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『ミス・サイゴン』(1)

2008.5.26(Mon.) 19:00~20:15 シアタークリエ

ここ1週間、東宝系のイベント参加が異様な日程なのですが、21日(笹本玲奈の小部屋)に25日(ルドルフファン感謝祭)に26日(ミスサイゴントークショー)と、普通におかしい日程です。

というか今まで全くといって良いほど縁がなかったこの種のイベントにここまで立て続けに当選するのも、まぁ東宝系の運は使い果たしたかなと。

この日はメトロ有楽町駅で降り、普段なら地下道を通って日比谷駅経由でシアタークリエに入るところ、帝劇への階段を上がり。

時は18時26分。この日の「ルドルフ」の開演は18時30分というわけで開演直前ですが、その場に何も起きていないことを確認してひとまず一安心。

前日、笹本さんがトークショーを欠席した後、本公演でちゃんと復帰できるかが心配だったので見にきたのですが、いつもと同じ帝劇であることに胸をなでおろし、別のキムを見にシアタークリエに向かいます。今のところ、キムは4人中2人が帝劇にいるのは、なんだか不思議な感じ。

この日のトークイベントは400人限定ということで、正確な応募者数は忘れましたが倍率が6倍ぐらい。2800人ぐらいの応募だったようです。

上手側から椅子が5つ並べられ、司会が音楽監督のビリーさん(山口さん)、隣にエンジニア役の筧さん、クリス役の照井さん、大型ディスプレイを挟みキム役の新妻さん、エレン役の浅野さん、トゥイ役の神田さんの5人。

途中、演出のフレッド・ハンソン氏も登場しましたが、ほとんどの時間は司会+メンバーのトークと歌。
あとこの日の企画として「とある日の稽古風景」のビデオが流れました。司会のビリーさんもおっしゃっていましたが、「ミュージカルの稽古とはこういうもの」みたいなものはあまり表に出ないので、面白いのではとおっしゃっていましたが、確かに新鮮でした。

歌は全部で4曲。
「トゥイの侵入」(神田トゥイ&新妻キム)
「世界が終わる夜のように」(照井クリス&新妻キム)
「今も信じてるわ」(浅野エレン&新妻キム)
「命をあげよう」(新妻キム)

当然のごとく新妻キム大活躍。

この日のメンバーはことごとくアンサンブルから昇格の初プリンシパル組ですが、その中でも仕上がりが早い人を選んでいるようで、この組み合わせ、なかなかいいかもと思わせる出来です。

その中でも照井クリスはいいかな。伸びしろを感じさせる印象。

浅野エレンは無難という感じはあって、あえて選ぶまでのことはしないかな・・・
今回のエレンはほのかさん軸にするつもり。
エレンは演技とか立ち位置を考えすぎると歌に置いていかれる凄く難しい役なのですが(過去に色々と苦い思い出が。)、今のところ決め手に欠く感じの浅野エレンでした。

神田トゥイは単独で見れば若い勢いが表に出ていたと思うけど、何しろこの役は泉見トゥイという完成版みたいな人が既にいるから、こちらもあえて見る感じでは・・・・

ミュージカルをリピートし始めたのは2003レミゼからで、2004サイゴンまではクアトロキャスト含め全キャスト制覇をやっていたのですが、さすがに2005レミゼあたりからは鈍り始めて、よほどの評判がなければ追加しないようにしてきているので、今回もキムを軸にする以外はあんまり増やさないことになりそう。
照井クリスだけはちょっと興味でたから入れようかなと思う。

そいでもってキムの新妻さんですが、
もう稽古1週間未満の時点で既にここまで入り込んでるんだから、キムと一心同体という意味が良くわかります。やっぱり新妻さんはキムで見てこそだと改めて思う。

この日のトークで印象的だったのが、新妻さんがキムについて

「4年経って、自分がしてきた経験を『こんなこともできる、あんなこともやりたい』そんな気持ちにうずうずしている自分に気づいてしまって。これはまずいと。今回のキムの目標は、『白紙に戻って役に取り組む、です』

と語られていました。

新妻さんはもともと頭の切れる人ですが、思い入れと思い込みで突っ走るところがあって、2004年のキムはそれが壮大にいい方向に出たわけですが、作りこむ悪い癖が今回出ないかと心配していたところ。
例えば2005エポあたりは相当に斜め上方向にやりすぎていたから・・・

しかしながら稽古1週間でそこに気づいたというところに、彼女の役者としての成長を見た気がしました。

自分の印象ですが、役者さんは自分の演じたいことを100%演じると、だいたいお客さんの心の置き所がなくなるといいますか。

新妻キムはチケ売りスタート段階でも一押しでしたが、今回の話を聞く限りは死角なしと見ます。
事実上、2008サイゴンのキムの筆頭のポジションですからね。

「ミス・サイゴンのプロモーション担当」としてのあまりにも澱みない締めにも脱帽します。
今回のは感動しすぎて全てを覚えていないのですが、とにかく多分「プロモーションコメント」として添削しても100点以外付けようがないようなコメントをしていました。

全文を思い出せないのが本当に悔しいぐらいの完璧なコメント。

「本番に向けて一日一日、日々進化していくキム、そしてこの作品。本番になってからも毎日毎日変わっていく舞台をぜひ何度も見て、進化を目に焼き付けるべく、劇場に足をお運びください」

が要約なのですが、本当はもっと語彙が多くて、言葉一つ一つどれが欠けても完璧じゃないというような絶妙な言葉の組み合わせに圧倒されました。

新妻さんを最初見始めたころは、話す言葉にわざとらしさを感じることが多かったけれども、役者として進化したことで役者の大きさが言葉の大きさに追いついてきた感じがして、心強いです。

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