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2009年8月

『エル・スール』(3)

2009.8.28(Fri.) 19:00~20:55
本多劇場 D列上手側

2回目観劇にして、この作品の本多劇場my楽です。
土日と平日昼間は無理なので、この日をmy楽に選びました。

ネタバレ前に、この日はずいぶんとドラマがありました。

○トンネルを抜けた先には・・・
元西鉄ライオンズ、豊田泰光氏がいらっしゃったのでした。

この日、作品中で守備の微妙さを「日本一のトンネル」とか台詞で入れられてしまっている、プロ野球ニュースでおなじみ豊田氏が観劇。
終演後、たかおさんから紹介があり、会場中から割れんばかりの拍手が送られ、豊田さんも頭を下げておられました。

○カメラスタンバイ
上手側と下手側に各1台、初日にはなかったビデオカメラ(ハンディカメラに近い)が据え付けられていました(多分この日限定。終演時に撤去していました)。
機材から見てそこまで高いものではないようで、恐らく記録用の映像撮りなのでしょう。その割には細かいエピソードが多かったのがこの日の特徴なのですが・・・・

○棒は凶器だってば
お芝居ほとんど最後に、たかおさん演じる少年(のお歳を召した男性)と、少年がキャッチボールするシーンがあるのですが、たかおさんの投げた球を少年が取り損ねてしまい、ボールは上手側に立っている棒にちょっと当たってしまいました。

すると、その棒、けっこう勢いよく1列目の客席にまで倒れてきてびっくり。
さぞ直撃された方はびっくりしたことでしょう。

このタイミング、全キャスト(少年以外)が下手側におり、誰も止められる人がおらず。
少し後に上手側に移ったタイミングで由美子さんがさりげなく立てかけ直そうとしますが、棒に安定感がありません。焦りつつも何とか立てかけ直せて由美子さんがその場を離れた瞬間・・・また倒れてくるぅぅぅ・・・!

という時に、隣にいた有坂来瞳さんが冷静に棒をキャッチして今度こそ立てかけ直して無事終了、ナイスフォロー!

由美子さん、あと一歩で残念(笑)
有坂さん、けっこうやりますな貴方も(笑)

しかしこの舞台、2日とも山のように招待が出てるんですが、商売として成り立っているんだろうか本当に・・・

てな話もありつつ、さてそろそろ、話的な本題へ突入。
つまり、本格的にネタバレモード移行です。
よろしくお願いします。





つくづくキャストがどハマリのこの作品。
初日は物足りなかった有坂さんも美少女ぶりに拍車がかかって生き生きとしてきたし。

由美子さんが演じるユカリですが、この日は最初はちょっと微妙。
台詞噛んでたし、初日に比べると・・・とか思っていたけれど、少年に過去を明かすシーンからはギアをトップに入れての爆走。自称(笑)セクシーユカリさんも、特に2幕の白の衣装は娼婦なのに清潔感もあり、なかなかな眼福です(爆)。なんかジムの成果らしきものもちらほら。(巨爆)

この作品を見ていて、注目すべきはユカリの包帯の有無。
包帯をしている=ヒロポンを使っている、という表現になっているので、包帯の有無は大変に重要です。

シーズン後半の秋頃は包帯外して西鉄ライオンズを応援しているし、清水伸さん演じる現893のパシリに「私はあんたよりまともになるんだかんね」と啖呵切るあたり(あぁいう憎たらしい物言いは上手いよなぁ・・・)は明らかに左手に包帯はありません。

娼婦館・大浜パラダイスを抜け出すべく、ラーメン屋に始まりうどん屋等々の掛け持ちをして、努力し続けるユカリ。

ところが、少年と再会した年始め。
ユカリは酒に溺れています。そう、由美子さんが地でやっているんじゃないかと思うほどに(笑)。
少年が注射器の存在に気づきます。

運送会社で働き始めて「いい職場」だなと思っていたその時、実は過去、社長さんがお客として一度来ていて、気づかれてしまう。迫られるのに嫌気が差して、殴って馘に。

「パンパンがにじみでる。」

最初は嫌な男と寝る気を紛らわせるために打っていたものだったのに、いくら努力しても過去から逃れられない、その絶望から抜けられずにまた打ち始めてしまう。

日本シリーズ優勝のお祝いに、ユカリが少年に買ってあげたグローブを、この年始、少年は受取を拒絶する。

「嘘つきに物はもらえへん」

過去から逃れられない心の弱さに負けたユカリにとって、未来そのものを体現していた少年にこう拒絶されたことが、ユカリにとっては大きなショックであり、だからこそ立ち直れもしたのでしょう。

この作品は西鉄ライオンズが「皆の希望」として引っ張っていったというストーリーになっていますが、もう一面として、”大人”や”社会”や”過去”と接しながら、ぶれなかった少年を中心に配することで、その少年もまた「皆の希望」であった、と表現しているのだろうなと思えます。
ユカリだけではなく、少年の周囲の人々は皆、少年のピュアさに未来の希望を見ていたと。

その分、由美子さん演じるユカリが言う、「変わらんもんもいっぱいある。変わったらいかんもんも、変わらないかんもんも」がそれぞれ果たしてどのようなものだったのか、なんだかちょっと唐突に感じもしたのでした。

ただ、理屈ではなく感情で受け取る舞台なのかもしれない、と二度見て思えたから、また1ヶ月後の大楽・湘南台で再会したときに、感情で素直に受け止めてみたいものです。

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『エル・スール』(2)

2009.8.25(Tue.) 19:00~20:55
本多劇場 最前列

こっからちゃんと芝居初日の感想です。
初の下北沢、初の本多劇場。

高橋由美子さんにとってはかつて切望していた下北沢ですが、小劇場としては去年、閉館半年前のシアタートップスに登場しており、小劇場2作品目。

個人的には最前列ということでトップス最前列同様、ありえない近さで拝見することになりました。

客の入りを心配していたのですが、ちらほら空席がある程度でひと安心。
とはいえあれだけ売れてなかったから有料客は少ないんだろうなぁ・・・

舞台は昭和30年代の博多、夏を思わせる蝉の音が季節感を醸し出しています。

さて、この辺からさっさとネタバレモードに突入します。
ちなみに今作、パンフレットはなく公式チラシが8P建て。
ロビーで今作の戯曲が載った雑誌『テアトロ』(2009年9月号)を売ってます。
戯曲ですから当然ほぼ台本です。上演前に見ないように注意。

この作品、とにもかくにも台詞の多さが並ではないです。
ざっとみた感じは少年役のたかお鷹さんが短い台詞が多いのに比べ、相手役の由美子さんは長台詞が多く、しかも博多弁だらけだから、そりゃ台詞入らないと嘆くのも分かる気がします。
それに西鉄ライオンズ背番号当てゲームも結構壮絶な台詞量だったし・・・

むろん、そんなこと言っておいて初日のこの日、台詞飛ばしなんぞありはしなかったのはさすがですが。

ちょっと歌うシーンもありますが得意の作詞大会にはならずほっと一安心。

野球関係の小ネタもちょいちょい入ってまして、「南海のこのキャッチャー凄いらしいぞ。・・・・なんでもぼやきが多いらしい(会場内笑)」とか「西鉄はパは制覇しても日本一にはなれないかもしれない。巨人には背番号3の大型新人が入ったそうだからな。ものすごい勘で野球をするらしい(会場内笑)」とか。

結構客席からも自然な笑いが起こっていい感じ。主に笑いを持って行くのは長屋の主こと、松金よね子さんですが。さすが素晴らしい女優さんですね。

たかお鷹さんが少年役と言うことで、さんざ見た目をからかわれていますが(髪の毛が・・・)、なんかこの軽やかな感じがどこかで見たことがあると思ったんですが、『星屑の街』の前川清さんがこんな感じでした。(今回もお花をいただいていました。)

ということは、たかおさんと由美子さんが、『少年と憧れのお姉さん』という関係が表現できるのには何の無理もないわけで。

時にたかおさんが少年に戻り、時に由美子さんが少女に戻り、たかおさんから由美子さんへの「初めて感じる憧れ」と、由美子さんからたかおさんへの「汚れた自分からの脱出へもがく様子」が、上手く絡み合い、相性も良い感じです。

最近の由美子さんはヒロインというより、マドンナという言葉の方が合います。
まぁ、お歳を召したというか、もともとおじさんの中に混じった方がしっくりくるというか(爆)。
今回で言えば、ヒロイン的な役回りは有坂来瞳さんの方が意味合いが合っている感じ。

とはいえ、実は恋人役が有坂さん演じるヒロコなので、由美子さん演じるユカリと男とは何の関係もないのですが、そんな風に思えないぐらい、ユカリと男の2人との関係がストーリー上のメイン(時間的に言っても半分以上)を占めています。

由美子さんが痣を作っていたのは、登場シーンに何カ所か出てくる、「舞台上を自転車で走る」ためのようで、自転車で転ぶシーンもあるし、なるほど体力系の役です。

由美子さん演じるユカリは、売春婦ということで、今まで舞台で都合3度目の売春婦の役ですが、「真昼のビッチ」の時の感じが印象としては近いです(もう1回は「レ・ミゼラブル」)。
この時の役柄を評して、「汚れ役なのに汚れて見えない」と表現したコメントを拝見したことがあるのですが、今回はそこからちょっと踏み込んで、「汚れを自覚してもがく」感じがよりリアルです。

最近の巷の流行に期せずして乗ってしまったかのように、この売春婦さんは薬に溺れておりまして。
夫に先立たれた寂しさと、抜け出そうにも抜け出せない売春宿にいる中で、
心を病んで壊れているリアルさは怖くなるほどです。
右手にある包帯が、とあるシーンまでありますが、時を経てその包帯がきれいさっぱりなくなっている様が、印象的でした。
しっかし、こういったちょっと昔の日本的な空気には本当に違和感なく溶け込みますね、由美子さん。

昭和30年代の博多、赤線廃止の時を迎え、現・博多駅建築(昭和38年に高架化の現駅舎へ南方寄りに移転)に伴い、再開発で長屋が取り壊される、そんなときに唯一の皆の心の支えだった「西鉄ライオンズ」。
”昭和”という時代を切り取るには、あまりに題材に富んだ時だったんだなぁと感じます。

「昭和」のありふれた日常を懐かしんで、現代社会へ警鐘を鳴らす、というところまでのメッセージ性は実は感じなかったのだけれども、明らかに「今はない空間」を描くことによって、「簡単につかめない幸せを、でもつかもうと努力するところに尊さがある」ことは伝わりました。

ふと気になったのは、公演タイトルにもなっている「エル・スール」。
これはスペイン語で「南へ」という言葉なのですが、その後東京に移ったというたかおさん演じる男、大阪に移ったという有坂さん演じるヒロコにしても、どうみても博多は「南」じゃなくて「西」のような気がするんですが(笑)。

※ちなみに博多駅の現駅舎への移転だけは、確かに「南」へ移転でした。

公演は本多劇場は8月31日まで。その後博多、飯塚、亀戸、藤沢で9月末に終了となります。今のところ本多であと1回観劇の予定ですが、由美子さんもかつてない弾け方だし、亀戸増やそうかな。

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『エル・スール』(1)

2009.8.23(Sun.) 15:30~19:30
西武ドーム 内野指定席B ほぼ最上段 ホームベース寄り

えと、タイトルと場所に著しい不整合がありますが(笑)

8月25日から下北沢・本多劇場で公演が始まります「エル・スール~わが心の博多、そして西鉄ライオンズ」の公演PRの一環として、西武×千葉ロッテ戦で高橋由美子さんが始球式&トークショーをされる、ということでいそいそと出かけてきました。

西武鉄道ユーザなのにもかかわらず、屋根が付く前も含めて一切縁がなかった西武ドーム。つかドームのはずなのになんでこんなに暑いんだろう。そりゃ夏だけど。

球場ゲート前に設置された特設ステージでのトークショーは15時30分からと16時20分からの2回。その前後に西武ドームチアガールごと、BlueWindsのダンスパフォーマンスがあります。両隣で一眼レフ構えてる人と一緒に最前列にかぶりついてると、きっと同類に見えるんだろうな(笑)とか、過去もそんな経歴はないんですよとか誰に聞かれるでもなく言い訳したくなる自分がいます(笑)。

とか言って携帯で写メ撮ってましたけどね、自分(笑)。

そんな写真1枚→こちら

トークショーは西武ドームの進行役の方(多分いつも進行されているんでしょう)が最下手、そこから高橋由美子さん、有坂来瞳さん、清水伸さんと4名。ゲスト3名は往年の西鉄ライオンズのユニフォームでの登場で、真っ白いユニフォームが結構決まってます(由美子さんがちょっとユニフォームだぶつき気味でしたが)。

トークの途中では、演出・脚本の東さんが司会者から促されて登壇してましたが、何というか人前に出るとは思ってなかったんですねという、喩えてみれば帝国劇場の山田和也さん(@ミーマイorVカテコ)状態でした(爆)。

1回目は様子を掴みかねているというか、どうもテンポが上がりませんで。
それに何と司会者さんが由美子さんに禁じ手の質問をしてしまいまして。

一部にはそこそこ有名な話(かつ古株の由美子さんファンでは誰もが知る話)なのですが、由美子さんはこの日の対戦相手の千葉ロッテのファンなのですね。(結局本人がblogで改めてカミングアウト。)

1991年に川崎球場で始球式、2001年に千葉移転後の千葉マリンスタジアムで始球式をしており、早い時期からロッテファンを公言していたので、千葉ロッテが優勝したときにてっきり祝福コメント出すかと思っていたのに、そういえば見かけなかったのが淋しかったりしましたっけ。そんなこんなもあって、ロッテファンは実は過去の話かと思ったら・・・・なんというか15年来の千葉ロッテファン継続中とは、ちょっとびっくりしたのでした。

ともあれ、今回の舞台の時代背景が昭和30年代の博多で、西鉄ライオンズをテーマにした作品と言うこともあって、今回の始球式&トークショーということになったわけですが。
それがよりによって相手が千葉ロッテというのですから、そりゃ本人も微妙に思うでしょうし、1塁側(今年から西武ドームはアウェイが1塁側なので、千葉ロッテが1塁側、西武が3塁側です)からブーイング起こったらどうしようかと思いました。

そのトークショーの質問というのが、「高橋(由美子)さんはどこのチームのファンですか」という質問で、由美子さんともどもお客さんの一部がゴクリと唾を呑み込んだ音が聞こえました。

そこで由美子さんが何も答えずに奇妙な間がありましたが、司会者もさすがに「あっ」と思ったのか、慌てまくって「一つのチームだけのファンだとストレス溜まりますよね~セとパ1つづつぐらいあるといいですよね」と締めてましたが、何しろ本人が千葉ロッテファンで、キャッチボール相手の父親が巨人ファンだから、どっちも西武ファンの前では言えるわきゃない(爆)。

炎天下の西武ドーム前の特設ステージで、そんな冷たい汗も流しつつ、それにしたところで野球ファンがゲストということだと、見てるお客さんもいい意味で「味方だよ」と思ってくれるのは救いです。

有坂さんはパリーグ観戦は初めてだったようですが、清水さんは野球大好きで元々少年野球もやってたそうですし。
野球ネタなら清水さんは新潟出身だからこの時点でその日に初の決勝進出が決まった新潟代表(最終的には24日の決勝で惜しくも敗退し準優勝)の話を出しても良かったのに、なんかちょっと噛み合わない感じが、盛り上げそこねというところでもったいないです。

明らかに舞台に興味を持ってなかった人を惹きつける為のイベントなわけで、舞台そのものの直接的な宣伝だけじゃなくて、役者さんの人となりで「見てみようかな」と思わせることも大事だと思うし。こういうのを見ると、たまにやってる「よろしれば登壇される方へのご質問をお寄せください」というのは案外に効果があるんだなと思ってみたり。

役柄的なところでは、由美子さん演じるユカリ役は、たかお鷹さん演じる少年が恋心を抱くヒロインですが、本人いわく「水商売をしているけれど、そこから這い上がろうとしている女性」という役柄。ちなみにバツイチです。

ちなみに、このご時世、もろもろ公言しにくい話なのでこの場では出ませんでしたが、この女性、実はヒロポン中毒だったりします(8/12付の読売新聞夕刊記事より)。
この辺は、今回の作品のメディアPRがしにくかった原因の一つかもしれません。

有坂さん演じる女性は、「野球好きでいつもトンボ(野球場の整地するアレです)を持ってて、西鉄ライオンズをこよなく愛する女の子」だそうで、印象からするとけっこう明るそうな役の感じ。

清水さんは、「長屋に暮らす映画好きのチンピラ」だそうで、なんかまんまな印象です。

何はともあれ1回目はそんな役柄の話やストーリーの話も交えて、どちらかといえば淡々とした進行で終了。由美子さんのヒールの横から覗いた白い包帯が気になりましたが、本人いわくやはり捻挫だそうで、しかも今回の始球式の練習しててやらかしたらしく(爆)。ま、それも2回目は始球式の準備ということもあってスポーツシューズに変わっていて、むしろ最初からそれでも良かったんじゃない?って感じでありました。

ちなみにこの日の始球式に備えて、父親と朝6時からキャッチボールをしたそうで、「そんなフォームじゃダメだダメだ、プロが投げるんじゃないんだから」とさんざん駄目出しされたそうな(笑)。

さて、トークショー2回目は1回目の反省を活かしてか、時間が限られているせいか最初からトップスピードでテンポ良く舞台のPR一直線。
こういう場は苦手なタイプの由美子さんにしてはずいぶん頑張っていたというか、見ていた方からも「いい感じの女優さんだね」という感想が出てて、なかなかいい感じ。

派手さに乏しい作品で、どうしても営業が難しいタイプの作品ではありますが、テーマにしたライオンズという縁で、前日の清原登場の満員御礼には及ばないまでも、2万5千人(公称)の観衆の前で始球式(兼宣伝)が出来たのは良かったなぁ、と思います。

トークショーの観客は多分3桁ぐらいの人数だけど、少しは興味もらえたんじゃないかなーと(スタッフがチラシを配っていた)。
作品最後に西鉄ライオンズの秘蔵映像を流すそうで、東さんがそこに触れていたのは営業的にはとてーも良かったなぁ。オールドファンならそういうの痺れると思うもん。

始球式は日刊スポーツに記事が出てますが(ちなみに新聞紙面は写真なしのベタ記事)、10年ぶりの始球式は、10年前のストライクの再現はならず、ホームベースへ届かず、本人は「本番に影響が出ないか心配になるほど(←こら)悔しい」とblogで吐露しておりました。調子は良さそうだったのになぁ。最後になって千葉ロッテファンとしての呪縛でもあったのかなぁ。

西鉄ライオンズのユニフォームは、何の因果かすごく似合っていたし、ストライクならもうちょっと取り上げてもらえたかもしれないのは、残念。

あっという間に始球式も終わり、すぐ帰られたファンの方もおられたようですが、せっかくなのでそのまま観戦。

西武ライオンズの細川は毎回のようにランナーを出すのに、要所を締めてほとんど1塁止まり。それにしても、千葉ロッテに覇気がないのが伝わってくるのが辛いなぁ。打線が全然つながる気がしないので怖さがないというか。1人打たれても次を抑えられるという自信を投手に持たせてしまうというか。細川投手は見るのは初めてですが、力技でねじ伏せられる感じではないだけに、崩そうとすれば崩せそうな感じもあるのですが、バントもやらないし盗塁して2塁でアウトになったり、ロッテが助けまくってる感じ。

球場中央でビール飲みながら観戦していたそうですが(→有坂さんblog)、この試合はなまじか野球見てる由美子さんならストレス溜まって嫌だろうなぁ。ただでさえ当日限定の千葉ロッテの敵だし(爆)。

千葉ロッテの唐川は6回まで完全試合で1人のランナーも出さないという投手戦で、6回終了時点でまだ18時30分。
「点を先に取った方が勝つだろうなぁ」と思った7回の裏に西武が初ヒットからバント、そこからヒットで値千金の1点をもぎとってそのまま逃げ切り。試合終了が19時30分で、たった2時間30分という、明日が平日の日曜日にふさわしい試合時間の試合でした。
Aクラス争いをかけた、1時間遅く始まった仙台の試合は、4時間20分近くやってたそうですが。(あんなになって勝つんだもんな楽天・・・強いよなぁ←何気に楽天ファンでもあります)

あまりに早く終わりすぎて、隣の西武園で打ち上げる花火を見てくるのを忘れました(笑)(19時30分西武球場前駅発の池袋行快速に乗ったら、そういえば西武園の花火は19時30分から打ち上げ。)

さてさてこの舞台も今日が初日。
仕事終わらせて下北沢へ馳せ参じます。
今週から来週にかけて、下北沢・本多劇場は2作品3回、通います。

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『Live@クリエ~土居裕子&小原孝コンサート』

2009.7.31(Fri.) 18:30~21:00 シアタークリエ1列目上手側

開場以来、2年近く経つのに芝居では2回(「レベッカ」、「この森で、天使はバスを降りた」)しか行ったことがないこの劇場に、今週3回目。

すっかりお得意さんになってしまって、なぜかこの企画でシアタークリエの評価upしまくりです(笑)。

26日の由美子ライブだけはセットリストがまともですが、今回は28日同様、セットリストがアバウトなのはご勘弁いただくとして・・・確実に、数曲抜けてます。

というか、セットリストを終演後に1枚のチラシでいいから配ることとかできないでしょうかね。私の知る限り、やっているのは演劇集団キャラメルボックスだけですけど、ライブを振り返って余韻に浸るのには、ものすごく小さい投資でできる、いいことのように思うんですけどね。今回はライブのパンフもないわけですし、しかも今回は一回きりですから、セットリストが出て残念、ってことにはならないでしょうし。

・・・と言っていたら、公式サイトにセットリストが上がっていました→こちら

東宝芸能さん、素晴らしいお仕事振りです。

【1幕】
・ ハバネラ/カルメン
・ 踊り明かそう/マイ・フェア・レディ
・ Wild Bird/この森で、天使はバスを降りた
・ ジブリメドレー
  ・ 優しさに包まれたなら/魔女の宅急便
  ・ ルージュの伝言/魔女の宅急便
  ・ 君をのせて/天空の城ラピュタ
・ 童謡特集
・ こぶとり~おはなしのうたの一
・ 6月しとしと涙雨
・弾き語り For You ライブ版(小原さんソロパート)
  ・ 土曜の夜はバーボン・ストリート/ウィリアム・ギロック
  ・ エリーゼのために
  ・ もしもピアノが弾けたなら
  ・ UFO
  ・ 舟唄

【2幕】
・ トルコ行進曲
・ 波の歌
・ さとうきび畑
・ 父と暮らせば(朗読)
・ 一本の鉛筆
・ 花の街
・ ドリーム/シャボン玉とんだ、宇宙(ソラ)までとんだ
・ ふるさと with 月「かぐや」映像 by JAXA
・ アンコール
  ・ ボレロ
  ・ 私のお父さん
  ・ 逢えてよかったね

この「Live@クリエ」シリーズ、
26日の高橋由美子さんの「女神の歌声」に始まり、
28日の辛島小恵さんの「聖女の歌声」を経て、
31日の土居裕子さんの「天使の歌声」で幕を閉じました。

クリエの音響の素晴らしさに酔いしれながら、各日とも堅実なステージ構成で、さすがその辺りは東宝芸能さん、手堅い仕事をなさいます。

多分、単独で歌ってもきっと何とかなる顔ぶれ(28日だけはもっとgdgdになっていたかもしれませんが(苦笑))でしたが、それでもしっかりとした構成に支えられ、良さを全面に活かしたステージングでした。

この日は、コンサートでは初めて拝見する土居裕子さんと、全くの初見になる小原孝さん。土居さんは舞台としては「マリー・アントワネット」と「この森で、天使はバスを降りた」2作を見ています。

この2人の掛け合いが抜群に面白い。小原さん単独でもとても面白いのですが、何というのかお互いの波長が合ってるので、信頼し合ってるのがダイレクトに伝わってきます。それがなぜかクリエの最前列で見ているので、なんだかとても嬉しくなってしまいます。うーむ、現金だ。

1曲目「ハバネラ」は「カルメン裕子」として客席からスポットライトを当てて登場。「この森~」で夫役だった宮川浩さんがおっしゃっていましたが、裕子さん、何気に結構お茶目です。そいでもっておとぼけさんですから、卑怯です(笑)。

で、いっぱいいっぱい(本人談)で踊った「踊り明かそう」。

聞いたその時、「あれ、どっかで聞いたな」とか思ったら、昨日放送のNHK-BS「永遠の映画音楽」で、公開録画(7月17日収録)見たときに笹本玲奈さんが歌ってた曲でした。あまりに印象が違いすぎてちょっとびっくり(つか笹本さんに英語歌詞は合わないんですってば)。

5月クリエで上演されて、恐らく今回の「Live@クリエ」のこの日の実現のきっかけでなったであろう「Wild Bird」を経て、ジブリメドレーへ。

「突然ですけど、私ジブリのファンなんです」

姐さんいきなりすぎます(笑)

どれも良かったけど、この中では「優しさに包まれたなら」が一番良かったな。
ジブリアニメを一切見ない私ですが、土居さんの歌声はバックに背景を見せてくれるから好きです。

ここでいきなり、土居さんが昔「うたのおねえさん」をやっていたという話になり。

土「みんなー、元気-?」
客「(しーん)」
土「あれー、元気がないなー。もういちどー。みんなー、元気-?」
客「元気-!」

土居さん、「悪ノリしちゃいまして。」と言ってました(笑)
我に返って恥ずかしそうにしてた土居さんがすごく愛らしいです。

その後は土居さんがお休みに入り、1幕は小原さんのソロ。

NHK-FMで小原さんがパーソナリティで放送されている「弾き語りFor You」の生放送版という企画をされたのですが(ちなみに実際には放送されません)、放送を真似て「弾き語りFor You」と言ったときに会場から笑い声が上がり、「ここ笑うとこじゃありません」と冷静に突っ込んだのが何だか面白かった(笑)。

ちなみに小原さんと土居さんの出会いのきっかけは、この番組で8月の恒例行事となっている「愛と平和のメッセージ」特集で土居さんの曲をかけたところ、本人が聞いていて小原さんに電話をかけてきた、というものだそうです。

この小原さんの話の中で出ている「UFO」と「舟唄」。
前者はまさにピンクレディーですし、後者は八代亜紀さん。

これ、作詞家の阿久悠さんと小原さんが知り合ったときに、「小原さんは日本語でピアノを弾ける方ですね」と言われて、いつか阿久悠さんの曲をピアノカバーしたいと思っていたと。

「でも、いつかやるということは、
今やらないということなんですね。」

これは深い言葉だったなー

「言い訳は今をやり過ごすための口実」とは良く言ったもので、小原さんの人生経験の深みが表現されていて、じーんとくるものがありました。

「UFO」の時に土居さんが踊って出てきたらどうしようかと思いましたが(爆)、そういうこともなく1幕終了。

そういえば「UFO」の時のMCがこれまた秀逸で、「ある特定のお歳以上の方は反応されると思いますが」とか言って笑わせたあげく、「踊ってくださってもかまいません、隣の方にご迷惑にならない範囲で」と言っててそつがなさ過ぎます。

2幕はトルコ行進曲でスタート。
土居さん歌う歌詞が「だばだばだー」なんです(笑)
まさか1曲丸々それで通すとは思わなかったですよ。

朗読も交えた戦争関連の曲も、個人的にはどうもこの手の曲はそういう展開そのものが苦手なのですが、土居さんの人となりの大きさというのかで、自然に胸の奥に入り込んできます。

土居さんのコンサートは初めてなので、いつもこういう構成なのか分かりませんが、ミュージカル方面はほとんど歌われず、「土居さんの美声であんな曲も」という、会場の一部が抱いていたであろう夢は現実になりませんでしたが、土居さんの音楽座初期作品にあたるそうな「シャボン玉とんだ、宇宙(ソラ)までとんだ」から「ドリーム」。

多分これって、26日の高橋由美子さんのライブのデビュー曲「Step By Step」を聞いたときの由美子ファンの心情と、寸分違わぬ感情なんだろうなと思ってみたり。なんかそんな感情のシンクロを感じてしまう。

10年も15年も前の曲を、
過去を否定せずに”今の”自分で歌える。

きっとそれは、本当に限られた人だけに与えられた勲章なのだろうなと思うと、1週間という短い時間に、そんな出来事に2回も肌で感じられたことは、とてもとても感動するものでありました。

土居さんも由美子さんも、女優から入って歌もやっている、という点では共通する部分もあり、土居さんのコンサートを見ていると、「由美子さんが歌もやるようになった時の理想型」のようなものを感じたりして。目から鱗が落ちるものがありました。

2幕最後、月を周回していた「かぐや」の映像をバックにした「ふるさと」。
JAXA提供の、月から地球が出てくる映像は、素晴らしかったなぁ。

もちろん土居さんの歌もとても素敵で、映像の邪魔なんか一切しない。
それは小原さんのピアノにも言えて、映像の邪魔も土居さんの歌声の邪魔も一切しない。
お互いがお互いを讃え合って認め合って、お互いに頼りながら必要としながら、ベストを尽くす空間。

力まず騒がず慌てず、ただシンプルに「良いもの」を作るために協調してできあがったこの日のコンサート。

素晴らしいキャスト・スタッフワークにただただ感謝です。

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