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演劇人、テレビに出る。(1)

本日は、「『SHIROH』を語る。」は一旦お休みです。
1週間更新なしなのに、変わらず見ていただいて本当に感謝。
微妙に各ページ追記を加えていたりしますが、
明らかな日本語の間違い以外、追記の場合は本文に日付を記載しておりますので、ご参考まで。

●でも最初は『SHIROH』ネタ

 現在(2月14日現在)発売中の『女性セブン』2月24日号。
 この雑誌名を名乗ることは演劇関係のブログではタブーなのかもしれませんが、本題と違うんで今回のお題へ。

 表紙を1枚めくりますと、スカイパーフェクTV(スカパー)の「愛の情念劇場」の広告があります。2枚見開きの広告、右ページは番組紹介で何てことないのですが(でも桜井幸子さんがやった時の『高校教師』はピュアでよかった・・・ってとんでもない余談ですな)左ページ、イメージキャラクターのともさかりえさんのバックに描かれた絵が、

 平成の浮世絵師・山本タカトさんの絵。

 ピンと来ない方のために、補足説明。
 『SHIROH』のチラシ絵、それより何より、帝劇・梅コマにどどどーんと描かれていたあの絵を描いた方です。
 で、男性と女性のキスシーンが・・・・・

 男性は黒髪、女性は茶髪ではあります。
 が、女性の茶髪を黒髪に染めると・・・・・
 ちゃんと、

 四郎と寿庵

 に見えます。

 ちゃんと前髪もばっつんだし>寿庵
 あの目の閉じ方もどことなくふわっとした輪郭もそっくり。
 言っちゃえば、まゆげの線も似てます(中の人@高橋由美子さんに)

 そーっと優しげに迫る感じも四郎様@上川隆也さんに似てます。
 うーん、四郎様が羽織っている(ように見えてる)赤いマントが
”勇者”を思わせていいです。

●そしてまた続ける『SHIROH』ネタ
 大阪公演で会場予約となり、増刷中だった『SHIROH』原作戯曲の増刷がようやく上がったようです。
 各インターネット書籍通販サイトで注文可能となっています。

 主なところ2つほど。本日(2月14日)現在注文可能です。

 7&Y こちらで直接進めます
 ※7-11にて店舗受取可。この本1冊だけでも宅配手数料0円。

 楽天ブックス こちらで直接進めます
 ※こちらも送料無料です。

 で気づいてないお方のためにCDはこちら → イーオシバイ
 先週の売上ランキング、初登場3位らしい@同サイト

-----そしてようやく『SHIROH』以外の話に突入する私。前置き長くてごめんなさい。
2月3連休の最終日(2月13日)、図ったかのようにテレビで演劇人3連発。
気になる人ばかりなので梯子してしまいました。今日はそのお話。

●長塚圭史さん/演出家・劇作家
 NHK教育「トップランナー」(19:00~19:45)にゲスト出演。
 演劇ユニット・阿佐ヶ谷スパイダース主宰。2004年度朝日舞台芸術賞受賞。

 この方の作品を最初に見たのが、毎度恒例の高橋由美子さんつながりで、2004年7月・8月に新宿・シアターアプル、大阪・国際交流センターで上演されたヴィレッジプロデュース『真昼のビッチ』

 初見の感想は「救いのないのが救い」という感じだったのですが、色んな所から感想で「グロい」とか言われていた割に、「全然普通だよ」と思ってしまった自分にちょっと戦慄した記憶が(苦笑)。
 ただ、女性(の役)がことごとくオチがついているのに比べると、男性(の役)はめちゃくちゃ置いてきぼりなので、出ている役者さんは気の毒だとは思います。

 何とまぁ公演情報はまだ残ってる→阿佐ヶ谷スパイダースHP
 →ぴあの長塚さんインタビュー 

 ちなみにこの物語のちょっとしたご説明。
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 姉・球子(高橋由美子さん)は、妹・美磨(馬渕英里何さん)をひたすら守り続ける女性。
 妹は口がきけず、精神に異常を来たしている。
 2人が住む町は地上げ業者の追い出しによってゴーストタウンとなっていく。
 地上げ業者とは大財閥の令嬢(高田聖子さん)とその義兄(小林高鹿さん)
 町からどんどん人はいなくなっていく。
 しかし町に残る姉御(千葉雅子さん)と妹格(吉本菜穂子)にはこの街を捨てられない訳があった。
 その街で、球子は妹を養うため、客の来ない街で昼はバーガーショップの店員、夜は娼婦となっていた。
 夜のお客として日がな客がやってくる(渡辺いっけいさん、橋本じゅんさん)
 球子に惚れたバーガーショップの店長(中山祐一朗さん)と客2人が競う。
 どちらを選ぶか委ねられた球子は、周囲が驚く中、暴力を振るう店長と付き合うことにする。

 傍から見れば不幸な方を選んでばかりいる球子。
 そんな不幸を救おうと、店長は美磨の食べ物に薬を入れていた。
 病気が回復した美磨を見て、球子は狂ったかのように叫ぶ。
 美磨が治ってしまったら、私は何を支えにして生きていけばいいのと。
 不幸に不幸に生きることで、幸せなことを考えずに済んできたというのに。
 そんな姉の姿を見た美磨は、自ら狂ったままであり続けることを決意する。
 それは美磨の本心だったのかもしれないけれど・・・・。
 眺める男たちは呆然とする。
 他人が入り込めない心の闇。姉と妹がお互いわかりあってしまったことを、他人が不幸だと思うことに、いったい何の意味があるのだろうかと。
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 最初見終わったとき、頭の中に「幸せってなんだっけ~」という曲がぐるんぐるんした。
 不幸であることに甘える女ってストーリーをキャストから想像してて、どんぴしゃりだったから余りに違和感なさすぎたのかもしれないけど・・・・

 この作品を味わうには「グリムバーガーの歌」とか検索してみると楽しいかも。
 あまりに飛び道具すぎる衣装だったからか、どこにも写真出てない>由美子さんのウェイトレス姿
 寿庵も10代に見える時があったけど、この時も10代そのものだった・・・・

 ちなみにこの作品のある意味、見どころは、橋本じゅんさんが
普通な人だったこと(←コラコラ)。

 由美子さんの夜の客だった人が5ヶ月後にはシアターアプルから10km離れていない帝劇で(類義語:国際交流センターから10km離れていない梅コマで)、剣で斬りつけてその命を奪っているのだから、舞台というのはとんでもなくわからないものです(笑)。

 それを言うなら高田聖子さんも、ここでもあっちでも敵役でしたけどね。
 聖子さんにバット持って殴りかかって罵声浴びせる由美子さんが、ある意味、感動物でしたが。

(今まで見たどんな舞台よりも、感情全開の場面でした。『SHIROH』の海辺で四郎様を止める時とどっちが凄いか、ってぐらいどっちも凄かった。)

 話は長塚さんの話に戻って。

 氏は自分と同世代なのですが、それだけに含蓄あるぼそっとした喋りが好きだったりします。ある種、悟ったかのような達観したかのような、わざわざ受けを狙わないところがイイ。

 「生きてくって奇麗事で済まないじゃないですか」とか
 「裏側まで含めてその人の魅力」とか
 「自分にとってはどんな物語もハッピーエンドとして作ってます。但し、受け手にとってどう見えるかは、観客それぞれの見方」とかって
 見る側にとってすごく距離感がいいなと思うのです。

 見る側に考える余地を残してくれているというのか、”余韻”の中で観客に物を考えさせる演出家さんだなぁと思えて、いい意味で力が入っていないのがいいなと思うのです。

 この種の番組で、問いかける側が一番簡単に使って、答える側が一番困る問いかけである、
 「あなたにとって芝居の魅力って何ですか」という質問、やっぱりこの番組でも出てました。

 私自身、芝居に関わっているわけではないのですが、自分の本業とか、集中していることに対して、こう聞かれた時の答え方って、すごい難しいのです。

 たいがいの場合、「好きだから続いているんですよね」って言っちゃう(長塚さんも現にこう言われています)んですが、それだけじゃ答えとして不十分なわけで。

 聞いている方は何気なく聞いている場合だと、真剣に考えることはもしかして意味がないのかもしれないけど、でもその「問いかけ」に対してちゃんと答えないということは、自分にとって「大事なもの」が「なんで大事なのか」を表現できないということ。
 それは情けないことなのではないかと思うのですね。
 で、出てくる答えって意外に含蓄がある言葉が出てきたりして、傍目に見ている人が意外にわかってくれているという瞬間がいいな、と思えたりして。

 ちょっと話題が脱線してしまいました。
 ちなみに長塚さんのお答えは「自分の生(なま)の思ったことをほぼリアルタイムに表に出せるから。その生ものさ加減がやめられない。」でした。

 ・・・ちなみにこの番組、2月17日(木)24:00から、NHK教育テレビで再放送があります。
 よろしければご覧になってみてください。

 今日は風邪気味で力尽きたので、続きはまた明日。あと2人(市村正親さん、小池修一郎さん)を語る回です。

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