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『Nine The Musical』(2)

2009.12.16(Wed.)
18:30~21:45 ル・テアトル銀座
1階17列下手側

年末進行のありえない忙しさの中、先週末は風邪までひいて遅れたレポ。

本編話をちょいと。(ネタバレ大あり)




以前の「nine」を見ていないので、前演出版との比較は出来ないのですが、今回は存在感が突出してる妻・ルイーザを抜きには語れません。

前回も書きましたが、ルイーザが愛人に対して対する行動が、いかにも正妻ぽくて。
というかカルネとクラウディアに対する行動の仕方の対比が興味深くて。

色気で押すカルネに対して、旦那は「甘えたがってる」と見抜いて彼女のための服を持たせるのですが、それがシスターという。
見方をひねってみるなら、旦那が求める「身を委ねたい願望」をカルネの元に向かわせて満たせたのにもかかわらず、実は衣装はルイーザ自らが選択したものであると。
カルネがグイドを満たしているそれ自体が、ルイーザの作り出した空間であるという図式が、ルイーザにとっての優越感なのでしょう。

翻ってクラウディアの場合は「私(ルイーザ)では彼を満たせられない」と話してクラウディアをグイドの元に向かわせます。
ここにおいてルイーザは最初から白旗を上げているように見えるけれども、クラウディアの心の揺れを認識していて、グイドに深入りすること自体を望んでいないことを逆手に取っているように見えます。クラウディアにグイドを任せるように見せることで、クラウディアはその重圧に耐えかねて逃げ出すだろう、と試しているように見えたりした。

というかルイーザを新妻さんがやってることでなんだか「笑顔の裏にとてつもない黒い陰謀」が見えるようで不思議です(笑)。
他の役ではそうは見えたことないんですけどね。微笑みながら男だけでなく女も意のままに操るような感じが、最近の彼女は醸し出せるようになってきたように思えます。

ルイーザにとって、「グイドの妻」をクラウディアが演じたこと自体も心穏やかじゃなかったでしょうが、それより「自らの私生活をさらけ出した夫」に対する怒りが歌で叩きつけられます。
それは妻である自分を見せ物にした夫に対する怒りなのでしょうが(「私の人生は喜劇じゃない」って台詞が如実に語っていますが)、自らの私生活を妻も含めてさらけ出さなければならないほど夫が追い詰められていることに対する呆れにもちょっとだけ感じました。




そして本編も終わり、この日はトークショー付。

下手に樹里咲穂さん、中央に新妻聖子さん、上手にシルビア・グラブさん。
このメンバー、「なるべく皆様に綺麗な夢をお持ち帰りいただけるように」と新妻さんがblogでおっしゃっていましたが、無理に決まってるじゃないですか(笑)

演出のG2さんからの質問に答える形式で30分。
で、そのうち正味20分が新妻さんの食いしん坊ネタ(笑)。

●八百屋舞台
樹里さんいわく、「八百屋舞台は初めて」。残り2人が意外!という受け答えをしていたのが印象的。
シルビアさんいわく、「聖子と私はレミでやってるからこれが普通」。

●結婚したくなりましたか
新妻さんへのQ。
新妻さん答えていわく、「質問とはちょっとずれるかもしれないですけど、blogの読者の方から『新妻さん、結婚指輪が写っちゃってますよ!』ってコメント貰った(笑)」

「や、小道具なんですけど。」

「そういえば3人3様だね」とはシルビアさん。
上手から既婚者、未婚者、そして結婚経験者。

「結婚は良いよ!」と”固まった”笑顔で言う樹里さんを見て新妻さんが一言。

「こわいーーーーーーー」

や、そこまで反応しなくて良いよ(爆)

●えんぴつくん
スタイル抜群の樹里さんのあだ名は自称「えんぴつくん」だそうだ。
「緩いから4Bなんですよ」ってあたりが味わい深すぎて笑ってしまう。

ちなみにいくらスタイルが良いからといって、横から脇つまむのやめましょうよ、正妻殿(笑)

●電子レンジの女
「稽古始まっても電子レンジの前で満面の笑顔でチンするのを待ってる」とシルビアさんにバラされたのは、当然ミュージカル界の大食い女王(爆)の新妻さん。

「ご自由にーーーー!」と歌った後、早替え場で会ったシルビアさん、新妻さんからリンゴを差し出されて驚愕したそうで。

この日の幕間、樹里さんの楽屋を「非常事態かのようにノックする音」があって出たら、樹里さん差し入れの美味なシュークリームに感動しまくった新妻さんだったそうで。

「なんかオニオンスープの匂いがするな・・・」と思ったらまず新妻さんを探して「やっぱりね」とシルビアさんは納得する(笑)

稽古場で樹里さん、新妻さんは隣同士で、何しろ食べることにかけては新妻さんも凄いが樹里さんも凄いんだそうで、「とにかく食べ物が目の前に溢れていた」とはシルビアさん談。「80%私の持込でした」とは新妻さん。

ちなみにシルビアさん、樹里さん共通の感想として、「そんなキャラの聖子がすました感じで正妻として佇んでいるのが面白い」んだそうで、ま、たしかに地がそれじゃそう思われても無理はないですわな。
「末っ子キャラで可愛がって貰ってます」と新妻さん談。

・・・ま、そんなこんなである意味ものすごく予想通りのアフタートークショーでした。nineである必要性が一つもなかった気がしますけれども。

あまりに暴走しすぎて、あの挨拶上手の新妻さんが「締めなんてできないですよぉ」と断ったのを初めて見ました。結局「全員で締めましょうよ」と提案した揚げ句に、シルビアに「でも最後は聖子ね」と言われて玉砕(笑)

笑いをこらえつつも何とか綺麗にまとめた新妻さんは、何だかんだ言ってもさすがでした。
(「9つのきらびやかな宝石の輝きを、また劇場に見にいらしてください」だったかと)

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