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『地獄八景・・・浮世百景』(3)

2007.2.18(Sun.) 14:00~16:40
世田谷パブリックシアター 3階上手側最後列

あっという間に東京楽日。
4回目の観劇ということもあって、話の流れもつかみつつ、ようやく役者さんの顔の見分けがおおまかに付くようになりました。
佐藤アツヒロ氏は2役(ほぼ1役ですが)、高橋由美子さんは1役ということですぐ分かります。

全てを持っていく松尾貴史さんもすぐ分かります。

顔そのものが笑いと化している小松利昌さんも分かります。

頭の形そのものが特徴的な山内圭哉さんも分かります。

分からなくなるのがここからで、松永玲子さんと出口結美子さんの区別が意外につきません。(由美子さんと絡んでいるシーンは例外なく松永さんで、落語喋りが松永さん、山内さんの奥さんが出口さんというのはさすがに分かりますが。)

喋家お2方、桂吉弥さんと桂吉坊さん。この2人も年齢は違いますが、はっきりとは区別つきません。

もっと分からないのが意外にも市川笑也さんと升毅さん。メイン役はさすがに分かるのですが、何しろアツヒロ氏、由美子さん以外の9人で48役もあるので、そもそも普通の人の役(インパクトが薄い役)だと、そもそも場面ごとにどんな役で何人出てたかさえはっきり思い出せないです。

1回見ただけで、全部の役を言い当てられた人がいたら無条件で尊敬してしまいます(笑)。

早替えが最短20秒で、最多役で8役、衣装替えの最多回数が13回という、恐らく舞台裏はてんやわんやなのであろうこの舞台、4回観劇して一度も役で出遅れた人がいなかったのはそれだけで相当凄い気がします。

(約1名、前のシーンの口紅を落とし忘れて出た小松さんという方はいらっしゃいますが、このネタを東京楽日で松尾さんが拾って、「わざと口紅付けて」出てきて笑いを誘っていました。)

ちなみに楽日とあってキャスト紹介がありましたが、その時のトーク曰く、アツヒロ氏の提案でDVD特典用のカメラが舞台裏に入っておりまして、「早替えのない」由美子さんがカメラを構えていたそうです。

確か、笑也さんに「役替わりこそないけど、たびたび早替えがある」と言われていたんですが<由美子さん
舞台裏でカメラ構えていても、外側の出番を見ている限り、そんなのは当然みじんも感じることはなく、終演後のトークで初めて判明。

「あんたはみんなのおかんか」と松尾さんに突っ込まれていましたが。(そういう役回りは年上の松永さんじゃないんだろうか・・・・)

この作品を見てますと、確かに「な~んにも残らない」で笑うのが正しい見方なのがよく分かるんですが、そもそも日替わりネタを記憶しようにも人間の記憶力の限界を軽々と超えてしまうという・・・・

役柄と役者さんを結びつけてストーリーを追っかけつつ笑って、前回と同じネタだなとか今日はいつもにもましてぶっとんでるなとか、そんなこんなシーンごとにやってたら全然追いつけません。

東京楽日限定のネタとしては、

番頭@松尾さんの、若旦那帰還シーンにて、そろばんなぞって電車ごっこのとこ
 「次は池尻大橋です」
(参考:世田谷パブリックシアター最寄の三軒茶屋駅の一つ渋谷側の駅。ちなみに急行だと次は渋谷になります)

小糸@由美子さんの、森の中彷徨いシーン
本人いわく「演出家さんのOK出たから、やりたかったことやる」と当日朝にブログで明言。
会場内ウケてた為、大阪・北九州でもやりそうなのでネタ自体は省略します。もしかするとDVDに残るとまずいかもしれないですが。
そのシーンの相手役になる算段の平兵衛@山内さんが、いつもと違う由美子さんに面食らって少々慌ててるのに爆笑してしまった。すかさず受け身に入ってネタ拾ってたのは流石、かつ足つかまれて喜んでたのが印象的(笑)

前回は役者さんについてメイン所以外は書いてなかったんですが、この公演で個人的にヒットだったのはこの算段の平兵衛役の山内圭哉さん。
出口結美子さんをいじることに命を賭けていると思われたり(笑)する人ですが、舞台後のトークと芝居の面白さがほとんど同じ役者さんって初めて見ました。
笑わせようとして笑わせられるところが凄いです。

そういや、東京楽日、「寝てるお客さんがここから見えますが」ってやって会場内の爆笑を誘っておりました。

東京楽日時点の役回りを整理すると

段取り通り:アツヒロさん、松永さん
普通に動く:出口さん、吉坊さん、吉弥さん
遊び始め気味:笑也さん、由美子さん
遊びまくる:松尾さん、山内さん、升さん
リミッター超え:小松さん

って感じでしょうか。

アツヒロ氏はやっぱり真面目なんだろうなーと思う。松尾さんがどれだけネタ振っても返すだけの余裕はなさそう。関西弁が日に日に弱弱しくなっていくように感じるのが、気のせいでなければいいんですが。

松永さんはあえて段取り通りに動いているというか、役柄からはみ出ない様に、芝居がとんでもない方向に行かないように支えているような感じ。リミッター外した状態で今度見たい役者さんです。

出口さんは山内さんにいじられているところが特徴的ですが、何しろ普通が”変”な人なので、ただそこにいる事実そのものがネタと化してます。プレビュー時点では駕籠屋さんやってましたが、そっちの方が面白かったなー

小松さんも出口さん同様に「ただそこにいる事実そのものがネタ」なんですが、あのわざわざイントネーション上げた台詞回し、わざとやらなかった時の方が自分は好き。わざと狙いに行ってる感じはちょっとつまらないかな。
過ぎたるは及ばざるが・・・・って感想。

まぁなんだかんだいっても「お化けみたいな人はいっぱい出てる」つー、G2公式対談での由美子さんのコメントが、この舞台の本質そのものだった気もします(笑)。

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