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2009年6月

『EVIL DEAD THE MUSICAL』(2)

2009.6.27(Sat.) 17:00~19:10
 サンシャイン劇場 1階7列下手側
2009.6.28(Sun.) 17:20~19:10
 サンシャイン劇場 1階3列下手側

2回目・3回目の観劇です。

ようやく「EVIL」の日本語読みが「イービル」でいいらしいことが分かって安心してます。こんばんわ。(←大和田美帆さんの真似。)

個人的には、

6月25日:EVILソワレ(初日)
6月26日:ミーマイマチネ
6月27日:EVILソワレ(2回目)
6月28日:ミーマイマチネ(千秋楽)
     EVILソワレ(3回目)

という、とち狂ったんじゃないかという日程。

過去の記憶を呼び覚ます限り、4日連続の観劇というのは記憶にありません。

EVILこそ心臓には良くありませんが(爆)、両作品とも基本は笑いまくりの作品なので、精神的には楽です。

それにしても6月28日の組み合わせは地獄を見ました。

ミーマイ千秋楽は日曜日だし12時だろうと思ったら、そういえば千秋楽の場合は13時30分スライドになるのを忘れ。日曜日にしちゃ良い席だと思って取ったEVIL。この両者がぶつかってしまいました。

何しろ、通常上演時間でも帝劇(ミーマイ)が16時30分終演で、サンシャイン(EVIL)が17時開演。で有楽町線の有楽町・東池袋間は17分、前後の徒歩を考えると、これでもぎりぎり。

が、ミーマイが千秋楽なのですから、いつ終わるかが分かりません。幸いというか、最短パターンの20分で意外にあっさり終わり、サンシャイン劇場到着が17時20分。

これまた幸い、すぐ席に通してもらうと、1幕「スーパーマーケット・ハーモニー」の直前。間に合ったぁぁぁ。通路際席だったのも幸いでしたが、上演中に入り込んでしまい周囲の方にはごめんなさい。

何しろこの曲聞けないと見る意味が半減しちゃうような曲なもんで、良くもまぁこんなスケジュールで間に合ったもんだと幸運に感謝。というかこの作品、定時に開演したことが一度もないんじゃないかというぐらい、毎回ちょっとずつ押してますから(初日は75分押しでしたが、2回目のときも5分押しでした)、多分それも幸いしたんでしょうが。

諸星くん(かーくん)の声がかなり危ない状態になっていますが、とりあえず日曜日を乗り切れば翌日は休演日。

この作品、全体的に歌詞が聞こえにくいんですが、この曲の由美子さんの歌声を聞いていると、飛び抜けて歌詞が聞こえやすいので驚きます。それがむしろ当たり前のように思っていたのですが、改めて結構難しいことに気づきます。

瀬戸カトリーヌさんもさすがに歌の安定感がありますが、これは曲の問題なのか、歌詞を聞かなくても印象で聞き流すためなのか、何を歌っているのか分からなくなることもちらほら。

この作品がミュージカルにしてミュージカルじゃないところは、「歌詞で狙ってる割に歌詞が全然聞き取れない」というところですね。歌詞が聞きとれるのは由美子さんと右近さんだけですから。

右近さんはそういえば「花の紅天狗」、「SHIROH」と見ていて、言わずもがなの劇団☆新感線の歌唱指導ですが、コメディタッチに役をもっていくせいもあって、今までそう思ったことはなかったのですが、今回、改めて良い役者さんだなと思いましたね。

もともと「マイ・ペース」を持った役者さんで、強引にでも自分の見せ場に引っ張るようなところがあったのですが、以前より作品の空気を把握していじるようになったように思います。

それにしても、「歌詞が聞き取れなくたって話が通じる」というのがある意味不思議なわけで、「ミュージカル」を名乗って「歌詞が聞き取れなくたって話が通じる」のは本末転倒というか、この作品がミュージカルである必要があるのかなぁ、ということもちょっとだけ感じます。

今回のキャストで良い方にびっくりしたのは大和田美帆さん。
ワイドショーではすっかり下ネタ歌で色物扱いされていた気の毒な彼女ですが、今回初見。
役どころ的には主人公アッシュの妹で、いち早くゾンビになって、ゾンビの頭領みたいになるわけですが、声の使い方といい動きのシャープさといい、思ったよりずっといいです。

彼女、来年1月の青山劇場「ウーマン・イン・ホワイト」に笹本玲奈さん演じるマリアンの妹・ローラ役として出演が決定したそうです(関連リンク)。

この作品は3年前に同じく青山劇場で笹本さんが主演した作品で、玲奈ファンの私といたしましては東京千秋楽を迎えたばかりの「ミー&マイガール」と双璧をなす、笹本さんの代表作だと思っております。
メイン級のキャスト・ローラにまさか今別作品で見ている大和田さんが来るとは思っておりませんで。
(日本初演のローラ役は、今年のレミゼで笹本エポとコゼット役で共演する神田沙也加さん)

「EVIL」と到底似ても似つかぬ役どころなのは承知していますが、「EVIL」でこれだけのものを見せてくれた大和田さんなら、ローラ役も期待して待ってます。キャラ的にはちょっと違うような気はしてますけど・・・

話は戻って。

この作品見てて、かなり下ネタがあるわけですが(ちなみに下ネタを言ってないキャストは森本君と右近さんだけだったりします。由美子さんは親父の時に言ってます。)、演出家が「ファミリーミュージカルです」って言ったせいなのか、小学生の子供とか家族で来てる人が本当にいます(笑)。

別に親が良いって言うならいいんだけどさ(笑)

そんなこんなで。

何にせよキャストバランスが良いのがこの作品の特徴。

諸星君のリーダー気質は上手いことアッシュにはまっているし、上山君のちゃらいところは妙にチャーミング。森本君はキャラのいじられ度からするとおいしいところ持って行くし、右近さんは唯一アッシュをいじれるキャラとして上手いこと機能してる。2役活かしてテープレコーダーの後ろで台詞を読む演出は笑った。

由美子さんは驚異的な若作りをこなしつつ身体差もあってアッシュの「頼れる度」を上げてる。瀬戸カトは下ネタ系役も無理なくこなしながらの2役、普通ならあれはもう1人キャストが必要なのに。美帆ちゃんは大健闘でアッシュに対峙する、物語上の裏側の軸足になっていて一貫性あり。

全体的に男性陣は存在感で、女性陣は歌唱と演技で魅せた感じ。

ご贔屓さん的には2幕であまりにぞんざいに扱われたのは不本意ではあるし、正直、1幕だけ見て帰りたい気分だけど(ラストシーンだけは正直あまり良い気持ちがしない)、あとたった1週間でもあるし、心の奥でちょっとだけのもやもやした気持ちと向き合っていたりします。

まーそんなこと言ってそんな写真を載っけちゃうご贔屓さんには、ホントすげーや、って感じなんですけど(笑)。

2009.7.7追記
急な事情により、チケットを取ってあった千秋楽は行けませんでした。
結局、カーテンコールゾンビソング(別名:由美子さん息切れダンス(笑))は見られませんでした。
それだけが、唯一の心残りです。

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『ミー&マイガール』(6)

2009.6.26(Fri.) 13:00~16:30
 帝国劇場1階 C列上手側孤独席
2009.6.28(Sun.) 13:00~16:45
 帝国劇場1階 F列センターブロック

6/26(金)マチネと、6/28(日)千秋楽の観劇で、2009年ミーマイの観劇は終了です。

◆サリーってば・・・(26日マチネ)
2幕、ランベスの街角。
サリーを訪ねてきた「男の国のもっこりファーザー(笑)」ことジョン卿。

不審がるミセスブラウンを納得させるべくサリーが説得を試みますが・・・・

「この人は...」で言い淀むサリー。

あれ?

次の「親しい人だから」が出てこなくて、「この人は・・・・この人は・・・・」と半ばパニクる玲奈嬢。何とか思い出して「親しい人だから。」と言ったのを待って

ミセスブラウン、絶妙の呼吸で「そーーーーみたいだねぇ(サリーを舐め回すようにじーっと見回して)。馬鹿っ!」と言って去ってった。実に上手い返しで会場からもほっとした笑いが。

ミーマイで台詞飛ばしたことなんて初めて見たなぁ、玲奈ちゃん。

◆ジャッキーとジェラルドに興味津々
2幕、ほぼ最後。
ビルが屋敷を出て行こうとするシーン。ジェラルドをそそのかし、ジャッキーとジェラルドをくっつけようと画策するビル。

ジャッキーをひっぱたかせる算段をするビルを「おやめなさいよ」って後ろから突っ込んでいるマリアが面白い。(これは両日ともやってた)

今回、ビルとマリアは前回よりずっと価値観を共有している感じというか、「ヘアフォード家の人間」であることを前提に口論しているように思えます。「伯爵にふさわしくない」と拒絶するような段階は既に越えて、「自分が伯爵だということを拒否するつもりはないけど、それでもサリーを選ぶんだ」というところに、2009年版の神髄があるように思えます。

そういえば、1幕、レッスンのシーンでもビルとマリアは仲良し。
ビルの声に「ウィリアム、いい声」とマリアが言ったかと思うと、数シーン後、「おばちゃんもいい声だぜ」と返すビル。馴れ合いすぎると難だけど、この位の息の合い方ならいい按配かな。
千秋楽は「さすが親戚、いい声だよ」@ビル でした。

あと2幕、サリーを諦めるようにビルに言うときのマリア、
「ゼロです」って時に大きく手で「0」を作ってたのに笑いました(千秋楽)。

◆サリーはわかってる女性
2幕の泣かせ所、「スマイル!スマイル!」、
26日マチネは途中から本当に半泣き。今期のサリーはここの感情表現がすごく豊かになっているけれど、この日はその中でも出色。色んな抑えてた感情が一気に噴き出してきた感じで、胸を突くものがありました。

そういえば、この曲ではジャスパー卿との掛け合いがありますが、このジャスパー卿、「耳が聞こえにくい」という設定の割に、というか設定ゆえにか、「心の声を聞き取れる」ようなキャラクター設定になっていて、サリーの強がりを上手く見せるキャラクターになっています。

導入部のマリアとサリーの会話も、お互いが相手に敬意を払ってやりとりしているように見えて、前回はマリアからサリーは「ただの小娘」の空気しか感じなかったのですが、今回はサリーを「聡明な女性」と見ている感じが感じ取れます。それゆえ、マリアからサリーへの言外の圧力として「あなたほどの方なら、あなたがビルの邪魔になっていることを分からないわけはありませんよね」という厳しさを感じます。

それに対して、「あいつ(ビル)さえいなくなればいいのにね」と言ってるジェラルドを「分かってない人だなー」と醒めた目で見てるサリーが興味深いです。

ちなみにサリーとジョンはとっても仲良し。
ランベス・ウォークでとっても楽しそうにジョンを誘ってるサリー。るんるんでスキップして去っていきます。

◆女性上位のヘアフォード家
そういえば、マリアとサリーの関係がそんな「認めている関係」に見えるだけに、サリーがヘアフォード家に入ってしまえば、実は仲良くやっていけるように見えます。(前回は、サリーがいくら貴族修行をしたからといって、マリアは本心では認めないようなところがちょっと見えていた感じ)

意外にマリアとサリー、ジャッキーがローズガーデンで一緒に茶飲んで男性陣のあれやこれやに花咲かせてそうな予感がします。

◆チャールズはサリーをどう思ってるのか
執事との掛け合いは毎日変えてます。
机の下で見つかるときに尻から出てくる回数の方が多いです。
2006年の時は、笹本サリーは絶対頭側が客席側だったのですが、今年は1回を除きずっとお尻を客席に見せていました。うーむ、さすが品がないお転婆娘(という設定)。

2日間とも、チャールズと握手するときに無理してお嬢のように振る舞ってました。
そのときは不安そうにビルの後ろに隠れてたけど、ワイン勧められたときは本当に嬉しそうに行く。
「サリー様(千秋楽は「お嬢様」)」と存在を認められたのが嬉しかったんだろうなと思う。

ちなみに千秋楽、ワインを飲みまくってる(なんと3杯)サリーに対してビルが一言。

「んがっ。じゃねーよ。全部持ってくぞ!」

間がさすが、井上君。

本編中、パーチェスター弁護士が井上君の飼いインコの名前を出してみたり、アペは相変わらず元気だそうだし(現・飼い主の玲奈ちゃんが実に微妙な表情で井上君を見守っていた。)小ネタがいっぱいありすぎてお腹いっぱい。

◆笑いのツボ
ジャッキー&ビルの誘惑・誘惑され大会の後、ぷんすか怒りまくる玲奈サリーのところに駆け寄っていく井上ビル(なんか実在しそうなビルディングだ)。

「サリー、唇が腫れたよ」

・・・・笑いのツボにはまってしまい、大ピンチになる玲奈嬢(笑)

ただでさえ、サリーがジャッキーにぶちぎれる大変なシーンなのに、さすがにここで玲奈ちゃんを追い詰めるのやめようよ(笑)>井上君

千秋楽についてはこのシーンがメタメタになる要因がもう一つありまして。
なぜだか井上君&玲奈ちゃんの後ろに、ジェラルドが左右に出入りしていて会場内から大きな笑いが起きています。
アングル的に井上君&玲奈ちゃんからは何が起きているか分からず、「とにかくだ、機嫌直せよ」と井上君が超強引にまとめました。

さすがっ。

●千秋楽スペシャル
珍しく大看板が下りてこないパターンの千秋楽ですが、恐らくあの「Me And My Girl」の丸い電光表示が引っかかるせいではないかと思うのですが・・・

というわけでご挨拶集。

司会はパーチェスター弁護士@武岡さんですが、初っぱな「今月7月3日に初日をあけたミー&マイガール」と言って会場内が一瞬凍ります。井上君が気づき、伊東弘美さんも気づいて突っ込み、弁護士殿もようやく気づきます。

「先ほどのことは忘れてください(笑)」

◆本間憲一さん(ジェラルド役)
やる度に年齢の衰えを感じる役ですが、この作品は幕が上がっただけで楽しく頑張れる気持ちになれる素敵な作品です。
今回はジャッキー役の貴城さんといい関係が築けてよかったです。
これも貴城さんのおかげです、と言えって貴城さんに言われました(笑)

◆貴城けいさん(ジャッキー役)
言ってませんよ(笑)。
素晴らしい作品と出会えて幸せでした。ジャッキーの役も大好きです。
是非名古屋(中日劇場公演)へもおいでください。

◆涼風真世さん(マリア役)
ミー&マイガールと出会ったのは20代の時。その後、30代・40代と節目毎に関わって、そのたびごとに見方が変わりました。どんなシーンも好きですが、お客さまと一緒に踊れるランベス・ウォークが一番好き。名古屋でもお客さまと一緒に踊りたいです。

◆草刈正雄さん(ジョン役)
毎日がお祭りのような1ヶ月間でした。ありがとうございました。

◆笹本玲奈さん(サリー役)
毎日とても楽しかったです。公演中に誕生日も迎えられて幸せでした。
(大声で)ミーマイ、大好きです!

◆井上芳雄さん(ビル役)
千秋楽、いくつも心残りがあるのですが一つ。
登場シーンに立ってる護衛役の鎧の人のお面を外すことにしていて、演出家さんのOKももらっていたのですが、お互い自分がお面を外すと思っていて、外し損ねました(笑)。
・・・と、鎧の中の人を紹介していました。

昨日ご覧になった方からお手紙をいただいて。その方、昨日、丸の内で人生最大最悪の出来事があったそうなのですが、その後歩いていたら帝劇があって、たまたま入ってみてこの作品を見てとても楽しかったと。
今日もご覧になられているそうですが、嬉しかったです。

それが浜松町ならライオンキングだったのでしょうが(会場爆笑)
来月ならヴァンパイアだったのでしょうが(会場爆笑)

俺、なんて上手いんだろ。
(と自画自賛している横で、「まったくもぉ...」って苦笑してる玲奈ちゃんが面白すぎます)

この後、いつもと同じランベス・ウォーク/カーテンコールの部があり、盛り上がりまくった後に追い出し音楽が鳴り、いつもの通り、井上君&笹本さんの登場。

井上君「僕たち2人だけじゃ何なので、緞帳あーーーっぷ!」

おぉ、意外なパターンだ。

緞帳が開いた後では、演出家の山田和也さんが円陣組んだキャスト陣に駄目出ししてる(笑)

大拍手の後にまた緞帳が開いたら、

キャスト陣が演出家の山田和也さんを取り巻いて駄目出ししてる(笑)

中々面白い出し物でした。

ちなみに締めは「もう出し物がないのでこれで終わりです!んじゃ!」
という井上君の挨拶で締め。

ここまで20分ということで、千秋楽にしては意外に短かったですが、何しろ直後に中日劇場公演を控えているせいもあるのでしょう。

千秋楽公演を楽しんだ後は、自分自身はとっとと地下鉄駅に向かいます。
なぜなら、この日はマチソワなのです。

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『EVIL DEAD THE MUSICAL』(1)

2009.6.25(Thu.) 20:15~22:10(休憩15分)
サンシャイン劇場 2階席センター

この日は18時30分開場、19時開演。
ぎりぎりまで仕事で、劇場ロビーについたのは18時57分。
何とか間に合った・・と思って見回すと、なんだか様子が変です。
開演3分前のはずなのに、入り口前が人で埋まっているのです。

掲示を見てみると、「機材トラブルのため開場30分遅れ」とのこと。
が、結局待つこと1時間強。19時45分開場、20時15分開演とあいなりました。

当初ロビーだけ開場したため、ロビーが大混雑で入場制限する羽目に。

入り口側に折り返す形にパンフ売場がなっており、おそらく終演後の導線を意識したのでしょうが、ただでさえ花を写メで撮る人でごった返す中、パンフ買いごときで一汗かきました。

サンシャイン劇場だとキャラメルボックスのホームグラウンドということで何度か来たことがありますが、奥のスペースまで花置き場にしたがために、唯一のグッズとはいえパンフレットの売り場がちょっと手前になりすぎた感じがあります。

客層は予想通り女性が多く、7対3ぐらい。
あとは年輩の方をちらほら見かけるのが意外です。

少しのネタバレ含みます。
未見の方はご注意くださいませ。





「怖い怖いを通り越すと笑うしかない」

というキャップション通りのノリノリミュージカル。

けっこうえぐいシーンもあるのに意外にどん引きしない不思議。

小道具がチェーンソーだもんねぇ(爆)

なんかちょっと昔に唐沢さんとやってたようなバカップルの歌(非公認名称)があったりして、まぁ相変わらず由美子さんのところだけミュージカルだねぇとかいう当たり前の感想が出てくるのですが、恋人役となる諸星さん演じるアッシュと由美子さんの演じるリンダの相性はなかなかです。

パンフには「これで主役をあっくん(佐藤アツヒロくん)に取られたら笑える」とかいう河原さんのコメントが存在しますが(苦笑)。

なにしろかーくん(諸星さん)以外はどんどんゾンビになっていってしまうわけで、ご多分に漏れず、リンダも一幕のうちにゾンビになっちゃうので、カップルシーンは本当にごくわずかなんですが、この2人、ダイエーでバイトして出会ったという設定。

コミックソングを真面目な顔して歌うってのは由美子さんの得意技。
デュエットで歌う曲は事実上この1曲(「スーパーマーケット・ハーモニー」)だけですが、由美子さんが上手くリードしている感じでかーくんも歌いやすそう。相変わらずどんな人の相手役もできるんだなぁ。(そういえば、去年舞台でご一緒した前川清さんから花が来ていました。その時も20歳以上の年齢差だったっけ・・・)

リンダがゾンビになっちゃった後、この1幕の曲のリプライズが流れるんですが、何かちょっとじーんと来るような歌声でした。

2幕のヒロインは瀬戸カトリーヌさん演じる2役のうちの1役、アニーなので、リンダはアッシュには忘れられていて、壮絶なゾンビダンスを踊っているのですが(笑)、なんか「ゾンビになっても好きな時の気持ちは残っている」感じでちょっと感動。

ま、そんなはあるにせよ基本的には「ノリが全て」のショータイムという感じではあって、2幕の楽屋落ち・業界落ち・ネタツッコミが意外なほどに面白い。

右近健一さんも2役ですがこの作品でこの人とても貴重。この方の芸風は新感線の「花の紅天狗」で初めて見て以来、印象は全く変わらず。面白い役者さんです。

それにしてもこの日のお客さん、初見とは思えないほどノリもいいし拍手も次々出ます。開場遅れでお預け食らった反動かもしれませんが、雰囲気的には開幕さえ危ぶまれる感じではありましたから(今まで何百回と芝居を見ましたが開演が1時間以上遅れたことは一度もなかったですね)、より「楽しんじゃえ」意識が強かったのかもしれません。

アッシュの妹役、大和田美帆さんも初見ですが、ワイドショー的にこのお方の下ネタ歌が大きく出ていたので(ちなみに自宅で練習してたら、父親は「いいじゃないか」と言ってはくれたものの(笑)、おばあさまを呆然とさせたそうです)、イロモノ的に見られそうですが、どうして基本ができてる役者さんで、良い意味での賑やかしになっています。
ゾンビのインパクトがありすぎて、最初出てきたときの「内気な少女」なんか終わる頃には綺麗さっぱり忘れていましたですよ。

瀬戸カトリーヌさんも直前に体調を崩されたということで心配していたのですが、無事に回復されて何より。

上山竜司くんの遊び人ぶりも妙に堂に入ってるし。由美子さん演じるリンダに浮気しようとして罵倒されてる姿に苦笑。「空中ブランコ」でも共演していて由美子さん(演じる役に)妙に気がある感じだったからあれは倉持さん&河原さんの企み(あて書き)だったりして。

瀬戸カトの相手役の森本亮治くんもさんざん恋人に相手にされない内気ぶりで、「エキストラゾンビ」と自虐ネタで突っ走るかと思えば、意外に見せ場があるし。
あそこで満場の拍手を送る辺り客席も「わかってる」なぁ。本人も嬉しいでしょう。

G-rocketsのお3方もさすがの身のこなしという感じで、見ていて飽きないです。

んでラストシーンの由美子さんの扮装に笑いましたですよ。
さすがにゾンビでラストシーン迎えるとは思ってはいなかったけど、素顔で終わらないとは思ってなかったです。某所で「ドリフのコントを芸達者達がミュージカルにしてる」って表現がありましたが、まさにそれでした(笑)

ちなみに1列目の方、透明地のレインコートが無料貸出されていましたが、あれ、何かの役に立ったのでしょうか

公演は7月5日まで。

今のところあと2回見る予定ではあるのですが、今度の日曜日にミーマイの千秋楽と、この作品のソワレを組み合わせてしまったという・・・
なんか人間として間違ったことをしている気がしてなりません(爆)。

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『MORNING LOUNGE』

2009.6.22(Mon.) 8:29~8:44 J-WAVE

今週開幕、「EVIL DEAD THE MUSICAL」がらみの番宣、というより恐らくクリエのライブ宣伝で日替わりゲストコーナーに出演。

前日の日曜日に由美子さんのblogに更新されただけで、EVIL~公式にも載りませんでしたが、幸い聞けましたので、レポなんぞを。

ちなみにこの番組、いつもは別所哲也さんがMCですが、今週はお休みで代理のサッシャさん。

昔、由美子さんのファンだったそうで、「(魔神英雄伝)ワタル歌ってましたよね。」って初っぱなで突っ込んで、由美子さんを「ひえー」と言わせていましたとさ(笑)。大拍手(爆)

●劇団HOBOについて。
「若い人から年配の方まで楽しんでいただけるような、実際の生活に近い芝居をやりたいってことで立ち上げましたけど。うちの主宰は『ミュージカルやりたい』って言って大ブーイングされています(笑)」

ということは、おかやまはじめさんですか。

来年2月に公演が決まってますが(東京・中野)、先日も打ち合わせのはずがやっぱり飲み会になり、何も決まらなかったそうです(笑)


●EVIL DEAD THE MUSICALについて。

「久しぶりにドキドキするお芝居です。色んなことが。」

「怖くないと思います・・・と言っていいのかな」
「ホラー映画とか見られないんです私。それを知ってる妹が(この舞台をやるのに)驚くぐらい。でも、笑ってやってます。とにかく笑えます。」

「自分のミュージカルスキルを活かせているかが心配です(笑)」

日本のミュージカルでこれだけ変わったことをやるのは前代未聞かと」

「本役できちんと出てるの1人だけ、あとはあっという間にゾンビになります」
「諸星さんだけがずっと諸星さん(笑)」

「見分けは衣装でわかります(笑)。
メイクはそんな奇抜ではないですが、ほぼゾンビです」

「ゾンビしゃべります。かなり面白い日本語で、変わった日本語でしゃべって歌います。がっつり歌ってます。」

「みんな血まみれなので(笑)、汗かいてる私たちを見て欲しいなと。
舞台やっててあんなに汗かいたの、10何年ぶりです

頑張って10代やってます。大学生って設定なので。」

(注)高橋由美子さんも瀬戸カトリーヌさんも実年齢はもちろん三十代。

●ライブについて。

「なんでライブをやろうと思ったんですか?」という問いに、

「やー、事務所変わったんで。」

(笑)

言葉にするとちょっとどぎついですが、冗談めかして言ってただけで、単純にノリでしたけどね。
照れ隠しの時によくこういう”飛ばし”をやるのに由美子ファンは耐性があります(苦笑)。

「ライブをやって欲しいという声をたくさんいただきまして。なかなか私も踏ん切りが付かなかったんですけど、劇場が空いているのでやりませんか、というお話もいただいたので。アイドル復活するか!1日だけ、という感じです。」

というコメントでございました。

でも、初っぱなの「事務所変わったので」はあらゆる意味で本音そのものだろうなと。

むろん、会場のシアタークリエが東宝の自社劇場であったりする利点は、「『今の』事務所に変わったから」だけど、その意味とはまた違ったニュアンスを感じたのですね。

「ライブをやって欲しい」という要望は、以前からもあったはずなのですが、前の事務所当時、その話が具体化することは少なくとも表面的には見えませんでしたし、由美子さん自身も乗り気じゃない感じは性格上分かっていました。

ところが今回、「なかなか私も踏ん切りが付かなかったんですけど」とは言いながらも、最終的に「やる」という決断をして、開催が決まる訳なのですが。

それは事務所が変わるという、去年後半から今年前半までのことを経験したことによる、由美子さんの「変化」だと思うのですね。良い意味でも悪い意味でも頑固なところがあるゆえに、一度決めたことは梃子でも動かさない、ということで以前は「アイドル復活はもってのほか」だったと思うのですね。

が、この激変の時期を乗り越えるにあたり、きっと色々な人の尽力があったのでしょうし、有形無形の支えがあったからこそ、「望んでくれる人がいるのなら、やらなきゃ」という思いになったのだと思います。

由美子さんはさらっと言うことの方に本音がある、それは一ファンとしての思い込みではありますが。

・・・・・・

さて。

ここでちょっとした面白エピソード。

バックに「負けてもいいよ」が流れていたのですが、本人はヘッドホンを付けていなかったので気づかず、MCのサッシャさんに「由美子さんの曲流れてますよ」と言われて、ヘッドホンを耳に付けようとして離す始末(笑)

「自分の曲が意外と難しくて。今ライブのために聞いていますけど、意外となんか高度なことやってたな私(笑)」

こらこら(笑)

なんか朝の割に妙にフリーダムしまくっていた由美子さん。

実は最初1分を聞き逃していたので、「お相手が別所さんだから気心知れているのかも・・・」と思って、家に帰って聞き直してみると、別の方だったとは。全然気づきませんでした。

そういえばこの時に由美子さん、さらりと「ライブのチケット売ってますよ」と言ってたりしましたが、うーん、完売って話は事務所からもblogからも伝わってなかったのかなぁ、とちょっと寂しくもなってしまいましたが。

実は昨日深夜からイープラスとローソンチケットに戻り券が入って少しだけ販売が復活しておりまして、結果として嘘にならなかったのでまぁめでたし。祈完売、ということで。

追記
両サイトとも、あっという間になくなりました。売ってた時間は数時間といったところのようです。

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『ぼくの妹』(4)

2009.6.21(Sun.) 21:00~21:54 TBSテレビ系

最終回です。

正確に言えば、「大河原春奈役の笹本玲奈さんの登場最終回」です。

というわけで、多分来週見ません(笑)。

このドラマ、全キャスト中、オダギリジョーさん&長澤まさみさん以外で唯一全話に登場していたのが笹本さんだったのですが、今回で撮了。

1話ではほのぼのドラマに見せかけて、いきなりともさかりえさん演じる里子がビルから飛び降りてサスペンス物に。
最初は「おおっ?」という感じで興味を惹かせながらも、その後からは脚本が迷走しまくり。

メインに据えた九鬼役・千原ジュニアは初見だったのですが、生理的にとにかく不快になるキャラで、画面を見ているのが気持ち悪くてしょうがありません。

九鬼は里子の元恋人だったので、オダギリジョーが演じる盟が里子を追い詰めた、と恨んでいるのも最初は無理ないかな、と思っていましたが、4話だったかで「里子の死の理由は実は事故死だった」という結論(あれで最終結論にするとはまさか思っていなかったよ・・・・)が出た上にさらに「そんなの関係ない、お前ら(兄妹)が償え」ってどんな逆恨み・・・・

そんな恨み辛みでバッティングセンターで打球打ち込まれたサヤが、九鬼に惚れるってどう考えたってあり得ないだろう・・・

と突っ込みどころ満載の状態の中。

ひとえに今まで見続けたのは、理事長の娘さんである大河原春奈役、笹本玲奈さんの存在です。
笹本さんはずっと舞台で見てきてFCにも入ってる推し女優さんですが、ドラマでここまで映えるとは、正直、今まで見てきた自分にとっても驚きでした。

6月に入ってからは「ミー&マイガール」のサリー役と並行で見ていましたから、なおさら落差にびっくり(笑)。

このドラマに出てくる女性というのは大なり小なり困った性格の持ち主で、盟を振り回してばかり。

筆頭が長澤まさみさん演じる妹・サヤで、今回も「手術終わりで弱ってる九鬼さんに、『一生面倒見られるならよろしく頼む、無理なら別れろ』なんて言うなんてひどい」って・・・おいおい、それは普通だ。

ウザキャラその2、西原亜希さん演じる看護師・機美。盟と春奈が食事してるところに割り込んで「ここしか座るとこないのね・・・座っちゃお」とかどんなデリカシーの無さだこと。

それに比べると、笹本さん演じた春奈は実に常識的な女性に見えていました。
春奈の偉かったところは周囲を巻き込まなかったところですね。盟の意向がすべてに優先。

理事長の娘ということで権力をかさにきり、できたことは山ほどあったろうに、父である理事長の存在を多少ほのめかした程度。政治家に顔が利く、理事長の知人の孫を治療させて株を上げようとして結局裏目に出たぐらい。

それに、役柄的にもとても便利だったと思います。

何しろ病院の中の出来事は全て耳に入っているわけで、しまいには理事長や教授、准教授さえ出てこなくなってしまいました。理事長の意向も、教授の意向も、春奈に語らせればすべてが真実。お飾りだけではとうていできない、大病院の理事長秘書を実力でやり繰りできる。それだけの説得力があってこそのものでありました。

当初、この大河原春奈役は「5話、6話には長時間出る」と笹本さん自身が山野楽器のインストアイベントで言っていましたが、その口ぶりからすると6話で登場自体が終わりになるような印象でした。

何しろ、6話の撮影が終わった時期が、帝国劇場6月公演「ミー&マイガール」の稽古始まり。そこで退場すれば稽古・本番とドラマ撮影がぶつかることはありません(現実には、前作品「回転木馬」の本番最後と、このドラマの撮影クランクインがぶつかっていました)。

ところが、現実にはクランクアップは10話、6月17日。
「ミー&マイガール」は休演日が誕生日の6月15日しかなく(24歳の誕生日おめでとうございます。)、夜公演のみの日に、埼玉県内までマウンテンバイクでデートシーンを撮りに行き、神奈川県内の湖のほとりまでレストランで会食シーンを撮りに行き、とかいう無茶スケジュール振りを発揮。

それに退場するチャンスはちゃんとあったんですよね。

900万無担保で貸してあげたお金が、九鬼に受け取りを断られて返ってきたときに、そのまま受け取れば春奈は自然にフェードアウト。物語的には別にそれで成立するのですから。春奈の盟への思いは本線ではなかったから、フェードアウトしてその後に西原さん演じる機美が登場していれば、これほどまでに略奪イメージは残らなかったでしょうし。

その時に春奈が即席高利貸し(10万を貸してる利子があの豪華な食事って意外に結構な高利です(笑)、それでいて春奈は理由を付けなくても盟に会える、どんな策士だ)になったから出番が3回分伸びたわけで、後半のストーリーを何とかつなげたという意味では、ありがたいキャラだったと思います。

10話、最後通牒のごとく『結婚しませんか?』と一大決心で盟にプロポーズ。

が盟は煮え切らずに、数日後にわかりにくい比喩を使って逃げる始末。
「断られた」と分かったときの「父が悲しみますわ。」という言葉と、店を出てから涙をぬぐう様は、とても寂しげでした。

「一生懸命やったんだもん。及ばなかったけど、伝わらなかったけど、でも、私は前に進むの。」

そんな言葉がちょっと思わされるような、退場シーンでありました。
(笹本さんは地があんなに強気なキャラなのに、なぜだか少女漫画のヒロインが妙に似合うのです。)

でも確か、「理事長(父親)に見放されたら、先生、責任取ってくださいね。」とまで言ってたような・・・
「ちっぽけな夢」でも盟の夢なら、自分が理事長になるよりは、盟に付いていく道を選ぶ方が春奈ぽい気はするんだけどなぁ。

それにしても、盟は春奈の気持ちにきちんと向き合ったのがかろうじて最後だけというのも、なんだかなぁという。
盟の人の見る目のなさを証明してるだけだよな・・・

11話で笹本さんが岡山の診療所(ロケ地は千葉県館山)のロケができないからなくなっただけかもしれないけど(笑)。

そういえば、この盟が春奈を振るシーンでバックに流れていたカーペンターズの「Yesterday Once More」という曲が妙に気になって。何でこの曲なのかな、って。

ちょっと感じたのは、「自分の固定観念」を含んだ「過去」とどう決別するか、を描こうとしたように思えます。

「人間を信じられなくなった」過去を捨てようとしている九鬼がいて。
「子供じみた夢」という過去を捨てられずにいる盟、
「地位にこだわらない」盟を好きになっていながら、「理事長の娘」ということは捨てられなかった春奈。

そう見てくると、なんかちょっとだけ腑に落ちる部分があったりします。

・・・・・

何はともあれ、今回のドラマもホリプロの無理押しみたいなところもあるし、制作サイドも過度な期待をしていなかったように思うのですが、台詞回しに多少の舞台向けの様が見られたとはいえ、お嬢様という役どころが声ともちょうどマッチして、良い具合に萌えキャラになれたのは何よりでした。

春奈に比べると、このドラマは出続けるほど損をする法則があり、オダギリジョーの優柔不断さがすべての原因だよとか、長澤まさみは九鬼にまで惚れさせられるのっていじめかよとか、千原ジュニアは役者に向いてないとかずっと言われ続けるのかとかあるわけですが、そう言う意味からするとタレントイメージにも傷が付かず、「こういう役もできるのか」と売り込めた時点で、今回のドラマ出演は一利も二利もあったということなのでしょう。

特に長澤まさみさんはとにかく脚本にいじめられてばっかり。
役と役者は違う物といったところで、あのわからずやの意地っ張りの非常識女性でだめんず好き(話タイトルにまでなって笑った)とまでされるのが、役者イメージにマイナスに働かない訳がありません。

東宝さんにとっては本当に皮肉。
かたや自社(東宝芸能)所属のドラマ部門エースである長澤まさみさんの役者イメージがマイナスになり、自社所属でない舞台部門エースの笹本玲奈さんの役者イメージがプラスになったのですから。

長澤まさみさんと東宝シンデレラ同期である大塚ちひろさんを舞台部門に配し、原則として長澤さんと同じ場所に立たせない(一度だけ映画「ゴジラ FINAL WARS」で共演あり)戦略を取って棲み分けをしていたのに、まさか舞台専属のはずだった笹本さんが長澤さんと同じドラマに出てきて、場をさらっていくなんて思っちゃいないわけで・・・

ドラマは怖い物だなぁ、と改めて思ったのでした。

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『Live@クリエ~由美子ライブ』(2)

6月20日、この日は、『live@クリエ』高橋由美子さん、土居裕子さんの回の発売日。

両回ともぴあのプレリザーブで確保済みだったので、ちょっと良席をと思って10時からナビザーブにスタンバイ。東宝系の発売開始は実はテレザーブが9時30分で、ここが一番の良席なのですが、すっかり存在を忘れていました(苦笑)。

最近は笹本FCや新妻FCに頼りきりなので、こういうところで基本的な大チョンボ。

ところが、ナビザーブにつながった10時3分の時点で由美子さんの回は「×」表示。つまり、いわゆる瞬殺です。

このコンサートの話が出たときに、「余るだろう」という話と「すぐ完売」という2説が提示されていて、私の見解は前者だったのですが、予想を裏切っての完売。

入手できなかった方にはまことに申し訳ないのですが、「10年振りのライブ」を銘打って埋まらない方が格好が付かないので、これで良かったんじゃないかと思います。

各プレイガイドも一番遅かったイープラスでさえ15分しかかからず(一部戻り席が10時30分~50分頃販売)、前宣伝の少なさ(生出演のテレビで言ったとはいえ、具体的な日程には触れず)から考えると、まだまだ「アイドル高橋由美子」に商品価値があるのでしょう。それは実はすごく意外でした。

何しろここのところの芝居面での由美子さんは集客力という意味ではないに等しいですから、そもそも目の前で一瞬に完売する光景が見られるとは、想像してさえいませんでした。。

まぁ、女優とのバランスがあるとはいえ、今更、アイドルを一時期やったところでマイナスになるようなキャリアとは思えません。

今回のライブは、アイドル時代を振り返るという点と、話題づくりという点が多分にあるわけで、んであわよくば芝居にも引っ張ってこれればいいなという目論見もあるのでしょうから、まずは好スタートといった印象です。

ひとまず、7月26日に仕事他で何もないことを祈るだけです。

そして芝居用の劇場であるシアタークリエで、おそらく歌われるであろう(魔神英雄伝ワタル主題歌コンビの)「Step by step」と「Fight!」の時の客席の盛り上がり方が想像するに恐怖です。
この日だけはクリエさん、羽目を外しても許してください、って感じです。

他サイトさんの真似事で、予想セットリストを。

●たぶん歌う
Step by Step
Fight!
Good Love
友達でいいから

●歌ってほしい
A Song For You
虹の彼方に
風のプロローグ
セルロイドの夏休み
ETUDE

そういえばこのライブのチラシ、既報の通り、帝国劇場に置かれていましたが、最初に見かけたのは6月14日(日)。

土居さんの回のチラシは1週間前の6月7日(日)には見かけたのですが、由美子さんの回のチラシは、完売した以上は撤去でしょうから、6月14日(日)~20日(土)のわずか1週間の命。(土居さんの回も完売なので、こちらも撤去でしょう)

600席あるシアタークリエでのライブチケットより、100枚ぐらいしか配られていない(であろう)チラシの方が貴重だったりするかも(爆)。

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『ミー&マイガール』(5)

2009.6.14(Sun.) 12:00~15:05 帝国劇場1階C列上手側
2009.6.14(Sun.) 17:00~20:45 帝国劇場2階F列上手側

帝国劇場、2009年6月で一番長い日。

期せずしてマチソワ+ファン感謝デーのフルコース。
帝国劇場内にいた時間、約7時間。
ほとんど最長タイ。

マチネは笹本玲奈さんFC「reine」で取ってもらったS席。
笹本さんFCで初のS席だったのですが、サリー好きにとっては断然、上手側なのですね、この作品。
いつも中央部(といってもB席)で見ているので気づかなかったのですが、超ハマリ役のサリーの魅力をこれでもかとぶつけられるという、至上の幸福を味わいました。

ただし、ミュージカル界のおっちょこちょい女王さんはこの日も期待を裏切らず(笑)。

本編を完璧に終えながら、カーテンコールでコケる始末(笑)
直後の井上君がわざと同じようにコケるのはさすがです。

1幕M5「ミー&マイガール」で、サリーが言った台詞、
「映画も指定席で見られるんだで」って聞こえたりしました(笑)。
どんな津軽弁(笑)←本当は「映画も指定席で見られるんだね。」です。

今回見ていてふと気づいた話なのですが、サリーがビルに連れられヘアフォード家に来たときに、丸山博一さん演じるチャールズ執事と初対面するときの様子が、前回とちょっと違います。

前回はチャールズ執事に挨拶して握手したサリーは「この人、いー人じゃん!」と言っていたのですが、今回はその台詞がなく、握手した後もビルの後に隠れてびくびくしてます。
前回のサリーはマリアとジャッキーが敵でしたが、今回はビルとジョンのみ味方というのがはっきりしているような気がします。それでいて、3年たった分サリーの物わかりが良くなっているというか、マリアと対峙する時の様子が様変わりした印象があります。
前は「マリアに従うことを嫌々ながらやっていた」感じだったのに、今回は「マリアに従うことがビルのためになる」ことを分かっている感じ。

マリアも今のサリーが”伯爵には似合わない”と思ってはいるものの、「あんな子でも戻ってきてくれればどんなにいいか」というマリアのつぶやきがちょっと違って聞こえます。
前回のおてんばサリーだと箸にも棒にもかからなかったけど、今回のおきゃんサリーだと実はランベスに返したこと自体が間違いだったのかな、と思わされる感じ。
それだけサリーが大人になったということでもあるのかなと。

この後のファン感謝デーイベントで笹本さん自身がご自分のサリーの役作りについて「前回のサリーはリセットして(全部忘れて)、今の自分でのサリーを作ってる」と言っていたものの、一つの表れかもしれません。

・・・

ソワレはキャストの皆様の疲れが見え隠れし、小チョンボの嵐。
とはいえこの日は終演後にファン感謝デーが控えていることもあり、客席の盛り上がりが異常。何しろ、話に聞くと初日以来の「弁護士の歌に拍手」だったらしいです。

しょっちゅう見てるのに台詞飛ばしも台詞間違いも見たことがないマリア公爵夫人役・涼風真世さんが井上君をレッスンする場で思いっきり台詞間違い。
井上君どう拾うかと思いきや「もう一度どうぞ」ってそのアバウトさが素敵(笑)

ちなみにここのシーン、涼風マリアがリンダちゃんを拾い損ねたり、はたまた食べたりするのは完全に日替わりで、井上君はそれを見て返しを考えるそうです。

メイン以外のキャストの顔と名前が全くと言って良いほど一致しない私ですが、今日気になったキャストはメイド長のマーガレットさん。

メイドでただ一人白キャップをかぶっていないので一発でわかります。

厨房でありえない動きをして笑わせられたかと思えば、2幕M1「熱いアイツがやってきた」の男性陣のダンスシーンに笑顔で拍手していたり、1幕厨房後のシーンで頭に果物乗っけていたり、なんだか気になります。

役者さんは誰かと思えば玉置千砂子さん(東宝芸能所属)。
『SHIROH』でカクレキリシタンの一員でしたね。名前だけ覚えてました。

メイドさんと言えば、井上君のビール瓶ダイレクトシュートを受け止める女性メイドさん。マチネは成功したものの、ソワレは失敗。井上ビルから「減点」とか言われてました。

閑話休題。

この作品、6月3日の公演開始からこの日まで12日連続18回公演という鬼スケジュール。
会期中唯一の休みが狙ったかのように笹本さんの24歳の誕生日(爆)。

本人拗ねまくっていましたが、そんな本人を驚かすかのように、1日繰り上げてこの日のソワレが、笹本さん誕生日前祝い祭り。

花束を井上さんに渡されて祝福のハグ。

笹本さん「明日で24歳になります(会場どよめき)」
井上くん「敵作るよ(笑)」

そして井上さんがいきなりのサプライズ。

井上くん「誕生日をお祝いするべく、帝劇上の稽古場から『ダンス・オブ・ヴァンパイア』稽古中の泉見洋平さんと浦井健治さんに来ていただきました」
よーく考えるとこの3人全員と相手役やってるのが凄い。

泉見さんは「恵みの汗」ことエポ&マリと、射撃の達人、キム&トゥイ。「同級生ぐらいかと思っていたんでびっくり(笑)」と中々味わい深いコメント。(ちなみに泉水さんは御年37歳であられます。笹本さんより一回り以上も上。)

直近の旦那様、浦井さんは予想通りのしどろもどろ挨拶で(笑)「若いのに素晴らしい功績で」とか言っちゃう始末(笑)。笹本さんが手で「なに言ってんのよっ!」と突っ込んでた(爆)。

「ヴァンパイアの宣伝でしょ-?」とか井上君にいじられつつ、「一緒にランベス・ウォーク踊ってってねー」と乗せられる2人。
それでいて、「踊れてなかったねぇ」とかトークショーで井上君は毒吐いてたという(爆)←悪口じゃないよーって弁解してたけど(笑)。

その動画がミーマイ公式じゃなくてV!の公式に載る不思議(笑)→こちら


そんでもってこの日のファン感謝デーレポートに突入です。

司会は指揮者の塩田さんと弁護士の武岡さん。「オグシオならぬタケシオです」って意味不明。インチキ漫才師コンビ、と井上君に突っ込まれてました(笑)

上手側から武岡さん、笹本さん、井上くん、貴城さん、本間さん、塩田さんで全部で6人。女性陣・男性陣ともに最後のシーンそのまま。ウェディングドレス&タキシードの正装姿です。

●弁護士の日替わりネタ
1幕後半、マリア&ビルのレッスンシーンでの弁護士さん。

自分の髪の毛(見たことある方はわかると思いますが変なつむじです)をネタにして井上君に仕掛けるのですが、この日のソワレは「カタツムリの幼虫」とかやり出して止まらなくなり、井上君も止めない(笑)

まぁ基本、ビルから弁護士は「冷たくあしらうように」という演出家の指示があるのだそうで、この日も井上君、「何の幼虫でも良いけどさぁ」とかスルーして次へ。

ちなみにここの日替わりネタ、あまりに昆虫名のストックがなくなったらしく、武岡さんいわく。

「昨日、図鑑を買いました(笑)」

そして井上君から「毎日変えますよね」とかいらんプレッシャーを受ける武岡さん。

●3年前との違いは
3年前の方が緊張しなかった、今年の初日の方が怖かったというのは玲奈ちゃん。
逆が井上君。今年の方が余裕がある。
3年間はミーマイ再演のためにあった、集大成がイギリス国旗、嘘ですけど(笑)。

3年前に比べてランベス・ウォークを踊れる人が凄い増えた。

昨日来てくれた森光子さんに帽子かぶってもらって、ランベス・ウォーク踊らせたんで楽屋でめちゃくちゃ怒られた(爆)。
簡単な割に音楽に載せると難しい振りなんで、手だけタイミング合わせて上げればOKですので皆様よろしく(笑)と、相変わらずの井上君。

●失敗談を教えてください
井上君、
「まずはサリーコケでしょう(笑)」

7日マチネで私も見ていたシーンです。客席からは少なからず笑いが起こるところを見ると、見ていた人が結構いるようです。

「自分で言う?」と玲奈ちゃんに振って玲奈ちゃんは固辞。

舞台裏で見ていた武岡さんいわく、笹本サリーがコケた後に、ランベスチームは「俺たちもコケた方がいいのかな」と相談してたそうで、実にいい人たちです。

「2幕で井上さんが拾ってくれて演出だと勘違いしてもらえたかも....」
という玲奈ちゃんに「や、それは無理だと思うよ」と王子ばっさり。

記録用映像を見てプロデューサーが10回以上見直して大笑いして「保存版だなぁ」と言っていたと。
次回の「玲奈の小部屋」のネタはこれで決まりでしょう(笑)

ちなみにこの瞬間、玲奈ちゃんいわく「頭真っ白、ぜんぜん覚えていない」だったそうです。

翌日、真っ赤に腫れた膝を、「すんごい赤かったですね」と出待ちで心配されたそうです。(まさに真っ赤だったらしい。サリーはほとんどミニスカートですからね)

ジャッキー役の貴城さんの最大の失敗は指輪を忘れたことだそうで、本間さんいわく「稽古中も一度あった」とのこと。この時は既にバルコニーでスタンバイ状態で取りにもいけず、周囲に「誰か指輪持ってませんかー」と叫びまくったらしい(笑)

というわけで、そんなこんなもあってジェラルド役の本間さんは指輪のスペアを携帯することにしたそうです。さすがダンディー。

●今後の抱負
「とりあえず明日が休みなのでそれが一番の楽しみ」と井上君。
「他人の失敗に突っ込んで、自分は失敗しないように頑張る」だそうで相変わらず真っ黒王子(笑)

「コケないように頑張ります(笑)」と普通に小ネタで締めたのが笹本さん。

貴城さんと本間さんは無難に締めていましたが、このお2人、以前「愛と青春の宝塚」で共演されていることもあり、井上さん&笹本さんはむろん多数共演経験があり、涼風さん&草刈さんも以前ドラマで夫婦役をやったこともあり、メインキャスト3組が全部共演経験ありというのが、今回の安定さにつながっている気がします。

でここに来て平日マチネ1枚増やしました(爆)。

●この日その後
帝国劇場から自宅へ直帰、到着が21時30分。
その時間がまさに「ぼくの妹」大河原春奈さん@笹本玲奈さんの今週の登場時間。

さんざタップ踊りまくって歌いまくって、ウェディングドレス姿を見ていた人が、マウンテンバイクに乗って外科医を引き離しにかかる図との落差に笑いました。

来週予告を見る限り、春奈さんはプロポーズして成就しないぽいから、17日クランクアップということもあり、10話で出演終わりかな。
ここまで来たら大学病院継がなくても岡山まで追っかけて欲しいんだけどな(ちなみにロケ地は千葉県館山で、15日は雨だから無理だけど)。

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『ぼくの妹』(3)

TBS系 2009.6.7(Sun.) 21:00~21:54

笹本玲奈さん目当てでひたすら見てきたこのドラマも、短縮もされずに11話放送が確定し、この日が8話目。

笹本玲奈さん演じる大河原春奈は、メイン登場人物中唯一、全話に登場しているキャラで、この日は2シーンに登場。

7話でオダギリさん演じる盟に無担保で900万円を貸した春奈ですが、盟が九鬼に受け取りを拒否され、そのお金はそのまま春奈に戻ってきます。

お金を返されようとする春奈さん、「返されても困るんだけど。」と拗ねた様子。
春奈にしてみれば盟への”くさび”のつもりだったわけで、そのまま返されることはなく、「できる女」は一計を案じます。

「100万だけお貸しします。毎月10万ずつ返してください。利子は毎月食事にお誘いいただくということで、よろしいですね。」

なんつーかいじらしいというか涙ぐましいというか。
プライドを保ったままでしか売り込めないのが春奈の良さでもあり、限界でもあるのですね。

そんな隙に乗じたのが今回から登場した新キャラ・岡山の看護師こと西原亜希さん。

別にカップルになった訳じゃないとはいえ、春奈から盟を奪いそうなこともあって、このキャラ嫌いです(笑)。

1話からずっと見てきて、笹本玲奈さんが、というか大河原春奈さんのキャラが作られてきて、これだけ脚本がボロボロな中で上手いこと役柄を消化して作り上げてきたのに。
「盟が誰ともくっつかない」のならまだ判るのに、いきなり梃子入れキャラに持って行かれるのは納得がいかないなぁ。

正直、今回のドラマでは笹本さんの地力を改めて認識させられたというか。
そりゃ舞台はほとんど見ているし役作りがしっかりしていることは認識はしていたけれど、演出家あってのもの、という点があっただろうし。

今回のドラマは途中から迷走しだして、脚本もどこに行くかわからない状態で、役者に対してもまともな指示が出せているとはとても思えない。
盟が警察に疑われ、九鬼に追っかけられた理由が、風にハンカチ飛ばされて、ハンカチを取ろうとして転落して事故死した里子(ともさかりえさん)だって言うんだから、どこの出来の悪い漫画だよって感じでして(笑)

きちんとしたドラマなら脚本もしっかりしていて方向性もはっきりしていて、スタッフもキャストもベクトルが一致していて、それぞれが何をやればいいのかが一致しているはず。なのにこのドラマはそれぞれが目の前のことをこなすことにしか興味がない(ようにしか見えない)。だから画面も暗いし、まるでやる気もパッションも感じられない。

そんな中で、あれだけ忙しいのにきっちりと役を作って大河原春奈を何気に萌えキャラにまで押し上げた笹本さんの努力は並じゃなかったはず。

でこんな最終盤になって新キャラの登場を許したのは、笹本さん自身が帝国劇場「ミー&マイ・ガール」公演に突入したからという皮肉。帝国劇場公演の場合、休演は月曜日だけ。
必然的に彼女の撮影は月曜日しかできません。4月末の時点で、「最後のお休み」とマネージャーから死刑宣告(爆)されていたこともあり、恐らく今月中は火~日で舞台、月曜日にドラマ撮影でしょう(鬼だ)。

同じTBSで「こちら本池上署」で加護亜衣さんの母親役を高橋由美子さんがやったときも、そういえば舞台とぶつかって出番整理に四苦八苦していたことがあるからなぁ。
(由美子さんはフジの「ショムニファイナル」でも同じことになったことあり。いずれも「モーツァルト」の公演でした。)

舞台女優さんがテレビドラマに出るときの宿命というか、物理的に撮影できないんだからどうしようもないわけですね。

ともあれ、「出番が少なくてもったいない」「幸せになって欲しかった」と言ってもらえるだけのことをできたのですから、今回のドラマで笹本さんが得たものは、とても大きなものだったように思えます。

きっと、舞台だけやっていた時では得られなかったもの。それが確かにあったのだと思えるから、そういう役者の成長を喜べるだけ、良かったのかもしれません。

でも、来週から見るのは辛いなぁ・・・

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『ミー&マイガール』(4)

2009.6.7(Sun) 12:00~15:05
帝国劇場 2階席上手側

3年振りのミーマイ、2009年版のmy初日。

演出の山田和也さんがご自身のブログで書かれていましたが、とにかく2006年版に忠実に、目先変えることなく投げかけられる普遍的な古典作品。

3月~4月に天王洲銀河劇場で上演され、ミーマイ同様に笹本玲奈さんが主演の「回転木馬」も古典ですが、「回転木馬」が古めかしさゆえにわざわざ上演する意味が薄く見えたのに対すれば、同じ古典とはいえミーマイには違った香りを感じます。

ミーマイのサリー役は東宝版は前回2006年から笹本玲奈さんですが、本人も言っているとおり「自分が死ぬ」役を多くやっている彼女(とはいえ、エポ、キム、マリーだけですから彼女の役の中では実はそっちが少数派です。要は井上さんと組んで死なないのがこのサリー役だけ)ですが、色んな意味で彼女の良さを潰しているかのような役よりも、「地でできる」というこの役は見ていて嬉しくなります。

見かけよりずっと内面に溜めてしまう性格らしい彼女にとって、溜まった精神的ダメージを、気の合う仲間を引き込んで癒しているように見えます。

とはいえ、そんな大得意のサリー役にあって、この日は今まで見たこともないほどの不調。何とかこなしてはいるものの、明るさの中にちょっとだけ見えた翳りが心配になります。

そんな心配は伝染するものなのか、1幕最後、井上芳雄君演じるビル(ウィリアム)のヘアフォード伯爵としてのお披露目パーティーに先頭切って乱入するサリーが・・・

マジゴケしました(笑)

いやぁ、それはまるでコントであるかのような、劇場内があっけにとられた瞬間でした。

その後ランベスの仲間に「私こけちゃったよぉー」って言ってて上手くごまかしてましたが、そこはそれ、玲奈いじりにかけては右に出る者はいない腹黒王子、そのままにするはずもなく。

2幕、書斎でのシーン。サリーがビルに別れを告げるために、わざとお馬鹿な振りをするシーン。

「おまえ、わざと馬鹿なふりして呆れられようとしてるだろ。
昨日のパーティーと同じ手だ。
転げながら出てきたじゃないか。」

(笑)

そうくるか腹黒王子。

ま、そんな小ネタも交えつつ、全編の台詞にちょこちょこと遊びが入っているのですが、逆さ言葉(言葉逆に言う)はあんまり面白くないなぁ。客席もあんまり湧いてなかったし(というか日曜マチネ、正直に言って全体的にノリが今ひとつ)。

キャスト別の完成度で言えば、2006年版より同じキャストである皆様を含め、上がっているように思えます。

●ビル役/井上芳雄さん
前回に比べて遥かに余裕を感じます。ネタが受けないなら強引にでも押したりするシーンもあったりで、変幻自在になった感があります。

公式パンフレットで、宝塚版初演のビルだった剣幸さんと、演出家の山田和也さんと3人の対談がでていましたが、剣さんの言われた「受けるか受けないかはビルにとっては問題じゃない、サリーが好きという軸さえぶれなきゃ、あとは自由でいい」という話をされていて、なるほど経験者の言葉は違うもんだ、と色々なことに納得したのでした。

●サリー役/笹本玲奈さん
3年間の時を経た一番の違いは、ラストシーンのドレス。
ドレスに着られていた感のあった2006年版とは全く違い、まさに堂々たる淑女として非の打ち所がなく存在していました。

2006年版は前半の下町娘・おきゃんさにメインが置かれていて、ドレスシーンがいきなりのように思えたけど、今回は最後のシーンが前提にあって、「ビルを思い続けている」ことに一貫性を持たせているように思えました。
そのせいもあってか、ジョン卿にそそのかされてからの迷いが、前よりずっと短かった。
ジャッキーへのドスとビルとのデュエットがまだまだ物足りない。
ハマり役だけにもっともっとベストな状態で聞きたい。
貴城さんが秋から姉になる(日生劇場「屋根の上のヴァイオリン弾き」)からって遠慮してないよね?

タップが得意な彼女ですが、今回はご自分のblogや月ミュのインタビューやらで、「足腰に来てます」と暴露してます。うーむ女優イメージを気にしない人だ(笑)。まだ20歳と1453日なのにねぇ(爆)。

誕生日(6月15日)が帝劇休館日となる月曜日に当たったのは不運でしたね。
だからって手当たり次第インタビューで文句言わないの!(笑)

●ジャッキー役/貴城けいさん
東宝版でも宝塚指定枠のこの役、前回の純名りささんに変わり、今回は東宝初登場の貴城さん。
誘惑シーンが妙に色っぽいと評判ですが、そこにのっかり、サリーをいらっとさせるあたり、今回の井上ビルはちょっと遊び人です(笑)。
2幕最初の「凄いアイツがやってきた」は貴城さん版の方がいいかな。
理由が言葉にはしにくいけれど、このシーンに限らず、ジェラルド役の本間さんは今回の方がやりやすそうに見えます。

●ジョン卿役/草刈正雄さん
ジョン卿は前回までの村井国夫さんに変わって草刈さん。個人的には村井さんは苦手な役者さんだったので、草刈さんに変わって実は何気に嬉しい。

草刈さんを初めて拝見したのは高橋由美子さんが主演された時の「南くんの恋人」のちよみの父親役、その後去年のNHK大河「篤姫」の堀田老中役、で今回。つまり、舞台・ミュージカル作品は初。

演出家氏がおっしゃった「脱力の見本」という表現が草刈さんの魅力そのもの。
村井ジョンよりずっとあくがなくなって飄々とした感じは、見る前に想像した通りで、思った通りで嬉しかったです。

他キャストも皆本領発揮で、涼風さんもこの役はすごくいいし、惜しむらくは全体的に音が軽いというか、ステージから客席に圧倒的なエネルギーとして送られてこないのがもったいない。
その辺りは、1階席で見ると、また違った印象を受けるのかもしれません。

何はともあれ、肩の力を入れる必要さえ全く感じない作品、6月は通います(爆)。

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『Live@クリエ~由美子ライブ』(1)

今日は究極まで個人的な趣味に走ります。

シアタークリエの「この森で、天使はバスを降りた」の千秋楽を見た翌日、その舞台で好演されていた土居裕子さんのコンサートがシアタークリエで行われることを知り。平日とはいえ、あの土居さんの素晴らしい歌声に癒されに行きたいなー、と思っていたのはつい今週の月曜日。

土居裕子さんの出演は、7月31日(金)です。

シアタークリエでコンサートかぁ、羨ましいなぁ。

とか思っていたら、昨日、天と地がひっくり返るようなびっくり出来事がありました。

土居さんのコンサートは「Live@クリエ」のうちの1日なのですが、その週の日曜日、7月26日に同じくシアタークリエでコンサートをされるのが、高橋由美子さんなのだそうです。→公式ページ

昨日、「EVIL DEAD THE MUSICAL」の番宣でテレビ出演された際に、ご本人の口から話がされたのですが、何とアイドル時代の曲で構成する10年ぶりのコンサートなのだそうで。

私が高橋由美子さんを初めて見たのは、1990年4月18日の真夜中。
20年近くたった今でも覚えています(←我ながらすげぇ)。

当時、TBSテレビで放送されていた「東京イエローページ」という番組でした。
この番組は進行役が竹中直人さんで、基本は深夜のバラエティ番組という趣の番組だったのですが、当時は数少なくなった、アイドルの曲を合間にはさむと言う構成でした。(日テレ系の「スーパージョッキー」とか、テレ朝系の「歌謡びんびん天国」と似たような感じでした。)

この日、たまたま見ていた時に流れたのが高橋由美子さんのデビュー曲「Step By Step」(日テレ系「魔神英雄伝ワタル2」オープニングテーマ)でした。 ▲上記2つは動画注意

私は高橋さんと同じ年月生まれですので、当時16歳ということになりますが、「アイドル冬の時代」というご時世の中でも、それなりにアイドルソングは聞いておりまして、たいがいのデビューアイドルは名前と顔が一致していたはずなのですが、なぜだか由美子さんは当時ノーマークで。

後から聞いたことですが、由美子さんは当初レコード会社の担当セクションはアイドル部門ではなく、アニメ部門で、アイドルとして大々的に売り出されるようなことはありませんでした。当初は、「ワタル」主題歌の2曲だけで終わる予定だった、いわゆる「アニソン歌手」だったのでした。

それ故、アイドル雑誌ではほとんど採り上げられず目にも止まっていなかったのですが、この日のテレビ放送で魂を抜かれたと申しますか(爆)、あっけにとられてしまったのです。
今から思い返すと、たどたどしい歌にぎこちない振り、いかにもデビューしたてのアイドル歌手そのものだったのですが、ぴんと来るものがあったのです。

「なぜ私が元気なのか?それはユンケルを飲んでいるからです」とテロップにコメント(▲上動画参照)した由美子さんのただもんじゃなさも、仲々なインパクトだったのですが(笑)。

その後、ワタルの主題歌は予想以上に売れてレコード会社も方針転換。
3曲目の「笑顔の魔法」からアイドル部門に移管となり、フジテレビ系ドラマ「お願いダーリン」のスタッフが作ったキャッチフレーズ「20世紀最後のアイドル」というコピーは、2009年になってさえ未だにネタにされる秀逸さで、その時々同じ年代を過ごしてきた私としては、何もかもが歴史で、何もかもが人生なのですね。

その彼女がアイドルの看板をあえて降ろす前に、レコード会社との契約が切れたのは1999年。まさに20世紀の終わりとともにアイドルとしての活動は休止状態となり、その後舞台女優へと転身を図り、現在に至ることとなります。

彼女のアイドル時代の話は、テレビ番組とかでネタにされることはあれど、本人が積極的に話に関わろうとする姿勢は、少なくともここ数年ありませんでした。

ところが、今回のコンサートは完全にアイドル時代の曲での構成で、

『由美子ライブ  3,680日ぶりの、こんにちは。』

というタイトル。
365で割ると10になって余りがいくつか出るのですから(笑)、思えば遠くへ来たものです。

ご本人も、今回の企画をやるにあたってはそうとう逡巡されたようですが、それは20年来彼女を見てきた私から見ると、「アイドル時代(の活躍)にすがったり頼ったりするのを、本人が潔しとしなかった」んじゃないかなと思っていました。

けれども、そんな苦悩も乗り越えつつも、「見たいと思ってくれる人がいるなら、それに答えるのは運命だし宿命だと思う」と言ってくれた彼女の言葉は本当に嬉しくて。
背筋をぴんと伸ばして、「Step By Step」を歌っていた20年前の彼女と、そこは何も変わっていなかったんだと、改めて思いを馳せるほど嬉しくて。

従来の事務所はアイドル時代のことを積極的には表に出さず、女優への移行志向を前面に出していたわけですが、今年1月に東宝芸能に移籍して以後、それら過去へのこだわりは、少なくとも事務所としては見せていない感じではありました。

今回、移籍したこともあって自社製作でのライブ、しかも場所は準自社劇場にあたるシアタークリエ。
移籍のご祝儀とも思えるような今回の企画。

ここのところ、彼女がナイーブになっていたのがまさかアイドル時代の曲を歌うゆえだったとはというのは、色々な意味で驚きでした。
それなりに考え方は理解していたはずだったんですけどね。

何はともあれ、大きな楽しみが増えました。

●2009.6.7(Sun.)追記
この日のライブのチラシを求めて日比谷を回ってみました。

会場となるシアタークリエは次の公演が9日からなので休館中。そもそも劇場外にチラシを置くスペースがなく、隣の日比谷シャンテも同様に公演案内しか貼り出されないために望み薄。それこそ劇場窓口でもらうしかなさそう。

「ミー&マイガール」公演中の帝国劇場は、7月31日の土居裕子さんの方のチラシはあるのですが(1F表玄関1箇所、中央1箇所、奧1箇所、2F奧1箇所の合計4箇所)、由美子さんの方のチラシはありません。
それが判ったときに何となく合点がいきまして。

今回はシアタークリエを使うは使うものの、舞台方面の集客はあてにしていないというか、あてにしなくても大丈夫という読みなのですね。
需要予測とか宣伝ということに関して東宝さんは今までの経験上、かなり心配な面があるので、本当にそれで大丈夫なのかなぁ、と実はちょっと不安だったりします。

今のところ各プレイガイドにも載ってないから、多分先行はなさそうだなぁ。

※公演決定が遅かったのでまだ間に合っていないだけという説もあります。
それなら由美子さんは最後まで悩んだんだなぁ。

●2009.6.7(Sun.)さらに追記
7月28日に更に公演追加。
東宝芸能所属の戸井勝海さん、辛島千恵さん、石井一彰さん。
うーん、自家製ライブ、渋い手ですねぇ。

ところで、シアタークリエは7月25日まで前の公演をやっていて、
7月26日が高橋由美子さん。セットはどうやって組むのだろうとちと心配。

●2009.6.14(Sun.)さらにさらに追記
シアタークリエは変わらずチラシを置いていませんが、帝国劇場には置かれました。
1F中央部の特等席が高橋由美子さんと、7/27の藤岡藤巻さん。
1F奧が戸井勝海さん、辛島千恵さん、石井一彰さんの回と、土居裕子さんの回。

2F売店前の特等席が高橋由美子さんと、7/27の藤岡藤巻さん。
2Fのヴィジョン前が戸井勝海さん、辛島千恵さん、石井一彰さんの回と、土居裕子さんの回。

1Fの表玄関、B2Fの地下鉄出口にないのは残念ですが、無難な線ですね。
辛島さんの回はミュージカル音楽フューチャーだから、この回のチラシの捌けが目立ちました。
この回も行きたいなぁ。

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『この森で、天使はバスを降りた』(2)

2009.5.31(Sun.) 12:00~14:55
日比谷シアタークリエ 10列上手側

千秋楽です。

先週の観劇の感激覚めやらず、前楽にするか楽にするか迷った末、せっかくだからと楽を選んで日比谷へ。

舞台が終わったこともあり気にせず、またもやネタバレです。

●デメリットとメリット
住む人が誇りを失ってしまったギリアドの街、
そのギリアドに救いを求めてやってきたパーシー。

パーシーと、ただ一人パーシーをすぐ受け入れたシェルビーのデュエットで歌われる台詞にあるのですが、

「商売敵のいない街よ だってどんな店も一つづつだけ」

という歌詞を聞いたときに、「おおっ」とびっくりしたのですね。

全国あまたにあるシャッター商店街じゃないですが、住んでいる人はついついその目の前にある風景が平凡で、つまらないと思いがちなもの。無価値だと思い込んでいるけれど、実はそれはとてつもない贅沢なのかもしれない、と思わされます。

何というポジティブシンキングというか、「どんな店も一つづつしかないからつまらない」と思うか、「商売敵がいないからいがみ合う必要がない」と思うかで、確かに気持ちの前向きさがまるで違うわけで。


この作品の根底に流れる「優しさ」は「人を敵視しない」ところにあるんだと思うんですね。確かに最初はパーシーのことをシェルビー以外は受け入れないけれど、ケイレブ以外はパーシーを敵視してるわけではなくて。

パーシーの人物像が最初こそぶっきらぼうだけど、素直さや真摯さが見えていくことで感情移入させるようになっているから、ケイレブだけが浮いて見えてしまうのでしょう。

普通、男性であれば過去に縛られたケイレブに共感する部分が出てきて不思議はないのですが、2回見た2回とも、ケイレブへの共感はあまり感じなくて申し訳ないぐらい。


もう一つ面白いと思った歌詞が、藤岡正明さん演じるジョーが大塚ちひろさん演じるパーシーとデュエットする曲の中で歌う、

「なんにもないけど、全てがある」

という台詞も実に味があります。

言葉通りに捉えると、こんな短い言葉に矛盾だらけですが(笑)、
この作品にはそんな無茶台詞を無理なく納得させられる空気があります。

「なんにもないけど、全てがある」、そうだよな、と思ってしまう何かが。

都会は物に溢れているけど、心は何もない。
田舎は物がないけど、心を満たすものはそこら中にある。

と感じてみるとなるほど深いというか、東京のど真ん中・日比谷でこの作品が上演される意味が分かるような気がします。変な言い方ですが、地方でこれやるとある意味説教くさくなるというか、上から目線になる気がします。

●価値観人それぞれ
ギリアドに魅力を感じたパーシーと、住んでいるが故にギリアドに魅力を感じていなかった住人たち。

その違いは「価値観の違い」でもあるわけですが、そのあたりで印象的なシーンが、食堂の裏の森、親父は譲ってくれるって言うけど一文の価値もない、とジョーがパーシーにこぼすシーン。(「ギリアドの森」)

パーシーはこう言うのですね。

「もっと価値のないものを私はたくさん見てきた。
この森は素晴らしい森よ」

この段階で「刑務所を出た女性」以外の過去は見せていないパーシーですが、”隠された過去がある女性”と思えるがゆえに「もっと価値のないもの」という表現が実に味わい深いです。何というか無限の説得力。

2幕でパーシーが自分の過去について語りますが、そこで振り返ってこのときの台詞「価値のないもの」を思い返すと、「パーシーは凄い」と思ってしまいます。
義理の父に関係を強要され、流産させられた自分をかばってくれなかった母親。
パーシーにとって信じられたものは、鉱山で働きタールまみれだったことしか覚えていないとしても、最初の父親だけだったのかもしれません。

そんな「人を信じられない少女」が自分を取り戻そうとしてやってきた街で、不器用ながらも心を開いていく様が、意外なほどに力強くて。
心に傷を持っているのに、率先してその傷を見せていく様は、ハンナの傷も癒していって。
1幕では手を掴まれただけで払いのけていたパーシー。実は別のシーンでハンナも手を払いのけていたので、案外にこの2人は似たもの同士なのかもしれません。

2幕、パーシーの荒療治(ハンナにイーライを会わせる)の後に、ハンナがパーシーに「クズなんて言うんじゃなかった。すまなかったね」と疲れたようにつぶやく姿と、パーシーがハンナに「私こそ、ごめんなさい。」と素直に謝る姿が、とても愛おしくて。

イーライはベトナム戦争に志願兵として行きながら行方不明。
ですがハンナだけはイーライが逃亡したことを知っていた。
夜に置いておくパンは、イーライのためのもの。
イーライとの最後の絆であると信じ込んでいた。

イーライを迎えてあげられないハンナを説得するパーシー。
でも説得するという感じよりはむしろ、言い聞かせている感じ。

「自分の子供を失うつらさを私は知ってる。」
「知ってるの。」

自分の子供、イーライを迎えたいとは素直になれないハンナに、自らの経験を隠しながらも毅然とした言葉で言うパーシーは、とてもとても「お嬢さん」なんてもんじゃないぐらい強い女性だった。

そんなパーシーも自分の過去を語るときは弱々しくて。それを支えられるシェルビーはもっと凄い。シェルビーの「あなたの納得することばかりやるのはもう嫌なの」って言葉も印象的。元々人間としてまっすぐだったシェルビーが、パーシーの存在で、背中もまっすぐになったように思えて、そんな女性同士の友情がとても頼もしかった。

この言い方がいいかどうか分からないのですが、自分が男だからか、女性同士の友情とか敵対とか、舞台で見るととても興味深いものがあります。何でか分からないんですけどね。


●そんなこんなでカーテンコール
ほぼ満席の客席から送られる拍手の中、出演者陣が登場します。
言葉にしにくい話ですが、拍手の厚みって作品の出来によって随分違うのですね。
お決まりのような拍手とは全く違う拍手をできる場にいられるのは、とても嬉しいです。
大塚ちひろさんの仕切り(彼女が仕切りをやる日が来るとは実に感慨深いものがあります)で、各出演者からの挨拶。

■草野徹さん(訪問者役/イーライ役)
舞台中一声も発さない役なのですが、

喋りました(笑)

会場内&舞台上から笑いと拍手が起こります。

「初めてのミュージカルでしたけどミュージカルが好きになりました。ありがとうございました。」

何カ所で言及されてましたが、山田まりあさんの旦那さんなのですね。

■宮川浩さん(ケイレブ役)
「作品中では言えなかったことを言います。(シェルビー、)
ごめんね。」

満場の拍手。シェルビーやパーシーが感情移入の対象なだけに損な役回りになってしまった感じのある役だった気がしますが、プレッシャーだったろうなぁと。
シェルビーに面と向かって謝ることができたことで、ケイレブを演じた時に感じられていた気持ちの澱みのようなものが、宮川さん自身も押し出すことができたように思えました。役者さんって本当に精神的に大変な職業だなと改めて思います。お疲れ様でした。

■土居裕子さん(シェルビー役)
「今まで色んな素敵な作品に出会わせていただきましたが、この作品に1ヶ月関われたことはかけがえのない経験でした。ありがとうございました。」

涙ぐんだ土居さんの横から、宮川さんがハンカチを差し出して涙を拭くように促すと、客席からも大拍手が起こります。

舞台上では幸福になった時が描かれなかった夫婦ですが、事前イベント「表参道で天使は電車(バス?)を降りた」(公式レポート)のおしどり夫婦ぶりが、舞台終了後にまた戻ってきたような感じでした。

■剣幸さん(ハンナ役)
「自分の老後が垣間見れました(会場内大爆笑)」

「スピットファイヤー食堂は今日でガラガラ閉店ですけど、またどこかで開店できることを願っています。」

剣さんが演じたハンナ役、実は当初は大浦みずきさんの予定だったんですよね。
かなり早い時期の交代だったために、最初からこの役にあてられたのごとくだったのは幸いでした。このシアタークリエで6月上演となる作品「ゼブラ」で次女役・檀れいさんが降板したのはちょうどこの作品の千秋楽(5月31日)ですから大変でしょう・・・

剣さんがちょっと涙ぐんだときに、隣の藤岡さんが差し出したものはハンカチではなく・・・

拳銃でした(大笑)

何やってんの藤岡さん(笑)

■藤岡正明さん(ジョー役)
「芝居がダメダメで迷惑をおかけしました。「ありがとう」というよりむしろ「すいませんでした」と申し上げたいです」

クリス(サイゴン)、マリウス(レミゼ)とミュージカル続きの藤岡さんですが、この作品、ミュージカルとはいえストレートプレイ歌付のようなものですから、不慣れな感じはあったかも。
ただ、5月半ばに見たときよりずっと千秋楽の時の彼は自然に見えました。
ミュージカルの時「押し」が目立ちがちで、たとえばサイゴンの時は新妻キムと組むと「キムをいかに歌でねじ伏せるか」に腐心してるような感じ(まぁ相手が新妻さんだから絶対に無理という(爆))だったから、この作品を通じて何かが変わればいいなぁ。

「(パーシーに)罵倒される役は初めてだったので、
Mっ気に目覚めそうです(笑)」

■田中利花さん(エフィ役)
「お客さまが喜んでいただけたことがなにより喜びです」

道化役というか、賑やかし役であったわけですが、この作品をラフに見せていた最大の功労者でもあります。

”悪意はないけど、話題に飢えてる”って感じはものすごくぴったりでした。

ちなみに「スピットファイヤー食堂は今日ガラガラ閉店ですと剣さんがおっしゃいましたが、実はスピットファイヤー食堂の支店が世田谷にあって、今も開店しています」とおっしゃっていましたが、あれは何のことなのか実はわかりませんでした。再演決まってるとは思えないしなぁ。

世田谷だと砧の東宝撮影所にセット組んだとかならわかるんですが(サイゴンはセットが大きすぎてあそこで稽古して解体して帝劇に持ち込みます)。

■大塚ちひろさん(パーシー役)
「1ヶ月間、キャスト・スタッフ・お客さまに支えていただいた。そして1ヶ月間パーシーにいつも勇気をもらった。前向きに生きるメッセージが伝わったら嬉しい。」

とか言ってるうちになんだか自分が何言ってるのがわからないぐらいgdgdになっていくちひろ嬢。自分も気づいたらしく「何かわけわかんなくなってきちゃってごめんなさい(笑)」

「今までと違って男っぽい、罵倒する役で、
Sっ気に目覚めそうです(爆笑)」

というわけで上手く藤岡さんのネタも拾ってまとめました。


この挨拶の前にいつものカーテンコールスペシャル「一番近いパラダイス」があり、この挨拶の後更に続く拍手の中もう一度スペシャルで追加。その上で拍手が続くものですから結局カーテンコールは4回か5回。

千秋楽で久しぶりにアンケートを書いて「CD頼みますよぉ」とか書いて地上に出ると・・・とんでもないゲリラ豪雨。
会場内に入る前にぽつぽつ来ていたので覚悟はしていたけどこれまでとは・・・

エレベーターガールさんに一声掛けて地下2階へ戻り、地下通路でつながった日比谷シャンテへ。店内案内で雑貨屋さんを探して2階に上がり、女性ものではありますが傘を買ってなんとか脱出。ふう。

というわけで2回目の観劇が終わったわけですが、かなり早い段階からカーテンコール動画が出ていて興味がわいていたのに、得チケ待ちにしていたのはもったいなかったなぁと改めて後悔。キャスト2人の法則(2人以上好きな役者さんが出てれば当たる法則)にもきっちり合致していた(大塚ちひろ嬢と土居裕子さん)のに、動くの早ければあと1回はみれたなぁと残念(前半は株主優待券での引換チケットがたくさん出ていたのでなおさら)。

再演の時は、もう少しチケットが安ければリピートするのになぁ。

ぜひぜひこのままのキャストで再演希望。
大塚さんの当たり役、眠らせるつもりはないですよね、東宝さん。

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