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『地獄八景・・・浮世百景』(2)

2007.2.14(Wed.) 19:00~21:25(本編)、21:35~22:00(ポストトーク)
世田谷パブリックシアター 3階席上手側

●キッチュさんと由美子さん。

キャストが決まった時に、「AGAPEは『お酒飲むメンバー』でキャストが決まっちゃったりするんだけど、アツヒロ君、由美子ちゃんも入ってるんで、いつもと違った感じでやってみたい」ってG2さんが語ってたのを思い出します。(ちなみにこちら

いやいや、同じですって(←キッチュさん(松尾貴史さん)的に突っ込むと良)

そういや、キッチュさんがかの昔、文化放送の夜帯の番組をやっていた(「キッチュの夜マゲドンの奇蹟」)のですが、その中で由美子さんが「高橋由美子のおしゃべり天使」という10分帯番組をやっていたことを思い出します。(その当時から、アイドルにしてはそうとう毒舌満開だった(笑))
まさか15年も経って舞台で共演することになるとは。

キッチュさんには当時から目をかけてもらっていましたが、今回の本公演初日の(内輪の)キャスト挨拶でも、キッチュさんは「(由美子ちゃんは)森光子さんの向こうを張って(地獄八景を)ロングランで演じたいと」触れておられました。(そういえばキッチュさんは由美子さんを森光子さん、松永玲子さんをミヤコ蝶々さんに喩えられていましたが、確かに空気が何となく似てます。)

ま、由美子さん自身の「友達に『意外に可愛いやん』と言われてまんざらでもないと思った」(←「意外」と「個性派」が言われて好きな言葉だそうです)の方が噴いちゃいましたが。

それ以前に由美子さんのことをたくさん取り上げていただいてる笑也さん自身がありがたいことなんですが。
※以上ネタ元は市川笑也さんのブログ

●古田さんが今回の主役・ヒロインを喩えると

2月10日深夜の古田新太さんのラジオにゲスト出演したアツヒロ氏。

古田氏いわく、アツヒロ氏と由美子さんは新感線の稽古場に別々に差し入れに来て鉢合わせしたりする。
(参考までに、アツヒロ氏の青山円形劇場での舞台(MYTH)を由美子さんが見に行って、その後2人して隣の青山劇場のメタルマクベスの初日乾杯に潜り込んでたりする。)

一緒にいるところ見るとなんだかヤンキーのカップルみたいなんだよ

2人とも年齢不詳だし

・・・・だそーです(苦笑)。

●義理チョコはあげたのだろうか

この舞台の感想を見ようとブログ検索をかけると、壮絶なほど「義理チョコ」ネタがヒットします。

スポーツ新聞片っ端から全部同じネタで取り上げたために、そこからコピーしてるニュースブログが全部同じ内容になっているわけで、いやはや感想見つけるの大変。(特にライブドア系は凄いことになってます)

アツヒロ氏と由美子さんが同級生という話も、意外に知られていなかったようで、初見の方にはインパクトがあるようですね。

去年「Top Stage」誌でアツヒロ氏のレギュラーコーナーに由美子さんが出た時に、アツヒロ氏いわく「女優としての顔を見たことがないので怖い」と言ってみたり、今回ゲネプロ後の記者会見で由美子さんが「最初は目を見て芝居ができなかった」と言ってみたり、コメントだけ聞くと2人とも弱気に見せてますが、そこはテクニックつーか、なんつーか、芝居の自然さを見ると2人して高等な予防線張ってるようにしか見えなかったりします。

ほんわかした気分になるからいいんだけど、由美子さんに絞って言えば、今までの技術を出してる要素はあっても、新しい面を引き出されている要素はあまりないので、そこはちょっと物足りないかなとかは思う。
せっかく初めて組む演出家さん(G2さん)なので、期待したんだけどなー。

確かに可愛いいし年齢忘れるし(失礼)、可憐で凄く良いし、初日に比べると吊られるシーンは面白さ全開で来てるし、森の中を彷徨うシーンの凄みは出てきてるし、なかなかいい感じには動いてきてるかも。

役柄的に遊べる役でもないというのはいつものことなので(ま、小松さんの顔見て松永さんと一緒に舞台上で噴いちゃったらしいですが(身内も来ていた12日の公演))、とにかくきっちりしっかり、若旦那を想い続ける小糸を天然系全開で素直に演じているのは、やっぱり流石です。

何しろ、素が由美子さんがアツヒロ氏を動かしちゃってるような空気なので、それを欠片も芝居に持ち込まないあたりはさすがに2人ともプロ中のプロと感心します。

何があっても梃子でも動かない想いの強さって、もともと由美子さんが持っている持ち味でもありますし。まっすぐさが印象的なアツヒロ氏との組み合わせは、芝居的な相性は良さそうです。

ただ由美子さんが摩訶不思議的に関西弁上手いから、アツヒロ氏の焦りは尋常ではないだろうなぁと、正直心配になってしまいます。一般論で言ってしまえば、男にしてみりゃ自分が四苦八苦してるのを隣でひょいってこなされると、めちゃくちゃ焦るし(苦笑)。


今回の芝居ですごいなぁと思うのは、ある意味ベタなラブストーリーなんですね。
上方落語のエキスを存分に注入しつつ、若旦那と小糸の関係をメイン軸に置いてるんですが、一つ間違えればあのカップルは普通にままごとになってしまうというか、わざとらしく見えてしまうと思うのです。

若旦那が小糸を想う実直さも、小糸が菊次郎を想う素直さも、役者次第でいくらでも陳腐にできてしまいかねないと。
先ほども書きましたが、地は由美子さんが突っ込みでアツヒロ氏がボケだそうなので。

それでもそうならないのは、アツヒロ氏も由美子さんも、2人とも芝居に嘘がないから。
だから、きちんとストーリーとして成立することが可能になっていると思うのです。

その軸がしっかりさえしるもんだから松尾さんも松永さんも遊びまくれると。(そんなことしなくてもこの2人は芝居で遊びまくりそうではあるんですが)
特に松尾さんの自由さは特筆すべきでして、14日ソワレ、最初の導入部のトークが「金正男が北京からマカオに行ったらしいんですけどね」だった(笑)。

●ポストトーク2/14編
本編終了後、10分間の休憩を挟み、ポストトークのスタート。
司会は脚本の東野ひであき氏が務め、上手から下手に向かって合計11名の出演者が並びます。

本編に負けず劣らず爆笑の嵐でした。
東野さんいわく、「今日は(ポストトーク初日なので)面白いところから行ったんで明日以降心配ですが」だそうです。

では印象に残ったコメントをいくつか。

「無駄なことさせたら面白い」 by 松永玲子さん to 松尾貴史さん
 松尾さん曰く「それ褒めてんの?(笑)」

○キャストが選ぶ、「一番面白い人」は、出口結美子さん(11人中、5人までが選んだそうです)
 由美子さんのコメント。
 「出口さんのエチュードが面白い」
 とにかく毎日やってること違う、動きが面白くてつい袖で手を叩いて喜んだら、会場がうけてなくて焦ったそうです(笑)

 山内圭哉さんのコメント。

 着替えの時衣装さんと逆のことやってるんでなかなか着替えが終わらない
 最後の紐締めるところだけ自分でやればええねん、と突っ込んでた

○「開演前の注意コメント、あれ実は正しい大阪弁です」by 松尾貴史さん to 松永玲子さん
 アンケートに「あれはイントネーションおかしいのでは」と書かれるという、松永さんコメントの上演前注意コメント。実は、まっとうに正しいイントネーションなのだそうです。松尾さんいわく「大阪に住んでてもテレビとかで毒されるから正しいイントネーションが自分でも分からなくなってくる」のだそうです。

 そして松尾さんが畳み掛けて曰く

 「なにしろ松永は生まれてこの方大阪出たことないですから」

 会場内、一拍の静寂の後に大爆笑。(松永さんはナイロン100cの所属女優さんです。下北沢あたりと客層かぶってるんだな三軒茶屋だし・・・・ということを実感)

 「何言ってんねん、バリバリの東京人やがな」とコメントした松永さん、それ大阪弁です(笑)。

○「アツヒロ君は実はもう1役出てます」
 この舞台、アツヒロ氏と由美子さんだけが1役という話になってますが、庄屋さんをボコボコにする影のシルエットで、(誰が言ったのか忘れたのですが)、アツヒロ氏が出てるそうです。当然声出すとばれるので、声は別の人(吉弥さんだったか)がアテレコ。

 某出演者曰く、「一番生き生きしてるシーン」とのコメントに、アツヒロ氏本人が深く同意していました。

「見終わった後、な~んにも残りません」って松尾さんに言われた割に、メモも取らんでなんでここまで覚えてるのか、自分のことがようわからんかったり。

笑いが結構先行して起こってるので、リピーターがけっこういそうな感じです。
東京公演はチケットほぼ完売だそうです。

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