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『レ・ミゼラブル』(3)

2009.11.1(Sun.) 12:00~15:10
 帝国劇場 1階C列上手側

2009.11.8(Sun.) 17:00~20:45
 帝国劇場 2階M列下手側

2009年レミは早くも8日でmy楽。

エポ総代わりが囁かれる中、今期は新妻さん2回、笹本さん1回で終了。

1日は新妻FCで取ってもらった超前方席での観劇。

レミゼは両手を何回も使わないと終わらないぐらい回数を見ていますが、3列目なぞ1,2を争うほどの前方列。役作りがとても丁寧になった新妻エポニーヌを存分に堪能しました。

新妻さんはご自身のblogで盛大に「卒業」を匂わせていますが、今年の新妻さん楽は12月公演の「nine」稽古入りのために、平日の11月4日ということで。最近平日の休みを多く取ってしまっている自分にとってはさすがに厳しく、諦めました。とかいって要は、楽よりも誕生日(10月8日)を取ったってことなんですが(爆)。

自分がレミを見始めたのは、高橋由美子さんがファンテーヌを演じることになったからで、その初日である2003年7月6日は新妻聖子さんが舞台女優としてデビューした日でもあります。6年が経ってレミに欠かすことのできない存在になった新妻さんが、惜しまれつつその役を離れる(ように思われる)時に出会うとは、感慨深いものがあります。
(ま、スペシャルキャストとして復活する可能性は大ですから、見納めとまでは行かないと思いますが)

エポニーヌ役者は楽屋が一緒なので、10月公演の時に集まった3人(新妻聖子さん、坂本真綾さん、知念里奈さん)の共通の話題は「もう30だねぇ」だったそうで。

まだ20代を半分残している笹本玲奈さんはその月、隣の日生劇場だったので、期せずして「アラサーエポお茶会」だったらしいです(笑)。

日は変わり8日、この日は笹本エポニーヌの2009年my初日にしてmy楽。
笹本エポも2003年からずっとで、確か2007年だけ見てないけど、あとは毎年必ず1回は見てるわけですが。

役作りがかなり変わった印象を受けます。
今まではスタイルの良さを活かした「スマートなエポ」だった笹本エポですが、今回は意図的に汚しているというか、自らが「汚れ」キャラであることを隠していない感じが新鮮です。
小綺麗になったミュージカル版エポニーヌより、かなり原作に近い感じの役作りです。

1幕、マリウスとやりとりするところの笑顔と、つれなくされた後のむすっとした顔の超高速早変わりは、どこからともなく「ツンデレエポ」(笑)と名付けたくなります。

今年、玲奈ちゃんがドラマ「ぼくの妹」で見せたツンデレお嬢様・大河原春奈役ですが、今回のエポは立場こそ「お嬢様」と「浮浪者(寸前)」という大きな違いはあるとはいえ、「ちょっかいをだしてかまって欲しがっている」雰囲気がとても似ています。

女性のいじらしさの出し方を春奈役でパーフェクトに掴んでしまったらしく、完璧にいじらしいです、今回のエポニーヌ。

あの役(春奈役)も最初は嫌われ役だったそうですけど、演じてる間に演出とも話をしてたら、妙にコメディチックな愛されキャラになっていったそうですし、役者は役を豊かにして、役は役者を豊かにするのですね。

エポ話に戻すと、何気にツボだったのが、2幕のマリウスに背後から襲いかかる(笑)シーン。
気づかれないように後ろから抱きつくのですが、笹本さんは背が高いので、肩の上から腕を入れてく感じがとても自然で。その上、実は「一大決心をしてマリウスの気を惹こうとした」というか、実は実は一晩中マリウスに関心持ってもらうにはどうしたらいいか寝ないで考えてたかのように見えちゃった(←暴走は自覚してます)のがおちゃめで、で何かもういじらしくて。

オンマイオウンの最後で「愛してる」って言ったときに一瞬ふと笑って、すぐ現実に戻って「でも、一人さ・・・」って呟くのがとても感動。

もう1箇所、今回の笹本エポの役作りで印象的だったシーンが、コゼ&マリ対面シーンの門前で待つエポニーヌの前に現れるテナルディエ一味とのシーン。

テナ一味に襲われて組み伏せられてた後、大の字になってるシーンをコゼットに見られたエポニーヌというのは、愛する人守るために身体を張った結果とはいえ、惨め以外の何物でもなくて。
ただ、コゼットはそれを変にあざけるような女性じゃなかったから、エポニーヌも負けを認めるしかなかったのかもしれない、とふと思わされて。

マリウスを守るために身体を張ったエポニーヌをコゼットが指差して嗤うようだと、さすがにエポニーヌも「あんな女にマリウスを取られてたまるもんですか」っても思うんでしょうが(爆)、今期コゼットの中ではいちばんのノーマルコゼと思える菊地コゼだったのも、ある意味シンプルに見られた理由かもしれません。(あそこでコゼがさやコゼだったりすると、余分な邪念ばっかり見えてしまう。玲奈嬢相手だけになおさら。)

ベガーズの後にエポニーヌが過去を振り返る「コゼット、思い出す」という歌声、体育座りした玲奈エポ。
今まで見たどんなエポニーヌよりも、「過去にコゼットを虐げた」ことをはっきり見せたエポニーヌだったように思う。コゼットに対する引け目をかなり感じたかな。
というかそういう風に感じたエポニーヌはかなり新鮮でありました。

あと、この日の笹本エポニーヌには何気に「革命闘士」の風味が少し感じられたこと。
ワンデイモアで微妙に女アンジョルラスがいる感じがするというか、マルグリット(byMA)味というか、前作の屋根ヴァから引きずって何気にパルチザン気味というか・・・
正直、あのシーンのエポニーヌはマリウスしか頭にないハズだから、ちょいとそこは違うような気はするんですが。

ともあれ、いじらしくただマリウスだけを見つめ続けた少女・エポニーヌが、愛するマリウスの腕の中で死んでいく「恵みの雨」。その時の満ち足りたエポニーヌの表情は、とても素敵で。
見た目のバランス上は浦井君あたりと見てみたかった、今期・笹本エポニーヌの「恵みの雨」でありました。

その他のキャラクターで目を惹いたのは、8日ソワレの菊地コゼ。ご結婚おめでとうございます。
この日の別所バルジャンは本気で離れたくなさそうだった。

コゼットもバルジャンを愛して、バルジャンもコゼットを愛して・・・1日ソワレの辛島コゼも悪くはなかったけど、菊地コゼは多少歌に不安は残っても尋常じゃなく可愛い。
で、ちょっと前までは菊地コゼは可愛さがテクニックな部分がちょびっとだけ感じたんですね。今期の菊地コゼは可愛さに媚びがなくなったのが良いです。コゼットは役を利用していくらでも媚びられるだけに、やり過ぎると濃すぎて嫌みになるというか。その罠に嵌っているのが今期のサヤコゼかな、と思ったりします。

ちなみにそんな日の一こま、笹本玲奈さんblog「れなにっき」より。こちら
やー、玲奈ちゃんも美香ちゃんも何気に面白い。
藤岡君、女心を射止めるのはそんな細かいところからですか(笑)

何はともあれ、これにて2009myレミ、そして2009my帝劇はともに楽。
まーやエポが見られなかったのは残念ではありますが、今月の私は世田谷が待っているので(爆)。

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