『ブロードウェイミュージカルライブ2012』(2)

2012.5.13(Sun.)16:30~19:25
新国立劇場中劇場 1階16列60番台(上手側)

2日連続の新国立BWML。前日は下手側ですが今日は上手側。
曲によって多少の見切れがありますが、全体的には列番号ほど遠く感じません。

曲は当然前日と同じ・・・はずだったのですが、
オープニング火付け役の、石井・フレディ・一孝氏が千秋楽バージョンの「We Will Rock You」で会場内盛り上がる盛り上がる(笑)。

なんか笑いすぎて歌詞すっかり記憶から飛んでますが、「今日が最後、みんな楽しもうぜ」みたいなのがあった記憶。

全般的に「盛り上がった方勝ち」みたいな状態ですが、会場内それぞれ盛り上がりどころが微妙に違うのが興味深いです。
色々な方のファンが同居しているような状態なので、それぞれのファンはたまらないよね、という曲を組み立てているので、コンサートとしてみるとまとまりとしてはイマイチかなとは思います。
かくいう自分だってご多分に漏れず、なポジショニングですからね(苦笑)。

前日に続けての展開だけに、萌えポイントが事前に分かっているので精神的にもとても楽。
どことは申しませんが、適度に長めのインターバルが・・・

この日のトークのお題は「この後のお仕事の告知」。
これはさほど面白いことにならないかと思いきや・・・

無難に済ませる方も多い中、エピソードを作ってくれるキムな方々。

ソニンちゃん「(RENTの話の後)もう一つ告知がありまして、NHKの『はつ恋』というドラマに出ます」
司会者さん「やっぱりたくさん食べる人の役ですか(笑)」
ソニンちゃん「いえ、むしろ全く逆なミステリアスな役です」
石井さん「なんでキャスティングされたんだろう(笑)・・・ゴメンね」
ソニンちゃん「(笑)」


ソニンちゃん「そういえば、今回BWMLで石井さんとデュエットできて嬉しかったんです」
石井さん「それは嬉しいな-。僕が2004年(クリス)で、ソニンが2008年(キム)だから共演してないんだよね」
ソニンちゃん「それはそれは熱いクリスだと聞いてたんで(笑)」
石井さん「ソニンちゃんもそれはそれは熱いキムだと聞いてたけど(笑)。(橋本)さとしさんから聞いたよ」
ソニンちゃん「さとしさんも熱いですよね(笑)。石井さんも熱くて私も熱いからどうなるんだろうってみんなに心配されたんですよ(笑)」
石井さん「(笑)」
ソニンちゃん「それと噂に聞いてましたけど、石井さん汗すごいですよね(笑)」
石井さん「そう。七不思議だと言われてます。『不実なこの街、空しさの中で~』で汗かいてるんだよ。1行じゃん!(笑)」
ソニンちゃん「そうなんですよ。拝見してるとあっという間に顔に汗が(笑)」
石井さん「今も汗かいてるよ(会場内から「冷や汗かな」と心の声w)ごめんね、握手するの大変だったよね」
ソニンちゃん「いえいえ」
司会者さん「なんか深夜ラジオのトークみたいになってますが(笑)」

・・あはははは。
ソニンちゃん、あの石井さんとがっぷり四つなトークがあっぱれすぎる(爆)

そしてもうお1人は、続投キムさん。

司会者さん「藤岡さん、次のお仕事は」
藤岡くん「自分で演劇ユニットを立ち上げたんですが、明後日が初日なんですよ」
玲奈ちゃん「明後日!!!」(超甲高かった)
藤岡くん「(玲奈ちゃんの驚きが嬉しかったらしいw)
  そうなんです。今日終わって明日仕込みで、明後日本番です」
司会者さん「藤岡さんは今回どんな役回りなんですか」
藤岡くん「企画、演出、音楽、出演全部です」
玲奈ちゃん「すごーい!」
藤岡くん「チケットが色々と大変でございまして是非皆さまのお力をお借りしたく」
玲奈ちゃん「よろしくお願いします-」

司会者さん「玲奈さんは今回、かっこよく踊ってましたが」
玲奈ちゃん「ああいう『ザ・ミュージカル』っていう作品、大好きなんですけどなかなか自分では出演する機会がなくて。だから思う存分、歌いたい曲歌わせてもらいました」

司会者さん「そして玲奈さん(の次のお仕事)はあの大作ですね」
玲奈ちゃん「はい、『ミス・サイゴン』にまた出演させていただきます」
司会者さん「玲奈さんはサイゴンは何度か出られていますよね」
玲奈ちゃん「2004年、2008年と出演して今回3回目です。オリンピックイヤーにサイゴンってやるんですよ」
藤岡くん「へぇーーーー」(会場内一部笑い。あなたは前回のクリスじゃないんかw)
玲奈ちゃん「とにかくアスリートみたいな役なんですよ。それだけパワーもいる作品で、10時30分からエアロビクス(の課目)があって、それでみんなでストレッチして始まるんです」

司会者さん「それとご飯がエネルギー源と」
玲奈ちゃん「えぇ」
司会者さん「そういえば玲奈さん、『食べるゆず胡椒』の話をされていましたが」
玲奈ちゃん「『食べるゆず胡椒』すっごく美味しいんですよ!(力説)。あまりに美味しいんでblogにアップしようと思ってます」
司会者さん「玲奈さんに『食べるゆず胡椒』の話を振ったときの反応がすごく(いつもと)違うんですが(笑)」
玲奈ちゃん「だって美味しいんですよ-」

・・・もう何が何やら。
食べるゆず胡椒の話したときの玲奈ちゃん、普段比50%増のはしゃぎっぷりでびっくりですー(笑)

ちーちゃんは無難にまとめてましたが、「陽だまりの樹」(NHK-BSプレミアム)の登場は9話から(本放送6月1日(金)より)だそうです。



今回、1幕ラストの玲奈ちゃんのダンス、2幕最初の千弘ちゃんのダンスと、映像向きな2つが全く残らないのが凄く悲しいです。
去年の公演でDVD化企画が後から持ち上がった(ように見える)結果、版権関係で収録が実らなかった曲が多数出て、結局収支的に厳しくて今回もDVDは無理だったのでしょうが、なんか、ビジネスとしてはとても拙いなぁと感じます。

自分がこの公演で外縁的なポジションにいる方々のファンだから特に感じるのかもしれませんが(それこそ最初にも書きましたが)、「色んな人のファンを集めてくれば、この劇場は埋められるよね」という(ようにしか見えないこの)企画自体が、本当の意味で「ミュージカルを愛する」ことなのか、2年続けて見てみて、実は疑問に感じられてなりません。

「ミュージカルはお客さま皆さまが支えています」

司会者さんがこの日最後に言った言葉、
それならば、本当の意味でミュージカルを愛する場にして欲しいなと、思わずにはいられません。

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『ブロードウェイミュージカルライブ2012』(1)

2012.5.12(Sat.) 17:30~21:25
新国立劇場中劇場 1階20列30番台

去年に引き続き、笹本玲奈さんが、そして今年は大塚千弘さんも出演ということで行ってきました初台。

普段、この手のものは必ず初日に行くようにしているのですが、何しろ先月来のハードワークで平日夜の初日を観ることなど無茶の無茶で、blogやらtweetやら、回避に必死でした。

大体漏れ伝わってきた話で概略は認識したのですが、なんとか回避しきったと思って出演者のうちのお一人、ソニンちゃんのblogを見たら、コメント欄にまさかのネタバレがあって玉砕しました(大笑)。

というわけで、当blogも曲ネタバレだらけです。
NGな方は回れ右ですーーーー。






よろしいですか?

ではセットリストから。
(★はご本人の持ち歌=※誤りがあったらお知らせください)

<第1部>

1.オン・ブロードウェイ/スモーキー・ジョーズ・カフェ/全員

2.ウィー・ウィル・ロック・ユー~君を愛するため僕は生まれた
 /ウィー・ウィル・ロック・ユー/石井一孝

3.オール・ザット・ジャズ/CHICAGO/湖月わたる

4.僕こそミュージック/モーツァルト!/藤岡正明

5.愛していれば分かり合える/モーツァルト!
 /★大塚千弘&田代万里生

6.私にとって大切なのは/CHICAGO/米倉利紀

7.世界が終わる夜のように/ミス・サイゴン
 /★ソニン&★石井一孝

8.ハー・ヴォイス/リトル・マーメイド/田代万里生

9.胸が痛むよ/オール・シュック・アップ/★岡田浩暉

10.ノー・マター・ホワット/ウィッスル・ダウン・ザ・ウインド
 /男性アンサンブル

11.新たな生活/ジキル&ハイド/笹本玲奈

12.ダンシング・イン・ザ・ダーク/バンド・ワゴン
 /大澄賢也&湖月わたる

13.エピファニー/アルター・ボーイズ/中河内雅貴

14.星から降る金/モーツァルト!/姿月あさと

15.「プロミセス・プロミセス」メドレー/大塚千弘
 小さな願い~ア・ハウス・イズ・ノット・ア・ホーム
 ~もう恋なんてしない/プロミセス・プロミセス

16.自由を求めて/ウィキッド/ソニン(英語)

17.フォーティ・セカンド・ストリート/フォーティ・セカンド・ストリート/笹本玲奈

<第2部>
18.「RENT」メドレー
 /★ソニン&★藤岡正明&★米倉利紀&大塚千弘
 シーズンズ・オブ・ラブ~アウト・トゥナイト
 ~アイル・カバー・ユー/RENT

19.アンド・ザ・ワールド・ゴーズ・アラウンド/湖月わたる
 アンド・ザ・ワールド・ゴーズ・アラウンド

20.熱心党シモン/ジーザス・クライスト=スーパースター
 /岡田浩暉

21.ビート・ミー・ダディ/ビッグ・ディール/大澄賢也&中河内雅貴

22.カテドラルの時代/ノートルダム・ド・パリ/藤岡正明

23.闇が広がる/エリザベート/★姿月あさと&★田代万里生

24.オン・マイ・オウン/レ・ミゼラブル/ソニン(英語)

25.彼を帰して/レ・ミゼラブル/米倉利紀(英語)

26.カフェ・ソング/レ・ミゼラブル/★石井一孝

27.<from"Fosse">/大澄賢也&湖月わたる&中河内雅貴
 アイ・ガッチャ/ライズ・ウィズ・ア・ズィー
~スチーム・ヒート/パジャマ・ゲーム
~リッチマンズ・フラッグ/スイート・チャリティ

28.永遠の瞬間/レベッカ/★大塚千弘

29.サンセット大通り/サンセット大通り/★田代万里生

30.星のさだめ/アイーダ/笹本玲奈&藤岡正明

31.夜のボート/エリザベート/姿月あさと&★岡田浩暉

32.ブロードウェイの子守唄/フォーティ・セカンド・ストリート/全員


基本的には、1人1曲の持ち歌+それ以外2~3曲の構成、といいつつ、持ち歌が2曲ちゃんとあるのに2曲とも外れてる玲奈ちゃんが不思議(笑)

本役は芝居の中で培った深みがあるからそれだけでアドバンテージですからね。
千弘ちゃんの「永遠の瞬間」は完全に「ここはクリエか帝劇か」って感じでしたし。

出演者編つれづれ。

・岡田さんはなぜそこまでご自身のイメージと外れるアクティブ系を選びたがるのだろう(去年もジーザス=クライスト=スーパースター(今年と別の曲)だった)

・石井さんどこのロックスターですか
 トークも含めて、コンサート・ライブ馴れしまくり。さすが本業(笑)
 マリウスは初めて聞いたけどやっぱりいい
 ソニンちゃんとの時を超えたサイゴンデュエットも妙にフィット
 2004年以降のキム5人全員とデュエットしたのは、
 井上君に次ぎ2人目ということになりますね
 (まさか石井さんがそれを実現させるとは)

・ソニンちゃんの英語がネイティブなのかそうなのかよくわからない
 どの曲を無理して強がってる感じがするんだよなぁ
 どうしても「触れるものみな傷つけた」みたいな
 イメージがついて回る。
 でも白いドレスは可憐だった。

・歌専門の方とそうじゃない方の落差がむにゃむにゃ

・玲奈ちゃんのダンスの格好良さハンパない
 全身が楽しそうで本当に嬉しい
 歌からすると曲数少なくてもったいないけど、なんか結構やりたい
 ことやらせてもらってる感じで、何より本人が楽しそう(笑)

・可愛さ表現させたら千弘ちゃんの右に出る人も左に出る人もいないと実感。
 緊張していた割に、持ち歌も持ち歌以外も、すごく安定してた
 「プロミセス・プロミセス」もRENTも可愛すぎる、というか可愛い系独占(爆)
 つい「ダンスお疲れさまでした」って言っちゃったけど(笑)

・藤岡君が元気なさそうな感じだったけど気のせいかな。
 M!はあっきー張りに突っ走ると思ったので意外。
 とはいえ玲奈ちゃん、藤岡君相手に全力でデュエットできて満足そうだった。
 みんなマサ君とデュエットするとそうなるのね(爆)

曲編つれづれ。

・新たな生活(玲奈ちゃん)
 位置付け的にはすっかり持ち歌ぽいけど(笑)
 いやはや、先日まで濱田さんがやってた歌を、比べられるの承知で選ぶのは、さすがはぎゃんぶらぁな玲奈ちゃん。

 以前NHK-BSで「歌いたい曲」ということで歌っていたけど,その時に比べて滑らかになったのが印象的。
 パワフルさでは濱田さんの後塵を拝すとしても、「ありかも」と思わせる女優としての大きさを感じられたかな。

・愛していれば分かり合える(千弘ちゃん&万里生くん)
 これ、なんで本公演でなかったんだろうというぐらいに完成度高すぎ。
 あ、千弘ちゃんは本役だけど。
 千弘ちゃんとコンスタンツェのシンクロって、「崖っぷちに追い詰められる緊張感」にあるんだと思うんですよね。

 張りつめた弦楽器というか。ソニンちゃんを「触れるものみな傷つけた」と喩えましたが、千弘ちゃんは「触れられたところみな傷ついた」みたいな印象だったりします。

・自由を求めて(ソニンちゃん)
 大人の事情により英語歌詞。というかこの日はマチソワでCD録音されていたので日本語歌詞はCD収録のためには使えなかったのでしょう。

 新妻さん(2008年)→玲奈ちゃん(2011年)と来て、キム3人で聞いたこの曲。
 ソニンちゃんにも日本語で歌って欲しかったのが本音。
 英語で歌っちゃうと、やっぱり新妻さんに一日の長があるように思えます(この曲は英語では歌ったことはありませんが)

そしてトークつれづれ。
この日のお題は「最近嬉しかったこと」。
今年の進行は去年の女子アナウンサーに代わりフリーのキャスターさんですが、作詞もされている方なので安定感がありました。たまに噛んでましたが(爆)。


・千弘ちゃん
 ドルフィンスイムの時に、イルカに触らせてもらって感動。
 (どんな感じという問いに)「ぷにっ」って感じです(←比喩が可愛いw)

・万里生くん
 ESCOLTAで屋久島に行った(今回2度目)
 山に入ってアカペラで歌って気持ちよかった、動物が(なんでかわからないけど)寄ってきて聞いてくれて嬉しかった

・こーきさん
 コンビニの塩おむすびのおいしさに感動した
 (司会者さんから「日常のちょっとしたことに感動できるっていいですね」というフォローがw)

・石井さん
 4月に全国(西方面中心)に回って、塩おむすびのおいしさに感動(会場内笑)

・玲奈ちゃん
 ファンの方からお手紙で教えていただいたんですが、今年のアニーの子(※)が「好きな女優さん」に私の名前を挙げてくれて
 そういう立場になったんだと思えて嬉しかった(アニーは玲奈ちゃんのミュージカル入りのきっかけの作品)

 (※)ちなみに、スマイル組の松田亜美ちゃんのこと(2010年「モーツァルト!」のアマデ役)

・藤岡くん
 1月から犬を飼い始めた。雑種なんですけど、今までいくら教えてもできなかった「臥せ!」が聞いてもらえるようになって嬉しい。
 (司会者さんから「名前は」と聞かれて「トロちゃん」。「なんで」と聞かれて「トロかったから」。
 それを聞いた玲奈ちゃんの苦笑いが見てて最高に面白かった(笑))

・おまけ 司会者編
 今回、実は2曲日本語詞をさせていただいていまして、そのうち1曲がこれから2人(笹本さん&藤岡さん)に 歌っていただく曲なのですが、こんな素敵なお2人に歌っていただけることがとても嬉しいです、と。

 それを受けて玲奈ちゃん
  「これから歌うのに・・・間違えられないですね」(笑)
 司会者さん「大丈夫です、(私以外)誰も分かりません」
 会場内の心の声「おい」(笑)
 玲奈ちゃん「(苦笑)」

 ・・・という漫談も面白かったです(笑)

 この2人+司会者の漫談は結構面白くて

 司会者さん「玲奈さんの踊り素晴らしかったですよね」
 藤岡君「踊れるっていいですよね。僕は踊れません(笑)」
 玲奈ちゃん「そんな特別なことはないんですけど」
 藤岡君「踊れる人はみんなそう言うんですよ(いじけ風w)」

 というのも(笑)

というわけで今日のソワレ(千秋楽)も見ます。

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『ミス・サイゴン』(8)

2012.5.3(Thu.) 16:20~17:10
自由が丘駅前「自由が丘スイーツフェスタ」野外特設ステージ

青山劇場「アニー」マチネを見た後、充実した気持ちのまま渋谷から東横線急行で自由が丘へ。
わずか7分の超短距離です。

ちょうど前の警察関係のイベントが終わったところで、ちょっと待っていると前方へ民族大移動。
舞台向かって右側、背の低い自分にとっては屋外は鬼門ですが、それでも前方列の間から表情が
見えるぐらいの位置は確保。

15時50分からリハーサルが始まり、雨も小降りとはいえ降ってるために、東宝さんの企画、
facebookのチェックインは果たせず(せめてもうちょっと前に言ってくれれば準備できたのにねぇ・・・。ちなみにサイゴンのトートバックとTシャツのどちらか選択だったそうです)

リハーサルでは出てこないと思ってた玲奈ちゃんが水色のアオザイで登場、会場が一気に沸きます。
知念ちゃんがリハーサルの時に曲の一番盛り上がるところで切られて「はい、これでいいんですね」とばっさり言ってて客席に笑いが。

・・・

本編の司会進行は、岡さんと泉見さん。

泉見氏は終始カンペを堂々と見ながらのとても必死な進行でしたが、ちょくちょく噛むので特定の位置の皆さまから大笑いが。いやぁ、さすが癒し系。結果からするとカンペを見たとしてもほとんどノーミスな泉見君が大正解(理由は後述)。

1曲目は「火が付いたサイゴン」。

4年前の渋谷イベントでは、今日は不在(目黒に出ないため)な新妻キムと笹本キムの初共演だった時に比べると普通にノーマルな展開。キムは玲奈ちゃん。先ほどの水色のアオザイは、前回のオレンジのアオザイとはまた違った清楚な感じ。
「17歳で初めて~」はちょっと年齢が上な印象があるけれど今回だと玲奈ちゃんの一択シーンだろうしなぁ・・・

因みにこの後のキャスト紹介で、

 岡さん「17歳、笹本玲奈~」
 玲奈ちゃん「(笑顔でお辞儀)

 岡さん「同じく17歳、知念里奈~」
 知念ちゃん「(顔を伏せて恥ずかしがる)

の違いがキャラの違いを如実に表現していました(笑)。
そりゃ年齢違うけどさ-。

そのせいもあってか

 岡さん「3回目のキムですが、どんな違いがありますか」
 知念ちゃん「先ほどもありましたが9年分齢を重ねましたので、9年分の色々な経験をキムという役に投影して、また新たな彼女の心情に近づけたらと思います」

という合わせ技まで存在しました(爆)。

2曲目は「世界が終わる夜のように」

前回は新妻キムと藤岡クリスの、とてつもない藤岡君暴走バージョンでした(笑)。
今回は知念キムと原田クリス。
知念ちゃんの完成度が噂に聞いてましたがハンパないです。確かにちょっとキンキンしている感じはあるけど、それこそ「9年分の齢」が柔らかさも感じさせて、とてもいいです。全般的に言えることですが、女性の完成度が今時点で相当高いので、男性が押されている感じがありあり。あ、知念ちゃんの衣装は前回のオレンジアオザイ。今でも入るってことは・・体型変わっていないのですね。衣装も変わるので見納めになりそうだとか。

ここのトークで面白かったのが
 岡さん「原田君は上は(アンサンブル同様)サイゴンTシャツを着ようと思ったらしいですけど」
 原田さん「そう思ったんですけど、下が同じ色だったんで、柏餅みたいになりそうでやめました(笑)」
 岡さん「この服はGIをイメージしてるんだよね?」
 原田さん「そうです」

それにしても、柏餅(笑)。

3曲目は「今も信じているわ」

知念ちゃんが残って、エレン役の木村花代さんが登場。

製作発表でも流れたこの組み合わせですが、そのまま本公演に行けそうな感じの凄さ。エレン役初登板の花代さんですが、知念ちゃんとの相性は抜群なようで、この組み合わせそういえば一つも押さえていないんだよな-、ということに改めて思い至る。姫ペアキムは入れ放題入れてあるから、増やすなら知念ちゃんだけだな-。

4曲目は「ブイドイ」

曲説明は岡さんですが、今日の岡さんは何だか調子が良くなさそう。自分が歌わないせい?(爆)
妙に安定感がないのが気になります。

ジョンは上原君で、アンサンブルは通常男性だけの曲ですが、この日は女性も加わっての「自由が丘スイーツフェスタスペシャル」(岡さん談)。

役柄上はともかく歌の完成度はさすがで圧倒されます。

 岡さん「この曲は唯一生演奏でお送りしました。上原君が『生演奏じゃないと歌わない』と言ったんで(笑)」
 上原君「そんなこと一言も言っていないじゃないですか(笑)」
 岡さん「上原君が『生演奏じゃないと歌わない』と言ったんで」
 上原君「だから言ってませんって(笑)」

5曲目は「命をあげよう」

知念ちゃんが2曲続いたので、今度のキムは玲奈ちゃん。
当然、そこにいるのはいつもと同じく可憐な笹本玲奈ちゃんその人。

 岡さん「それでは聞いていただきます。ベトナム人少女キム、
     知念里・・・・(何かを気づいたかのように止まる、会場も空気が一瞬止まる、玲奈ちゃんも止まる・・・)
     知念里奈ちゃんじゃないキムの笹本玲奈さんです」

 会場内失笑。

 ここ、玲奈ちゃんが「びえーーん」と泣き真似してたそうなんですが、そこちょうど影に隠れて見えなくて一生の不覚(泣)。 でもその後、玲奈ちゃんが岡さんを下から見上げて「ごめんなさいはーーー?」みたいに見えたのは見間違いじゃないと思う・・・(苦笑)。

 アスリートの人がスタート直前が緊張の極致になっていて、触れるとやけどしそうになっているのと同様、歌う直前の歌い手さんは極度の緊張になっていると思うのですが、そのタイミングで岡さん、それはないわぁ。

 でもたった10秒で気持ちを立て直してキムに戻る玲奈ちゃんの頼もしさときたら。

 公開イベントにはめっぽう強い印象がある玲奈ちゃん。4年前の渋谷もこの曲は玲奈ちゃん。

 ここまでの曲で熱気一杯になった(ちなみに自由が丘駅ホームからも見えるので手が振られてた。たまに岡さんがそっち向けにいじるw)勢いそのままに、ピュアキムな玲奈ちゃんの澄み切った、それでいて力強いソロが小雨空に立ち向かっていく至福の時。うん、やっぱり凄くいい。

 岡さん「キムは笹本玲奈さんでした」
 玲奈ちゃん「知念里奈さんじゃない方の笹本玲奈でした(会場内大笑)」

 ・・・・うわー、玲奈ちゃん冴えすぎて素晴らしい。
 岡さん、救われましたね-。
 アオザイが入る程度にスイーツいっぱい奢ってあげないと(笑)・・・とか思ってたらすぐ帰っちゃうし(爆)。

 岡さん「玲奈もキムは3度目ですが、今回はどんな思いがありますか」
 玲奈ちゃん「愛って何だろうとか、人と人の絆の深さって何なんだろう、って思っている方は、この作品を見て、答えが見つかるんじゃないかと思います」
 岡さん「笹本さんにとって『愛』って何?」
 玲奈ちゃん「この作品で見つけたいと思います」(会場内一同「すごい」という空気が)
 岡さん「素晴らしい」
 玲奈ちゃん「(アオザイ着たまま左手でガッツポーズ。会場内から笑い&どよめき)」

 因みに動画リンクこちら

 ・・・・お陰様で玲奈ちゃんがほとんど美味しいところを持っていきましたと。

 名前間違えるほどなのに呼び捨てなのはなぜ(笑)。
 逆に仲良すぎたから油断したんだなきっと。
 サイゴン期間中、玲奈ちゃんには頭上がらないですぜ、岡師匠(爆)。

 それにしても最近の玲奈ちゃん、トークで随分持っていきます。
 先日のジキハイの「石丸さんの癒しでありたい」といい、トークが苦手だったとは信じがたいです。
 前日から考えてくる感じではないのに、それでもこういう素敵な言葉がすっと出てくるのはとてもいいなと思います。言葉だけ見るとよそ行きなのに、でもしっかとハートの裏付けがある感じがとても素敵で、そして頼もしいです。

 この日、サイゴンうちわが配られていたのですが、それに関する会話。
  岡さん「うちわを配っていますが、これ自由が丘限定です」
  泉見君「このうちわについているQRコードにアクセスすると割引情報がゲットできます」
  岡さん「QRコードってどう使うんですか」
  泉見君「携帯で普通に撮るとかですかね(むにゃむにゃ)」
  岡さん「いや分からない人いるって。このうちわもってきて『割引して』って言う人いるんだから」
  泉見君「QRコードの使い方分からない人はまわりに聞けば誰か知ってます」

 ・・・いやこの辺、岡さんと泉見君どっちが言ったのか覚えてないぐらいぐちゃぐちゃ(笑)
 どうも、実は「ふたりとも分からない」らしい。

  泉見君「デジタル社会って大変ですね」

 ・・・オチそれですか(爆)。

ラスト6曲目は「アメリカンドリーム」
 エンジニア役は何と岡さんが担当。
 力入っているというよりは、すっと来て歌っていったみたいな感じでしたが(笑)。

 大団円のこの曲で幕。
 なんとか空模様もぎりぎり持った感じではありましたが、正直「雨天決行」と某キムが煽らないと(爆)回避しかねないような状況(笑)。でも行って良かった-。色んな意味で楽しかったイベントでした。

 因みに終了後、フォロワーさんとお話ししていたら、囲み取材が中止になったというアナウンスの前後で、アオザイ姿で上半身黒のジャケット着ただけの玲奈ちゃん登場!満足そうな笑顔で帰って行かれました。それにしても、下はアオザイが見えたまま・・・。
 すぐ後ろにいた知念ちゃんが上下とも黒ですっぽり覆っていたのと対照的で、え、あれで電車乗るの?

 ・・・まぁ、クリスマスとはいえ着ぐるみ着て横浜から電車で帰った玲奈ちゃんなら大丈夫か(笑)。

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『アニー』(1)

2012.5.3(Thu.) 11:30~14:20
青山劇場2階立ち見席下手側

作品初見。

作品の存在は当然前から知っていて、いつかは見たいと思い続けていた作品。
笹本玲奈嬢をミュージカルの世界へ引きずり込んだ作品という認識ですが自分的には(私の認識はたまにおかしい理由付けで出来上がっている(笑))。

2010年の「モーツァルト!」であの井上ヴォルフガングとがっぷり四つの存在感のアマデ役を演じた、松田亜美ちゃんが、今回の「アニー」のタイトルロールの1人(スマイル組)。

仕事が忙しくて日程が決められなくてチケットを取っていなかったのですが、フォロワーさんに教えていただいたアニーの特番(NTV「スッキリ」)でその完成度に驚き、「行きたい」という気持ちが日に日に溢れる頃には、特番の効果もあって軒並み売り切れ・・・

前日の行状がたたって、青山劇場に到着できたのは当日券発売開始10分前(発売開始は開演1時間前)。「若干数」と言われる座り席は確保できず、立ち見席になりましたが、日程的にはこの日ぐらいしか無理だったので、見られることに何より安堵。

その分、サイゴンイベント含めて4時間立ちづめが確定でしたが・・・よく耐えられたもんだ、自分の身体。

・・・・・

作品のエネルギーに押しつぶされることなくアニーとしてしゃんと立っている亜美ちゃんがさすがの安定感。
期待どおりで嬉しくなります。

いい大人になってからこういう少女の純粋さに触れると、ウォーバックス氏ではないですが心が満たされますね(爆)。
普段いかに心に良くない生き方してるかってことですね(苦笑)。

体面やら立場やら気にする大人を、アニーがその純粋さでいい方向に導いていくさまは、アニー初め子供達が純粋でなくては成り立たないわけで、作品を見たときの感想が、「ピーターパン」と似ているなぁという感想。

アニーは孤児院のボス的存在ですが、反発する子もいても、アニーは自分の考えを無理して押しつけるようなことはしない。母親代わりのような存在(特にモリーにとって)。だからこそ、「親を探したい」というアニーの願いを、みんなが後押ししてくれる。
むしろヒーローみたいな存在と言い換えた方がいいのかも。

「子供の気持ちを持って、子供の気持ちがわかる、大人に染まっていない、でも大人な少女」

という存在感がすごく心地よくて。

その”アニー”という存在から全くぶれていない亜美ちゃんは、やっぱりさすがだと思います。

空気感という感じでは亜美ちゃんは玲奈ちゃんにかなり似た印象を持ちます。
(ヴォルフガングとアマデの時の空気感-どことなく「言葉がなくても通じ合う」-みたいな感じが私的には似てて)

その表現は個人的には最上級の賛辞に近いのですが、アマデ当時から「芝居の人」と言われていて、今回の演出家さんにも「演技の溜めが上手い」と特番で触れられていたところと印象がかぶって。

「ただ立っていても、ただ立っているわけではない」、というのか、「シーンごとに求められるポジションニングをいつも取っている」というのは私の好きな女優さんの必須条件なので、亜美ちゃんの立ち位置はどストライクそのものでした。

その割には1幕ラストはちょっと駆け足だったのが意外。
本来の亜美ちゃんならあそこはもう少し長い方が感動できそうなんだけどな・・・。

アニーを取り巻くメンバーも鉄壁ですが、何と言ってもウォーバックス役の目黒さん。もう7年目だそうですが、「満たされ切れない大人」が変わっていく様をとても魅力的に見せてくれて、男性客としては感情移入するというか普通に羨ましい(笑)。

アニーに受け入れてもらうのにもじもじしている様は、いい年をしてると普通にその気持ちがわかる(大笑)。

アニーがいたずらっぽくキューピッド役を買って出る秘書のグレース役、彩輝さんもとても魅力的。秘書さんというポジションによくある、「立場をかさにきて」みたいな感じがなくて。
ボスって人たちは自分の人柄と合う人を秘書にしたがるとは良く聞かれる話ですが、ウォーバックス氏の人となりの柔らかさが、秘書も柔らかな感じを求めたのでしょうね。

亜美ちゃんに玲奈ちゃんの空気を感じたと同様、彩輝さんには涼風さんの空気を感じたので、自分的には亜美ちゃんにはサリー、彩輝さんにマリア公爵夫人をやって欲しいんですが(@ミーマイ)、前者はなんか自覚的な男勝りなところ、後者はコメディエンヌ的なところが妙にかぶるもんで・・・

見終わって素敵な気持ちになれる作品にまた出会えて、乾いていた気持ちが湿らせてもらった感じで、行って良かったなーと思います。東京はもう1週間半しかないから厳しいけど、また見たいなぁ。

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『ジキル&ハイド』(4)

2012.3.27(Tue.) 18:30~21:25
日生劇場GC階A列10番台前半(上手側)

ジキハイ、当初は3回の予定だったのですが結局6回。

3人の歌の魔力に取り憑かれ、作品の熱さに持って行かれ、そしてGC階のあまりの良さに虜になり・・・というわけで追加分は全てGC階。2回連続下手側だったので、今回はとある表情を見ることを目的に上手側を選択。

席に着いた途端分かったのですが、正直、上手側はオススメしません。下手側より劇場がずいぶん窮屈に感じます。
音響もずいぶんと下手側に寄っているようで、正直なところ、そこは不満が残るmy楽ではありました。

が、色んな意味で「記憶の補完」にはもってこいな、「今までと違うアングル」。

あ、今日もネタバレ満載ですよー




エマ登場シーン、エマは満面の笑顔(推定。上手からは見えません)で「私の味方はあなただけよ」と向かっていくジョン・・・
なんですかその膝付き両手広げの壮大な英国紳士ジェントルマンポーズは(笑)。

結局会期中に読心術を習わなかったので何話してるのかわからずじまいで、今までのジキハイがどうだったか分からないのですが、エマとジョンの気持ちの通じ合い方がハンパなくて。”信頼し合う同志”としてヘンリーを支えるという形なので、本来は同じ人を好きになる、エマとルーシーとジキルの三角関係、なはずなのがいつのまにかうやむや(爆)。

濱田めぐみさんの歌は素晴らしいのですが、お芝居となるとちょっと埋もれてしまっているような感じがするのは、吉野さんのジョンと玲奈ちゃんのエマの仲が鉄壁過ぎるからだと思う。

だからこそ最後のシーンの衝撃は、ヘンリーそっちのけなぐらいで・・・無論、2人とも「すべてはヘンリーのために」なのですけれども。

エマが本当の笑顔を向けるのは実はジョンに対してだけなんですよね。気を許した人だけに向ける笑顔。
ヘンリーはエマにとっては守る対象で、自分が守られる対象じゃない。だからエマがヘンリーに向ける笑顔は、ヘンリーを心安らげる笑顔であって、本当の笑顔とはちょっと違ったりするように思えて。
それにしたところで、自分は守ってもらいたくないからこそ、ヘンリーを相手に選んだとさえ思えます。

エマはエマパパに対して「大好きだけど、もう旅立ちたい」って歌っているわけですが、それはエマにとって「自由になりたい」という願望であり渇望。自ら自立して、愛される実感を抱きつつも、彼の夢を追いかける姿が自分の夢。
自分の意思として、エマはヘンリーをアシストするというかプロデュースするというか。

前回も書いたのですが、ヘンリーは人格として完璧じゃないからこそ、エマもジョンもヘンリーを放っておけない。

「あの社交性さえあれば自分ももっと成功できるはずなのに」とヘンリーはエマに愚痴をこぼしていて、でもエマはそんなヘンリーを「あなたはあなたのままでいればいい」と言ってる。

ヘンリーの魅力はその不器用さにあって、だからこそエマもジョンもそばにいる、ってことなんだろうなと思う。
今回のジキハイの石丸さんが私的には初めてのジキル&ハイドキャストなのですが、自分的には不完全な不器用さという意味で石丸さんのイメージととてもフィットしていたりします。

●ハイドの本心
ジキルから人格分離薬で生まれ、しまいにはジキルの意思を無視して殺戮を繰り返すハイド。

・・・という刷り込みがあったので気にしていなかったのですが、ハイドが殺めた人は、実は1人を除いて全ての人が「ジキルが恨んだ相手」ということにこの日、初めて気づきました。

自らが人生を捧げた研究成果を、最後のハードルで却下した理事会メンバー(エマパパは棄権してるから例外)は、一人残らずハイドが葬っているわけですが、それって”ハイドの本心”というより、むしろ”ジキルの本心”なんじゃないかと。

人間って人を憎むと「殺したいぐらい憎んでる」って言葉を使ったりしますが(往来で言うと警察呼ばれますが)、じゃぁそれすなわち全て殺しにつながるかというとそうじゃない。

この作品におけるハイドは「殺人鬼」みたいな位置づけだけれども、ジキルの意思を外れてはいないことに、違和感を感じたのですが、逆に言うとジキルがハイドを動かしたような図式じゃないかと思うんです。普通のイメージは逆ですよね。ハイドがジキルを乗っ取ったようになってますが、よく見るとジキルがストッパー外れたからハイドの殺戮なんであって、「ジキルが殺したいと思わなかった人物」にはハイドは危害を加えようとはしていないんですよね。

・・・と書いてきて気づくラスト、え、違うじゃん、という。

ストライドまでは確かにその法則だけど、実は例外が2人います。

それがルーシーとエマ(エマは未遂ですが)。

理事会メンバーへの攻撃は「ジキルの意思が、ハイドの身体で」やっているのに対して、
ルーシーとエマへの危害は「ハイドの意思が、ジキルの身体で」やったことに見えます。

この作品でジキルは「不器用な世渡り下手」というポジションにいるけれども、その実、ジキルが自らを汚さずにハイドになって自分の意思を実現したんじゃないか、だからこそハイドはその仕返しにと、ジキルが大事にしたルーシー、エマを手に掛ける。ジキルにとってルーシーはただの行きずりの相手だけれども、エマはそうじゃない。愛し合った女性であり、婚約者。

だからこそ「ヘンリーが私を傷つけられるはずないわ」というエマの言葉が生きてくると思うんです。
ずっと、「エマはハイドの存在を理解していない、だから本当の怖さを知らない」って意味に捉えていたんですが、ちょっと違和感を感じていて。
エマにとっては、自分を傷つけようとしている存在は、ヘンリーでしかなかったんじゃないかと。

ジョンはハイドの存在を知っていたから、「ハイドは悪だ」という刷り込みが存在していて、だからこそそこに拳銃をすぐ構えるわけです。ハイドはヘンリーだとしても、それは滅するべき対象であると。

ここに、ジョンとエマの間の、ヘンリーに対する思いの少しだけの違いを感じます。
端的に言ってしまえば友情の限界と、愛情の力なのでしょうが・・・

エマがハイドと対峙しているとき、なんだか「ヘンリー」と対峙しているようにずっと見えていたのですが、「これらは実はヘンリーの罪なのだ」ということを、エマが分かっていたからのように思うのです。「ヘンリーは自分を傷つけられるはずがない。もしヘンリーが自分を傷つけようとするなら、それはヘンリーであってヘンリーじゃない。それをヘンリーは気づかなければいけない」と言っているように思えて・・・

今回、上手側で見た一番の目的は、ラストのエマからジョンへの表情でした。

下手側からは、ともすれば責め立てるような表情に見えたエマの表情がどう見えるのかが、一番の目的でした。
端的に言えば、いままで妙に違和感があったのですその表情に。

その日その日で芝居が動くタイプの玲奈ちゃんですから、回ごとに印象が違うのも確かではあったのですが、この日表情から感じた感情は、「やるせなさ」でした。

誰もが幸せになれないこの作品で、それでもこの作品に救いを求められるとすれば、エマの表情でしかないと思うので、エマにはヘンリーもハイドも、そしてヘンリーのことを大事に思っていたジョンをも、包み込む存在であって欲しくて。

この日の玲奈ちゃんのエマは、今まで見てきてのもやもやとした気持ちを綺麗に取り去ってくれる、まさにマリア様のような荘厳さであったことが、何より嬉しく、そしてぞくぞくしたのでした。

●ハイドらしいハイド
この日は、大きなハプニングがありました。

理事会メンバーの最後の1人、ストライドに向かっていくハイド。
畠中さん演じるストライド、いつもある意味華麗に階段を飛び越えるのですが、実はその手にはハイドに抵抗しようとしたワイン瓶があり、それをハイドが取り上げ・・・がいつものパターンですが、何とこの日、ワイン瓶はストライドの手を離れ、ハイドからさえ1m近く離れた階段直下にころころと転がっていき・・・・。

その瓶はハイドが「良い物を見つけた」かのような動きで拾いに行き、いつも通りの空間に再合流。

さすが舞台慣れされてる方は当たり前の如くそういう動きをされますね。

ある意味、とても「ハイドらしいハイド」だったのでした。正に猛獣。


この日の「その目に」も素晴らしかった。最初、どこか夢見がちな少女として歌う玲奈エマ、それがすっくと自分の足で立ち、ヘンリーを自ら支えるべく立ち向かっていく姿。片や同じ人を愛していながら、思うことしかできないめぐルーシーの切なさ。2人の交錯する音が見事な相乗効果のハーモニーを奏で、ものすごいことになっていました。

ここ数回、高音が厳しくなっていた石丸さんも、この日は久しぶりに1幕最後の「ALIVE」の上げがわずかとはいえ復活。
2幕の「罪な遊戯」でははまめぐさんのフォローがあったものの、それ以外は流石の出来でした。


はまめぐさん出迎えの笑顔も見られたし(ホント仲いいこと)、大満足の「ジキハイ」my楽。
胸のつかえが取れて思い残すこともございません。

あ、思い残すことあった。
2パターン目の舞台写真・・・(まだ言うか・・・笑)

●追記(2012/3/30)
今週放送の「GOLD~カミーユとロダン~」を見返していて思ったこと。

「ジキル&ハイド」の中で、ヘンリーはこう語っています。

人には2つの顔がある。
「善」と「悪」。

ヘンリーの見落とした物は何だろう、と思っていて気づいたのですが。
ヘンリーは人には2つの顔「しかない」と思ったことじゃないかと。

つまり、人は少なくとも3つ、「善」と「悪」と、「偽善」を持つ。

この「善」と「悪」の間を揺れ動く感情であり、また表面的には「善」でありながら内面的に「悪」も含有する面を持つ「偽善」という立場。
この言葉、実はこの「ジキル&ハイド」と、先日テレビ放送された「GOLD~カミーユとロダン~」との共通のキーワードでもありました。

「偽善」を糾弾すること、それこそが「善」と信じるジキル。
「偽善」を糾弾すること、それこそが「善」と信じるカミーユ。

「偽善」を糾弾し、自らが「善」と思い込むことでしか生きられない、不器用さ。
その不器用さが、自らを破滅に導いてしまったのかと思うと、何だかすとんと腑に落ちるものがあります。

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『ジキル&ハイド』(3)

2012.3.24(Sat.) 12:30~15:25
日生劇場GC階A列50番台後半(下手側)

すっかり気に入ったGC階、前回に続けての下手側からの観劇です。
とにかく劇場が広く見えるのがここの席の魅力。

ネックは、ラストシーンのエマの表情が横から見ることになってしまうのと、
笹本エマちゃんがはまめぐルーシーさんをにこっと迎えるカテコでの表情が見えないんだよねぇ・・・



この日が5回目もの観劇なので、さすがに歌はほとんど覚えているわけなのですが、特に石丸さんは最初に聞いた時のインパクトには及ばないかなぁ。「生きている」のラスト歌声上げはなくなっちゃったしで、物足りないなぁとは思いますが、あれだけのハードさをもってすれば仕方ないですかね。

以下、ネタバレばりばりご注意あれ~



●罪な遊戯
ご存知、2幕のハイド&ルーシーの曲なわけですが、実はこの言葉が脳裏によぎったのは1幕、ジキル博士が理事各位に実験の協力・承認を求めるシーン。
ここでジキル博士は自らの実験のことを「遊びじゃない」と答えているんですが、

まぁ、誰も遊びでやってると思ってるわけじゃない(むしろ真面目に言ってるから質が悪いと思っている)のですが、ジキル博士とハイド氏の話を思うに・・・

ジキル博士にとっての「罪な遊戯」がこの”善と悪を分離する実験”なのかと思うと、色々腑に落ちるものがあります。
エマという婚約者がありながらルーシーに溺れるという、「罪な遊戯」ならまだいいもんなのかもしれません。

●許せないこと
中嶋しゅうさん演じるエマのお父様が、エマに向かって呟く、「私は時々ヘンリーが許せなくなるときがある」と。

これ、どこかなぁと思っていたのですが、直前の理事会で、ヘンリーが病院の精神病棟を「収容所」と言ったときのことなんですね(エマパパはがばっ、と顔を翻していた)。

皆「嘘の仮面」で生きている、とは一幕前半のアンサンブルの皆さんの曲ですが、「善と悪をはっきり分けた」結果何が起きるかというと、「善」にとっては嘘をつけないし、「悪」にとっては綺麗事を言えないし、どちらにしても生きにくいよなと。

ヘンリーの馬鹿真面目さはジョンもエマも心配することではあるわけですが、ジョンがヘンリーのいるところで彼の生真面目さを揶揄してヘンリーが不服そうに振り返るシーン、
あそこでヘンリー一人残して、ジョンとエマが顔見合わせて同意しあっているところがツボです(笑)。

●お嬢様の選択
この作品の大きな軸になるのがヘンリーの婚約者エマの存在。
幼なじみのストライドがさんざ愚痴っているにもかかわらず、それでもエマはなぜヘンリーを選んだのか。

要は、「守られるより守りたい」ということなのだろうなと。

エマパパに向けた歌で、「父は私が母の歳になるまで待っているのを知ってた。でも私は旅立ちたい」とエマは歌っているのですが(考えてみると男って女々しい生き物だなぁー(苦笑))、自分は女性として自立して、守られるのはもううんざり(←うんざり風を上手いこと表現する玲奈ちゃんは流石(笑)。あの味はさすがパパっ子)、それでいてヘンリーは人格的にはお世辞にも自立していない男性ですからね。かつ夢も持っているとくれば、「この人の支えになる、この人を守る」という騎士属性をまとった女性であるエマにはぴったりであると(笑)。

●悲劇へのプロローグ
最後のシーン、玲奈ちゃん演じるエマの表情はほんっとに絶品なのですが、ここを見ていてつくづく思うのは、
エマはあの瞬間、大事な人を2人失っているのだということ。

無論、愛する人(ヘンリー)を失っているのはもちろんなのですが、大切な親友(ジョン)をも同時に失っているのですね。
ジョンは生き残ったけれども、そこにいるジョンは、エマにとってはもはや信頼するジョンではないわけで、それを表現しているのがエマのあの表情なのですね。

最愛の人の苦しみを共有できなかった苦しみと、信じていた人に裏切られたやるせなさの表情。

「エマはいつ気づいたのか」は、たまたま地下室のノートを覗いたときに多少感づいたとはいえ、「エマに手を出すな!」が決定的なんだろうなと。
ジョンにとってはハイドを止めるとっさの一言だったんだろうけど、ハイドにとってはエマは何の意味もない上に、エマはその言葉を聞いて思ったであろう事。

「ジョンはハイドの存在(ヘンリーの秘密)を知っていた」

・・・ということ。
しかも、ハイドの危険も十分にジョンは知っていた。
そして、その事実を自分は知らされていない、ということ。

この日のエマは、呆然とした表情の後、泣きそうなエマがぎりぎりまでこらえて、最後やるせなそうにエマヘアーでジキルの亡骸にコツンとやったのはじんわりきました。

最後まで寄り添えなかった悔しさを全身で表現していた笹本エマには、ジョンでさえ、というかジョンだからこそ、何もかける声を見つけ出せなかっただろうなと思えて。

つくづく誰も幸せにならないラストなのに、それでも何度も見たくなる作品の魔力を実感。



重い作品のENDに、明るいカーテンコール。
普段は役が抜けきらないという玲奈ちゃんも、この作品ばかりは例外という感じ。

さっきも書きましたが、玲奈ちゃんがはまめぐさんを笑顔で迎えるところがわからないのが見えないのが、この席の唯一といっていいデメリットですが、それでも振り返ったときの笑顔を見ると、どんだけ笑顔で迎えてたのかがよく分かります。

この日、笹本エマさんのウェディングベールがちょっと左肩にかかっていたのですが、手で払うどころか、肩で払ったのを見てmyツボを直撃しました。どんな漢前ですか(笑)

石丸さんと笹本さんが笑顔で微笑みあってたのも見られたし、本編もカテコも素敵な回でした。

購入期限外で特典写真が対象外だったのが痛恨でしたが。

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『ジキル&ハイド』(2)

2012.3.18(Sat.) 12:30~15:25
日生劇場1階XA列10番台

2012.3.19(Mon.) 18:30~21:45
日生劇場GC階A列50番台

名古屋のウィーンコンツアーファイナル、高円寺の東京楽が気になりつつも、身はジキハイへ。
それというのも日生初の最前列。うわー見上げる、肩凝る、一部見切れる…ですが迫力は満点。

石丸演じるハイドがステッキをこっち向けて歌い叫んでくる日には、悪夢にでるんじゃないかと心配になります(一応、日曜夜には出ませんでした・・・笑)。

エマ・ルーシー登場曲の「嘘の仮面」も、今まで2回とも「いついたの」状態だったのですが、今回ようやく判明。ただし前方席だともやがかかっていて、少しぼやけるのですが、翌日は上手側の通ろからちょっと階段上がって来るのがわかりました。さすがは絶景なGC階。

最前列だと、けんたろさんも石丸さんも、吉野さんさえ汗ほとばしらせて演じてるのがよくわかる。
そして汗一つかかないエマ女優さん…

エマの人物像をみるのに一番印象的なのが、婚約披露パーティで公爵夫人に対して「この場で人の婚約者の悪口を言う方がいらっしゃるとはびっくりだわ」って言って公爵夫人がぐーの音もでないシーン。

なんか玲奈ちゃんエマはここをすごくウキウキで演じているように見えるのですが(笑)、エマが「自分の意志でジキルとの結婚を選ぶ」ことを一番見せているシーンに思えるのです。

自分の意志を通しながらも、周囲にも目を向ける才女。

エマってなんか、吉野さん演じるアターソンにすごく似ている気がするんですね。ある意味、ジキルにとって必要なタイプが同時に2人いるような感じ。

玲奈ちゃんエマと吉野さんアターソンの、「心からジキルを信じる、心配する気持ち」って本当に無償の気持ちでしかも同質で。
エマとアターソンは話し合わなくても気持ちが通じあっていて、でも2人は結婚相手ではあり得なくて、って関係がとても興味深いです。
ヘンリーに惚れてる要素が同じというのか、不器用なところも人となりにも惚れている感じがとても心地いいです。

下手側でエマとアターソンが仲良さそうに会話してるのをとても聞いてみたい。読心術習ってみたい。

アターソン「ヘンリーにも困ったものだな」
エマ「今に始まったことじゃないじゃない」
アターソン「そうだな」

…みたいな(笑)

月曜日ソワレに至っては、「私の味方はあなただけよ、ジョン」(なんかどっか違う作品で同じような台詞を聞いた気が・・・)ってアターソンに駆け寄っていくのですが、なんかちょいジャンプしてガッツポーズ作ってたエマさん。どんだけ仲がいいんだこの2人。

病院理事会で自らの研究が却下されて失意のジキル(ヘンリー)が病院理事でもあるエマの父に突っかかっていきそうな時に、アターソンが絶妙なタイミングで「おー、もうこんな時間だ」って茶々を入れたときの様も。

エマ「助かったわ」
アターソン「いえいえ、お嬢様のためですから」
エマ「まぁ、お口が上手いこと。何も出なくってよ」

・・・みたいな(笑)

ジキルが研究室にこもりきりな時に心配してやってきたエマ(ゴスロリ←著作権はアターソン俳優さんにあります)とアターソン氏の空気も、「ジキルを心から心配する二人の気持ち」が空気になって歌になって・・・

エマが「無償の愛」なら、アターソンは「無償の友情」。
ジキルが理事会メンバーを糾弾するのも、一利ないわけじゃないのですね。
「私の才能が怖いのだ」という言葉は自惚れである面はあるにせよ、「科学の進歩を妨害している」という面も確かにある。

この「ジキル&ハイド」を見て思ったのは、『「正しい」「正しくない」で世の中が回っているわけではない』ってこと。
あるべき姿を指向しても、それは本質のごく一部しか理解していないことだったりする。
ある部分を一部だけ切り出せば正しくても、それを組み込んだ全体が正しいとは限らない(・・自分の仕事はそんな仕事だったりする)。

科学者は様々な前提を物事に置くけれど、前提が全て満たされること自体がそもそもまずありえないことなのだと。

ジキルは自分が見える範囲においては「正しい」ものを作ったけれども、自分が見えない範囲までは見ようとしなかった。
そこが科学者としての限界だったのかなと、少し思ったりした。

2幕でルーシーにハイドが呼びかける、「あいつにあって俺にないものは何だ」という言葉。
それに対するルーシーの言葉にハイドが示した反応を考えると、「心」なのかなと思う。

この作品、メイン3人の歌がハイレベルなので、アンサンブルさんのソロとか、ちょっと弱いかなと思う。
一番辛いのはエマのお父様ですけどね。

かの昔、アターソンさんがステッキもって踊ってた「モーツァルト!」の初演、アルコ伯爵の音程に絶対釣られることないナンネール(由美子さん)って凄い、って感心されていたことがありますが、何か今回のエマパパとエマがそれと同じ感じというか・・・玲奈ちゃん凄い。


この作品を見ていると、本当に疲れます。

でもそれは心地よい疲れで。
普段生活しているだけでは気づかないことに気づかせてもらえる、「舞台」というものの本当の力を感じさせてもらえる気がして、気持ちよく舞台に拍手が送れて。

今期のジキハイは4回目のこの日が最後になりそうですが、初日・トークショー、最前・GC・2階と様々なパターンで見られて毎回新鮮でした。


そして、月曜日はトークショー。

東宝ナビザーブ・ホリプロオンラインチケットの舞台写真プレゼントも兼ねての追加です。

玲奈嬢は1幕・婚約パーティーでのドレス。石丸氏はハイド。めぐさんは黒ドレス、吉野氏は白蝶ネクタイ付きのタキシード。写真選択はちょっと微妙かな(日比谷シャンテの舞台写真の方が遥かにレベル高い)。それに写真に指紋が付いているのはどうかと思うなぁ・・・(玲奈嬢の写真は幸いのことに被害少なし)

舞台上手側からメンバー登場。

ステッキを振り回す吉野アターソン、吉野氏の動きに笑いオチしながらやってくる玲奈エマ&はまめぐルーシー、そして司会者の山崎邦正さん(自称)・・・もとい、指揮の塩田明弘さん。

吉野さんは正装、玲奈嬢は青ドレス、めぐさんはどん底ルック(←もっと言い方ないんか)

めぐさん台上のマイクを拾って「よろしくお願いします。」
玲奈ちゃん台上のマイクを拾って「よろしくお願いします。」
吉野さんステッキ持って「よろしくお願いします。」←一人聞こえません

という案の上のネタから始まったトークショー正味20分。
※細かい言葉のずれは主催者発表のものとご確認ください(笑)

塩田さん「東京公演もう折り返しすぎましたが、どうですか」
めぐさん「今回の役(ルーシー)ほど『どういう居住まいで着ていたらいいのかわからない』役はなくて。やっとなんとか腑に落ちたという感じです」
塩田さん「そうだよね、娼婦の経験ないもんね

・・・会場内一瞬の静寂の後に失笑。山崎邦正さんったら・・・

玲奈ちゃん「(演出の)山田和也さんもおっしゃっていますが、エマはとにかく『ぶれちゃいけない』って思ってて、軸にならなきゃ!と思ってやってます」
塩田さん「エマって強いよね。(めぐさんを向きながら)ルーシーが強いように思えるけど、実はエマが強くないとこの『ジキル&ハイド』って成り立たないんだよね(3人うなづく)」
玲奈ちゃん「ルーシーとエマは、ジキルとハイド両方を知ってるただ2人の女性なので、稽古帰りとかに濱田さんと『ルーシーとエマ(の共通項とか)』についてずっと話しますね」
めぐさん「(うなづく)」

塩田さん「そういえば2人仲良いんだよね」
玲奈ちゃん&めぐさん「(うなづく)」
塩田さん「どんな感じなの?」
めぐさん「メールやりとりしますね」
玲奈ちゃん「なんか濱田さんから絵文字メールが来て目が覚めるんですよ(笑)」
塩田さん「え?」
めぐさん「自分でも何打ってるかわからない感じなんですけど(笑)、劇場着くまでずっと(絵文字で)メールのやりとりしてるんです」
玲奈ちゃん「お互い絵文字で(笑)」

塩田さん「圭吾さんはどうですか」
吉野さん「いやぁ、毎日ハラハラドキドキですよ。(それは芝居が?)そうですね。」
塩田さん「ステッキ持ってると気分違っちゃったりしません?」
吉野さん「『嘘の仮面』とか、ステッキにシルクハットだと何か変な気になっちゃいまして。『いかんいかん、今は庶民だ』とか思っちゃう(笑)」
塩田さん「『ちょっぴりー』とか?(笑)」
吉野さん「はい(笑)」

塩田さん「こんな場で難ですけど、舞台上の失敗談とかあります?」
玲奈ちゃん「まだ本番の話はやめときます」←あったのね?(笑)
塩田さん「だね。じゃぁ稽古場の話でも」

玲奈ちゃん「あぁ、吉野さんが私のことエマかレナかわからなくなっちゃって(笑)」
吉野さん「あぁ、あったあった」
玲奈ちゃん「玲奈の時にエマ、エマの時に玲奈って呼ばれて」
吉野さん「だって似てるじゃん」
玲奈ちゃん「『違いがわかんねーよ』ってキレられました(笑)」
めぐさん「でも玲奈ってエマそのものよね」
吉野さん「そうだよね」
塩田さん「芯のしっかりしたところとか、確かにそうだよね」

玲奈ちゃん「ハプニングといえば、ある日に血のりが舞台上に真っ直ぐできちゃって」
吉野さん「あったね」
玲奈ちゃん「本当にラストのシーンで、石丸さんが血糊を避けて死んでいただいて(←原文通り)
石丸さんありがとうございますって感謝しました」
めぐさん「石丸さんって凄いよね」
吉野さん「一緒に30分間ウォーミングアップしてるんですけど、凄いですよ」
めぐさん「私も入りが早いほうなんですけど、だいたい石丸さんと私がワンツーで、『よぉっ』ってあたりから毎日始まりますね」

吉野さん「舞台上といえば(←結局言ってる)あの橋の上にワイヤーがあるんですよ」
塩田さん「あ、あるね」
吉野さん「『ヘンリーに神のご加護を・・・』ばちーん、みたいなのがありました(笑)」

塩田さん「疲れを取るのってどうしてます?」
めぐさん「寝ますね」
塩田さん「寝るの早いんだよね。帰って30分で寝るんだっけ?」
めぐさん「はい」
塩田さん「玲奈ちゃんは?」
玲奈ちゃん「家帰って『ショップチャンネル』や『QVC』見ますね」
めぐさん「好きなんだよね?(笑)」
塩田さん「(吉野さん)圭吾は?」
吉野さん「『ジャパネットたかた』ですね(笑)。付けたままスリープモードにして寝ます」

玲奈ちゃん「あ、5分前って出てますね(1人冷静)
塩田さん「ホントだ。・・・この作品オケピがないので、モニター3台見てみんな歌ってるんですよ」
吉野さん「その分袖に行くとオケさんがいるので親近感湧きますね(2人うなづく)」

塩田さん「この作品みんな死んじゃいますね」
めぐさん「私死にましたね」
玲奈ちゃん「私は死にませんよ(笑)」
吉野さん「俺も生き残りましたよ(笑)」

塩田さん「それではそろそろ時間でもありますので、お一人ずつこの後の抱負をお願いします」
吉野さん「そうですね。毎回スリリングに新鮮に過ごしたいです。」
塩田さん「圭吾は最初の出がそうだもんね」
吉野さん「そうなんですよ。あれ、2幕と間違ってやいないかって毎回ヒヤヒヤするんですよ」
塩田さん「え、同じでしょ?」
吉野さん「いや、微妙に違うんですよあれで(苦笑)」

塩田さん「じゃぁ玲奈ちゃん」
玲奈ちゃん「エマはジキルの妻で、ジキルにとって救い、癒しの役なので、
私も、日常から石丸さんにとっての救い、癒しでありたいと思っています」

めぐさん「感動したよぉ-。凄いね-(舞台、客席一同同意の空気)」
塩田さん「素晴らしいですねー。では締めをめぐさんに。」

めぐさん「ぜひまた何度も見ていただいて、そのたびごとに新しい発見をしていただけるように頑張ります。ありがとうございました。」

・・・最後にエマそのものな玲奈ちゃんが全部感動を持っていきましたが、GC席から見ていて、感動のさざなみが本当に見えたのが、一番印象的な風景だったような気がします。ホント誇張じゃなくて。

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『ワンダーガーデン』(3)

2012.3.14(Wed.)19:00~21:30 四華版 A列20番台後半
2012.3.17(Sat.)15:00~17:30 四獣版 B列20番台後半
2012.3.17(Sat.)19:00~21:30 四華版 A列10番台前半

・・・というわけで、高円寺に日参した日々も、今日で終わりです。

無茶苦茶忙しい3月に、平日3日、土曜1日と4日間も空けられたことが奇跡ですが、あぁ後の仕事が怖い・・・(実は今から仕事)

3月14日は前の日の次女役(林憲一さん&高橋由美子さんサイン会)が決まって入れた回。
3月17日には急遽4人サイン会(マチネは四獣全員、ソワレは四華全員)ということになって、2日間とも、由美子さんとお話しする機会が得られ、「夢のようでした」。

東京千秋楽は四獣版の明日。神戸には残念ながらお伺いできないので(みっこさん、勘違いさせるようなこと言ってごめんなさい・・・)今日がmy楽です。
たぶん、明日の東京千秋楽は今日の四華以上にえらいことになるんだろうなと思いつつ・・・日生最前列は捨てられませんごめんなさいご贔屓さんの順番が変わった訳じゃないですので許してくださいごにょごにょ

・・・

もとい。

というわけで、ラストネタバレ以外はネタバレですっ飛ばしますので、NGの方は早めに回れ右-!

・・・

よろしいですね?

いいですね?

・・・

というわけで。

四獣版に出てくる男役5人、女役4人。
四華版に出てくる男役5人、女役4人。

これを演じるのが男性俳優4人、女優4人なわけですが、
えーとですね。

高橋由美子さん演じる石巻竜司が一番男前(笑)

いやぁ、四獣版見てまでその感想になると思ってませんでした。

なるしぃな彼、ジャケット着こなしグランプリ優勝(推定)の彼ですが、動線が素晴らしく綺麗で、ご贔屓さんながら惚れ惚れします。さすがはクラシックバレエ経験者。なんかフィギュアスケートにも通じるところがあるんですよね、由美子さんの所作。

じゃぁ女っぷりがいいのが誰かというと、植本さん(笑)。
あれは予想通りの反則でした。ただでさえ四華版で澤田育子さん演じた破壊力抜群の三女・オルガ(もとい、葉月)なのに、というか初演と見比べてみると、

長女(千草):桂さん→大井さん
次女(薫子):八代さん→桂さん
三女(葉月):大井さん→植本さん
義妹(桜):植本さん→八代さん

ということだそうで、なんかもう全然想像付かないけど、植本さんが突撃系なのはやっぱりそうなのね。

四獣版は笑わせることに命をかけている人たちの集合体で、隙あらばやらかそうと思っている植本さんと、その攻撃をいかに迎撃するかしか考えていない(ように見える)同期3人のバトルと来たら、腹抱えて笑いました。

三女が冒頭で言ってる通称「お化け灯籠」の箱を、植本さんが同期3人の動線にわざと置いて皆さんぶつかるぶつかる(笑)。

そういえば、義妹・桜が三姉妹に挨拶に来るシーン、この日の四獣の時は、桜が持ってきた桜餅を、三女役・葉月(植本さん)が容赦なく床に叩きつけまして。
その後のシーン

桜(八代さん):「こちらつまらないものになってしまったものですが」(会場内笑)

・・・が一番ウケた。

その桜餅、机にほっぽっておかれて桜さんは連れて行かれるのですが・・

桜(八代さん):「桜餅が乾燥するぅ」

ってのも(笑)。


四獣版と四華版は、公式でもおっしゃっていましたが実は役の座り場所が違うので、役柄で上手・下手を選ぶと、実はほぼ逆がホームポジションになります。

台詞も違うところがあったりして、後半、千草が夫の仕業に憤り、薫子のもとに逃げてきたときの、通称「盆踊りダンス」が浪曲に変わるところ、千草は薫子に「あら、歌わないの?上手いのに。」って言っていますがあれは四獣版にありません。恐るべし四華版あてがき(そして歌わないあたりがさすがは由美子さん)。

四獣版前楽は、いじくり合戦が行き着くところまで行って、桜は衣装着てこないわ(「いいじゃん」とか言ってる。自由だ(笑))、千草は「あなた甘い物最近ほとんど食べないじゃないの」って突っ込まれた揚げ句、「差入れで甘い物もらうんだからさぁ」と言って客席から笑いをもらう始末(爆)。

四獣版には四華の皆さまが舞台転換で登場しますが、長女・千草を演じる大森美紀子さんだけが、実は男役・毛利さんで登場。まぁ、千草の衣装は派手なピンクですから、確かに目立ちすぎるというのはわかります。

ちなみに、開始前の客席への注意案内も、四獣版については四華の皆さまが務めています。これ、四獣版を見に行って初めて気づいた事実です。当たり前なんですけど、気づいてなかった-!。で、ここでも由美子さん演じる石巻の男っぷり満開(笑)
そして澤田さんの不気味な(悪夢に出てきそうな)台詞回しに苦笑。

・・・

四獣版と四華版を見比べて思うのが、四獣版は「男性が女性を演じる面白さ」が主眼で、四華版は「女性が男性を演じる格好良さ」が主眼なのかなと。
で、実に興味深いのは、四獣版で男性が女性を演じるとファンタジーなのに、四華版で女性が男性を演じるとリアリティになる不思議(笑)。

薫子さんの相手役は三女役(四華版では澤田育子さん)の大村子爵なわけですが、桜さんが特高に連れて行かれた上野へ駆けつけたいと、薫子が同乗を願った飛行機が墜落して、薫子は一人生き残って、自分も飛行機乗りになる・・・

薫子のいじらしさを表現するあたりは、つか四華版では初なのに限りなくあてがきみたいに見えてしまうわけですが、そうなると「もうお嫁に行かないの?」とかの問いかけが色々現実とだぶる(爆)。今回の企画者が四獣の面々だから、特に植本さん、わかってやってますよねこれ(爆)。

「思い通りに行かないのが世の常」と多くを望まないように生きてきて、姉や妹のやりたいように生きてきた次女・薫子は、「自分の気持ち」を伝えることに臆病で、傷つくことを避けてきたんだろうなと思う。

そこに割って入ったのが「文通」なわけですね。この辺はホンが上手いなぁと思う。
自分の気持ちを普段は一番後に置いている薫子も、「自分の精神安定剤」である手紙には書きたいことが書ける。そしてそのお相手には、人となりが余すことなく伝わっている。だからこそ、初めてが初めてじゃない。

物語後半「杖」が重要な役割を果たすのですが、これは「大村子爵」を表現しているのですね。
正確には、「薫子が頼っている『支え』」ですね。

事故で薫子も怪我をしたのかなと思いもしたのですが、自分が飛行機乗りになっているということは、多分それはない(あの時代に怪我をした人が完治して飛行機乗りになれるとはとても思えない)と思うので、あの「杖」を持っていた薫子さん、そしてその「杖」を必要としなくなった薫子さん・・・・

ラスト、薫子さんがライトアップされた杖をじっと見つめて、自分から「ふっ」と目をそらした風景は、実は四獣版にはなくて四華版だけにあった光景。

四獣版は「笑い」に平伏されましたが、四華版は「泣き」に平伏された印象。

あぁいうラストをやらせると、さすがに由美子さんは上手いよなぁと思う。
過剰に感情を入れることなく、でも気持ちはちゃんとそこに置くんですよね。
あの「ふっ」って音を立てずに観客の気持ちを落ち着かせる技って、なかなかできるようでできないと思う。



四華版東京千秋楽、4姉妹の団らん(正確にはさーちゃん虐めwシーン)に、まさかの四獣の皆さま乱入で客席大湧き。
酒持ってくるわ、某所からの花持ってくるわ。そしてさーちゃんを妨害しまくる。
というか、実はそこにいるのはさーちゃんじゃなくて杉山氏で・・・

三姉妹「さーちゃんはどこ?」
杉山「桜を呼んできますな」
三姉妹「いやいや、私たちが呼んでくるわよ」
杉山「いや、私が」
三姉妹(男)「(行く手を遮る)

みたいな(笑)

さんざん四獣の皆さまが四華の皆さまをいじった揚げ句、同じ役同士握手して四獣は去っていこうとする・・・

桂さん(四獣版次女役)  「じゃぁこの花置いていきますか」
由美子さん(四華版次女役)「ここに置いていってどうするの」

ってやりとりが冷静すぎ(爆)

四姉妹になって話は元に戻るかと思いきや、

さーちゃん「何司会者みたいにいるのよ」
るこさま「(司会者の物真似)」
千草さん「あなた度胸あるわね」
オルガ&さーちゃん「今のは何」

・・・みたいなのも大笑いでした。
↑特にみっこさん@千草さんのツッコミが素で(笑)



今日の締めは、三女役・澤田育子さん。
(1回ずつ順送りで、由美子さんの進行役は2回あったのですが、さすがにそこまでは見られなかった・・・)

四獣の皆さまを呼び込んでのスペシャルカーテンコール(このお芝居に関しては、毎日のことですが)

植本さん「じゃぁ高橋さんからご挨拶を」
由美子さん「あ・・・・私?・・・終わって魂が抜けてました(笑)何言えばいいんだろう」
植本さん「普通はお礼でしょ(爆)」
由美子さん「そうですね。皆さま本当にありがとうございました。これほど台詞の多い芝居は初めてで苦心しました」
植本さん「え、やってたじゃん
由美子さん「あぁ、若いときはやってたんですが(爆)、30過ぎてここまで台詞が多い芝居をやるとは思いませんでした」

・・・天然もここまで来るともはや記念物級・・・

育子さん「お客さまの前でこういうことを言っていいのか分かりませんが」
(会場内キャスト&お客一同、何が来るのかと恐れおののく)
育子さん「早くヒールが脱ぎたいです(笑)」

・・・あ、良かった普通で(爆)。

あずきさん「本日はありがとうございました。常にいじられている私ですが楽しみました。この後神戸公演もございますのでよろしくお願いします」

みっこさん「本日はありがとうございました。ちょっと期間が空きますが神戸公演もございます。お友達ともども、お誘いよろしくお願いします」

・・・普通に締まって本当に良かった(爆)

と思いきや、このお芝居見て初めて見るダブルアンコール。

みっこさん「(由美ちゃんどうぞ)」
由美子さん「え・・・いやぁ、本当に芝居終わらないかと思いました(会場内笑)
 この後、パンフレット購入いただいた方を対象に女優陣のサイン会を行いますので、お時間がおありの方はぜひおいでください。本日はありがとうございました」

・・・と、普通に締まって本当に良かった(爆)

ちなみにおまけ

植本さん「四華のみなさんは今日これから打ち上げですので、明日(四獣)の舞台転換は使い物にならないと思います」
由美子さん「そんなことないよ(即答)」

が自分的なツボを突きました(笑)



ロビーでは、手前からみっこさん→由美子さん→育子さん→あずきさんと並んでの直列サイン会。

それぞれひとこと-。

みっこさん「昼間の転換から拝見しました」
由美子さん「物真似の勇気に感服しました」
育子さん「毎回のはじけかたが感動でした」
あずきさん「昼間との合わせ技が素敵でした(※)」

(※)女優の役が憑依しているシーンで、
<四獣版(マチネ)>
桜(八代さん)「『菅原伝授手習鑑』に出演しますので皆さん見てください-」

<四華版(ソワレ)
桜(あずきさん)「『菅原伝授手習鑑』に出演しますので皆さん見てください-」
葉月(育子さん)「あんた出てないじゃない」

という合わせ技(笑)。

四獣版開演前の物販ではみっこさんからワンダーガーデンマグカップ(この日21時20分に100個完売)を買って少しお話しできたのも嬉しかった。

思ったよりずっと楽しめた「ワンダーガーデン」、薫子さまの演技も日に日に深くなっていったし、14日ソワレで、みっこさんと由美子さんがハグして抱き合ってたのを見れたのは、カップル萌えな自分にとってはツボ一直線でした。

いつか二人の組み合わせをキャラメルで見てみたいんですけどね、夢です。

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『ワンダーガーデン』(2)

2012.3.13(tue.) 19:00~21:00
座・高円寺1 B列1桁番台

予定していた4月の新神戸・四華公演が仕事の都合で行けなくなって、東京公演を見れるだけ見ようと考えた、四華2回目。

本当はオリジナルメンバー(初演とキャスト交替)の四獣を見てから四華見たいのが山々なのですが、とにかくここのところのスケジュールの酷さからして、とにかく四獣と日程が全く合わない。

よって四獣の味を知らないままに四華2回目という仕儀と相成りました。

当日券でリピーター割引(半券提示で3000円で見られます)で、席は前から2列目。上手側端ということもあり、死角となるシーンもありますが、安い上、一度は見ていますから見えないシーンは想像で補完。

というかこの日、市村さん@東宝芸能さんもいらしたし、まみゅーん@元キャラメルボックスもいらしたし、おけぴの管理人さんもこの日だったんだなー、というかそういう日だったんですね。あ、粟根さんもこの日ですか。
(一人も気づかなかったということは内緒にしておこう)



四華のイメージを語彙化すると、

・チャーミングな天然長女

・クレバーな革新次女

・アクティブな要領三女

・ビビッドな玩具義妹

といったところでしょうか。

次女と三女が対極的な割にとても仲が良いのは、いい意味でどっちもアバウトな人物像だからというか。
長女と四女が堅物系というか。

このお芝居、四華については女性が女性も男性も演じて、かつ男性役は他の人の相手役になります。
後半、長女役のみっこさん(大森美紀子さん)に対してだけ、他メンバーが「千草早く出てきてよ~」といじってみっこさんが大慌てするシーンがあって、なんだかオカシイ。

で、その女性と男性の組み合わせが1と4,2と3なのですね。

大森美紀子さん演じる長女・千草の相手役は、義妹が男役として演じる、海軍士官・杉山(小椋あずささん)。

高橋由美子さん演じる次女・薫子の相手役は、三女が男役として演じる大村子爵(澤田育子さん)。

澤田育子さん演じる三女・葉月の相手役は、次女が男役として演じる詩人・石巻竜司(高橋由美子さん)。

小椋あずきさん演じる義妹・桜の相手役は、長女が男役として演じる画商・毛利洋平(大森美紀子さん)。

で、それぞれの組み合わせがいってこい(往復)みたいになるのかと思いきや、まるで似ても似つかない出来だから面白い。

物語は千草が嫁ぐところから始まっていますが(明治45年)、いやぁ、みっこさんのチャーミングさは永遠ですね。
何というか、嫌味がまるでないあの天然ぷり。そりゃ由美子さん演じる次女もいじりたくなりますわな。

この作品、基本はテンポ芝居なのでこの台詞量にしていかに噛まないかが勝負みたいになってますが、流れを切るような噛みはなくなってきた感じ。

テンポが切れない代わりに、物語としては繋がっているようで繋がっていなくて。
ただ、つらつら考えるに、四姉妹それぞれの「30年間大事にした部分」というのは、最終的な着地点を見せているのかなとは思った。

長女・千草が職業軍人の妻を全うし続けた30年を、軍人である夫が、否定しないことが優しさだったのだろうし、

次女・薫子がワンダーな庭を守り続けた30年を、遠く離れたとある人と会えたことで報われたのだろうし、

とか思うと、なんだかちょっとほんわかする。

やっぱりどうしても気になるのは由美子さん演じる薫子だなぁ。

何というか、男だてらに度胸がすわってて、誘導尋問されてもびくともしないとかいう設定が、薫子さんを演じている由美子さんとどうにもこうにも別人物に思えない(笑)。

それでいて大村子爵との会話シーンが中学生か?と思うようなういういトークになっていてこっちが赤面(爆)。

由美子さんに恋愛シーンは合わないんだよなぁ。正確には大人の恋愛シーンは合わないというか(悪い意味ではなく)。
イメージは「SHIROH」の寿庵のイメージとかぶるところが。

きっと、「自分で何でもできる」と思っていた薫子が、「でも相手に頼ってみよう」と思ったとき、きっと自分の中の、なくてもいい壁が崩れたんだろうなとは思う。



後半、カテコいわく「コント芝居」になっていたところがあって、

出会った頃の4人の写真を、桜が持ち出してみんなを呼ぶところがあるのですが(残り3人素直に呼ばれていかないところが妙におかしい・・・笑)、葉月が感想言うのに妙に噛み、何とまぁ薫子が「そんなに噛むのは気持ちが通じてないからじゃないの」みたいなアドリブツッコミ入れておりました。



カーテンコールの四獣メンバー呼び込みは日替わりのようで、この日は義妹役・小椋あずきさん。
「あんなこともこんなこともやっていただけるという、四人の獣の皆さんをお呼びしたいと思います」

んで四獣登場していつもの宣伝ですが、たしか大井さんだったかと思いますが、

「初演、20年前のパンフレットも販売・・・」

と言った途端に三獣・四華から総突っ込み(笑)

この作品の初演は四獣の皆さまの花組芝居所属20年記念作品ですが、さすがにこの作品は3年前です(笑)

ここ数日、アンケートを植本さんが読み上げる形式になったようで、

植本さん「『私も三姉妹で次女です。次女頑張れ』だそうです」

由美子さん「頑張ってますよぉー」

みたいなご機嫌モードでした。

ちなみに、この時植本さんから発表があったのですが、今日(3月14日)の回から、従来は四華の回に四獣が売り子に出ていたのですが、それに加え四獣の回に四華が売り子に出るそうです(全員じゃないそうですが)。
舞台転換は初日からそうですね。

その他お楽しみ諸々・・・だそうです。

えと、私は次いつ行くことになるのかしらん。

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『LOVE LETTERS』(2)

2012.3.11(Sun.) 
14:00~16:00 パルコ劇場J列10番台

半年ぶりの「LOVE LETTERS」。
去年11月に高橋由美子さんがメリッサを演じて以来ですから、同一シーズン内立て続けというわけで、今回は大塚千弘嬢がメリッサ。

初見が何しろ由美子さんのメリッサだったので、そこを思い出しながら見てしまうわけですが、千弘ちゃんのメリッサの方が多分標準形のメリッサなんだろうな、という印象。
「動のメリッサ」と「静のメリッサ」という印象の違い。

千弘嬢は黒のドレスがとてもお似合い。
お相手・アンディ役は声優の櫻井孝宏さん。

失礼ながら存じ上げなかったのですがとてもお上手な方で、技術的にも感情表現的にもずいぶんと千弘嬢を引っ張っていた印象。

まだ2カップルしか見ていないのですがこの作品、男性が引っ張る場合と女性が引っ張る場合に分かれそうな感じで、由美子さんの時は由美子メリッサが暴走特急(笑)でしたが、千弘ちゃんの場合は思ったよりは男性主導だった印象。

この物語、アンディとメリッサが違う世界で年を重ね、重なり合いそうで重なり合わない人生を送っていくけれども、結局2人は深いところでつながっていた、という物語で、正直アンディも「そりゃないでしょ」ってところがあり、片やメリッサにも「そりゃないだろ」というところがあり・・・、2人が完璧超人じゃないからこそ、演じ手によって色々な見せ方になるのかなと思う。あえて言うならどっちにも共感できないのが普通とも思えるという不思議な作品だし。

綺麗事で生きるアンディと、本音で生きるメリッサが、お互いを一番必要としながらも、お互いの必要の仕方を分からなかった物語という印象。

千弘ちゃんのメリッサは、台詞を重視するあまりにかえって緊張して噛んでいた印象があって、まぁ由美子さんのように相方ともども噛みまくって、それでも奇妙な味を醸し出すような割り切りもそれはそれで凄いのだけれども(爆)、台本通りと勢いとの間でのバランスに苦戦していたという感じ。

慣らし運転だった1幕に比べると、2幕のテンションの上げ方はさすがに女優さんだなぁと思った。
(それにしてもこの作品で1幕から笑いを取っていった由美子さんってある意味勇者だなぁとつくづく。)

あと最後の締め方も凄く良かった。アンディがメリッサに送る最後のLOVE LETTERに、メリッサが答えるところは温かみが大事だと思うし、これ以上ない包み込み方をしてたのは良かったなぁ。そこいら辺はさすが癒し系女優さんの面目躍如。

ここのところ千弘ちゃんの女子力の高さをまざまざと感じていたので(本人のあずかり知らぬところで)、久しぶりに千弘ちゃんを拝見したら、やっぱり「オンナノコ」だよなぁとまじまじ
それでいてカーテンコールで自分から腕を出しに行くのにもじもじ

・・・あ、それだからオンナノコなのか(こら)。

今回もリーフレット(キャストコメント入り、100円)を購入したら、なぜか千弘ちゃんのコメントが凄く長い上、「(笑)」まであるという本格仕様(爆)。
自己完結ってところがメリッサそっくりといったら言い過ぎでしょうか(苦笑)。

ちなみに由美子さん、千弘ちゃんともにパンフレットは今年夏以降の発売予定な模様。

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