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『ミー&マイ・ガール』(2)

2006.6.10(Sat.) 17:00~20:00 帝国劇場(2階B席)
2006.6.15(Thu.) 18:30~21:35 帝国劇場(1階A席)

本日3回目、みーまい。<何かこの作品はひらがなで書くと不思議な空気になる

塩田さん@指揮者の尻振りが強烈(爆笑)。

ハッピーエンドだしラブラブカップルだし、楽しく見せてもらってます。
でも何なんだろう、自分の中のこの奇妙な微妙な空気。

前回、笹本さんの登場シーンの「わざと悪ぶった演技」が痛々しくて・・・って書いたのですが(こんなこと言ってますが彼女も二推しぐらいの役者さんです)、2回目の観劇で

「もう魚市場で働かなくてもいいんだねぇー!」

の台詞に強烈なデジャブ感が。

ああ、「てるてるあした」の黒川智花嬢だわ(※1)

優等生がわざわざイモっぽさを見せようとすると、若いとなかなか難しいんだねぇ、と思ってしまいました。2人とも演技は巧い方に属する女優さんなはずなんですけどね。

(※1)テレビ朝日系「金曜ナイトドラマ」枠(テレビ朝日は金曜23:15~24:15)にて放送中。自分は先々週で脱落しました。

井上&笹本カップルで一番好きなシーンが「ミーアンドマイガール」の「もっと」って歌詞のところの空気。
この曲のほとんどラスト、2人の気持ちが盛り上がり、見つめあって言う歌詞なのですが、言葉で表現できないのがもどかしいぐらい、もう「これだよこれ~」って感じの空気。
「今でも十分幸せだけど、2人で『もっと』幸せになろうね」って気持ちがまったくずれずにぴったりハマってるのがすご~く好き。

何か、井上&笹本コンビの空気は”みーまい”にぴったりはまってるんだけど、その分、他の出演者とのちょっとした空気の違いみたいなものがはっきり見えちゃってて、作品としてはなんだか微妙。
そこかしこに『MOZART!』じみた、かつ、なんだか眠くなるシーンが現れ出でてまして、メイド&料理人のシーンってそれこそコロレド登場直前のシーンとダブって。
とりあえず階段はないから赤い服の人が「サボルな~」とか出てこないから安心ですが(←こら)。

当たり役だと思ってた笹本さんですが、3回見ても実は思ったより満足感がありません。なんでだろうとつらつら考えるに、演技が薄いのが致命的なのかなと。

彼女は得意な順でダンス・演技・歌なのだそうですが、ダンスはもう言うまでもなくヒロイン級であそこまで踊れる人はだ~れもいないわけですが、苦手意識があると本人がいう歌でさえ、とりあえずそつなくはこなしてます。
感情歌としてはまだまだ奮闘の余地ありですが・・・・

でも演技は・・・。この日21歳になったばかりの若手女優に多くを望むべきじゃないのかもしれないけど、純名さん演じるジャッキーと、井上さん演じるビルを取り合うケンカのシーンなんか痛々しくて見てられない・・・・あのシーン、もっと落差つければメチャクチャ面白いはずなのに、シーンとしてもったいない使い方をしちゃってる。

『ベガーズ・オペラ』でジョン・ケアードに芝居付けてもらった島田歌穂さんとのガチンコシーンの縮小再生産にしか思えない演技だし。

というか、全体的にいって自分にとってこの作品の鑑賞後感想が微妙なのは、「芝居が薄い」からじゃないかと思えてきます。まぁミュージカルコメディだから「楽しんじゃった方が勝ち」ではあるし、楽しいは楽しいんだけど、やっぱり芝居が薄いと間が持たないわけで。

多分、演出家さんの問題に思える。
どうも演技を付けていないというか、ただ役者の力量だけで乗り切ってるようにしか思えなくて。(村井さんにしろ涼風さんにしろ。)

作品としては何とか形になってるんだけど、ストーリーに深みを持たせたり役者の演技を重層的にして作品に厚みを持たせたり、あたりのテクニックをあまり感じないのが物足りない。

役者が進歩するのは作品と演出家にどれだけめぐり合って役者の知らない面を引き出してもらうかだと思ってるので、2003年東宝デビュー以降、あれだけ作品に出てるのに舞台作品(ショー除く)で3人の演出家としか仕事をしていない笹本さんは、ある意味気の毒に思える。
(レミゼ&ベガーズのジョン・ケアード、サイゴンのフレッド・ハンソン、イーストウィックの魔女たち&ハゲレット&ミーマイの山田氏)

※ちなみに同じ2003年~2006年の4年間で言うと、松たか子さん、高橋由美子さんがともに7人の演出家さんと舞台で仕事をしているのが象徴的。

才能を耕す暇もないままに帝劇に立ってる姿見てると、いつか擦り切れちゃうんじゃないかと心配で仕方がなく。少しは外の世界も見て新しい役柄を見つけて欲しいなと思ってます。

「ランベスウォーク」のシーンでは一瞬井上氏の立ち姿が宝塚の男役風に見えたり(作品上ある意味当たり前ですが)、笹本嬢がレミのオーディションを選ばずに宝塚を受けたてら(※2)むしろ男役になりそうだなとか、妙なことを思って見てました。

(※2)本人がインタビューで何度か語ってます。人生の岐路だったとのこと。ちなみに彼女の母親は元宝塚の方です。

そういえば、改装なった帝劇。
昨日開演5分前に、PHS(DDIポケットのH”)の電源を切ろうとふと眺めていると、3本立ってたアンテナが一瞬で「圏外」に。
どうもこのたびの改装で「携帯電話抑止装置」を付けたらしく、2幕前も同じ時間(5分前の入り促しベル)の時に「圏外」になってました。
やっぱりやれること全部やったみたいですね。

2Fの女性用お手洗いの拡張に伴い、年がら年中列が出来ていたB2Fのお手洗いも1幕・2幕の間はガラガラ。千鳥配置になった1階客席といい、色々いい仕事してます。(その分男性用お手洗いは減ったんですけどね。どうせ地下に行くんで別にいいです)

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