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『ウェディング・シンガー』(1)

2008.2.17(Sun.) 17:00~20:20 2F B席最後列 日生劇場
2008.2.19(Tue.) 18:30~21:15 2F B席中盤列 同上

同じ月に2つも当たりの舞台に遭遇すると、スケジュール調整に困難を極めます。

前売り時点ではチケットを確保せず、評判を確認してチケットを確保。

17日の夜の回がトークショー付ということで、”両手に花”の上原ジュリア&樹里ホリーの組み合わせということでここにターゲットを絞りました。

が、この日は前々から新宿コマの「星屑の町」を取ってあり、掛け持ちが不可能でした。
新宿コマと日生は時間帯がずれているため、新宿コマ1幕だけでも、と検討しましたが実際問題として不可能。

結局、「星屑の町」はこのときの他に2回取ってあることもあり、結局嫁ぎに出して(事実上、下取りに出したようなものでしたが・・・)、日生に行くことにしました。

ところがその辺の調整が上手くいかずに、すんでの差で19日の夜も取ってしまい、「まぁ楽しいからいいかっ」と思い直して、2回行くことにします。

見た印象をつらつらと。

とにかく「楽しい」のは間違いないです。
ミュージカルでこれほど笑ったのは久しぶりだし、大好きな「ミー&マイ・ガール」ともまた違った楽しさを感じられる作品です。

歌詞のブラックさは「GOLF THE MUSICAL」に似てます。

上原ジュリアが歌う「ゴミ溜め」なんぞ最強です。
(公式HPでは出し惜しみせずに動画を出していますのでお茶の間でも笑えます)

動画こちら

オチをつけずにはいられない作詞家みたいですね。さすがミュージカルコメディ。
コミックソングの嵐です。

盛り上がり方は「ダンス・オブ・ヴァンパイア」に似てます。
2幕後半なんか盛り上がりっぱなしで行きますから。
初風さんのダンスシーンも実は吹き替えですが、あちらはダンサーサラってのもありましたね。
客席降りがあるため、1F上手側が大人気、2Fは若干の温度差っていうところも全く同じです。

役柄的には「ハウ・トゥ・サクシード」に似てます。
2幕のお金絡みの出世話で思い出したのですが。
つかこちらの世界でさえ役が「郵便係」で全く一緒。

出世の一段階目が郵便係というのは、アメリカンドリームの一つのパターンなのでしょう。
会社の郵便物を見ていることで会社の動きが分かると言う話で、同様のパターンに経理部の伝票整理係と言う話を聞いたことがあります(日本のどこぞの大企業の社長さんの配属先だったかと)。

井上さんのロビーが西川さんのフィルチ、上原ジュリアが大塚ちひろさんの役、樹里ホリーが三浦理恵子さんの役って感じで。

それもあってか、上原多香子さんが演じたジュリアは、諸々の制約がなければ、大塚ちひろさんの方が収まりが良かったかなと思う。
可憐でヘタウマって感じが。

上原さんはお世辞にも歌は上手とはいえず、この芸達者な座組の中では明らかに歌のレベルを下げているし、同じ下手でも言葉は悪いけど誤魔化すのが上手い方がいい気がします。

役に救われているから、下手でも許されているようなところはあるので、同じSPEED出身者でも、去年の帝劇でいきなりの難役・コンスタンツェをやったhiroと比べると、幸運ということはあるのでしょう。

公式に上がっている動画でも、井上ロビーとのこの世の究極のような不協和音デュエットはシーンに救われているとはいえ、ちょっとどうかと。

役者さんで光っていたのは、何といってもホリー役・樹里咲穂さん。

初見でしたが、宝塚時代から実力派の男役として鳴らしたという話はだてではなく、ヒロインの上原さんは無論のこと、同じく実力派の徳垣さんをも圧倒するあの存在感、スタイルの良さ、思い切りの良さ、ダンスの切れ。どれを取っても素晴らしいです。

どのシーンも凄いのですが、「Saturday Night in the city」のピンク色の衣装での華麗なダンスはため息をつくほどです。

1幕後半なぞ、ほとんど樹里さんのオンステージ状態。そういう演出というよりむしろ、実力そのものが飛びぬけている感じで、正直衝撃的なものがありました。

会場内での受け止め方もほとんど同じようで、作品の盛り上がりと共に自然に起きる手拍子の中でも、一際拍手が大きく、休憩中はあちらこちらでパンフのキャスト紹介ページを見ているという。

17日のトークショーではそんな樹里さんと上原さん、そして司会がいつもの”ブラック”井上芳雄さんでしたが、片や面白関西人キャラの樹里さん、しっかり者ながら天然ボケ混じりの上原さん、そいでもって司会は”顔は白いけど腹は黒い”と客席のファンに言われる(大笑)井上さん。

これも公式HPに載ってますけど、腹抱えて笑ってしまいましたですよ。

「どんどん(期待を裏切る)残念な方向に行ってしまいまして」と井上さんが突っ込みいれていますが、この種のブラックなフリートーク、実は大好きです。

男の自分から言わせてもらいますと、井上君はブラックじゃなきゃ井上君じゃないから(笑)
許されるぎりぎりのラインで客を楽しませるところは、落語的な感じがします。

そしてふと振り返ると、デビュー作の「エリザベート」以外は井上さんの舞台を全て見ていた自分にちょっと驚愕。

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コメント

こんにちは
いつも、芳雄君がらみの所でしかコメントしなくてすみません。。。
女でなおかつファンの私から見ても井上芳雄はブラックでないと井上芳雄ではないです

WS、CD欲しいですよね
関西からなので2回しか行けなかったのが悲しいです
ニイロ兄さんに至っては千秋楽の挨拶まで「再演!」を連呼していました
そのせいか、公式ブログの映像には優雅なお辞儀のみ(笑)
前の文章で申し訳ありません、ロビーがメールマンから始めるところはたぶんHOW TOのパロディです
他にも色んな物をパロっているみたいですよ
サイゴンのメロディがあったり。。。
再演の際には全部見つけたいと思っているのですが
はたして、再演はあるのか!?

投稿: 小凛 | 2008/03/04 10:36

小凛さん、ごぶさたしております。
男だてらに芳雄フリークですので、たまには覗いてコメントしてやってください。(笑)

やっぱりあのメールルームはHOW TOからのネタなのですね。ミュージカルコメディは言葉は悪いですけれど、パクッてナンボみたいなところはあるのでしょうね。

ヒロインが上原さんということで、余り期待はしなかっただけに、予想外に面白くて満足でした。

再演・・・井上君の仕事では優先順位低そうなコメディだけど、今回彼はコメディの面白さに開眼したような気がしますので、地味に期待してみたいものです。

投稿: ひろき | 2008/03/05 00:25

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