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『Live@クリエ~由美子ライブ』(1)

今日は究極まで個人的な趣味に走ります。

シアタークリエの「この森で、天使はバスを降りた」の千秋楽を見た翌日、その舞台で好演されていた土居裕子さんのコンサートがシアタークリエで行われることを知り。平日とはいえ、あの土居さんの素晴らしい歌声に癒されに行きたいなー、と思っていたのはつい今週の月曜日。

土居裕子さんの出演は、7月31日(金)です。

シアタークリエでコンサートかぁ、羨ましいなぁ。

とか思っていたら、昨日、天と地がひっくり返るようなびっくり出来事がありました。

土居さんのコンサートは「Live@クリエ」のうちの1日なのですが、その週の日曜日、7月26日に同じくシアタークリエでコンサートをされるのが、高橋由美子さんなのだそうです。→公式ページ

昨日、「EVIL DEAD THE MUSICAL」の番宣でテレビ出演された際に、ご本人の口から話がされたのですが、何とアイドル時代の曲で構成する10年ぶりのコンサートなのだそうで。

私が高橋由美子さんを初めて見たのは、1990年4月18日の真夜中。
20年近くたった今でも覚えています(←我ながらすげぇ)。

当時、TBSテレビで放送されていた「東京イエローページ」という番組でした。
この番組は進行役が竹中直人さんで、基本は深夜のバラエティ番組という趣の番組だったのですが、当時は数少なくなった、アイドルの曲を合間にはさむと言う構成でした。(日テレ系の「スーパージョッキー」とか、テレ朝系の「歌謡びんびん天国」と似たような感じでした。)

この日、たまたま見ていた時に流れたのが高橋由美子さんのデビュー曲「Step By Step」(日テレ系「魔神英雄伝ワタル2」オープニングテーマ)でした。 ▲上記2つは動画注意

私は高橋さんと同じ年月生まれですので、当時16歳ということになりますが、「アイドル冬の時代」というご時世の中でも、それなりにアイドルソングは聞いておりまして、たいがいのデビューアイドルは名前と顔が一致していたはずなのですが、なぜだか由美子さんは当時ノーマークで。

後から聞いたことですが、由美子さんは当初レコード会社の担当セクションはアイドル部門ではなく、アニメ部門で、アイドルとして大々的に売り出されるようなことはありませんでした。当初は、「ワタル」主題歌の2曲だけで終わる予定だった、いわゆる「アニソン歌手」だったのでした。

それ故、アイドル雑誌ではほとんど採り上げられず目にも止まっていなかったのですが、この日のテレビ放送で魂を抜かれたと申しますか(爆)、あっけにとられてしまったのです。
今から思い返すと、たどたどしい歌にぎこちない振り、いかにもデビューしたてのアイドル歌手そのものだったのですが、ぴんと来るものがあったのです。

「なぜ私が元気なのか?それはユンケルを飲んでいるからです」とテロップにコメント(▲上動画参照)した由美子さんのただもんじゃなさも、仲々なインパクトだったのですが(笑)。

その後、ワタルの主題歌は予想以上に売れてレコード会社も方針転換。
3曲目の「笑顔の魔法」からアイドル部門に移管となり、フジテレビ系ドラマ「お願いダーリン」のスタッフが作ったキャッチフレーズ「20世紀最後のアイドル」というコピーは、2009年になってさえ未だにネタにされる秀逸さで、その時々同じ年代を過ごしてきた私としては、何もかもが歴史で、何もかもが人生なのですね。

その彼女がアイドルの看板をあえて降ろす前に、レコード会社との契約が切れたのは1999年。まさに20世紀の終わりとともにアイドルとしての活動は休止状態となり、その後舞台女優へと転身を図り、現在に至ることとなります。

彼女のアイドル時代の話は、テレビ番組とかでネタにされることはあれど、本人が積極的に話に関わろうとする姿勢は、少なくともここ数年ありませんでした。

ところが、今回のコンサートは完全にアイドル時代の曲での構成で、

『由美子ライブ  3,680日ぶりの、こんにちは。』

というタイトル。
365で割ると10になって余りがいくつか出るのですから(笑)、思えば遠くへ来たものです。

ご本人も、今回の企画をやるにあたってはそうとう逡巡されたようですが、それは20年来彼女を見てきた私から見ると、「アイドル時代(の活躍)にすがったり頼ったりするのを、本人が潔しとしなかった」んじゃないかなと思っていました。

けれども、そんな苦悩も乗り越えつつも、「見たいと思ってくれる人がいるなら、それに答えるのは運命だし宿命だと思う」と言ってくれた彼女の言葉は本当に嬉しくて。
背筋をぴんと伸ばして、「Step By Step」を歌っていた20年前の彼女と、そこは何も変わっていなかったんだと、改めて思いを馳せるほど嬉しくて。

従来の事務所はアイドル時代のことを積極的には表に出さず、女優への移行志向を前面に出していたわけですが、今年1月に東宝芸能に移籍して以後、それら過去へのこだわりは、少なくとも事務所としては見せていない感じではありました。

今回、移籍したこともあって自社製作でのライブ、しかも場所は準自社劇場にあたるシアタークリエ。
移籍のご祝儀とも思えるような今回の企画。

ここのところ、彼女がナイーブになっていたのがまさかアイドル時代の曲を歌うゆえだったとはというのは、色々な意味で驚きでした。
それなりに考え方は理解していたはずだったんですけどね。

何はともあれ、大きな楽しみが増えました。

●2009.6.7(Sun.)追記
この日のライブのチラシを求めて日比谷を回ってみました。

会場となるシアタークリエは次の公演が9日からなので休館中。そもそも劇場外にチラシを置くスペースがなく、隣の日比谷シャンテも同様に公演案内しか貼り出されないために望み薄。それこそ劇場窓口でもらうしかなさそう。

「ミー&マイガール」公演中の帝国劇場は、7月31日の土居裕子さんの方のチラシはあるのですが(1F表玄関1箇所、中央1箇所、奧1箇所、2F奧1箇所の合計4箇所)、由美子さんの方のチラシはありません。
それが判ったときに何となく合点がいきまして。

今回はシアタークリエを使うは使うものの、舞台方面の集客はあてにしていないというか、あてにしなくても大丈夫という読みなのですね。
需要予測とか宣伝ということに関して東宝さんは今までの経験上、かなり心配な面があるので、本当にそれで大丈夫なのかなぁ、と実はちょっと不安だったりします。

今のところ各プレイガイドにも載ってないから、多分先行はなさそうだなぁ。

※公演決定が遅かったのでまだ間に合っていないだけという説もあります。
それなら由美子さんは最後まで悩んだんだなぁ。

●2009.6.7(Sun.)さらに追記
7月28日に更に公演追加。
東宝芸能所属の戸井勝海さん、辛島千恵さん、石井一彰さん。
うーん、自家製ライブ、渋い手ですねぇ。

ところで、シアタークリエは7月25日まで前の公演をやっていて、
7月26日が高橋由美子さん。セットはどうやって組むのだろうとちと心配。

●2009.6.14(Sun.)さらにさらに追記
シアタークリエは変わらずチラシを置いていませんが、帝国劇場には置かれました。
1F中央部の特等席が高橋由美子さんと、7/27の藤岡藤巻さん。
1F奧が戸井勝海さん、辛島千恵さん、石井一彰さんの回と、土居裕子さんの回。

2F売店前の特等席が高橋由美子さんと、7/27の藤岡藤巻さん。
2Fのヴィジョン前が戸井勝海さん、辛島千恵さん、石井一彰さんの回と、土居裕子さんの回。

1Fの表玄関、B2Fの地下鉄出口にないのは残念ですが、無難な線ですね。
辛島さんの回はミュージカル音楽フューチャーだから、この回のチラシの捌けが目立ちました。
この回も行きたいなぁ。

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コメント

ひろきさん
色々心配しましたが
ライブを見られるという
すごいニュース。
うれしいですね。だけどチケット
取れるかしら?競争率高そうですね。
スタンディングで、ライブは見るんですよね。疲れちゃうけど しっかり頑張って
見ますよ。

投稿: てるてる | 2009/06/04 19:26

てるてるさん、こんばんわ。

色々あったわけですが、朝の来ない夜はないといいますか、夜が深いほど朝の光が眩しいとか、そんな感じでした。

移籍のご祝儀なのか、英泉で営業に頑張ったご褒美なのか、はたまた集客力を確認するための機会なのか、多分そのどれも少しずつ当たっているのでしょうが、何はともあれ楽しみです。

クリエはスタンディングライブやった人は多分今までいないわけですが・・・あらゆる意味で予想が付かないことになりそうです。

投稿: ひろき | 2009/06/05 01:34

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