« 『明日の幸福論』(2) | トップページ | 『明日の幸福論』(3) »

『ミス・ダンデライオン』(2)

2010.3.4(Thu.) 19:00~20:10
なかのZERO大ホール 1階最後列

”時を跳ぶ”クロノス・ジョウンターシリーズで一番好きな作品、待望の再演。

当初はサンシャイン劇場で2回見る予定でしたが、悪い虫がうずき(笑)当日券での観劇です。
中野駅南口から、新宿方へ徒歩8分。
駅から行くと手前側は小ホールで別作品(「喪服の時間」)が上演中で、ほとんど同じ開演時間なので混乱しかけます。

けっこう大きいホール(約1200席)で今回のキャラメルツアーでは最多座席になる会場ですが、意外なことにけっこういいお客さんの入りです。当日券の配券は1階最終列でした。

今回、ハーフタイムシアター2作品の上演ですが、今回の観劇は「ダンデ~」だけにとどめ、「南十字星駅へ」はサンシャイン公演へ持ち越します。

というか、鈴谷樹里さん格好良くて可愛すぎます(←突然)。
キャラメルのあまたある作品の中でも「嵐になるまで待って」のユーリとマイベストヒロインの座を争う役です。

ヒロインが男性のために命をかける、人生をかける物語って無条件で痺れてしまうのですが、原作で読んだときもとても魅力的だったけど、やっぱりこの役は演じる岡田さつきさんの人間の大きさあってこそだと思う。

いつも思うけど、未婚をネタにするパンフネタにひとかけらの嫌味もないのがすごい(なんか褒めるところが間違ってるような気はするが)

再演にあたってはキャストが勢いよく変わっているといってもメインのW岡田と必殺飛び道具・前田綾さん、そして西川さんは変わらず。

綾さん、初演時の「日本の女はすべて山内一豊の妻を目指すのよ!」には及ばないウケ方とはいえ持っていき所はさすがです。

ここの軸がしっかりしてるから、前回は綾さんのリアル旦那の細見さん(退団はすごく残念)がやってた医師をあべじょー(阿部丈二さん)がやっても、何とか形になる。
あべじょーも随分上手になったけれど、何か今回は小ネタがちょっと多すぎ(で滑る)が気になる。

あべじょーは前回、サナダ薬品の古谷をやってたんですよね(シェンシェー、でおなじみ)。ここが筒井さんに変わってコメディ色upしてとても良かった。あべじょー古谷も悪くなかったけど、筒井氏の古谷が実に味わい深すぎる。
頭に蹴り入れても笑いにできるようなこのキャラ、冬公演で細見さんが筒井さんをいじってたのそのまんまだと感慨深くなったり。

前回看護婦役をやっていた青山千洋さんが退団して小林千恵さんに横滑り、小林千恵さんがやってた若樹里は稲野杏那さんに。ここはまだ1回見ただけじゃ慣れない感じ。

こばちえは彼女らしくなく、妙に役に落ち着いてなかったし。
でも樹里の技術と思いを見抜いて医師を止めるところをきっちりこなしていたのはさすが。

稲野さんは初めて拝見しますが、前回の小林さんと比べるのが酷なのは分かってはいるけれど、正直こばちえの若作りの技術って凄いんだなと改めて実感(でも実は小林さんもこの作品初演が初舞台。えっ)。
でも彼女単体で見ればずいぶんと光るものを感じたので安理の次の世代でヒロイン王道を掴めるタイプかも。

葉山/古本は初演小多田さん、再演石原さんだけどこの役はどっちかといえば再演が好みかな。

と、つらつらと書いてしまうのだけれど正直言ってしまうとメインを動かさなかったとはいえ初演時のインパクトからは若干薄れた印象。良いんだけど押し寄せてくる波がさざ波という感じ。

その影響として思いつくこと一つ。
この「中野ZERO」のホール自体が、後方から見たせいもあるけれど、この作品には明らかに広すぎるという点。
キャラメルボックスのホームグラウンド・サンシャイン劇場は縦に長い(奥行きがさほどでない)と言う点から考えると、いくらクロノスジョウンターがでかいとはいえ、このホールには向いていない作品のような気がしました。
妙に作品の空気が横に拡散するというか、縦に向かってこない感じがもどかしくて。

実際小劇場が多い中野にあって、キャラメルボックスクラスの劇団が公演打とうとしたら、ここにならざるを得ないのでしょうけれども。

終演後、岡田達也さんが代表しての挨拶。

「みなさんまさか『サンシャイン(劇場)は他人任せ』とか言いませんよね!(笑)」
「どんどん友人を誘って連れてきて下さい」

「今回は2作品の間が30分しかないんです(実はこの時点で20時10分で、20分しか存在していなかった)。よってこれにて締めさせて下さい」

・・・そういえば確かに、ちょうど1時間で終わってなかったのが意外。カーテンコール2回あったとはいえ。

入れ替え時、加藤社長の仕切り。

「1作品券の方は申し訳ありませんが、5分ぐらいでご退出下さい」

「2作品券の方は、以前は客席までチケットを確認しに行ってましたが、『世の中にそんな悪い人はいない(客席笑)』との統計が出ましたので今回はチケット確認を省略させていただきます」←客席から驚きの声。自分もびっくりでした。

この日の公演、1作品券で2,000円で見ました。(定価2,500円)
そう、「中野!元気演劇祭」のタイアップ企画で半券提示で500円引きだったのです。

明日は仕事さえ切り上げられれば、この日の半券を使って、キャラメルボックス制作総指揮、加藤氏もblogで触れられている劇団HOBOという劇団の「明日の幸福論」という作品を見に行ってこようかと思います。高橋由美子さんも出られているようですし(←をい)

しかし、キャラメルボックス的には「あのおかやまはじめさんも出ている」ではないのかなぁ(おかやまさんの奥様はキャラメルボックス共同脚本の真柴あずきさん)。

|

« 『明日の幸福論』(2) | トップページ | 『明日の幸福論』(3) »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/74093/47727098

この記事へのトラックバック一覧です: 『ミス・ダンデライオン』(2):

« 『明日の幸福論』(2) | トップページ | 『明日の幸福論』(3) »