« 2010年3月 | トップページ | 2010年5月 »

2010年4月

『ガイズ&ドールズ』(11)

2010.4.30(Fri.) 13:30~16:45
シアタークリエ 1階5列目センターブロック(下手側)

とうとう終わってしまいました。
燃え尽き症候群・・・にはまだなっていませんが、名残惜しくて仕方ありません。

(9-4)+(1+3)=9

この式が何かと言いますと、今回の「GUYS&DOLLS」のチケットの枚数。
前側が初日より前に確保した分、
後側が公演が始まってから確保した分です。

結局元に戻っているという(笑)

今回、チケットでは思ったより苦労しなかったというのが実感で、満員御礼の割には、とあるシーンの影響で譲渡方面にはずいぶんと席がありましたので、ありがたく譲り受けさせていただきました。

ちなみにここのところの当blogのアクセス数。

4/27(火) 261回
4/28(水) 780回
4/29(木) 429回
4/30(金) 717回

780回というのはこのblog始めて5年でダントツの1位だったりします。
(ココログ全体でも上位1,000位までに入る値だそうです。)

もとい。
この日、舞台写真が載ってる「BEST STAGE」6月号(ラストの結婚式シーンの大判写真で購入決定。)と、ロンドン版のライブ盤(2枚組)と、某元アイドルさんのベスト盤を購入。

このカンパニーの楽、普通に終わるわけないと思っていたら、やっぱり案の定。
はじけ方が並みじゃありません。

●今日の小ネタ集

◇順調順調
毎日小ネタが進化するナイスリー(田中ロウマさん)の自己紹介シーン。
この日は左足を一気に高々と上げていて、前方席からも「おー」の声が。
で、それをスルーするハリーと、思いっきり途中でぶった切るスカイ。
ナイスリーもその反応まで含めてネタのつもりですからね。

別のシーンではそのナイスリーにお付き合いしてラスティ(田川景一さん)も足を高々と上げてました。さすが身体能力高いのね皆さん。

そういやメインチューン「GUYS&DOLLS」でナイスリーとラスティがじゃれてて、センターにいるラスティをどけるときにナイスリーがヒップアタックしてたという・・・あれ、痛そうですな。

◇化学反応さ。
スカイとサラの伝導所シーン、普段、スカイはサラに対して格好つけるかのごとく言っていて、で、サラはそのお返しをハバナシーンで(物真似で。)しているわけなのですが。

この日、千秋楽だけの特別バージョン。

スカイは何と「化学反応さ」をまるでサラを挑発するがごとく指差しでやりました。
「ギャンブラーがどんな風に恋に落ちるかお前に教えてやるよ」ってシーンなわけですから、スカイがサラに強気で押したところでシーンとしては全然問題ありません。

で、それを見逃すサラこと玲奈ちゃんじゃないわけで・・・
ハバナは当たり前の如く、玲奈ちゃんらしい強気の挑発仕返しでした(笑)。

役として気持ちが伝わってくるこういうのって好き。
スカイとして、サラとして生きていないとこういうのって出せないと思う。
やっぱり何回も見るからには、その日ならではの味ってものは欲しいし。

そういえばこの日のスカイは2幕で2つほど「おおっ」と思ったアドリブが。

「ミンクなんて返すわ!」の後、上手側でテーブルに座るナイスリーに近づいていくスカイ。
ナイスリーが「順調順調~」ってやった後、「まだ何も言ってねぇじゃねえか」って台詞が秀逸すぎる(突っ込みとしてとても正しい)。

もう1箇所は見せ場の「Luck Be A Lady」歌直前、サラのために全員の魂にそれぞれ1千ドル賭けるシーン、ぼそっと言った「きついな」って言葉。

分の悪い勝負なわけですが、それでも戦わなきゃいけないときがある。
その時のスカイの気持ちを挟んでくれたのはちょっとびっくりするとともに、カンパニーの勢いがスカイを良い意味で乗せた感じがしたのでした。

◇今日の酔っぱらいちゃん
日に日に進化する酔っぱらいちゃんこと玲奈サラ。

酔っぱらいすぎてウェイター役(田川景一さん)に「飲み過ぎ注意ですよ-!」とか注意されてたサラ。

「おめでとう、君がチャンピオンだ」とスカイに言われたサラ、
噴水の前でシャドーボクシングを始める(会場爆笑)
で、それに乗る内スカイ。

なんか20秒ぐらいシャドーボクシングやってて、いつ終わるのかと思ったけど(笑)、なんか心通じ合ってるじゃん、スカイとサラ。もっと早くこうしてればよかったのに。

◇今日のちんどん屋さん
午前4時、スカイとサラの前に現れる、ちんどん屋さんことアデレイド。
「これどうやって荷物に詰めよう」とか言ってますアデレイド。
持って帰るんですかそれ(呆)。

「けっこう重いのよ~」とスカイをつんつんするのは昨日と同じなのですが、「えらく派手な衣装だね~」と突っ込まれる浮浪者風の女の人に向かって、「え、あの女の人、歯がないよ」(会場内爆笑)とかフリーダムすぎる。(で、当然内君は笑ってる。)

何かこのシーン、幕の後ろに見えなくなってまでアデレイドの変なかけ声が聞こえて、そこで結構笑いを取っていたりする。何を言ってるのかは分からないのに、面白いのだけは間違いなかったりもする。

◇最後までバカップル
初日から相性抜群だったネイサン&アデレイド、この日も相性絶好調。
アデレイドの登場シーンでベルトをネイサンにプレゼントしたところ。
ネイサンがベルトを首に回し損ねてぐるんぐるん回してるのを見てアデレイドが「だいじょうぶ?」って相の手を入れるのが絶妙すぎる。

ネイサン役の錦織さんには色々と気を使っていただいて、嬉しかったです。

公演前半、まだ由美子さんがダンサー・アデレイドとして慣れていない時(今から思うとかなり猫背だった)、登場シーンの「Bush and a Peck」が終わった後の微妙な空気を、物真似で前のシーンともども愛玩シーンにひっくり返してくれたことは、本当に有り難かったです。

願わくば、喉を潰さないでいてくれれば、もっと手放しで賛辞を送れたのですが、それでも大切な方だったことに違いはありません。

この日のアデレイド&ナイスリーは
「おほほほほほ、あはははは、はくしょん」でした。
ベニーも気苦労が耐えませんこと。(ナイスリーの首根っこを掴んでいるのはこの日も。)

◇好きなシーン 5/1追記
アデレイドの曲(シーン)はどれも大好きだけど、一番好きなのは「アデレイドの嘆き(リプライズ)」。
「あんたが予約したテーブルに来なけりゃ、風邪が治るはずない」のところ。
白く照らされるテーブルにネイサンが見えるんですよね。
最後、「ない」というのを転がすように歌うのが絶品で、どんな「愛してる」や「悲しい」よりも胸に迫るものがあって。

以前もちょっと書いたのですが、「アデレイドが強気一辺倒でネイサンを責める」とこの物語、すごく息苦しくなるんですね。
映画版でも思ったんですが、可愛いは可愛いんだけど正直気が強すぎるかなと。

それに比べると、押しの強弱が余りに絶妙すぎる由美子アデレイド。
「アデレイドは包容力がなくちゃ成立しない」とは宝塚版を見た知人の感想でしたが、まさに包容力の塊のような役作りでした。

アデレイドの「愛してる」とネイサンの「惚れてる」が噛み合って、ネイサンの「甘えてる」とアデレイドの「包み込んでる」が絶妙すぎて。
由美子さんは年上の男性と組むと本当にいい奥さんになるんだよねぇ。

静かなシーンに由美子さんの歌声が響くこのシーン、吸い込まれそうな感覚に陥ります。玲奈ちゃんの高音も空間を切り裂くイメージがあるのですが、鋭くカッターで切り裂く印象。由美子さんの低音は重く鉈で振り下ろす印象だったりします(お互いどんなイメージなんだか)。

◇書こうと思って忘れてたこと 5/1追記

サラはツンデレ
アデレイドはデレツン

ってことを書くのを忘れてました(笑)。

クリエ版「ガイズ&ドールズ」の7不思議ですが、
なぜサラの髪型は本チラシ通りのボブカットじゃなくて、
なぜアデレイドの髪型は本チラシ通りのブロンズヘアーじゃなかったんだろうと。

サラは冷たい感じには見えなかっただろうし、
アデレイドはハイセンスに見えただろうに。

・・・まぁ、最終的にはどっちにしろキャラ確立しちゃったから、今さらなんですけどね。

◇今日の魂
最終回です。誰も予想しなかった結末です。

ネイサン「なぁベニー、ここのシーンの本当の台詞はなんだ」
ベニー「俺も忘れたよ!!」(爆笑)

なんかベニーの返しがネイサンにとって満足だったらしく、ネイサンがベニーに指で「合格」サイン送ってた(笑)。

あまりに客席受けすぎて、笑いと拍手でショーストップ。色々おかしいけど楽だから全てOKです。

◇今日の懺悔
ここ、某出演者が「今日のことは他言無用」とおっしゃったので、一部伏せます。

会場内があっけにとられた事件の後、力業で何とかした田中ロウマ氏に絶大なる拍手を。

懺悔一発目、恒例となった日替わりネイサン&ベニーのステージ2。
この日も昨日を引きずって「奥さん」&腰づかいで責めるネイサン。
出ていくのをためらうベニーに、ハリーが絶妙の相の手を入れて会場内爆笑、ベニーますます窮地に。ハリーの突っ込みが余りに邪魔だったのか、帽子をハリーに投げつけるベニー、会場ますますノリにのります。

それでも何とかノルマをこなし、で腰づかいするベニー。
それをサラに向かってやらないの!(笑)
玲奈ちゃんが必死に笑いをこらえてるのが見てて面白いったら。

◇なんか飛んだ?
スカイが救世軍の制服を着て出てくるシーン。
なんか太鼓をちょっと叩いたらちっちゃい部品が落ちたらしく(下手側に転がっていった)、気を取られたスカイをサラがいつものごとく諭すという。

でここでスカイが喋ってる間、上手にいたナイスリーが派手なくしゃみをして会場内笑。
そこは突っ込むところじゃないぞよ、ロウマ君!

●カテコレポ
いつもの2回カテコの後、千秋楽特別カーテンコール。

ここ数年の東宝作品の中で公式HP更新回数ワースト記録だったであろうこの作品、多分カテコレポは公式に出ないんでしょうねぇ。

皆さん勢揃い後、内君のご挨拶。

「終わった今だから言えますが、最初は『できるのか?』と不安だった。でも大先輩であり、大好きな錦織さんに『絶対大丈夫だから、胸を張ってやろう』と励ましてもらって力になった(隣のニッキは嬉しそう)。カンパニーの皆さんにも出会えて、本当に嬉しかったです。ありがとうございました。
舞台が終わったときに、『二度とやりたくない』か、『もう一度やりたいか』どっちかだと思っていましたが、今は『もう一度やりたい』です(会場内大拍手)。それもこのカンパニーで一緒にやりたいです。本日はありがとうございました。」

「僕は明日もいるんですけど、明日来てくれる方は?(客席から複数の挙手が挙がるのを見て)。はい。(何か普通にスルーしてた。それぐらいでちょうどいいような。来たくて来れない人もいるんだろうし。)でも、明日(ガイズのカンパニーの)みんなと会えないのが寂しいです。」

次は右隣の玲奈ちゃん。内君があまりに自分で締めそうで、出番が来ないんじゃないかと、見てて気が気じゃなかったんですが(苦笑)。

「中学生の時にこの『ガイズ&ドールズ』の舞台を見たときから、大好きで、その舞台に立てて嬉しかったです。支えてくださった皆さまに感謝しています。私もこのカンパニーで再演を熱望しています。」

玲奈ちゃんは由美子さんとの共演を私的に熱望していたためもあって、2人のデュエットは毎回心躍ったし、前楽ではとてつもないものを見られたので、あのシーンはお腹いっぱいでした。
が、玲奈ちゃんの本当の実力はこんなもんじゃないはず、というかあのデュエットシーンとハバナでしか本当の実力を見せてなかったような気がします。
最後の2日間は全編に亘ってフルパワーでとても素敵だったので、次があるならぜひ最後の2日の感動をまた見せて欲しいです。

その次は2人飛んで反対側の由美子さん。
初日同様、また振られると思ってなかったみたいで(笑)「えっ、私なの?」ってまた驚いておりました。

もう声残ってません(会場内笑)。とても楽しい作品でした。またお会いしたいです。」

と、こちらは相変わらず再演に関してはどっちともつかない発言をすることに関しては絶妙すぎる。(この作品でまた会いたいとも取れるし、次の新国立とか帝劇とかとも取れる)

この舞台上のコメントよりは、むしろご自身のblogで語っている方が本音なのかも。
色々な意味で壁を突き破ることができた作品であり役だったと思います。
当たり役だったからこそ鍛えられた面は大きかったのではないかと。
あえて言うなら、完全燃焼した感じは4人の中で一番大きかったと思います。

スカイもサラも最後になってラストスパートで大化けしてきましたが、その分前半は後悔が残ったんじゃないかなと。
ラスト2回は、スカイとサラの芝居のコアが噛み合った感じがあって私的にはすごく満足でした。
で、ネイサンは喉のくだりがあったりで100%満足ではないのだろうし、それに比べればやれることは全てやり切ったと言い切れるアデレイドだったんじゃないかなと。

ご本人いわく「色んな事を教えてもらう良いきっかけ(の作品)」という言葉は、何となく見ていて感じるものがありました。

あと、玲奈ちゃんと由美子さんが並んで芝居をしているのを見ると、似ているようで意外に似ていない、というのが分かったのは今回の収穫でした。
ライバルのつもりで見たこともあったけど、年齢1回りも違うわけですし。
むしろ玲奈ちゃんを見守る由美子さん、という図式が今回確立できたことはあらゆる意味で大きかったかなと。

サラを見守るアデレイド、という図式を見ててふと浮かんでしまったものが。
由美子さんで菜都子ママ@プライドって何気に面白そうなんだけど(絶対に実現しないけど。笹本さん新妻さん両方から慕われるキャラってことなら、思いつくのは涼風さんか由美子さん)。

そして締めはネイサン。

「懺悔は終わりました。(会場内爆笑)
本日は『田中ロウマさよなら公演』においでいただきありがとうございました。(会場内爆笑)
彼は本日夜、成田からニューヨークに向けて旅立ちます
(注:彼はニューヨーク在住です)。
次いつ会えるのか、気が気じゃありません。(会場内爆笑)
本日はありがとうございました。」

・・・・さすがとしか。
内君、余りに面白かったと見えて突っ伏してるし、ロウマ君はどうしようか困ってるし。

この挨拶の後、内君から「この作品を支えてくださったオーケストラを招き入れようと思います」との声がかかり、ステージ上部のオーケストラピットから皆さま下へ。
2人は楽器弾きながらの登場です。メインキャスト4人と堅い握手を交わし、そして全員で手を繋いでのお辞儀。

で、そそくさと立ち去ろうとするオーケストラの皆さんをめざとく見つけた我らがアデレイド。

「みんな帰っちゃうの?ここにいようよ」とおねだりした結果、オーケストラ全員+キャスト全員でのお辞儀で終了。

この日、2幕「ミンクなんて返すわ」のアデレイド&HOT BOX DANCERSのショーの最後、アデレイドが「ありがとう」って客席とかショーの観客に言うところがあるんですが、この日のアデレイドの最後の一声(千秋楽限定アドリブ)が「ありがとうオスカーさん」でした。

この作品のオーケストラの指揮をしているのがオスカー白石さんなのですが、それを知っていると実に味わい深い振りだったりしたのですが、それも含めて、オケをオケピ上に返さなかった由美子さん、ナイスすぎるフォローだったかと。

”舞台は役者だけのものじゃなくて、オーケストラと一体になって成り立ってる”ことを知っているからこそ、あの言葉が自然に出てきたのだと思うと、『ガイズ&ドールズ』の最後をそんなシーンで締めくくれたことが何より、涙が出るほどに嬉しかったのでした。

結局、書き終わったらかなりの抜け殻ですが、書く方も完全燃焼した実感があります。
明日はサラじゃない玲奈ちゃんを観に行きます。

5/2追記その1
昨日、とても悲しい話を聞きました。
「ガイズ&ドールズ」は楽しい作品、という思い出であってほしかったです。
千秋楽の翌日にまさかこんな気持ちになるとは、思ってもいませんでした。
隠れ頁に。
(アメンバーの方限定とさせていただいています。)

5/2追記その2
それでも、今発売中の「BEST STAGE」6月号と、「月刊ミュージカル」5月号は
永久保存版です。いい写真が残って良かった。

5/10追記
今年8月、名古屋での再演話が出ていますね。
正式発表されたら、「(12)」として書きたいと思います。
今回のキャストが残りますように!

| | コメント (9) | トラックバック (0)

『ガイズ&ドールズ』(10)

2010.4.29(Thu.) 17:00~19:55
シアタークリエ 1階10列下手側

23日ソワレで見た席とたった1席しか壁側に入っていない席。
23日ソワレで”微妙な出来”と言ったのは絶対に席のせいではなく。

「舞台を見るなら楽前が一番」とはよく言ったもので、「GUYS&DOLLS」8回目、文句なしのベスト中のベストです。

内君はいつもよりずっとスカイだし、玲奈ちゃんはいつもよりとてつもなくサラだし、錦織さんはいつもどおりネイサンだし、由美子さんはいつも以上に異常にアデレイドだし、アンサンブルさんの熱気も半端なく、リピーターが多い客席も、なんだかこの日は異様なほどに作品に対してホームな雰囲気。

ずっと見ていて感じるのですが、初日に比べてずっと拍手の入り方が上手くなってきているのを実感します。むろんそれは舞台の完成度にも左右されると言いますか、この日の出来そのものに送られる拍手というのは言うまでもないのですが。

この日のお芝居、いつもは舞台を上下に引っ張る(という印象がある)ネイサン&アデレイドに対して、左右に引っ張るスカイ&サラという感じで、両カップルが上手いこと噛み合った(自分にとっては)初めての回。

●気づいた日替わりよもやまごと。

◇アデレイドの登場シーン
いつもは窓越しにナイスリーだけ手を振っていたんですが、この日はベニーも手を振ってた。
とかいってベニーは「GUYS&DOLLS」チューンの前に「あの女のせいでいつも仕事が半端になる」って、「あの女」呼ばわりしていたりする。
単純に頭上がらないだけなのかも。

◇台所用品は人をつつく道具じゃありません
サラ&アデレイドの初対面シーンとなるニューヨークの夜明けの街角。
別名ちんどん屋こと(笑)アデレイドの結婚お祝い付き衣装。

「結構重いのよこれ~」と発する台詞はつい最近生まれた由美子さんのアドリブなのですが、ただでさえ笑い取りまくってたシーンなのに、更に笑い取り確率上昇。

で、スカイと話すアデレイド、台所用品で「うりうり」って感じでスカイをいじってて内君、苦笑い。

あまりに内君が素になりすぎて、アデレイドがシーン的に放っぽり投げて下手側に消えていく(今日はなんか「やっほう」とか言ってた・・・笑)後、内君だけでは回収しきれず(「彼女幸せそうだな」の台詞が含み笑い付きで会場の笑いを誘ってたりする)、その後「彼のこと、本当に愛しているのね」という台詞、玲奈ちゃんが絶妙な間の取り方で回収してくれてます。

◇アデレイドの嘆き
曲の中で惚悦に浸るときに「わぉ」とか言ってて前方席からも笑いが。
この曲にアドリブの入れようがあるとは思ってもいなかった。

◇サラの後悔
スカイをひっぱたいちゃった後、後悔するように手を眺めて・・・という仕草を公演中盤でしていたサラ。「サラは実はここで既に恋をしていた」ことをはっきり見せるように変わっていたのですが、公演後半になって、ちょっと動きに変化が。

上手側にある台にもたれかかるかのようにうつむきながら、声色変えてサラの心情を歌い上げるあたりは玲奈ちゃんの得意中の得意なところ。なんで最初からこれじゃなかったんだろうな。

◇書いとかないと忘れる変化
サラの登場シーン、「誘惑に負けないで」とお色気誘惑中の女性(は実は眼中になく)浮浪者風の男を諭すサラ。

いつからか、ここが指さしじゃなくて手の平になりました。
煙草や酒は指さす悪事なのに対して、誘惑されそうになってるのは悪事じゃないから、という感覚なのかも。

◇酔っぱらいちゃん
あまりに酔っぱらいすぎて、鼻歌歌いながら噴水に歩いてくるサラ(笑)。
「もし私がベルなら」も超絶にスローテンポで歌ってる(酔っぱらい仕様)なもんだから、オケさん合わせるの大変大変。

ハバナシーン、スカイが赤い服の女性に誘われてるのを発見したときに一瞬でサラが敵を見つけたかのように目が鋭くなるのがツボ。たまには悪女やってみたらいいのに。

今日の体育座りはなぜか上手側に向かってちょこんと座ってた。このシーンのサラはいちいち全てが可愛すぎる。

◇今日のたましい
ネイサン「面白いこと書こうと思ったら『魂』って書いちゃったよ」
ベニー 「なんだ初めて書けたじゃねえか」(会場内爆笑)

・・・で、回収しないネイサン。会場笑いっぱなし。
それにしてもベニー、それ既にボスに対する言葉じゃない
って分かってます?(笑)

◇今日のコクれ
ネイサンのベニーいじりStage2。

ネイサン「奥さ~ん、ひひひ、(以下、下ネタの腰振り付き。)
あっち向いて●●●●、こっち向いて●●●●」(一応、自主規制)

で客席笑い止まらず、舞台上も笑いこらえる人多数。

こんな劇場全体アウェー状態でもベニーは耐えなくてはいけません。

ベニー「これからは良いギャンブラーになります」
カートライト将軍「どうです、すっきりしましたか」
ベニー「それはもう。奥さん。」(会場内爆笑)

・・・そーきたか!しかもそれをベニーがやるのが面白くてたまらない。
最近ベニーの株が急上昇中です。

元祖面白系のナイスリーもその後、

いつも 「夢でした」 だったのを、
アドリブで「dreamでした」に変えててこっちも笑い取ってた。
みんな自由すぎる。

「ハレルヤ!」も悪人そろって両手右上45度に上げてるし(前からやってた記憶ないんだけど)。

「清く正しく生きましょう」を歌ってるときに、ナイスリーの楽譜が上下逆だったのを指摘するラスティ、芸が細かすぎて笑える。

◇今日の「結婚しよう」
今日の白眉はここ。

アデレイドの由美子さんが上手から、サラの玲奈ちゃんが下手から出てきてご対面のシーン。

アデレイド「何、そのイザヤって昔の男?」(本読んでる割にキリスト教とは無縁なのね)
サラ「イザヤは偉大な予言者ですっ!」
アデレイド「そんな昔の男のことなんかで泣くことないでしょう」(何気に好きな台詞だったりする。そういやアデレイドは嘆いても泣きはしなかったりする。)
サラ「(うつむいて蚊の鳴くような声を出して、アデレイドともども客席中が注目する)」

が本来の流れなんですが。

玲奈サラ、ここでまさかの高音伸ばしに失敗。なんか喉に引っかかったらしく噎せてしまいます。
一瞬、由美子アデレイドも怯みますが、そこは百戦錬磨の女優さんでございまして。

アデレイド「どうしたのよサラ、まさかあんたスカイのことが・・・」
といつもより台詞多めにして時間を稼ぎ、サラの背中をさすりに行きます。

ここでサラはまだ立ち直れずに顔を伏せているんですが、アデレイドとしては「サラは顔を見せられないぐらい(スカイを好きになったことが)恥ずかしい」という芝居に思わせようとします。
サラを手助けできるのはただ一人、アデレイドしかいませんから。

サラ「(落ち着きを少し取り戻して)びえーん」

何とか泣きに持っていけて一安心、かと思いきやまだ完全に回復しきってない玲奈ちゃん。

アデレイド「だいっきらいだったあの男のこと、今でもだいっきらいよ---!(いつもより超長め)
あーすっきりした(会場内笑)」

玲奈ちゃんの回復待ちで時間稼ぎ、目立つことやって客席の注意を自分に来るようにコントロール。
いやはや、凄い物を見せてもらいました。

客席からの笑いで何度も中断されそうになりつつも、シーンとしてちゃんと成立させていたわけですから凄いものがあります。

最後は玲奈ちゃんも何とか持ち直し、サラ&アデレイドのデュエットは素晴らしい聞き応えでした。

◇カテコ1回目
メイン4人が最初に出てきて、上手側・下手側からアンサンブルさんを招き入れるいつもの光景・・・なはずなんですが。

由美子さん、下手側にがちょーんってやって引っ張ってるのはなんのお遊びですか(笑)

◇スタオベ
この日はいつもゆっくり立ち上がるスタオベが、既にカテコ2回目から。
ためらいなく立てるこの日の出来だったと思います。
で、このカテコ2回目、内君が「ありがとうございました」と挨拶して幕が閉まったので、本来ならこれで終わるはず・・・・なのですが。

この日の舞台の完成度がそうさせたに違いない、いつまでも続く拍手の中、自分が見た回では初日以来のカテコ3回目。
さっき「ありがとうございました」と言って終わらせたはずなのに、挨拶をすることになって困る内君。

「えーと、どうすればいいですかね(会場内温かい笑い)。明日千秋楽ですが、今日までみんな怪我なくこれて嬉しいです。あと1回ですが、初心を忘れず千秋楽までやりきりたいと思います。本日はありがとうございました」との挨拶とともにカンパニー一同がお辞儀して終了。

この3回目カテコ、まさかないと思っていたのか、アデレイドが出遅れてずいぶん出て来ず、ネイサンを心配させていました。幕が上がるまで随分あったから楽屋戻ってたのかも。

それにつけても明日は千秋楽。
これを超えるものが見られるのか、心配しつつも楽しみです。
連休のまさに谷間、休むのにバツが悪い思いもしましたが(期せずして今日から7連休)、ある意味ディズニー(*)以上に夢の国なシアタークリエ版「GUYS&DOLLS」のフィナーレを見届けてこようと思います。

(*)多分本人同士も知らない話ですが、玲奈ちゃんと由美子さんの共通点はディズニー好きなことだったりする。
(←今回は多分一緒にTDLは行ってないと思われる。)

| | コメント (2) | トラックバック (0)

『ガイズ&ドールズ』(9)

2010.4.27(Tue.) 18:30~21:25
シアタークリエ 1階12列29番

補助席以外では唯一の通路より後方席となったこの日。
12列はそもそも目の前が通路なので、席番の割には前方の視界が開けています。

で、この席、実を申しますと。

アデレイドの「あんた」もろ被り席!!

たった4日前に「アデレイドへの嘆き」書いたばっかなのに、ガイズに心残りがなくなっちゃったじゃないかー!(爆笑)。

ちなみにあのシーン、センターが2回と上手側が1回。
センターが10列16番あたりです。
指さしされてぐるんぐるんといじくり回されましたとさ。

シアタークリエがいくら狭いとはいえ、20m強離れた距離でオーラが伝わってくるんだから、ご贔屓さんの破壊力はさすがです。

はい、我がガイズ観劇人生に悔いはありません。とか言っといて、まだ2回見るんですけどね(苦笑)。

ま、それはそれとして本題。

せっかくのガイズだし、あら探しなんてやめてポジティブに見よう!と前回の反省から誓ったこの日。
やっぱり見る側の気持ちの持ち方って、ずいぶんと芝居の印象に反映しますね。

●デコボコトリオ
あらゆる意味で凸凹な、ネイサンの子分3人。
中央にナイスリー(田中ロウマさん)、上手にベニー(TETSUYAさん)、下手にラスティ(田川景一さん)。

最初見ていた頃はナイスリーの面白さに引っ張られていましたが、次第にベニーもラスティも居場所を見つけてきまして。ベニーの何気に一番頼りになる感じとか(下水道のシーンでネイサンより格好いいのは意外なことにベニーだったりする)。
でも実は今の一押しはラスティだったり。

3人で歌うタイトルチューン「GUYS AND DOLLS」でラスティがセンターになるシーンがありますが(「家賃が高い、それも可愛いあの娘のため」)のすらっとした立ち姿に惚れます。

どこから出てきた人なんだろう、と思ってパンフ見たら、何と!東宝ミュージカルアカデミー卒なんですね(シーラブ見てなかったから知らなかった私)。
良い役者さん育ててるじゃないですか、正直見直しました。

ナイスリーはスカイと初めて会う時に、登場シーンのネタをぶった切られるのが面白すぎる。(「順調順調、ナイスリーナイスリーだ」の「ナ」あたりでぶっちぎられる)

先日はスカイにぶっちぎられるに任せてたけど、この日は「あっ!!!(割り込みやがった!!!)」と声入れてたのがナイス(リー)すぎる。基本リピーターで構成されている客席も、ここは予想外だったせいかウけてた。

ネイサンとスカイが作品上初めて会う時に、ナイスリーとベニーが戻ってきて、ナイスリーがアデレイドからの伝言をネイサンにモノマネで伝えるシーンがあるんですが。
いつもに比べて5割増量(おーーーほほほほほ あははははは とかやってた/笑)なナイスリーに突っ込むべくベニーが首根っこ掴まえてネイサンの前から引き離してたアドリブが笑えた。何気にTETSUYAさん見逃せなかったりする。

歌詞では「GUYS AND DOLLS」のベニーのパート、「むしょ帰りまた泥棒、むしょ帰る彼女のため」つー、どーしよーもない歌詞が妙におかしい。

●あれ宝塚じゃなかったの
玲奈ちゃん演じるサラのはじけシーン、ハバナ後編の「私がベルなら」。
そういえば、とある日に「もし私がサラダなら」が「もし私がサラなら」に聞こえたことがあった(笑)←玲奈ちゃん何気に焦ってた(そりゃそうだ)

で、ここ。
公演途中から入れ始めた「化学反応さ」の”宝塚男役風”の言い方。
客席で幕間に聞いてると、あれ内君のモノマネという説もあるらしい。

この日、「野蛮ね」まで”宝塚男役風”だったという。
ここも意外性で受けてたな。
サラはメインヒロインのはずなのに、今回のクリエ版で一番のアウェイだから、ここで受けないと他に好感度上げるシーンないんだよなぁ。実に不憫だ。

そういえばハバナ前半では、サラがスカイに向かって両手ぶんぶん振って「私はここにいるよーん」ってやってて、スカイがにこーってしてるのは良かったな。
なんでああいう心通い合うシーンが他にないんだろうなこの2人。
玲奈ちゃん絶対意識してシャッター閉めてるでしょ・・・

この日のハバナ後半。サラは体育座りしてました。可愛すぎる。

●結構遊んでるよね
由美子さんは演出家さんの目の届かないところで、芝居を邪魔しない程度に遊びを入れるのが好きなんですが、今回もちょいちょい面白い動きをしてます。

ポスター見てアデレイドのキャラを想像してきた人からすれば、もはや由美子アデレイドは詐欺のレベルだと思うのですが(笑)、でも映画版は完璧に由美子アデレイド系ですからねぇ。

「誰に会おうが勝手だろ」のドスは初日から受けてたし、ネイサンに怒りかかる直前に指をぷるぷるしてるの笑えます。
超デフォルメして「ぷるぷる」動かしてて、面白いのなんのって。

ネイサンが手紙読んでるときに相の手入れてるときに「フットボールの試合で勝ったのよっ!」ってガッツポーズで手を伸ばしてるのも好きだ。
(しかし、伴侶と手紙読んでるシーンと言えば、由美子さんだと「ナンネール&ベルヒトルト」(@モーツァルト!)をついつい思い出してしまうんですが、ホンマに同じ女優さんですか。)

ベニー主導の「さぷらいずぱーてぃ!」の時にいきなり居合わせたアデレイド。
あまりの喜びに身体をぴくぴく動かして喜びにうち震えてるのが面白すぎ。
一緒にいたdolls2人もつられて笑顔。

いくらはじけようと、ネイサン役の錦織さんはなんとかしてくれるし、由美子さんにしても受け止めようがないアドリブとか出さないし、お互いベテランのあうんの呼吸なんでしょうね。そういう打合せはやりそうもない印象な2人。

●ダイズはどこかへ
下水道のクラップシーン。
ちょっと前から、三谷六九さん演じるビック・ジューリのダイズ投げの腕の振りが大きすぎると心配していたのですよ。勢いよくダイズが転がっていくものですから・・・

この日、とうとう1個舞台から消えてでも合計11(笑)。
なんか舞台際に引っかかっていたみたいですが。

もーちょっと手加減して投げた方良くない?(苦笑)

●おいサラ、俺は違うぞ
ここのスカイ、全場面中一番好き。内君としてじゃなくてスカイとしてだと、ここが一番かな。
スカイとサラはお互い妙に壁を作って演じてる印象があるから、本来は心が通じ合うところでも熱を通さない断熱材を挟んでキスしてるようなイメージがあるんですが(爆)、それゆえにか、かえって心がすれ違う方がしっくりして見えると言いますか・・・

●今日のたましい
ネイサン「魂って書こうと思ったら『たわし』って書いちゃったよ」
ベニー 「どこ洗うんだよ」
(会場内爆笑、ネイサンひっくり返せずgdgd突入。)

・・・あれ、錦織さん、振るのは得意でも突っ込まれると意外に返すの苦手だったりするんですか?
ベニーの返しが日に日に秀逸になってきて、ネイサン以上に何気に楽しみ。

●「う」の数
スカイ&サラとネイサン&アデレイド、この2つのカップルのファン層というのが劇場で見てるとはっきり分かれるのが分かると申しますか、感想でもその辺がはっきりくっきり分かれていまして、男性俳優さんから女優さんへのアプローチに対する感想が、

「むかつく。」
「むかつくぅぅぅぅぅぅ。」

という2種類で表現されていたりしまして。
「う」の数に愛情を感じる最近。

サラは同性から見ると存在がリアルすぎるのかも。
アデレイドはある意味同じ女性と思えないおもちゃぶりというか・・・

●エンディング突入
エンディングのカーテンコール突入時に由美子さんと玲奈ちゃんがアイコンタクトする話は以前書いたのですが、この日はそのシーンの前にもう1回、上手側由美子さん&下手側玲奈ちゃんの時にアイコンタクトあり。いつものが「役者としてのエールの交換」に対して、この日の前半のは「役としてのエールの交換」に見えて、なんか良かった。

結婚式場を申込忘れてたネイサンに、「下水道ではどうだ?」と提案するビック・ジューリ。いつものアデレイドなら「イヤよ、汚いでしょ!」っておちゃらけながら全力で嫌がるんですが、この日はビック・ジューリがサイコロ投げてるアクションをめざとく見つけて、「何投げてるのよ」って突っ込んでていてお互い芸が細かすぎる。

上手から下手にアデレイドが動くときに、ドールズに笑顔で祝福されているのを見るのがとても嬉しい。

でこの日のエンディングは由美子さん全力過ぎる。満面の笑顔で両手振って歌いながら踊る踊る。本人も明らかに手応えがあったのがよく分かります。現にこの日、100%本調子とはいかないまでも、出せる全力、が明らかに見る側に伝わってきたから、それが何より嬉しかったです。

由美子さんの場合、エネルギーがあり余っていて、オーバランすることがありますが、この日はマグマという熱意をたぎらせ、時に過剰にはじけつつも、とても丁寧に演じて歌っていて、それもあってか危ない箇所も全部クリア、とても素敵なアデレイドでした。

これだけ楽しんで演じておられるのを見るにつけ、由美子さんにとって「離れられないの」は実はアデレイドという役そのものなのかもしれません。

| | コメント (9) | トラックバック (0)

『レベッカ』(2)

2010.4.24(Sat.) 12:30~15:35
帝国劇場 2階L列センターブロック下手側

シアタークリエで初演、2年ぶりの再演となった今回は名古屋・中日劇場公演を終えての帝劇凱旋公演。

既に帝劇公演が始まって3週間近く経っていますが、何しろ4月はガイズ祭り中なので、気持ちの切替が大変すぎる観劇というか、歩いて5分で制作会社が同じなのにここまで違う作品やるか、って感じです。

どんな作品にも劇場の適正サイズというのはあるもので、初演クリエ、再演帝劇でやったこの『レベッカ』。
今回見るまでは「もともと帝劇向けの作品だろう」と思ってました。

ところが、帝劇版を見た感想は、B席最後列から見たということを加味しても、随分空間がスカスカな印象を受けます。

この作品にとってはむしろクリエが狭すぎたんでして、あそこで火を炊くのか、って感じではあったわけですが、先にクリエをやったことでこの作品は帝劇向きじゃなくなってしまったのかな、と思うのです。

閉所に押し込められる緊迫感とか-閉所恐怖症の方にはたまったもんじゃないでしょうが-ダンヴァーズ夫人の「わたし」に対する圧力とか、その迫力たるや、クリエの狭さで増強されていたように思います。
逆に言えば最初から帝劇でやってれば帝劇舞台になってたんじゃないかなぁ、と思うのですが。

というか、これも個人的な感覚ですが演出の山田氏、広い劇場の演出は不得手じゃないかなと。小池修一郎氏はそれこそ宝塚でしょっちゅうやってるのに対すると、その弱点がもろに出ている気がします。

キャスト的に言っても、山口祐一郎氏&大塚ちひろ嬢ということなら「ダンス・オブ・ヴァンパイア」と同じで、こちらも演出は山田氏でしたが、演出的な”押し”が弱い時点でキャストに頼らざるを得ないわけですが。

祐一郎氏は「V!」以来ですが、”声を絞ってる?”と思ってしまうし、変にコミカルに逃げるところはあまり氏には合わないという感がぬぐえず。

以前の祐一郎氏なら、ちひろちゃんが相手なら力を抑えておく必要があったろうに、ちひろちゃんが成長したせいもあってか夫婦のバランスとしてはとても良いという皮肉。

ちひろちゃんは本当に成長したなぁ。
実は彼女の帝劇シングルキャストデビューになる今回。帝劇デビューは2004年の「SHIROH」だったわけで、自社所属なのに足掛け6年もかかってたどり着いたことに、感慨を抱かずにはいられません。

私のご贔屓さんは2つのタイプに分かれるのですが、ちひろちゃんは由美子さんと同じ「ハート」型というか、”声で空気を作れるタイプ”だと思うのです。

この作品のクリエ公演で、ちひろちゃんのことを「これほどまでに虐められる姿が似合う女優さんもいない」とまで書いたのですが、今回の「永遠の瞬間」のピュアさとか、若奥さまにぴったりで、よくここまでアクが消せるようになったなぁ、と感心(というかCDが聞けるのがすごく嬉しい。しかも今回の音だからなぁ)。

その分、押し出しが足りないように感じるのはこのタイプの女優さんの永遠のウィークポイントなわけで。
ちひろちゃんの私的イメージって、「若い由美子さん」であり「歌える沙也加嬢」なんですが(←こらこら)。
だから実はガイズのサラって玲奈ちゃんじゃなくてちひろちゃんの方がイメージなんですけど。

もとい。

今回、「わたし」役のちひろちゃんが健闘していたのに対し、その「わたし」と対峙するのは、いわゆる「敵役」にあたるダンヴァーズ夫人役のシルビア・グラブさん。
一番”帝劇サイズ”の被害を受けているというか、思ったより劇場に合わせた芝居しない人かも、というのが意外。
「わたし」が強さをきっちり出せるようになった分、けっこう簡単に復讐されていて圧倒されているのが何だか切ない。

前回、ダンヴァーズ夫人の最大の嫌がらせ(あれは「嫌がらせ」どころじゃないけど)に対して、「わたし」が呆然として立ち直るのに長時間かかる・・・って記憶があるんですが、今回の「わたし」って結構簡単に立ち直っていたりして。あの辺は前回の方がバランス良かった気がする。

「それは私よ」で割った花瓶を「縁起でもない、捨てましょう」とか歌ってて、「元々自分で落として割ったんじゃん」と突っ込みたくなってしまった(笑)

さすがにタイトルチューンの「レベッカ」の迫力はさすが。
「レベッカ」はダンヴァーズ夫人の全てだったんだな、ということがびんびん伝わってきてます。
完全な洗脳ソングですね。

他の出演者で印象深かったのは、親戚夫婦のベアトリス&ジャイルズ。この2人に挟まれて「ウィンター家へようこそ」で両手を上に引っ張り上げられる「わたし」の素の表情がレベッカ1の萌えポイントだったりする私(笑)。

ベアトリスの伊東弘美さんがお得役。「みんな反感を持つヒロインに、いちはやく寄り添う」って役は必ず1作品に1人いるもので、「ルドルフ」のラリッシュ役(香寿たつきさん)をふと思い出します。


幕間。1Fロビーと2Fロビーの「MOZART!」プロモーション映像を鑑賞。
ネットでも全く同じ物が見られますが→こちら
わー、ナンネールのシーン多いよ(笑)

・・ってやっぱりそんな感想で締めるのか・・
ちなみに来月9日は日曜日なのに仕事です。あのメンバーのトークショーは見たかったんだけどな。

| | コメント (3) | トラックバック (0)

『ガイズ&ドールズ』(8)

2010.4.23(Fri.) 18:30~21:25
シアタークリエ 1階10番台列下手側(7番)

この席番号を見て何かが分かる人はガイズ通です。

2幕、スカイ&ナイスリーが通路下りして爽やかな風を味わえるところなのです。

正直、私には手に余る席と申しますか、趣旨が違うと申しますか、いっそこれなら、もちっと後ろの中央とか、上手側なら由美子アデレイドの「あんた」呼ばわりの指差しくらえるのになーとか思ってしまう(←ガイズの心残りなのです/笑)。

ただ、前方がものすごく開けていて、中途半端なセンターよりよほど全体が見えるのは有り難いです。何しろアデレイド&サラが1画面に収まるのですから。

クリエはセンターがベストですが、無理なら下手側が良いです。

実は水曜日ソワレがキャンセル待ちで玉砕しておりまして、状況から見て先の日程も厳しいと判断して、某所でチケットを確保。モーニング10で職場最寄りの郵便局に局留めしてもらうという、超綱渡りの末のこの回の観劇。

全体的に見ると、正直、この日の公演は微妙だったかなと思う。
先週木曜日の確変回を見ているだけに、本音を言っちゃうと物足りない。

ファンの欲目を覚悟で言いますが、やっぱりこの舞台、由美子さんが不調だとダイレクトに引きずる感じ。

錦織さんは面白いは面白いんだけど、やっぱり個人芸って感じがするし、ガイズである必然性はないと思う。内君は立っていると惚れ惚れするぐらい格好いいんだけど、こちらもスカイである必要がある感じではないし。

玲奈ちゃんもやれることはきちんとやってるけど、どこか歩み寄るのを放棄しているようなところがあって、2カップルの片方がバランス良くないんですよね。

ここのところストーリーを引っ張ってたネイサン&アデレイドカップルですが、旦那さん(予定)に続いて永久フィアンセ(自称)も声涸らし気味。

1幕より2幕がずっとましだったけど、玲奈ちゃんとの「結婚しよう」も最後伸ばし切れなかったし、1幕「アデレイドの嘆き」も最後の伸ばし分不足。
そこを計算してやれないのがこの役の難しさというか、色々な意味で由美子さんだなぁと。

まぁ改めて、由美子さんは寒さに弱いのね、ということを実感。

で、玲奈ちゃんも珍しく台詞3噛みのトリプル達成。
いくらサラがサイダーだからって、それじゃ泡が抜けたサイダーになっちゃうよ(爆)

アデレイドが1噛みしかしてないのに、台詞少ないサラが3噛みってどうよ(苦笑)。
集会所でスカイとサラ2人きりになったときにフォローしようがない、びっくりするほどの台詞(一語)を発して、空気が一瞬止まってたしなぁ。(最初のパンフレットを渡す直前)

●本日の日替わり
ネイサン「”たましい”(魂)って書くはずが”みたかし”(三鷹市)になっちゃったよ」

ベニー「23区内にしとけよ」

客席爆笑、修復に2秒ほどかかる始末(笑)

何気にベニー役のTETSUYAさん、ここの「魂」シーンといい、「sit down」のトップバッターで振られるシーンと言い、錦織さんの被害をもろにかぶってますね。
今日はもはや、やけになったのか、後者のシーンで腰まで使ってネイサンのネタ振りを受け取ってました(爆)。そんなことやりそうにないのになぁ。

●一人2役
玲奈ちゃん演じるサラのお祖父さんを演じるkumaさんを下水道のクラップシーンで発見。ちょっとしたカルチャーショックを感じることができました。
だってさっきまで「お前のことを想ってる~」って歌ってた人ですよ(大笑)。

下水道で躍ってる中本さんを見てたら、なんかふと新感線の右近健一さんを思い出してしまった。なんか、”狙ってる”風が似てる気が。

●ネコロポリス・デ・コロン
ってサラが言ってるの聞いて思い出したのは大和田美帆嬢がゾンビ姿で暴れ回っているシーンでした(爆)。

今回の舞台で何が残念って、チケットが取りにくいだけに有名人の知り合いさえ入る余地がないという話。

玲奈ちゃん、由美子さん両方とも共演済みの美帆ちゃんにはぜひ見て欲しい作品だったんだけどな。ブログ突っ込みの女王だし。(ドラマロケ中で忙しいらしい。なかなかいいキャラしてました→こちら

4/26追記
とか言ってたら「EVIL」カンパニー一行様で見たそうで。→こちら

ハバナの観光地見物、サラのボケ風味に、「そこ、笑うとこ?」と真面目に突っ込むスカイが最高。
で、何気に「コロンブスここに眠る」に「観光用?」と突っ込むスカイを、冷たい目線で「空気読めない男ね。」と目でぶった切るサラが面白すぎます。

今日の酔っ払い姫、なんと馬乗り。
そこまで暴れるか。
スカイにちょっかい出している赤いドレスの女性に向かっていくサラ、”ぐーぱんち”なんですよね。

「おめでとう、君がチャンピオンだ」ってスカイに言われて、「ちゃんぴおーん、いえーい」ぐらいはっちゃけてくれたら噴き出すんですが(笑)。

そーいや、サラが余りに酔っぱらいすぎ、て給士の横のドルセ・デ・レチェが手の中で滑りまくって取れずに、諦めてさっさと隣のドルセ・デ・レチェ掴まえに行ってた。
臨機応変バンザイ。

●今日の元気な奥さん
白と赤のドレス(結婚電撃発表シーン)のおもちゃぶり最強。
あのシーンのアデレイド人形欲しい(笑)

ちょいちょい小ネタ挟んでいつにも増して客席から笑いをゲットされておりました。

「俺を告訴しろ」がネイサンもアデレイドもはっちゃけまくり、ベクトル合いまくりで「本気で喧嘩してるのに相性ばっちり」という不思議な結果に。アデレイドが怒りまくってネイサンに別れを告げる・・・趣旨のはずなのに。

カーテンコールで由美子さん、上手からカンパニー呼ぶときに頭に手添えて「おいでおいで」してるという。何たるおもちゃ。
というか、先週内君がやってた招き猫手招き、由美子さんの中だけに残ってる模様。

そういや、ウェディングドレス着ながらの、ドレス跳ね上げて、がに股でどすこい歩きするのはやめなさい(笑)
初日に前方席から笑われた理由はこれだったのね。

カーテンコールで捌ける時はドレスの裾をナイスリー役・田中ロウマさんが持ち、戻ってくるときはカートライト将軍役・荒木里佳さんが持ってきます。

このお2人、ロウマ君の「座りやがれ」曲、最後で最近カートライト将軍役の荒木さんと向かい合って本格派対決してるのが何気にツボ。

●やっぱり悪夢
玲奈ちゃん、カーテンコールでヴェールに手をやる。やっぱりあの悪夢の再現はイヤらしい。(今週日曜日の回をご参照)

●今日の欲求不満解消
今日の「結婚しよう」、最後の伸ばしさえ完璧なら、もう絶品だったんですけどね。

今、手元に、ブロードウェイキャスト版と、宝塚2002年版の「ガイズ&ドールズ」CDがあるのですが、宝塚盤は今回の公演が終わるまで封印のつもり(未開封)で、普段は海外版を聞いています。

で、海外版と比べると、今回の日本版のいいところが一番出てるのがこの曲かなと。

いわゆるミュージカル歌唱の玲奈ちゃんがパワフル方向に舵を切る、って時点で珍しいですが、玲奈ちゃんと由美子さんの歌唱の違いはと言えば、玲奈ちゃんが「爽快感」なのに比べて由美子さんが「重厚感」。

「歌芝居」型の玲奈ちゃんと、「芝居歌」型の由美子さんが、欧米式の「歌芝居」方面でまとまるのではなく、日本式の「芝居歌」方面で同調しているのが何より嬉しいです。

なんというかお腹に残るというか(笑)、あそこだけブロードウェイ風じゃなくて。

会期前にブロードウェイ版CD聞き込んでた時には、「上手いなー」って感想だけだったんですが、今回の舞台見た後は、日本版のパワフルさに比べてブロードウェイ版の軽さが物足りないのでした。

| | コメント (6) | トラックバック (0)

『新妻聖子FC みんなのお茶会8杯目』

2010.4.17(Sat.) 14:00~16:00
都内某所

7杯目に続き2回目の参加となる今回ですが、何とまぁ主演女優様のあまりのフリーダムさに、表で書けないこといっぱい。

いつにも増して毒舌が多いのは、よほど色々たまっていらっしゃるのか・・・・と邪推したくなるような出来でした(笑)。

一応、内容はFC会員の特典という意味もあると思いますので、ネタバレや問題ありすぎな話は一切カットです。そしてカットする行為自体がえらい大変だという。


●セットリスト
1. seasons of love(「RENT」/アルバム「MUSICAL MOMENTS」)
2. sisters(アルバム「アンダンテ」)
3. you raise me up(special version 日本語タイトル未定)
4. MAKE OUR GARDEN GROW(「キャンディード」
5. アンダンテ

正味1時間強のトークと歌で綴られるひととき。

開場時間に参加者が到着する率がすごい高いのが新妻FCのお茶会の特徴で、なぜなら普通にお菓子が美味しいからです(笑)。

FCスタッフ「それでは本日の主役、新妻聖子さんです」
新妻さん「はい本日の主役です(会場内笑)」

・・・もう既にここから新妻落語会始まってますからね。

客席が十分暖まってないと見るや、「じゃ歌っちゃいますかね」と始める進行の上手さ。
前回はピアノとして音楽監督の扇谷研人さんがいらっしゃいましたが、この日は都合が付かないということで欠席。

新妻さん曰く「特別音源でお送りします。物は言い様って奴ですね」

・・・あぁどうしてあなたはそんなに自由なの(以下略)。

新妻さんって人に突っ込まれるのが苦手なタイプなのでは、とふと思います
。突っ込まれるぐらいなら自分で言って笑われた方がいい、みたいな感じ。

歌を挟みながら、お仕事の話をしていくわけですが、後で気づいたのですが、過去話が少なかったのが今回の特徴。「nine」あたりの話でも出るかと思いきや、大部分が未来の仕事話に集中していました。

その中で一番の大ウケだったのが、演劇専門誌「シアターガイド」の5月1日発売号から始まる半年間の連載。

そのタイトルは・・・・

『幸福な空腹』

編集者さんvery nice job!!!!

会場内大爆笑の渦でした。

●そしてこれからの仕事
・「キャンディード」/帝劇

「私帝劇でのシングルキャスト初めてなんですよ」と新妻さんに言われて「おぉぉーそういやそうだ」と皆が同時にあっけにとられる。
新妻さんってこういう意外性で持っていくのが上手いんですよね。

そういや由美子さんも玲奈ちゃんもちっひーもシングルキャストやったなぁ。
え、4人の中では新妻さんが一番最後なのか、意外すぎる。
(由美子さんが2002年「モーツァルト」ナンネール役、玲奈ちゃんが2003年「イーストウィックの魔女たち」ジェニファー役、ちひろちゃんが2004年「SHIROH」リオ役)
そっか、エポもキムもマルグリットも複数キャストだもんなぁ。

で、4人の中でクリエ登場の最後も実は新妻さん。色んな意味で不思議すぎる。
(クリエはちひろちゃん→由美子さん→玲奈ちゃん→新妻さんの順。)

「キャンディードを今まで見たことがある方」とか・・・・・話がそっちに行くのが目に見えてるじゃないですか(笑)。

新妻さんのジョンケアードのモノマネがおもしろすぎる。

ちなみに「キャンディード」は3回押さえているんですが、ちょっと多すぎたかな・・

何しろファン感謝デーを銘打ったトークショーがあるのが100%確定ですからね。
しかも新妻さんに井上君でしょ、もう何が起こるか楽しみすぎるわけで。
井上君のトークを正面からあしらえるのは新妻さんしかいないと思うです。

・無茶時期コンサート/クリエ
まぁそりゃ、みんな同じ感想を持つのが当たり前(笑)。

「玲奈ちゃんも他の舞台(7月・8月公演の「ピーターパン」です)の稽古中ですし、私や井上さんは本番中(笑)」

でも「MAをまたやれる」という誘惑は何物にも代え難かった、そうです。

・イリアス/ル・テアトル銀座
こちらも「MAの恩師、栗山先生に成長を見せたい」だそうです。

・プライド/クリエ
「原作最後まで読んだ方」・・・意外に少なかったですね。会場内で5人ぐらいですか。

「あぁなっちゃいますからねぇ」

・・・えぇ随分知ってます。知りすぎるぐらい知ってます。
原作も映画も女優両雄も知りすぎるぐらい知ってます。

だから怖いんです、財布が(笑)。

●時計はSEIKO

今回の目標は「タイムキープすること」ということで机上に時計を置いて話していた・・・・のですが。

時計が指している時間は14時49分。

新妻さん、いきなり素っ頓狂な声を上げます。

「え、この時計止まってません?いつまでも14時49分なんですけど(会場内大爆笑)」

・・・えーと、その時15時15分でした(笑)

その本人的フォローが↑でした。オモシロすぎる。

●ツアーの話。

ツアーで披露した俗称「手旗信号」。
この日、完全版(有楽町よみうりホールと違って←本人談、間違いがない版)を披露。

背後にいた花れんさんのことを新妻さんは「スーパーウーマン」と呼ぶ。

そして新妻さん含めスタッフ陣は花れんさんのことを

『頼みますよ、”姫”、いや”嫁”』

と呼ぶそうな(笑)

※花れんさんは扇谷研人さんの奥さん。

●姉妹の話。

えーとこれこそその場にいた人のシークレットなんですが、いつまでシークレットなんですか(笑)。

ちなみにこの話、実は私、事前に知っておりました。3月27日だそうです。
というかblogに書いてる人がいるんですもの。

で、ようやく、4月23日に公式発表となりました。

新妻由佳子さん、ご結婚おめでとうございます。

これで歌姫の姉上は2人とも嫁いだわけですか・・・

実の姉の曲を歌うようになるまでのエピソードとかは、いかにも新妻さんらしいな、と思いました。
本人、別に否定するわけじゃないんでしょうが、何というのか、四角ばった(良い意味で「筋を通す」、逆の意味で「融通が利かない」)ところは法律を学んだ方だから、というのがやっぱり影響しているのでしょうね。

ともあれ、1時間強のトークの後、サクサク進行のプレゼント大会、そしてエンディングへ。

景品名を前日にblogで発表したのにもかかわらず、冷蔵庫に置き忘れられた赤かぶ(笑)。

そして更に忘れられた「アンダンテ」完結編原作本(爆)。

新妻さんにしちゃぁ、意外と隙がありまくりな今回でしたが、かえってそれが面白かったかも。
本人言ってましたが、「山野(楽器イベント)とずいぶん(時期が)近かったんですよね」と言う通り、確実に1週間しか空いてない人が多数いたのでした。当然私も。

でもその間にクリエコンサートが発表されたから、そのことで声かけられたのは嬉しかったです。

| | コメント (4) | トラックバック (0)

『ガイズ&ドールズ』(7)

2010.4.18(Sun.) 17:00~19:55
シアタークリエ 1階5列10番台センター

何回目の観劇か既に忘れてましたが(笑)、本日5回目。
久しぶりに前方席に戻ってきましたが、目のやり所に困るという(爆)。

衣装と背で随分損してる由美子さんだけど、やっぱりスタイルいいです。

この日、由美子さんは飛ばしまくっていて随分と調子良さそうだったんですが、喉的にはちょっと厳しかったかも。

1幕「アデレイドの嘆き」、2幕「結婚しよう」の伸ばし所で両方とも声の伸びが付いていかなかった感じで、ちょっと惜しい。
芝居はありえないほどのがぶり寄りなのは変わらないし受けまくってますけどね。

芝居的には本当良かったし、カーテンコールで楽しそうに歌ってるの見るのがとてーも嬉しい。いつからこんなに肩に力抜けるようになったんだろうなぁ。

そしてここから日替わりネタ含めてネタバレ満載です。
WARNING!







●堅物サラはいつ恋におちたのか
この日見ていて初めて気づいた話なのですが。

シーンからするとハバナで心を許して、かと思っていたのですね。
そこまでは「取引」で、ハバナからは「恋愛」だと。

そんな風に思って最初の出逢いのシーン(キスシーンから張り手シーン)を見ていたのですが、スカイがサラに張り手をした後、スカイが部屋を出て行くのですが、上手側に来たサラは右手をじっと見つめるのですね。

ここでサラが歌う歌詞は「好きじゃない人にファーストキスされちゃった」と思い込んでたんですが、ではなく「この素敵なキスがいままで夢見てたものなのね」って既におちてるんですね。思い込みって怖い。

右手をじっと見つめるというのは公演前半では記憶にないのですが、一瞬のシーンで「張り手をしたことに後悔するサラ」というのを印象づけていて、玲奈ちゃんの演技の奥深さを再認識。

前回も書きましたが、ここのところサラの人物像の掘り下げはスカイをほっぽってどんどん深くなっています。

●今日の元気な奥さん
実は最後の最後になるまで、奥さんでさえないという。

幕間でジャニ系のファンの方が『元気な奥さん』と呼んでるの聞いてちょっとツボりました。

アデレイドの一言が、何気にサラとスカイそれぞれの人生を変えてる件。

スカイに言った「あなたも本気で誰かを好きになったらわかるわ。」

サラに言った「そんな昔の男のことなんか忘れちゃいなさい。」

この1つずつの言葉が、スカイとサラの”本当の気持ち”に向かい合わせてる、ということを思うと、どっちも説得力がないとなかなか困っちゃう言葉なわけですが。

由美子さんが説教台詞言うと、なぜか「押しつけがましくなく、でも絶対逆らえない」ってキャラになっちゃう。
もちろん、それが好きなんですが。

●今日の酔っぱらいちゃん
コーナー化(笑)

自分のせいで乱闘になったの見てた時のサラの表情。

玲奈ちゃんの全開の笑顔でした。

彼女が役以外の笑顔するのって本当に珍しい。

彼女が役で見せる笑顔って基本が「はにかみ系」だからとても新鮮でした。
小部屋で爆笑したときの容赦ない笑顔がこんな感じでした(爆)。

サラとアデレイドが初めて会う時のサラも、ずいぶんとおすまし風ですし。
ここ、スカイの内君はマジウケしていて、サラは引っ張られないように、それでいてアデレイドへの好意をきちんと見せてくれていて嬉しい。

あれ、あまり気づかれていませんが、アデレイドとDOLLSさんたち、HOT BOXはけた後、夜通しお祝い会やってたんですよね。

この作品、意外に時間の進みが遅くて、それこそ全体で2、3日のオーダー。
なにしろスカイ&サラは昼にハバナに出かけて、午前4時台にニューヨークに戻ってきていて、そこでアデレイドとDOLLSさんたちと鉢合わせるわけですから、普通にアデレイドの中の人の飲み方(現在休止中、との噂)と言いますか(爆)。

そういや、ハバナのシーンで目を凝らしていたら、酔っぱらいちゃん、ことサラが3杯目のドル・セデ・レチェを奪い取ってるウェイターはラスティ役の田川景一さんでした。
なんかレミゼでマリウスが給士してるみたいな話でした。

そういえば、「アデレイドの嘆き」でアデレイドがネイサンがいない椅子を眺めていると、なんかレミゼのマリウスの「空の椅子とテーブル」を思い出します。

キャラ的にはやっぱ、由美子マリウスと玲奈アンジョルラスだよなぁ(←謎)。

●今日の魂
ネタ切れですか、ニッキさん。

ネイサン「魂って明日書きたいんだけど」
ベニー 「今日書けよ今書けよ」

そういえば、「ニューヨークに蔵ずしはねぇっ」と「風邪にはルル」は定番として定着しました(笑)。

最大の心配対象、ネイサンの喉は最悪の域は脱しましたが、初日のレベルにはまだ戻せず。このまま『ガイズ&ドールズ』が終わっちゃうと残念だなぁ。

ネイサンが多少回復したせいか、『俺を告訴しろ』のアデレイドがフルパワーに戻っていたので何より。なんか最後の「忘れられない」って歌詞が間開けすぎて、オケに待ってもらっていたけど。

カーテンコールの時、由美子さんがコンダクターの白石さんと上と下でジェスチャー会話してました(多分この時のお礼なんだと思います)。
帝劇でやるときもそうですけど、指揮の人とか演奏の方とじゃれてること多いですね、由美子さん。

ちなみにコンダクターの白石さんいわく、この作品、『音と歌がこれであってるのか、普通じゃありえない箇所がたくさんある(笑)』のだそうです。

●ふと気づいた話
ビルトモアガレージのオーナーが下水道のクラップゲームに参加してた(笑)

●最大級のハプニング

芝居というシロモノは、生で演じられるものなのでハプニングは付きもの。

とはいえ、「これは起きちゃいかんだろう」というものが、作品にはいくつかあるもんで、『ガイズ&ドールズ』の最大級のハプニングが、今日起きてしまいました。

由美子さん、玲奈ちゃんがウェディングドレスで登場するラストシーン。
ここで何と、玲奈ちゃんのベールが落ちてしまったのです。

正確には、「地面に落ちる前に玲奈ちゃんが手で掴んだ」ので、シーンとしてぎりぎり成立はしていたのですが、そういえばたった3ヶ月ぐらい前に同じ人が同じことやった気がする(→2010年1月公演の『ウーマン・イン・ホワイト』で喪服のマリアンから・・・というシーンがありました)。

ちょうど、カーテンコールで引っ込む前の長いシーンなので、ベールを手にした玲奈ちゃんがどうするかと思ったら・・・やっぱり玲奈ちゃん自分で付けました(笑)。

あのシーン、実はまだカーテンコールには突入してなくて本編最後なので、あそこに立っているのはサラでありスカイなのですが、とっさに判断して自分で付けた玲奈ちゃんはさすがです。

お相手が井上君だったり浦井君だったりすれば異変発生をいちはやく感知して、お相手が付けてくれるのでしょうが、さすがにいくらなんでも相手役つついて「付けてよ~」なんて言ったら、特に今回、何が起こるかだいたい想像はつきますし。

正直な本音を言ってしまえば、あそこは「スカイとしてベールを付けて欲しかった」のですが、それを望むのはさすがに・・・・なのでしょうね。

あのカーテンコール、ネイサン&アデレイドは親密なのに、スカイ&サラはよそよそしく思えます。まぁ分かるんですけど。

●かむかむ招き猫
何のことやらとお思いでしょうが、カーテンコールで内君がやってる「手をおいでおいでする仕草」が、表現すると「かむかむ招き猫」なのです。

むろん、公演初期はこれはなかったわけで、なんか勢いでやったらしいのですが、この日はカンパニーに伝染してまして。
お手振りなんてやったら雪が降りそうな由美子さんまでマネしてやってました。(だから4月に雪が。)
や、やるなら緞帳降りる前に頼みますよ。萌えられないじゃないですか(爆)。

この日も満員御礼ですが、ボックス席は全部空いていたので、ボックス席を覚悟すれば当日券は大丈夫な模様。実は手持ちはあと千秋楽しかないので、今週はどう動くか思案のしどころ。

●ちなみにどうでもいい話
この作品『ガイズ&ドールズ』のロゴに間違いが2つあります。さて何でしょう?




ダイズの隣を足して7になるっておかしいでしょ(笑)
左側のダイズは1+6、右側のダイズは2+5です。

※ダイズは反対側を足して7になるので1の裏が6、2の裏が5、3の裏が4です。
スタッフが誰も気づかなかったのか、それとも間違い探しゲームなのか・・・

| | コメント (2) | トラックバック (0)

『ガイズ&ドールズ』(6)

2010.4.15(Thu.) 18:30~21:25
シアタークリエ 1階11列20番台(センターブロック)

玲奈ちゃん&由美子さん確変状態のこの日。

あいにく仕事が長引き、車を拾って客席にたどり着いたのは18時29分。
ほとんど最後の客として滑り込みましたが、苦労しただけあってお2人の出来は素晴らしいの一言。

もともと由美子さんの芝居は昼公演より夜公演、それも1回公演より2回公演の夜の出来が一番良いタイプなので、迷った揚げ句にこの回を選択したのは正解でした。
カーテンコールでスタンディングになるだけのことはあったと思います。

玲奈ちゃんの芝居の掘り下げはどんどん深くなっていくのに、でもそこで内君とはシンクロしないんだよなぁ。
なんかもう合わせるの放棄した感じさえする。

●今日のハバナ
寄った揚げ句に人の背中(アロハシャツ)を太鼓みたいに叩く
玲奈サラ。
すげぇ、そんな遊び方あるのか(驚)

●今日のたま(笑)
「魂にムって入ってるよな」
「あぁ入ってるな・・・・・さっさと書けよネイサン」byベニー

●今日のネイサンとアネサン
...正しくはアデレイド。
「俺を告訴しろ」のシーン、由美子さんのマイクは極限まで絞られています。というかあれなら生声でいい気がします。

錦織さんの喉はやはり1日の休演日ぐらいじゃ回復しなかったらしく、もはや会期中この状態のままでいくことを覚悟したごとく、アンサンブルさんが熱い熱い。

メインの4人中、ムードメーカーだった錦織さんがその状態で、内君は最初のころのいい意味の丁寧さが消えて、スカイじゃないシーンが増えてるのが悲しい。

この作品のテーマはある意味「女は強い」なんだけど、玲奈ちゃんと由美子さんが両車輪でぐいぐい引っ張ってて、この2人が片方でも不調になった時点でがくんと作品力が落ちそうな感じがします。

「ブッシェル&ペック」の後、楽屋でアデレイドを待ってるネイサン。
「bushel and a peck~」の後「ルル~ルル~風邪にはルル~」
だから(笑)

●今日のアデレイド
超絶速読シナリオのアデレイドには台詞噛みが付きものですが、この日は今まで見た4回の観劇の中で間違いなく最小、1回。

その1回というのが、「スカイとアデレイド」という、この作品ただ1箇所存在する組み合わせなのですが、ちょっと噛んだ感じのアデレイドを前にして、スカイは内君に戻っちゃった感じ。

さっきもちょっと書いたのですが、初日に比べると、内君のスカイはところどころに「内君の『素』」が見えることがあって、芝居とか役者として見るとちょっと座りが良くない印象。もちろん、そんな表情が好きというファンの方の気持ちは分かった上で、です。

ここでスカイの反応を見て由美子さん演じるアデレイドは、いつもよりかなり強く上から嵩にかかるように罵倒したんですね(台詞はいつもと同じ「どうして男は結婚して家庭を作ろうとしないの」ですが)。

いつもはここ、もっとコミカル風味入れるのに、この日は完全なマジギレモード。

引き金を引いたのが自分の噛みとはいえ、流れを見ていると「素に戻った」彼を、役の世界に引き戻すためにあえて強く叩きつけたように、自分には見えました。
緩みかけた空気が一瞬で引き締まったような感じが肌で感じられて。
あんまり由美子さんってそんなことやらないんですけどね。

もう1つのシーン。
アデレイドが噛んだんじゃなくてサラが変だったんですが(←正直珍しいです)、2幕「アデレイドとサラの出逢い」でサラが”びえーーん”と泣く直前。
玲奈ちゃん、なんか笑いがツボに入っちゃったようで、いつもとちょっと違う。
何しろ、客席前方から笑いが起きるぐらい。

玲奈ちゃんは意外に笑い上戸なので、”これはまずいかも”と思っていたら、由美子さんが台詞の溜めをいつもより長くして玲奈ちゃんが立ち直るのを待ってた。
玲奈ちゃんもそれに応えて笑い声からコメディチックな泣き声に強引にシフトして解決させてて、2人してなんつー力技やってんだ、ってぐらい凄くてちょっと感動。

そういえば「猫背気味なのが由美子アデレイドが『売れっ子ショーダンサー』に見えない理由かも」と前回書きましたが、ずいぶん改善されていました。というか初日とか相当由美子さんが恥ずかしがってやってたような感じだったのですが、割り切ったというというのか、あぁいうポジションの楽しみ方を思い出したというか(爆)どんどんイキイキしてきました。お酒を控えているだけのことはあるのかもしれません(苦笑)。

●もし彼が素なら

という曲がありそうなこの作品ですが。

さっき「素じゃ困る」と書いておいて難なんですが、でも本人のキャラに絡ませた役の演出なら話は別。

2幕ほぼ最後、内君の唯一のコスプレシーンで彼は太鼓とともに登場するのですが、

 何ですかそのやる気のなさそうな”スカイ”は

念のためですが褒めてますよ

演出で変わったところらしいんですけどね。

これまではここ、コスプレが恥ずかしいということぐらいで普通に太鼓叩いてたのですが、今、ここで出てくるスカイはいまやとてつもなく嫌そうに太鼓叩くのですよ。

で隣のサラに「しゃんとしなさい!」と突っ込まれて
仕方なくちゃんとするという(笑)。

いや、これ最強に笑いましたですよ。

元罪人とはいえ、そんなにすぐ180度ひっくりかえって救世軍に心酔するのかなぁと思っていたから、却って「サラに掴まっちゃって嫌々ながら」の方がリアリティがあって。
で、そんな”スカイを尻に敷いたサラ”を楽しそうに「やったね~。こっちの世界(女性が男性を手の上でいじる世界)へようこそ」と笑いながら突っ込んでるアデレイドが面白くて、楽しさ倍増。

・・・・楽しみ方が間違っているという自覚はしているつもりですけど。

玲奈サラは「清く正しく生きましょう」と歌っているより、「ブロードウェイを片っ端から斧で叩きのめしたい」と言ってる方がいきいきしてるし、ハバナの暴れっぷりで目が座ってる方がいきいきしてるし、アデレイドとの本音モードの方がいきいきしまくってるから、スカイがサラの尻に敷かれる方が実態に合ってるような気がするもんで(笑)。

●今日のナイスリー
ナイスリーのアデレイドのモノマネが日に日に上手になってる(笑)
「おーほほほほ」とかの擬音付きなのが田中ロウマさん芸が細かすぎです。

「舟が揺れるだろ」のシーンで歌い終わった後、ラスティの膝の上に乗っかってるのを発見。何遊んでるんだか。

・・・あれ、今日は短くまとめるつもりだったのに何でこんなに長いんだろう。
次回は18日(日)ソワレです。

| | コメント (4) | トラックバック (0)

『ガイズ&ドールズ』(5)

2010.4.11(Sun.) 12:00~15:00
シアタークリエ 1階補助席下手側


悪い虫がうずき(笑)、前日に東宝テレザーブに電話、補助席をげっとしてしまいました。3回目の観劇です。
夜の回ならボックス席(2階から張り出している席で、初日は植草さんが観劇されていました)も空いていたのですが、1人でボックス席は・・・というわけでたまには後部座席を、ということでの最後尾列補助席です。

今回公演のチケット入手状況は5列目3枚、7列目1枚と前方に固まりまくっているので、考えてみると全体が見えるような後方席は今回初めて。一応オペラグラスを用意したものの、シアタークリエは狭いのでほとんど使いません。

ちなみにこの補助席、無理矢理突っ込んでいる席なので、足が地に着かないというお上りさん最適仕様です(笑)。

補助席は7席しかなく、最終列22列の次の壁席ですが、実は最終列22列と段差がゼロなので、運が悪いと前が遮られます。幸いというか、この日はたまたま目の前の22列の方が座高の低い女性で助かりました。とはいえ、上手側のシーンは見えないんですけど。

12時開演のこの回、1階のロビー前には燦然と「満員御礼」の看板が見え、11時10分に1階のみ開場。実はチケットを持っていなくてもパンフレットだけは買えるのです。

この時間帯、シアタークリエ目の前の東京宝塚劇場の開演(11時30分)とぶつかり、見渡す限り女性がいっぱい。

予定より早く11時25分に開場。補助席(とボックス席)だと問答無用で客席まで交代で案内してくれます。この2つの席は特有の注意事項があるからなんですが。
補助席は「荷物を足の前に置いてくれ」と言われますし、ボックス席は「乗り出さないでくれ」と言われるようですし。

ホワイエに行くと事前情報通り、写真が増えています。

初日にはメインキャストパネル4枚(奥から由美子アデレイド、錦織ネイサン、内スカイ、笹本サラ)だけでしたが、そこから舞台写真が全部で7枚。

恐ろしいほどの内容ネタバレなので、初見の方は最後に通りましょうホワイエ。
いくらリピーターが多いからって勇気あるなぁシアタークリエ。

なのでここから早くもネタバレに移行してしまうのです。






写真は全部で7枚。奥から、
エンディングシーン(ネイサン・アデレイド・サラ・スカイ)
舟が揺れる(ナイスリー中央に、カートライト将軍も)
女神よ今夜は淑女でいて(スカイ中央にGUYS勢揃い)
下水道(スカイのソロシーン)
スカイ&ネイサン(ネイサンがスカイを焚きつけるシーン)
アデレイド&ドールズ(1幕「ブッシュ・アンド・ペック)
サラ(1幕の救世軍赤制服)

由美子さんファン的には満足行く2枚の写真なのですが、サラが一番可愛いのはやっぱりハバナの黄緑色のドレスだと思うんだけどな。それにやっぱり「結婚しよう」の写真が欲しかったなー

とか思いつつ、ファンサービスの充実ぶりに呆然とするばかり。
売れてる舞台ってすごいのね。




○女優2人の相性
アデレイドのキャラは「キュート」って感じ。
映画版見てたから、あのパワフルさをどう変えるのかなと思ってたら、余りのそのまんまで、この役に由美子さんを選んだ理由がよく分かります。
誰がこんな風にできると思ってアサインしたのかなーってのが気になるぐらい。

こうやって玲奈ちゃんと由美子さんがそれぞれカップルとして一緒の舞台で歌っているのを聞くと、似たような感じの2人も、実はずいぶん違うんだなということに気づきます。

2人とも演技プランは「相手に合わせる」方なんだけど、
デュエットとなると玲奈ちゃんは相手に合わせない感じがする。
自分の力出し切って相手を上から引っ張り上げる印象。
由美子さんの場合は相手と合わせてから下から押し上げる印象。

そういえば客席歩いてたら”玲奈ちゃんもーちょっと合わせて欲しいなー”ってぼそっと言ってた人がいた・・・
気持ちは分かるけど、まぁでもそれが玲奈ちゃんだからなぁ、良くも悪くも。

玲奈ちゃんは「上手い」で、由美子さんは「巧い」って感じなんですよね。

玲奈ちゃんは今回に関しては高音域担当だから、確かに上手いは上手いんだけどインパクトがあまり出せないのがもったいない。

でも、「ハバナ」での酔っぱらいソング&ダンスはありえないほど楽しんでるし(あそこまでやれるのはさすがだと思う)、力量がぴったりフィットしてる由美子さんとのデュエットの余りの楽しさぶりに胸躍りましたですよ。

玲奈ちゃんにしても由美子さんにしても、女優さん相手にあそこまで楽しい曲デュエットできたの久しぶりですからね。両方から見てるからよく分かります。

女優さん相手に歌う時って相手はライバルってのが普通で、あんな仲良い感じってなかなかないんですよね。

玲奈ちゃんのほぼ唯一の陽気系作品「ミー&マイガール」にしたって、女優さんたちだけで歌う仲良いソングは1つもないし(全員でってことなら1幕ラスト)、「屋根の上のヴァイオリン弾き」3人姉妹(2009年シリーズ)と「ウーマン・イン・ホワイト」の”3人揃ってこれで完璧ね”ぐらいかな。

由美子さんにしても今回のに匹敵するとしたら、あれだけ全力なのは「花の紅天狗」で森奈みはるさんと組んだとき以来って感じだし。

由美子さんと玲奈ちゃんの歌を比べたら、技術的には玲奈ちゃんの方が上だと思うけど、由美子さんの歌、特にミュージカルの歌で好きなのは「ハート」であり「味」なんですね。ある意味、「日本的な要素が入るミュージカルの歌」。フランス料理とおでんの違いというか(笑)。

だからある意味ほっとするんですね。超絶に上手い歌に聴き惚れるのもいいけど、自分はミュージカルではゆったりと曲に身を委ねたかったりするもので。

この曲、由美子さんの全力もさることながら、印象的なのは玲奈ちゃんの全力。

今回、お相手がミュージカル初出演の内君ということで、あらゆる場所でフォローに回る玲奈ちゃんは大変なこといっぱいあると思うんですね。舞台の上でも、舞台降りてからも。
そんなプレッシャーとかストレスを玲奈ちゃんが好きなように発散してるのがハバナの「へんてこりんダンス」とこの「結婚しよう」だと思うんです。

この作品の中でサラって真面目系で通さなきゃいけないし、締めなきゃいけない場面が多すぎる。でもこの「結婚しよう」はアデレイドの告白を通して”本音”を出せる唯一のシーン。初めて「女性として」本当の気持ちを確認できたことで心がオープンになるだけあって、2人の感情のシンクロが半端ない。

一緒にああいう風に歌えたから、こんな風に言ってもらえるのかなと思うと、なんかシンクロできた瞬間があったんだろうなーと実感。

玲奈ちゃんと由美子さんは今まで2回共演している(出演回数で言えば30回以上)なのに、妙に壁を感じてたんですね。

なのに、玲奈ちゃんblog「れなにっき」に由美子さんネタが既に2回目

どんだけプレゼントしてんですか由美子さんって感じですが(笑)、思った以上に由美子さんファンになってくれた玲奈ちゃんが嬉しい誤算(何だそりゃ)。

玲奈ちゃんはあんまりこんな感じで言わないからなおさらだったんだけど、もっとこういうこと言わない由美子さんがどう反応するか実は楽しみ(笑)、まぁ反応しないに一票だけど(爆)。

自分が好きな女優さんを、これまた自分が好きな女優さんが「大好き」って言ってくれるのって凄く嬉しい。どっかでシンクロできた感じがそうさせるのかも。

そういえば、この作品でヒロインなはずのサラそっちのけで、観客にうけまくるアデレイドを見て、誰かが言ってたことを思い出したんですが、

「『ガイズ&ドールズ』のサラとアデレイドって、
レミゼのコゼットとエポニーヌみたいなもの」
・・・・あぁ!

その人曰く、サラとコゼットは”白いヒロイン”(無色透明)なのだそうです。
なんか色々納得してしまった。

それからするとエポ役者の玲奈ちゃんは本来はアデレイドで、(やってないけど)コゼ系統の由美子さんは本来はサラなんですね。

玲奈アデレイドは確実にダンスシーンが増えるのだけは間違いないけど、あの由美子アデレイドの味は出ないだろうなぁ。あれはもはや玩具だもん。

玲奈ちゃんのハバナで「化学反応さ。」と宝塚男役風に言う(会場がうけてた)余りのハマリぶりに・・・玲奈スカイと由美子サラって見たいんだけど(笑)。

でもやっぱり由美子さんはアデレイドだよなーと思うと
玲奈スカイに沙也加サラ、由美子アデレイドに錦織ネイサンでも可(笑)

○ハバナではじけ中
本日のサラ。

スカイにお姫様だっこされてじたばた中。

「アル・カポネみたいーーーーー!」

玲奈ちゃん意味わかんないよ(笑)
でも面白くて可愛すぎるから許す(爆)

そういや遊ぶシーンが少ない玲奈ちゃんもたまに面白いことかましてきてまして、この日気づいたのは「結婚しよう」の時の嗚咽。

静かなシアタークリエに響く、ものすごく小さい「ヒック、ヒック」という声。

えっ、あれ玲奈サラの泣き声だったのか。
直後に「びえーーん」と漫画みたいに泣いて”あの”アデレイドに呆れられるのがmyポイントなのです。

だって”あの”アデレイドがあっけにとられるのって全編通してあの一瞬だけなんですから。

○ちょっとじゃないぐらい心配
この日一番びっくりしたのは錦織さんの声。
初日とは比べものにならないほど涸れていて、喉が弱いと聞いてたから心配。

そのせいか、2幕「俺を告訴しろ」では由美子さんも異常なほど声を絞っていて、気にしすぎたせいか派手に音と由美子さんの歌声がずれるハプニングまで。
それもあってか、さすがにこの日は満面の笑顔のカーテンコールとはいかなかったのが残念。

錦織さん、キャラといい、由美子さんとの役の相性といい、抜群だと思うので、何とか今日の休演日で回復されることを祈っています。

玲奈ちゃんは喉に負担かかりにくいとはいえ全然ぶれないし、由美子さんも多少のあやしいところがあるとはいえ、あれだけのとんでも音階の曲歌ってるにしては何とかこなしてるし、何だかんだ言ってもミュージカルの喉の使い方はちゃんと会得してるんだなと実感。

スカイの内君は初日はけっこう良い感じだと思ったけど、3回見て全く変わっていないように見えて残念。普通は舞台を演じるごとに深めていくものだと思うんだけど、サラとの距離感は広がりこそすれ縮まっているように見えないし、一人突っ走りすぎてるように思うんですよね。

立ち姿の綺麗さは惚れ惚れするけど、スカイからサラへの感情が見えないせいか、サラの片思いに見えて切ない(苦笑)。

結婚してもらえないアデレイドからネイサンの場合は両思いだし、"結婚"って結論に至ってないだけだから切ないって感じじゃないし。

スカイ&サラを「ロマンチックカップル」、ネイサン&アデレイドを「コメディカップル」と演出家さんは言ってるけど、スカイ&サラは「恋」でネイサン&アデレイドは「愛」だからなぁ、ということが実感できたり。

1幕途中、言うに事欠いて(笑)ネイサンとアデレイドの結婚決定が電撃発表(本人知らず(笑))してたときにたまたまいたニューヨーク市警・ブラリガン巡査とアデレイドの関係が面白い。

アデレイドの結婚シーンで先導してくる役、実はブラリガン巡査演じる井上高志さんなんですね。(ちなみにご本人は今年還暦だそうです。ダンディだ・・・)

この人、ネイサンにアデレイドについて「こんないい女性と一緒になれるなんて」という台詞を言ってるんですが、その後、言わずもがなの茶化しコメント(「変な遺伝子が引き継がれなければいいがな」)をアデレイドに言って、アデレイドが「もうっ!」って、じゃれて突っ込み返してるのがチャーミングすぎる。

アデレイドって位置付け的には演歌的というか湿っぽい立ち位置で、「なんで結婚してくれないのよ!」って怒りまくる方向性も採れると思うんですが、由美子アデレイドはそういう方向を見せないんですね。

女性としての懐の深さという点が由美子さんとアデレイドとすごくシンクロする。

ちなみにご本人自身に重なることは「若干はある」そうですが(笑)、普通に考えると14年結婚してもらえないのに、ネイサンなんぞと離れないアデレイドも理解できなければ、実在としてあれだけできた女性がいまだに独り身というのもちょっと理解不能(苦笑)。

アイドル時代はさんざん「結婚しない」って言い続けて、堀越の修学旅行で行った摩周湖で雲一つない晴天を経験してる人ではあるけどさぁ(爆)。

○今日のネイサン
コーナー化できそうですが(笑)

「ニューヨークに『蔵ずし』はないだろ」←これ定番と化した。
「俺の『たま』・・・」←だからそこで切るなと(笑)
「『たましい』って最後ハネるんだっけ?」←これ日替わり

○その他 今日の日替わり
2幕「ミンクなんて返すわ!」で貰ったもの投げ返す関係各位(アデレイド&DOLLS)ですが、この日、マチネ&ソワレともに由美子さんの左となりの女性がパールのネックレス落として、アデレイドがまとめて拾ってた。

結構荷物多いあのシーン、マチネは由美子さんその後にもう1回落としてた。それはともかくとっさにカバーしたのはやっぱりさすが。・・・それにしても皆さんお疲れだったんだなぁ。

2幕「俺を告訴しろ」で膝を付くネイサン、というのはいつもだったのですが、この日のアデレイド、

「立ってよ!!!!」

超ぶち切れモードでしたが、や、めっちゃ面白いそのパターン。

○ちょっと気になること
写真をアップで見ると凄く魅力的な由美子アデレイドなんですが、衣装的にはちょっと微妙。こちら

もともと背が低くて(それでも舞台に立つとそれなりに大きくは見える)衣装を選ぶところに持ってきてその辺の相性考えてもらえてないから。

「衣装の微妙さを歌と演技でカバーしてる」って声が聞こえてきて、なるほどねと納得。というかピンクは着る人選ぶ色だよ・・・

ま、あとは由美子さんの立ち姿ってのが昔からそうなんですが猫背気味なんですね。
ただでさえ小さいのに加えて猫背気味なので、すらっとしている4人のdollsの中で売れっ子として浮き上がるにはちょっと弱い。
本線の「売れっ子ショーダンサー」という役割は早放棄して他のキャラで客の受けを取ってるけど、ある意味変化球だから・・・

衣装と言えば笹本さんの救世軍衣装もなんかしっくり来ない気がするんだけど、本人軍服好きだし、こっちは何とかサマになってるんだよなぁ。

そんなアデレイドの微妙な衣装の中で好きなのが、先述の結婚電撃発表シーンの白い私服。
ここに何か結婚引き出物くっつけた、アデレイドとサラの初対面シーン、アデレイド様一行が何かちんどん屋(笑)みたいで笑える。何でか分からないけどアデレイド一座って言葉がぴったりくるぐらいどっか野暮ったい。

ハイセンスになりきれないあたりは、中の人にそっくりではあるんだけれども(苦笑)。

さて10日間続いた『ガイズ&ドールズ』の連投週間もひとまずこの日で終わり、今日は休演日。由美子さんはこの後ドラマの撮影に入るみたいなんで、まさか今日は休めると思うんだけど、つか休んでお願い。

| | コメント (4) | トラックバック (0)

『ガイズ&ドールズ』(4)

2010.4.6(Tue.) 18:30~21:25
シアタークリエ 1階5列10番台中央

笹本さんFCにお礼を申し上げつつ、ありえないほどの良席に着席。

クリエは芝居を見るのは2作目(「この森で天使はバスを降りた」が初めて)。
今まで良席取るなんて思いもしなかったから気づかなかったんですが、クリエのセンターってとてつもなく通路が狭くて入りにくいんですね。

上手いこと開演10分前にクリエにたどり着けたので、DOLLSの皆様で混み合う地下2階ホワイエ、玲奈サラと由美子アデレイドを携帯カメラでぱちり。この組み合わせで撮ってる輩なんて自分ぐらいなんだろうな(苦笑)。

この作品のチケットの割り当ては劇場の状況を見る限り、前4列はジャニーズ系で、5列目からが一般枠。実際、笹本さんFCからもここでしたし、由美子さんのところもここでしたし、ナビザもこの列から出たらしい。
で、何が起こるかというと、そういうシーンのものすごい温度差です。

主役の内君が出てくるまでに結構な時間がかかる割に、”スポーツ新聞とかワイドショーとかで賑やかされる話題の瞬間”までは意外に時間が短かったりするわけで。(日刊スポーツ芸能面にそのものずばりのカラー写真が載っててびっくりした。)

玲奈ちゃんはそういうシーンは基本いつものことだから、ひっぱたく方が性に合ってるし(←こら)、単体で見ても玲奈ちゃんのここの歌のシーン、歌声綺麗なので後方席からはさざ波のように拍手が来るのですが・・・・

つまるところ、5列目と4列目の境目は、まるで津波と凪のような境界線なのです(苦笑)。

玲奈ちゃんは取材でも答えてたけど、キスシーンについては「あるのが当たり前」の女優さんで、レミゼ・サイゴン・ベガーズ・ミーマイ・ルドルフ・回転木馬と思いつくだけで6作品、で今回で7作品目。ほぼ2作に1作の割合です。

ちなみに「キスシーンが苦手」とコメントしたことがある(「そういうシーン私にはないですもん」とまで言っていた)由美子さんはだいたい3作に1作ぐらいの比率なので、それからすれば多い方でしょう玲奈ちゃん。

そして今日もネタバレ全開です。
ご観劇前の方は絶対に回れ右を!







さて今回の『ガイズ&ドールズ』、ネタバレ突入済みなので、どこもやりそうもない全曲レビューに挑戦してみます。というか自分で忘れそうなんでこれがまた(笑)。

◎Stage 1 Act1「本命予想のフーガ」
錦織さん演じるネイサン・デトロイトの舎弟3人組こと、ナイスリー(田中ロウマさん)、ベニー(TETSUYAさん)、ラスティ(田川景一さん)メインによるオープニングチューン。ここから既にキャラが立ってるのがナイスリー。つかベタなのに何で面白いんだろうなぁロウマさん。

◎Stage 1 Act2「清く正しく」
玲奈ちゃん演じる軍曹・サラの初登場シーン。なんか堅物イメージじゃないんだよな玲奈ちゃん。街角で客引きするお姉様にまで容赦なくガン付けまくってる。

「きーよーくただしくいきーましょー」って”ひらがな”でイメージが残る、ある意味この作品1の洗脳ソング(笑)。

「私の言葉は皆さんの心まで届かないんです」って12月公演「プライド」の麻見史緒お嬢みたいなこと言ってるしなぁ。

◎Stage 1 Act3「頼むぜ、ネイサン!」
錦織さん演じるネイサンを引っ張り出す初登場シーンがここ。何気に3人組+ネイサンに巻き込まれる居場所のない床屋が好きだ。
ネイサンがここで初めて「アデレイド」の名前を出して、由美子さんの初登場シーンもここですが、退場シーンが既にお笑いという(爆)。
お姫様だっこって言わないなあれ、荷物運びか(笑)

◎Stage 1 Act4「清く正しく(リプリーズ)」
ここでようやく内君演じるスカイが登場。クラップゲームの胴元のネイサンが、賭け場代を稼ぐべくスカイを焚きつけるシーン。ネイサンがスカイに「落とせるか賭ける」相手が、堅物サラという次第。

◎Stage 1 Act5「巡り会う人」
で、いきなりサラとスカイは早くも心通じ合うようなデュエットしてるわけですが・・・・ここが例の1stなんちゃらシーンです。
見所は玲奈ちゃんの張り手です(←色々違う)。

◎Stage 1 Act6「ブッシェル・アンド・ペック」
由美子さん演じるアデレイドの本職シーンの最初。
というか今回のクリエ版、もはや「売れっ子ショーダンサー」という設定がどっかいっちゃっている感じさえあるんですが(笑)、DOLLSのダンサー4人従えてのステージですが、踊りのメインはDOLLS4人。
そしていまだに見分けが付かないワタシ(笑)。

ブロードウェイ盤CD聞くと、由美子アデレイドはかなりイメージに近いです。
高音はきついけど。

◎Stage 1 Act7「アデレイドの嘆き」
1幕のアデレイド目立ちシーンが立て続け。
というかこの2シーン以外はほんとちょっとしか出てきませんから1幕。
「好きだけどめちゃくちゃ難しい」と由美子さんが言ってる理由がよく分かる曲です。
ホント、日本語ってなんてミュージカルに向いてない言語なんでしょうね。

ただ、由美子アデレイドのキャラはこの曲でほぼ確立、さすがです。
「綺麗キャラ」から「お馬鹿キャラ」へ一気にハンドルを切ります。
そしてそっちの方がイキイキしているという由美子さん(笑)。

◎Stage 1 Act8「ガイズ・アンド・ドールズ」
タイトルチューンとして2幕でも歌われますが、この日本語版、歌詞含めて海外版と
遜色のない出来なのは凄いと思う。

◎Stage 1 Act9「私が鐘(ベル)なら」
結局ハバナに行っちゃうサラちゃん。酔っぱらい「ヘンテコダンス」(本人談)でスカイに迫る女吹っ飛ばして大げんかになって抜け出した後の曲。

ちなみに大げんか前のところが内君のもう1人の女性との”そういう”シーン。

玲奈ちゃんのダンスって酔っぱらっても、軸がしっかりしてるからほんと惚れ惚れするぐらいきれい。立ち姿とダンスのかっちりさ、スケートリンクでもさぞや絵になるんでしょう(←最近1人でスケートリンクに立つ乙女らしい。)。

この曲の玲奈ちゃんの酔っぱらい的な崩した歌い方大好き。音程をきっちり取った前提で揺らしてるから聞いてて心地良い。というか肩を抜いた歌い方の方が彼女の魅力が絶対出るのに、力入りすぎた曲多すぎるんだよなぁ。おかげで彼女では「All For Laura」とか「愛してる、それだけ」みたいな大ナンバー聞けるわけだけども。

それにしても酔っぱらいのサラがスカイにお姫様だっこされてじたばたしまくるのが・・・玲奈ちゃん全力過ぎる(笑)。あれで実は絶対落ちないように暴れてる(力の入れる方向を調節して抱える負担を減らしてる)んだからあなどれないんだよなぁ彼女。

◎Stage 1 Act10「はじめての恋」
1幕最後のデュエット、のはずが歌の終わりとともに話はとんでもない方向へ・・・

玲奈サラが急に事務的に対処し出すあたりがなんか中の人と妙にシンクロしておかしい。なんか「ぼくの妹」(TBS系)の大河原春奈お嬢様みたいだ。

25分の休憩の後、2幕へ。

◎Stage 2 Act1「ミンクなんて返すわ!」
アデレイドNew Stage。衣装的にはこっちの方が好きかな。
何しろ背が低いから衣装を選ぶと言いますか年齢(以下略)。
由美子アデレイドってこの曲にもかかわらず、なんかムード歌謡のイメージ。
なんか「星屑の街」を思い出す。一緒に踊ってるのは女性だけど今回。

◎Stage 2 Act2「アデレイドの嘆き(リプリーズ)」
1幕だと高音がきついところがある曲ですが、2幕は短いし感情移入ばりばりでとっても大好きなシーン。アデレイドは大人になりすぎた少女という感じかも。

◎Stage 2 Act3「一番の願い」
サラのお祖父さんからサラへの思いやりソング。
玲奈ちゃんということもありどうしても草刈正雄さんのジョン卿が歌うミーマイの曲を思い出してしまう。

◎Stage 2 Act4「女神よ今夜は淑女でいて」
スカイの見せ場、原語の方が有名な「Luck Be a Lady」。
キャリア十分なアンサンブルの厚みある声に支えられ、長身の内君のスタイルの良さが光ります。内君と錦織さんの格好良さってそれぞれ別のところにあることを実感。

この曲の直前、下水道のクラップゲーム現場にスカイが殴り込みますが、ここで借用書を書くところがネイサン・錦織さんの日替わりアドリブシーン。

スカイ「俺に魂を賭けろ」
ネイサン「魂って書くつもりが『塊』って書いちゃったよ(客席爆笑)」
ベニー「ひらがなで書いてろよ」

ベニーは返しがもはや面倒くさくなってこれ一本らしいです(笑)。

◎Stage 2 Act5「俺のせいさ」
別名”アデレイドぶち切れソング”(笑)。要するに由美子さんの得意シーンです。

ネイサンの懺悔も何しろ錦織さんだから面白くてどーしよーもないんですが、それに増してネイサン無視しまくってアデレイドが突っ走りまくるのが面白くてしょうがない。

こういう曲でイキイキしてる由美子さん見てると、やっぱりこのヒト、コメディエンヌだと思う。

アデレイドも怒っているのにネイサンを切り捨ててる感じがないのは良いよなと思う。

◎Stage 2 Act6「座れ!舟が揺れるだろ」
私的和訳は「座りやがれてめえら」だったんですが(爆)。
リードボーカルのナイスリー(田中ロウマさん)の歌声も凄くいいのですが、救世軍の皆さんが一緒に踊ってるのが面白すぎる。

それにしても上手側に注目。サラの玲奈ちゃんも変な踊りしてるし、噴いたのがブラニガン巡査の井上高志さん。あんな堅物なのにねぇ。カートライト将軍の荒木里佳さんもいい味出し過ぎ。

◎Stage 2 Act7「野郎どもの清く正しく」
シーン的には前のAct6から続いていますが、「スカイがネイサンとの賭けに負けた」ことを聞いたサラが何かを察知して出ていくところがここ。
「スカイが賭けとしてサラをハバナに連れ出したわけじゃない→スカイからサラの気持ちにサラが気づく」という流れですね。

◎Stage 2 Act8「アデレイドとサラの出逢い」
いやー、どっち見ろっていうんですかシーン。
今回の席は途中まで左目でアデレイド、右目でサラ、途中でひっくり返って最後まで。

玲奈ちゃんもここのシーンは今までの溜めてきたものをいきなり出すかのごとく全力でぶつかりまくってくるから、満足感ありすぎ。
なんかこの日は由美子さんがちょびっと作詞した感じがあったのは気のせいかしらん。

最後にアデレイドから満面の笑顔でサラに握手を求めるのが大好き。上手側から見られますが、サラの表情が横顔になっちゃうんだよなぁ。

初めて笑顔で対面する役柄の今回だけど、2人同時に見てみると似てるようで全然違い、違うようでめちゃくちゃ似てる由美子さんと玲奈ちゃん。
12月の玲奈ちゃんと新妻さんも、そういう意味では今までの感想と違った印象を持つんだろうな。

◎Stage 2 Act9「結婚するわ」
◎Stage 2 Act10「清く正しく(リプリーズ)」
◎Stage 2 Act11「ガイズ・アンド・ドールズ(リプリーズ)」

内君のちょっと笑えるシーン(ネタバレ略)の後、ほとんど続き技でカーテンコールになだれ込み。

というか結婚式場押さえるのネイサンが忘れたからって、「下水道でどう?」って言うビッグ・ジューリ、あんまりです(爆笑)。
あぁアデレイドってそういういじられキャラなんだなもはや。

この日は由美子さんから玲奈ちゃんにアイコンタクトして頷き合ってたのが「今日も良かったね」って言ってるみたいでとてもどきどき。

そういえば、正統派ウェディングドレスな由美子さんに比べ、ボーイッシュな感じの玲奈ちゃんのドレスはなんかちょっとバランス良くない。

確かに2人とも普通のウェディングドレスだと、ミーマイそっくりという話は分かるんだけど、別にそんなのいいんじゃないの?とか思う。
(つかこうなったらいっそのこと由美子さんのマリア公爵夫人と禅さんのジョン卿とか見てみたい)

エンディングシーンもカーテンコールもそうなんだけど、普通なら由美子さんも玲奈ちゃんも笑顔見せるタイプじゃないんですね。本編を引きずるタイプという意味で似てるのですが、今回は由美子さんが満面の笑顔なのに対して、玲奈ちゃんは終始堅い表情。
由美子さんに至っては踊りながら歌ってるのに。というかカーテンコールでこんなに楽しそうにしてるのなんていつぶりだろう。

その割に由美子さんは錦織さんと腕組んでないのに、玲奈ちゃんは内君としっかり腕組んでたりするんですけどね。

演じるキャラの違いという意味でいっちゃえばアデレイド&ネイサンはお互い独立した関係で、サラ&スカイは甘える関係なのかも。

・・・と書いてきたら何なんだろうこの長さ・・・
前売りチケットこそ全然残ってない作品ですが、そろそろ春休みも終わるし、当日のキャンセル分とかが窓口にいきなり出てきそうな時期なんだよなぁ。
現時点であと2枚あるのに、なんか悪い予感がしてしまう・・・。

○追記
4月7日読売新聞関東版に結構大きい「ガイズ&ドールズ」広告。
「満員御礼」の文字が嬉しいは嬉しいんだけど、「満員ならチケット入手できないんじゃない?」と思ってしまう気が(笑)

| | コメント (4) | トラックバック (0)

『アンダンテ~稲の旋律~』(3)

2010.4.5(mon) 18:30~19:10
山野楽器銀座本店8階
ファーストオリジナルアルバム発売記念イベント

サブタイトル付は映画だけなんだけど、まぁいいか。

●セットリスト
1.The First Star~上を向いて歩こう~
2.ヴァージン・ロード
3.青いカモメ
4.アンダンテ

衣装は先日の有楽町よみうりホールのバージョン違い(本人談)。
下のドレスがツアー仕様なのと、足が防寒仕様なのが違いだそう。言われて気付く。

この日、山野楽器銀座本店は20時閉店で、150人近いお客さんと握手するためにライブは「サクサク進行」。
本人も申しておりましたが、「MCも自分で務める前提ですからね、(手順も)用意してもくれませんからね」と相変わらずの適度な毒舌で進行。そんな、新妻さん、やりたいようにやりたいくせに(笑)

「アンダンテ」アルバムから裏話。

曲順にひたすら迷って、「上を向いて歩こう」はライブのスタートでも使ってるしいいんだけど、1stオリジナルアルバムの1曲目がそれというのはどうか、と話し合った末に、「今まで新妻聖子を知っている人の他に、色んな人に新妻聖子を知ってもらえた曲」として「愛を止めないで~Always Loving You~」を1曲目にしたのだとか。

アルバム2曲目、「道化師のソネット」は作詞家さん(さだまさしさん)の意向で「僕たちは小さな船に~」から始められず、困った揚げ句にスタッフの提案で祖師ヶ谷大蔵の駅前通りに出て、「鼻歌歌って!」って言われて、レコーダーで録った。スタジオ戻って「これいいじゃん」(笑)って何たるアバウトぶり。さすがスタッフひっくるめてラフ仕様万歳。

この日3曲目は「新妻さん久しぶりの昼ドラ」こと「ヴァージン・ロード」。
本当これ生で聞くの久しぶり。
「安宅家の人々ですよ~」
「今の昼ドラも凄いですよ~安達祐実ちゃんでてる「娼婦と淑女」見てます?」
「『淑女』って携帯で出ないんですから!」

・・・会場、全体的に新妻さんのペースに圧倒されています(爆笑)。

・・・で、関係ないことを思った私。

あぁぁぁぁ4月からの昼ドラ始まってたんだぁ

安達祐実ちゃんと木下あゆ美嬢のガチバトルは絶対見る気でいたのにぃ

・・・明日からきちんと録ります。
ってなんでこれを新妻さんに教えてもらうんだか(爆)。

おかげさまで1日だけしか欠けてない嬉しい

・・・そろそろ戻します(笑)。

「この曲難しいんですよ」って言ってた新妻さんですが、もしかするとあんまり調子よくない?という感じで、ほんのちょっとメロディーから外し気味。
よみうりホールの時も本調子じゃないような気がしていたんですが。

3曲目「青いカモメ」の時にはライブ活動について触れていて。
「1年に1回、今の自分に何が歌えるか、どのように歌うかをじっくり考える機会があることがありがたいし嬉しい」とコメント。(ちなみに、この曲は2年前、品川ステラボールでのライブで初登場した曲)

4曲目「アンダンテ」は当然映画の話となるのですが、その前に先日のNHK「歌謡コンサート」のこぼれ話。「会場(NHKホール)で見られていた方はいらっしゃいますか」との問いに1人も手が挙がらなかったのですが、実はあの日、「夜来香」を本編(生放送)の後にもう1回(見ていた人は分かると思いますが、恐らく再放送の差し替え用(*))と、「アンダンテ」を歌ったのだそうです。
満員のNHKホールで歌っていたく感動したらしい(その日はお姉様の新妻由佳子さまも客席にいらしたそうで、それは嬉しかったそうな)。

(*)NHKオンデマンドは差替え済み。4/6のBS2再放送は不明。

今回、客席挙手でアルバム内の人気投票をやった(シングル曲3曲除く)のですが、どうも挙がった挙手の感じでは「アンダンテ」が頭ちょい抜けて、「Time To Say Goodbye」、「Sisters」「ひとつ」あたりが上位。

「道化師のソネット」「上を向いて歩こう」とかはどうしても希少価値ぽい(でもゼロ票の曲はなかった模様)。
ちなみに私は普通にタイトルチューンの「アンダンテ」でした。
山野の音響で聞く「アンダンテ」の破壊力はものすごいものがありました。

映画「アンダンテ~稲の旋律」は劇場公開中の名古屋(4/3~30)に続き、大阪(4/24~5/28)、横浜(5/8~21)でも上演が決定したそうで。(詳細
横浜といっても関内からもちょっと遠いし、午前1回上映(10時30分~12時25分)だけど、東京に戻ってくるのは少し先だろうし、5月は今のところ見る芝居もない(ガイズの楽日の後はキャンディードの初日のつもりなので5月は完全空白)から行こうかな。

終わった後は全員との握手会。
下手側立ち客→上手側立ち客→後列着席組→前列着席組の順で行われていきますが、幸い下手好きの私、で立ちんぼの恩恵で1桁番台での握手。

お茶会以来2度目の新妻さんとの握手は、何だか前回より手が冷えていた感じで、鋼鉄の喉と身体を持つ新妻さんにしては、ちょびっと心配になる感じ。

本人もblogで落ち込んでいたことを匂わせているし、でも今日の拍手とか笑い声がちょっとでも彼女の助けになったのであれば、それは何か嬉しいな、と思ってしまうのでした。

●twitterと連携してみました。→こちら

どんな感じか試行錯誤してみます。
当blogを更新するとお知らせ飛ぶ設定にしています。

数値6桁の意味は・・・想像にお任せします(笑)

○どうでも良い追記
新妻さんって本籍は北海道札幌市なのね。
自分は生まれが北海道札幌市なので妙に親近感。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

『ガイズ&ドールズ』(3)

2010.4.3(Sat.) 17:00~19:55
(1幕80分・休憩25分・2幕70分)
シアタークリエ 1階11列20番台後半

いやぁ、見られて良かった初日。

15時に終わるはずの仕事が1時間以上も長引いて、焦りまくってたどり着いたシアタークリエ。
日比谷エリアのお芝居は女性70%なのはいつものことなわけで、それほどアウェーな感じはせずに入場。

物販の由美子さんグッズの気合いの入れ方に苦笑しつつ(アイドル時代のライブDVDを普通に揃えておった(笑))、狭くてしょうがないシアタークリエ地下2階のホワイエに、メイン4人の写真パネルが飾られており、それなのに撮影禁止にならない(※もちろん客席内は撮影禁止)不思議な空間。
携帯のカメラで撮影している方多数(それに関しては99%女性)。

ブロードウェイ盤ほか4種類ぐらいの海外版「ガイズ&ドールズ」CDもきちんと品揃えです。
パンフレットは1,500円。演出の菅野さんを中心に「GUYS」座談会(内君&錦織さん)と、「DOLLS」座談会(笹本さん&由美子さん)それぞれが収録されています。

今回の作品、私的には笹本さん&由美子さんの久しぶりの共演ということで、予習はきちんとしてたりしまして、海外版CD買って映画までDVDで見た(笑)のですが、空気が想像できて結構有意義でした。

で、以下、ネタバレが含まれますのでご覧になる場合はご注意下さいませ。






●ロマンチックカップル
今回の作品、2つのカップルが軸になっていまして、まずは「ロマンチックカップル」こと、内博貴君演じるスカイ・アンダーソンと、笹本玲奈さん演じるサラ・ブラウン。
笹本さんが小さく見えるほど内君のすらりとした長身が効果的。

玲奈ちゃんが小さく見えたことなんて、背丈だけで考えれば岡さんぐらいしかありえないはずですが、でも「ウーマン・イン・ホワイト」の時は笹本さんはかなり強い女性だったから、存在が大きかった結果、背の差をさほど感じなくて。

今回、ツンデレ系(しかもわかりにくし)の「やっぱ女の子って部分があるんだな」(←玲奈ちゃん本人談)な分、実身長の差以上に差を見せていた気がする。

稽古場では「照れくささMAX」だったそうな見つめ合いシーンは「舞台に立てば大丈夫」なのはさすが。

ちなみに本人が言ってて初めて気づきましたが、相手役が年下なのは初めてだそうです。そういえばそうですな。

サラに関してはこのリンクにちょっと噴いた。
これちゃんと見てなかった・・・次回ちゃんと見よう。

内君はミュージカル初と思えないしっかりした出来で、特に台詞が通るのが印象的です。

●コメディカップル・・・か?
もう1つのカップルは「コメディカップル」こと、錦織一清さん演じるネイサン・デトロイトと、高橋由美子さん演じるミス・アデレイド。

錦織さんは演出家が言ったこのコメントを既に放棄して自ら
「バカップル」って言ってますが(笑)、いやはや、地球ゴージャス「HUMANITY」で唐沢寿明さん演じる順平さんと、由美子さん演じるミヨちゃんの組み合わせを超えるバカップルでした(笑)。

今月キネマ旬報社から出たミュージカルムックでの紹介には
「マンネリカップル」とまで書かれる始末なこのカップル。

笑いを自ら取りに行く回数では全キャスト中トップを独走する錦織さん。
他の人がやると明らかに白けそうなネタ動きもこなしてしまうのは流石です。

対して、登場時間はさほどじゃないのに台詞の数では下手すると全キャスト中トップな気がする超早口キャラの由美子さん。
2人してありえないほど場をさらっていきます。(客席も結構うけていた)

や、基本的に似てると思うこの2キャラ(笑)。

由美子さんの役柄見てどっかで見たなと思ったら、PARCO劇場でやった「GOLF THE MUSICAL」の主婦役でした。おばさんぽいの隠そうともしないのも瓜二つ(爆)。

俗に言う「がぶり寄り」系ですはい。

映画版DVD見たときの印象と同じで、パワフルな女優でないと務まらない役ですねアデレイド。
ダンスシーンのデメリット(身体がちっこい)も分かった上で由美子さんにこの役が来た理由が分かります。

詞が日本語だと字余り大会で、由美子さんが「英語で歌いたい」なんて、聞いたこともないことを言う意味がよ~く分かりました。
1幕の「アデレイドの嘆き」を由美子節含むテクニック使いまくって仕上げたのは流石。

パンフの座談会で「ゆるい笑いより作り上げた笑いの方が絶対面白い」って言葉、「バンデラスと憂鬱な珈琲」の演出家・マギー氏の言葉じゃないですか。上手いこと使ってますね~

●興味深いのは別の軸
メイン4人はほぼ全部それぞれのカップル内で完結するのですが、実は劇中1回だけ「スカイ&アデレイド」というシーンがあり、1回だけこれまた「アデレイド&サラ」があり、その掛け合わせの「スカイ&サラ&アデレイド」も1回あります。

これが意外と物語を動かすのに効果的。

その中でも「アデレイドとサラの出逢い」として1曲丸々のデュエットがありますが、本当どっち見たらいいのか困るぐらい垂涎の曲です。
(下手端が笹本サラ、中央側に由美子アデレイド。下手側お奨め)

由美子さんと笹本さんのデュエットって、3作目で4曲目ですが、「レ・ミゼラブル」の「エピローグ」はハモるのは一瞬だし、「ミス・サイゴン」の「キムとエレン」は高音がエレンパートで由美子さん、低音がキムパートで笹本さんだったから、どちらかというと得意分野が逆でちょっときつかった記憶があります。(サイゴンでは「今も信じてるわ」は今回と同じ高音が笹本さん、低音が由美子さんだったからこれは大好きだった)

今回の場合は由美子さんが得意の低音パートで、笹本さんに高音をお願いできているからバランスが凄く良いです。

この2人が親友みたいに微笑み合って手を繋いでるシーンが見られるなんて
やれてもライバル役しかないと思ってた
・・・いやはや生きてて良かった(笑)。

月刊ミュージカル(4月号)の座談会で「今までやってた役は死ぬ役が多い」(*)って言ってた笹本さんに、「良かったね、今回死なないで」って言ってた由美子さんというのも不思議な光景でしたが。
笹本キムを一番多くの回数看取ったのは由美子さんのエレンだったりするし(笹本キムは全部で92回ありましたが、うち2004年帝劇公演で19回の組み合わせあり。)、レミゼでは幽霊同士で手を繋いでいたわけで、色んな意味で感慨深かったり。

(*)笹本さん、重い役は多いけど死ぬ役はエポニーヌ(レミゼ)とキム(サイゴン)とマリー(ルドルフ)だけなんですけどね。由美子さんは美泥(野獣郎見参)とファンテーヌ(レミゼ)だけ。


●背が高いって良いなぁ
由美子さんのショーダンサーシーンを見た感想です。以上。

そういえば、DOLLSの4人を見分ける自信がまるでありません。
千秋楽までには2人ぐらいは分かるようになるんでしょうか。

●カーテンコール
この作品、メイン4人のうち2人がジャニーズの方なのに、いわゆるそういう歌唱ショーみたいなシーンがありません。唯一、3回目のカーテンコールで内君と錦織さんが2人でダンスするシーンがありますが、そもそも格好いいし、みんなが出てくる前の導入部だから全然不自然じゃないし、普通に「ブロードウェイミュージカル」を作ることに徹したのは凄いと思う。

で、4回目のカーテンコールで4名様よりご挨拶。
(細かい台詞は違ってるかも)

笹本さん
「好きだった作品に出られて幸せです。素敵なカンパニーと一緒に過ごせて嬉しいです」

内君
「カンパニー皆さんに支えられて無事初日を開けられました。是非またいらして下さい」

由美子さん
・・・内君から挨拶を振られてなぜか一瞬間が空く。内君が挨拶したから来ないと油断したらしい。
この時ウェディングドレス姿ですが、一歩前に出た瞬間に、なぜか客席から笑い声が。

「笑われたぁ・・・・!」(その反応に場内爆笑)

と、荒木里佳さんの元に泣きに行くモードで笑い取ってました。
いつの間にカーテンコールの掴み方覚えたんでしょうか。
すっかりマスコットキャラ状態です。

いつもは早口じゃないんですけどね。
久しぶりのミュージカルでしたけど何とか初日を開けられました。
またおいでください。お待ちしています。」

錦織さん
「内(君)から指名がありましたので、僭越ながら私が・・・
いつもは無口な私ですが(会場内爆笑)」
↑由美子さんのコメントに掛けてる
「初日ということで、どっかに植草(さん)が来てます。本人が言えというので言います(笑)」
「千秋楽の31日まで頑張りますので、ぜひまたおいでください。」

拍手はするものの、なぜか微妙な空気な客席。
そう、今月は4月ですね。

一瞬の間を置いて由美子さん(*)が錦織さんをつんつん、とつつき
「30日までだよ?」

・・・錦織さん、一瞬で我に返り
「すいません、30日の間違いです。
もしかすると千秋楽の翌日、僕1人でやってるかもしれません(笑)」とオチを付けます。

(*)最初に気づいたのはアンサンブルさんだったけど、ネイサンに突っ込むのはアデレイドという役回りらしいです、分業万歳。つかアデレイドに尻に敷かれるネイサンってのがリアルすぎたんですが(爆)。

それを受けて内君、
こんな感じで1ヶ月間お送りします(会場内笑)。
ぜひまたいらしてください」

内君、ニッキのあれをそう返すか、デキますな。

・・・・
曲もポップだし1ヶ月間楽しめそうな作品で、次回観劇が楽しみです。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2010年3月 | トップページ | 2010年5月 »