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『ガイズ&ドールズ』(6)

2010.4.15(Thu.) 18:30~21:25
シアタークリエ 1階11列20番台(センターブロック)

玲奈ちゃん&由美子さん確変状態のこの日。

あいにく仕事が長引き、車を拾って客席にたどり着いたのは18時29分。
ほとんど最後の客として滑り込みましたが、苦労しただけあってお2人の出来は素晴らしいの一言。

もともと由美子さんの芝居は昼公演より夜公演、それも1回公演より2回公演の夜の出来が一番良いタイプなので、迷った揚げ句にこの回を選択したのは正解でした。
カーテンコールでスタンディングになるだけのことはあったと思います。

玲奈ちゃんの芝居の掘り下げはどんどん深くなっていくのに、でもそこで内君とはシンクロしないんだよなぁ。
なんかもう合わせるの放棄した感じさえする。

●今日のハバナ
寄った揚げ句に人の背中(アロハシャツ)を太鼓みたいに叩く
玲奈サラ。
すげぇ、そんな遊び方あるのか(驚)

●今日のたま(笑)
「魂にムって入ってるよな」
「あぁ入ってるな・・・・・さっさと書けよネイサン」byベニー

●今日のネイサンとアネサン
...正しくはアデレイド。
「俺を告訴しろ」のシーン、由美子さんのマイクは極限まで絞られています。というかあれなら生声でいい気がします。

錦織さんの喉はやはり1日の休演日ぐらいじゃ回復しなかったらしく、もはや会期中この状態のままでいくことを覚悟したごとく、アンサンブルさんが熱い熱い。

メインの4人中、ムードメーカーだった錦織さんがその状態で、内君は最初のころのいい意味の丁寧さが消えて、スカイじゃないシーンが増えてるのが悲しい。

この作品のテーマはある意味「女は強い」なんだけど、玲奈ちゃんと由美子さんが両車輪でぐいぐい引っ張ってて、この2人が片方でも不調になった時点でがくんと作品力が落ちそうな感じがします。

「ブッシェル&ペック」の後、楽屋でアデレイドを待ってるネイサン。
「bushel and a peck~」の後「ルル~ルル~風邪にはルル~」
だから(笑)

●今日のアデレイド
超絶速読シナリオのアデレイドには台詞噛みが付きものですが、この日は今まで見た4回の観劇の中で間違いなく最小、1回。

その1回というのが、「スカイとアデレイド」という、この作品ただ1箇所存在する組み合わせなのですが、ちょっと噛んだ感じのアデレイドを前にして、スカイは内君に戻っちゃった感じ。

さっきもちょっと書いたのですが、初日に比べると、内君のスカイはところどころに「内君の『素』」が見えることがあって、芝居とか役者として見るとちょっと座りが良くない印象。もちろん、そんな表情が好きというファンの方の気持ちは分かった上で、です。

ここでスカイの反応を見て由美子さん演じるアデレイドは、いつもよりかなり強く上から嵩にかかるように罵倒したんですね(台詞はいつもと同じ「どうして男は結婚して家庭を作ろうとしないの」ですが)。

いつもはここ、もっとコミカル風味入れるのに、この日は完全なマジギレモード。

引き金を引いたのが自分の噛みとはいえ、流れを見ていると「素に戻った」彼を、役の世界に引き戻すためにあえて強く叩きつけたように、自分には見えました。
緩みかけた空気が一瞬で引き締まったような感じが肌で感じられて。
あんまり由美子さんってそんなことやらないんですけどね。

もう1つのシーン。
アデレイドが噛んだんじゃなくてサラが変だったんですが(←正直珍しいです)、2幕「アデレイドとサラの出逢い」でサラが”びえーーん”と泣く直前。
玲奈ちゃん、なんか笑いがツボに入っちゃったようで、いつもとちょっと違う。
何しろ、客席前方から笑いが起きるぐらい。

玲奈ちゃんは意外に笑い上戸なので、”これはまずいかも”と思っていたら、由美子さんが台詞の溜めをいつもより長くして玲奈ちゃんが立ち直るのを待ってた。
玲奈ちゃんもそれに応えて笑い声からコメディチックな泣き声に強引にシフトして解決させてて、2人してなんつー力技やってんだ、ってぐらい凄くてちょっと感動。

そういえば「猫背気味なのが由美子アデレイドが『売れっ子ショーダンサー』に見えない理由かも」と前回書きましたが、ずいぶん改善されていました。というか初日とか相当由美子さんが恥ずかしがってやってたような感じだったのですが、割り切ったというというのか、あぁいうポジションの楽しみ方を思い出したというか(爆)どんどんイキイキしてきました。お酒を控えているだけのことはあるのかもしれません(苦笑)。

●もし彼が素なら

という曲がありそうなこの作品ですが。

さっき「素じゃ困る」と書いておいて難なんですが、でも本人のキャラに絡ませた役の演出なら話は別。

2幕ほぼ最後、内君の唯一のコスプレシーンで彼は太鼓とともに登場するのですが、

 何ですかそのやる気のなさそうな”スカイ”は

念のためですが褒めてますよ

演出で変わったところらしいんですけどね。

これまではここ、コスプレが恥ずかしいということぐらいで普通に太鼓叩いてたのですが、今、ここで出てくるスカイはいまやとてつもなく嫌そうに太鼓叩くのですよ。

で隣のサラに「しゃんとしなさい!」と突っ込まれて
仕方なくちゃんとするという(笑)。

いや、これ最強に笑いましたですよ。

元罪人とはいえ、そんなにすぐ180度ひっくりかえって救世軍に心酔するのかなぁと思っていたから、却って「サラに掴まっちゃって嫌々ながら」の方がリアリティがあって。
で、そんな”スカイを尻に敷いたサラ”を楽しそうに「やったね~。こっちの世界(女性が男性を手の上でいじる世界)へようこそ」と笑いながら突っ込んでるアデレイドが面白くて、楽しさ倍増。

・・・・楽しみ方が間違っているという自覚はしているつもりですけど。

玲奈サラは「清く正しく生きましょう」と歌っているより、「ブロードウェイを片っ端から斧で叩きのめしたい」と言ってる方がいきいきしてるし、ハバナの暴れっぷりで目が座ってる方がいきいきしてるし、アデレイドとの本音モードの方がいきいきしまくってるから、スカイがサラの尻に敷かれる方が実態に合ってるような気がするもんで(笑)。

●今日のナイスリー
ナイスリーのアデレイドのモノマネが日に日に上手になってる(笑)
「おーほほほほ」とかの擬音付きなのが田中ロウマさん芸が細かすぎです。

「舟が揺れるだろ」のシーンで歌い終わった後、ラスティの膝の上に乗っかってるのを発見。何遊んでるんだか。

・・・あれ、今日は短くまとめるつもりだったのに何でこんなに長いんだろう。
次回は18日(日)ソワレです。

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コメント

きょうの、アデロイドは
どうでした?
あまりにも、由美子ファンにとって
アウエイなので、1回チケットを
手放したくらいでした。
ジャニオタさんたちの、感想を
見ていると、割とアデロイドとサラ
には、好意的なのがうれしいです。

ミュージカル初体験の人たちが、多いようで由美子さん玲奈さんの、歌の素晴らしさ
は、認めているようでうれしいですね。
あと2回行く予定です。

投稿: てるてる | 2010/04/18 22:33

こんばんわ。
今日のアデレイドは(7)に載っけときました。
由美子さん、アウェイですかね?
いや、本来ならアウェイな位置なはずですが何気に一番得してますよ。

玲奈ちゃんは内君の相手役ということで妙なプレッシャーが入ってきてるし芝居はいいですけど終始緊張してる感じですし。
錦織さんはキャラはともかく声涸らしはちと辛いですし。
メイン4人の中では一番ホームな気がします。少なくとも笑い声の多さを聞く限り。

※ちなみに宝塚観劇経験組からは辛い点数が付くことが多いようですが、幸いというかチケットほとんどなくなっちゃってるんで見られる機会が少ないという・・・

投稿: ひろき | 2010/04/19 00:31

由美子さんがアウエイというのではなく
私自身が、ジャニオタの中に入っていきにくいという意味でした。
ジャニオタは、内君の顔だけ見に来ている
作品の出来は二の次ミュージカルそのものが初めてなので、満足しているような感じがしますし、錦織さんもミュージカルとは
程遠いチケットが、ジャニオタで完売して
良かったのでは 内君の歩き方が気になってしまったわたし。

投稿: てるてる | 2010/04/19 00:48

こんばんわ。

おっしゃりたいことはわかりますし、私なんぞ見ないふり、聞かないふり、んで余分なコメント言わない、を通してるだけで思ってることはいっぱいありますからね。

「役の中に見せる彼自身のさりげない仕草にシビれる」って発言を横で聞いてたら、まぁそりゃ既にミュージカルじゃないですねぇ、と言うしかないわけで(笑)

あらゆる意味で自らの役回りを100%分かってる、笹本さん&由美子さんはやっぱりプロだなぁ、と痛感しました。

・・・とはいえスカイは日増しに内君になってるので、次回はご覚悟のほどを。

投稿: ひろき | 2010/04/19 01:03

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