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『バンデラスと憂鬱な珈琲』(4)

2009.11.16(Mon.) 19:00~20:50
世田谷パブリックシアター3階A列

3階席とはいえ、念願のセンターブロック。
ここ世田谷パブは劇場の造り的には天王洲銀河劇場と似た印象を持つのですが、後方席でも縦に長いせいか、客席との遠さをあまり感じないのが一体感あって好きです。

この日、前日からの歯痛でどうなることか気をもんだのですが、幸い仕事を定時に上げられ(というか無理矢理上げて)、歯医者行ってから三軒茶屋に直行。当日券ではなくあらかじめ取ってあった席だったので、19時三軒茶屋は楽勝で有り難いです。

今回は作品同様、つらつらと各場面ごとにたどります。
で、当然ネタバレ全開です。あらかじめご了承くださいませ。




○Act1/決断
高橋克実さん暴走、小池栄子さん実は暴走、中村倫也さん実直って気の毒よねぇ
のAct1。
小池さんの「ぎっちょんぎっちょん」が妙にキャラに合っててツボです。
しかし克実さん、「不毛地帯」@本人談なのに、格好良い。
”元帥”って言葉がなんであんなに似合うんだろう。

横浜の市外局番の話は最初聞いたとき爆笑したけど、たしかマクドナルドのそれって、「8番行ってきます」じゃなかったかなぁ(←バイト経験ないので自信ナシ)。

というか副題は完全に「暴走」だと思うAct1。

○Act2/コピ・ルアク
この作品のタイトル「珈琲」がほぼ唯一意味がある形で登場するAct2(Act11の「緊急会議3」で現実逃避に珈琲が登場しますが)。
ここは堤さん、村杉さん、高橋由美子さんの初登場シーンになりますが、「糞」という印象のみを残して(苦笑)、すぐ次のAct3に突入します。というか切れ目なし。

○Act3/緊急会議
ここが劇始まって初めて、全員が登場するシーン。
何しろ引き金引いた克実さんまでロシア大使で登場してますから(笑)。
堤真一さんだけ登場が遅いわけですが。

とりあえず何度見てもロシア大統領の正式な名前が覚えられません(爆)。
覚える気ないとも言いますが(苦笑)。

・・・と思ったらそらで「シフラスタフスキー」って呟いた自分。
あぁ、この舞台に毒されてしまった(←ちなみに合ってる)。

ま、早口言葉みたいな物だから言えませんけど。

とりあえずいかにも有能そうなベーカー国務長官@由美子さんに萌え(をい)。

○Act4/駅
51役中、いちばん年齢の高い役が出てくるのがここ。由美子さん演じる老婆が出てくるシーンです。コケ方にも段々年期が感じられます。

つけ麺は美味しいよね。

それだけ(爆)。

○Act5/ジャック&ベティ
小池さんが泣きながらパンを食べるこのシーン、見る度に容赦がなくなってます。
なんかじーっと眺めていたら、パンはどうもメロンパンみたいな感じです。
そんなこと分かったって1円の得にもなりませんが(笑)。

堤さんの

「おれはおぢさんじゃないっっっっっ」

の魂の叫びが何気に好き過ぎです。

「最近近づいてきているが『まだ』違う」

という台詞を次に思いついてしまうあたり、最近見ていない癖に新感線系の台詞回しが染みついちゃってるんでしょうか(爆)。

○Act6/ロシアの秘密研究所
オチにはいちばん大切なこのAct6ですが、実は全シーン中ここがいちばん苦手です。
「うぃーん」の段田さんは大好きなんですが、なんか起伏なくて眠くなるんですここ。

てな訳で次っ(早っ)。

○Act7/バンデラスラン&緊急会議2
ここは何しろ「ぼそぼそした物」スペシャルの粉撒き散らし大会でしょう。
由美子さんの即席お母さん役に反抗する段田大統領が可愛すぎます。

そういや、後々「上から目線でお聞き下さい」@ベーカー国務長官って台詞がありますが、なんかこのお母さんネタみたいに保護者目線で諭す役が、由美子さんには妙に合ってます。

こんな役ばかり合うからおばさんぽいとか言われるんでしょうけどね(ちなみに前から)。

なお、この日、克実さんが堤氏を銃で狙うシーン、馬の後のシーンではなぜだか銃声が聞こえませんでした。はて。

○Act8/ダイナー
そして今度は場外のママさん、またこのハマリ方と来たら悲しくなるやら嬉しくなるやら。というか素で明日からバー開けそうです(笑)。

「つれないねぇ」とかの呟き系も上手いし、「お、かっこいい!」の見栄切り系も歯切れ良い。

そういえば下手側に突っ走る由美子さんのローラースケートの滑走距離が、見る度にどんどん伸びていって、堤さんがあわてて抱き抱えに行ってます。

かと思えば、戻ってカウンターの上にコーヒー(ゼリー)置くまでのわたわた度もどんどん増してます。なんか、ローラースケート上手いとか下手とかそういうのと関係なしに、わたわたしてることで笑いを貰ってます。ここでの笑いの取り方は、由美子さんは身についちゃったようです。

○Act9/鬼軍曹

ぱーてぃ、ぱーてぃ。

・・・・それだけ(笑)。

○Act10/列車での出来事
終幕への壮大な前振り。

JAC出身は分かったけど、あとのネタで笑える堤さんフリークが羨ましい。

演技指導で由美子さん演じるマクベス夫人を堤さんが勢い余って思いっきり突き飛ばして舞台から落ちそうになった回があったらしく、そこによほどの罪の意識があったのか(苦笑)、この日は突き飛ばしてすぐ抱き抱えてたりしたのがちょっぴり噴いてしまった。

克実さんあたりが舞台後の飲み会で突っ込んでそうなんだけどなー
俺の由美子を勢いよく突き飛ばしすぎるなよ」とか何とか。
で由美子さんが「また言ってるよ」みたいに返すとか何とか。
そういや三軒茶屋の飲み屋で代わる代わるご一行様が目撃されてるようで。
元気ですな。

○Act11/緊急会議3

ついに判明、「うっうっうわきっ、ふっふっふりんっ、していますっ」
てな。

この日は珍しく由美子さんに台詞噛みが出現。
大統領に言い寄るシーンで一瞬どもってしまったのが残念。
今日はカメラが入る日ってことで、前日失敗してるからめっちゃ緊張するんだろうな、外に全く見えないんだろうけど(緊張していても全然そう見られないのが悔しいんだそう)。

○Act12/絶体絶命
痴話喧嘩の仲裁やったり、三角関係の恋愛相談に乗ったり、交渉ごとと言えなくはないものを乗り越えてきたバンデラスが、実はほぼ唯一まともに交渉したのがここ。
「駅」のシーンでは全くの交渉不調しまくりでしたから。

オイチのよろけシーンは、前回見たときは、他blogで聞いたところによると、実はライトに手が当たって「あちっ」と手を引っ込めたって話だったらしく、この日よく見てみるとライトとは結構な距離があります。あの時はそうすると随分と派手なよろけ方したんだなぁ。

初日・2日目にあった「仕える人が見つかりました」台詞は完全に闇に葬られたかのようで、村杉Mr.ビーンの余韻に華麗に乗っかって「どろん」するのが定着してしまいました(何気に笑いがけっこう起こる)。

○Act13/対決
ここのオチは上手いなぁといつも思います。
前シーンで大統領がフロリダ州・エグリン空軍基地へたどり着けない、という話が振られていて、それでもここに現れるってところが、見てる方からすればインパクト大きいです。

初見の時は特に印象深かったのですが、「旅芸人の集団」とここの政府要人勢揃いがまさかリンクしてるなんて思いませんからね。ひねり方が上手いなぁ、といつも感心します。

旅芸人集団の仲の良さでW高橋でハイタッチしていたり、村杉君の背中を叩いてたり、何気にここのチームワークの良さはこの舞台のメンバーのチームワークそのもののようで、ラストともに結構好き。

で終わるかと思ったらAct9の鬼軍曹ともリンクさせて、かつAct6のロシアの秘密研究所とも繋げるんだからつくづくやり過ぎってぐらい出来すぎてます。

「舞台とはカタルシスである」

なんかそんな言葉をふと思い出してしまうのでした。

○Act14/マクベス
たどりつきますたるミュージカルシーン。

克実さんが満面の笑みで歌い出すところの会場の笑い方にちょっと噴きます。
で、必死で止めようとするつっつんがもっと笑えます。
最後までミュージカルに抵抗してるのね。

追い詰められて初っぱな「仕方ない」で歌い始めるのも出来すぎてまして。
この作品、主役であるからには嫌いな「歌」も歌うのも「仕方ない」と。
そんな風に思えてしまって苦笑い。

歌わせたのは所属事務所の代表取締役社長様か、はたまた某国務長官様か。

軽快なミュージカルシーンで、いつもと変わらぬ歌声の、超短時間の由美子さんソロも堪能して最後は複数回のカーテンコールで幕。

そういえばカーテンコール2回目、由美子さんがわざと姿勢崩しながらちょっぱやで上手側に消えてくかっこいい消え方が好きだったりします。

この日は平日にしては粘って3回のカーテンコールがありましたが、そこで終了。

一度は由美子さんの「本日の公演は全て終了しました」を拍手に浴びせかける土休日バージョンを見たいもんです。
(拍手がいつまでも終わらないので「本日の公演は全て終了しました」を会場側が半ばウケ狙って何度も放送して会場が沸く、ってのが土休日にはたまにあるそうです。)

そして堤さんのカーテンコール、いつのまにやら半・投げキッスみたいなものが発生してまして、会場のそこかしこから声にならない悲鳴が。
結構派手に突っ走ってます、堤さんも。

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