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2008年9月

『篤姫』(4)

2008.9.27(Sat.) 11:00~12:00、15:00~18:00

前回の『篤姫』(3)に引き続き、今回もネタバレです。
ネタバレお嫌いな方、大至急回れ右をお願いします。





で、この作品でネタバレということは、前回同様、NHKスタジオパークでの撮影風景ということになるのですが、各新聞でも報じられている通り、この日、『篤姫』の全収録が終了、つまりクランクアップしました。

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この日が撮影最終日という情報は事前に聞いていましたので、最後の唐橋(高橋由美子さん)見に行こうかなーと行ってみたはいいものの。

唐橋のこの日の出番は(私自身が用事で場を離れた)13時30分から14時30分までと、スタジオパーク閉館後の18時過ぎの2シーン(場面は後述)だったようで、残念ながら見ることは叶わず。

それ以外の4時間はずっと立ちっぱなしでしたから、どんだけ運がないって話なんですが(苦笑)、足がとてーも痛いです。

何はともあれ、集合写真にはお衣装を召した天璋院(宮崎あおいさん)と唐橋(高橋由美子さん)がおりますので、最後のシーンはこの2人で演じたのは間違いなさそうです。
天璋院の最期を唐橋が看取ったということがこの写真で分かるわけです。

集合写真

左から、北大路欣也さん(勝海舟役:出番終了後着替え済み)、高橋由美子さん(唐橋役)、田淵久美子さん(脚本家)、宮崎あおいさん(天璋院役)、堺雅人さん(家定役)、小澤征悦さん(西郷隆盛役)

新聞にそんな堂々のネタバレ(笑)

この日の撮影は最終話(50話、12月14日放送)の残シーン。
午前中、天璋院だけの場面を撮った後、
午後から天璋院逝去後の唐橋の回想シーン(これが見られなかったシーン)を撮り、
その後、天璋院と勝とのシーンをずいぶん長時間にわたり撮り、
スタジオパーク閉館の5分前、17時55分に北大路欣也さんがオールアップ(撮影終了)。
その後、天璋院と唐橋とで天璋院が亡くなるシーンを撮影した上で全キャストオールアップ、クランクアップイベントという流れになったようです。

唐橋は出番が少ないとさんざん脅されているけれど、さすがに最期は看取らせてもらえたので心のひっかかりがちょっとだけ消えたかな、個人的には。

ちなみに、「篤姫」公式HP制作日記には、「唐橋のなんかいい話」が載ってます→これ
そっか、唐橋は和ませキャラなんだ・・・

職務ゆえに威厳が優先せざるを得ない瀧山、重野に比べれば、唐橋はある意味、自由に振る舞えるのですね。
意外と言えば意外でした。

(瀧山演じる稲森いずみさんの反応もなんか笑えます。)

ちなみに当ブログ、今月1ヶ月間で「高橋由美子 篤姫 降板」と検索された回数が90回もあります(苦笑)。
まぁ、公式HPで全く登場日が発表されないぐらいだから、そう思っても全然不思議はありませんし、ブログ関係で大っぴらにそれを否定して書いてるの、うちぐらいですからねぇ・・・
(んで、「篤姫」「高橋由美子」「唐橋」の検索回数全部足すと月間1000回を越えている・・・。何か怖い物を見ている気分。)

原作では江戸城大奥から天璋院が出る際、「何人かの御中臈を残し、他には暇を取らせる」(つまり退職)ことにし、「連れ添った唐橋とも別れることになり、ささかな宴を催し別れを惜しんだ」ということになっていますが、原作上の「天璋院付御年寄(唐橋)」はドラマ上は「重野」なので、おそらく49話で退任するのが重野ということになります。

で、原作中の「お付きの御中臈」として千駄ヶ谷邸に付いていくのが、ドラマ上は「唐橋」ということになり、予想した範囲に落ち着いてまずは一安心です。

その最後のシーンは結果的に見られなかったわけですが、ラストのラストまであらかじめ知ってしまってるのもどうか、という話なわけで、本放送のお楽しみにできてむしろ良かったかも、と気を取り直してみたりします。

そういえば、「篤姫」の撮影は前も書きましたが、106スタジオというところでやっています。
キャスト全員が雛壇に上がりオールアップ記念写真を撮影するのは、2つ隣の104スタジオで、赤じゅうたんが敷かれていました。(ちなみにその間の105スタジオは、マナカナ主演の10月期朝ドラ「だんだん」で使用されています。「篤姫」の次の大河は、現在ロケ中なのでスタジオパークは使用していません。)

恐らくオールアップ風景は来週(10月4日)放送の土曜スタジオパークで流れることと思われます。

ちなみに、平日の「スタジオパークからこんにちは」は、10月に入ると篤姫キャストが再び登場で、中嶋朋子さん(重野役)が10月10日(金)、山口祐一郎さん(島津久光役)が10月14日(火)の登場となります。

10/15追記
山口祐一郎さん出演予定の回は、国会中継のため後日放送予定とのこと。
収録は同日に行なわれたそうです。

重野役はいろんな意味で興味津々だし、ミュージカルでいっぱいお声を聞いている祐一郎氏はキャラが立ってるのは十二分に知っているのですごく楽しみです。

・・・・かの昔、ミュージカルで共演していた現:唐橋役の女優さん(そういえば「篤姫」では同じ画面に映ることはありません)を帝国劇場の壇上で紹介するにあたり、「心が通じ合っている」と言って紹介して、紹介されたご本人と劇場1800席を一瞬にして固めてしまったキャラです(笑)。
(於:2005年「モーツァルト!」200回記念カーテンコール)

篤姫放送開始以降で篤姫出演者陣の登場は、これまで11人(語りの奈良岡朋子さんを含んで)で、これで13人になります。

「篤姫」本放送で未登場キャストなのは3人で、以下の通りの登場予定となります。

原田夏希さん(お琴役)   :40話(10月5日放送)
市川実日子さん(おりょう役):41話(10月12日放送)
高橋由美子さん(唐橋役)  :42話(10月19日放送)

原田さんは朝ドラ出身だしスタパはありえそう。
由美子さんはぜひ見てみたいところなんですが、その機会に恵まれるかどうか・・・ちょっぴりだけ期待を持ってみることにします。

だんだん盛り上がってきた自分が現金だなぁと我ながら思います(笑)。

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『MUSICAL MOMENTS』

2008.9.20(Sat.)17:00~20:40 帝国劇場2階B席
/「ミス・サイゴン」

2008.9.22(Mon.)18:30~19:15 山野楽器銀座本店7階イベントスペース
/「MUSICAL MOMENTS」発売記念イベント

前半は「ミス・サイゴン」もう何回目か忘れましたが、確かそろそろ20回。
後半はアルバム発売記念イベント。

最近恒例の、1週間以内に2回見る大会、今回は新妻さん編。
ここのところ隔週で新妻さんと笹本さんのいずれかを週2回ずつ見ているということでして・・・(爆)

○新妻スナイパー登場

19日ソワレは新妻キムの見納め・・・のつもりで確保した回でしたが、照井クリス(新妻キムと案外合うんじゃないかと思っている大人のクリス。)との組み合わせを10月唯一の回(かつ、今回のサイゴン唯一のS席)として追加したため、ラス前の回となりました。

今回の再々演で、キムからクリスよりむしろ話題にあがることが多いのではというトゥイとの関係について少し。

この日見ていて、「愛していればわかりあえる」(@MOZART!)という言葉が不意に思い出されて、トゥイからキムへの愛情は「愛されているなら受け止められない」という感情だよなぁと思い至り。

トゥイに愛されることを拒絶したキムが、クリスへの愛ゆえにエレンに拒絶される

というのも運命の皮肉を感じてしまいます。

「せめて今夜はタムを連れに来て」という言葉の後、夜を徹してキムは待ち続けたのだろうかと思うと、キムに切なさ倍増。

そういえば、トゥイを「撃ってしまった」シーンの話。

先日見た笹本キムの回で、銃がトゥイの背中にすっぽり収まってしまい、あわれキムは銃を確保できないまま逃げざるを得なかった回があったのですが、この日の新妻キムはさすが笹本キムの上を行きました。

新妻キムは最近、クリスに対して弱々しいのですが、それゆえにトゥイに対しても正面から拒絶するような仕草は少なく、その意味ではかなり笹本キムに近づいています。

トゥイに対する「愛されるなら受け入れられないけど、大切な人であることに変わりはない」という心情ゆえに、「トゥイを撃って『しまった』」という感情表現が表面に出ています。

以前は新妻キムはトゥイを撃った後、トゥイが倒れてから駆け寄るパターンだったのですが、最近はトゥイが倒れる前に抱きかかえる、いわば「笹本キム方式」に変わっておりまして、先だって笹本キムが陥った罠をどうクリアするか、実はちょっと楽しみにしていたのです。

で、この日の新妻キムの達人技といえば、
トゥイのことを抱き抱えるんだけど右手で持ってた銃を、腕の中を通して左手ですっと引き抜いてたんですね。その様がすごく自然で。

ここ、本来は我に返ってタムを連れに行き、銃を(あの人の形見を)必死で持って行くキムというストーリーなはずなんですが、

もはや、
笹本キムは見失った銃を自分の手元に召還する魔術師

新妻キムは標的を抱きかかえながら、冷静に銃を回収する凄腕のスナイパーになっちゃってます(笑)

・・・話が進化してるんだか何なんだか、見る度にストーリー的には分からなくなっていくシーンです。
そりゃ、熱いのは熱いんでそれでいいっちゃいいんですが。

○「夢」の行き先

「ミス・サイゴン」という作品を見ていると、ふと忘れてしまうけれど実は重要なキーワードと思われる言葉、それが「夢」ではないかと思います。

アメリカ兵が戦場に絶望してうたかたの「夢」(意味合いとして「快楽」に近い)を求め、ベトナム女性がアメリカに連れて行ってもらうことだけを「夢」みる(こちらは「切望」とか「哀願」に近い)、そこを仕切るは隙あらば自らがアメリカ行きを実現せんとするエンジニア、これも「夢」(これは「野望」に近い)。
それら同床異夢が交差する「ドリーム・ランド」。

複数の「夢」の中が交差する中、その場に身を置くことになったキムも「夢があるのよ、果てない夢が」・・・と歌っているのですが、よくよく振り返ってみると、キムの「夢」の内容が表現されたシーン、タムが出現するまでは存在しないのではないかと。

「夢」という空想から嫌がおうでも離れざるを得なくなった時、皆「現実」と向かい合わざるを得ない。
それを象徴しているのがキムが自ら選んだ最後だったのではないかと思うのですね。

キムはタムをアメリカ人にする「夢」のために、自らが障害となる「現実」を受け止め、自ら最期を選ぶ。

クリスとエレンが導いた「援助しよう」という結論がどれだけ自分たちだけの「理想」であったかをキムの最期を見ることで知り、「現実」と向かい合わざるを得なくなるクリス・エレン夫妻。

タムをパスポートに、キムの兄としてアメリカに渡ろうとしたエンジニアの、アメリカ行きが閉ざされた「現実」。

キムはおろか、クリスとエレンまでも運命を変えてしまったジョンが、何も手をさしのべられない「現実」。

キムが「現実」を選んだことは、キムを知る皆が「現実」と正しく向き合わなければならない、ということを示しているようにも思うのです。

理想はいくらでも言えるけれども、戦時中だったからこそ「現実」と離れてはすべては絵空事。
この作品がいつも「生々しい」のは「現実」を這いつくばっているからだと思わされます。

○さて、舞台は日比谷から徒歩10分の銀座へ

2日間、間が開いて、7月に発売されたCD「MUSICAL MOMENTS」発売記念イベントin銀座山野楽器本店へ。

銀座山野楽器さんは7階のイベントスペースでCD発売記念イベントを良くやっているのですが、この種のイベントに参加するのは初めて。

入場券は予約先着順配布だったのですが、新宿店ではあっという間になくなり、銀座本店に聞いてみたらラッキーなことにまだ残っており、しかもその時に電話予約さえ応じてもらえた、たいそうありがたい話でした。

この日の入場は午前中に配布された入場整理券(予約品の購入時にもらった入場券をさらに当日、地下1階で交換した物)順ということで、仕事終わりではとても座席に座ることは叶わず(ちなみに座席数は約110、全部の定員が160)、立ち見での観劇となりました。

正直な本音を言ってしまえば、仕事帰りの立ち見は正直きつい・・・のですが、実際には待ち時間含めて1時間強でしたので、まぁ何とか耐えられた感じです。

立ちんぼだったので、握手会(後述)の頃には朦朧としていて何しゃべるか考えつかないぐらいでしたが(言い訳)。

閑話休題。
アルバムジャケットと同じ衣装で新妻さん登場。

19日ソワレ後のトークショーは、新妻さんにしてはテンション抑え目で、
最近は「お疲れでは?」と思う節も何度かある新妻さん。
(イベントがあると必ずその日の夜にupされていたブログは、最近では翌日になることも多いのです)

さすがにこの日はキムをやっていないだけあって、元気いっぱいでした。

お衣装は清楚な感じです・・・が、来てる人は今更騙されそうにありません(笑)
新妻トークの洗礼を浴びてない人はごくわずかな模様。(たぶん人数にして1桁)

男性女性半々ぐらい、女性は30代中心、男性は30代以外に、20代から60代まで、見た感じずいぶん幅が広いです。

M1.I'll never fall in again/プロミセス、プロミセス

このアルバム、『ミス・サイゴン』の共演者の中でも聴いてる人が多いそうで。
同じキムのソニンさんや、エンジニアの橋本さとしさんも聴いているそう。

その橋本エンジニアお気に入りの曲がアルバム4曲目のこの曲。

新妻さん曰く、「男の人はこういう曲が好きなんだ」という感想だったそうです。

つか、橋本さんはこの曲かけて自家用車で帝劇入りするのだそうです(笑)

M2.Light in the Piazza/Light in the Piazza

M2は同名のミュージカルからのタイトル曲。
舞台通りに歌ったらCDレコーディングスタッフが全員呆然としたのだそうです。

『聖子ちゃんに何が起きたの』って正気扱いされなかったと(苦笑)。

その時初めて、『舞台を見たことがない人には前提が伝わってないんだ』ってことに気づいたそうで、言われてみれば舞台から新妻さんを見ている我々には想像できない世界です。
むしろその辺りを、ミュージカルファン向けに偏らない作りにしたからこそ、このアルバムの出来のバランスが良い気がします。

ちなみにこの作品、「ぜひ再演したいので楽しみにしていてください」と力説していました。新妻さんにしろ、笹本さんにしろ勢いがある人は思いきった発言が出来ますよねぇ。

M3.on my own/レ・ミゼラブル

M3の後のMC
『悲しい曲だね』と、レコーディングの時にスタッフの人に言われたんですが、
『でもこの女の子死んじゃいますよ』って言ったら口をあんぐり開けてました。
(会場内爆笑)

『奈落の底に突き落としちゃいました』
(会場内大爆笑)

しかしこの会場、新妻さんの歌声を聞くには小さいというか、何しろ相変わらずのフルスロットルな歌唱にマイクですから・・・
この会場、歌に関してはマイクいらなかったんでは。

ちなみに、この日は以上3曲。
この日入らなかったアルバム内の曲は全部ライブ(11月15日に品川ステラボールで行われるライブ)では歌う予定だそうです。

その他トークより。

『私だけに』は何バージョンなんですかとよく聞かれるんですが、『オリジナルの権利(貸して)ください、って言ったのでそれ以上のことはわからない、と』、何はともあれオリジナルキーなのだそうです。

この日、入場者160人中、10人に未公開キム&タム写真(サイン入り)のプレゼントがあり、CDの中で一番好きな曲を言ってもらっていたのですが、そのうちのお一人がこの曲を上げており、

『いつか本舞台で拝見できるのを楽しみにしています』と言ったのはGJ。
会場内からも大拍手が送られていました。

ちなみにこの時の抽選は、入場整理券の番号を新妻さんがアトランダムに読み上げる方式なのですが、抽選箱さえない(笑)。

何しろ当選番号の決まり方がこんな感じで・・・

新妻さんが産まれた年が1980年なので「19」と「80」
今日の日付から「22」
1桁が出てないから「4」
30番台が出てないから「30」
ラッキーナンバーということでぞろ目の「88」

・・・何という行き当たりばったり(笑)

それでも実は最後の10人目は決めてきたそうで。

「Number sixty-six!」

・・・会場内がどよめくのも道理でして、これ「ミス・サイゴン」の1幕、ドリームランドでジジが引いた当たりくじの番号の言い方そのまんま。
Niceな盛り上げです。

新妻さんってば「ジジはお持ち帰りできませんが」とベタながらど真ん中の直球で会場内を涌かせます。

開始当初、『ちょっとの歌とたっぷりのトーク』と言った看板に誤りはなく、その通りの内容でした。

この後は握手会があってお開き。
緊張しちゃって言葉が出てこなかったのは、まだまだだなぁと。
先日ゲストに出てたときにメール読まれてたから、ネタにしても良かったんだよなぁ。
(NHK『ラジオビタミン』9月8日放送分)

ちなみにいかにも新妻さんらしい答えでしたので再録。

Q「今まで言われて『嬉しかった言葉』と『悔しかった言葉』は何ですか」

A「・・・(ずいぶん考えた末に)
『嬉しかった』のは舞台を見てもらって「感動しました」とか「良かったです」とか、そういう言葉。

『悔しかった』のは、まぁ本人に向かってそんな言葉は投げかけないと思いますが(まぁごもっともです)、舞台を見に来てくれたのに無言で帰られちゃうと「え、何かダメだった?何かお気に召しませんでした?」と思ってしまう」

・・・だそうです。
後者はなるほど彼女らしい返事で興味深かったりしたものです。

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『ミス・サイゴン』(5)

2008.9.13(Sat.) 12:00~16:10

休憩インターバル含めて4時間10分・・・
当然、本編はこんなに長くありません。

「笹本玲奈の小部屋」、ルドルフに続いて2度目の当選です。
サイゴンのプレイベントといい、なぜ東宝系のイベントにはこんなに運があるのか、見当がつかないのですが。

前回は2階の喫茶室前に即席スペースを作って開催された小部屋。
今回は、1階の売店前に集合したかと思えば、楽屋口から入り(初めての体験でした。)階段をひたすら地下にもぐり、たどり着いた先は、帝国劇場地下6階。

地下6階などという階層は世の中にそうそうあるものではなく、東京メトロ副都心線の東新宿駅の池袋方面行ホームとか、大手町のパレスサイドビル(毎日新聞社の本社があるビル)ぐらいしか思いつきませんが、帝国劇場という建物は、地上9階・地下6階という、ちょっとびっくりする建物なのです。

ちょっとした会見スペースのようなものが組まれており、HDD-DVDレコーダーも用意されています。
司会はルドルフの時と同様、東宝演劇部(映画部門出身)の上田さん。

進行説明がされた後、キム役のアオザイを着て、笹本さんが登場。

席の下にミネラルウォーターが置かれており、笹本さんがアオザイの裾で引っ掛けそうになり、

上田さん「そこ、水ありますからおもらししないように」
笹本さん「お---(諸般の事情により伏せ字)って(呆)」

という、素っ頓狂な小ネタからスタート(笑)

まずは一問一答からスタートです。
この日は抽選で選ばれた60人(5人ほど欠席)でしたが、20近い質問が読まれたでしょうか。

以下、質問が”Q”uestion、上田さんが”U”eda、笹本さんが”R”enaです。

Q「クリス4人それぞれの特徴は?」
R「またしょっぱなから難しい質問ですね(笑)」
U「いや、悪口言えってわけじゃないんで(笑)」
R「年齢の違いがクリスとの間の関係性を変えてる。井上・照井クリスは年上の頼りがいのあるクリス。藤岡・原田クリスは同年代の仲間感覚のクリス」

Q「4年前と意識して演じ変えてるところは」
R「意識してることはない、毎回その場で感じたことで演じる。打ち合わせが苦手なので、トゥイのシーンもその場次第。大きいとすれば成人をまたいだことで持ってる感情が違うことかなと思う(彼女の初演キムは19歳、今は23歳)。」

Q「舞台と普段でギャップがある人は?」
R「ほとんど全員。特にということなら筧さん」
R「テレビとギャップがあり、とにかく舞台に対して真摯です」
U「クリスの中では藤岡さんですよね」
R「その通りです(爆)。サイゴン期間中は朝まで飲まないそうです」
U「それは意外ですね(爆)」

Q「気合はどうやって入れますか」
R「舞台スタート前にエンジニアの旗振りで円陣組んで気合いを入れるが、筧さんはあえてちょっとタイミングを外すのに生き甲斐を感じてる。さとしさんはどこか飲み会系(笑)。別所さんは(やってる)FM系」

Q「相手役のふと気づいてしまったことは」(実は私の質問)
さんざん「ないなぁ」と悩ませてしまったあげく、
R「寝ぐせですね(笑)」
U「誰の?」
R「『もちろん』藤岡さん(笑)」

Q「やりたい役は?」
R「クリス。キムとしては裏切られた相手だけど、(サイゴンからバンコクへの)描かれてない3年間を埋めるのが役者としてやりがいがある。(確か井上さんも同じようなこと言われてましたね)」

Q「泉見トゥイが背中に保冷剤入れてるって本当ですか(笑)」
R「本当です(笑)背中つかんだとき『ぶにゅっ』って感触があって何かと思ったら、保冷剤の溶けた後(笑)」

ビデオレターは岡さん。
「18歳から見てきて、玲奈の考え方はだいたいわかる」
「かばんからまず出すのは『たけのこの里』。
『きのこの山』じゃダメなのかって聞いたら、断じて『たけのこの里』なんだそうで(笑)」

R「岡さんは私のスピリチュアルカウンセラー。何でも当てられる。部屋が散らかってることまで当てられちゃう」
R「一緒に食事行ってくれないんですよ。『なんで?』って聞いたら、『今のお前は俺を必要としてねぇ(笑)』ってひどいですよね(苦笑)」

質問の中で印象的だったのは、12歳の女の子。

Q「玲奈さんのようなミュージカル女優になりたいと思っています。12歳の頃はどんなことを練習されていましたか」
R「12歳!観劇していただいて感激ですね。小さい頃からひたすらダンスをしていました。12歳は『ピーターパン』にオーディションに受かった時ですね。あなたも12歳からでもオーディション受けちゃいなよ(いたずらっぽく、実にストレートに)」

彼女をじっと見ながら答えていました。
やっぱり、舞台に立つ人として後輩から目標とされるのはとても嬉しいのですね。
見ていてとても微笑ましく拝見しました。

質疑応答の後、流れたのは8月31日のFCイベントのダイジェスト映像。
嫌がる玲奈ちゃん(彼女は自分の映像を見せられるのをとても嫌がるので、見てる方は楽しい(鬼))。

U「ホリプロさんが編集したので大丈夫です」
R「えー、変顔とか出すんですよホリプロ...(爆)」

・ルドルフで旅立つシーン、鞄はまるで寅さん。
 ...あれでいいか何度も確認したんですよぉ、と力説。

彼女とじゃんけんして勝った11人がプレゼントを受け取れるって話で、

R「パーを出します。心理戦です」

彼女はその通りにパーを出したのですが、チョキを出さない人もおり。

R「信じてくれてないんですね(爆)」

あぁやっぱり(中身は)黒い女子だこと・・・

今後のお仕事の話をしていて、3月銀河劇場「回転木馬」の話。

R「浦井さんとは『ルドルフ』で初共演でしたが、演技の作り方といい、考え方といいそっくりです」
R「トークショーをやったら、同じテンションなのでいつまでも終わらないかも(笑)。
サイゴンにしろルドルフにしろミーマイにしろ、井上『大先生』がいるので司会をお任せできるのですが。」

この日のおみやげは、ルドルフの小部屋の時同様、生写真のサインだったのですが、今回はサリー@ミーマイの写真。

会場中が大爆笑に包まれた破壊力抜群の写真でした。
上田さんいわく、「評判良ければチラシの表に」といったら、やっぱり本気で嫌がってた玲奈ちゃん(笑)

ちなみに、その写真は笹本さんご自身がブログに載せてます→これ

60枚がずらっと並んでいる光景は壮観です(サインのペンを乾燥させてるところ)が、写真の中身は・・・・やっぱり爆笑なのでした。

名づけて「サリーのお転婆さ、ここに極まれり(爆)」

ここまで(笑)の文字が実に多いのですが、実際これ以上に笑いは起こっていまして。

何か微笑ましいんです。笹本さんのこの手のイベント2度目ですけど、実はけっこう凄いこと言ってたりするのに、無理なく笑顔になって笑える、あまり他にいないタイプの女優さんです。
肩の力も抜いて見られるし、アットホームな感じがやっぱりいいです。


なおこの日は、12月の笹本さんの10周年コンサート「Jewel」の一般発売日。
先行発売で1枚確保はしていたのですが、追加しようとしたらまさに瞬殺。
ぴあは3分、イープラスは5分、ホリプロオンラインチケットも10分でなくなってしまい、追加できず。
小部屋でも話題になっていましたが、笹本さん&上田さんいわく、「見たいっ」って要望をホリプロさんにぜひ上げてくださいと。
「1週間ぐらいしたら、何かいいお知らせができるかも」とおっしゃっていました。

予想以上に売れ行きよかったから、12月23日の祝日に追加入れそうな気がします。

(9/17追記)
12月21日の夜公演が追加でした。
ご本人のBLOG内に掲載されています。

正直こんなに売れるものだと思ってなかったんですけれどね。
中規模劇場(516席)とはいえ、「ペテン師と詐欺師」で埋めるのに四苦八苦してた劇場なんですけど。
思った以上に、帝劇前のチラシ配りbyホリプロの効果があったような感じ。


本編は、1ヶ月ぶりの笹本キムだったわけですが、小部屋に当たってしまって難ですが、笹本さんの悪い癖の中だるみ症候群発症中かなーと。
前見たときはもっと色んなところに丁寧だった気がするんだけど、そこかしこにぞんざいさが見えてちょっと残念。個人的に波長が合わなかっただけとも言えますが。

この日びっくりしたハプニングはどっちもトゥイがらみ。

トゥイが乱入した時、キムはトゥイと手を握ってました。
・・・えっ?何か話が違うんじゃ・・・

トゥイを撃った時、倒れこむ前にキムがトゥイを抱きかかえる・・・
これは笹本キムの標準仕様なのですが、この日はなんと銃が泉見トゥイの背中の下に。
そう、保冷材の下です(爆)。

キムは銃を探すこと叶わず(一度は抱きかかえていて、何かと思ったら実は銃を探していた)、
タムを抱えて捌けていきました。
銃は気づいたアンサンブルがとっさに拾ったのですが。

2幕ナイトメアのシーン、
「見てあの人の銃よ」・・・・どこで入手しました?(苦笑)

あの銃がないと、キムはあのサイゴンで銃を入手できるほどのやり手ってことになっちゃうんですが・・・・ハプニングとはいえ、ちょっと残念だったかな。

というのも、笹本キム以外なら、トゥイが倒れこんでから駆け寄るから、直前まで手にしていた銃がトゥイの背中の下に入ることはありえないのですね。
あの動きは、キムがトゥイを実は大切に思ってたと思わされる、印象的な動きではあるのですが、いくら感情のおもむくままに動く笹本キムといっても、ストーリーの根幹を壊しちゃうのはちょっといただけないかな。

話は変わって。
この日帝劇売店で買った月刊ミュージカル9月号は、新妻キム・坂元ジョン・泉見トゥイの対談が載っていたのですが、腹抱えて笑いました。

ジョンのいたぶられ方が面白すぎですが、新妻さんはどうしてこういう場所で抜群に面白いんだろう。狙ってないのに面白いようにストライクゾーンど真ん中。

「ムーランルージュでは思いはクリスに行っているので、ジョンのことはほとんど見てない」
「皆ジョンの話はあまり聞かないですよね。『ブイドイ』ちゃんと伝わってるんでしょうか」

「(新妻)キムから(泉見)トゥイには愛は無いよね」by泉見
「あるってば!キムの慈愛に満ちた表情に気づかないのぉ?」by新妻
「気づかない」by泉見
がっかりだよ(笑)」by新妻

・・・漫才ですか。

そんな感じで笑わせつつも、3人の真剣な役作りも全開で、凄く内容の濃い対談です。
特にサカケンファンは必見かと。

市村さんが抜けてからというもの、作品全体を見る座長的なポジションにいるのは、事実上、新妻さんなのだろうなぁと、これを見てると思います。笹本キムも好きではあるんだけど、キムに関しては「重さ」という意味で新妻さんに百日の長があるかなと思う。

ただ、新妻キムは達観したようなところがあるのも確かで。

ふと感じたのは、キムは奥さんに見えちゃいけないんだなと。

もっと言うとエレンが母さんに見えちゃうのも問題と。
だってマザコンじゃいくらなんでも(笑)

あくまでキムとクリスはカップルなんだなと。
夫婦になれなかった(キムはなったつもり)わけだから、そんな未熟さが見えて欲しい。そうすると、井上新妻は下手すると夫婦の落ち着きだし、違和感を感じた理由が見えてきます。

あとちょっと男前過ぎるというか、クリスの支えがいるように思えないところが、松さんの遺産をそっくり引き継いじゃってるもんだから、強すぎる分、意識して弱めているのが分かる。

さて、長いサイゴンも、手持ちチケットはあと1枚。
9月20日のソワレ、さとしエンジニア&新妻キムの鉄板コンビ、しかもトークショーつき。
こんなん見てしまったら、10月に何を見ても物足りなくなりそう。

さて、あさって15日はNHK-FMで「今日は1日ミュージカル三昧」(12時15分~22時)
今のところ、時間が判明しているゲスト出演予定は以下の通りです。
フルタイム録音&リスニング予定ですが、体力続くでしょうか。
・・・・リクエスト、まだしてないけど。

14時30分頃から      新妻聖子さん(生ライブ有り/「命をあげよう」)
19時15分頃から21時頃まで 笹本玲奈さん(生ライブ有り)
21時頃から22時頃まで   石川禅さん
20時頃から22時頃まで   塩田明弘さん

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