましたから)

フック船長とピーター・パンも意外に似た者同士というか、ウェンディお母さん獲得合戦をやってる時点で「部下(仲間)思いの寂しがりや」ってとこで似てます。

作品萌えキャスト萌え親友萌えがぐちゃぐちゃに混ざってもはや何が何やらですが(笑)

玲奈ちゃんがピーターパンにぴったりでというのは性格からしてどそっくりという話と、それを公私ともに優しくフォローするサヤがいるからこその今年のピーターパンだったのでしょう。

日ネタを少々。

せんちょ「おまえはいつも飛んで逃げるじゃないか」
ぴーたー「そんなことはしない」
せんちょ「もう一度聞くぞ。飛んで逃げはしないな」
ぴーたー「何度聞かれても同じだ!」

初めて玲奈ピーターからアドリブの返しが帰ってきて喜ぶ船長、つか半分じゅんさんの素(笑)。

3幕最後、比企さんのジェーンのマイクが突然お亡くなりになり、生声で劇場内に響く。玲奈ピーターは声量を若干落としてフォローしていました。

3幕海賊船上、タイガーリリーは武器のロッドを落としてしまい。何とか繋いだとはいえちびっと残念。

3幕、ピーターとフック船長の一騎打ち、何とフック船長の剣が鞘から抜けず、ピーターまさかの待ち状態ですが、余裕の姿勢で待ちます。
「お待たせしました」が単にリアルでした(笑)
「おう」とか返してたかなピーター。
フック船長、戦う前から負けてるよ?(笑)

それとも鞘だけに剣でピーター傷付けるのは許さないとか(爆)

3幕「死んでしまうの?」をウェンディが言って、それを「かわいく」じゅんさんがなぞって笑いを取るのはいつものことですが、ウェンディがのってしまったwので、2人一緒にじたんだダンスやってて笑いました。あれじゃただの仲良しだよ(笑)

そんなこんなで幕。

2階席から見てもカーテンコールの直行フライングは凄すぎる。2階席が埋まらないから配ったぽい友の会系の中年の方も口々に「おぉっ」と唸ってました。さっきはつまらなそうに靴から足投げ出して見てたのにね(そこまでするぐらいなら来なきゃいいのに)。

フライング終わった後に玲奈ピーターがいきなり振り返り、隠し持っていた武器、もとい妖精の粉をキャストに振りかけ、客席ともども大きく湧く。

隣では沙也加嬢が爆泣き状態で、お母さんの比企理恵さん、お父さんの橋本じゅんさんが頭なでなでしてあやしてました。
や、今日はあなたが泣く日じゃないんですが(笑)。玲奈嬢とのお別れでこらえ切れなくなったらしい。

そんな中、いつもよりサラに冷静になったピーターパンからのカーテンコールご挨拶。

本日はNTTDOCOMO presents、ブロードウェイミュージカル「ピーターパン」に来てくれてありがとう。
楽しかった?(客席好反応)
また見たい?(客席好反応)
また見たいってみんなは名古屋へGO!
(客席、キャスト不意を突かれて爆笑)
名古屋へGO!ってのはオチなんだけど。
(ピーターパン姿でオチとか言わない!笑)

ピーターパンは今年30周年。
これから40年、50年、そして(苦笑しつつ)100年と続けて行けるよう、皆も応援してね!
本日はありがとうございました!

・・・やっぱり役になりきったカテコ挨拶は大丈夫なのね。

このあたりについては、思っていたことをほとんど沙也加嬢が書いてくれたのでびっくりしました。→こちら

玲奈ファンとして、沙也加嬢の流した涙に、ひとかけらの嘘がないということを、理屈でなく感覚で捉えられたから。
今年のピーターパンでの共演が叶った奇跡と、それを見届けられたことに心からの感謝を。

短い言葉で振り返った玲奈嬢と、沢山の言葉で振り返った沙也加嬢。最後まで好対照の名コンビでした。

そして東京楽サプライズの再来!

沙也加ウェンディが玲奈ピーターの背中に手を回して
逃げられないようにしてから(爆)
本当のキッスでございました。

なんか「逃がさないわよっ」っていうウェンディの声が聞こえた気が(笑)

で玲奈ピーターパン動画発見。
ウェンディがしなだれかかってるのもいいし、ピーター大回転もあるけど、
何より爆笑したのはピーターが船長の頭をなでてる(爆笑)
夜中に腹筋に悪すぎる。(音出ます)→こちら

遠征のお土産。
「お母さんになってください」フック船長系大阪版チラシと、結局買ったトートバッグ。
ちなみにWIWのがいまだに現役です。かなりヘタれたけど。
白は使いにくそうだなぁ。でも黒はフック船長だしなー。

明日からサラかな。
今日の新幹線でれなさや帰京と予想。
(劇場は一緒に出てきたとのこと)

※ちなみにどっちも当りだそうな。

早く男の子を捨ててくらはい(笑)
再来週とその次の週、名古屋遠征です。

で実は来週、FCイベントだったりするんですね。
なんか毎週お会いしてます?8月。

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『ピーターパン』(4)

2010.7.31(Sat.) 15:30~18:20
東京国際フォーラムホールC
1階1列22番(ドリームシート)

2010年ピーターパン2回目、この日も玲奈ピーターパン。
玲奈ピーターパンの東京楽日です。

ピーターパンの開演前放送は日替わりで、ピーターパン2人と、ウェンディ、フック船長と4種類ありますが、東京初日と楽日は当然のごとく2回とも玲奈ピーターパン。大阪楽日もそうでしょうから、結局1種類しか聞けないで終わることになりそうです。

ご存じのとおり、この作品のセンターブロックはセブンイレブンのみ扱いのドリームシート。
去年に続き1回はドリームシートにしたのですが、発売当日の午前10時すぐにとったせいもあって、席番は1列22番。
座席表を見ていただくとわかるのですが、まごうことなきセンター中のセンター。
遮るもの何もありませんが、目線は来ない席です(笑)。

しかしさすがは玲奈ちゃんの持ち役。
前回も違和感なく見られましたが、近くで見ても間違いなく男の子。

この日は東京の玲奈楽ということで、日替わりネタがハプニング含めて多い多い。

○結局ウェンディ最強
1幕最初、ダーリング家の風景。
ナナを追いたてるダーリング氏(橋本じゅんさん)が、下手側にナナを追いたてる時に、一緒にウェンディも追い込んでしまい(笑)、ウェンディの機嫌をえらく損ねまして。

下手側に捌ける瞬間に、一瞬ウェンディが止まったんですよ。
あれは多分サヤのアドリブ。
全身から怒りが溢れまくってる(爆)。

怒りまくったさやウェンディの勢いに恐れをなして(笑)「ウェンディごめん」と素で謝ってるダーリング氏が面白すぎです。

あぁ、父親っていつまでたっても娘には敵わないのね(爆)。

○矢はどこに
2幕、ピーターパンがウェンディをネバーランドに連れて帰る・・ことを知らない仲間たち。
妖精・ティンカーベルの意地悪(嫉妬ともいう)により放たれる矢が・・・・
放ったら落ちました(笑)
上手側に普通に矢は落ちたのに、あれ、ウェンディになんで刺さってるんだろうみたいな(笑)。
どうも前方席にしか気づかれなかったらしく、何事もなく進んで行きましたとさ。

○あれは気の毒だわ
ピーターパンの衣装、緑色のタイツを着ているのはよく知られている話ですが。
この日の最大のハプニングは、2幕・タイガーリリーとの仲直りシーン。
「最高の友だち」の2人デュエットを軸にしたダンスシーン。

ふと見てると、玲奈ピーターパンの左足側が何かおかしいんです。
もともと、ベルトで止めてあったらしい四角形の物体(たぶん音響系の器具)が何とタイツの中を下に落ちていきだしまして。
最前列で見ているだけあって、玲奈ちゃんが焦っているのがもろわかり。
※しかも音響系の器具なので、変に動くと雑音が入るんですね(ちょっと”ザザッ”という音もした)。

落ちないように手で押さえたいのに(実際に二度押さえた)、ちょうどダンスシーンだからいかんともしがたく。
当初はダンスにも影響があったものの、次第に下に落ちていくにしたがって影響もなくなって。
というか途中から落ちていくようにしてましたね。
あれで上におしとどめようとするとかえって不自然なシーンになりますからね。正解だと思います。

さすがに楽日にこんなん起きるのは、いじめですね(苦笑)。

○病んでるなぁ
玲奈ピーターパンで一番感じるのは、トラウマ感。
この作品は総じて「母性」を求める登場人物だらけで、「お母さん」を求めているわけですが、その中でも特筆すべき病みっぷり。

玲奈ピーターパン初日で、あの天真爛漫な野生児が、どこであんなにナイーブになったのか見つけられなかったのですが、この日ようやく見つけて。

2幕で「お父さん」として仲間を「子ども」として叱った時に「あっ、僕はこのままじゃ『なりたくなかった』大人になっちゃう」って気づいたんだなと。

そこからは本当に必要以上に仲間を遠ざけていくわけなんですが、ピーターパンの孤独さがびんびん伝わってきまして。
1人になったピーターパンの危機をティンクが救い、ティンクの危機を客席と一緒にピーターパンが救って、客席と舞台が一体になったところで放たれる2幕最後、玲奈ピーターパンの決め台詞のあまりの格好よさに絶句。

2幕のピーターパンの落ち込みようが凄まじかっただけに、客席の声援の力もあるとはいえ、ピーターパンが自分の意志で、自分の力で立ち上がって海賊船に向かっていく様はまさに「勇気」そのものでした。

『大人になんてなりたくない』というのが玲奈ピーターパンで異常なほどにはまっていたのは、本人が25歳という微妙な年になったのも影響しているんでしょうね。自分を見つめ直すためのネバーランドなんだろうなと思う。

「30周年」記念ということもありますし、本人の意向もあったでしょうが、それでも今年玲奈ピーターパンを見られたのは、とても大きかったし嬉しかったです。

○フライング
ピーターパンのフライングは主に横方向のフライングなので、最前列といっても遮るものがない、以上のものではないのですが(とはいえ速度の速さはさすがです)。

3幕最後(カーテンコール)のフライングには度肝を抜かれました。

先ほども書いたのですが、この日はどセンターのどセンター。
そして縦方向のフライングは速度の減衰を防ぐためにまっすぐに飛ぶわけです。
となるとどうなるか。

目の前にいる玲奈ピーターパンがまっすぐ自分に向かってくるわけです。
自分に向かって飛んできて、そのまま自分の上を飛んでいくという衝撃。
自分に向かってナイフを持ってまっすぐ向かってくるのに、自分の身体をすり抜けちゃうような感覚かも。
(当然、そんな経験はありませんが←あったら困る・・・笑)。

いや、他の舞台なら絶対に「22番の席の人は立たないで」と言われそうなところです。
そういうことを言われなかっただけに、実際体験するとインパクトは大きいです。

妖精の粉は頭からたっぷりかぶりました(笑)
自分にかかってるのだけで20枚近くあったな・・・記念に持ち帰りましたです。
ちなみにドリームシートの記念品の「妖精の粉」とは別物です。
ちょっと写真がぼやけてますが→こちら

そういえばフライングといえば舞台中央から回転でやるところが凄すぎる。あれ分速何回転なんだろうってぐらいすごい回転で、ほとんどフィギュアスケートかってぐらいでした。

玲奈ちゃんの役的なイメージって、フィギュアスケートだと七瀬帝なんだよなー(@ワン・モア・ジャンプ)
ちなみに新妻さんが一色緋夏だったりする(とかいうと怒られるんだろうか・・爆)

○カーテンコール仕様
この日は東京の玲奈ピーターパン千秋楽ということなのですが、何もしようとしない玲奈ちゃんに向かって、じゅんさんが「挨拶しなよ!」と声をかけていたのにちょっと噴き出してしまった。
じゅんさん(フック船長)が言ってるのが尚更面白い。

「今日はありがとう!また遊びに来てね!」という玲奈ピーターパンの一言で幕。

本編、れなピーターパンがさやウェンディに「でれー」っとしてるところツボすぎる。
なんか「お父さん」ってウェンディに言われたときのピーターパンの顔が「にへらーっ」って吹き出しがぴったり来ていて凄い。

が。それだけじゃなくて、この日はサプライズあり。

皆が「ばいばーい」ってやって幕が下がっていくところで、さや(ウェンディ)がれな(ピーターパン)に何とキスをしまして。

いやー、れなさや萌えとしてはあれ以上のシーンはありえません。
さやは単体で見ると厳しいんだけど、こういうサービス精神って凄く好き。
役としても全然間違ってないし、「東京公演終了のご褒美」と思えばとっても正しいプレゼントだと思うし。
いきなりキスされた時のピーターパンのビックリ顔が、ピーターパン顔でもあり、リアル玲奈ちゃんでもあり。

いや、ごちそうさまでした(爆)。

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