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2006年10月

『ゴルフ・ザ・ミュージカル』(4)

2006.10.25(Wed.) 19:00~21:55 パルコ劇場 5列目センター
2006.10.28(Sat.) 19:00~21:55 パルコ劇場 8列目上手
2006.10.29(Sun.) 14:00~16:55 パルコ劇場 11列目上手

東京公演も無事終了。
東京楽の29日は、まさにいつもと変わりなく終了しました。芝居はいつものごとくの噛み噛みだから楽に限った話でもなし、東京楽でカーテンコールの挨拶がなかったお芝居は久しぶりかな。
ある意味いつも通りに進んで、いつも通りに終わった印象。その意味では、この作品らしい東京楽といった感じなのでしょうか。

ま、話しだすと不思議ちゃん2人が収拾つかなくなるのが目に見えるんですけどね。
いや、今回の作品でびっくりしたのは世の中には由美子さんより不思議ちゃんがいるということだったんで(笑)。

楽日があまりに普通すぎたんで、心置きなく芝居の話します。
結局最終週に入って3回の観劇で、東京は合計7回の観劇。東京は23回公演なので、おおむね4回に1回見たことになります。

とりあえず7回に限って言うとこんな感じ

 ・なるしーが「諸見里しのぶ」を噛まずに言えた:7回中4回
 ・堀内さんの指パッチンがきちんと鳴った   :7回中3回
 ・なるしーが断崖絶壁まっさかさま      :7回中3回
 ・遅れて入場したお客さんをキャストがいじった:7回中2回(※1)
 ・「フック&スライス」をカテコでやった   :7回中1回

(※1)
 25日ソワレでなるしーが2幕のアドレス中にちょうどお客さんが入ってきて「気が散るなー」と一言。
 会場内大爆笑のあと、「いらっしゃいませ~お待ちしておりました」とやるあたり、もぉなるしー。

 もう1回は28日ソワレ。最初のベスト10形式の発表のときに、下手側最前列にいたタイミングで
 ちょうど由美子さんの番の時にお客さんがはいってきて、あえて芝居を中断して「いらっしゃいませ」
 とやらかしてました。あなたもやるんか(絶対やらないタイプだったはずなんだけど)。

座席としては25日ソワレの5列目センターが一番良かったですね。

一番前だと見上げるし某場面では赤面するし、上手脇・下手脇には目が届かないしで、結局このあたりの席が一番見やすいことがよーく分かりました。
翌日にカメラが入る予定のため、観劇を25日にするか26日にするか迷ったのですが、前者が定時に上がれる可能性98%に対し、後者が5分5分。25日はD列・26日はA列で迷っていたのですが、なぜか今週日曜日観劇後に確認してみると25日にもA列が出ており、さっさと決めてしまいました。

最初に見た時よりも、音楽とか台詞のピッチがちょっとづつ上がってる感じ。
それでも実は所要時間はぜんぜん変わってないんですけどね。

そういえばどこにもセットリストを見かけないので、ネタバレ含みで上げてしまいます。

ここからセットリスト(ネタバレ。歌い手は敬称略、★はメイン)
==1幕(70分)==
M1.ゴルフなんて大っ嫌い(全員)
M2.コースデビューのティーショット(★川平、全員)
M3.大嫌いなぼっちゃん(★成志、全員)
M4.僕のゴルフは営業ゴルフ(★相島、堀内)
M5.ゴルファーの聖歌(★堀内、全員)
M6.タイガー・ウッズ(★川平、全員)
M7.フックとスライス(★成志、★相島)
M8.ゴルフって超セクシー(★堀内、川平、高橋)
M9.残り9ホール、まだ半分だ!(全員)
==休憩(15分)==
==2幕(75分)==
M10.プレッシャー(★相島、全員)
M11.パパのゴルフパンツ(★川平)
M12.紳士たるもの(★成志、川平)
M13.夫は何をしている?(★高橋、堀内)
M14.ドラ太郎(★相島)
M15.ゴルフ探偵(★川平、全員)
M16.特別じゃない日曜日(★川平、全員)
M17.強打のキャディ(★高橋、全員)
M18.明日ゴルフ行こう(全員)

曲として好きなのはまずはM18。わくわくうきうきする感じが明日への活力。って標語じゃないんですが、一気に盛り上がるこの最後が大好き。M16はハートウォーミングな空気が好印象。川平さんはこの作品では結構押さえ気味に芝居してる気がします。その分、「ほっこり」してる感じが好き。堀内さんの華麗なソプラノも染み渡ります。堀内さんのソプラノを堪能するならM5も良。なんてお祈り姿がマッチする人なんでしょう。
川平さんいわく、「ちょっと『変』」な雰囲気なのがぴったり。

飛び道具としては何といってもM13、これは是非劇場で見て欲しいんですが、つか中音の肺活量の凄さは由美子さん凄い。高音でひたすら伸ばすM2とかM3の導入部とかは聞いてるこちらも声が続くか心配になってくるんですが、M13あたりの音階は由美子さんの大得意の音階だから容赦なく転調転調を飛ばしまくってます。とある人がこの曲称して「爆発系」って言ってたけど、気持ちが分かる気がします。会場内をうっちゃりで寄り切るような空気を毎回感じます。
ちなみにこの時のコスプレ(笑)、現在発売中の『Top Stage』12月号で見られます。

パワーで押し切るのはM6もそんな感じで好きですけれど。

エピソード系ではM14が最強ですが、ドラ太郎にパタ吉ときたら、アイアンはアイちゃんでしょうか。なるしーあたりに「アイちゃんも使ってあげなよ」とか言ってもらったらたぶん吹いた(笑)。

何しろ舞台上の登場人物はたったの7人で、うち役者5人で合計6役しかないのですから、目まぐるしいこと。その分、衣装替えという概念は”ほぼ”存在しないし、セットにしても多分今まで見た舞台全部ひっくるめても一番安い気がしてしまいます(要するにグリーンのマットがほぼ唯一のセット。一部吊り下げの小道具は存在しますが)。

当初はぜんぜん売れてなかった平日ソワレも、水曜日は9割方席が埋まり、自分が見た中では一番の盛り上がり。大拍手の中でM17を平常心で迎えられたことが何より嬉しかったり(苦笑)。

土曜日はとうとう禁断の当日券にまで手を出したのですが、当日午前中にぴあに残っていた券が、結局当日券となって出ていました。「公演3時間前」までOKということで安心していたのですが、いつのまにか売り切れ扱いになり、当日券にてげっと。どちらで入手するかだけの違いで結局まさに同じ席でした。8列目上手。

そういえば、何回か見てると、台詞の中にさりげなく組み込んだ暗喩もちょっと気になってきたり。
由美子さん演じるキャディーさんが慈英さん演じるワッキーに言ってる「一つずつ解決していくしかないんじゃないですかね、ドライバーならドライバー、アプローチならアプローチ。」って言葉、問題山積の中、前者が仕事のこと(クロちゃん)、後者がサカシタちゃんのこと(ミスタープレジデント)を指してるんですね。

「ゴルフってまるで人生の縮図」というのはこの作品の宣伝文句に上がってましたが、本線はコメディーなのでその辺りのシチュエーションと表現は少し中途半端になってた気がします。ミスタープレジデントがサカシタちゃんに迫るときの「女を口説くときも同じかな~」って下りも、ちょっと無理やりな気がしたし。

今月の「Top Stage」の劇場レポで乾さんに「すっとぼけた演技」と評されていた女優陣お2人。
最後まで好対照のまま東京楽を迎えていました。
歌が絶対に崩れない堀内さんと、演技が絶対に崩れない由美子さん。
逆に言うと、演技が暴走するきらいがある堀内さんと、日ごとの歌のムラはまだある由美子さん。

堀内さんはあの”ツンデレ”具合が良いんですが、どうも後半”デレ”の部分が少なくなってただ気の強い”ツンツン”に見えるときがあってちょっと悲しかった。
前も書きましたが「身体、壊しちゃうよ」って言い方も最初の2回ぐらいはすごーくツボだったんですが、回を経るに連れてなんだか勢いだけで言ってるように感じちゃって、もう少し丁寧さが欲しかったなと個人的には。
初見の時には「気の強さがあまり感じられなかった」って書きましたが、逆に東京楽あたりでは「気の強さをもう少し抑えて欲しかった」という感じ。

由美子さんは堀内さんと一緒の舞台に立って歌を歌ってると、やっぱり元は歌の人じゃないんだなぁということを痛感します。その分、演技でカバーするんですが、そのあたり、「歌中心のミュージカルには積極的に出ない」「コンサートなぞもってのほか」という本人のポリシーが痛いほどわかります。もともとミュージカル女優を目指した人ではないし、今でも「舞台」にはこだわっても「ミュージカル」へのこだわりはそれほどではないし、自分でリカバーできない範囲の作品に出ないのは、今後も変わらないのかな、と思えてきます。でもパルコは本当に音響いいわ。堀内さんのソプラノも、由美子さんのアルトも伸び放題伸びまくるし。

そういえば千秋楽はパーカッションが長谷川さんではなかったです。2幕最初のオープニング曲で、長谷川さんの場合、シンバルを商売道具で勢い良くアクション付きで鳴らす(バシーンって感じ)んですが、この日はそのアクションがなく、あれ・・・?と思っていたら、なるしーとの直接対決(笑)で声が違ったという。

加曽利さんのブログで「パーカッションは2演者が交代します」と書いてあったので頭の中にはあったのですが、あえて演者の違いを意識できたのはこの日が始めて。その意味では演奏の違いというのを大きく感じたことはなかったです。

26日昼・夜公演で撮影された映像は堀内さんのブログで明言されてるごとくDVDになるようですし(ぜひ副音声を期待)、加曽利さんのブログでは「ライブCDもかなりの確率で出る」と明言されてるので、大変楽しみなところです。

堀内さんのブログ、いつも23時台だった更新が千秋楽の日はほぼ午前2時。
打ち上げで盛り上がったらしいですね。
そんな打ち上げの後に、お疲れでしょうに、こんな時間でまでブログをアップしてくれる堀内さん、すごい方です。
つか本音は羨ましい(笑)。うちのご贔屓さんはその辺、被放置なんで。

自分自身のこの作品の楽は大楽・新潟です。
せめてその時は千秋楽コメント、ください(なるし風に、指をくわえながら)。

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『ゴルフ・ザ・ミュージカル』(3)

2006.10.13(Fri.) 19:00~21:55
2006.10.22(Sun.) 14:00~16:55

 同作品、3回目・4回目の観劇。
 ・・・・ではあったのですが、実はこの間に「14日マチネ」と「18日ソワレ」が入っていました。
 が、予定表に転記を漏らしてチケットを取っていたことを忘れた始末・・・・

 前者はC列(6列目)センター、後者はB列(5列目)センター(今公演は妙にCNの前方率が高い)という、悔やんでも悔やみきれない席。
 というか役者の皆様、こんな席を空席にしてしまってごめんなさい。

 というわけでお詫びかたがた、今週水曜日に更に1枚追加しました(笑)

 まぁ、今日買って今週の水曜日に、4列目(A列)センターが取れるのもちょっと寂しいけどいいや。昨日見た時はD列(7列目)だったので、現地を再度確認してから決めようと思って改めてぴあを覗きに行ったら、戻り券なのかA列でした。

 結果的に東京公演はチケットを8枚買って6回見に行くことに。つかこのパターン、「ゴルフ・ザ・ミュージカル」のチケット単価の高さ(8500円)を上回り、実に平均単価5桁(11333円)に到達してしまいました(笑)。

 初日だけで完売したポスターも、13日ソワレで無事購入でき、とりあえず一安心。
 22日マチネも引き続き販売していました。

以下、軽いネタバレあります


 13日ソワレは最前列だったのですが、仕事がとにかく忙しくて昼間に馬力上げてこなしたので、パルコ劇場にたどりつくので精一杯。

 最前列で由美子さんのあの衣装と向かいあった日には・・・・

 平常心でいるのに必死でした(笑)

 最前列でスーツ姿でまじまじ見つめるわけにも行かないし・・・さすがに目のやりどころに困りましたですよ。

 むしろ、8列目(E列)上手側で見た22日マチネの方が平常心で見られました。

 下手サイドだと舞台が見通せていいのですが(この作品に関しては席を選ぶならセンター⇒下手⇒上手の順ですね)唯一難なのがパーカッション・長谷川友紀さんのパフォーマンスが柱の影に隠れて見えにくいことですね。逆にエレクトーン(音楽監督)の加曽利さんはばっちり見えます。

 長谷川さんとなるしーは2幕の一場面(ジャングルコース)でちょっとしたバトルを展開しますが・・・・ロストボールを探してるなるしーがパーカッションの楽器の上に白い球体を見つけて、長谷川さんが「それ、私のです。」と言うのが恒例ですが、22日マチネに至っては(★長谷川さん、☆なるしー)

 ☆「あ、ボールあったあった」
 ★「それ、てるてる坊主です。」(ほんとーにてるてる坊主でした)
 ☆「あ、てるてる坊主だ。作ったんだ(会場内、気づいて遅れて爆笑)。」
 ★「はい(←表情見たかった)。」
 ☆「ロストにしまーす」

 あぁもうこの空間が馬鹿馬鹿しくて最高。
 つかなるしーをいじる女性は由美子さんだけじゃなかったのか(爆)。
 長谷川さん、仕込みとはいえ恐るべし(笑)。
 気づいていなかったのですが、帝劇『ミー・マイガール』でも演奏されてたんですね。

 この作品の笑いって、狙って言ってる人もそうでない人も含めて、なんだか「脱力系の笑い」。オヤジギャグ直球みたいな

 「せーふ、せーふ、政府自民党」byクロちゃんat22日マチネ

 みたいなので一瞬冷たい空気(というより心底同情する空気)が流れてみたりするのもこれまた味。
 とにかく余計なこと考えないで劇場にいると、不意打ちで噴き出す、そんな感じ。
 ギャグが毎日変わるわけではないから、その辺りはリピートには向かないんですが。

 音がすごく良くて。
 2幕最初に、1幕の曲をダイジェスト版で流すんですが、これがけっこう感動もの。
 1幕はちょっと長めで途中がだれたりするんですが、それでもこれを聞くと「1幕いい曲やってたなー」って感じがわかって2幕への導入部として最高。

●姉さんと姐さん
 この作中に出てくる2人の女性。
 堀内敬子さん演じるサカシタちゃんと、高橋由美子さん演じるキャディーさん。

 つかこのお2人に対する自分の役中のイメージは

 堀内さん⇒サカシタちゃん⇒ツンデレちゃん
 高橋さん⇒キャディーさん⇒毒舌ちゃん

 です(笑)。

 サカシタちゃんの一番好きなせりふは、相島一之さん演じるクロちゃんを心配して言う「身体、壊しちゃうよ」の言い方。そーそーその言い方なんですよ!って感じの凄く好きな言い方。
 気が強いんだけど、でもクロちゃんをほっとけない、そんな母性本能満開の感情がその一言にこめられてて、嬉しくなってしまいます。
 2幕の「ボール、前に飛んだじゃん」って言い方もGood。

 このお2人は存在が対照的なので、役柄的にも食い合うような場面がなくて、自分的にはちょっと嬉しい。

 由美子さんがひたすらキャディー役なので、素の感じで2人並んで歌うシーンは最初の「ゴルフなんて大嫌い」しかないんですが、華というか存在はやっぱり堀内さんの方が目立つかな。四季ヒロインでばりばりセンターにいたせいなのか、真ん中にいることに慣れてるというのか。

 由美子さんの場合、本人も言ってるんですがセンター願望が昔からないらしく(※1)脇であることを割り切っちゃう感じが、堀内さんと並んじゃうともったいなく思ったり。

(※1:アイドル時代はしょっちゅうセンターに立ってはいましたが、当時から「ずっとセンターに立ってやっていくようなタイプじゃないし、自分の居所は脇役なんだろうな、と思ってました」と言ってました)

 センターに立てばそれなりにやるんですが、”センターで誰よりも目立つ!”オーラを出さないところが、ちょっと弱いのかな、とか思う。(その分、主役を絶対に立てる脇を演じるんですが)

 時によってはこの2人の実年齢がひっくり返ってるんじゃないかと思うシーンさえあるし。(ちなみに実年齢は堀内さんが劇中でも言ってますが35、由美子さんが32)

 堀内さんが徹底的に正統派ヒロインを貫いてるのに対して、由美子さんはなんの迷いもなくコメディエンヌの道を突き進んでるし。

 コメディ初挑戦で難しいとか言っておきながら(そうか『花の紅天狗』はコメディじゃないのか・・・・ってをいっ)あそこまで動きが一事が万事に面白いのは想像外。
妙に腰に安定感があって手旗信号のような機械的な動きがコミカル。

 なるしーが撒き散らした笑いのネタをひたすら拾いまくって付いていってるのは由美子さんだけ。つか、別に付いていく必要もないように思うんですが(笑)、やっぱりああいうの好きなんですね。

 風向き見るために拾った草をなるしーが食べたらキャディーさんは同じく拾って食べそうなアクションするし、
 鼻ほじってボールに付けてたなるしーのアクションをこともあろうに真似するし(笑)
 そういうアクションに恥ずかしさはないらしい・・・・

 ただひたすらクールで進んでたはずのキャディーさん、”変顔”増強週間実施中です。

 先週発売になった月刊「エレクトーン」誌で、この作品の音楽監督の加曽利さんがユニットを組んでいる、冴咲賢一さんと由美子さんが対談されてるんですが、『特殊な役のほうがオーバーにしても成立するので作りやすい。お母さんのような普通の人の役が一番難しい』と話してたりします。その分、人間観察が趣味だそうで、由美子さん曰く、この作品のカンパニーの特徴は

「私を含めて5人ともちょっとずつ話を聴いていないところがあって、でも、ちょっとずつズレて聞いていて、欠けているところを誰かが補っているんです。だから、みんな性格がバラバラなんですけど、まとまりがいい」

 だそうです。

 今月頭に地方紙に掲載されていた別のインタビューでは

「大人になりきれない子供の集団」

 とコメントしてます。噴き出してしまった。

 由美子さんの人物評は昔からけっこういいセンスしてて、前作『HUMANITY』で岸谷吾朗さんを「体育の先生」、寺脇康文さんを「保健の先生」と対比してみたり、『モーツァルト』で弟・ヴォルフガング役の2人を井上芳雄さんを「秀才」、中川晃教さんを「天才」と対比してみたり、何気に奥が深いので面白かったりします。

 何の気なしに放つ毒舌がいかにもこの役とぴったりで。
 ああ、お酒の上でこのぐらいの突っ込みしてそうだなーとか。

 サカシタちゃんとキャディーさんの対比で興味深かったのが、役のシンクロという意味で、どうにも「姉さん」と「姐さん」という感じなのですよ(笑)。

 気の強い感じのサカシタちゃんの存在はヒロイン風味もあってか「姉さん」としての威厳というのか、怒らせるとにじり寄ってくる怖さ、って感じなんですね。何というのか、なだめれば何とかわかってくれそうな、撤回してくれそうな感じが。

 対するキャディーさんは「姐さん」の威厳って感じで、怒らせると誰も逆らえないという感じ(笑)。有無を言わさずって感じが見てて面白くて面白くて。あのなるしーさえ黙っちゃうようなそんな感じが最高。

 キャディーさんの中の人は前述の「エレクトーン」誌インタビューで、噴き出すやりとりやってまして、(★:冴咲さん、☆:由美子さん)

 ★「(由美子さんって)男前ですよね?」
 ☆「ここ数年自分でも性別間違って生まれてきたんだろうなって」
 ★「華奢で弱くてすぐ泣いちゃいそうなイメージがありますけど」
 ☆「ありえないですね(一同爆笑)」
 ☆「人前で泣くことはほとんどないです。ものすごい嬉しかったときはありますが、そういう時に限ってかわいい泣き方じゃない」

 だそうです。

 確かにこれだけ長く由美子さんを見てますが、役柄以外で舞台上で泣いたのは「モーツァルト」2005年博多座大楽だけ。(又聞きでは「SHIROH」2006年大阪初日で突然バースディやってもらって泣いたのと、「ミス・サイゴン」2004年楽日が休止公演の代替になって松たか子さんに肩抱かれて泣いたのと、青山円形劇場でやった「アガタ」の初日ぐらい。15年間で4回しか記憶にない・・・・)

 そういえば「姉さん」と「姐さん」。
 現実に職場にもそういう両タイプの人がいますが、近くにいたら「姉さん」タイプを取るかもしれない(笑)。

 どんなオチで終わったんだ今回。

 あ、ちなみに22日マチネ。50cm目前でアニキ(川原和久さん)を見ました(目が合った)。同じE列のセンターブロックでした。

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『ゴルフ・ザ・ミュージカル』(2)

2006.10.9(Mon.) 14:00~16:55 パルコ劇場

初日に続き、2日目も観劇。
初日発売されていたポスターは初日のみで完売でちょっと悔しかったり。明日でいいなんて思わずに初日買っとくべきだった・・・・。

パルコ劇場の座席は最前列がX列、次がY列、Z列と来てそこからA列~と始まってます。
開幕前、特に平日夜を中心にX列・Y列がずいぶん取り放題だったので心配してたんですが、良くよく現場を見てみると、X列~Z列までの3列は段差がなくてかえって見づらいんですね。
X列が最前列なのはともかく、4列目のA列が事実上の2列目という感じです。

初日がZ列のサブセンター、今日がY列のセンター。1列前のX列17番(要するに最前列どセンター)が空席。チケット買ってる人が仮にいたら「それは人としてどうなんだろう」と思ってしまった。

客層は初日とあまり変わらず、盛り上がりが多少薄いかなという程度。1幕は。
この舞台、2回見て面白いのは、最初は

「どんなもの見せてくれるのかなー期待それほどないけどなー」

みたいな空気なんですね客席が。

が成志やら由美子嬢やら「変キャラ」に肩ほぐされてくうちに笑いと手拍子が起きるようになって、2幕終わるころにはけっこうな大拍手になってるんですね。その辺が無理せず笑えるからストレスにもならなくて、非常に気持ちよかったりします。初見じゃないとネタ知ってるんで先笑いしそうになって困るけど、それでも笑える不思議。

2日目のこの日は初日でさえ2回しかなかったカーテンコールが1回追加で3回。
3回目は想定外だったみたいで即席コントを慈英氏が成志&相島コンビに促す始末。
劇中で2人が演じたコントの続編なんですが、一瞬で合わせるエレクトーン(加曾利氏)とパーカッション(長谷川嬢)が流石です。(2人は舞台から降りてないので打ち合わせの暇もないのに)

会場内大拍手だし、指名された2人はめっちゃ素で焦ってるし(相島さんは「ネタもやるの?」って言ってた(笑))、そんな成志見てる由美子嬢は本気で笑ってオチまくってるし。
ある意味初日以上に笑わせていただきました。

成志は断崖絶壁に落ちるし(※1)。
『SHIROH』でも帝国劇場の舞台から落ちたことあります。あれより段差少ないんで大丈夫でしたが、”舞台落ち”を見た2回が2度とも成志ってのもよく分からないなぁ。

(※1)断崖絶壁が売りのホール(確か12番ホール)で危うく舞台上から落ちそうになってというシーンがあります。2列目で見てたら「こりゃ危なそうな角度(重力に逆らいきれるぎりぎりを超えてた)」だなーと思ったら落ちた(笑)

(1)で書かなかった話を含めていくつか。

歌では堀内敬子さんが群を抜いて光ってます。高音がぶれないで発声されるのはさすがの一言。ここしばらく大作に縁がなかったのが信じられないぐらい。

由美子さんが高音を苦手にしていて、それでいて力強く発声するので対照的というか、見てるこちらが心配になってしまうんで・・・
つか由美子さん、ファルセットで無理してパワフルに歌うとエレンみたいにきつい感じに聞こえちゃうんでほどほどに。
力入れないで歌えば普通に綺麗な高音が出せるのにな。
初日・2日目は何とかなったけど調子落ちるとあれはきついと思う。

でも由美子さんのキャラは濃すぎて爆笑してしまう。
あれは初見向き。

1幕はひたすらクールに突っ込みしまくり、客を迷惑がる。でもそのあとの舞台の流れが、キャディーのヘルプが大きな流れを作り出してるように思えます。

この作品では慈英さんがメイン4曲の他は、4人がメイン2曲ずつ。全員(もしくはキャディー抜け)が歌うのが6曲で合計18曲。
ちなみに参考までにメイン曲一覧 ただし曲名はネタバレなのでここでは省略(パンフ参照)
 慈英氏  M2、M11
 成志氏  M3、M12
 相島氏  M4、M14
 堀内嬢  M5、M8
 由美子嬢 M13、M16

キャラとしてツボなのは由美子さんのM13。この作品の中では由美子さんだけが唯一の2役を演じており、それがこの曲。

以下ネタバレ

昼ドラマに出るだろう女優さんにいつも名前が挙がる理由がよく分かる
つかあれはバンコクの一室で
『やさぐれエレン』って感じですか

ああいうの演じさせると巧いなぁというか、デフォルメされたネタキャラを全身で演じ切るのはお得意中のお得意ですね。コメディはああでなくちゃ笑えませんわな
歌詞に「DS」が入ってて今風で笑いましたが

でもう1曲のソロさえネタ曲

さらにネタバレ

32歳・・・なんだよね(爆)すごいなー
つかあれはサイゴンのパブで
『元気ジジ』って感じですか
終わった後、めちゃくちゃ恥ずかしそうに「すすすすすー」って去ってくのが本人とキャラかぶりで腹抱えて笑ってしまいました

昨日書いたときになるしーは「笑いを取りに行って笑わせる才能」って書いたんですが、一方で由美子嬢は「笑いを決して取りに行かずに笑わせる才能」を垣間見せてくれます。
基本的に彼女は笑いの沸点は低いらしいんですが、そこはさすがに百戦錬磨の女優さんで絡みではまずオチない(ソロのトチリでたまにオチる(笑))のがあのキャラにはぴったり。

あえて面白くしないところが面白い、というところでは相島さんのM14もけっこう好きです(曲名ネタばれのためまたまた省略)。あれでクスリとでもしちゃうと面白さが90%ダウンしてしまうんですが、その辺は芸達者揃い、客を笑わせる前に自分が笑うなんてことはありません(ちなみにその点でなるしーが例外で、「自分が笑っても客を笑わせられる」んですが)。

そういえば、由美子さん、初日に「12番ホール、失礼。16番ホール」って言い間違えたのが「初日の緊張」のせい、って書いたのですが、どうも違ったようです。

というのも、2日目も間違ってたんですね。「○m、パー○、16番ホール」って順番を間違えたのですが、普通に考えて彼女の性格上、一度間違えた箇所でもう一度間違うってことはまずしないんで(基本的に負けず嫌いだから)、あそこまでパーフェクトに仕事をこなしてきたキャディーの、客席を和ませるネタにしてしまった模様。
当初からそんなことを仕組んでたとはさすがに思えないんで、初日の由美子さんのミスに乗っかってネタにしてしまったらしいです。
2日目は「言い間違えだとは誰も思わなかった」(笑)ので拍手はなかったんですが。

今回の劇場はいつものミュージカルの客層とは明らかに違って、「明らかに50歳以上のオジサマが、1人で見に来ている」のがすごく目立つこと。「60歳以上の方が奥さんに引っ張られて」というのはよく見るんですが、それとも違います。パルコ劇場では約500のキャパですが、ミュージカルファンの女性が250、50歳以上のオジサマが50、カップル(学生含む)が50、その他100、空席50って感じ。

ミュージカルファン向けには妙にPRが少なかったんですが、あえて客層を広げてミュージカル初心者向けの作品として展開している狙いがあるように見えます。そこにきて芸達者5人が揃い、初心者も笑えるし、玄人向けにも少なくともつまらないとは見えないし、その意味で実験的な試みなのかもしれません。

同作品は火曜日が休演なので、10月9日は初日打ち上げかな。・・・と思ったらマイケル・ロバートさんの送別会だったそうです。(⇒ミキティ役、堀内敬子さんのブログ

次は仕事帰りの今週金曜日、パルコ劇場では初の最前列ですが・・・予想以上に見上げることになるのがちょっと不安、でも楽しみ。

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『ゴルフ・ザ・ミュージカル』(1)

2006.10.8(Sun.) 17:00~19:55 パルコ劇場

アメリカ発オフブロードウェイミュージカルの日本初演。いそいそと初日に出かけてきました。
こんなに男性比率の高いミュージカル見たことない・・・(半分近く男性だったと思う。何せお手洗いに行列。あ、ちなみに劇場のある9Fのほか、7・8Fにもお手洗いがあって空いています。ただし、チケットの半券に外出許可印が必要です)

そして、この初日に当ブログは90000アクセスとなりました。
いつもご覧いただいている皆さま、ありがとうございます。

前評判的にはチケットもそれほど捌けてないし、その割には得チケも出ない(※1)し、首をかしげてて一寸「大丈夫かなぁ・・・」と心配してたんですが。

面白いです。

ふつーに面白いです。

”大人向けのミュージカルが作りたい”がコンセプトの1つのこの作品、客席もそれに合わせて年齢層高めでほとんどの席が埋められていたのですが、客席がありえないほどどっかんどっかん笑ってます。
5人のキャラクターが本当に無理なく作られてて、皆が良さを出し合ってるというのもあるんですが、とにかく頼るものが5人(+キーボード1人、パーカッション1人)しかいないわけで、何というかまとまり抜群のいいカンパニーです。

その中でカンパニーの中で群を抜いて突っ走ってたのがゴルフ玄人(実際にも。)で社長(就任予定)のカラクサギさんこと池田成志さん。この人の面白さは過去十二分に認識していたのですが(※2)、今回は「笑わせようとして笑わせてる」のが凄いです。簡単なようで普通出来ませんそんなの。
動きのへんなクネクネさやら突っ込みの絶妙さやら、今回の作品はミュージカルなんですが、そんなことどっか飛んでいっちゃうかのような成志ワールド全開です。

(※1)1回だけe+のシークレットオーダーが出ました
(※2)『花の紅天狗』、『SHIROH』で観劇済み

成志さんの一番面白いところは以下(ネタバレ反転対応:注意)


雷注意報が出て避難所に避難しようとするときに猿が占拠してる
猿語(!)で説得して納得して帰ってもらった

相島一之さん。確か三谷幸喜さんが「情けない男を演じさせたら右に出る人いない」って言ったとかですが、ものすごーく心から納得。堀内敬子さん演じる同じ会社のOLと不倫中。「優柔不断が人生訓」と言っても納得するような役作りでした。

川平慈英さん。ゴルフ初心者役で、舞台的には「主役」ですが、成志さんが余りに濃いのでちょっと食われ気味。でも何というのか役者さん的に高機能エンジンを搭載しているようなところがあって、一気にスパートをかける時のエネルギーは凄いものがあります。変な言い方だけど一発芸にかけてるような感じ。
かっこつけた時の彼はかっこいいんだろうなと思いつつ、今回のような”サマにならない”のはもしかすると演じにくいのかなーとかは思った。

堀内敬子さん。相島さん演じるクロちゃんの部下で付き合い相手。初めて拝見したけど高音綺麗、さすが元四季のヒロイン。
”気が強い”って設定にあるけど(本人もそうらしいですが)、思ったよりかは気が強く感じなかったかな。クロちゃんへの「奥さんを取るか、私を取るか」の迫りももっと勢い良く突っ走るかと思ったんですけどね。

1幕のとあるシーンで、セクシー系に突っ走るシーンでR15じゃないの?(笑)と思ったら、さすがにチケット販売のところには「※未就学児入場不可」になっていた。ま、学生特別料金制取ってるぐらいだから、小学生以上はいいってことなんでしょうか(爆)。

や、かなり凄いものがありましたよあの脚本(M8「ゴルフって超セクシー♪」)

ちなみに役名「坂下美紀」さんですが「ミキティ」と略すのやめましょうよー(笑)。
何か違う人思い出しちゃう(→以下独り言反転:自分的にはフィギュアなら浅田舞だけど

でオリジナル版はこの4人(ゴルフ玄人・中堅・初心者・女性)で構成されてるこの作品。日本版ではもう1人、キャディー役が追加配役されていて、そのキャディー(糸満ルリ)役を演じるのが高橋由美子さん。

普段のキャラの姐御キャラの突っ込み全開です。
今回演出をしている福島さんがテレビ版の脚本もされていた(共同執筆)「ショムニ」の日向リエのキャラにとにかく似てます。
クールな突っ込みが結構面白くてツボ。他の4人ぐーの音も出ないのがなおさら面白いと言うか。

ちなみにキャディーさんといえば、メンバーが別ホールにボール飛ばしたときの「ファーーーー」が声が通りまくってて笑いました。(マイクなしでゴルフ場で使えるかも)

そういえば服装がとにかく地味で。どっかの食堂のまかないさんかと思ったですよ。

それは2幕のためだったらしく以下(ネタバレ反転対応:注意)


いきなりエアロビ系のコスチュームで踊って歌って度肝抜かれましたよ
アイドル時代でもあんな服はなかったなー
アイドル時代知ってる人なら「お願いダーリン」でミスコン出たときより凄いという説明かな
スタッフさんの中に元アイドルにああいうのさせる趣味のある人まだいるんだ(苦笑)

今年の『HUMANITY』のミヨちゃんも、一昨年の『真昼のビッチ』のグリムバーガー店員さんもある意味すごかったけど、まさかあれ超えるもんが出てくるとは、ファンは長くやるもんですねぇ(←感心の仕方がすでに壊れてる)。
これDVD化するんだ・・・

メインキャスト最若手で出たら飛び道具で使われるというのは『HUMANITY』(邪鬼)に続いてですね。

由美子さんは早口言葉が苦手なのに(本人談)なぜかストーリーテラー役を任せられることが多く、今回の作品も進行役。で、初日には魔物がいるのか、順調に行くとそうなのか、『SHIROH』初日に続いて今回も台詞を間違えまして・・・・

一瞬だけ動揺が見られたのですが、

正しく言い直したあと、明らかにアドリブで「私も最後まで気を抜かず頑張ります」と付け加えて会場から大拍手をもらってました。
初日のこの日、台詞噛んでたのは成志さんも慈英さんもあったんですが、会場のお客さんの反応が共通で。「リカバリーで役者さん試してる」感じがあって。お3人ともフォローが抜群に上手でした。グダグダもネタにして立て直すの最強。

キャストが少なくてセットも開放的、劇場も中規模劇場ということで、お客さんとの距離が異常に近く、一体感もあって笑いも無理せず出てくる、けっこう楽しい仕上がりになってます。

花もいっぱい。由美子嬢の分しかチェックしてませんが、日本テレビとフジテレビに東北新社、集英社(週刊ブレイボーイ編集部)、木野花さん、戸田恵子さん、KAZZさん・・・・といった感じでした。飲み屋さんからも来てたけど新宿二丁目って何ですか(爆)。

曲としては1曲目のテーマソング「ゴルフなんて大嫌い」(なんだか頭の中でリピートしてます)と最後の「明日ゴルフ行こう」がいい感じかな。

10月は仕事がめちゃくちゃ忙しくなりそうだけどOFFはこれで笑いまくれそうです。
早速今日もまた行く予定を入れていたりしますが(苦笑)。

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『名探偵コナン』実写版

2006.10.2(Mon.) 21:00~22:54 日本テレビ系

 最初の30分、HDD録画が正常に作動せず見逃しました。
 なので、後半90分だけ視聴した感想。それでもとりあえず話にはついていけましたが。

 アニメ版は放映開始当初から3年ぐらいは見つづけて、あまりに溜まりすぎるビデオの量にギブアップした作品で、もともと好きな作品。
 この作品でどのキャラクターが好きかと言えばメインヒロインの蘭しかいなかったりします。
芯の強さと女性らしさを兼ね備えた稀有なキャラクターですが、なんと言ってもアニメ版で声優をされている山崎和佳奈さんが上手くて上手くて。
 和佳奈さんがいいところのお嬢様役(秋月茗子役)を演じた『ママレード・ボーイ』(テレビ朝日系)がとても印象的で、コナンを見始めたのも彼女が声をあててるからというのがきっかけでした。

 アニメを実写化すると聞いて、大好きなキャラクターがそこにいるということになると、それを実写で誰が演じるかが非常に気になるわけですが、今回蘭を演じたのは黒川智花さん。
 私的には「雨と夢のあとに」テレビ版の雨役が自分的なツボにどハマリだった彼女。若手女優さんの中では好きな女優さんです。

 つまり、好きなキャラクターを好きな女優さんが演じるわけですね。

 普通、これなら喜んでいいはずなんですね。

 そのキャラクターが女優さんに合っているのであれば。

 いや、実際役者さんは得意分野の役柄というのが誰にでもあって、どんな役でもはまるというタイプの役者さんは、ごくごくわずか、だからといって得意分野の役柄しかやらないと役の幅は広がらない、それは分かるのですね。

 でも。

 蘭といえば基本的に声より先に足が出る(笑)、男勝りのでも優しいお姉さん、でも実はさびしがりや、そして怒ると誰も止められない(笑)(※1)がキャラクターの魅力なのに、智花嬢はどうにも運動神経の良さとすさまじく遠いところにいるわけで。

(※1)決してヒステリックとは違う

 つか蘭って空手の達人じゃなかったかと。いくら何でも、壁蹴破ろうとして怪我するなんてありえない(笑)。そんな蘭がどうやって都大会で優勝するんだと。

 それに蘭って新一には素直になれずにつっかかる痴話喧嘩みたいなのがイメージ強いし・・・

 いくらなんでもこの配役はないだろうと、キャラ好き女優好きの、でも配役アンマッチに関する哀しみは見る前の予測を大きく外すことなく、悪い予感がそのまま的中してしまったのでした。

 というか全般的に脚本が役をぜんぜん分かってないから、なんで蘭があれほどまでに弱気で新一の勢いを殺ぐようなキャラになってるかも分からないし、新一は新一で高校生名探偵のはずなのにどうみても無能にしか見えないし。洞察も浅いわ相手の自白待ちだわ、そんなの名探偵でなくてもどうにかできるわけで。

 蘭が爆弾の仕掛けられた部屋に監禁されているシーンも、何か見ててすごく悲しくて。

 コナンの映画版に「時計じかけの摩天楼」という作品があるのですが、この中のクライマックスシーンが今回の実写版とシチュエーション的にはかなり似ています。蘭だけではなく数人が爆弾の仕掛けられた部屋に閉じ込められ、扉を1枚挟んでコナンから励まされるのですが。

 この時、蘭はコナンからの指示で導線を一本一本切っていくんですね。犯人を追い詰めて確保した爆弾の設計図をもとに、切る導線を指示していくのですが、最後の2本だけが設計図に書いてない。
 時間は刻々とタイムリミットに近づき、最後に残った青と赤、どちらを切れば助かるのか・・・という緊迫したシーン。

 結末がネタバレなのでこの先は省略しますが、蘭を救うために必死のコナンと、くじけそうになりながらも必死に爆弾と格闘する蘭。
 壁1枚を隔てた、でも気持ちはつながりあった関係がすごいスリルで、でその結末があまりにカタルシスで。ベタな結末なんだけれども、それをベタに思わせない演出が凄い。
 その辺りは先ほどもお名前を出しましたが蘭を演じてる和佳奈さんの力量によるものが大きくて。一面すごく”強い”女性なんだけど”脆さ”も併せ持っていて。キャラクターとしても深みがあるところに持ってきて演じる声優さんもすばらしい方で、凄く好きなシーンなのです。

 そういうのを見てしまってるから、実写版で同じ爆弾ネタ(※2)使って、それであそこまで苦笑せざるを得ないようなオチ(※3)で終わらせられちゃうと、本当にこれが同じ作品なのか、同じキャラクターなのか信じられなくて愕然とします。

(※2)ちなみに導線は全部白でした

(※3)新一がサッカーボールで爆弾を空に投げ飛ばします。
ふつー爆弾って動かしたら振動で爆発するものだと思うんですが(笑)←もちろん構造による

 お嬢様キャラで好きになった和佳奈さんが動的なキャラを演じて大好きになった蘭という役。
 でいて実際にお嬢様キャラの智花嬢が演じると、さすがに実写には無理な部分が多々あるのでした。(※4)

(※4)何人かブログで書かれてますが、智花嬢はどちらかといえば「金田一少年の事件簿」のヒロインの美雪役の方がイメージ。こちらは前任者のしかもハマリ役がいますが(ともさかりえさん)。

 智花嬢は個人的には「てるてるあした」に次いで2連続でちょっと微妙だなぁ。
 役に恵まれてほしいな・・・・という、ちょっと物悲しくなった秋の夜長でした。

 あ、でも毛利小五郎はさすがでした。陣内孝則さんさすが。すごく良かった。

(※5)ちなみに実写版で蘭をやってほしかった女優さんを上げるなら背が高くて芯が強くて目力があるってことで北川景子嬢(実写版のセーラーマーズ役。最近ハリウッドデビューしたセブンティーンのモデルさん)を推したいところです。個人的には。
生身でアクションやって、外れた肩の骨を自分で嵌めなおすような人(↑)じゃないと蘭を演じるのは無理かと(笑)。

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『Goro's Bar(2)』

TBS系 2006.9.28(Thu) 23:59~0:29

番組なんだか酒場なんだかわからない高橋由美子さん&杏子さん2回目。

●まずは吾郎氏、高校生時代の暴露トーク
スタッフ・出演者陣の期待はここに集中しているようで、前回につづき今回も由美子さんに話を振るママさん。

「若いころに髪を染めたことがあったという話のとき、先生に怒られてた」ネタのときの由美子さんの演技付きプチ再現ドラマに噴き出してしまった。あれは担任の先生のマネっぽい(笑)。

「優等生だったの?」ってわざわざ首かしげてつっこむのにも笑ってしまった。(あいかわらず明確に否定も肯定もしない人だ)

つか最強だったのは吾郎氏が由美子さんを語っていわく
「刃向かえないんですよこの人に・・・昔から」
って言ったところ。

そーいや同じような話を井上芳雄君にもされてましたね、姉さん・・・

「性格的にもキャピキャピしてないし」と言った後に
「グッピーでしょあだなが」と突っ込まれて
吾郎氏を手で叩いてた様子が「余計なこと言うんじゃないのっ」って感じでいかにも姉さん。

そういえば由美子さんは吾郎氏の妹役だったんだけど(『最高の恋人』)この2人の関係見てるとちゃんと兄妹役で成立してたのが奇跡的に思える。2人とも演技はしっかりしてたんですよね。当時から仲良しの空気だけ上手く使って、それ以外の部分では一線画して向かい合ってるようなところがあって。

●で「友達でいいから」
先週からひっぱったこの曲、紆余曲折のあげくに本人が歌うことに。
1994年1月に発売されたこの曲は彼女最大のヒット曲ですが(オリコンで36万枚という当時からすると破格の売上を記録)、テレビで歌うのは実に12年ぶりという。何しろ懐かしの音楽番組系には一切出ない人なのでなおさら貴重。(*1)

(*1)たまに過去のビデオをネタに遊ばれたりします。日テレ「火曜サスペンス劇場・軽井沢ミステリー」番宣時に出たトーク番組でデビュー曲「Step By Step」のビデオを流されたり。

ほとんど振りがないこの曲とはいえ、当時のままの振りだったのもツボ。

当時に比べればミュージカル歌いになっただけに、ミディアムテンポのこの曲はすさまじく歌いにくそうではあったのですが、アイドル時代に生で歌うときに必ずといっていいほど声を嗄らしていた「まよな『か』の2時でも」のところもすんなり歌えてたし、全体的に声に強さがついてることがよく分かった印象。

つかバックでママさんとかが派手にダンスしてたんですが、噴き出しそうになりつつも歌声は一切ぶれない由美子さん流石。

●酒の失敗話
飲み友達のお2人ですが、ペースは合わない様子。

「杏子姐が飲んでるのを『なんか楽しそうでいいなー(半ば呆れ顔)』とか思いながら杏子姐をつまみに飲む」そうです(笑)。

つかすっかりペースは酒場のトーク状態突入。

杏子さんが語る由美子さんのお酒話は、「お誕生日祝いで和服着ててて。2軒目突入の時に突然泣き出した」というエピソードは、実は2人が共演した『SHIROH』の大阪初日の前日、2005年1月7日の大阪の夜のこと。

オーナー吾郎氏に「絶対泣かないでしょ」(*2)と突っ込まれるのも笑うけど、真相を語らせるべく手でマイクを作った杏子姐の手を払う由美子さん面白すぎ。

(理由は家族からメールがきてその内容に涙が止まらなくなったそうで)

(*2)その昔のアイドル時代、「人前では絶対に泣かない」と断言していた人だったりします。涙に酔ってるのが嫌とか、悔しさを人前で見せたくないとかそんな理由だったと思いますが。

酒の失敗談には事欠かない由美子さん。かの昔、松たか子さんに介抱された経験をもつ(*3)彼女。今となっては舞台女優一の酒豪かも。

(*3)「花の紅天狗」のパンフレットでネタにされておりました。

「私が酔っ払ってるんだろーなーと思って言ってくる人はいるんです」
「付き合ってる人いるの?」
「いないけど」
「この後どうする?」
「このあと(午前)6時ぐらいまでここにいるから、いいよ先に帰って」
「ろ、ろくじ?」
「・・・で大抵折れて帰る」

再び1人再現ドラマ状態なんですが(笑)、手つきとかが妙にリアルという。その辺は女優さんの職業病ぽい気が。グラス傾けてる感じもいかにもそこにグラスがある感じだなぁ・・・

ちなみにオーナーに「口説くのは難しいタイプだと思う」と言われて「お酒では『絶対』ない」と断言してましたが。

恋愛観の話でオーナーいわく「2人とも結婚の適齢期でしょ?お互い」と話を向けてますが、30代はめんどうくさいので同級生(とか幼馴染)と結婚することが多いんだそうで(*4)、番組レギュラーのお一人も最近、小学校からの幼馴染とご結婚。

(*4)書いてる私も30代なので気持ちはよーくわかります。

でふと杏子さんが横に座ってる2人(*5)が同級生であることを突っ込むわけですが。

(*5)吾郎氏と由美子さん

「今私普通に『みんなに聞いてみよー』とか思ってた」
「ここの同級生(=吾郎氏)の存在忘れてた」

・・・・相変わらずぶっちゃけてしゃべる人だ(笑)
吾郎氏のいじけ具合も最強で笑える笑える。

というか、10年以上前から2人とも知ってるから、なおさら噴き出してしまうと言うか。
恋愛話が持ち上がりそうになってもこの2人の掛け合い見てると「こりゃないわ」と思わせてしまう不思議な空気。

トーク番組のゲストとはいえ、吾郎氏と11年ぶりの共演になった今回。
もう共演してもいいという年齢になったということなのかもしれません。
その辺りは、来年2月に共演が決まったアツヒロ氏とも同じ理由なのかも。

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