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2009年7月

『Live@クリエ~ミュージカル・ツアーへようこそ』

2009.7.28(Tue.) 18:30~20:20 
シアタークリエ 上手側4列目

「Live@クリエ」、26日の由美子さんに続き2回目の参戦。
この日は、26日と同様に東宝芸能DAY。
辛島小恵さん、戸井勝海さん、石井一彰さんのお3方。

中1日だけで再び同じシアタークリエに戻ってきているのも我ながら何だかなぁですが、一番最初に気づいたこと。

「舞台セットが同じだ(笑)」

そう。「由美子ライブ」を見た方ならお分かりでしょうが、天井から舞台上に吊り下げられているきらきらした飾りは、全く取り替えられていないようです。
ピアノもほぼ同じ位置に存在します。つまり、1週間これだけバラエティに富んだメンバーでやる反面、セットはほぼ同じ。なんたる効率的。

つか2日以上見る人がまさかいると思ってなかったりして(爆)。

でも26日の由美子さんは「アイドル曲中心」という情報が知らない人はミュージカル系の28日と重複がありそうだし、土居さんもミュージカル組だから重複しそうだけど、結論から言えば全然そんなことが気にならない、26日とは完全に別の世界がそこにありました。

同じ会場だけに、「26日の由美子さんのライブの思い出が上書きされなければいいけど」とか思っていましたが、それさえ杞憂。

辛島さんの心地よいソプラノ、戸井さんの頼りがいのある歌声、キャラがいまだに頼りないけど意外に歌える石井くんという絶妙な組み合わせ。

そして戸井さんがおっしゃってましたが「ボケ3人」の壮絶なるgdgdトークの嵐(笑)。そういえばこのお3方、初見なのは戸井さんだけでした。

辛島さんはレミゼのコゼットで見たことがあるし、石井くんは由美子姐さんと組んだ「苦情の手紙」の頼りなげさがまんまだったというのを思い出す始末。

某所のセットリストによると24曲もあったらしいのですが、さすがに由美子さんの時と違って曲説明があっても全部覚えていられるわけもなく、印象の強い曲から振り返ってみます。ちなみにそのセットリストを見たら、実はちょうど半分の12曲が知ってる曲でした。なんだ、意外にミュージカル見てるんだな、自分。

8/5追記 公式サイトにセットリストが上がっていました→こちら

●「MOZART!」より
 ・愛していればわかり合える(石井&辛島)
 ・残酷な人生(石井)

 悪妻ぽさは余り見えない辛島コンスに、意外に頼りがいのある石井ヴォルフの組み合わせ。コンスがリードした「愛していればわかり合える」なんて松たか子さんか西田ひかるさん以来だなぁ。んで「残酷な人生」って凄く音が取りにくいのね。あれをこともなげに歌ってた初演中川君、どんな役者なんだと改めて思ってしまいます。石井君単体ならそれほど悪くないんですけど、どうしても見たことのあるる役は本役と比べてしまいます。

●「エリザベート」より
 ・私だけに(辛島)
 ・夜のボート(戸井&辛島)

 アダルティ系お2人によるエリザ2連発。エリザを見たことがない私にとって「私だけに」の基準は新妻聖子さんなんですよね(CD『MUSICAL MOMENTS』収録)。我ながら罪だなぁと思う。んで辛島さんの声質にこの曲は合ってないと思う・・・

●「ウェストサイドストーリー」より
 ・Tonight(石井&辛島&戸井)
 ・Maria(石井)

 今月のNHK-BS「映画音楽大全集」の公開録画(本放送は8月1日)で「Tonight」を聞けたので今月2度目。そっちはそっちでそこにいるのに井上くん&笹本さんじゃないのが残念で仕方なかったっけ・・・

 「Tonight」三重奏というのも意外に新鮮です。

●「オペラ座の怪人」より
 ・All I Ask of You(辛島&戸井)
 ・The Phantom of the Opera(辛島&戸井)

 「The Phantom of the Opera」の高音を存分に出せる辛島クリスティーヌ最強。
 もう耳の保養。そしてクリエの音響の素晴らしさに大拍手。

●「ミス・サイゴン」より
 ・命をあげよう(辛島)
 ・ブイドイ(戸井)

 歌の上手な辛島さんでもやっぱりキーが合わない曲は辛いんだね・・・と思えるアルト音階のキムのソロ。石井君のヴォルフを中川君と比べてしまったように、ここは新妻さんや笹本さんとつい比べてしまう。分が悪くて申し訳ない限り。

 辛島さんは歌手として聞くと凄く良いんだけど、役者として入ってきた人ではないせいか、どうしても役への入り込みに物足りなさを感じてしまいます。演技を通してミュージカルを見る自分の志向ゆえの違和感なのかもしれません。

 ま、今日はコンサートですけどね。

 ブイドイは凄かった。この日一番の拍手だったのが無条件で納得できる凄さ。
 ちなみに戸井さんにブイドイを歌わせたのは辛島さんのリクエストだったそうで、会場内全員が「辛島さんすばらしい」と思ったことでしょう。

●「レ・ミゼラブル」より
 ・民衆の歌(石井&辛島&戸井)
 ・スターズ(戸井)

 レミゼ経験組のお3方が奏でる至福の曲。ま、辛島さんが言ってるようにコゼットはここで歌わないんですけど・・・・コゼット付民衆の歌という、摩訶不思議ながら魅力に溢れた構成です。

●辛島さんソロより
 辛島さんにはちょっと辛めのコメントをしましたが、素晴らしかったのが「Time to Say Goodbye」。和製サラ・ブライトマンと言っても全然遜色のない歌声。あたかも晴れ渡って透き通った青空に吸い込まれていくような、なんだか天に向かっていくような歌声。結婚式でよく歌われる理由が分かる気がします。

 そしてもう1曲が、「キャンディード」から「着飾って、きらびやかに」。
 この曲、戸井さんが「袖で聞いていて口をあんぐり空けるぐらい凄い」と言っていた言葉通りの凄さ。

 以前、ご本人のコンサートで歌ったことがあるソロだそうですが、何というかステージいっぱいに動き回り、喜怒哀楽を激しくいったりきたりする難曲をものの見事に歌いこなされ演じられており、いやはや辛島小恵さんあなどりがたし、を心の底まで実感させるステージングでした。なんかあれは見ないと分からないかも、って感じです。

 こんな凄い辛島さんでも、芝居が入ったミュージカルだと役が限定されちゃうのかも、と思うと少しく切なくもなってしまったりして。
 そういう意味で、「ミュージカルソング」に絞ったこの日の「Live@クリエ」は、クリエの素晴らしさも、出演者の素晴らしさも表現された、素敵な空間だったと思います。

 あとは、トークがもうちょっとましなら良かったな(爆)。
 前半は戸井さん、後半は辛島さんがずいぶん頑張ってたけど。
 石井君、もちょっと修行しよう(苦笑)。

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『Live@クリエ~由美子ライブ』(3)

2009.7.26(Sun.) 17:00~18:55 シアタークリエ4列目下手側

2009年7月はこの時のために生きてきました。

35年生きてきて、恐らく一番沢山のことがあった2009年7月。

個人的なことなので詳細は差し控えますが、2009年7月26日午前0時30分に、何とか仕事を終わらせて会社を出たとき、「もう自分のやることはこの日夕方にクリエに行くことだけだ」・・・と冗談抜きで思いました(笑)

1日だけのライブですので、ネタバレも何もなしで突っ走ります。
読むのが面倒な方はスルーしてください。

【セットリスト】
1. PEACE BOMBER(アルバム「PEACE!」M1)
2. Good Love(シングル10th)
3. コートダジュールで逢いましょう(シングル7th)
4. yell(シングル12th)
5. すき…でもすき(シングル17th)
6. 夢やぶれて(ミュージカル「レ・ミゼラブル」より、ファンテーヌ役)
7. オンマイオウン(ミュージカル「レ・ミゼラブル」より、エポニーヌ役)
8. やさしい悪魔
(ドラマ「ちょっぴりセクシーガール」より、アイドル歌手・星沢ミカ役)
9. 涙そうそう(堀越同級生・夏川りみさんの曲)
10. ETUDE(アルバム「Prelude」M3)
11. 夏の約束(アルバム「PEACE!」M6)
12. シングルメドレー
  Fight!(シングル2nd)~
  笑顔の魔法(シングル3rd)~
  Good-bye Tears(シングル14th)~
  元気!元気!元気!(シングル5th)~
  はじまりはいま(シングル11th)~
  だいすき(シングル9th)~
  と・き・め・き(シングル4th)~
  アチチッチ(シングル8th)
13. Step By Step(デビューシングル)

~アンコール~
14. 瑠璃色の地球(松田聖子さん)
15. 友達でいいから(シングル13th)

※シングルメドレーは一部記憶が飛んでます。記憶違いのご指摘、歓迎します(笑)。

今回の衣装は4着。オレンジ色のドレスでM1~M5。
ここから白のドレスでM6~M11。
アイドル時代を彷彿とさせる黄色のヒマワリつけまくり衣装(※)でM12~M13。
この日唯一のライブグッズとなったライブTシャツを着て、M14~M15。

(※)友人が作ってくれたそう。器用だ。ちなみに本人は「アイドルぽい衣装で」とだけオーダーしたらこれで上がってきた。照れて「どんだけヒマワリ付けてるんじゃ」って感じですねと関西弁で。ちなみに1stライブの「Promotion」のDVD版の裏ジャケットの衣装とほぼ同じ。

アイドル衣装のM12~M13はアラフォー(本人談)なのにばっちり決まってるのに、ドレスを着るとサマにならないのは、ちょっとした謎。
まぁ、基本小さいですからね。

ま、そんな贔屓に対する暴言はともかく・・・

セットリストだけ見ると物足りなさを感じるかもしれませんが、ここに入り込むMCがとても長かったりしまして・・・由美子さんの体力回復のための時間なのかもしれませんが、緊張から逃げるためなのかとてつもなく饒舌。そしてなぜか抜群に面白い。

何しろ、客いじりの上手さではアイドル時代に右に出る人がいませんでしたからね。

デビューした年の早稲田祭で司会の大学生のgdgdさに呆れて、手を挙げて司会を代わった前歴もあるし、かの昔、日テレでエース中のエース女子アナだった永井美奈子さんをやり込めたことのある人は高橋由美子さんと早坂好恵さんだけでしたし。

●同窓会みたいだね
アイドル時代のことを無理に揶揄することもなく、いい思い出であるかのように語ってくれたスタンスは、終演直前に由美子さんが言った「同窓会みたいだね。」って言葉に見事に集約されています。

「ライブでもやりたいね」と軽口叩いたら、なぜか「ライブやりませんか」って話になったと。

「軽く言うけど、大変なんですから!」と言った後、とにかくひたすら悩んで、阿修羅展を見て気持ちに区切りが付いた、とは本人がblogで書いていた話。

「仏像を見て、自分が『偶像』(アイドル)として見られていたことに気づいて。望んでくれる人のためにも、やらなきゃいけない、これは使命だと思った」

というコメントは、ライブの発表があった日本テレビ系「思いっきりDON!」でも語っていた話なのですが、この日のライブでもこの話は出まして。

一度決めたら梃子でも動かない彼女が、なぜ気持ちを動かされたのか、この話がないと意外と納得できないものがあったかもしれません。
だからといってライブとなればそりゃ嬉しいのですが、「納得してやった」ライブだからこそ、ありがたさもひとしおだったのかもしれません。

それにもまして感動だったのはこの日の彼女のMC。

「リハーサル中、ずっとネガティブだったけど、お客さんを前にして、『お客さんと一緒にライブは作っていくんだな』ということが実感できて、本当にお客さんに感謝。」と言ってくれたこと。

悪い言い方をすれば独立独歩、そういった気持ちを表に出さないことが由美子さんの強がりだと思っていたから、もはや由美子さんはそういう人、という納得をしていただけに、「人はみんな誰かに支えられて、誰かを支えている」という言葉も聞けたことが、何より嬉しかったかな。

もともとそういう人だったからこそ、芸能界で20年も過ごしてこれていることはわかってはいるけれど、照れ屋だからかそういうことをいつも言いませんからね。強がって生きてきた彼女が、「同窓会」だからこそ、そんな弱いところも本音も、全部出してくれたのが何より嬉しく思えて。

10年ぶりにライブをすることの意味を何よりも分かっていたのは、やはり由美子さんご本人だったのかもしれません。

●歌は流石の一言

歌はもともと心配していませんでしたが、かえって本人の歌に苦戦しているという皮肉。

本人、「意外に自分の曲が難しい。キーも高いし。機械で調整されてたかも知れませんが(笑)、昔の高橋由美子はずいぶん努力していたんだなぁ。別に今努力していないって訳ではないですけど。」とお得意の自虐モードで笑いに持って行っていたんですが、いやーMCが走りまくってます。

「心配なのよ。多分見ないでも済むと思うんだけどね。」と言い訳しながら、歌詞台を持ってくる
21世紀最初の元アイドル、そろそろアラフォー(笑)。

歌詞台はほとんど利用されませんでしたが、見ないで済むと思った最後の「友達でいいから」で派手に歌詞を間違えてました。この曲は実は「みんなも歌ってね」と言っていたのですが、歌い終わったときの言い訳が「一緒に歌ってくれないから間違えたじゃん!(笑)」
さすが姫。言い訳も堂が入ってますがな。

歌として一番良かったのは、本人お気に入りの他人曲、松田聖子さんの「瑠璃色の地球」かな。「夜明けの来ない夜はないわ」という歌詞がとても意味深。アイドル時代に落ち込んだときにいつも励まされていた曲。今でも明け方(本人言葉を濁していたが、夜明けと思われる)にカラオケで歌う(爆)。

上から振ってくる銀色の紙吹雪がとても綺麗。
「お金かかってますね」(笑)

幻の高橋エポニーヌもまさに「一夜限り」に相応しいもの。5年ぶりに高橋ファンテーヌの「夢やぶれて」を聞けただけでも感動だったのに、「オーディションで一度だけ歌った曲」という前振りがあって聞けた「オンマイオウン」は堅さこそ見られたものの堂々たるもの。

これはエポニーヌとファンテーヌで迷っただろうな。どっちも甲乙つけがたい。
2003年レミゼといえばファンテーヌで受けた新妻聖子さんがエポニーヌになり、エポニーヌで受けた高橋由美子さんがファンテーヌになったということなら、多分決め手は年齢だけだったんだろうな・・・

このレミゼ絡みの2曲は、狭いシアタークリエとはいえ、マイクを使わずに完全に生歌。
本人の意向なのか、スタッフの構成ゆえかわかりませんが、前者ならここを生歌にしたのは舞台女優、ミュージカル女優としてのプライドの故かなと思います。
東宝芸能所属になったとはいえ、今にでも復活できそうな高橋ファンテーヌが復活しないのはどんな事情なのかわかりませんが、ファンテーヌももしかすると本当にレア物なのかも。

アイドル曲はといえば、振りを思い出すのが大変そうです(笑)。

そこかしこに年齢相応な面が顔を覗かせる(それを全く隠そうとしない彼女にはさすが漢と思うことしきり)のですが、歌えば往年の歌唱力を上回るすばらしさ。

芝居小屋としては色々言われるシアタークリエですが、新しい劇場なだけに何しろ音響だけは素晴らしくいいので、とにかく音が響き渡ります。

とはいえ本人が言う「自分の曲は意外に難しい」というのは、恐らく「自分の曲は意外に自分のキーに合ってない」ってことじゃないかと思います。

由美子さんの得意な音域はアルト域で、よくよく振り返ってみると音域がかなり限定されます。
ところが、あの当時、ほぼ唯一の「正統派アイドル」に歌わせたい、と作り手が思う曲がかなりの部分、由美子さんに集中していたのではないかと思います。

由美子さんが歌える曲というより、由美子さんに歌ってもらいたい曲が集中する状況。

そう考えてみると、彼女が「意外に難しい」と言ったことと符合するような気がします。
そんなことを言ったところで、15年前とか10年前の曲が、歌声だけパワーアップさせて聞けるのは至福の喜びであることには変わりはありません。「ETUDE」とか最高。すべての偶然に感謝。

また、今回、歌については構成の勝利だと思います。

アイドル時代の曲に偏りすぎているということもありません。

本人、「全部歌ったら1日じゃ終わらない」(ちなみに持ち曲は113曲+バージョン違い4曲、1曲5分で10時間近くかかります)こともあってほぼシングル曲に絞り、残念な部分も残りはしますが、アイドルから舞台女優になるまでずっと見続けてきた自分だから思うのかも知れませんが、バランスが良いです。

ミュージカル曲もきっちり2曲入っています。

このミュージカルも言われてみればとは良いながらも、意外な選曲で。
サイゴンでエレンとキムを1曲ずつ歌ったりしたらあらゆる意味で問題ありすぎなんだろうけど
(↑どっちの曲もハード、それ自体いじめみたいなもん)。

そして自分以外の曲も意味がある選曲。

堀越の同級生だった夏川りみちゃんとの話も印象的。

『ポップスを歌っていたときからクラスみんなで応援していて、CDも買ってた。
一度沖縄に帰っちゃったけど、東京に戻ってきて「由美子ちゃんと同じビクターに決まったよ」って電話をくれて。
あれよあれよと思った間にミリオンヒットになって紅白に出て。
紅白を見ながらみんな電話して「これから出るよ~」て言ってみんな泣いてて。』

そんな思い出を話してくれたのですが。

そのエピソードを聞いてて、色んな意味で複雑で、色んな意味で感動。

由美子さん自身、1994年に紅白出場のチャンスを逃しており(本人が今年初めて語ったところでは、「最終的には民放ドラマの主題歌だったことが落選の理由」とのこと)、それでも友人の紅白を涙を流しながら祝えるというのが凄いなぁと。

しかもこの1994年、今と違って紅白ポップス出場枠が少なかった最後の1枠を競い、敗れた相手が、篠原涼子さん(ストリートファイター2「愛しさと切なさと心強さと」)。

で、この篠原涼子さん(元東京パフォーマンスドール)と、三浦理恵子さん(元CoCo)の3人はデビュー前の養成所で一緒になって仲良くなった。『2人は「歌手になりたい」と言っていて、私は「役者になりたい」と言っていたのに、デビューしたのは私が一番最初(笑)。あ、理恵ちゃんがちょっと早かったかな。その辺は皆さんの方が詳しいと思いますが(爆笑)。』(※)

(※)三浦理恵子さんはグループとしては一番早く1989年(平成元年)9月6日にデビュー。ソロデビューは1991年(平成3年)2月14日。篠原涼子さんはグループとしては1990年(平成2年)5月21日デビュー。ソロデビューは1991年(平成3年)1月21日。
高橋由美子さんは1990年(平成2年)4月21日デビュー。ソロとしては3人で一番先。

紅白の最後の1枠を争った、とか外野席から見ればそうだけど、実はこの2人は大の仲良しで、しかも『市村(正親)さんを通じてまた会うとは思っていませんでしたけど(笑)涼子ちゃんに「由美子ちゃんも頑張ってね」、って言われて(笑)、何を?って(笑)』(※)

(※)俳優の市村正親さんは、篠原涼子さんの旦那さん。
高橋由美子さんは帝国劇場デビューを果たしたミュージカル『モーツァルト!』で市村さん演じるレオポルト(ヴォルフガング・モーツァルトの父)の娘・ナンネール役を演じています(2002年10月~2007年12月で、332回連続出演中。来年2010年冬に公演がある噂がありますが、由美子さんが続投するかも含めて不明。)
ちなみに「市村正親さんの娘役」をやったことがある人は、日本に1桁しかいない希少な経歴です。

MCで面白かったのを2つ追加。

由「歌、出したら買ってもらえますかね」
客「(会場内大拍手)」
「その手には乗らんぞ~(笑)」

あー、さすがです。

(ヒマワリ付の衣装で)
由「この衣装、良かったら貸し出しますよ」
客「結婚式で着て!」
由「や、結婚式でこれはないでしょ。私はイヤ(笑)」
「ここまできたら!」
由「(敏感に反応)え!なんか聞き覚えのある声が聞こえたけど・・・
そうだよね、ここまできたらねぇ、
中身と一緒にもらってもらえませんかね

もう、二の句が継げない(笑)

というか、その声、もしかしてお父上ですか。

そういえばこんなのも。

由「150人ぐらいしかチケット売れないだろうなと思って。知り合いに声かけてさばいてもらおうかと思ってたんですけど。おかげさまで杞憂で。もちろん来たくて来れなかった方もいらっしゃるとは思うんですけど、その方の分まで楽しみましたよね?」
客「(拍手)」

ちなみに私の予想も実は150人ぐらいでした。
多分、アイドル時代から付いてきている人も含めた固定数が150という数だったんだと思います。
その辺の勘はきちんとしてますね、由美子さん。

それでいて600人も集まったという「予想外の事態」が、由美子さんの今後にはとても大きなものになると思います。「自分の頑張り」以外で動く物事への感謝というものが、今回のライブでもコメントされていましたが、色んな意味で由美子さんをより魅力的な女性にする第一歩だったように、今回のライブは思えてきます。

今回のライブのプロデューサーは東宝芸能の市村朝一さんで、「SHIROH」「ゴルフ・ザ・ミュージカル」のプロデューサーでもあり、東宝芸能において由美子さんの適性を一番よく知ってる人と思われるだけに、この企画そのものに、深い感謝を抱かずにはいられません。

●全体を振り返って
アイドル時代の歌も、ミュージカルの歌も、そしてポップスの歌も。
そして何より、「緊張してる」とか言いながら、20年来一番ラフなんじゃないかと思うほどのMCの滑らかさ、どれをとっても素晴らしいライブだったと思います。

今回、「10年ぶり」を売りにして行なったはずのライブではありますが、実は、それに惹かれて来た人はそれほどまでには多くなかったように思えます(少し招待客が多かった印象はありますが)。

ま、何を言いたいかというと、またやってよと(笑)。

そう思ってくださった、実際に見た方、ぜひアンケートを送りましょう。
以前聞いたことがあるのですが、大したことないと思っているこの「アンケート」というもの、制作現場では意外に影響力があるものだそうです。

由美子さんが抵抗するかもしれませんけれども(苦笑)、「Live@クリエ」唯一の「満員御礼」(609席中、なんと当日券はたったの9席)の実績は、あなどれませんよと。

あと「ドラマや映画にも積極的に出たい」と言っていたのが新しいコメント。
「また会いましょう」と言っていたのも印象的でして、えぇ、また来月下北沢で(爆)。

さて「Live@クリエ」、あとは28日の辛島さんと31日の土居さんに参戦します。
平日だから仕事的にはかなり厳しいんですよね。特に28日。

【7/29追記】
なんか、ビクターからベスト盤CDが出るみたいです。
9月21日発売「ゴールデン☆ベスト 高橋由美子」(VICL-63455)
収録曲がわかりませんが、タイトルから見る限りはフルのベスト盤を期待してもいいんですかね。

【7/30追記】
収録曲情報がCDジャーナルHPに載りました。→こちら
24曲のシングル中、1st「Step By Step」から、19th「負けてもいいよ」までの19曲。
なぜか収録順序は非リリース順で、なんとデビュー曲がトリ。どっかのライブみたいだ。

ちなみに何でかというと理由は単純で、売上枚数の多い方から順に並べて、CDの収録限度の最後が、たまたまデビューシングルだったということで、分かりやすすぎる話でした。現実は厳しいものよのぉ。

以上の理由により、「WILL YOU MARRY ME?」、「今までどんな恋をしてきたんだろう」、
「笑ってるだけじゃない」、「ふたりの距離」、「螺旋の月」の5曲が未収録です。

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『スペリング・ビー』

2009.7.19(Sun.) 12:00~14:20 天王洲銀河劇場
1階C列(3列目)

ここのところ多忙な中なんとか日程をやりくりして天王洲にたどりつきます。
新妻FCで取ってもらった良席中の良席。
目の前3mに小学生役の新妻さんがいます(笑)。

日程調整をしていて、どうしようかなーと迷っていた作品でしたが、行って良かった。
とにかく面白い。

基本的には小ネタでかき回す種類の作品で、どうにもこれがトニー賞(2005年)最優秀脚本賞って本当ですかって言ってしまいそうなストーリー展開ではあるのですが、役者も巧い人ばかりだし、時間的にもコンパクトなのですっと見やすい。
多分、いつも観劇してる人よりは、そうでない人向けの作品な気がします。

観客参加型で、スペリングコンテストに参加できる人が4名。
女性2人、男性2人という組み合わせは決まっているようで、あとは開演30分前から15分前までに、会場内に置かれる応募箱に応募した人からの抽選となります。ちなみに参加できた人は、記念写真を会場内に貼って貰える(希望者のみ)らしく、幕間に写真を1人ずつ撮影していました。

この作品のテーマであるスペリングコンテストとは、英語の単語のスペルを当てるもの。英語の単語の場合、発音しない文字があるから、発音だけではスペルを当てられない、というのが肝で、新妻さんも劇中でその旨説明してます。

さてさて、ここからはいつものごとくのネタバレ付です。
但し、何しろネタバレに向かない作品ではありますので、コアな部分は意識して外しますので、ご安心を。




●藤井隆さん/ウィリアム・バーフェイ役
(昨年の雪辱を果たしたい“魔法の足”が武器の少年)

舞台では初見。嫌みが先行してどうも好きになれなかったなぁ。
同じ芸人さんでも、去年の「空中ブランコ」の宮迫さんはそんなに抵抗なかったのに。
どっちもジャイアンぽい気がするのに、その印象の違いはやっぱり芝居適性の差なのか。
新妻さん演じるオリーブと決勝対決しますが、オリーブと惹かれあう感じがちょっと微妙というか、恋愛感情が形だけって感じはちょっと淋しかったかな。

●新妻聖子さん/オリーブ・オストロフスキー役
(家庭崩壊で辞書だけがお友達の孤独な少女)

出演作品ほぼコンプリートの彼女(今年の「骨歌」見に行くから、未見は「サド公爵夫人」だけ)ですが、まさか彼女の役を見て「可愛いっ」って感想が出てくるとは思いませんでした(笑)
だって、そういうキャラじゃないもん(爆)

いい意味で一番子供で、精神的には実は大人じゃないかなと。

昔だったら目立たなくていいところも出して演じてたけど、いまやちゃんと引くことを覚えたから嫌味がすっかり消えて安心して見ていられる。
両親に見捨てられて、でもそのことを信じられない気持ちで歌う2幕のソロは凄かったなぁ。あまり耳に残る曲がない本作だけど、ここの特に「ママ」への呼びかけは耳にこびりついてる。つか夢に出る(笑)

「どうやってきたの?」て聞かれて「モノレール」って答えるあたりは演出秀逸。
えぇそうですよ、天王洲銀河劇場はりんかい線よりモノレールが便利でございます
(私自身も初めて羽田空港からモノレールで入りました。遠征組には便利な劇場ですね)

しっかしオリーブはバーフェイにリフトされますが、なんですかエポ&キム役の女優さんはリフトされるのが流行なんでしょうか。先月、笹本さん&井上君の組み合わせを見たばっかりなんですが、リフトに関して言えば、ダンスが上手な笹本さんより、ダンスが苦手な新妻さんの方がずーっと安心して見ていられたのは、やっぱ新妻さんが小さいからですかね。

●梶原善さん/リーフ・コニーベア役
(地区大会3位から繰り上がり出場の少年)

舞台、映画、テレビ含めて全くの初見。かき回し役でかつ、舞台上に上がった客のフォロー役。なんか途中から何もやってない感じではしゃいでいますが、なんかこの人の演じた子供のイメージは、なぜか「鼻水を垂らしている」感じです。や、何となく。
(それで終わりですか(笑))

●高田聖子さん/ローゲン・シュワルツァンド・グルーベニア(シュワージー)役
(ゲイの夫婦に育てられた最年少参加者)

この天王洲銀河劇場、前身のアートスフィアを含めて5作品目ですが、笹本玲奈さんが出てるのが3作品、残り2作品はこの高田聖子さんがミュージカル登板ということで、なぜだか妙な縁。
高田姐は歌が苦手でいくら20曲以上歌おうが、なにしろ客席を味方につける技を会得されておりますんで、こんな場でも水を得た魚。

●坂元健児さん/チップ・トレンティーノ役
(前回優勝者、思春期の変化に戸惑う真面目な少年)

ある意味、超当て馬です。前回優勝者が当然今回優勝にして貰えるわけはなく、展開上も虐げられるのは当然のこと。

とはいえ基本的に得意な系統のキャラだから見てて楽しい。

というか、公式の人物説明にある「思春期の変化」ってそういう意味なんですか(笑)
←見ればどういう意味かわかります

2幕最初でやさぐれながら売り子になってますが、劇場1階前方席にお菓子が飛んでくる、本人命名「有楽町方式」(笑)→語源はこちら

そして2幕にはもう一つの本役となる、「ライオンキング再び」みたいなのがあります。マッチョ万歳(爆笑)。

●風花舞さん/マーシー・パーク役
(全国大会出場経験もある、6カ国語が話せる女の子)

演じる舞さんご本人が「小生意気な役」と言っていますが、こんぐらい普通じゃね?というぐらいに自然。もっと有能さを鼻に付けた感じの役なら他にいくらでも見つかりそうなもんですが、良い具合に小生意気でありつつも、それがスマートなのは舞さんの人間性ゆえかと。

彼女を拝見するのは坂元さん同様、ここ天王洲銀河劇場での「回転木馬」以来ですが、主人公の当て馬のような役だった前作で、「もったいない使われ方」と言われたのが今になるとよく分かります。確かにもったいない。

私が見ている芸能人Blogの中でトップの更新回数を独走する彼女ですが、先日「blogの回数多すぎない?」てなクレームを堂々と掲載して、完璧に反論していた彼女は、なんつーか、リアルにマーシー・パークって感じでございました(笑)。→こちら

カーテンコールでW聖子(オリーブ役の新妻さん、シュワージー役の高田さん)とじゃれ合ってるのが妙に可愛かった。

●安寿ミラさん/ロサ・リサ・ベレッティ役
(司会者、地元の不動産業者)

この作品のある意味唯一の大人。
カウンセラーも子供に回帰して、副校長さえ時に子供。
パンフでご本人、「あっちにもこっちにも子供、お母さんは大変です(笑)」と書いてますが、まぁ気持ちはよーく分かります。

このコンテストの元優勝でありながら、敗者に対しても優しく見守る司会者っていいですね。中々できそうでできないことです。

●今井清隆さん/ミッチ・マホーニー役
(少年たちの心をいやすカウンセラー)

つか反則すぎて言葉にならない(笑)

誰なんでしょ、この役に今井さんをキャスティングしようと考えたのは、というか今井さんにグラサンかけさせようと思った人は。一目見たときから、こりゃ企画の勝利だわ、と思いながら噴き出しましたよ。

見かけはともかく人情派。要はコワモテのジョン@ミス・サイゴンって奴です。
アトランタ国際会議場で熱弁振るうか、スペリングコンテストで心理カウンセラーやるかの違いって、意外にさほどの差がないかも、とか思ったりして。

●村井国夫さん/ダグラス・パンチ役
(出題者、中学の副校長)

村井さんはどちらかというと苦手な役者さんですが、何だかんだ言いつつ上手いなーと感心してしまう。
出題シーンの上手いこと外す感じが何とも言えない。
スペルを当てるときに、回答者は言葉の意味と例題を求めることができるのですが、そんなところから最強のを一節。

出題者「問題です。「エクザイル」のスペルを答えなさい。」
回答者(観客)「意味をお願いします。」
出題者「亡命」
回答者(観客)「例題をお願いします。」
出題者「ビリーは、亡命から帰ってきたら、
5人が14人になっていた。」

(笑)

ま、そんな感じで。
芝居とは「間」が命とはよく言ったものです。

観客参加型のこの作品、参加した観客は1人ずつ脱落していきます(最初は「eco」とか「DJ」とかあってキャストから猛抗議が上がるほどですが、多少難しい問題で落ちていきます)が、最後に残った1人には超難題が待っています。
が、この日の最後の1人、三島さんは明らかに”叩き落とし問題”の「シュワルツネッガー」(Schwarzenegger)を正解して会場内にどよめきが起こるほど。

ちなみに意味は「人間なのにロボットを演じて人気者になり、州知事まで成り上がった男」でした(笑)

ま、すぐ次の問題が出て不正解で退場でしたが、あれ仕込みじゃないならまじですごいっす。

会場内でリピーター割引(S席が定価半額前後のなんと4000円)をやるほど、動員には苦労している作品ですが、楽しめる作品で笑いたい方、最近笑ってない方はぜひお勧め。
新妻さんの美歌声も絶賛登場中です。

そういえば、何気にチラシが豊富なのも嬉しい。

11月に高橋由美子さんの出演が決まったシス・カンパニー「バンデラスと憂鬱な珈琲」は白全面のすっきりしたものだし、1月の青山劇場「ウーマン・イン・ホワイト」(←音出ます注意)はちと笹本マリアンが怖いチラシだったりするし、今年のレミゼはそういやチラシ持ってきてなかったなとか、香寿たつきさんの「天翔ける風に」もチケットあるのにチラシはなかったなとか。

日比谷界隈だけ歩いてると、どうにもチラシは不足するんですよね。たまにはこういうところ行かないと。

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