« 2008年11月 | トップページ | 2009年1月 »

2008年12月

2008年もお別れ

 2008年もあとわずか。
 恒例の大晦日、1年振り返り企画です。
 いつもながらのことでございますが、1年間ご覧いただき厚く御礼申し上げます。

●アクセス数から見た2008年
 当ブログ開設(2005年)以来のアクセス数を見ると、2008年は上から2番目のアクセス数でした。
  2008年(平成20年) 32,944回
  2007年(平成19年) 21,640回
  2006年(平成18年) 30,996回
  2005年(平成17年) 66,481回

 日別アクセス数の上位10傑をイベントとともに挙げてみますと、以下の通りとなります。
  1位 472回 12月24日(水) 笹本玲奈『jewel』up3日後
  2位 356回  9月28日(日) 『篤姫』(4)up日
  3位 310回 12月 8日(月) 『篤姫』(10)up日
  4位 308回  5月11日(日) 『ルドルフ』(1)up日
  5位 274回  7月 1日(火) 『SHIROH』を語る(34)
                   、『篤姫』(3)up翌日
  6位 270回 11月 4日(火) 『喧嘩農家』(1)up翌々日
  7位 261回  6月30日(月) 『SHIROH』を語る(34)
                   、『篤姫』(3)up日
  8位 258回  5月27日(火) 『ミス・サイゴン』(1)up日
  9位 246回  8月 4日(月) 『水戸黄門まつり』up日
  10位 243回 12月22日(月) 笹本玲奈『jewel』up翌日

 1位となった12月24日は、笹本玲奈さんのファンサイト
「れなまにあ」さんで当blogをご紹介いただいたお陰です。

 上位には篤姫がちらほら顔を出していますが、毎回感想を書くほど熱心になれなかったのは、唐橋殿があまり語りやすいキャラではなかったことに他なりません。なんか脚本的にはどうでも良いキャラで確立しちゃってましたからね・・・。

 ある意味ずいぶんばらけたベスト10で、検索で入ってきた方はあまりの話題の複雑さに困っちゃったかもしれませんね。閲覧された方の75%~85%(月により変動があります)は、1ページのみの検索というデータがあり、さもありなんです。

 ちなみに当ブログには189の頁がありますが、(当頁up時点)その時点のすべての頁をご覧になった方が、今年2人だけいらっしゃいます。ありがたいことです。

 こちらは、訪問者数ランキング10傑。

  1位 188名  9月28日(日) 『篤姫』(4)up日
  2位 167名  7月22日(火) 『ミス・サイゴン』(2)up日
  3位 151名 12月 8日(月) 『篤姫』(10)up日
  4位 150名  8月18日(月) 
  5位 142名  3月23日(日) 『いのちのいろえんぴつ』up日
  6位 141名 12月 7日(日) 
  7位 140名  6月30日(月) 『SHIROH』を語る(34)
                   /『篤姫』(3)up日
  8位 139名  6月 9日(月) 『ミー&マイガール』(4)up日
  9位 136名 11月17日(月) 『篤姫』(8)up日
  10位 135名  8月 4日(月) 水戸黄門まつりup日

 アクセス数とは少しずれがある結果です。
 テレビの場合はアクセス数よりも訪問者数がはねあがる傾向があり、ある意味観劇だと層がクローズしているのに比べると、「誰でも見られる」だけに、広い層がアクセスされるのではと思います。

●検索キーワードから見た2008年
  1位 2,501回 篤姫
  2位 1,323回 重野(篤姫)
  3位 1,300回 高橋由美子
  4位  990回 唐橋(篤姫)
  5位  764回 ミス・サイゴン
  6位  702回 大奥
  7位  274回 未来講師めぐる
  8位  255回 いのちのいろえんぴつ
  8位  255回 新妻聖子
  10位  224回 ちょっとしたひとり言

 上位10位のうち、篤姫関係で実に5つ。(1~4位、6位)

 12月29日、篤姫総集編終了翌日に、「重野」が「高橋由美子」さんを追い抜いたのは色々な意味で象徴的でした(苦笑)。

 当Blogでも重野と唐橋は基本的にセットで話題を出してましたが、それでいて3割以上の差がつくのですから、役柄的には重野がいい役になったことを痛感します。
 人名では重野を演じた「中嶋朋子」さんが61回(総合38位、人名8位)だったのは、「役者より役で注目された」という意味で、象徴的でありました。

 それからすると、篤姫役の宮崎あおいさんが人名ではほとんど検索されなかったのも印象的です(38回、総合67位、人名14位)。まさに役として生きた「篤姫」だったのでしょう。

 その辺の結果については色々と言いたいことはあるのですが、すべては再び由美子さんが大河に出る時のために取っておくことにします。プロならば、出た結果がすべて。本人が何も語らないのが、それこそ全てなのだ、と思うことにします。

 人名で挙げてみるとこんな感じ。
  3位 1,300回 高橋由美子
  9位  254回 新妻聖子
  16位  179回 井上芳雄
  17位  158回 笹本玲奈
  20位  134回 ソニン

 由美子さんを除き、4人とも2008サイゴン組であることが共通しています。
 そりゃ由美子さんも2004サイゴン組ではありますが。

●観劇数から見た2008年
 舞台(映画上映舞台を含む)は、21作品46回で、回数・作品数ともにここ4年間で最多です。自分自身、さほど多くの舞台を見ている認識はないのですが、月2作品4回平均見ているのが「多い」と思わないということは、感覚的に麻痺しているのかもしれません。

 ○作品別、複数回見たもの。
 12回 ミス・サイゴン
  5回 ルドルフ ザ・ラスト・キス
  4回 空中ブランコ
  4回 星屑の街~新宿歌舞伎町編
  3回 喧嘩農家
  3回 ウェディング・シンガー
  2回 君の心臓の鼓動が聞こえる場所
  2回 笹本玲奈 jewel
  2回 水平線の歩き方
  2回 嵐になるまで待って(うち1回はlivespire試写会)

 サイゴン、12回も見てたんですね(笑)。キャストが毎度変わるので意識せずに増やしてたということのようです。ルドルフもチケットはもっと取ってた記憶が。多分3枚ぐらいはすっ飛ばしたなぁ、もったいない。

 ○劇場別、複数回通った劇場
 16回 帝国劇場
  4回 新宿コマ劇場
  4回 サンシャイン劇場
  4回 東京芸術劇場
  3回 シアタートップス
  3回 日生劇場
  2回 パルコ劇場
  2回 シアターアプル
  2回 天王洲銀河劇場

 え、帝劇16回ですか(笑)。シアタークリエもサイゴンのイベント込みなら2回になります。そしてここに挙げている劇場の内、新宿所在の3劇場(コマ、トップス、アプル)は今年度内に姿を消します。寂しいものです。

 ○多く見たキャスト
 10回以上見たキャストの方は4人おりました。

  4位 10回 新妻聖子さん
  イベント(サイゴン渋谷、アルバム発売、NHK公録)を含みます。
  舞台としてはサイゴン、ガマ王子vsザリガニ魔人で2作品。

  3位 11回 笹本玲奈さん
  同じくイベント(サイゴン渋谷)での笹本&新妻キムを含みます。
  舞台としてはルドルフ、サイゴン、jewelで3作品。

  2位 12回 高橋由美子さん
  てっきり一番多いと思ってたので予想外。
  舞台としては星屑の街、空中ブランコ、喧嘩農家、
  それにゲキシネのSHIROHを加えて4作品。

 で、1番見たキャストは、13回なのですが、誰かというと。





  1位 13回 井上芳雄さん
  あーなるほど、と納得してしまうのですが、舞台作品として3
  作品、サイゴン、ルドルフ、WSといずれもツボに入ってしまった
  のが要因。

 でこの4人のいずれかが入った観劇回数は33回にもなり、全体の7割超を占めます。
 何という寡占率。

 ○私的ベスト3
  1位 『喧嘩農家』/シアタートップス、10~11月
    今年一年、高橋由美子ファンとしては不満が多く残る年
    ではありましたが、並程度の期待しかしていなかったこの
    芝居でかなりの部分が帳消しに。
    まだまだ彼女の女優としての可能性はあると改めて感じ
    させてもらえた芝居を1位に。

  2位 『jewel』/天王洲銀河劇場、12月
    笹本玲奈さんの10周年記念ショーは名実ともに10年間
    の集大成にふさわしいものになりました。
    得意のダンスを前面に押し出した構成は、玉野さんの
    上手さといい、ゲストのレベルの高さといい、十二分に
    満足がいくものでした。
    彼女は芝居では「ルドルフ」での成長も見逃せないの
    ですが、あえてこちらで。

  3位 『嵐になるまで待って』
   /サンシャイン劇場、8月
    3位は他作と散々迷いましたが、キャラメルボックス夏
    公演のこの作品に。
    主役立候補の渡邊安理さんの言葉に違わぬ魅力は
    素晴らしかったです。
    来年春にはLivespire(映画館上映)が決まっています
    が、既に試写で拝見した映像は舞台以上に迫力が
    凄まじかったので、このランクに。

 散々迷った次点の作品群はこんな感じです。
  『ガマ王子vsザリガニ魔人』/PARCO劇場、3~4月
  『水平線の歩き方』/シアターアプル、6月
  『ルドルフ ザ・ラストキス』/帝国劇場、5月

●来年の予定
 来年の観劇は、もう既に予定があるものだけで2桁近い気がしますが・・・

  3月 回転木馬/天王洲銀河劇場
  4月 淫乱斎英泉/東池袋・あうるすぽっと
  6月 ミー&マイ・ガール/帝国劇場
  7月 ダンス・オブ・ヴァンパイア/帝国劇場
  7月 スペリング・ビー/天王洲銀河劇場
  秋  骨唄/下北沢・本多劇場
 10月 屋根の上のヴァイオリン弾き/日生劇場
 10月 レ・ミゼラブル/帝国劇場
 12月 ライト・イン・ザ・ピアッツァ/ル・テアトル銀座

・・・挙げただけでなんだかずいぶん入ってるのは何故(謎)

 来年もこんな感じで変わらず参りたいと思います。
 引き続きのアクセスをお願いできればと存じます。
 1年間、ありがとうございました。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

『笹本玲奈 Jewel』

2008.12.20(Sat.) 17:00~18:40
2008.12.21(Sun.) 17:00~19:05
天王洲銀河劇場 3F席
(12/20は上手側ボックス席、12/21は3F席1列目)

(第1部)show time
1. Omigod,You Guys(リーガリー・ブロンド)
  (声:市村正親さん「元気な玲奈→オトナの玲奈」希望)
2. Big Spender(スウィート・チャリティ)
3. I Gotcha(Liza with a "Z")
4. Live Jazz
  (声:涼風真世さん「→かっこいいダンスの玲奈」希望)
5. ピアノとタップのインプロセッション
6. El Tango De Roxanne(ムーラン・ルージュ)
  (声:古田新太さん「→和物の玲奈」希望)
7. 夜桜お七
8. Coffee(in the Cardboard Cup)(70 girls 70)
9. The Grass is Always Greened(ウーマン・イン・ザ・イヤー)
(声:浦井健治さん「→お姫様の玲奈」希望)
10. XYZ
11. Beauty and the Beast(美女と野獣)
12. Magic Mirror(白雪姫)
  (声:市村正親さん「→男の子の玲奈」希望)
13. This Isn't Me(BIG)
  (声:涼風真世さん「→お姫様の玲奈」戻し)
14. Someday My Prince Will Come(白雪姫)
  (声:全員「→いつもの玲奈」希望)
15. ショー・ストッパーズ

16. バンド演奏

(第2部)song time
17. I'm Flying~ネバーランド~ウェンディ(ピーターパン)
18. 民衆の歌(レ・ミゼラブル)
19. オン・マイ・オウン(レ・ミゼラブル)
20. The Feeling(イーストウィックの魔女たち)
21. 愛する我が家をはなれて~屋根の上のヴァイオリン弾き
  ~サンライズ・サンセット(屋根の上のヴァイオリン弾き)
22. 命をあげよう(ミス・サイゴン)
23. 野に咲く花は(ベガーズ・オペラ)
24. ランベス・ウォーク~スマイル!スマイル!(ミー&マイガール)
25. 心の声(マリー・アントワネット)
26. All For Laura(ウーマン・イン・ホワイト)
27. 愛してる それだけ(ルドルフ ザ・ラスト・キス)
28. 愛したら(回転木馬)

29. Christmas Songs ~Jewel Special Ver.~
(21日夜のみ×2)

休憩なしの1時間40分ほぼノンストップ。
笹本玲奈さんのデビュー10周年記念ショー「笹本玲奈 10th Anniversary Show Jewel」に行ってきました。それも2回。

実はもっと行きたいぐらいだったのですが、とにかく予想外のチケット入手難で、千秋楽となった21日夜もその実、追加公演。取れた2回はいずれも3階席でしたが、その場にいられただけで満足といっていいぐらい、充実した公演でした。

ゲストは吉野圭吾さん、東山義久さん、斉藤直樹さん、Luke.C.さん、飯野めぐみさん、福田えりさん。

□第1部
1部はダンスを中心にしたショーでゲスト総出演入れ替わり立ち替わり。
印象に残った曲をつらつらと。
というかもろに「クラブセブン」そのものです。玉野さん演出だし。
玲奈ちゃん主演でC7作ってみました以外の何物でもないです、はい。

客層も明らかにそれ狙って来てるお姉さま方がいっぱい。

○夜桜お七
チンピラコンビ(斎藤さん、ルークさん)が町娘(福田えりさん)から金を巻き上げようとするが、姐さん(飯野めぐみさん)が助けに入る。
が、町娘が姐さんを「おばさん」と呼んでしまったがばかりに、姐さんがぶちぎれて(笑)・・・完全にC7テイスト全開です。

で助けに入るのは吉野さん演じる虚無僧(笑)

このインパクトが最強なせいか、千秋楽のカーテンコールで吉野さん、虚無僧の笛を吹く姿をしながら登場して会場内を爆笑の渦に巻き込む始末。

でこの虚無僧なんですが、弱いです。

いともた易く足を切られてしまいます。
千秋楽は足を切られた時の効果音が殺陣と合っていないオプション付(笑)

吉野さん「時間差で足を切られた」

いや、それ違うから(笑)

で虚無僧大ピンチのところに登場するは夜桜お七、当然おいしいとこ持って行くわけですから演じるは玲奈ちゃん。
玲奈ちゃんが和服を着ている姿は、舞台では初公開。

殺陣もやったことがないはずですが、結構堂に入ってます。背が高いにもかかわらず、腰が安定しているから、それなりにサマになるのですね(剣使いはちょっと軽い感じもしますが)。

で、助けに入った夜桜お七こと玲奈ちゃんですが、なぜか虚無僧が敵になって襲いかかってきます。「ええーーーー」とか言って逃げ回ってるのが何故か面白い。

で、特に千秋楽、何度斬っても蘇るゾンビな吉野&東山コンビに「もーいいから!」と玲奈ちゃんぶち切れ(笑)

虚無僧殿がまだまだ縦笛吹きたがっているのですが、玲奈ちゃん「吹きたいなら、吹けるもんならどうぞ」とばっさり。
玲奈ちゃんはアドリブ苦手の女優さん(千秋楽のMCでもおっしゃっていました)が、こういう冷めたばっさり突っ込み大好き。

追い詰められた吉野さんは「ぴゅー」と口で音出しながら東山さんと逆方向に捌けていきましたとさ。

○Coffee~The Grass is Always Greened
夜桜お七が終わって舞台上に残るは玲奈ちゃんのみ。「Coffee」に突入しますが、残り4名が出てくる曲のときの玲奈ちゃん、持っている扇子の状態が変です。(千秋楽のみ)
暑いのをぱたぱた扇ぐための扇子ですが、ぱっくり割れちゃってます。

「The Grass is Always Greened」で出てきた変な人(東山さん)がすかさずそれをネタで拾います。

変な人「扇子割れてますけど」
お七 「お気になさらず。安物なんで。私作ったんで。」

玲奈ちゃんの必死のアドリブを追い詰める東山さんが鬼です(笑)

ここ、自己紹介が既に変です。
変な人「はじめまして。魔法使いです。」
お七 「はじめまして。女優です。」

・・・普通におかしいです(笑)

○美女と野獣
眼福はこれをおいて他にないでしょう。
美女は玲奈ちゃん、野獣と化す王子は吉野さんが演じます。

玲奈ちゃんの相手役の王子と言えば、いの一に浮かぶのは毒舌王子こと井上芳雄さんですが、このショーの特筆すべきところといえば、舞台で玲奈ちゃんと最多共演回数となる(作品で3作品)井上さんがこの作品に全く絡んでいないこと(声の出演さえない)。

初日に観劇された井上さん自身はさぞや悔しがったと思うのですが、適度な距離感って意味でかえって良かったんじゃないかと思う。

井上さんのコンサート「星に願いを」(場所は銀河劇場になる前のこの天王洲でした)で笹本さんが出たときに、一部から「ゲストなのに良いところを持って行って」みたいな言葉が聞かれましたから、来年も共演が決まっていることもあってお願いしなかったのでしょう。(とはいえ、声の出演の4人のうち、市村さん、浦井さんは来年の共演者ですが。

吉野さんのすらりとした長身と、これまた長身の玲奈ちゃんの組み合わせは素敵以外の何物でもないです。吉野さんのルドルフ風の服も素敵ですし、玲奈ちゃんのドレスもとても綺麗。そして吉野さんが玲奈ちゃんをエスコートする姿がとても良くて。吉野さんのダンスの魅力は女性をより魅力的に見せるところですね。

○涼風さんを呼ぶ時の注意事項
今回、シーンとシーンの転換は、声の出演者からの要望という形でつないでいます。とても自然で面白い趣向かと。

吹いたのが涼風さんのシーン。

玲奈ちゃんが「涼風さん」と呼んでも反応がありません。

「いつもきれいな涼風さん」と呼ぶと反応があります(笑)。

涼風さんの、こういうのをネタに出来るところは結構好き。

○王子と王子がお姫様を囲んだら
M14「Someday My Prince Will Come」。夜桜お七を除けば、1幕では珍しい日本語曲です。
(ちなみに1幕はほとんど英語だったのですが、玲奈ちゃんいわく「英語は苦手中の苦手、英語塾に通おうとしたけど結局自主練だった。汚い英語を聞かせてしまいごめんなさい」とMCでお詫びされていました。)

上手から東山さん演じる王子が、玲奈ちゃん演じるお姫様を迎えに来ます。
それはきれいな王子&お姫様ダンスが一通り繰り広げられた後、

「白馬に乗った王子様が迎えに来てくれるのが夢だった」と歌うお姫様。

その言葉を受けて、下手側から吉野さん演じる王子がやってきます。
白馬を持って。

ただし、白馬は超ミニチュアのぬいぐるみ(笑)

会場内、招待席を除き偏ってどっかんどっかん受けてます。
ここはいつからclubEXになったんだって感じです。

が、当然それで終わりません。

王子から代わる代わる抱き上げられて踊り、うっとりとしたお姫様が、王子が自分に触れてくれるのを待ちわび、目を閉じて待つ後ろで・・・

吉野王子と東山王子がくっついて去っていきました(爆)

ぷくっとふくれる玲奈ちゃんの表情が良すぎです。
ふて腐れる玲奈ちゃんってどことなくユーモラスで憎めない。

○お姫さま
浦井君が声で出演するシーンの話。

「玲奈ちゃんはお姫様がいいなぁ」

「そうよね、私やっぱりお姫様よね!」

と、浦井君が止めるのも聞かず走り去っていく玲奈ちゃん(笑)

なんかリアルにありそうで爆笑しちゃいました。
さすが黒玲奈発動中。

○This Isn't Me
M12「Magic Mirror」で白雪姫(演じるはルークさん。当然男(笑))をぶちのめした悪女・玲奈を見て、おしおきと称し玲奈を男の子に変えてしまうは市村さん。

声色も変わってなかなかの男の子ぶりですが「あんなにかわいい玲奈ちゃんはどこに行ったの」とか歌詞に入れる玉野さんも、さすが玲奈いじりにかけてはキャリア10年のことだけはあります(苦笑)。

ここまで出してなかった曲群も、セクシー系と言われるM2だったり(シルバーの色っぽい衣装)、着せ替え衣装状態だった1幕(曲の数とほぼ同じ数だけ衣装があると思われる)で、一つとして衣装を「着せられている」感じがなく、すべて着こなしていたのはさすがでした。

まぁ若干「女になるには10年早い」みたいなところもちょっとあったりはしましたけど。

一番好きなのは1幕最後の「ショー・ストッパーズ」かな。
さっぱりした色気と元気さを表現した黒字に赤のハートの衣装がツボ。踊る喜びにあふれた感じのナンバー&衣装が一番のお気に入り。

M4の「I Gotcha」で吉野さん&東山さんを従えてセンターに君臨する玲奈ちゃんの図もよかったですね。眼福。背が高いからこの2人を従えても何の違和感もない。
背が高いって得だよ女優さん(ちなみに私の贔屓の女優様方で、玲奈ちゃんがほぼ唯一の「背の高い女優さん」です)。

そしてつくづく、踊れる女優さんだなぁということを実感。
玉野さんは容赦なく超高いハードルを据え付けている鬼コーチという按配ですが(笑)。

□第2部
第2部は、出演作の曲とMCで振り返る10年。

恐ろしいのは第1部であれだけ歌って踊っておきながら、休憩はなく、玲奈ちゃんが出てくるまでのインターバルは音楽1曲分わずか2分。
さすがに休憩があった方がよかったんじゃ・・・

「オン・マイ・オウン」と「命をあげよう」を10分とおかず続けて歌う鬼のような構成のうえ、1曲だけでも血管がぶち切れそうな、「心の声」「All For Laura」「愛してるそれだけ」を間に水1杯補給するだけで難なく歌い上げてしまう笹本玲奈恐るべし。

それぞれこの辺の曲は1幕ラストだったり2幕最初だったり、エネルギー充填済みオッケーですってところからスタートして何とか歌い上げられる曲なはずなのに。
先日の新妻聖子さんのコンサートでの連投も想像を絶するものがありましたが、さすがは両雄、笹本さんも全く引けを取りません。

そして「愛してるそれだけ」の、帝劇にも負けない銀河劇場全力のスポットライトが鳥肌が立つほど美しかった。この時ばかりは3階席で観劇できたことに感謝感激。

土曜日に見たときはこの3連投は力任せで押しまくる感じで、さすがの笹本さんといえどお疲れかなと思った部分もあったのですが、千秋楽は3曲とも素晴らしい迫力と表現力で圧倒されました。千秋楽は3階のほぼセンターということもあって、音響がダイレクトに伝わってきたせいもあったかもしれません。

振り返れば第2部で舞台で聞いたことがない曲は、最初の「ピーターパン」の作品曲だけで、あとは聞いたことがある(サイゴンとレミゼに至っては多分2桁)だけに、安心して作品の中の彼女に戻れたのは、嬉しいことでした。

舞台としては「ピーターパン」のほか、2001~2年の「MIRACLE」は未見ですが、2003年のレミゼから後は、井上芳雄さんのコンサートゲスト、CLUB SEVEN、ハゲレット、そして最難関のタナボタ企画まで含めて全部見てるのにさすがにびっくり(2008年の再演の「ベガーズ・オペラ」のみスキップ)。

第2部では、ゲストのファンの方にも嬉しいサプライズがありまして。
レミゼからのナンバー「民衆の歌」(M18)は、ゲストが吉野さん&東山さんということで一部に絶大なる期待をされていたであろう、

吉野アンジョ復活 & 東山アンジョ共演実現

であります。

2003年からレミゼを見始めた私にとって、ベストアンジョは吉野さんと東山さんの一騎打ちなのです。
この2人が同じ空間にチョッキを着て立ち、吉野さんが「戦うものの歌が聞こえるか~」と歌い出し、その後、東山さんが歌い継いだシーンは、涙が出るぐらい嬉しかったです。自分は男ですが(爆)、良い物は良いんです。

主役の笹本さんだけでなく、こういった形でゲストの皆様の良さも存分に出せていたのがこの舞台のいいところ。

笹本さんの10周年を記念して「仕事」で集まったメンバーだけれども、でも、確かにお互いが楽しみ、皆が笹本さんを心から祝福して盛り上げたからこそ、感動的なものになったと思います。

千秋楽はいつもの回に比べてクリスマスソングの2回目が登場し、出演者の皆さんからの一言コメント付。(笹本さん曰く「千秋楽記念、無茶振り企画・・・っていつもやってましたが(←と、自分突っ込みしてました)」)

コメントは皆さん無難にこなしてましたが、笹本さんが「虚無僧役の吉野圭吾さんです」と紹介したあたりは会場内が笑いの渦でした。

しまいには玉野さんがサンタクロース姿で登場し、笹本さんに花束を渡して抱き合う・・・までは良かったのですが、吉野さん&東山さんにトナカイのかぶり物を渡す始末(笑)。

そして「10周年おめでとう」たすきを笹本さんに掛けたあたりから、玲奈ちゃん泣きモード発動。実はこの日は昼も泣いてたらしいんですが、あんまり泣くタイプじゃないので珍しい。
玲奈ちゃんは締めようとするも泣きが入ってるのもあり、かつMC得意じゃないこともあり、超ぐだぐだモードで締まらない締まらない(苦笑)。

○関連写真
「10周年おめでとう」たすきをかけて街中を歩く笹本玲奈さん→こちら
JR品川駅港南口前(港区港南2丁目6番)
2008年12月21日夜撮影

いろんな方々への感謝の言葉で締めくくり、大団円となった幕の後ろでは、会場内まで聞こえる「お疲れ様でしたー&拍手」が響き、とても幸せそうでした。

土曜日の夜は同じキム役のソニンさん(ブログこちら)、プログラムに対談も載せている「玲奈を最近食事に誘わない」岡さん(ブログこちら)がご来場、
日曜日の夜は同じキム役の新妻聖子さん(ブログこちら)、同じエポニーヌ役の先輩にあたる島田歌穂さんがご来場(玲奈ちゃんは舞台から「歌穂さん大好き」と絶叫してましたが、その隣には新妻さんがいらしたとのこと。)

前者は700人中の2人がキム経験者、後者は700人中の2人がキム、3人がエポニーヌ経験者と、世にも珍しい空間を意識せずに共有しておりました。

来年は「回転木馬」「ミー&マイガール」そして「屋根の上のヴァイオリン弾き」では待望の次女・ホーデル役に昇格。2010年は年明けから当たり役の「ウーマン・イン・ホワイト」(青山劇場)があり、楽しみです。

こんな年の瀬、笹本さんと新妻さんのFCに同時加入してしまいました。
もうどっちか選びようがなかったもんで(笑)。

2008/12/28追記
来年2009年2月・3月のNHK「みんなのうた」で笹本さんが歌う曲が放送になるようです。
公式サイトこちら
「翼が今」という曲で、放送時期からして卒業ソングの可能性が高いようです。

| | コメント (7) | トラックバック (0)

『嵐になるまで待って』(2)

2008.12.11(Thu.) 19:00~21:00 秋葉原・アキバシアター

ソニーさんのデジタルコンテンツ映画化システム「Livespire」の演劇集団キャラメルボックス初登場作品、「嵐になるまで待って」。
(厳密には舞台だけを映画化するのではなく、生(ライブ)を映像化する仕組みだそうです)

この作品のマスコミ試写会にブログライター募集があり、幸運にも当選したので、行って参りました。

今年夏の上演作品の映画化(上演は来年2月から新宿を皮切りにスタート)で、自分自身8月に生で見て(その時の記事はこちら)、ぜひまた見たい作品なので、喜び勇んで出かけました。
(前売り券は既にサンシャイン劇場ロビーで1枚確保済)

この場をお借りしまして、鑑賞の機会をいただきましたソニー株式会社様、キャラメルボックス様に感謝を。

さて。

この日は19時からの上演開始だったのですが、この日に限っていつもより1時間長く18時30分までの仕事。
受付締切は上演5分前(18時55分)、それに間に合ったのはまさに奇跡でした。
危ないと思って前日に下見までして、タクシー運転手さんに頑張ってもらった甲斐がありました。
(タクシー代はこの作品の前売り料金と一緒でしたが・・・笑)。

この日の会場は最近出来たビル(富士ソフト秋葉原ビル)の映像用シアターで、収容人数は100人ぐらい。
始まってみるとわかりますが、ちょうど作品にぴったりの大きさ。

画面を見て感じるのですが、同じキャラメルボックス作品のDVDと比べて、「スクリーンにぴったり収まっている」感じが非常に見やすいです。今回の映画版の監督さんがおっしゃっていたのですが「引きをあまりしていない」ことで、深すぎもせず、引きすぎでもない、ちょうどいい画面の映りが心地よいです。

舞台だとともすれば大音量なので、座る場所によっては「もうちょっと音量下げても良いんじゃないのかなぁ」と思ってしまう部分も、今回の映画版は比較的、音を抑えめにした上に細かい音までクリアに拾っていて、技術的には感嘆の一言でした。

上映後にブログライターの方からの質疑応答があり、「音が凄い良かった」という感想が出ていたのですが、これは全く同意見で、ついつい8台もあるカメラに注目してしまいそうですが、見終わった感想の一番は「とにかく音がいい」ことでした。

ちなみに30近くのマイクを使っているそうで、DVDの3倍程度。ユーリ役の渡邊安理さんいわく、「音楽劇(サボテンの花)で歌を歌うときにマイクを使ったことはあるけれど、全編通してマイクを使って演じたのは初めての経験」とおっしゃっていました。

映像の切り替わりが激しい割に画面に酔わされることもなく、役者それぞれの生き生きとした表情がダイレクトに伝わってきて、改めていい作品であり、いい役者さんたちだと感じ入ります。

この日の試写会はマスコミの方が10人ぐらい前方席へ、そしてブログライター20人が後方席へという割り振りでしたが、映画なるものは前方席は首が痛いだけで見づらいわけで、かえって後方席が幸いしました。その20人のうち、この日キャラメルボックス初見はわずか数人。残りはこの作品の舞台版を見ている人ばかり。男女比は女性が圧倒的に多く、男性は多分5人ぐらいしかいなかったかと。
なるほどこの作品に注目するブログのライターさんの属性が何となく感じ取れます。

質疑応答については、監督さんと主演の渡邊安理さんが登壇されましたが、安理さんに作品のことを聞くべきなのか、監督さんに映像のことを聞くべきなのか皆さん戸惑われた模様。

その中で監督さんの発言で印象に残った部分が、「映像化するときに全部を入れてしまうと映像作品としてはうるさくなってしまう」という点。確かに欲張ってあれもこれも、と入れていないことでこの映像化作品はシンプルに舞台の良さを見せられる構成になっているように思えます。

舞台後半のまさに怒濤とも思える迫力は、舞台で見たものそのものというより、むしろ迫力が増した感じになっています。
安理さんの言葉を借りれば「舞台上では全部を見せられないこともある(ガラスそのものを割るとか)けれど、映像版は音と映像で補い合って迫力を見せている」という感じ。

最初にも書いたのですが、スクリーンそのものに圧迫感が少ない画面の作りをしているので、舞台から遠いと迫ってくる迫力に乏しいようなのに比べると、ストレスなく作品に入り込めるのはありがたいです。

とはいえ、気になってしまうこともいくつかあります。
それは技術的なことよりむしろ、別のこと。

今回のブログライターさんの構成でもそうですが、舞台版の映像化という経緯があるとはいえ、舞台なしで映像版をそのまま見るという需要を掘り起こせるかが、大問題なのではないかと思います。

このプロジェクトのライバルにあたる、既に全国ツアーを行っているゲキ×シネ(劇団☆新感線×ヴィレッジ)は、私も「SHIROH」以来、「メタルマクベス」を見に行ったりしているわけですが、正直、動員的には頭打ちの印象が否めません。

確かに舞台に比べて映画は単価が安いので、敷居が低いのは事実なのですが、「舞台を映画でやるから安く見られる」ということが需要喚起になるのか、最近少し疑問に思うようになっています。

舞台を舞台以上に迫力ある映像に仕上げることで、舞台を見た人が映像版を見に行くことは見込めるでしょうし、また満足するであろうこともおおむね予想できます。(「生が一番」と言われてはしまうのですが、Livespireにしろゲキシネにしろ、映像ならではの迫力は見逃しがたいもの。安いし。)

が、舞台を見ていない人が「舞台を映像化した」ことに惹かれて見に行くかというと、正直、あまり期待はできないように思えます。

今回のプロジェクト、作品の出来としては素晴らしい物があると思うのですが、「舞台を映像化した」メリットだけをアピールするのではなく、作品そのものを前面に出したPRも、必要な気がしてなりません。

キャラメルボックスとしてはむしろ異色なサスペンス作品にあたる、この「嵐になるまで待って」は、先頭を切って映画化されるだけのことはある完成度を誇る作品だと思うのです。
それだけに、「舞台(等)を映像化する」というハード面からのアプローチだけではなく、「作品としての魅力」というソフト面からのアプローチが、薄いように思われることに、一抹の寂しさを感じます。

作品紹介に出ているあらすじだけで新規客層を引っ張るには、この作品はキャストが一般向けじゃないわけで、「作品のパワーで客を引っ張る」ことが必要なんじゃないかな、と思ったりするわけです。

ちなみにここからちょびっとネタバレです
まったく耳に入れたくない方はさっと回れ右でお願いします
ここまでで興味を持たれた方のための上映館リストを

公式サイト

2009.2.21~2.27 東京・新宿ピカデリー
2009.2.21~   神戸・109シネマズHAT神戸
2009.3.7~    東京・丸の内TOEI2
2009.4.11~   名古屋・109シネマズ名古屋

一般2,500円、前売2,000円、公演中会場(サンシャイン劇場)前売1,900円

そういえば現在公演中の「君の心臓の鼓動が聞こえる場所」もLivespire&キャラメルボックス第2弾となる噂が出ていますね。こちらも映像向きとはいえ、DVDが出るのが遅くなるのは痛し痒し・・・・。






ネタバレスタート。

ユーリのいじらしさ。広瀬教授の優しさ。幸吉のまっすぐな気持ち。
言葉のない雪絵の放つ戸惑い、苦しみ、そしてすべてを終わらせる意志の強さ。

そして波多野の放つ容赦ない恐怖。
姉・雪絵を守るためにだけ使ってきた自らの力「もう一つの声」。その声で他人を操ってきた波多野。

自らと同じ声を持った少女・ユーリとの出会いは、波多野にとっては恐怖以外の何物でもなく、初めて「姉を守るためにではなく」自らの力を使い、ユーリの声を奪う。

ユーリたちが助けを求めた姉・雪絵が波多野の前に立ちはだかる。
姉を守るために必死だった自分が、姉を傷つけようとしている姿に、波多野は壊れてしまったのかもしれない。

4ヶ月ぶりに見た、「嵐になるまで待って」の物語の本当の怖さ。

人は、守りたい物を守れなくなった時に、自ら壊れるのかもしれません。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

『篤姫』(10)

第49回「明治前夜の再会」

2008.12.7(Sun.) 20:00~20:45 NHK総合他

ついに最終回一回前、つまりラス前。

江戸城無血開城(48話)にあたり、江戸城大奥引き渡しとなったシーンから今話はスタート。時期的には江戸時代が終わり、明治時代が始まる西暦1868年を描きます。

とはいえさすが大奥中心のこの大河、新政府のことをたった1分しか描かずに、江戸城はあっさりと引き渡されてしまうのでした。

大奥の最後の総取締役となった滝山の存在感が抜群で、「大奥を閉じることが天璋院の役割」と言った姿は、「江戸城を守れず痛恨の思い」を悔いていた天璋院に対する、最大級の賛辞であり、お礼であったのでしょう。

稲森いずみさん、江戸城大奥の最後はやはりこの女優さんが締めてくれました。小細工のないまっすぐな演技が実に印象的でした。

大奥三人衆の1人、重野は大奥を出る天璋院とともに、一橋邸に移ります。
が、石高を減らされた徳川家、そして薩摩からの援助も一切断る天璋院。その狭く窮屈な生活。重野はそんな天璋院を見ているのが心苦しく、暇を申し出ます。

このストーリーを最初に聞いたときに、脚本家を初めて「上手い!」と思いました(笑)。
そして中嶋朋子さん、おいしいとこ持っていったねぇと(笑)。

以前も何度か書いていますが、重野の役はもともと存在しなかった役なので(幾島の後任はもともと唐橋でした)、唐橋が登場して以後、役回りの分担が生きてきたのは最後の数回。
唐橋が和み系を強調したゆえに、重野の生真面目さがより分かりやすくなっていい組み合わせでした。

幾島と滝山の場合は、いかんせん次期将軍がらみの主導権争いという観点もあって、馴れ合いとかいうものと無縁でしたが、その分2人ともキャラは明確に違って、それぞれが反目し合いながらも存在感は生き生きと出せていました。

が、重野と滝山の場合は、滝山が天璋院を頼りにし出してからというもの、キャラクター的に差異がなくなってしまい、2人いる必要が薄れてしまったのですね。

どっちが頼りになるかといえば、当然、大奥総取締の滝山なわけで、重野が天璋院付御年寄として用を申しつけられたことは「勝を呼べ」しかないんじゃないかと思うわけです(苦笑)。

それが唐橋が登場したことで重野は唐橋と競う間柄になり、お互い「自分の方が天璋院様のことを思っているのに」かのような反目のし合いかたになると思えば、唐橋はおとぼけキャラで馬耳東風なのに、なぜか天璋院は注意もせずに許すだけ。

重野はキャラ的に相当苦手なんじゃないかと思います、唐橋のようなタイプ。

とはいえ、天璋院の最期を看取るのは唐橋ゆえに、重野をどう退任させるかは注目していたのですが、「天璋院を思うがゆえに、天璋院の窮状を見ていられない」というのはこの作品での重野を実に良く理解した脚本で、唐橋派の自分としても(爆)「上手くやったなぁ」と感嘆するしかありません。

そして大奥三人衆の最後の一人、唐橋は重野とともに一橋邸へ移り、重野の退任とともに天璋院付のメインとなります(原作ではこのタイミングで退任するのが唐橋)。

が、それより何よりあの大奥の最後を飾るのがあの大奥コントでいいのですか(笑)

唐橋 「私は天璋院様に付いていきとうございます」
常磐 「私も同じでございます」
天璋院「常磐はならぬ」
常磐 「なにゆえにでございますか」
天璋院「そちはまだ若い、良縁もあるじゃろう」(常磐は嬉しそうに頬を赤くする)

唐橋 「それでは私にはそのような出会いはないと仰せなのですか」

 ・・・全国何千万の「篤姫」視聴者の「自覚ないんか」という突込みが見えたのでございます・・・
 (奈良岡朋子さん風に。)

天璋院「もちろんそちもよき縁が得られるのならそうしてもらいたい。私はそれぞれが家族を持つことを望んでいるのじゃ」
唐橋 「家族を持てというのは滝山様についても同じなのですか?」

滝山 「(唐橋を見て、「何を言い出そうというんだ」という目とともに)はっ?

天璋院「もちろんじゃ。そちにはぜひとも夫と子供を持つ喜びを知ってもらいたい」
滝山 「(困ったように)今更そのような」

唐橋 「それより何より、滝山様に釣り合う殿方がおいでにならないのではないですか」

滝山 「唐橋。そちはとうとう最後まで変わらなかったな」
唐橋 「は?」

滝山 「いつも一言多いのじゃ!」

唐橋 「も、申し訳ございません!」

・・・天璋院から嫁になることを薦められる滝山といい、かわそうとする滝山もいい味出してます。

天璋院の「ぜひとも」という言葉に、滝山に対する特別な感情を感じます。

この時点で滝山が実は還暦を過ぎているということを頭に入れていると、「16歳で大奥に上がり、人生を大奥に捧げた女性」なのですが、稲森さんは30代後半のまだまだ女盛り。天璋院がこのドラマでの滝山に対してならそういうことを言っても何の不思議もありません。

天璋院は実の子供こそ持ってはいないものの、夫の家定とともに生き、家茂を息子(実の息子ではありませんが)としたことで「夫と子供を持つ喜び」を知ったのだと思うと、実に複雑な気持ちになります。

で本寿院と対をなす「大奥和ませキャラ」こと唐橋の暴走です。

滝山から叱責されるのは実に初めて。

天璋院が許している手前、叱責しようもなかったのでしょうが、さすがに事が自分に降りかかっては、火の粉を払うしかありません。実に

容赦なく唐橋を叩き切りました(笑)。

よっぽど腹に据えかねていたのでしょう(苦笑)。

で話を戻しますと、ここで常磐を退かせて、滝山とも別れ、重野も退任するのは、すべては天璋院の最期を唐橋が看取るためではあるのですが、そんなことを露ほども見せない今回の脚本はなかなかです。

唐橋がもらい手がないから天璋院が引き取る・・・とも読めてしまうのはちょっと困ったところですが(天璋院も「よき縁が得られるのなら」と、暗に「唐橋のもらい手を見つけるのはとてつもない難儀だ」と言っているようにも見えます笑)、50話は天璋院の世話は唐橋(+お付きの女中)しかいなくなるゆえに、今回の後半のナレーションのように落ち着いた世話役に変わるでしょうし、賑やかしをしていられるのも、この49話までなのでしょう。

江戸城から天璋院が出る籠を唐橋が開けたシーンはスタジオパークで見た場面。妙に懐かしく見ました。

とうとう次回は最終回。70分への延長といい、懐かしい人勢揃いで「篤姫」は幕を閉じることになります。すっかり登場人物が減り、あれだけ登場人物が多かった中段クレジットも、今回は実に3人(重野→唐橋→歌橋)というのもちょっとした驚きです。

総集編はあるものの、とうとう一区切りです。

今週は火曜日(18:10~19:00)に唐橋役の高橋由美子さんが鹿児島限定で指宿を訪ねる番組に出るのですが(行ったblogはこちら)、見られる人が羨ましいです(番組予告はこちら)。

※NHK鹿児島放送局 12月9日(火)放送 「情報WAVEかごしま」内「篤姫の旅」

追記12/8夜
由美子さんを指宿で案内していただいた篤姫観光ガイドの方のブログによりますと、別の枠での放送がもともとの主旨のようで、こちらは全国放送のようです。

篤姫観光ガイドの方のBLOG→こちら

お褒めの言葉をいただき、一ファンながら嬉しい限りです。

※NHK総合 12月18日(木)8:35~9:25放送「生活ほっとモーニング」コーナー内

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2008年11月 | トップページ | 2009年1月 »