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『ガイズ&ドールズ』(4)

2010.4.6(Tue.) 18:30~21:25
シアタークリエ 1階5列10番台中央

笹本さんFCにお礼を申し上げつつ、ありえないほどの良席に着席。

クリエは芝居を見るのは2作目(「この森で天使はバスを降りた」が初めて)。
今まで良席取るなんて思いもしなかったから気づかなかったんですが、クリエのセンターってとてつもなく通路が狭くて入りにくいんですね。

上手いこと開演10分前にクリエにたどり着けたので、DOLLSの皆様で混み合う地下2階ホワイエ、玲奈サラと由美子アデレイドを携帯カメラでぱちり。この組み合わせで撮ってる輩なんて自分ぐらいなんだろうな(苦笑)。

この作品のチケットの割り当ては劇場の状況を見る限り、前4列はジャニーズ系で、5列目からが一般枠。実際、笹本さんFCからもここでしたし、由美子さんのところもここでしたし、ナビザもこの列から出たらしい。
で、何が起こるかというと、そういうシーンのものすごい温度差です。

主役の内君が出てくるまでに結構な時間がかかる割に、”スポーツ新聞とかワイドショーとかで賑やかされる話題の瞬間”までは意外に時間が短かったりするわけで。(日刊スポーツ芸能面にそのものずばりのカラー写真が載っててびっくりした。)

玲奈ちゃんはそういうシーンは基本いつものことだから、ひっぱたく方が性に合ってるし(←こら)、単体で見ても玲奈ちゃんのここの歌のシーン、歌声綺麗なので後方席からはさざ波のように拍手が来るのですが・・・・

つまるところ、5列目と4列目の境目は、まるで津波と凪のような境界線なのです(苦笑)。

玲奈ちゃんは取材でも答えてたけど、キスシーンについては「あるのが当たり前」の女優さんで、レミゼ・サイゴン・ベガーズ・ミーマイ・ルドルフ・回転木馬と思いつくだけで6作品、で今回で7作品目。ほぼ2作に1作の割合です。

ちなみに「キスシーンが苦手」とコメントしたことがある(「そういうシーン私にはないですもん」とまで言っていた)由美子さんはだいたい3作に1作ぐらいの比率なので、それからすれば多い方でしょう玲奈ちゃん。

そして今日もネタバレ全開です。
ご観劇前の方は絶対に回れ右を!







さて今回の『ガイズ&ドールズ』、ネタバレ突入済みなので、どこもやりそうもない全曲レビューに挑戦してみます。というか自分で忘れそうなんでこれがまた(笑)。

◎Stage 1 Act1「本命予想のフーガ」
錦織さん演じるネイサン・デトロイトの舎弟3人組こと、ナイスリー(田中ロウマさん)、ベニー(TETSUYAさん)、ラスティ(田川景一さん)メインによるオープニングチューン。ここから既にキャラが立ってるのがナイスリー。つかベタなのに何で面白いんだろうなぁロウマさん。

◎Stage 1 Act2「清く正しく」
玲奈ちゃん演じる軍曹・サラの初登場シーン。なんか堅物イメージじゃないんだよな玲奈ちゃん。街角で客引きするお姉様にまで容赦なくガン付けまくってる。

「きーよーくただしくいきーましょー」って”ひらがな”でイメージが残る、ある意味この作品1の洗脳ソング(笑)。

「私の言葉は皆さんの心まで届かないんです」って12月公演「プライド」の麻見史緒お嬢みたいなこと言ってるしなぁ。

◎Stage 1 Act3「頼むぜ、ネイサン!」
錦織さん演じるネイサンを引っ張り出す初登場シーンがここ。何気に3人組+ネイサンに巻き込まれる居場所のない床屋が好きだ。
ネイサンがここで初めて「アデレイド」の名前を出して、由美子さんの初登場シーンもここですが、退場シーンが既にお笑いという(爆)。
お姫様だっこって言わないなあれ、荷物運びか(笑)

◎Stage 1 Act4「清く正しく(リプリーズ)」
ここでようやく内君演じるスカイが登場。クラップゲームの胴元のネイサンが、賭け場代を稼ぐべくスカイを焚きつけるシーン。ネイサンがスカイに「落とせるか賭ける」相手が、堅物サラという次第。

◎Stage 1 Act5「巡り会う人」
で、いきなりサラとスカイは早くも心通じ合うようなデュエットしてるわけですが・・・・ここが例の1stなんちゃらシーンです。
見所は玲奈ちゃんの張り手です(←色々違う)。

◎Stage 1 Act6「ブッシェル・アンド・ペック」
由美子さん演じるアデレイドの本職シーンの最初。
というか今回のクリエ版、もはや「売れっ子ショーダンサー」という設定がどっかいっちゃっている感じさえあるんですが(笑)、DOLLSのダンサー4人従えてのステージですが、踊りのメインはDOLLS4人。
そしていまだに見分けが付かないワタシ(笑)。

ブロードウェイ盤CD聞くと、由美子アデレイドはかなりイメージに近いです。
高音はきついけど。

◎Stage 1 Act7「アデレイドの嘆き」
1幕のアデレイド目立ちシーンが立て続け。
というかこの2シーン以外はほんとちょっとしか出てきませんから1幕。
「好きだけどめちゃくちゃ難しい」と由美子さんが言ってる理由がよく分かる曲です。
ホント、日本語ってなんてミュージカルに向いてない言語なんでしょうね。

ただ、由美子アデレイドのキャラはこの曲でほぼ確立、さすがです。
「綺麗キャラ」から「お馬鹿キャラ」へ一気にハンドルを切ります。
そしてそっちの方がイキイキしているという由美子さん(笑)。

◎Stage 1 Act8「ガイズ・アンド・ドールズ」
タイトルチューンとして2幕でも歌われますが、この日本語版、歌詞含めて海外版と
遜色のない出来なのは凄いと思う。

◎Stage 1 Act9「私が鐘(ベル)なら」
結局ハバナに行っちゃうサラちゃん。酔っぱらい「ヘンテコダンス」(本人談)でスカイに迫る女吹っ飛ばして大げんかになって抜け出した後の曲。

ちなみに大げんか前のところが内君のもう1人の女性との”そういう”シーン。

玲奈ちゃんのダンスって酔っぱらっても、軸がしっかりしてるからほんと惚れ惚れするぐらいきれい。立ち姿とダンスのかっちりさ、スケートリンクでもさぞや絵になるんでしょう(←最近1人でスケートリンクに立つ乙女らしい。)。

この曲の玲奈ちゃんの酔っぱらい的な崩した歌い方大好き。音程をきっちり取った前提で揺らしてるから聞いてて心地良い。というか肩を抜いた歌い方の方が彼女の魅力が絶対出るのに、力入りすぎた曲多すぎるんだよなぁ。おかげで彼女では「All For Laura」とか「愛してる、それだけ」みたいな大ナンバー聞けるわけだけども。

それにしても酔っぱらいのサラがスカイにお姫様だっこされてじたばたしまくるのが・・・玲奈ちゃん全力過ぎる(笑)。あれで実は絶対落ちないように暴れてる(力の入れる方向を調節して抱える負担を減らしてる)んだからあなどれないんだよなぁ彼女。

◎Stage 1 Act10「はじめての恋」
1幕最後のデュエット、のはずが歌の終わりとともに話はとんでもない方向へ・・・

玲奈サラが急に事務的に対処し出すあたりがなんか中の人と妙にシンクロしておかしい。なんか「ぼくの妹」(TBS系)の大河原春奈お嬢様みたいだ。

25分の休憩の後、2幕へ。

◎Stage 2 Act1「ミンクなんて返すわ!」
アデレイドNew Stage。衣装的にはこっちの方が好きかな。
何しろ背が低いから衣装を選ぶと言いますか年齢(以下略)。
由美子アデレイドってこの曲にもかかわらず、なんかムード歌謡のイメージ。
なんか「星屑の街」を思い出す。一緒に踊ってるのは女性だけど今回。

◎Stage 2 Act2「アデレイドの嘆き(リプリーズ)」
1幕だと高音がきついところがある曲ですが、2幕は短いし感情移入ばりばりでとっても大好きなシーン。アデレイドは大人になりすぎた少女という感じかも。

◎Stage 2 Act3「一番の願い」
サラのお祖父さんからサラへの思いやりソング。
玲奈ちゃんということもありどうしても草刈正雄さんのジョン卿が歌うミーマイの曲を思い出してしまう。

◎Stage 2 Act4「女神よ今夜は淑女でいて」
スカイの見せ場、原語の方が有名な「Luck Be a Lady」。
キャリア十分なアンサンブルの厚みある声に支えられ、長身の内君のスタイルの良さが光ります。内君と錦織さんの格好良さってそれぞれ別のところにあることを実感。

この曲の直前、下水道のクラップゲーム現場にスカイが殴り込みますが、ここで借用書を書くところがネイサン・錦織さんの日替わりアドリブシーン。

スカイ「俺に魂を賭けろ」
ネイサン「魂って書くつもりが『塊』って書いちゃったよ(客席爆笑)」
ベニー「ひらがなで書いてろよ」

ベニーは返しがもはや面倒くさくなってこれ一本らしいです(笑)。

◎Stage 2 Act5「俺のせいさ」
別名”アデレイドぶち切れソング”(笑)。要するに由美子さんの得意シーンです。

ネイサンの懺悔も何しろ錦織さんだから面白くてどーしよーもないんですが、それに増してネイサン無視しまくってアデレイドが突っ走りまくるのが面白くてしょうがない。

こういう曲でイキイキしてる由美子さん見てると、やっぱりこのヒト、コメディエンヌだと思う。

アデレイドも怒っているのにネイサンを切り捨ててる感じがないのは良いよなと思う。

◎Stage 2 Act6「座れ!舟が揺れるだろ」
私的和訳は「座りやがれてめえら」だったんですが(爆)。
リードボーカルのナイスリー(田中ロウマさん)の歌声も凄くいいのですが、救世軍の皆さんが一緒に踊ってるのが面白すぎる。

それにしても上手側に注目。サラの玲奈ちゃんも変な踊りしてるし、噴いたのがブラニガン巡査の井上高志さん。あんな堅物なのにねぇ。カートライト将軍の荒木里佳さんもいい味出し過ぎ。

◎Stage 2 Act7「野郎どもの清く正しく」
シーン的には前のAct6から続いていますが、「スカイがネイサンとの賭けに負けた」ことを聞いたサラが何かを察知して出ていくところがここ。
「スカイが賭けとしてサラをハバナに連れ出したわけじゃない→スカイからサラの気持ちにサラが気づく」という流れですね。

◎Stage 2 Act8「アデレイドとサラの出逢い」
いやー、どっち見ろっていうんですかシーン。
今回の席は途中まで左目でアデレイド、右目でサラ、途中でひっくり返って最後まで。

玲奈ちゃんもここのシーンは今までの溜めてきたものをいきなり出すかのごとく全力でぶつかりまくってくるから、満足感ありすぎ。
なんかこの日は由美子さんがちょびっと作詞した感じがあったのは気のせいかしらん。

最後にアデレイドから満面の笑顔でサラに握手を求めるのが大好き。上手側から見られますが、サラの表情が横顔になっちゃうんだよなぁ。

初めて笑顔で対面する役柄の今回だけど、2人同時に見てみると似てるようで全然違い、違うようでめちゃくちゃ似てる由美子さんと玲奈ちゃん。
12月の玲奈ちゃんと新妻さんも、そういう意味では今までの感想と違った印象を持つんだろうな。

◎Stage 2 Act9「結婚するわ」
◎Stage 2 Act10「清く正しく(リプリーズ)」
◎Stage 2 Act11「ガイズ・アンド・ドールズ(リプリーズ)」

内君のちょっと笑えるシーン(ネタバレ略)の後、ほとんど続き技でカーテンコールになだれ込み。

というか結婚式場押さえるのネイサンが忘れたからって、「下水道でどう?」って言うビッグ・ジューリ、あんまりです(爆笑)。
あぁアデレイドってそういういじられキャラなんだなもはや。

この日は由美子さんから玲奈ちゃんにアイコンタクトして頷き合ってたのが「今日も良かったね」って言ってるみたいでとてもどきどき。

そういえば、正統派ウェディングドレスな由美子さんに比べ、ボーイッシュな感じの玲奈ちゃんのドレスはなんかちょっとバランス良くない。

確かに2人とも普通のウェディングドレスだと、ミーマイそっくりという話は分かるんだけど、別にそんなのいいんじゃないの?とか思う。
(つかこうなったらいっそのこと由美子さんのマリア公爵夫人と禅さんのジョン卿とか見てみたい)

エンディングシーンもカーテンコールもそうなんだけど、普通なら由美子さんも玲奈ちゃんも笑顔見せるタイプじゃないんですね。本編を引きずるタイプという意味で似てるのですが、今回は由美子さんが満面の笑顔なのに対して、玲奈ちゃんは終始堅い表情。
由美子さんに至っては踊りながら歌ってるのに。というかカーテンコールでこんなに楽しそうにしてるのなんていつぶりだろう。

その割に由美子さんは錦織さんと腕組んでないのに、玲奈ちゃんは内君としっかり腕組んでたりするんですけどね。

演じるキャラの違いという意味でいっちゃえばアデレイド&ネイサンはお互い独立した関係で、サラ&スカイは甘える関係なのかも。

・・・と書いてきたら何なんだろうこの長さ・・・
前売りチケットこそ全然残ってない作品ですが、そろそろ春休みも終わるし、当日のキャンセル分とかが窓口にいきなり出てきそうな時期なんだよなぁ。
現時点であと2枚あるのに、なんか悪い予感がしてしまう・・・。

○追記
4月7日読売新聞関東版に結構大きい「ガイズ&ドールズ」広告。
「満員御礼」の文字が嬉しいは嬉しいんだけど、「満員ならチケット入手できないんじゃない?」と思ってしまう気が(笑)

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コメント

お邪魔します。実は初日のレポを読ませていただこうかどうしようかと、見たいような見たくないような感じで、挙句斜め読みさせていただいていました。
でも、考えると今回は一度しか行けないので、ポイント抑えておいた方がいいかなと思いまして、ひろきさんのポイントならば、きっと私が押さえるべきポイントだろうし(笑)
月ミュー座談会と併せてますます楽しみになってきました。

投稿: ぴらふ | 2010/04/08 07:54

コメントありがとうございます。
ネタバレの危険性に負けず、ご覧いただいて恐縮です(ぺこり)。

観劇予定入ってらっしゃるんですね。ぴらふさんの感想がとても楽しみです。
ミュ方面から語ってるblogがあんまりないので、
自分の感想が異端じゃないかと不安でして(笑)

始まる前は普通の期待度だったんですが、贔屓が2人含まれているってことがどんだけ(財布的に)危険なのかを実感してます。
玲奈ちゃんもクリエの広さを掴んだようなので一安心です。由美子さんはここでライブもやったし、100人から2500人劇場まで渡り歩くから心配ありませんし。

今回の日本語版CD欲しいんですよね。

投稿: ひろき | 2010/04/08 19:43

きょう見てきました。
ひろきさんの、ブログから知識を得ていたので、由美子さんの歌の部分楽しめました。アデロイドの嘆きと、玲奈さんとの
サラとアでロイドの出会いはお気に入りでした。今回の由美子さんの扱いは、よかったのでまあ満足しましたよ。歌の部分多かった。

投稿: てるてる | 2010/04/11 01:58

てるてるさん、こんばんわ。

全曲レビューがお役に立ったようで苦心したかいがありました。

アデレイドはすっかり由美子さん色に染まってしまって独壇場って感じですし、演出家さんGJって感じです。
(多分、歌っている時間は全出演者中で由美子さんが最長です)

客層がアウェイなのに、最後には全部持っていく由美子さんはさすがだと思うことしきりです。

投稿: ひろき | 2010/04/11 02:28

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