『篤姫』(4)
今月8月の当ブログ検索キーワードベスト5をここに発表してしまいます。
1.篤姫
2.重野
3.唐橋
4.高橋由美子(※唐橋役)
5.大奥
・・・・なんでしょう、この篤姫だらけの現実(笑)
キーワード検索の実に80%が、この5語で占められています。
実は7月以降書いていないこのテーマ、今日は趣を変えてのネタバレモードです。
お嫌いな方は、絶対に回れ右でお願いします。
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では。
大河ドラマなのに、なぜネタバレなのかといいますと、
実は大河ドラマは撮影の様子が公開されているのですね。
大奥シーンが多い「篤姫」は特に室内撮りが多く、そのシーンはほぼ全てNHK放送センター(渋谷)にあるNHK106スタジオで収録されています。
そのスタジオはNHK放送センターに併設されているNHKスタジオパークにあり、営業時間内(午前10時~午後6時)の間に収録がある場合、見学ができるという次第。
「篤姫」全キャスト中最後の撮影入りとなった高橋由美子さんの場合、7月下旬からリハーサルという形で撮影に入り、8月1週目から本撮影に入ったのですが、通常の年の場合、大河の撮影は9月中旬がクランクアップとなりますので、長くて1ヶ月半。
それでいて、実は撮影は普通は火曜日から金曜日にしか行なわれません(そりゃNHKの人もサラリーマンですからねぇ・・・)。
一度撮影風景を見学したかったので、大奥シーンの撮影が終わりそうな8月最終週に平日に休みを取って行ってきました。
見学したのは、8月26日(火)と、8月30日(土)の2回。
土曜日は通常は撮影がないのですが、この日は勝海舟役の北大路欣也さんの登場するシーンをまとめて撮影したようで、北大路さんのスケジュールの兼ね合いで撮影が発生したのかと思われます。
見ていてすぐに気づくのが、天璋院役の宮崎あおいさんの出番の多さ。
宮崎さんがいないシーンは、大奥ではほぼありえないので、このスタジオで公開されるシーンは勢い、常に宮崎さんがいることになります。
疲れた様子も見せず、ちゃっちゃとシーンをこなしていく様は圧巻です。
むしろ出番が多いこともあって、ペースを掴みやすいのかもしれません。
8月26日の撮影では、幾島役の松阪慶子さんが再登場。
47話(11月23日放送)、48話(11月30日放送)の2回で、江戸城無血開場を目指し、天璋院の使者として唐橋とともに西郷へ向かうという場面での再登場です。
「篤姫」の作品のテンポは、篤姫と幾島のテンポの相性の良さという面が多分にあると思いますので、仲むつまじく(女性同士に使うのは変な表現ですが)談笑している様は何だか微笑ましかったりします。
同じ日の収録では、唐橋が駕籠を開けるシーンを撮影していました。
49話(12月6日放送)ですので、恐らく天璋院が江戸城を後にするシーンと思われます。
篤姫(その当時は敬姫)が鶴丸城から江戸の薩摩藩邸に向けて出発する時に、幾島がしたのと同じような意味合いでしょう。
駕籠が何か引っかかったような感じで、TAKE3まで行っていました。
ちなみに見ていて気づいたのですが、由美子さんは身体が小さいので、アングルによっては(特にアップにした場合)、内掛けに着られているような印象も持ってしまうことで、ありがたくはないところ。
瀧山役の稲森さんとかになると、着物適応スタイルというか、長身で映えるみたいなところがありますので。無論、天璋院役の宮崎さんは言わずもがなですが。
ちなみにどの役者さんも、内掛けは最初から着て座るのではなく、座ってからスタッフの人が掛けてあげています。着物に皺が生じるのを防ぐためだそうで、納得。
そういう意味では、内掛けを着る前の寝間着かのような服を見られるのはここだけということで、ちょっと珍しいかも。
49話で天璋院が江戸城を出てからの50話は、大奥ではないわけなのでこれから撮影かと思いますので、そこに唐橋が付いていくのかはわかりませんが(原作では、ほとんど全てのお付の女性に暇を出し、3人しかお連れがいなかったという設定です)、さすがに最後まで重野を連れて行くとは思えないので、そこは唐橋が担当、すればいいなと。
8月の重野登場以降、大奥シーンは天璋院に瀧山、重野が寄り添うというパターンが定着していますが、47話あたりになるとそこに唐橋と常磐(安部麻美さん)が加わった組み合わせが標準形。
8月30日の撮影では、天璋院と勝海舟が対面するシーン(42話(10月19日放送)。この回は唐橋の登場回)で、天璋院から見て右(上手)に、天璋院側から瀧山、重野。左(下手)に、唐橋、常磐という並びでしたので、役としての序列関係がはっきり分かるようになっています。
こういった集合シーンになると話すのは天璋院と、来客(ここのシーンでは勝)で、せいぜい瀧山ぐらいなので、あとの役者さんはほぼ置物と化します。
表情も笑顔はまずあり得ないので、ちょっと物足りなかったりもします。
まあ、当たり前の話なんですけどね。
30日の撮影では緊張してる由美子さんにスタッフが話しかけられていたところで、歯を見せて笑顔で微笑んでいて、なんだか心底ほっとしました。
そうはいえ、誰が撮影に入るか全く分からない状態なのに、行った2日間ともたかだか30分か1時間待っただけで、唐橋の撮影が見られたのは幸運でした。天璋院ならいつ行ってもまず見られますが(撮影がない日は例外)。
で、唐橋役としての由美子さんを見ての感想ですが。
登場は42話(10月19日放送)からで、この回の大奥シーンから登場しています。で49話で駕籠を開けるところまで見ましたので、49話まで出ることは確定。
おそらく、1話5カット以内の登場と思われますので、全部で50カットぐらい。
そのうち話すシーンがたぶん5カットぐらいのようなので、良くもまぁここまで出番をカットしたものだと苦笑せざるを得ません。
おそらく、8月以降撮影する大奥シーンに皆勤ということで、それ以前に撮っていたシーンは重要シーン含めてすべて登場せず、といったことのようで、そこまで都合良く便利屋扱いすることないのになぁ、といささかのぼやきも出てしまいます。
撮影を間近に見てみると、天璋院役の宮崎さんの存在感はさすがで、前半に物語を引っ張った幾島でさえ、最後の頃には「いなくても良いかも。」というぐらいに天璋院がしっかりしちゃったこと、瀧山役の稲森さんが予想以上にいいこと、この2点からして、
後半の天璋院役を支える役が、あまり必要とされなくなったような気がします。
唐橋でさえそんな扱いですが、実は重野にしたところで大活躍というほど出番があるわけではなく。ただでさえポジションが軽くなった「天璋院付」の役割をさらに重野と唐橋で分け合うのですから、両方とも薄味になって当たり前。
つくづく無意味なというか、変なくじをひいたなぁと思います。
ちなみに重野役(中嶋朋子さん)と唐橋役(高橋由美子さん)は、8月最終週にそろって夏風邪をひかれました。そんなとこまで分け合わなくてもいいのに(苦笑)。
※中嶋さんは撮影時に辛そうに咳をされていました。高橋さんはご自身のblogで40度の熱を出したと言われていますし、実際に見ると待ち時間の間、目を伏せてじっとしている時間が長く、いつもと違う感じでした。
わずか4シーンだけ見ただけなので、あとは本放送を心待ちにしようと思います。
何しろ役者に役者以上の物を出させてしまう「篤姫マジック」がありますからして・・・
そういえば、NHKスタジオパークには「篤姫」のポスターが2種類貼られています。
1種類は当初の物ですが、もう1種類は江戸編のもの。
唐橋は天璋院から向かって右側。反対側には佐藤藍子さん(小の島役)がおられました。
本放送話。
35話(8月31日放送)の、島津久光役、山口祐一郎さんの一言。
「下がって良い」
・・・あ、コロレド大司教様@MOZARTとまーーーったく同じだ(笑)
すごく懐かしかった(爆)
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