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『ミス・サイゴン』(6)

2008.10.11(Sat.) 17:00~19:45 帝国劇場1階M列

随分通ったサイゴンも、この日が帝劇my楽。たぶん博多には行かないので、現キャストで見るのはこれが最後。
今期、得チケは大量に出ているし、客の入りとか、現キムの年齢層からして、次にキムでクアトロ組めるほどの女優が揃うには、正直10年かかるかも・・・

レベルの違いは多少はあれ、キムとして成立してるのが4人もいるとは贅沢な時代だなと思いつつ。

この日はクリスの中で唯一未見だった照井クリスと、新妻キムの組み合わせ。
ぶっちゃけ、この2人だけを見に行きました。

照井クリスは良い意味で生活感のあるクリスという感じですかね。歌はちょっと物足りないところもあって、何カ所か「おやっ」ってところはあるんですが、新妻キムとの相性の良さには満足。

新妻キムと笹本キムの違いについて、

 新妻キムは女王様

 笹本キムはお姫様

と、とある場所で表現したことがあるのですが、これからすると新妻キムはキムを崇め奉るタイプのクリスがバランス良くて、笹本キムはキムを愛するタイプのクリスがバランスが良い。

すると新妻キムは照井クリスと原田クリスとの組み合わせが良くて、
笹本キムは井上クリスと藤岡クリスとの組み合わせが良いのが腑に落ちます。

この作品はいろいろな意味でキムが全面に出ないとストーリーがきっちりしないので、たとえばキムの良さを力づくで抑えにかかるような(あくまで喩えですので念のため)新妻キムと藤岡クリスの組み合わせは個人的にはもう見る気にはなれなくて。(誤解を恐れずに言うと、藤岡さんは相手を見ずに芝居をし過ぎだと思う。)

照井クリスの話に戻りますと、クリスの中ではキムに出会って一番人生が変わったように見えたんですね。

井上クリスは現地のちょっとしたお遊びが含まれる印象を感じてしまうし、
藤岡クリスに至っては100%お遊びに見えたりする。
原田クリスはまじめで「責任をとる」的な方向性が強いけど、
照井クリスはノーマルというか、キムを愛したという言葉に嘘が少ないように思えて。

キムのことを愛してない、と素でいいそうなクリスはエレンにとって嬉しいことではないでしょうし。

事情はどうあれ女を捨てることを、エレンは望むかといえば・・・
「自分が選ばれるためなら、相手はどうなってもいい!」とは肯定しない女性だからこそ、精神的に病んだクリスの伴侶たりうるわけだし。

照井クリスで印象的だったのがもう一つ。ほのかエレンとの相性が良かったこと。

ほのかエレンは特に藤岡クリスあたりとだと年齢差が明確になってしまって、姉弟だよとか母親と息子だよとかいう邪念が入り込むのですが(爆)、照井クリスは良い意味で「夫」で、一番夫らしいクリスの気がした。井上クリスもかなり「夫」らしいクリスなので、単純に年齢による現実味という感じもしますが。

だからこそ結果的に捨てられた新妻キムが悲惨に見えたというか、キムともエレンとも合うクリスだっただけに、両天秤にかけた結果キムが捨てられた形になっている図式が鮮明で、キムがよりぼろぼろに見えた感じがした。

この日新妻キムを見ていて、我に返った台詞があって、それはトゥイに投げかけるこの言葉。

「嘘をついては生きてはいけない」

だからキムは自ら死を選んだのだと、今更ながらに気づいて。

タムをアメリカ人にしたいのは本音だったけど、
「そのためにクリスをあきらめる」という、
『自分の気持ちへの「嘘」』はつけなかった。
だから自ら命を絶ったんだと。

そう捉えたら、ちょっともやもやしてたキムの最後の結論が合点がいった。

すんなりこの物語に自分なりの納得が行ったのが、この日見て一番良かったことかも。

同じ作品をリピートしていると、感じ方が薄い日とそうでない日があって、キャストの出来にも左右されるけれど、自分の精神的なテンションの相性もあるなぁといつも思う。

2008年の帝劇はこの日でmy楽。
来年は6月のミーマイ、7/8月のヴァンパイアで帝劇通いが確定してるけど、それ以外はどうなることやら。

そういえばちょっと余談。
照井クリスはサイゴンが熱かった8/9月がお休みで、10月に復帰ということで各キムともに組む回数が少なく、もっと見たかったクリスだけに残念だったわけですが。

その理由はといえば、井上クリスが9月30日をもって楽となり、日本テレビ系ドラマ「OLにっぽん」(水曜22時)に出ているためで。

井上君初ドラマということで、初回はご祝儀で見たのですが。
クリス役の最中ということもあり、髪が茶髪全開でかなりの違和感。な割に、演技は普通。
舞台系の癖は意外になく、癖のない演技なんだなと認識したはいいのですが、ドラマの中身自体が中国ばんざい、日本だらしないって話なので、今後見る気にはならなくて。(わざわざドラマ見てどんよりしたくない)

残念ながら初回だけで脱落です。

井上君は「歌が上手い」という設定らしいので(裏設定では、「ミュージカルスターになる夢をあきらめて会社員やっている(爆)という本当かどうかわからない設定があるらしいんですが)、カラオケボックスに行って歌うシーンを見たい気もするんですが、録るだけ録っておくかな。

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コメント

こんばんは。
この感想をお待ちして(?)いました(^^;)
私は10/4マチネの照井クリス、新妻キム、ほのかエレンに遠征しました。
明らかに10/4より10/11がよかったらしい感想をちらほら見聞きしますが、キャストのバランスがとれている感が好きな私としては、満足な組み合わせでした。
あっという間に帝劇もあとわずかですね…。

投稿: 華子 | 2008/10/14 00:42

コメントありがとうございます。

今期サイゴンの締めを、実は苦手なエンジニアで締めるのは心苦しかったのですが、クリス・キム・エレンの組み合わせを優先させるとどうしようもなかったですね。

照井クリスはもっと深めたものをぜひ見てみたかったですね。もうあと1週間そこらで帝劇が終わってしまうわけで、後半は意外に早かったですね。

だからといって博多に行くほどには熱くないのですが(^^;)

投稿: ひろき | 2008/10/15 01:54

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