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2010年3月

『MOZART!』(21)

ようやくキャスト正式発表になりました。→東宝公式
元日の読売新聞朝刊に出ると思ったのに、焦らされること早3ヶ月。

春の嵐とともに、キャスト正式発表ですが、基本は前回からの続投です。

ヴォルフガング役の中川君が前回までで、今回から山崎育三郎さんになる以外は、全て2007年キャストそのまま。

井上君は続投というのはかなり早い時期から出ていて、「キャンディード」製作発表で市村さんが「年末まで一緒だよね」とばらしていたり、先日のディナーショーで井上君が話していたりと、そこそこ聞こえてはいました。

山崎さんは2007年レミでデビューしていて、自分自身も一度見ているのですが、あまりはっきりとした印象がなく、存在感という意味ではちょっと薄いかなという感じ。(悪くはなかった・・・らしい、当時のmyブログいわく)

藤岡君とかヴォルフで見てみたかったんだけどなぁ。

SPEED再結成も上手くいったし、ミュージカルは止めるのかな?と思っていたhiroが本名(島袋寛子さん)名義でコンスタンツェ継続。
コンスタンツェの続投は西田ひかるさん以来です。

最初は不慣れだった感じの彼女ですが、最後はかなり調子を掴んでいたので、今回は期待できそう。
本音はちっひー(大塚ちひろ嬢)のコンスが復活して欲しかったんだけどなぁ。

男爵夫人は2007年組2人、宝塚出身者枠は変わらずに香寿たつきさんと涼風真世さん。
この枠はまた期間代わりかな・・・できればヴォルフ同様に回代わりでお願いしたいところ。

そして「2002年初演以来不動のキャスト」と言われたお3方。
モーツァルトの父・レオポルト役の市村正親さん、
コロレド大司教役の山口祐一郎さん、
そしてモーツァルトの姉・ナンネール役に高橋由美子さん。

この3人が一緒の組み合わせ、「MOZART!」でしか見られないのに、なぜこの組み合わせを私は32回も見たことがあるのだろう・・・(苦笑)。

「MOZART!」の作品の上演履歴をたどってみると以下のようになります。

 帝国劇場   232回(2002年38回、2005年76回、
               2007年53回、2010年65回)
 中日劇場    38回(2005年)
 博多座     38回(2005年)
 日生劇場    37回(2002年)
 梅田芸術劇場 31回(2005年)
 シアター・ドラマシティ
         21回(2002年)
 合計     397回(2002年~2010年)

日生劇場で開幕したとき、由美子さんは28歳。
今期の帝国劇場千秋楽は36歳で迎えることになりますので、足掛け9年で397回。

ダブル、トリプル、クアトロまである最近の東宝ミュージカルでは、出演回数はそうそう伸びないのが常で、21世紀に入ってからの東宝ミュージカルの女性プリンシパルで1役で演じた回数では、由美子さんのナンネール役は私が知る限り2番目の多さです。

(トップはダントツで一路真輝さんのエリザベートで、2001年以降だけなら489回、2000年公演を加えると606回)

さすがに年齢的に次はないだろうから、今回400に乗って欲しかったのが実は本音。

(ちなみに東宝制作の舞台出演回数609回(5作品)、東宝芸能制作の舞台出演回数112回(4作品)というのも1、2を争う多さ)

※新妻エポが170回(本人申告)だそうで、笹本エポは欠席期間があったからそれより少ないはず。そして同じく新妻さんのキムも103回(同じく本人申告)。これも思ったより少ない。

今までキャスト順ではヴォルフガングの次は市村レオポルトだったのですが、市村さんがトメ(最後)に回り、2番目が由美子さん演じるナンネールに。
2007年はカーテンコールも女性陣ではナンネがトリでしたが、キャスト順で、初演以来9年目、2番手(女性1番手)としてナンネールが位置づけられたのは、涙が出るほど嬉しいです。

しっかし、それにしてもやっぱり千秋楽は平日マチネなのね・・・

今回の日程を眺めると、実は日曜ソワレが1つもない(元々人が入らないので有名)。
月曜日が完全休演日じゃないため、11/16~28が13日連続19公演とかあったりする。

キャストに話を戻しますと、アルコ伯爵@武岡さんもいるし、我らがエンターテナー、シカネーダー@吉野さんも健在だし、暴君(笑)こと砂川さんもいる。松澤さんもいるし。
で、何と言っても森田浩平さんが!
あのありえないほど冷め切った(笑)夫婦演技が今から楽しみで仕方ありません。
あれ、本当に当日の事前打ち合わせないのかなぁ。

女性アンサンブルも他作品では随分と出入りが激しいのに、この作品はメイン所をきっちり残してくれるので嬉しい。碓氷さんも徳垣さんもいるし、秋園さんも続投で嬉しい限り。

とりあえず12月は帝劇とクリエの往復が確定してしまったので、上手く交通整理しないとえらいことになるなぁ。

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スジナシ

2010.3.16(Tue.) 24:59~25:59 CBCテレビ
2010.3.19(Fri.) 26:55~27:55 TBSテレビ

高橋由美子さんゲスト回の#154「ベビーベッドのある家」。

初回放送は2004年1月で、実に6年前。
名古屋のCBCテレビのみの放送で、当時、この番組を見るためだけに名古屋のホテルに泊まりに行こうとさえ思った(笑)番組。

結局その時は「録画できるわけじゃないしな~」と思って行かなかったのですが、期待していたDVD収録もならずに、自分にとっては「幻」になったこの回。

現在の新作はCSのTBSチャンネルで放送中で、過去分はCBCテレビで火曜日深夜、TBSテレビで金曜日深夜に放送しているわけですが、どうもこれも順番通りではないようで、2週間前に山本陽子さん(#152)の予定が出て、TBSテレビの番組表が発表(放送日2週間前)になるまではちょっとどきどきでした。

※なお、この回のスジナシはプレビューシーンだけ、youtubeに上がってます。

この番組は設定だけあって台本とストーリー一切なしの即興ドラマというのが「売り」ですが、鶴瓶さんと由美子さん、演技初共演です。

ストーリーは番組公式(「過去のスジナシ」)にありますが、なぜだか衣装はラーメン屋の出前のおかもち。
(本人いわく「とんでもない方がいいかなと」。)

この番組は1時間番組で、前半が即興ドラマ、後半がその即興ドラマの出来を見ながら鶴瓶さん+ゲストで振り返るプレビューシーン。つまり、後半は「2人がどうしてこういう場面展開か」を話すわけで、これがとても興味深い。ある意味、DVDの副音声みたいなもんですね。

それを聞いていると、由美子さんの演技プランは「期待をちょっとだけずらすことで、自分のペースに引き込む」のが一番やりやすいんだなということを再認識。
「鶴瓶さんは奥さんとか娘とかの設定にしたいんだろうなとか思って、あえてこの衣装(おかもち)を選択した」という時点で既に先制カウンターパンチ放って自分のペースにしちゃってるし・・・。

出前なのに家の中にまで上がり込み、由美子さん演じるおかもちはただラーメン食べるだけ(笑)。
場面設定から作成まで鶴瓶さんに丸投げしまくって楽する由美子さん。「丸投げした割に作った設定をことごとく否定しやがって、『最低な女』(笑)」とは鶴瓶さん談。

劇中、ベビーベッドにいる子供の父親を「よしお」と由美子さんが呼んだあたりでようやくドラマが転回開始。

ところが鶴瓶さんが「この子の父親」とつい口走ってしまったことに「またまたぁ」と聞き流しつつ、「えらいこと言うてしもた」って呟きを聞き逃さない(つか素で笑ってた由美子さん)あたりはさすがの芝居勘。

攻め一辺倒だったにもかかわらず、わざわざ隙を見せておいて鶴瓶さんの失言誘って、聞き逃した振りして一瞬間を置いてかさにきて攻めにかかるあたり、初共演とは思えない呼吸の合いっぷり。
基本、自分のペースでただひたすらやっているように見えて、途中で鶴瓶さんのやりたいような動きも入れて、完全に鶴瓶さんを掌の上で遊んでいるように見えるわけですが、鶴瓶さんもそれを分かって乗ってくれるのが嬉しい。

後のプレビューシーンで鶴瓶さんが由美子さんを複数回「最低の女」と言ってますが(笑)、多分に「人に全部丸投げしやがって」があるわけですが、それにしたところで随所に挟み込まれる「相手に芝居させる間を設定する上手さ」に言及しています。

2人の会話がベビーベッドの子供である「タクヤ」に集中してるところへ、「あえて外に芝居投げた方が良いかなと思って」電話を使い出すあたりは上手い。

「ふざげてないとそんなこと出来へんで」と鶴瓶さんがプレビューで言ってますが、ここでいう「ふざけて」は罵倒的な意味じゃなくて、スタジオとかシーンとか、相手の関係とかを全部見て芝居してる、って意味の褒め言葉だろうと思います(そのニュアンスを理解したのか、最初は罵倒だと思った由美子さんも2回目言われたときは普通に反応してた)。

それなのに追い詰められた鶴瓶さんが子供の声を真似てあやすあたりを放置したところは「もう限界なのかな思うて。これはいったん更に戻した方がいいかな思うて(今回、基本的に関西弁。)」そのままにするあたり、追い詰め過ぎないのも上手いです。

しまいには要素全部出させておいて、ラーメン代の名目で強請りまくる時の由美子さんのイキイキっぷりに噴き出してしまう。
つかもう可愛すぎる(←私、ダメな人だ(笑))。

「私、そんな恐ろしいこと考えているように見えます?」とほっぺたに人差し指立てて微笑むあたり、完璧に小悪魔の笑み(爆)。

高橋由美子さんという女性に悪女を演じさせるととてつもなく嵌るというのは昔からの持論なんですが、でも、いままで悪女らしい悪女ってやったことがないんですね。
こういう小悪魔的なところって、アイドル時代の経験の賜物というか、先ほども言ったのですが「他人からの期待を十分に理解しつつ、自分もやりやすく相手にも不満を持たせないで翻弄する」あたりが達人級の上手さで。

多分やったらシャレになりそうもないので、現役時代はやらせてもらえなかったように思うのですが(笑)。
アイドルデビュー前にTBSでやった「ちょっぴりセクシーガール」(アイドル歌手の役だけど実は吸血鬼だったって話)がほぼ唯一の小悪魔ちゃんでしたかね。
由美子さんは小悪魔系の方がイキイキするんですが、正統派な役ばかりやってきてるから、その意味ではもったいないなぁと思うんですよね。

最近このイメージの女優さんで言うなら満島ひかり嬢がこんな感じかな。
安達祐実さんも似てる感じ。

鶴瓶さんが評して曰く、「相手の出方で芝居を変えられる役者」と言ってましたがこれは至極納得。
「モーツァルト!」の時に芝居プランを聞かれて、「井上君と中川君は(あまりに違うし日によっても違うし)、その日のヴォルフガングの気持ちに合わせるんです」と言ってましたし。
逆に言うと由美子さんの長所も短所もそこで、「相手がいないと成立しない」ところが、飛び抜ける役をやりにくいという点があるのかなと。

プレビューシーン含めて、あそこまで鶴瓶さんをやり込めまくったからDVDに入らなかったのかなーとちょっと納得。

知り合いに聞いたらプレビューシーンであそこまでやったのは福田麻由子ちゃんぐらいだったらしい。(本編は感動物だったそうな。)
あー、もう名前聞いただけで想像がつくからDVD(8巻に収録、#190)見たくなってしまったのでした。

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『ミス・ダンデライオン』(3)

2010.3.14(Sun.) 14:00~16:30
サンシャイン劇場 1階21列(最後尾)20番台前半
2作品券(ミス・ダンデライオン→南十字星駅で)

本来は初見のはずだった2010年スプリングツアー。
中野ZEROでダンデを見たので、この日が2回目。
2作品券で、「南十字星駅で」は初見となります。

いつものごとくネタバレ混じりますので、回避の方はよろしくお願いします。





時を跳ぶ「クロノス・ジョウンター」の完結作となる「南十字星駅で」(さざんくろすえきで)、今回はこの日だけの観劇ですが、うん、何というのか1回で納得かな。

クロノスシリーズは今まで全部見てきているので、完結作となれば求める物が高くなってしまうきらいはあるのだろうけど、それにしてもこの思い入れの湧かなさは何なんだろう。

今回の「野方耕一の軌跡」は実は原作は読んでいないので、今回のストーリーはそもそもが原作通りと言われる以上、舞台に対して言うのは多少の筋違いなのは分かっているのですが。

クロノスシリーズの大きな「味」は、時を跳ぶことへの罪悪感だと思うのですね。
だからこそ、過去に跳んだ分、過去にとどまろうとした分、その分のエネルギーが未来へとはじき飛ばすわけで、そこには本質的に「やってはいけないことをしたことに対する罰」という側面がどうしてもあるわけです。

今までの作品ではその「罪」に気づかせる部分を野方がやっていた以上、今回の「野方耕一の軌跡」ではその役目を化幻博物館館長が担っているわけですが、この辺の構成が多少中途半端。

あれだけ他人を止めていた野方が、自分が跳ぶときには、当時以上に罪悪感を感じて良いはず。
それが、親友を救いたいから老体にむち打って跳ぶんだから、それが全てを超越しているよね凄いよね、と言われてもちょっと。

キャラメルボックスの作品に限らない話ですが、作り手側が過度な思い入れを持つときは大概の場合はお客から見れば良い作品にならないというか。作り手の思い入れに自分を没頭させられればいいんだろうけど、何というか作り手の時点で完結していて、ただ与えられるだけの作品には感動は感じにくいかな。

お客さんが入って初めて作品として完成する、のが演劇の醍醐味だと思うし、そこに「完成品です」と見せられるのは映画やテレビと変わらないと思うんだけど。

ちょっと話を戻して。

この作品(南十字星駅で)で強く印象に残ったのは、「過去に跳ぶ罪悪感の薄さ」もそうですが、それ以上に「過去を変える罪悪感の薄さ」、これが決定的に自分にはダメでした。

タイムトラベル物の解説で、多分クロノス系の本で見た話だと思うのですが、”過去に跳ぶ”という行為は何通りしかなくて、基本線は「過去は変えられない」だと思うんです。もし過去を変えたとするのだとすれば、それは変えた後の過去自体がそもそもの過去だったという話。

今回のペア作品の「ミス・ダンデライオン」がまさにそれで、11歳の樹里は「ひー兄ちゃんは死んだ」と”思い込んだ”のは間違った過去で、過去へ未来へ跳んだ樹里が、未来で「ひー兄ちゃんが生きていた」と認識したのが正しい過去、というところに上手さがあったし、「あぁそうか」という感動があったと思うのです。

それに比すると、「南十字星駅で」は、野方が過去に跳んで、跳ぶならともかく、親友と、親友の恋人(かつ自分の思い人)と会話して、ことごとく未来を口走って(それが信じてもらえるのはある意味すごく絵空事だけど)、最終的には人2人の命を蘇らせてるわけです。

確かに野方耕一は優れた科学者かもしれないけど、時を変える権利を持っているわけじゃない。
だからこそ、それを前提とした上で、時を跳ぶ人に対する厳格さを持っていて、それがクロノスシリーズの味だったわけで、それが自分のためなら何でもしていいというんじゃ、開発者メリットなのかと、何だか微妙な気持ちになってしまうのです。

まぁそんな微妙な印象を持ったクロノスシリーズ完結作「南十字星駅で」だったわけですが、ストーリーテラーの役目の安理嬢がちと微妙。というかちょっと前は實川さんがよくやってて、黒川智花嬢のキャラにどうもかぶる「うろちょろ」ぶりがちょっとばかし、うるさい(←これでも安理嬢は好きな女優さん)。

今回舞台デビューの原田樹里(きり)さんが思った以上に良かった。野方の息子のお嫁さんですが、役に恵まれたせいもあってか、とても光っていて(緑色の服も高ポイント)。なんか一時間前に変なお嫁さんを見たから特にかもしれませんが(笑)(ダンデの武子嬢、前田綾さんが演じてます)

さてさて。

「南十字星駅で」が完結作なだけに、上演順が定まっている今回のハーフタイムシアター、前半はお気に入りの「ミス・ダンデライオン」。初演2回、再演2回目で今回4回目。もう1回行く予定だし、下手するとハーフのハーフを足すかも・・・

というぐらい、こっちがお気に入りすぎるのも、「南十字星駅で」には分が悪いかと。
感情の機微がちょうど1時間にすっぽり収まるというか、この「ミス・ダンデライオン」はハーフ向き。多分2時間にしたら間延びしてきつい。逆に「南十字星駅で」は2時間にすると、もっと野方の迷いとかが上手く加味させられたと思う。

岡田さつきさんが「最後の恋愛「W岡田」かもしれない」と言っている今回のダンデ。
いやーあの相性からしたらまだ出来そうな気もするんですが、というか「水平線の歩き方」で完璧な母と息子をやった上で、また恋愛を恋愛として見せられるW岡田て凄すぎる。

blog見てるとさつきさんは自称「ロクデナシ」だし、達也氏は自称・他称「ジャイアン」だし、はたまた達也氏は他称「色気」だし、さつきさんは自称「消臭剤」だし、なんかそれだけ見てると素敵になりそうもないのに(笑)、舞台の上でのシンクロが完璧すぎる。

稲野さん演じる若樹里の「嘘つき!」の叫びに不意に涙が浮かんで困った。
大きくなった樹里が、若い頃の自分とひー兄ちゃんの間を邪魔した相手がまさか自分だったとは。

で、これ先ほどの「南十字星駅で」との対比になるのですが、樹里の場合は「11歳の時にある意味、既に罰を受けている」のですね。
それを、樹里が再び横浜大学附属病院に来て気づくのです。「自分が乗り越えた壁は、未来の自分からの大きな投げかけだったんだ」と。

原作はこのあたりがきちんと描かれているのですが、自分が壁を乗り越えたからこそ今がある、今過去に来れたからこそひー兄ちゃんを救える、そして救えたからこそ、予想もしなかった未来が自分の前にはある。

そこのストーリー構成が抜群で、どのピースが欠けても成り立たないのに、それにも増してW岡田ですから、作品上素敵にならないわけがない。




カーテンコール。この日の担当は飛び道具・前田綾さん。

ひとしきりおきまりの挨拶をした後、今回サンシャイン劇場で開催中の写真展に触れて。サンシャイン劇場の階段は、いつもはキャラメルボックスキャラクター・みき丸中心に絵が描かれているのですが、今回はキャラメルボックス25周年を振り返る、ということで写真展が開催されています。
一番下が新しい公演、2階席上まで行くと最古公演となり、つまり下から上に行けば現在から過去へ、上から下に行けば過去から現在になります。ちなみに右側通行なので、下から上に行く、現在→過去が順路です。

で綾さんいわく。
里芋のような顔をした岡田達也が見れます。」

岡田さん「えぇぇっ!」

綾さん「武子マーク付けてありますのでぜひご覧下さい
(会場爆笑)」

岡田さん「えっ、いつ付けたの?!」(といつになく狼狽)

綾さん「さっき私が付けましたよ
~今日は本当にありがとうございました(と強引に締める)」

岡田さん「(えっえっ綾ちゃんそりゃないよ~とジェスチャーで。さつきさんにまで助けを求めるが、ももこさんは当たり前のごとく助けない(笑))」

「ミス・ダンデライオン」終演後の30分(事実上20分)休憩の間の階段。

武子マークを探す人多数(笑)。

ちなみに場所は1階席上の7番扉前の踊り場、「キャンドルは燃えているか」(1999年)で、見つけた人が口々に「里芋だ」と言っているのが面白すぎる(爆笑)。

ちなみに「No Life! No Takeko!」も面白かったです綾さん。

関連blog

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『Frank & Friends/MITSUKO~愛は国境を越えて~』

2010.3.13(Sat.) 18:00~21:00
Bunkamuraオーチャードホール
3階5列上手側

第2部
【ジキル&ハイド】
1.プロローグ~嘘の仮面/コーラス
2.連れてきて/マルシア&コーラス
3.新たな生活/マルシア
4.時が来た/マテ・カマラス

【ルドルフ・ザ・ラストキス】
5.プロローグ/インストゥルメンタル
6.私という人間/井上芳雄
7.愛してる、それだけ/笹本玲奈
8.ただ君のために/井上芳雄&笹本玲奈

【スカーレット・ピンパーネル】
9.炎の中へ/安蘭けい&男性コーラス
10.君はどこに/マテ・カマラス

【ワイルドホーンピアノとともに】
11.ひとかけらの勇気(スカーレット・ピンパーネル)/安蘭けい
12.You Can Do Better Than Me(Bonnie&Clyde)/田代万里生
13.あんなひとが(ジキル&ハイド)/マルシア
14.これが恋(シラノ)/田代万里生&岡本茜
15.我らガスコン(シラノ)/コーラス
16.Never Say Goodbye(同)/安蘭けい&井上芳雄

【Never Say Goodbye】
17.僕が探す人/井上芳雄
18.愛の真実/安蘭けい
19.One Heart/オールキャスト

第1幕は「MITSUKO~愛は国境を越えて」のコンサートバージョン。
2011年春に小池先生演出で、この日のメインパーソナリティである安蘭けいさん主演で上演が決定している作品。
というか小池先生、今年夏~秋のエリザに、冬のM!で翌年MITSUKOって、これでもかってぐらいすごいスケジュールですねぇ。

1部最後で皆で歌われた「愛は国境を越えて」が凄くいい曲で、ちょっとだけぐらっと来ました。

この日が前楽となるこのコンサート、第2部は日替わりゲストということで、井上&笹本ペアのこの日のソワレを選びました。

でも、何気に心惹かれたのはマルシアの「あんなひとが」だったりして。

ジキハイそういえば見なかったんだよなぁ。
この出来じゃ、本当はヒロインのはずのエマがどっかいっちゃう理由がよく分かります。マルシアさんはミュージカル女優としてはうちのご贔屓さんの同世代のライバルで、アイドル時代は田村英里子さん(←実はファン歴あり)向こうに回して新人賞取りまくったり、個人的には実に微妙な場所にいる人なのですが、やっぱり凄い人は凄いんだよなぁというか、当たり役に出会えるって誰にとっても幸福なんですね。

M4の「時が来た」はつい先日、「それぞれのコンサート」でJapaneseCastの鹿賀さんで聞いてるので、聞き比べが至福。海外キャストが詳しくない私ですが、井上さんがパンフで語っている通り、声の出し方というか身体の造りがまるで違うんですね、海外の方は。ワイルドホーンの曲は海外のそういう人が歌うのを前提にしてるからなぁと、井上君らしく黒く愚痴っているのが面白かった(笑)。

M5からM8のルドルフメドレーは何しろこの日の目当てそのもの。
興行的にも微妙だったので恐らく再演は難しいだろう「ルドルフ」という作品、実は井上&笹本ペアの中では一番好きかもしれない。(そりゃミーマイも好きなんだけど)

舞台に比べるとちょっとあっさり目といった感じのこの日のルドルフメドレーだったけど、というか特にルドルフは公演後半、どっちかがぶっ倒れるんじゃないか(特に笹本さんが)ってぐらいの緊迫感があって、それが恐ろしいほどのエネルギーになって客席に向かってきていたから、それと比べるのはそもそも無茶な話ではあるんですけど。

2人が揃うということで別の日には存在した必殺お買い物ソング「美しき戦争」(お買い物ソングではM!の次に大好きな曲です)がなかったのが残念ですが、それでも、深みを増した井上君の「私という人間」に、綺麗になった笹本さんの「愛してる、それだけ」が来て、続けて相変わらず相性抜群の「ただ君のために」がすぐ続くとか・・・

しかも音響抜群のオーチャードホールと来た日には、これを3階席の最後尾といいながら、とてーもお安い席で見ているのがお得感ありあり。

あと「ひとかけらの勇気」も良い、さすが誉れ高い名曲。これが宝塚オリジナル曲として作ってもらえるって、小池先生の力はさすがというしか・・・。

で、このあたりは作曲家自らピアノ弾いての歌唱ですが、毒吐き井上君いわく「ワイルドホーンのピアノって毎日違うように弾くから大変だけど楽しい」んだそうで、ワイルドホーンも「そんな反応を感じるのも楽しい」って返してた。
というかワイルドホーン相手だとみんな緊張しまくるのに、なんでそんな友達みたいに接するんだ井上君(笑)。

この日は井上君と田代君という、ミュージカル界2大MCの共演ですが、改めて同じ舞台で見てみると、井上君は落語家で田代君はアナウンサーだなぁ、という変な感想を持ってみたり。

というのも、井上君と安蘭さんがデュエットした
「Never Say Goodbye」の時に、
 井上君「(安蘭さんのドレスを見て)今夜は素敵ですね」
 安蘭さん「ありがとうございます。昼と同じドレスですけど」
 井上君「えぇ、知ってます。昨日とも同じですよね」
 安蘭さん「よくご存知で」
とかいう落語なのか漫才なのか分からないやりとりが面白すぎです(笑)。

ワイルドホーン氏が「ニューヨークに連れて行きたい」と言ったのを受けて「行きたいっ」って言ってた安蘭さんに「僕も行きたいですっ、でも明日はまだコンサートですからねっ」って井上君がさんざ突っ込んでいました。


田代君が歌ったM12は去年ロスで世界初演、今年ブロードウェイに掛かる作品だそうで、このコンサートが日本初披露。
今回のプリンシパル中、実は唯一フランクホーン作品に未出演の田代君ですが、当然のように客席では「日本でやるときは田代君がやるってことだよね」というひそひそ話がされていたりします。

最後はキャスト全員登場しての「One Heart」。
楽譜持ちながらの歌唱ですが、実は何気におっちょこちょいの笹本さんはこの日マチネで楽譜を落としてしまったそうで、井上君にいじられていたそうですが(←それはそれで見てみたかったけど)、ソワレは何事もなく終わって何より。

「初日にして千秋楽」と言われた笹本さんはフランクホーンから唯一名前を呼ばれて嬉しそうに、でも「もっと歌いたかったです(3曲は出演者中一番少ない)」と言っていました。

良質のホールで良質の音楽、そして良質の歌。
こういう時も時にはいいなぁ、と思ったのでした。

○ちょっとしたおまけ
この日渋谷に行く前に有楽町・日比谷に足を伸ばし、有楽町駅国際フォーラム口前の『ピーターパン』パネルを撮影。そこからてくてく歩いてシアタークリエで『ガイズ&ドールズ』パネルを撮影。
土曜の有楽町、人多すぎっ(渋谷はもっと多すぎっ)。

この日のコンサートで、またもやチラシ増殖。
『ガイズ&ドールズ』、『プライド』とお互い+1枚ですが、前回書いた念願の『ピーターパン』2折りA4デラックスチラシをゲット。

というか、この調子だと『ガイズ&ドールズ』見る度に『ピーターパン』のチラシは増えそうだから心配する必要はなかったのですね(爆)。

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『それぞれのコンサート』

2010.3.9(Tue.) 18:00~20:00
東京国際フォーラムホールC
3階席センター

会社を休んでコンサート。
この日は鹿賀さんバージョンです。

本来は休む必要はないはずなのですが、有楽町18時というのは仕事帰りには殊に厳しく、どうせのことならと休んでしまいます。
ま、3月の休暇の予定もなかったし、前日の『キャンディード』の製作発表に運良く当たったら、と思って確保していた休暇枠だから、別に何と言うこともないんですけれど。

せめて18時30分にしてくれればリピーター席5千円という前売り買った人に喧嘩ふっかけてる(笑)ような値段におつきあいする気もちょっぴりだけ起きるのになぁ、と心にもない(←ないんか)ひとりごとをつぶやきつつ。

実は最初に取ったのは7日(日)の昼公演だったのですが、不注意でHOBO千秋楽とぶつかってしまい、玲奈ちゃんと由美子さんならどっち選ぶかは自明の理(玲奈ちゃんごめんなさい、由美子さんには勝てません)。

で、それ(実は良席)をお嫁に出して取り直した3階席。後ろは空だったので、見る意味では快適でした。鹿賀さんの東京千秋楽でそれでいいのかなぁ、とちょっと思いはしましたけれども。

この日のゲストは市村正親(まさちか、で変換候補にでるATOKってすごい)さんと笹本玲奈さん、田代万里生さん(ゲスト五十音順)の3名。
タクトを振るのは塩ちゃんこと塩田さん。

そういえば鹿賀さんを見るのは4度目なのに、ことごとく市村さんと一緒(『ペテン師と詐欺師』初演・再演、『デモクラシー』と今回)。
てなわけでソロは今回初めてだったけど、やっぱり出色なのはジキハイの『時は来た』だなー。レミゼの独り対決(バルジャンとジャベールを行ったり来たり)もある意味曲芸的でした。

市村さんは自分のコンサートと並行なのにあれだけできるのかぁ。
ダンスも軽いし、すごい還暦だよなぁ。(鹿賀さんの2つ年上)

田代君は2曲で、WIW再演以来だからたった2ヶ月ぶりの再会だけど、やっぱりコンサートではとてつもなく光るというか、さすが歌い手の歌は違うなぁと感心しきり。
ホールとしてはあまり音響良くない気がするこの会場であれだけ伸びる歌を聞かせられるのはやっぱりさすがです。
「Everymore Without You」をWIW本番で複数回聞いたはずなのに、今日の方がいい気がする。

で、玲奈ちゃん。
ソロはピーターパンから2曲ということで、この会場で7月に上演する宣伝も兼ねてのゲストという感じですが。
玲奈ちゃん、サンタ着てても「All For Laura」はマリアンだったんだけど(去年12月@山野楽器)、黒の上品なドレスにピーターパンはいくらなんでも玲奈ちゃん(笑)。

会場内でも宣伝が流れてたし、JR有楽町駅国際フォーラム口には、沙也加ウェンディとじゅんフック船長に挟まれて、高畑充希ピーターパンと並び立つ笹本玲奈ピーターパンがいる(ポスターが貼ってある)わけですが。(デジカメ持ってくるの忘れたぁ。今度クリエと一緒に撮りに行ってこよう)

今回の2曲、一昨年の銀河劇場「Jewel」でも同じことを感じた気がするんだけど、流石にこの作品の曲だけは、はすっぱな衣装で歌わせてあげてほしい・・・

そういえばゲスト出演含め4人が並んだMCで噴き出したやりとり。

市村さん「そういえば玲奈はここでピーターパンやってたんだよね」
笹本さん「はい、ここで飛んでました」
鹿賀さん「えっ、ここで飛んでたの?」
笹本さん「ここ以外でも飛んでましたけど」

なんかおもろい(笑)

ちなみに鹿賀さんと笹本さん初共演かと思ったら、2007年にレミ2000回バージョンの時に一度だけご一緒しているそうです。
鹿賀さんと田代さんは初共演ですが、田代さんの初ミュージカル体験が鹿賀さんの「ジキル&ハイド」だそうです。

で、笹本さんのもう1曲は今回のある意味目玉、鹿賀トニーと玲奈マリアによる「Tonight」です。
なんか7日の回では市村さんが「今日のマリアは若くて良かったね」と鹿賀さんを囃し立てていたそうですが(鹿賀さんだけに伝わるならいいけど、今回の公演、マリア3人いるんですよぉ、市村さんちょっとは考えようよ・・・毒舌も程度問題だよ・・・)、この日も同じ若いマリアでして、年齢差を考えずにはいられないカップルでした。

鹿賀さんと玲奈ちゃんそれぞれを見れば別に悪くはないんですよ。
玲奈ちゃんはソプラノの人じゃないからやっぱり高音厳しいなぁとかはあるけど、必死で(曲に)食らいついてたし。
そりゃトニーは鹿賀さんの持ち役ではあるけれど、やっぱりこの日の組み合わせ的には万里生トニーと玲奈マリアの方が見たかったなぁ・・・(ゲスト同士だからありえないけど)

というか玲奈ちゃん、公開稽古のときの動画の方が声がしっかり出てて落ち着いていたような。彼女らしくなく緊張していたっぽい。

とはいえ、玲奈マリアって多分初。東京公演たった2回しかないレアステージのありがたみはしっかりと噛みしめては参りました。まだ若いんだからWSSやって欲しいんだけどな。

●セットリスト

M1.Overture
M2.『ウェストサイド物語』スケッチ
M3.Something' comin'/『ウェストサイド物語』
M4.My Favorite Sings
M5.イエスの台詞/『ジーザス・クライスト・スーパースター』
M6.カフェ・ソング『レ・ミゼラブル』
M7.愛が心に忍び込むから/『ペテン師と詐欺師』
M8.見てごらん/『ラ・カージュ・オ・フォール』
M9.独りで~スーン『シラノ』
M10.チェイン・ソング~対決『レ・ミゼラブル』with市村さん
M11.人生はショータイム『ペテン師と詐欺師』with市村さん
M12.I'm Flying~ネバーランド『ピーターパン』at玲奈ちゃんソロ
M13.砂に刻む歌『ラ・カージュ・オ・フォール』
M14.ジーザス・クライスト・スーパースターメドレー
   彼らの心は天国に at万里生君ソロ
   ゲッセマネの園
   ヘロデ王の歌 at市村さんソロ
M15.トゥナイト『ウェストサイド物語』with玲奈ちゃん
M16.My Life On Screen
   野獣死すべし~Let it be(悪霊島)~疑惑
   ~東京の花売り娘(麻雀放浪記)~黄金の日日(NHK大河)
   ~徳川家康(NHK大河)~翔ぶが如く(NHK大河)
   ~Left Alone(キャバレー)~木村家の人々~料理の鉄人
M17.Love Songs Of Female Singers
   異邦人~紅とんぼ~泣かせて~PRIDE~みだれ髪
M18.Everymore Without You『ウーマン・イン・ホワイト』
   at万里生君ソロ
M19.ジキルの研究室の外~時が来た~変身
   ~生きている(リプライズ)『ジキル&ハイド』
M20.彼を帰して『レ・ミゼラブル』
(アンコール)
M21.星よ『レ・ミゼラブル』

追記
ここのところ観劇する度に増える『ガイズ&ドールズ』の最終版チラシ。
なんかもう7枚ある(笑)
この日は『ピーターパン』も『プライド』も増えた。
この日の会場に貼ってあった『ピーターパン』の2折りチラシ(古田さんコメント付き)欲しいんだけどな-、どこに行ったらあるんだろ。

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『明日の幸福論』(4)

2010.3.7(Sun.) 15:10~17:15

中野テアトルBONBON
A列センター

この日も最前列、それもど真ん中。

今回の芝居はベストポジションは下手側だったような気はするけれども。

出先から直行のために座布団はなく、尻の痛さを覚悟しての観劇です。
それでも背広じゃないだけまだましですが。
パイプ椅子に背広で観劇って、ある意味苦行です。仕事帰りの観劇サラリーマンがなかなか増えないのはそんなところにも原因がある気がします。

千穐楽ということもあり、通路に座布団席を複数(3~4席)出しての開演ということで、珍しく遅れての開演。

見た4回の中では一番客席のノリ、というか笑いのテンションがよくてさすが千穐楽。
先日の平日夜だと、客席が温ったまるのにずいぶんかかっていたからなぁ。

ちゃぶ台囲んで飲んでるシーンが、日増しに夜の飲みと同期化しているようで(笑)、違うのは由美子さん(好子さん)の酒量だけかも(苦笑)。

台詞回しが微妙に怪しい(3回ほど噛んでた)んだけど、金曜日に見たときに鼻すすってたところは普通に戻っていたので回復した模様。明日から「ガイズ&ドールズ」の稽古本格スタートとのことで間に合って何より。

この日は間の取り方含めて芝居がすごく良かったなぁ。
台詞回しは初日が一番しっかりしてたけど、何というのか役としての深みはこの日が一番感じたかも。

目に涙を溜めて夫を責めるシーンも、ただのヒステリックに仕上げてないのがいい。
由美子さん自身の腕もそうだし、演出のおかやまさんの腕も。

理性と立場をわきまえた責めだから、男は何も言えないわけだし。
古川さん演じる喜三郎が、崩れ落ちた好子さんの肩に手を触れようとするのを止める動きが、なんか好き。

あそこで好子さんが言った「これ以上私をみじめな気持ちにさせないでください」ってのは痛すぎ。
駆け落ちして一緒になった夫だけど、献身的に支えはしているけれど、でも「これ以上」というからには「みじめ」さを感じているわけで。

駆け落ちして夫の実家に顔を出す立場もない妻が、神田のおじさんのところに無心に行って、手切れ金として相続の前渡しとしてお金をもらってくる、なんて「みじめ」以外の何物でもなく、普通の神経じゃ耐えられようはずもなく。

夫が「お金を使わない」と言い出しさえしなければ、その事実を言おうとすら思ってなかったと思うと、その抱える物の大きさにただただ感服。

お金をもらいに行ったのも、夫には内緒なわけで(事前に言えば止められるのがオチ)。「苦労かけるな」と妻に言ったときの奥さんの一言、

「もう、慣れましたよ」

の言葉は、その時の由美子さんの佇まいとの相乗効果ですごく深かった。

苦労も、愛情も、そしてかけてもらった言葉への感謝も、全部受け止めた上での「もう、慣れましたよ」という言葉。そんな由美子さんが1m未満で見られる幸福。

思い返せば、由美子さんがふと発した「(スズナリとかの)小劇場で芝居がやりたいんですよ」って言葉は、もう5年以上も前。今はなきシアターアプル「真昼のビッチ」の終わった頃だったように記憶しています。

その頃は、劇団HOBOでシアタートップス、そして今回の中野テアトルBONBONと、2回も小劇場公演で見られることになるとは思いもしなかったです。

抱えるものの大きさから、小劇場で演じる「贅沢」を許されることになるとは、正直思っていなかったのですね。

前事務所当時は事務所の大黒柱でしたから、他の舞台を入れればそれなりの取り分が見込める由美子さんを、小劇場公演に出すことは事実上無理で、劇団員になるというのもかなり無茶な話。

劇団HOBOの旗揚げ公演が2008年10月で、前事務所がなくなったのが2008年9月末。
現事務所に移ったのが2009年1月。
前事務所がなくなることが分かったからこそ、その「清水の舞台から飛び降りる」的なことが出来たとも言えるでしょうし。

事務所側からすれば、宣伝効果といった面から考えると、ある意味「休暇期間の副業」的な位置付けなはずですが、実は今回、初日にはマネージャーさんもいらしてたし(身延でお世話になりました)、初日祝のお酒も来てたし、出演情報にはちゃんと載ってるんで、事務所公認なのですが、それはある意味、劇団HOBOで由美子さんが得られるものを評価していただいてるからかなと。

あの女優さんが小劇場で、というそれそのものも売りになることに気づいたのもそうなのでしょう。
が、芸達者な劇団員さんと一緒に演じることで磨かれる技術と魅力が、他では得難いものということを、きちんと由美子さんが示せていることが大きいんじゃないかと思います。

閑話休題。

今回の由美子さんの言い回しで好きな台詞が、本間さん演じる白井君にかけた

「まだ若いんだから」

という言葉。

これも深いなぁと思った。

今回の舞台で白井君は登場人物上、精神的に一番未熟な存在として描かれています。嫉妬も全面に出すし、嘘もつく。きちんとすべきところでいつも逃げてしまう。
だからこその「まだ若いんだから」

巧いなぁと思ったのは、由美子さんの言い方が、「まだ若いんだから、いくらでもやり直しが利くわよ」という意味にも取れるし、「今は若いけど、いつまでも許されるわけじゃないのよ」って意味も感じるし、「若いからと言って、全て許されるわけじゃないのよ」という空気も同時に醸し出してる。

全部を一つ一つ指摘されるよりも、ずっと辛い責めだったりするわけで、この辺が由美子さんの活かし方をよく知ってるおかやまさんだけのことはあるなぁ、とありがたく思うのです。

由美子さんがお姉さん的立場で若手の男性俳優さんと組むときの感じがまさにそれで、深追いはしないけど見捨てるわけでもない、でも過剰な支え方もしない。
それを本当の意味で分かっていたのは、井上君だけだったんだな、と改めて腑に落ちる物があるのでした。

いずれにせよ、飽きもせずに楽しめた今回の公演も冷たい雨とともに完結。

奥様役から奥様志望役へ切り替わる「ガイズ&ドールズ」へ、バトンが渡されます。
演出の菅野さん率いる「カーテンズ」もこの日の名古屋で最後。
サラ役の笹本さんの「それぞれのコンサート」ゲスト出演もあとは9日(←実は行く(笑))をもって終わり、「Frank & Friends」(13日、オーチャードホール←これも行く(笑))を除けば、まさにガイズ一色となります。

由美子さんが今回見せた「いい女」ぶりを、どう変容させて見せてくれるか、残り1ヶ月を切った期間を楽しみに待ちたいと思います。

追記
3月7日21時からスタートした「中野!元気演劇祭」合同打ち上げは、日が変わった3月8日0時に終了したそうです。(情報元は加藤社長のtwitter)
由美子さん、今日は1次会で帰りましょう(笑)

追記2
証拠写真
由美子さん、もしや、タイトル通りですか(爆)

追記3
やっぱりそうだったらしい→証拠文
だからーーーーー
稽古はまともに寝てから行きましょうよ(苦笑)

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『明日の幸福論』(3)

2010.3.5(Fri.) 19:30~21:40
中野テアトルBONBON
B列上手端(当日券)

昨日はキャラメルを見たわ。
そして今日はHOBO。

・・・というわけで、2日連続の中野です。(出典は※1)

昨日のキャラメルの半券を持って行って、当日券500円ディスカウント。
キャラメルとHOBOを新渡戸さん1枚+ワンコインで見たことになります。

(※1:キャラメルボックスハーフタイムシアター「ミス・ダンデライオン」の一節「たんぽぽ娘」の台詞よりリメイク。)

ちなみにこの日、ネビュラプロジェクト・加藤社長ご観劇。
「あの高橋由美子さんの演技を至近距離で見られる幸福」と書いていただきました。

この日の重点ポイントは、「由美子さん風邪大丈夫っすか」ってとこ。参考(公演終了後に消えます)
一昨日の寒気で風邪引いたそうなのですが、相変わらず初見ではわからないレベルに持って行くのはさすが。
後半、役柄にひっかけて鼻すするのが上手すぎて笑いましたが。もしや花粉症ですか。

今作3回目の自分からすると、由美子さん自身比で見ちゃうからちょっと物足りないかも。本番と稽古が並行でハードワークだろうし、でもわざわざ言わなくてもいいのになぁ。
風邪を言い訳にしない予防線かもしれないけど。


今回の当日券の席、2列目とはいえかなり中央部から離れるので、団欒シーンが遠くてちと寂しい。
由美子さんはちょうど有川さんの影になるし。

でも、旦那さんに気持ちをぶつけるシーンとか、最後に戸を閉めるときの抜群の笑顔が目の前なのは、上手側だったりするわけで。

1人1人をあたかも母親として見送る表情はこのアングルからはちょうど真横。
下手側から見るのとまた違う印象があります。

今日印象的だったのは、有川さん演じる正夫に由美子さん演じる好子が風呂敷に包んだ贈り物を渡したときの反応。
正夫がとても嬉しそうに風呂敷を抱きしめていて。

いつも虚勢張って本心を見せ(られ)ないけど、妻も連れていくことは出来なかったけれども、好子さんが贈った気持ちに支えられて異国の地で頑張っていけそうな気がする。

好子さんという女性、自分で頑張ろうとする男性にはすごく優しいけど、他人に頼ろうとする男性には冷酷なほど冷たい。

本間さんが演じる白井君への態度と来たら、白井君の自業自得でボロボロになってたときには容赦なく叩きのめしていたのに、最後は彼の至らなさを自分で気づかせるためであるかのように優しく、それでいてしっかりと励ましていたし。

ミケをめぐっての見方の違いも興味深かった。。
「自分の知らないところで生きているなら死んだ方がまし」という先生と、「どこでだって生きていてくれれば」という好子の言葉の好対照は、男性と女性の違いをはっきり浮かび上がらせます。

これを見て感じたのは、男性と女性の支えているものの違い。

男性は「好きなもの(人)を自分のものにしたい」
 という願望で生きている。
女性は「好きなもの(人)を幸せにしたい」
 という願望で生きている。

そう思うと、男性より女性がより強かったり、目的のためには手段を選ばずに生きられるということが分かるような気がする。

短いようで長かった「中野!元気演劇祭」も来週日曜日で最後。
初日も楽日もHOBOで迎えます(というか初日から最終日までやってたのがHOBOだけ。よく考えると長いなぁ)。

この日の最後の夜公演も、「平日は埋まっていないんです」の嘆きと裏腹に、8割以上席は埋まってたし、ちょうどいいキャパなのかもしれません(おかやまさんはこのキャパでずっとやりたいそうで)。

楽日に有終の美が飾れますように。

そういえば、由美子さんの次回公演情報を公式より早く発掘。

新国立劇場小劇場2009/2010シリーズ最終作品「エネミイ」→こちら
7月1日初日、18日楽日の合計18公演。

キャスト順からして、高橋一生さんの相手役ってことで、1998年NHKドラマ新銀河最終作「庭師サッちゃん」以来の共演となります(この時は由美子さんの弟が一生さん)。

何より嬉しいのは演出の鈴木裕美さんとまた組むところです。

去年のあうるすぽっと「淫乱斎英泉」以来2度目ですが、時期からして英泉の時の出来が評価されてのオファーでしょうし、相性も良かったので、とても期待しています。
時代背景的に1970年頃ということなので、男性を献身的に支えるか、男勝りに突っ走るか、どっちで来ても面白い出来になりそうで楽しみ。

HOBO→ガイズ→エネミイと来て7月までつながったから(5-6月のクリエ空きはどうなるか見えないけど)、あとは11-12月のM!がどうなるか。
エリザも昨日発表あったしそろそろかなと思うんだけど、今回までは続けて欲しい。
ガイズ&エネミイ&M!の組み合わせで評価されて欲しいんだけど。

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『ミス・ダンデライオン』(2)

2010.3.4(Thu.) 19:00~20:10
なかのZERO大ホール 1階最後列

”時を跳ぶ”クロノス・ジョウンターシリーズで一番好きな作品、待望の再演。

当初はサンシャイン劇場で2回見る予定でしたが、悪い虫がうずき(笑)当日券での観劇です。
中野駅南口から、新宿方へ徒歩8分。
駅から行くと手前側は小ホールで別作品(「喪服の時間」)が上演中で、ほとんど同じ開演時間なので混乱しかけます。

けっこう大きいホール(約1200席)で今回のキャラメルツアーでは最多座席になる会場ですが、意外なことにけっこういいお客さんの入りです。当日券の配券は1階最終列でした。

今回、ハーフタイムシアター2作品の上演ですが、今回の観劇は「ダンデ~」だけにとどめ、「南十字星駅へ」はサンシャイン公演へ持ち越します。

というか、鈴谷樹里さん格好良くて可愛すぎます(←突然)。
キャラメルのあまたある作品の中でも「嵐になるまで待って」のユーリとマイベストヒロインの座を争う役です。

ヒロインが男性のために命をかける、人生をかける物語って無条件で痺れてしまうのですが、原作で読んだときもとても魅力的だったけど、やっぱりこの役は演じる岡田さつきさんの人間の大きさあってこそだと思う。

いつも思うけど、未婚をネタにするパンフネタにひとかけらの嫌味もないのがすごい(なんか褒めるところが間違ってるような気はするが)

再演にあたってはキャストが勢いよく変わっているといってもメインのW岡田と必殺飛び道具・前田綾さん、そして西川さんは変わらず。

綾さん、初演時の「日本の女はすべて山内一豊の妻を目指すのよ!」には及ばないウケ方とはいえ持っていき所はさすがです。

ここの軸がしっかりしてるから、前回は綾さんのリアル旦那の細見さん(退団はすごく残念)がやってた医師をあべじょー(阿部丈二さん)がやっても、何とか形になる。
あべじょーも随分上手になったけれど、何か今回は小ネタがちょっと多すぎ(で滑る)が気になる。

あべじょーは前回、サナダ薬品の古谷をやってたんですよね(シェンシェー、でおなじみ)。ここが筒井さんに変わってコメディ色upしてとても良かった。あべじょー古谷も悪くなかったけど、筒井氏の古谷が実に味わい深すぎる。
頭に蹴り入れても笑いにできるようなこのキャラ、冬公演で細見さんが筒井さんをいじってたのそのまんまだと感慨深くなったり。

前回看護婦役をやっていた青山千洋さんが退団して小林千恵さんに横滑り、小林千恵さんがやってた若樹里は稲野杏那さんに。ここはまだ1回見ただけじゃ慣れない感じ。

こばちえは彼女らしくなく、妙に役に落ち着いてなかったし。
でも樹里の技術と思いを見抜いて医師を止めるところをきっちりこなしていたのはさすが。

稲野さんは初めて拝見しますが、前回の小林さんと比べるのが酷なのは分かってはいるけれど、正直こばちえの若作りの技術って凄いんだなと改めて実感(でも実は小林さんもこの作品初演が初舞台。えっ)。
でも彼女単体で見ればずいぶんと光るものを感じたので安理の次の世代でヒロイン王道を掴めるタイプかも。

葉山/古本は初演小多田さん、再演石原さんだけどこの役はどっちかといえば再演が好みかな。

と、つらつらと書いてしまうのだけれど正直言ってしまうとメインを動かさなかったとはいえ初演時のインパクトからは若干薄れた印象。良いんだけど押し寄せてくる波がさざ波という感じ。

その影響として思いつくこと一つ。
この「中野ZERO」のホール自体が、後方から見たせいもあるけれど、この作品には明らかに広すぎるという点。
キャラメルボックスのホームグラウンド・サンシャイン劇場は縦に長い(奥行きがさほどでない)と言う点から考えると、いくらクロノスジョウンターがでかいとはいえ、このホールには向いていない作品のような気がしました。
妙に作品の空気が横に拡散するというか、縦に向かってこない感じがもどかしくて。

実際小劇場が多い中野にあって、キャラメルボックスクラスの劇団が公演打とうとしたら、ここにならざるを得ないのでしょうけれども。

終演後、岡田達也さんが代表しての挨拶。

「みなさんまさか『サンシャイン(劇場)は他人任せ』とか言いませんよね!(笑)」
「どんどん友人を誘って連れてきて下さい」

「今回は2作品の間が30分しかないんです(実はこの時点で20時10分で、20分しか存在していなかった)。よってこれにて締めさせて下さい」

・・・そういえば確かに、ちょうど1時間で終わってなかったのが意外。カーテンコール2回あったとはいえ。

入れ替え時、加藤社長の仕切り。

「1作品券の方は申し訳ありませんが、5分ぐらいでご退出下さい」

「2作品券の方は、以前は客席までチケットを確認しに行ってましたが、『世の中にそんな悪い人はいない(客席笑)』との統計が出ましたので今回はチケット確認を省略させていただきます」←客席から驚きの声。自分もびっくりでした。

この日の公演、1作品券で2,000円で見ました。(定価2,500円)
そう、「中野!元気演劇祭」のタイアップ企画で半券提示で500円引きだったのです。

明日は仕事さえ切り上げられれば、この日の半券を使って、キャラメルボックス制作総指揮、加藤氏もblogで触れられている劇団HOBOという劇団の「明日の幸福論」という作品を見に行ってこようかと思います。高橋由美子さんも出られているようですし(←をい)

しかし、キャラメルボックス的には「あのおかやまはじめさんも出ている」ではないのかなぁ(おかやまさんの奥様はキャラメルボックス共同脚本の真柴あずきさん)。

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『明日の幸福論』(2)

2010.2.28(Sun.) 15:00~17:00
中野テアトルBONBON A列1桁番台

初日に酒浴びして以来(笑)、2回目。
今回の劇団HOBO第2回公演は、初日・中日(日曜昼)・千秋楽と分かりやすい3回観劇なのですが、何とまぁ3回ともA列(最前列)。劇団先行予約万歳。

・・・はいいのですが、贅沢を言うときりがないのですが、実はこの劇場、3列目まではパイプ椅子なのでお尻が痛い痛い。

初日で懲りたので中野駅前のダイソーで座布団買っていきました。
派手な色じゃまずいなー、昭和初期の座布団の色ってどんなかなーとか悩んだ自分はちょっと変かもしれない(笑)。

初日、日曜と来ているので両日とも席は埋まっているのですが、終演後のおかやまはじめさんの談話によると、平日はやっぱり厳しいらしく。
この舞台同様「中野!元気演劇祭」の主催でもあるキャラメルボックスさんも同じような状況らしいので、なかなかその辺りは難しいものがありますね。
ただ、19時30分開演というのはとても有り難いです(19時って結構きつい)。今週平日、都合が付けば当日券で後方から見てみるのもありかな。

おかやまさんが演じる酒屋・加賀屋さんの付けてる前掛けが「しんかめ(神亀酒造)」でその芸の細かさに噴き出してしまった。
初日鏡割りにも登場した神亀酒造さん、日本初の全て純米によるお酒造りで有名になった酒蔵さんです(和久井映見さんでドラマ化された「夏子の酒」にも登場)。ちなみにここのお酒、冷もいいけど燗が絶品らしく、いつか飲んでみたいっす。

ここのお酒のキャッチフレーズは「35歳以上の人生の機微が分かる方にお勧めします」なのだそうで、あ、すれすれセーフな自分(爆)。

ここのお酒、ペットボトルに入れて持ち歩いていらっしゃるHOBOのお姫様がいらっしゃるそうですが・・・そりゃ「親分」だの「紅一点」に「?」が付いたりしますよねぇ(笑)→こちら 

最前列で見ていると目の前で登場人物が取っ組み合いの喧嘩しているわけで、前作が「喧嘩農家」でしたから、今回は「喧嘩長屋」ってな按配。

そういえば、とある方の感想で「当時の100円が今の金額でいくらかとっさに分からないから驚きにくい」と言われていたのがあって、あぁそうだなぁと。

ちょっと調べてみたのですが、昭和9年~11年の平均を「1」とした「企業物価戦前基準指数」という数値があって、それによれば一昨年2008年は「737.5」。
つまり、戦前の「100円」とは今の「7万円」に相当。

そのお金を妻が受け取ってきた事情から考えると、ちょっとどころか、かなりしょっぱい。夫が仕事もなくて酒代1年間溜めてる長屋暮らしの夫婦にとっちゃそりゃ大金なのは分かるけれど。

出典 日本銀行HP

今回の作品、ちょっとのずれから幸福になる道を見つけられない人たちの物語。

キーになるのは「嘘つき」と「正直者」のレトリックなのだと思うんだけど、嘘つきは良くないのか、正直者は良いのか、それに対する答えははっきり明示されているわけではなくて。

強いて言うなら、
「自分のためにつく嘘」は自己防衛でみっともないし、
「自分のために正直」は時に横暴だし。
でも「他人のためにつく嘘」は時に優しさだし、
「他人のために正直」は表面的には厳しくても、本当の意味での親身だし。

この作品だと、最初から”他人のため”をはっきり出していたのは由美子さん演じる妻・好子と、古川さん演じる喜三郎と、有川さん演じる正夫かな。
”自分のため”色が強かったのは本間さん演じる白井と、林さん演じる内田先生かと。
省吾さん演じてた善助はどちらかというと前者の感じ。

前者のグループの登場人物が、後者のグループの人物を諭していく物語、という風に捉えると、この作品の言いたかったことが何となく分かる気はする。

前回の「喧嘩農家」もそうだったけど、林さんと本間さんはこの座組だと本音カテゴリーというか、見始めの頃には半ば悪役みたいな感じになってしまうのですが、物語が終わるとそれさえ愛おしくなったり。

「男はみんな子供です。男にはそれは分からんのですが、いい女にはそれが分かるんですよ」って言葉を、この作品の由美子さんを見ていて思うのです。

「妹だってことは分かってるつもりなんですが、姉を通り越して母親という立場にならざるを得ないんですよね」と苦笑いしてコメントしていた由美子さん。

立ち上げ公演の時も思ったけど、由美子さんがHOBOをやってくれて良かったなぁと思ったし、HOBOに由美子さんがいてくれて良かったなぁと思ってもらえるような存在と出来で良かったなぁ、と思えた、それが何よりの幸福でした。

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