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『明日の幸福論』(1)

2010.2.23(Tue.) 19:30~21:40
中野テアトルBONBON A列1桁番台

劇団HOBO第2回公演は、新宿(閉館したシアタートップス)から西へ快速5分、中野に出来た新しい小劇場。従来からあった中野ポケットの隣のビルです。

ちなみに中野を選んだきっかけは、今回この作品もタイアップしている「中野!元気演劇祭」の主催のネビュラプロジェクトの仲村Pからの声かけだったそうで、どうも由美子さんつながりみたいですね(由美子さんはキャラメルボックスに呼ばれないのが不思議なほどのキャラメルファンで、仲村Pも由美子さんの名前をご自身のBLOGに出していたことがある)。

中野駅南口から、地図がないとちょっと迷います。
ポイントは途中の郵便局(中野三郵便局、ただし夜はシャッター閉まってる)を横目に見つつ、先の米屋さんを右折。ちなみにその先のサンクスは閉店していて目印にならないのでご注意を。

新しい劇場だけあって上り階段は綺麗。中にはいると感じはトップスに似てます。小劇場体験が少ない私なのでそういう印象なのかもしれませんが。
パイプ椅子は慣れないから辛いなぁ。
前川清さんからの素敵なお花に、櫻井淳子さんからの美味しいお酒が飾られていました。

なるべくネタバレ無しで行きます本日。

今回のメインは作家(売れない、と言われてますが太宰治さんがイメージだそうで)を林和義さんが演じ、奥さん役が高橋由美子さん。そして長屋のお近くのあんちゃん(←なんかこの呼称似合う)が古川悦史さん、とこの3人がメインで回ります。

他メンバーはといえばツケの取り立てに来る酒屋をおかやまはじめさん。演出に専念する意向か、登場シーンはわずか5分少々と最短です。

長屋仲間として頭の出来がいい青年を本間剛さん、食堂の店員さんを省吾さん、そして何かわけありなのが有川マコトさん。

で、実は男性陣6人には全員相手がいるようなのですが、女性は由美子さん1人で2役やるわけに行かないので、脚本上かなり工夫を重ねてます。
伝聞を上手いこと重ねて女性1人のデメリットを感じさせません。

というか由美子さん演じる奥さんも出来た奥さんということもあるとはいえ、マジギレしたら誰もかないそうにないもんで。
FM世田谷のゲストではじめさんも言ってましたが、1対6で由美子さんに勝てない(笑)

「お酒は少しで良いです」とか言っておきながら怒りに目が据わった暁にはいつもの夜かのように(←推定)怖い怖い。

今回の物語は仕事がない作家が酒のツケを1年で25円も溜め、見かねた奥さんがとある場所から調達してきた100円(昭和1桁年なので今の金額では何十万・・・)が、波乱を巻き起こします。
もちろんただで100円くれる人なんていないわけで、その100円のために奥さんがどんな思いをしたか・・ということも語られたりします。

この作品見た後、是非2月10日放送の世田谷FM(ネット公開中)を聞いていただくと、とてもシンクロしまくって素敵なのですが、きっとHOBOの舞台のコアって、「無理がないこと」なのでしょう。

前回の1作目「喧嘩農家」の時は、由美子さんが末妹で、並み居る兄たちを力でねじ伏せる形でしたが、今回の2作目「明日の幸福論」では、由美子さんが本人いわく”姉を通り越して母親になって”皆に「明日への活力やモチベーションをプレゼントする」ポジションとなっています。

由美子さんの魅力って(役者としても女性としても)、「全部を知っていて、それでも本当に必要なことしか言わない」って事だと思うんですね。

責めることだってできる、叱ることだってできる、でも本当に相手を思うなら、みなまで言わないでちょっとだけ背中を押してあげることの方が、ずっと大切だったりする。

「『キミは自分のことをかっこいいと思ってるでしょ』って言われて以来、全部を見通されているようで怖くて」と言っていたのは井上芳雄さんですが、その気持ちが今回の役を見ると、より分かるような気がします。

派手さはなくても地味でもない。
感情でただ激することなく、そっと寄り添ってくれるかのような今回の役どころがすごく心地良い。

百戦錬磨の男性陣を、すべて掌の上に乗せて操るかのような由美子さん。
やっぱりお釈迦様ですな(笑)。

この日、初日スペシャルと言うことで何と鏡割り。

埼玉の樽酒「さんかめ」、これ、由美子さんがセルフプロデュースで大宮のホテルで「芸能生活20周年記念」パーティーをやった時にも使った清酒ですね。

上手側から72リットルの樽を舞台に持ち上げ、えっちらおっちら運んでいく有川さんと本間さん。「屈強な男たちが運んでおります」と省吾さんがMC入れたら、「屈強かぁ?」と由美子さんが絶妙な突っ込みを入れて爆笑を誘っておりました。さすがです姐さん。

客席にお酒飛んでいっちゃまずいから、ということで舞台後方限界まで樽酒運んだにもかかわらず、見事に私、お酒をかぶりました(笑)。さすが最前列。
EVILでは最前列でも血はかぶらなかったのに、舞台見に行って酒浴びたの初めてです(笑)。

そしてこの日は劇団名付の升とふるまい酒ということで、美味なお酒を味わって記念に升をお持ち帰り。→Taru


次回公演も決定したとのことです。
2011年2月、赤坂レッドシアター。赤坂見附駅駅前の176席の小劇場。
思ったより座席数が少なかったのが意外でした。

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コメント

こんばんはmoon3
初日、私もおそらく近くで観ていましたhappy01勇気が無く&ご迷惑かとも思いまして、もしかしてと思ったのですが、お声は掛けられませんでした…confidentsweat01
今回も、相変わらず由美子さんの偉大さを感じましたshine
次回公演も楽しみですねheart

投稿: なんねる♪ | 2010/02/25 20:47

こんばんわ。
階段で目が合いませんでした?(笑)

初日来られると言ってましたし、もしかして・・・と思っていたのですが。
次の機会にはぜひ。

由美子さん、今回は今までにも増してとても素敵な女性でした。劇団員さんの皆様が羨ましいです(笑)

投稿: ひろき | 2010/02/25 21:29

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