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2009年10月

『バンデラスと憂鬱な珈琲』(1)

2009.10.26(Mon.) 19:00~20:00
番宣/フジテレビ系「ネプリーグ」

11月2日から世田谷パブリックシアターで公演が始まるシスカンパニー公演。

チケットは壮絶に入手難だったのに、なぜか今になって番宣に登場したのがこの日のフジテレビ系「ネプリーグ」。

ちなみにこの日の視聴率、これまた破天荒に高かったそうで、何とまぁ24.5%。
高橋由美子さんが出た番組で民放でこんな数字が出たことは・・・
自分の記憶する限り一番高い数字です(主演ドラマで一番高かったのはTBSの「おかみ三代女の戦い」の最終回、22.3%。出演ドラマではテレ朝「点と線」の第1話、23.8%)。

彼女はアイドル当時は結構クイズ番組に出ていまして、フジ系の「クイズ!年の差なんて」では当初ゲストだったのが、準レギュラーにまでなって、しまいには若手チームのキャプテンをやっていた前歴があったりするのですが、その実、バラエティが苦手で、10年以上もブランクがあれば、緊張するのも致し方なし、といったところでしょうか。

ちなみに地方局で未放送の皆様、以下はネタバレ注意ですので、よろしくお願いします。



緊張しまくって予告動画でナベアツにぶち切れてたので大層不安だったのですが、何というか無難に終わらせるあたりはさすが。

この番組と言えばチームプレーですが、さすが稽古で培ったほのぼの仲良しムード、いい方向に左右してるようで、芝居もなんか想像できる感じでいい感じです。

ナベアツにだけプレッシャーかけられているのかと思いきや、原田泰造氏からもプレッシャーかけられているとは・・・35になって「負けないもん」はちょっと痛かったけど(爆)、、、何しろいじりやすいというところと、対戦相手のネプチューンチームからすれば、バンデラスチームの崩し所が、ちょうどどちらも由美子さんだったということなのでしょう。(ムードメーカー兼キーマンといったところ。)

あんだけプレッシャーかけられまくって、その割に実は崩れていないのが不思議なところ。「全問即答の手練れ」じゃないので正答率が低いように見えますが、全編通して11問中8問正答ということで、全然ブレーキになってないのが意外です。
むしろ中村君の方が不思議にブレーキだったりします。

表情もころっころと変わって正に愛玩動物って感じで(笑)、思ったよりずっと自然に番組に溶け込んでいたのが意外中の意外。バラエティに出慣れていないだけに新鮮さもあるのでしょうね。
ボケも適度に面白くてきっちり拾ってくれるので面白い。まー、フジには今やボケの女王となった、はいだしょうこさんがいるから敵わないけど(笑)。

この日の本編最後のクイズとなった、ファイブボンバーの最終3問目。

あと2回正答で勝ち抜けとなったことが何を意味するかに同時に気づいた3名。
高橋克実さん、マギーさん、そして高橋由美子さん。

由美子さん、いたたまれずに回答席から逃げ出そうとする(笑)。

逃げ出す由美子さんを役得で捕まえに行く克実さん(こっちも笑)。

こともあろうに

「高橋由美子さん正解の時点でボーナスステージ進出」(おぃ)。

謀ったかのようなこの事態。

どーしてこんなことになるのよぉ
よりによって私のところで決めなきゃいけないなんてあんまりよぉ
これ最終問題だから自分ができなかったら全責任私じゃん

・・・という表情を的確すぎるほど的確に表現した由美子さん、緊張していてもさすがは女優さんです。

回答席にひょいっと顔だけ出して「どーすりゃいいのよぉ、こんなのってあんまりよぉ」って首振ってた姿は再び愛玩キャラ満開(爆)。

「”ご”で始まる四字熟語」に克実さんは「極楽浄土」で一抜けした後、追い詰められた由美子さんの第一回答は「五重の塔」(笑)

パニくったあげくに答えた「五分五分」って見事正解。
誰もが正解できると思わなかった土俵際からのびっくりのうっちゃり。

早速名倉さんから「正解だと思って言ってないでしょ」って突っ込まれ、結局、最後の最後までいじられまくって美味しいところだけもらった感じでした。

緊張しまくって後半は第二自国語の関西弁で通してましたね(緊張すると、言うのが楽な関西弁が口から出てくるそうな)。

始まる前は心配で心配でしょうがなかったのですが、始まってみるとテンポも良くて、いい意味でマスコットキャラとしていじられて&ボケ全部拾ってもらえて、とてーも楽しい時間でした。

何はともあれ開演まであと1週間を切りました。
作品自体、ノリと勢いで笑わせまくるようなコメディ風らしいのでとても楽しみ。

それに今回をきっかけにたまにはバラエティに出てくれてもいいなぁ、と現金なことを思ってみたりして。

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『屋根の上のヴァイオリン弾き』(2)

2009.10.8(Thu.) 18:00~21:20
日生劇場2階B席 センターブロック

待望の笹本ホーデル登場、なのに、初日を逃し、1週間経っての観劇。
とにかく平日18時開演が厳しすぎて、日程調整が大変です。

当初観劇を予定していた10日土曜日のソワレは17時開演、
この日の新妻FCのイベントが池袋16時30分終わり。
あわてて取り直したチケットがこの日、レミゼとのマチソワ。

台風でも地下(東京メトロ・東京都交通局/有楽町・日比谷駅)でつながってるからいいやーとか思ってたら超快晴(笑)

この作品の初見は2004年の市村テヴィエ×笹本チャヴァで、1回のキャスト変更を経て、今回、笹本さんが次女ホーデルに昇格。

実は5姉妹だったこの家族、その中でメインを張るのは3姉妹ですが、さらにメインをもっていくのが次女役。

この3姉妹が実力者で揃うのは極めて難しくて、2004年に笹本さんが三女・チャヴァをやったときには、あまりの存在感と泣かせの上手さで、次女を壮絶に食っていたことを思い出します。(ちなみにその時のホーデルはキム仲間の知念里奈さん。)

2006年はホーデルを剱持たまきさんがやって、彼女もそれなりに上手い役者さんなのですが、ホーデルのハードルの高さを実感した印象が強くて。

それだけに、今回の笹本ホーデルへの期待値は尋常ではなかったのですが、さすがとしか言えない素晴らしい出来。

何が嬉しいって、こんなに玲奈嬢の満面の笑みが見られることなんてないですから。これだけ若いうちから、眉間に皺寄せる役しかやらないんですから(笑)。サリー@ミーマイともちょっと違う感じ(サリーはどことなく「ここが自分の居場所じゃない」って表情をずっと見せてるから、笑顔にもちょびっと影がある)。

貴城けいさんとの元ライバル、現姉妹となった組み合わせは、2人してガチャピン着ぐるみを着てたという仲の良さ(笑)を活かしたかのような相性。
笹本さんはお母様が宝塚出身(今回母親役の鳳蘭さんとも共演経験あり。)のためか、姉や姉に近い人に宝塚出身者を組ませられる相性の良さが、仕事がとぎれない一つの理由でもあるのでしょう。

貴城さんはミーマイが初見でしたが、今回の方がもっと素敵。
相手役が持ってき上手の植本潤さんってことで得してますが。
父親の固い壁を意外な馬力で突き破り、劇中ゴールイン。
意外に父親・母親を心配させてないのは長女なんですね。

ところで意外だったのですが背が高い!
5人姉妹が並ぶシーン、ものの見事に背の順でした。
(2006年版では、次女の剱持たまき嬢が背が一番高く、パンフレットで市村さんに「ごめんなさい」してました(笑))

この3姉妹の仲の良さは、「月刊ミュージカル」の対談でも如何なく発揮されていますが、しっかり者を演じることが多い笹本さんが、実際にお姉さんがいるだけに姉役の貴城さんを立てて頼ってる様子が軸になっているので、「仲が悪いと思われがちな」(チャヴァ役の平田さん談・・笑)次女と三女も仲が良くて。

言われてみると、2004年も2006年も、確かに次女と三女はどことなくぎこちなかったかな。
2004年は長女・香寿さんと三女・笹本さんの関係が強固で、次女・知念さんは入りにくかった感じだし、2006年は長女・匠さんと次女・剱持さんの舞台経験者コンビからは三女・安部さんはどうにも浮いていた部分があったし。

家族の「愛情」や「絆」をテーマにしているからこそ、飾りじゃなく表に出てくる空気が、とても幸せそうで楽しそうで。母親役の鳳さんの包容力も、父親役の市村さんの変わらない威厳の弱さも、どれもが本当の家族のように見えてしまって。

ホーデルの見せ場、2幕、パーチックを追ってシベリアへ旅立つアナテフカ駅での、父との別れ、「愛する我が家をはなれて」。
この曲、笹本さんのFCイベントで既に聞いていたのですが、稽古開始前のその時でさえ、相当な完成度で。これで芝居が入ったらどうなることかと、期待しまくっていたわけです。

予想通りというか、笹本さんは泣かせ系の歌い方をしているわけですが、技術に溺れる寸前の絶妙なところで抑えていて、しかも市村さんとの父娘の関係がどハマリで。

「お父さん子なので、パーチックより父親が好きに見えたらどうしよう」と心配した笹本さん、あなたは勘所を実に正確に理解しています(笑)
ただでさえ泣かせのシーンなのに、市村&笹本で、それであのホーデルの歌声だから・・・反則過ぎます。

で、そんな中にあって、ちょっと弱いのは男性陣。つまるところ三姉妹の相手役ということになるのですが、その中、経験量もあって長女の相手役・モーテルの植本潤さんはさすが。ちょっとなよっとし過ぎな感じもありはしますが、元々この役こういう役ですもんね。前任に駒田一さんがいらっしゃるので大変そうと思いきや、きっちりこなしていたあたりはさすがです。

次女の相手役・パーチック役は、今期のチャヴァ同様に東宝ミュージカルアカデミー出身の良知真次君。
んー、さすがに前回、吉野圭吾さんのやってるのを見ているせいか、どうにも物足りなさ満開。
前回の剱持&吉野コンビもそれなりに良かったのですが、返す返すも笹本&吉野コンビで見てみたかった。ホーデルとパーチックの当たりはどっちかなんだよなぁ。

三女の相手役・フョートカ役は、中山卓也さん。三女の新人・平田さんが意外な健闘を見せる中、ちょっと存在が弱い感じ。今後の進歩に期待したいところ。
平田さんは伸びしろを感じるので、姉役の貴城さん、笹本さんに引っ張ってもらうだけじゃなくて、男性側からもサポートが見込める役者だったら良かったな。

・・・・と、さんざ書いたのですが、2004年、2006年と市村版を見てきて、今回こそ集大成!と思えるベストキャスト。市村さんがいみじくも言っていますが、笹本さんはこの作品でツァイテル、ゴールデまでやれそうな感じ。レミゼはエポだけになりそうな笹本さん(ちなみにレミゼは、知念さんがグランドスラムに最も近い)ですが、屋根ヴァのグランドスラムは笹本さんに決まったようですね。

あ、2回目チケット取ってないや。さっさと日程調整しよう(笑)。

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『レ・ミゼラブル』(2)

2009.10.8(Thu.) 13:10~16:20
帝国劇場2階席B席下手側

振り返るとすっかり2年ぶりのご無沙汰のレミゼ。
2009年レミゼMy初日。

すっかりエポニーヌ役を中心に公演を選ぶようになってしまっているのですが、30歳定年説がまことしやかに囁かれるエポニーヌ役。

現在4人いるエポニーヌ役の女優さんは、2年ごとに公演があることからすると、次回は笹本さん以外全員が定年を迎えるという恐ろしい事態。

最後になるかもしれない3人のエポニーヌは、もしかするとコンプリートしておかなきゃ後悔するのかも・・・・とか思うこの日の公演でした。

この日のお目当て、新妻エポニーヌの成長ぶりにただただ脱帽。
年々バズーカが抑え気味になってきていて(必要な時は別)、その分気持ちが伝わってくるようになったなぁと。
この日の「オン・マイ・オウン」は絶品以外の何物でもなく。
感情が表情の微妙な変化から読み取れる素晴らしさ。

ただ気持ちよく歌っているだけのエポニーヌから見続けているだけに、2桁回数近く見た彼女のオンマイの中でも、間違いなく一番素敵なエポニーヌでした。

他キャストで言うと、

今井バルジャンと岡ジャベールは実は何気に一番好きなキャストかも知れないという、ベテランの技を堪能。
(ちなみに今月の「ミュージカル」誌で対談してますが、キャラ萌えできて面白い(笑))

が・・・それ以外のキャストがちょびっと微妙。

というかトリプル・クアトロキャストの山のレミゼにあって、今年は、実のところエポ以外はキャスト見ないでチケ取りしました(←超怖い物知らず)。

なので、劇場に行ってから初めてキャストを知るのです。

2003年からレミゼを見始めて、当初はトリプル・クアトロ組み合わせ大会で、年に10回見たこともあったのですが、さすがに贔屓も出なくなってからは熱も引いて、むしろ宝くじ気分なのです。そりゃどうしても避けるキャストはいるんですけどね。

この日、シルビアファンテが実にお久しぶりだったのですが、とても珍しい光景を見ました。
ファンテーヌが工場から解雇され、娼婦に堕ちていくシーンで、男を誘惑する前に酒をかっくらうシーンで、何とグラスをはじいてしまい、机の下にころころと・・・
さやコゼが拾ってましたが。

「酒飲まなくても誘惑ぐらい出来るわよ!」っていつものシルビアさんの”オトコマエ”イメージが浮かんでちょっと噴いてしまいましたとさ(笑)。

コゼットは帝劇今年初の神田沙也加嬢。
何気に8月の「ピーターパン」以来なのでずいぶんの短間隔での再会ですが。
うーん、オペラグラス使う私にしてみるとあの化粧の濃さはさすがにありえない・・・
それに顔の輪郭がはっきりしすぎている感じ。同じアイドル系の顔の菊地コゼでは気にならないんですけどね。

というか、コゼットは不幸さがあってなんぼと思っているのですが、どうもサヤコゼは不幸を知らない感じというか、控え目さが足りないというか・・・なんか肉食系コゼって感じなんですよね(爆)。

昔はともかく、大人になったコゼットはバルジャンが何不自由なくさせてきたのに「お前、淋しい子よ。いつも悲しそうだ」と言われるのに、受けるコゼットが全然不幸に見えない。今の自分に満足してる感じが見えたのはちょっと違うかな、と思ったり。

この日の公演で残念だったのは、そのコゼットが一目惚れすることになるマリウス。

藤岡マリウスだったのですが、正直男性から見て魅力的なマリウスじゃなかったかな。

というかこの作品、男性の役は男性に憧れられなければならないし、女性の役は女性から感情移入されなければならないはず。藤岡君は5月の「この森で、天使はバスを降りた」以来ですが、益々のっそりしたというか、どっちかというと見た目がずいぶんバルジャンに似てしまったというか(苦笑)。
Myベストマリウスが山本耕史氏なので、ハードルが高いことは自覚していますけれども。

アンジョはサカケンでしたが、ことここに至ってもリーダー然して見えないというか、「背が小さい」以前にアンジョとしての人間が小さく見えて、歌声でカバーしきれない感じがちょっと残念なところ。

とはいえこの日、バルジャベエポのメイン3人が安定していたので、それなりの満足度は得られて何より。

そいでもって、カーテンコールではこの日誕生日の新妻エポを岡さんがぐいっとセンターに押し出して、客席と一緒に拍手で「Happy Birthday」。

何が起こったか分からなかった新妻さん、「えぇぇー」って感じで円陣の中で座り込んでしまったのですが、歌の終わりに合わせるかのように一気に立ち上がって客席を沸かせていました(意外な動き方でした)。

ちなみに、新妻さんのバースディケーキは、レミゼで共演している上野聖太さんのblogいわく、”食いしん坊の聖子ちゃんの為にケーキは二つ”だったそうで、こちらも爆笑してしまいました。

16時20分、終わった後は、もう一人のエポ、笹本玲奈さんが次女ホーデル役に昇格した「屋根の上のヴァイオリン弾き」に移動です。

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