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『HUMANITY』(3)

2006.5.15(Sun.) 13:00~15:50
2006.5.20(Sat.) 18:00~20:50

新宿コマ、通っております(苦笑)。
今月どころが1週間で3回。西武新宿駅が便利で嬉しい。伊藤園のバナナ豆乳があって嬉しい(けっこう好き。)

前回はネタバレ全開で恐縮でしたが、今回はネタバレに触れないように行きます。

初回・2回目と見て「これはもう楽しんじゃった方がいいんだろうな」と割り切った後はすごく気楽に見てます。なんか『出し物』って感じがする。

笑い声も最初に比べて自然に客席から上がってるし、特に寺脇さんのキレが初日に比べて凄くいい。「今回は遊ぶ役」ってご本人が明言してるけど、遊び度合いがハメ外しすぎない程度で素敵。

ストーリー的には繰り返し語るにはホンが弱いような気がしますので、今回はちょっと別の視点からこの作品を語ってみようかなと思います。

この作品は「HUMANITY the MUSICAL」ということで「ミュージカル」をタイトルに掲げています。(2)でも書きましたが、「ミュージカルとして捉えるよりは、『ショー』と言うべき作品」という印象は、初見以降変わっていません。
ミュージカルとして見てしまえば、歌でストーリーが進行しないことを筆頭に、いくつも気になる部分は見つかります。

が、あえて言ってしまうなら、今回の作品、それもありかなと思うのです。
個人的には「ミュージカル」と名乗るものであれ、「ストレート」として名乗るものであれ、『舞台(生)ならではのカタルシスを得られる』ものであれば、お金を出して劇場に行くことを厭うつもりはなくて、ミュージカルに傾斜した深い思い入れって実はあまりなかったりします。

今回の作品にも出てるうちのご贔屓さん・高橋由美子嬢は「ミュージカルだからといってもいつもと変わらない」と常に話しているのですが、見てるほうもほぼ同じ感覚で、”ミュージカルだと喉が枯れないのか気になる”程度、大した変わりはなかったりします。

話はちょっと横に逸れますが、今回の作品の感想を各ブログで巡回していると、圧倒的にyahooブログが多いことに気づきます。次いで楽天がそこそこあり、逆にこのページが属してるココログ@niftyは圧倒的に少ないことに気づきます。
で、東宝作品を中心としたミュージカルの場合、見る限りこれがまったく正反対で、ココログが多くてyahooブログが圧倒的に少ないのです。

この辺はブログの特徴とユーザの特徴がリンクしてたりするのですが、ココログはあえていうなら無駄に本格派仕様のようなところがあって(しかもそれで高負荷でシステムが安定してなかったりして)、ある意味敷居が高いところがあると思うのですね。比してyahooブログは最近本格的に増加しているということもあるのでしょうが、yahoo掲示板以降の流れで、初心者にも使いやすい、敷居が低いところがあると思われます。

その辺りのところと考え合わせると、今回の『HUMANITY』、圧倒的に「舞台初心者」方面からの感想が多いということを感じるのです。あえて言うなら、「ミュージカル」にそれほどまでに慣れていない方々が見ていると。
でおおむね作品の感想を見ている限りは、かなり好意的に今回の作品を捉えてるように見えます。

でふと思ってしまうのは、「ミュージカル」としての完成度の微妙さ(あくまで個人的な見解ですので念のため)と、この好意的な捉え方のずれは何なのだろうと、そこに今の「ミュージカル」が抱える問題があるような気がするのですね。

「ミュージカル」という世界が持つ芸術性とか、作品としての完成度を否定するものではもちろんないのですが、今回の作品の受け止められ方を見るにつけ、「お客さんを楽しませる」エンタテイメント性が、今はいかに必要かということを、痛感させられるわけです。

どうしてもそういう話になると比較してしまう東宝作品(帝国劇場・日生劇場)なわけですが、客層にしてもリピート率が極めて高くて、キャスト重視の志向も強くて、基本的に非オリジナル(輸入物)。その劇場で”風穴を開けた”と言われた『SHIROH』が日本オリジナル物でかつ、エンタテイメント性を持っていたということも、何やら共通点を感じてしまいます。

芸術性を志向するあまり、敷居が高くなってしまっている「ミュージカル」と言うものに対して、普段ミュージカルを見ない人をどうやって劇場に連れてくるか、それは今後重要な課題になってくると思います。
その点において、普段ミュージカルを見ている人から多少不評であっても、エンタテイメントの基本線を追求しつつ、「ミュージカル」というものの一面を見せてもらえるのは、ミュージカルの裾野を広げるのに、決して悪いことではないと思うのです。

ミュージカルに対していい印象で帰ってもらえれば、また見てもらえることもあるかもしれない、って意味での興行に意味はあることと思うし、そういう意味では次の公演がチラシで挟めれば、本当はもっと良いんですけどね(今回のメイン4人で舞台次回作のチラシがある人は誰もいなかったりします)。

・・・そんなこと言いつつ、来月から『ミー・マイガール』『ダンス・オブ・ヴァンパイア』の観劇が控えてたりしますが。

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