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『SHIROH』を語る。(6)

ちょっと脱線してネタ編。

●有明海でダメになったの海苔だもん
 十兵衛と掛け合い漫才(←違う)した時の四郎様の返し台詞。(後半限定)
 上川氏、ひたすら真面目にアドリブ一切なし、で演じるタイプだと思ってたんですが、他の人がどんなに遊んでも上川氏というフィルターを通すとあれ不思議、元どおりって感じ。
 いくら面白くても笑えないと言うのは辛いとご拝察申し上げるわけですが、クスリともせず本筋に戻せる力量に感服しました。
 どんなシーンでも笑っちゃいけない命(めい)を負ってるのは秋山女史もですけどねー。
 途中から台詞だかアドリブだかわからなくなって、しっちゃかめっちゃになった時も、この2人がいるからだいじょうぶ(なんか違う気が)。

 四郎様のアドリブ最優秀賞は何といっても

 「やっと新感線らしくなってきたな」

 ですね(1幕、十兵衛との対決後に、キリシタン目付が出てきたシーンで使用)。
 後半から完全に定番になりました。

●武蔵小金井で午前1時を迎えるキリシタン目付(の中の人)
 公演中盤、十兵衛がネタで使ってからというもの、すっかり定番となった武蔵小金井ネタ。
 役者のプライバシーなど構っちゃいない、受ければ持っていければそれでヨシのさすが新感線テイスト。

 もいっこ十兵衛のツボはまりコメント

 「会場 2,000人おいてきぼりかい!」

 実に応用しやすいフレーズ。
 上川氏、東京楽日のカテコで中川氏に突っ込むのに使用していました。

●オケピは落ちるためにある
 帝国劇場XA~XC列は、通常オケピ(オーケストラピット)ゾーンですが、今回、『SHIROH』では生バンドがセットの裏に隠れる形式のため、使用せず。かわりに照明セットを仕込み(梅田コマ劇場も、前3列は同様に照明用)。

 1幕後半、キリシタン目付・津屋崎主水がシロー・ゼンザを鞭で打っている時、シローが勢い良く主水を押して、

 「押したね? 今僕をオケピに落とそうとしたね?」

と答えるのが基本パターン(ちなみにオカマ風に)だったのですが、

 公演中ただの1回、12月18日(土)マチネだけ、

 落ちました

 その日、2階席から観劇していましたが、周囲全員が身を乗り出してオケピを覗き込みましたとさ(笑)

 2幕でさんざ「そんなだからオケピに落ちるんじゃ」と十兵衛に言われまくっていた主水、この日のまぎれもないヒーローでした(違)。

●しげちゃん&かっちゃん
 すっかり和ませシーン担当のお二人、しげちゃんは板倉重昌(吉野圭吾)。東宝ミュージカル組のはずなのに、新感線のお笑いのツボに限りなくぴったりはまってます。今後お呼びがかかりそう。かっちゃんは松倉勝家(右近健一)。新感線組が見せ所が中途半端だった今公演では、一番おいしい所を持っていった人(橋本じゅんさんもなかなかすっ飛ばしていたけれど)

 ところで、この2人が一緒に歌うシーン、吉野氏の歌が凄く上手く聞こえる。吉野氏は東宝ミュ系では歌に関してはあまりいい話を聞かないのだけれど、それでいて、これなのだから、やっぱり「歌唱力」については東宝組と新感線組には残念ながら壁があるということですか・・・・

 そういえば、この曲に入る時の寿庵の口上が、4年前に『野獣郎見参』(これもe.oshibaiからDVD出てます)の安倍晴明の晴明塚の偉業を語るときの様子と、瓜二つだったというのは、自分だけのツボだったか・・・・

●あて書き。
 剣を持ったら見境がなくなる柳生十兵衛(橋本じゅん)
 盃一気飲みが堂に入っている山田寿庵(高橋由美子)
 
 ・・・・今作品の個人的な「あて書き」大賞はこの辺で。

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