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2007年10月

『篤姫』(1)

先週火曜日、第3次出演者発表(大奥編)が行なわれた来年のNHK大河ドラマ作品。
篤姫を演じる宮崎あおいさんは好きな女優さんだし、どうしようかなぁと迷っていた作品でしたが、第3次出演者発表を見た途端、見ることに決まりました。

このブログをご覧の方ならもうご存知の話なので、もう隠しもせずに理由を語ってしまいますが、ご贔屓の高橋由美子さんが11年ぶり(1997年「毛利元就」以来。上川隆也さんが毛利家長男・毛利隆元役を演じたときの妹
(毛利家長女)・可愛役でした)に大河ドラマに出演することになりました。

正直、驚いたというのが実感です。
確かにこの作品は女性主役ということもあり、女性の役が大河にしては異様なまでに多い作品ではあるやに聞いていたのですが、恐らく大河再出演には、まだ実績が追いついていないのではと思っていたのですね。

無論、由美子さんの実力は全部の舞台作品を見つづけて、ほとんどのドラマを見てきているので、十分理解しているつもりですが、実際、席順からいって、末席なわけですので、正直滑り込みという側面はあるのかなと思っています。

というのも、今年は既に稽古入りした「モーツァルト!」で終わる予定(+今月末にANB系「いのちのいろえんぴつ」北海道ロケ)、来年は既に舞台2作品が入っているからです(2月に新宿コマ、4月~5月に東京芸術劇場+全国ツアー)。

由美子さんが演じる唐橋という役をNHK携帯サイトから引用すると、

○唐橋
篤姫付き老女。慶喜の将軍擁立失敗の責任をとって大奥を去る幾島に代わり篤姫付きとなって幕末の大奥を支えた。

松坂慶子さん演じる教育役・幾島と入れ替わりの役ですので、登場シーンは年後半。
ただ、原作を読んだ人によると、これは原作とは違う設定だそうで、原作は唐橋の登場シーンはもっと前からだそうです。

この作品自体、薩摩編からスタートして大奥編にたどりつくのは7月あたりと思われますが、それにしたところでこの舞台作品の仕事の入れ方は、あの拘束時間が長いといわれる大河(しかもお付きの女官なので、登場回以降はほぼ最後まで皆勤状態)とは、どうも相容れないようでかなり不思議です。

何しろデビュー以来20年、1000回以上の舞台を一度も休演立てたことがない由美子さんのことなので体力的な心配はしていないのですが、ここまでぎりぎりの日程を立てるということは、いつから撮影に入るのが明確に決まっているということでしょうから、登場までゆっくり作品を楽しんでおきたいと思います。

今から考えると、7月に出た『新マチベン』のゲストが、最後のオーディションだった気さえもしますが・・・・さすがに遅すぎるとは思うけれど。

歌手としては紅白に出れなかった由美子さんですが、これで2度目の大河ドラマということで、女優としての格も一つ上に上がったかな?とちょっと嬉しい気持ちです。

役柄的にはかいがいしく篤姫の面倒をみて、誠実に尽くす辺りは、本人のこんなエピソードともあいまって、温かい空気を出してくれると思うので、その辺りは無心配でして。

「裏切り」とかいう言葉と、全く無縁な忠実な女官、というのが適役かなぁと思います。
悪役をやるには、更に重しが必要だと思いますし。

しかし由美子さんの出演作品を見ると、いつでも共演済の人がいるのはさすがに20年選手の年の功。

今回の大河、3次発表のメンバーだけを見ても5人。
草刈正雄さん(阿部正弘役/1994「南くんの恋人」)
堺雅人さん(徳川家定役/2002「婚外恋愛」)
余貴美子さん(英姫役/2002「居残り佐平次」)
江守徹さん(徳川斉昭役/2004~2005「SHIROH」)
星由里子さん(村岡役/2005「こちら本池上署」)
2次メンバーには沢村一樹さん、山口祐一郎さん、涼風真世さん(涼風さんとは今年の「モーツァルト!」が初共演)もいらっしゃいますので、全部で8人ということになります。

現時点で発表されている他の作品も、
「モーツァルト」は続投ということもあり初共演はhiro、涼風さんだけ。
「星屑の町」も3人(ラサール石井さん、小宮孝泰さん、田島令子さん)
「空中ブランコ」も4人(坂元健児さん、小林高鹿さん、川原正嗣さん、吉田メタルさん)&G-Rocketsの皆様

ということで、全員初共演が皆無、というのも、現場の空気としていい方向に作用するのかもしれません。

何はともあれ、色々な意味で女優として生きつづけるのだなぁという気がしてきました>由美子さん

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新妻聖子コンサート

2007.10.5(Fri) 18:30~20:40 草月ホール(赤坂)

このブログを更新するのも実に3ヶ月ぶり。ずいぶんご無沙汰しております。

ちょこちょこ芝居は見に行っていたのですが、どうにも駄文とはいえ背中を強くプッシュしてくれる作品がなくて・・・・と余計な言い訳は省略で、これからぼちぼち復帰します。

というわけで、昨日、表題のコンサートに行って参りました。

新妻聖子さん。

私が彼女を最初に見たのは忘れもしない2003年7月6日、帝国劇場。
「王様のブランチ」のレポーター当時は知らず、初舞台としてエポニーヌ役で「レ・ミゼラブル」でデビューしたその日その回を見ています。

自分にとってのレミゼデビューも実はその日で、何のことはなく、高橋由美子さんのファンテーヌ役でデビューしたのがこの日ということで、新妻さんを見たのも、実は単なるキャストの組み合わせ。

それ以来、レミゼはおおむね全キャストを観続けて今に至っていますが(SPも含み)、この回、後から振り返るとキャスト総代わりのターニングポイントであってみたり、実に多くのドラマがありました。

今年の大河の主役さんがジャベールやっていて、ジャン・バルジャンとの対決で姿を見せずに、この日初見の自分は、それこそがスタンダードだと次の鑑賞まで疑わず(笑)といったエピソードも今は奇妙なまでに愛としい思い出です。

そんな訳で舞台デビューから結果的に見つづけている新妻さん。彼女のミュージカル作品は結局全部見ていて、ストレートの「サド公爵夫人」以外は全部見ていることになるのですが、振り返ってみると、最初からそこまで好意的に見ていた人でもなく。

確かに歌はデビュー当時から破格の迫力で、それこそは自他ともに認める彼女の売りなわけですが、当初、2003年当時は漏れ伝わってくる優等生的な発言が、どうにもじれったくて素直に拍手できなかったところがありまして。

ただ、4年間も色々な作品で見てきて、ブログ始め人となりを見てくると、彼女の本質が、

「小器用な不器用」

に見えてきて、実は完璧志向ではない自分の琴線に触れていることに気づいた昨今。

彼女の舞台等におけるフリートークのあまりの滑らかさは一度でもご覧になった方には有名ですが、何しろ当初はじれったく思えた社交辞令を巧みに混ぜたところは、自分の贔屓さんの中では松たか子さんと通じるところがあって、最近の自分の志向の新カテゴリになりつつあります。

群を抜いてその辺りが苦手な高橋由美子さんが贔屓なだけに羨ましい(笑)。
若手陣で新妻さんと並んで評される笹本玲奈さんも基本的にしっかり系なのですが、たまに暴走ぐだぐだモードになるからこっちのゾーンかも・・・。

新妻さんといえば、最近はNHKによく呼ばれていますが、今年8月に放送されたNHK-FM「今日は一日アイドル三昧」のゲストが圧巻でした。(※1)

彼女はミュージカル界では知らぬ人がいないとはいえ、世間の知名度的には「誰?」と言われるポジションなわけですが、ゲストトークでは「アイドル好き」の本性を爆発させまして。えぇ、アナウンサーが引くほどに(笑)。

えーと、浅香唯さんに憧れてヨーヨー買ったんでしたっけ、光GENJIに熱狂して飛鳥涼さんの大ファンでもあったんでしたっけ、Winkは振りつきで歌ってたんでしたっけ、同じ聖子さんってことで松田聖子さんの物まねしたんでしたっけ・・・etc

いやはや感服しましたあの時は。

「好きこそものの上手なれ」とはよく言ったもので、同じ三昧シリーズ(毎週テーマを替えて「~三昧」のシリーズをやっているのです)の「今日は一日アニソン(アニメソング)三昧」の森口博子さん(この時も会場がどよめくほどに司会者を食うほどの巧みな進行でした。)と並び立つほどの存在だとは、正直びっくりしたものです。

そんなこんなのサブエピソードも経験して今に至ると、彼女のトークも歌も、「何の心配もなく身を委ねられる」というのは、安心できるのですね。

芝居はたまにマイルールで暴走するんでまだ心配なんですが、それこそもう片方のご贔屓さんグループの由美子さんや笹本さんが、演技について「何の心配もなく身を委ねられる」、その代わりにトークは暴走系、との好対照といった感じで、振り返ってみると「完璧でない」ところが、人間味を感じて惹かれるようになったのかもしれません。

さてそんな長すぎる前段はいいとして、この日のコンサート。

2時間15分、トークと歌でゲストなし。
つまり、喉使いっぱなし。
新妻さんのことだから、歌で詰まるようなことはないから安心して聞いていられます。

2003年に最初に聞いたときの新妻さんの歌声は、声量が先行していて、どうしても役とのシンクロが弱かったような印象があったのですが、本人もこの日トークで言っていましたが、「ミス・サイゴン」のキム役との巡り合いがとてもいい方向に向かったような感じ。

その上、CDを出すようにもなって、役と切り離せないミュージカルナンバーと別の、歌い手としてのテクニックをどんどん吸収していってるように見えます。

正直、1stシングルでは「微妙・・・・」という印象だった彼女のCDなのですが、今年出た「愛を止めないで」と「煌きの未来へ」を聞いていると、やっぱり彼女は若手なんだなぁ(まだまだ伸びるんだなぁ)と感じてしまいます。

「愛を止めないで」は山本耕史さんが主演されているNHK木曜時代劇の主題歌なのですが、彼女がこの曲をセールストークするとき、ちょっと前までは時代劇のタイトルまでだったのに、この日のトークではとうとうサブタイトルまですらすら出てくる始末(しかも、彼女は超早口なので「サブタイトルも言った」ことは分かっても「サブタイトルが何か」は分からない・・・笑)。

この週の放送のクライマックスシーンに(放送はあと1回、10/11放送を残しています)この曲がベストタイミングで映像とかぶさった時に、「めちゃくちゃ感動したんですよぉー!泣けましたよぉー!自分の曲なのにー」と盛り上がっていた彼女のトークを聞いていると(お客さんが初見を含めて「引いていいのかどうか困ってる」のがちょっと笑)、作り手から暖かい視線を受ける彼女のいい意味のオープンさが、凄く伝わってきます。

何はともあれ、この日、以前入手し損ねた21C「マドモアゼル・モーツァルト」のDVDを入手できたのが何よりラッキーでした。

追記。
隣に座っていた人は新妻さん初見だったそうで、こんな会話。

隣人 新妻さんっておいくつぐらいなんですか?
私  26か27ですね
隣人 どちらの音楽学校出ておられるんですか?
私  音楽学校ではなくて普通の学校ですよ。上智卒です
隣人 へーソフィアですか(感心したように)

浅いファンなのに新妻さんの年齢をちゃんと把握していた自分にびっくり(今日10月8日に27歳になります)。
そんな感じで感動していたのはいいのですが・・・幕間に買ったCDのビニールを暗いところでガサゴソさせるのはやめましょう・・・・ものすごーく響くのですよ、あれ。

(※1)ちなみにどーでもいい話ですが、この時、リクエストした数曲の中で、
姫乃樹リカさんの「蒼いプラネット」がかかったのは私の所業でした。
アルバム曲がかかるとは・・・と思いつつ、名曲がかかってくれたのは素直に嬉しかったのを
思い出します。

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