『新妻聖子クリスマスディナーショー』

2017.12.14(Tue.) 19:00~21:30
ホテル椿山荘東京5F・オリオン

新妻聖子さん初のディナーショー、今年東京、名古屋、広島で開催されますがこの日が正真正銘の初日。
それもあってか聖子さんのMCがまずもって

「新妻聖子人生初のディナーショーへおいでいただきありがとうございます!」と超ハイテンション(笑)

前日のFNS歌謡祭で披露されたシルバーの衣装を身にまとい(正しくはこの日のための衣装を前日のFNS歌謡祭でも着たという話だそう)、ハイテンションで始まります。

「私、『お客さまの気持ちに寄り添う』をモットーにしておりまして、皆さまと同じ気持ちを味わうべく…皆さまと同じディナーをいただきましたっ!!!美味しかったですよねっ!!」(会場内笑)

「テリーヌも美味しいし、パンもおいしい。あのパンどこで売っているんですかね?(笑)それにデザートのあのゼリー、むちゃくちゃ美味しかったですよねっ!!わたし一瞬で飲み込みましたっ!!」(会場内笑)

・・・・緊張しているせいなのか、いつもと同じく美食家の血がダダ漏れております(爆笑)。

55卓10人掛けテーブルは満員。総勢550人を前にした聖子さん、テンションの上がること上がること。

「皆さんおめかししていただいて!すごい景色です!男性のみなさん、皆さんが社長さんに見えます!」(笑)

5曲目のクリスマスメドレーではディナーショーの掟第1項(推定)である客席降り。ここで「皆さんの笑顔を見られて、ふわふわとしていた感じがやっと落ち着きました」と後で仰っていました。客席をぐるっと回ってお手振りされている姿はめっちゃお茶目でした。

それにしても、ど緊張するはずの初ディナーショーの前に、ディナーをフルコースでお召し上がりになられ、それであの、喉絶好調&トーク絶好調って、やっぱり新妻聖子は新妻聖子です(あえてリスペクトの意味で呼び捨て。久しぶりに笑)


さて。

この後、名古屋・広島を控えておりますのでセットリストはネタバレ扱いで。
NGの方は回れ右でお願いします。





ではセットリストです。

●本編
1.ラマンチャの男/ラマンチャの男
2.天地の声
3.愛をとめないで~Always Loving You~
4.sweet memories/松田聖子
5.X'mas Medley
 5-1.Amazing Grace
 5-2.星に願いを
 5-3.ジングルベル
6.Anothey day of sun/ララランド
7.Beauty And The Beast/美女と野獣
8.命をあげよう/ミス・サイゴン
9.All want christmas is You

●アンコール
10.Nessun dorma~誰も寝てはならぬ~


意識的にコンサートツアー2017と曲をなるべく重ねない構成だったようで、曲としては同じM6(ララランド)も実は、ディナーショーバージョンの踊らない(爆)ジャジーな編曲になっててとっても素敵!なかなかあの曲をこうは歌えない、さすがは聖子さん、踊らなくてもただじゃ済ませない(笑)

M1は緊張のあまり曲紹介をすっ飛ばしてももはやみんな知ってる安定のブランド。
M2とM3はNHKシリーズと紹介がありました。
M3は懐かしいですね。以前はしょっちゅう聞いていた曲ですが、持ち歌も増えて選曲の幅も広がったこともあってすっかりご無沙汰の曲。全体的に前半は「新妻聖子を知らない人でも聞ける曲」が集中していた感じがあります。

ディナーショー市場初参戦の新妻さん、ここ椿山荘の今年のクリスマスディナーショーラインナップでも、リーズナブルな価格設定(下から2番目)で、満席となったのはその理由もあるとは思いますが、それ故、「名前だけなら知ってる」「名前も知らない」方を呼んで、惹き付ける作戦と想定すると中々上手い構成です。

MCも研ぎ澄まされて無駄がない構成。60分のショーに正味12曲をフルで入れて、その上に挟み込むMCがどれも秀逸。
M8『ミス・サイゴン』の「命をあげよう」はこれ以上ないほどの作品の簡潔なる説明が入り込み、「キムが息子を思う無償の愛、その気持ちこそがこの作品のコアの一つを形作っている」と表現された後のキムの歌は、もはや歌唱と呼ぶ以上の、芸術作品に相応しい風景。バックに流れるヘリコプター音、あのサイゴンの音、すべてが鳥肌でした。音響とシンクロする照明効果も素晴らしかったです。

そういえば、「命をあげよう」ではいつもの通り気持ちが入り込みすぎて、歌い終わった後、衣装とビーズが絡まるハプニングで、現生に帰ってこれないまま舞台際のスタッフさんに「うぇーん、取れないよー」と助けを求めるチャーミングさ最強。

この日の「聖子さん」話は、「ディナーショーの女王の聖子さんに敬意を表して、同じ聖子ということでもありますし」の枕詞からの「さすがに『夏の扉』というわけにもいかないので」と笑いをひとしきり取った後の曲突入。隙がない(笑)。

後半のMCではこれまでのことにも触れられていて。

「私は2003年に『レ・ミゼラブル』に出逢わせていただいて、こんな素敵な世界があるのか!と思いました。この『ミュージカル』という素晴らしい世界を知ってもらいたい、という思いでやってきて。ありがたいことに昨日のFNS歌謡祭でも、地上波のゴールデンであれほど長い(14分)時間で歌わせていただけるということに、皆でハグして喜び合いました」

「一つ一つの場を大切に向き合い、後に続く人たちのために全力を尽くしたいと思ってやってきました」

「歌える場をいただけることは本当にありがたいことで、支えてくださる皆さまのおかげで、どれだけありがとうの言葉を言っても足りないぐらいです。せめて私から歌で感謝の気持ちをお伝えすることができればと思って歌わせていただきます」

の言葉には「作った思い」をひとかけらも感じなくて。

「お忙しい12月、今日という12月14日という日が、いらしてくださった皆さまにとって、素敵な思い出の大切な1日になったことを願ってやみません」という言葉とともに締められたディナーショー。

聖子さんの辿ってきた道が、上手くいかない道もあったりしたことも見てきたけれども、最近、聖子さんから発してくれる”感謝の気持ち”のまっすぐさはとても嬉しくて。

聖子さんの言葉と気持ちが、聖子さんの人となりをより豊かに、歌をより深くしてくれている。

だからこそ、そんな聖子さんのハートが、初のディナーショーの成功につながったものと信じられる、素敵な素敵な夜になりました。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

『丹宗立峰&青山郁代ライブ MUSICAL NIGHT』

2017.12.12(Tue.) 19:30~22:30
銀座ボンボン

シャンソンバー・銀座ボンボン、この日は「MUCISAL NIGHT」と銘打ち、丹宗立峰さん&青山郁代ちゃんのライブ。とはいえ、実は第1部はシャンソンというお題での進行で、第1部ラストからがミュージカル曲。

この日ボンボンお初の郁代ちゃんは、ご本人曰く「シャンソン(の解釈)を間違えたシリーズ」と何回か仰っておられましたが(笑)、珠木さんが優しく「シャンソンはフランス語で『歌』の意味。こうじゃなきゃいけない、って捕らわれる必要はないのよ」と仰っていたのが印象的でした。

というわけで、セットリストから。
第1部90分・第2部60分の進行で、間に30分弱の休憩を挟み全体で約3時間でした。
ピアノはアニエス晶子さん。

●第1部
1.くるみ割人形(アニエス)
2.歌い続けて(珠木)
3.わが麗しの恋物語(青山)
4.脱走兵(丹宗)
5.サバの缶詰め/オケピ!(青山)
6.ブルージーンズと革ジャンパー(丹宗)
7.Marry Me A Little/Marry Me A Little(青山)
8.My Way(丹宗)
9.デスペラード(青山)
10.Tonight/West Side Story(丹宗&青山)

●第2部
11.ハトに餌を(2ペンスを鳩に)
 /メリーポピンズ(アニエス)
12.それぞれのテーブル(珠木)
13.愛の出帆(珠木)
14.Beauty And The Beast/美女と野獣(青山)
15.Ever More/美女と野獣(丹宗)
16.Final/美女と野獣(丹宗&青山)
17.something more
 /ルドルフ・ザ・ラスト・キス(丹宗&青山)
18.星のさだめ/アイーダ(丹宗&青山)
19.サンアンドムーン/ミス・サイゴン(丹宗&青山)
20.Last Night of the world
 /ミス・サイゴン(丹宗&青山)
21.Jolly Holiday/メリーポピンズ(丹宗&青山)
22.Supercalifragilisticexpialidocious
 /メリーポピンズ(丹宗&青山)

アニエスさんのピアノ演奏が2曲、珠木さんの歌唱が3曲、郁代ちゃんの歌唱が5曲、丹宗さんの歌唱が4曲、そして何より凄いのが残り全部が郁代ちゃん&丹宗さんのデュエット、ということでデュエットが何と8曲もあります。

わずか20人前後の空間で、贅沢な音楽と歌声に浸るひと時を堪能。
M12とM13は、オーナーの福浦さんからゲストのお2人へ贈られた”似合うシャンソン曲”ということで、M12が郁代ちゃんへのプレゼント曲、M13が丹宗さんへのプレゼント曲でした。
ちなみに、郁代ちゃんはボンボン自体がお初とのことでしたが、丹宗さんも「親の顔」以外では初めてとのこと。

どの曲も聞けて嬉しい曲ばかりだったけど、1曲挙げるなら何といっても『ルドルフ・ザ・ラストキス』初演版の「Something More」!
個人的に”神”と思ってる初演版を、まさかお2人で聞けるとは。

MCでも話に上がった話なのですが、お2人の歌から受ける印象って、「演技」であり「役者」なんです。
いわゆる「芝居歌」ともいえますが、感情が乗ってこそこの曲は光ると思っていて、ルドルフとマリーが、理屈でなく惹かれあい、精神で求め合うさまを久しぶりに感じられたことが何より嬉しかったです。

郁代ちゃんがMCで語っておられましたが、「言葉にしなくても通じるものがあって、役を演じる、歌を歌う、その時に『言わなくても分かってもらえる』その信頼の気持ちが凄くある」という感想は、デュエットがどれも丹宗さん&郁代ちゃんでしか出せない歌の空気に確実に反映していて、どの曲も素晴らしかったです。

途中で質問コーナーがあって、私の質問も採用していただいたのですが、設問が「お互いの第一印象と、今振り返ってそれと違うところは」。

郁代ちゃんにとっての丹宗さんは、郁代ちゃんのお師匠さん(木村聡子さん)が出ていた『オリーブ』(陽なた)の演出家さん。小劇場ミュージカルに初めて見に行って、感動しまくってアンケートの裏までびっしり書いた…という話を(共演したときに)丹宗さんにしたら、「その話、2年ぐらいは覚えていたんだけど(その後忘れた)@丹宗さん談」という(笑)。

その後、レミでご一緒したり、サイゴンでご一緒したした後に、『オリーブ』の再演でまさかのお師匠さんと一緒の役・シーリアで呼んでいただいた奇跡を話しておられ。

郁代ちゃん「丹宗さんはとにかく否定しないんです。普段でも家族のこととかも何でも相談できちゃう」

丹宗さん「そうだね、他の人からも良く相談されるね(笑)。演出する側からすれば、そりゃ正解みたいなものはあるけど、それぞれの人なりの人のものを見せてもらわないと、その人にやってもらう意味がないと思っているから、否定はしないように意識して演出してる」

丹宗さんから見た郁代ちゃんは、「とにかく前に出る」。それに応えて郁代ちゃん、「昔は『倒れるときは前のめり』ってフレーズ使ってました(笑)」と。おぉ、懐かしい。「苗字も『あおやま』だし、名前も『いくよ』なので、一番先に呼ばれることが多いので、自分から先に行くようにしている」とのこと。「なかなかできないよ」と丹宗さん、感心されていました。

そういえばその話の関連で、郁代ちゃんが話していて曰く、現在タップ稽古に入っている『メリーポピンズ』の時の話で、「若い娘(後輩)に『前に行きなよ』とか言ってる自分がいて、『らしくない、いかんいかん』と思ったり、また逆に『そういう立場になったんだな』と思ったり。『前に行けばよかったな』と後で後悔しましたけど」と仰っていたのが意外でした。

もう一つ質問で興味深かったのは、『オーディションで手ごたえって分かりますか』って質問。

丹宗さん曰く「”上手く”できたと思ってたときってだいたい落ちる。とある作品のオーディションで歌詞を忘れてしまった時があったけど、なぜかそれは受かった」

郁代ちゃん曰く「オーディションの場でなんか仲良くなって『また会いたいね!』と言い合っていたりする空気になっていると受かることが多い」

お2人とも中堅になったこともあって、若手とは違う要素もあるのかもしれませんが、安定を求められる中堅ならではの判断基準が興味深かったです。
形通りじゃないものを作り上げるのを求められていたり、カンパニーのムードをどう作り上げるかを求められていたり、ポジションとして今までにないものをお2人ともが、製作サイドから求められているようにも感じました。

ここでしか聞けない話もたっぷり聞けて、
ここでしか聞けないデュエットもたっぷり聞けて、
ここでしかできない近さで堪能した至福の時間。

素敵な相性でまた拝見できることを心待ちにしています。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

『松原凜子Live』

2017.12.11(Mon.) 20:40~22:40
神楽坂GLEE

12月myエンタメ祭り、4日連続の3日目、この日は松原凜子さんのライブ。
『レ・ミゼラブル』エポニーヌ役で初めて拝見し、テレビではその前の『カラオケバトル』で拝見していましたが、ライブは初めて。
この日は17時30分からの夕方の部と、20時30分の夜の部の2本立て。

圧巻のソプラノボイスと、圧巻のほわほわトークを堪能しました(爆)。

セットリストです。

●セットリスト
1.overture(森亮平さん作曲)
2.クリスマスソング・メドレー

[M3-6:クラシックコーナー]
3.アヴェ・マリア
4.夜の女王のアリア/魔笛
5.Glitter and be gay/キャンディード
6.Instrumental(森亮平さん作曲)

[M7-10:ミュージカルコーナー]
7.music of the night/オペラ座の怪人
8.Beauty and the Beast/美女と野獣
9.夢やぶれて/レ・ミゼラブル
10.The Girls in 14G/クリスティン・チェノウエス

[M11-13:ポップス失恋ソングコーナー]
11.友達のうた/中村中
12.Last Love Song/Superfly
13.クリスマス・イヴ/山下達郎

[アンコール]
14.on my own/レ・ミゼラブル
15.Black and White/マイケル・ジャクソン

クラシックからミュージカル、ポップスからマイケルジャクソンまで、幅が広すぎてびっくりします。
ミュージカルに至っては何と男性曲のM7「music of The night」もあり、これが圧巻。

凜子さんのソプラノって、ソプラノなのにソプラノ以上に聞こえるというか、しっかりと役を纏うんですよね。レミゼにしても、ソプラノですから本来はコゼット音域な方なはずなのに、エポニーヌを演じても歌で役が浮かび上がってくるのが興味深いです。

とはいえ、本人的にはエポニーヌという役は大変な役だったようで、最初はとにかく真っ直ぐにぶつかるしかないと、そう演出家さんからも言われていたと。何しろエポニーヌあとの2人は、全く同じ背なのだそうで。言われて初めて知ったのですが、昆ちゃんとふうかちゃんは、背丈が小数点以下第1位まで全く一緒(ちなみに公称では昆ちゃんが1cm高い。ふうかちゃん154cm、昆ちゃん155cm)で、凜子さんは161cm、故に同じ役作りで行きようもない、ということで試行錯誤しながら、特に帝劇は演じていたとのこと。

それがようやく地方公演を経てエポニーヌの複雑な感情も取り込めるようになって、やっと自分なりのエポニーヌが見せられるようになったという思いが抱けたということで、その思いがあってのこの日の「on my own」。
今年のレミは地方は拝見できなくて帝劇だけだった私ですが、確かに感情の広がりと深みを感じる、そして更に凜子さんなりのエポニーヌが拝見できたことが嬉しかったです。

圧巻と言えば『キャンディード』の「Glitter and be gay」も。曲として久しぶりに聞きましたが、自分が聞いたことがあるミュージカル版の新妻さんとまた違った空気感。でも宝石をたくさんつけるということには変わりはないわけですね(笑)。

「The Girls in 14G」もようやく本家本元を拝見できました。私が観たのは玲奈ちゃんが初で、めぐさんも歌われたりしてましたが、演じ分けの巧みさが流石です。

この日はMCたっぷりでしたが、仰られていた中で一番印象的だった話が、歌う曲の選択の話。
「以前はクラシック以外歌っちゃいけないと先生から言われていて、それを守ってきたけど、それ以外の歌も歌うようになって世界が広がって、皆さまとお会いすることもできて嬉しい」と仰っていたこと。

この日のクラシック歌唱はマイクを使わず生歌で歌われていて、それも圧巻でしたが、ミュージカル曲も、ポップスもそれぞれ違った良さを出していて、そういった思いの変わりゆえに、選曲の広さから魅力の広がりを見せてきたのかなと。
「失恋曲集めました(笑)」の選曲勘も面白く、MCもちょいちょい面白いのをぶっ込んで(爆)来られます。

一番のヒットは、12月25日の次のライブの告知ですかね。
「12月25日にクリスマスと忘年会を兼ねてライブやります。クリスマスに予定のない方、ぜひいらしてください。あ、手を挙げなくていいですから(笑)」がなかなかの切れ味だったことを申し添えます(笑)

ちょっと気になったことと言えば、MCの時間配分は一工夫必要だったかもしれません。

20時30分開始というただでさえ遅い時間(仕事人にはありがたい時間)ですが、第1部の終了が押して15分押しで始まり、本編だけでも22時40分終了。今までどんな遅いライブでも22時を越すことはそうなかったですし、お見送りしていただいて嬉しかったとはいえ、最終は23時30分近くになったようですし、お手伝いの学生さんもお帰りは大変だったのではと思います。そこは次回の課題なのかもしれませんね。

歌の先生をされていることもあり、教え子がたくさん来られていたようですし、出身校の仲間もたくさん来られていたようで、アットホームな空気はその辺からも伝わって、素敵なライブでした。また拝見したいです。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

『清水彩花3rd Solo Live』

2017.12.10(Sun.) 18:00~19:30
四谷天窓comfort.高田馬場

清水彩花さん3回目のソロライブ。
前回から随分空いた印象はなかったのですが、ご本人のMC曰く、去年3月以来、1年半ぶりとのこと。
彩花さんはほとんど今年はレミゼだったから、なのですね。

高田馬場駅からほど近い、30人ほどのこじんまりとした、素敵な空間。
ビルの5階で夜ということで、夜景も綺麗ですが、みんな彩花さんの歌を聞いております(爆)。
今回はこの日の公演が完売したため、4日の夜に追加公演が行われましたが、4日もいらした知人曰く、セットリストは同じだったとのこと。

●セットリスト
1.星めぐりの歌/宮沢賢治(作詞・作曲)
2.オリオン/A Shape

[M3-M6:自薦他薦コーナー]
3.木綿のハンカチーフ/太田裕美
4.蝶々結び/Aimer
5.お針子の歌/キリンジ
6.オリビアを聞きながら/杏里

[M7-M9:英語歌詞コーナー]
7.over the rainbow/オズの魔法使い
8.someone to watch over me
  /クレイジー・フォー・ユー
9.on my own/レ・ミゼラブル

[M10:西川先生ソロコーナー]
10.ヘイヘイブギ/笠置シズコ

[M11-13:アニソンコーナー]
11.乙女のポリシー/美少女戦士セーラームーン
12.はじめてのチュウ/キテレツ大百科
13.魂のルフラン/新世紀エヴァンゲリオン

14.なんでもないや/君の名は

[アンコール]
15.Bring Him Home/レ・ミゼラブル

「MCは上手じゃないので、できるだけ良くしゃべります」とM2終わりで言及して、本人比長いMCがあった後、すぐM3に行こうとしてピアノの久田菜美さんから「紹介してくれないの?(笑)、紹介されてから喋ろうと思ってたんだけど」とツッコまれて会場爆笑。いい感じに緊張が解ける本人と客席(爆)。

その後、構成の西川氏が登場された際に「MC苦手だからって、菜美さんとやりとりして逃げるって技覚えたでしょ」ってツッコまれて、いたずらっぽく笑っている彩花さん最高(笑)

M3からM6は彩花さんから自薦2曲、西川さんからの他薦2曲。前回もどれがどちらからの曲かわかりやすかったとのことですが今回も相当分かりやすい(笑)。M3とM6が彩花さん、M4とM5が西川さんから。
ちなみに西川さんからの推薦は結構マニアックなところを突くそうで、菜美さん曰く「楽譜がない(笑)」

だから耳コピでやろうとするんだけど結構難しい、と菜美さんが仰ってましたが、西川さんが「曲選んだんのに文句ばっかり」って「彩花さんに」ツッコんで「菜美さんが言ってたんですよー」って返してわちゃわちゃMCになったのも面白かったです。仲良し。

M7-9の英語歌詞コーナーは今回新設ですが「ミュージカルでご飯を食べさせていただいている身として」という前置きでの3曲。歌詞を覚えるのに相当苦労なさっていたそうですが、特にM9の「On My Own」は素晴らしかったです。

最近、レミゼの他の曲を歌うのが流行りなのか、エポニーヌとファンテーヌを演じた新妻聖子さんがコゼットを歌ってみたり、エポニーヌを演じた綿引さやかさんがファンテーヌを歌ってみたりという感じで来ていますが、コゼットの方がエポニーヌの曲を歌うのは珍しいかと。

西川先生とのわちゃわちゃMCは無茶苦茶面白かったなー。
彩花さんは「MC苦手」と言っているけれど、実は「1人MCが苦手」なだけなんですよね。相手がいると話が転がる転がる。

コゼットとマリウスの話で面白かったのは「三者三様のマリウス」という話。

海宝くんはしっかりしてる。同い年でもあるし、引っ張ってもらえる。
内藤くんと田村くんはタイプは似てるけど、田村くんの方が頼れる。私が涙ぐしゃぐしゃになって手紙読んでるとき、隣でしっかり支え励ましてくれる。大希(内藤くん)は隣で一緒に泣いちゃう感じ(会場爆笑)

あと彩花コゼットの咳払いが演出さんに大好評だったらしく、別のコゼットが通しだった日(彩花さんが休みだった日)に、「彩花の咳払いを聞かせたいので彩花に電話してくれ」と言われてスタッフさんが困惑したという話も噴き出しました。

ちなみにご本人、「どこがそんなに気に入られたのか分からない」そうで、いる時には何度もやって欲しいと言われ、いきなり言わされるので恥ずかしくてしょうがなかったそうです(笑)

M11-13は彩花さんライブ恒例のアニソンコーナー。初見の方はこのコーナーの存在に驚くそうですね。初めて来られたフォロワーさんが驚いていましたが、はい、通常運行です(笑)。

とはいえ、3曲ともにリアルタイムで聞いてるのはそうそういないのか、意外なほどに世代で分かれていました。セーラームーンでも「ムーンライト伝説」ならみんな知ってるでしょうけど、「乙女のポリシー」は意外な方面ですもんね(「ムーンライト伝説」は無印の主題歌、「乙女のポリシー」はその後身のRとSのエンディング曲)。

ミュージカルをされている方とアニソンの親和性って結構高いと思いますが、それが前面に出たのがM13の「魂のルフラン」のど迫力。M14の「なんでもないや」は厳密にはアニソンではないですが、歌で物語を表現するという点で、ミュージカル女優さんの可能性を感じました。昆ちゃんとかもその方向性だったわけですよね。

最後のご挨拶では今のご本人の年齢的な面にも触れられて、少しくの不安を吐露されていた彩花さん。

「もう30歳に近づいて、これからどうしていけばいいのか正直迷う部分もあるのですが、こうして皆さんに喜んでいただけることが嬉しくて、改めて前を向いて頑張っていくことを勇気づけられました。これからも応援していただけると嬉しいです」

そのように、これからについて不安を持たざるを得ない立場を率直に触れられていて、今年1年をほぼレミゼで過ごしたのもあるのだろうなと。レミは長期拘束になりますから、必然的に他の間口が拡げにくい点がありますからね。

ただ、コゼット役者にして女性支持が高いという、今までにない立ち位置は貴重で、歌と芝居を両立できる貴重な存在だからこそ、間口を狭めずにチャレンジしてほしいと願ってやみません。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

『屋根の上のヴァイオリン弾き』(7)

2017.12.9(Sat.) 17:00~20:25
日生劇場 2階J列30番台

2013年以来4年ぶりの再演、今期my初日です。

屋根を最初に見たのは2004年の東京芸術劇場公演。
このとき三女のチャヴァ役を演じていたのが笹本玲奈さん。

それから2006年、2009年、2013年と見てきて今回が5演目。
市村さんがテヴィエを演じられるようになってからずっと見ていることになります。

my初見がもともと玲奈ちゃんのチャヴァで始まっているせいか、自分の視点は意外なほどにチャヴァにフォーカスが当たってまして。
一般的な見方として、この作品のヒロインは次女のホーデルですが、三女のチャヴァがどれだけできるかによって芝居の厚みが変わるというのが、個人的な持論だったりします。

というわけで個人的に一家言あるチャヴァに、13年ぶりにエポニーヌからのチャヴァになる、つまり13年前の玲奈ちゃんと全く同じ道を辿る唯月ふうかちゃんがどこまで三女役を全うされるかが個人的なポイントでした。

観た感想としては正直、ふうかちゃんのチャヴァはここまでできるんだ!という驚きです。

玲奈チャヴァが基準になっている自分にとって、玲奈チャヴァは「越えられない高い壁」だと思っていたのですが、ふうかチャヴァは気にせず隣に同じような高い壁を作ってしまった感じ(笑)。

両親の思いを感じつつも、それぞれの道を歩もうとする長女、次女、三女。
(実際には四女と五女もいますが、物語として語られるのは三女まで)

父親にとって、母親にとって、なかなか肯定できない道を選ぼうとする3人だけれども、ほぼ問題ない道を歩もうとする長女、筋を通さない面はあるにせよ(爆)本人の意思であれば承諾せざるを得ない次女に比べれば、自身の、また自身の属するコミュニティにとって許されざる道を選ぶ三女は、この物語でも特別なポジション。

ふうかちゃん演じるチャヴァは、両親、姉妹に対しての愛情に溢れていて、テヴィエ・ゴールデの娘であることを心から喜んでいることが伝わって、その可愛さはただ可愛いだけじゃなく、愛に溢れている。

姉妹に対する愛情で印象的だったのは、長女のツァイテルが意に添わぬ縁談を持ちかけられた時の振る舞い。

「またとない縁談」と喜んでいるテヴィエを前に、事実を言い出せないツァイテルを見ていたチャヴァは、隣にいるホーデルをつついて、「ど、どうしよう…」と不安そうにホーデルを見たんですね。するとホーデルは触れたら火傷しそうなほどに全身でツァイテルの心配をしていたんです。

チャヴァはそれを見て「いまホーデルに話しかけちゃいけないんだ」ということと、「ホーデルが自分と同じか、それ以上にツァイテルを心配している」ことを理解して、ホッとしていたんですね。

ここ、三女と次女が「2人とも長女を心配することで繋がっている」というのがここまではっきりと表現されていた期はない気がしてとても新鮮でした。

三女からも「2人の妹で良かった」という空気が伝わってきて、すごく温まったのでした。

今回の次女・ホーデルは神田沙也加さん。
ちょうどいいタイミングでこの役に巡り合った感じで、実生活では一人っ子なのに姉と妹に囲まれて、それも素で楽しそうで何よりです(笑)。

今回印象的なのは、ホーデルとパーチック(広瀬友祐さん)のバランスがとても良く感じること。

私が観はじめてから、ホーデルとパーチックは「どちらかがいい」というバランスが多かったように思えて、だいたいホーデルが中堅どころの女優さん(ポジション的にはエポニーヌかコゼットやる方)で、パーチックは舞台経験が少ない方がされることが多くて。

玲奈ちゃんがホーデルやった2009年公演は良知くんだったけど、当時はやはり物足りなさを感じたし、それに先立つ2006年公演はホーデルが剣持たまきさん(元コゼット)と吉野圭吾さんで、バランス的にはいいはずなのにたまきさんはホーデルには合ってなくて、吉野さんの方がパーチックど真ん中(アンジョルラスな方でしたからね)。

直近の2013年のちーちゃんホーデルは、パーチックが入野くん。悪くはなくて今回のバランスに近い感じはありましたが、本質的にホーデルが全シーンにおいて引っ張る感じで(笑)、バランスとしてはあと一歩という感じでした。

今回の沙也加ホーデルと広瀬パーチックのいいのは、お互いがお互いを高め合ってる感じがはっきりわかるところですよね。一方的にどちらかが上位なのではなくて、シーンシーンそれぞれで主導権を握りあう。

パーチックが突っ走るところをホーデルが必要以上に止めず、それでいて頼るところは頼る。

沙也加ちゃんの地なら1から100まで言い負かしそうなイメージなところ(笑)、ちゃんとパーチックを立てることで上手く回している様が流石だなと。ふとちょっとよりかかって安心して見せるところとか流石ですね(爆)。

可愛い系の三女と、カッコいい系の長女に囲まれ、自分の居場所をいかにして見つけるかという動き方が流石は次女ポジションで、それ故、少し気が強い感じの存在感。パパに対してもこらえて涙を見せないようにしていた分、決壊した後の号泣が激しくてとても印象的。「自分が決断したのだから涙は見せられない」、そんな自分に押しつぶされないように必死で生きる姿が印象的でした。『愛するわが家を離れて』は強さを乗せ過ぎた感じがあったかも。

そういえばホーデルのmyツボと言えば、ツァイテルの結婚式シーンで、広瀬パーチックがとんでもないことやった時の、呆然とした表情、鳩が豆鉄砲を食らったような沙也加ホーデルの表情が忘れられません(笑)。

長女のツァイテル役はみりおんさん(実咲さん)。宝塚トップ娘役当時は拝見したことがなく初見です。

この枠は初見の時にたーたんさん(香寿さん)だったこともあり、この枠にも一家言ある私ですが(爆)、良いポジション取られていて好印象。何より三姉妹のお互いの仲の良さを表現できていたのは、彼女の存在のしなやかさ故かなと思えました。
心配りのみりおんさん、気配りの沙也加ちゃん、笑顔配りのふうかちゃんって感じです(笑)。

・・・

今回は三姉妹のバランスも、P&H(パーチック&ホーデル。広瀬氏命名のショートタグ)のバランスもよいですが、他カップルのバランスもどちらもいいです。

長女カップルのみりおんさん&入野くんは驚くほどにしっくり。入野くんはパーチックとしてちーちゃんの尻に敷かれるより(個人名やめいw)、みりおんさんの尻に敷かれる方がしっくりきます(どっちにしろ敷かれるのか爆)。入野くん好演でした。

三女カップルは、ふうかちゃんと神田恭兵さん。実年齢的には今回の3カップル中一番離れているはずですが(というかふうかちゃん成人したばかりですからね)、予想以上にぴったり。もっとチャヴァが背伸びした風になるかと思いきや、神田くんの巧みな芝居力でチャヴァをふわっと支える感じで、距離感を上手く縮めていました。神田くん、登場場面のソロも流石でしたね。

・・・

三姉妹、カップルどこをとってもバランスが良かったために、物語の主軸が更に引き立つ感じで、いつも以上に盛り上がる日生劇場もむべなるかな、という感じです。
年末公演ですが、完売日が続々出る好況ぶりでこの日も満員御礼でした。

物語に隙がなく、余韻に隙がある、さすがは名作。
新『屋根の上のヴァイオリン弾き』、どんな風に変わっていくのか楽しみです。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

『馬車道プレミアムクリスマスサロンコンサート』

2017.12.2(Sat.) 16:00~17:20
横浜・馬車道ピアノサロン

馬車道ピアノサロンで不定期に開催されているサロンコンサート、今回が33回目だそうです。
綿引さやかさんがゲスト、ということで行って参りました。

このコンサート、ピアニストがフェリス女学院大学・大学院卒の漆間有紀さんで、漆間さんと綿引さん(びびちゃん)は同級生だそうで。

新入生最初のオリエンテーリング(←オリエンテーションだと思います笑)で知り合って仲良くなって以来の長いお付き合いとのこと。

今回は「ぜひ『美女と野獣』をやりたくて、この作品と来たらびびでしょう」ということで漆間さんから誘ったら、「ぜひやりたい!」とびびちゃんがご返事したそうで、この日のコンサートと相成ったそうです。

会場の馬車道ピアノサロンは、人数としては30人ぎりぎり入るかのこじんまりとした雰囲気ですが、それゆえにアットホームな感じが素敵な空間。最後はぎりぎり6席増やしての開演。
白のドレスのびびちゃん、黒のドレスの漆間さんと、好対照な面持ち。

まずはセットリストから。

●第1部

1.X'mas Song
2.Sound of music/サウンド・オブ・ミュージック
3.My Favorite Thing/サウンド・オブ・ミュージック
4.part of your world/リトル・マーメイド
5.どこまでも/モアナと伝説の海
6.美女と野獣メドレー
 朝の風景/変わり者ベル/美女と野獣etc

●第2部
7.夢やぶれて/レ・ミゼラブル
8.さびしい樫の木
9.たしかなこと/小田和正
10.The X'mas Song
11.サンタクロースがやってきた
12.オン・マイ・オウン/レ・ミゼラブル

●アンコール
13.Oh Holly Night

お2人は同級生ということですが、学科は違って、漆間さんがピアノ科、びびちゃんが音楽芸術学科。ちなみに音楽療法に興味があってこの学校を選んだとか。

びびちゃん、幼稚園から高校まで坂のすごい学校だったので、「大学こそは坂のない学校を」と思っていたのに、専攻を優先した結果、山手地区の山の上にある、坂が凄いフェリスに通うことになったと(笑)

当時、元町・中華街駅から遅刻しそうになって坂を猛ダッシュしたら、1時間目が声楽の試験で、しかも歌う順が自分が最初の方で、息が切れてて点数が散々だった、とぼやいていましたびびちゃん(笑)

なお、漆間さんが明かしたところによれば、今は元町・中華街駅からエレベーター(かエスカレーター)で近くのアメリカ山公園まで上がれるようになり、かなり楽になったそうです(エスカレーターはこちら参照)。存在を知らなかったびびちゃん、驚かれていました。

今回、選曲はクリスマス系とディズニー系メインでしたが、ディズニー作品との親和性は相変わらず絶品。アリエルもモアナもベルも流石のフィット感。漆間さんにも仰っていただいていましたが、アリエルやらないかなぁ…。

『美女と野獣』に至っては、「朝の風景」で1人5役ぐらいやって(町のおばさん2人とか入ってた笑)、途中で「もう多重人格者は出てきません」ってMC入れて会場の爆笑をさらっていました(笑)。

・・・

M9の「たしかなこと」は、ほぼ1年前の「vivi basket」でびびちゃんがピアノを弾き語りされた曲。

びびちゃん「今回はピアニストの有紀ちゃんがいるので安心して歌える」

漆間さん「私は(びびちゃんのことを)友人としてもファンとしても思っているので、びびちゃんの弾き語りの動画をyoutubeで見ていて」

びびちゃん「やめて(笑)」

漆間さん「何度も見返して参考にしていて」

びびちゃん「いやいや、youtubeでは見られませんからね!(笑)」

というびびちゃんの素が混じりまくった掛け合いMCがとっても面白かったです。
(今回はびびちゃんゲストということで漆間さん、エピソード抑えてた感じがしました(笑))

・・・

お2人の関係は最初の始まりの時にびびちゃんが仰っていましたが、「同級生で、今でもこういった形で音楽と関わり続けていて、また一緒にできることが嬉しくて」という言葉と思いが、びびちゃんの歌声と漆間さんの演奏の関わりにも通じているところがあって。

漆間さんの演奏に安心して身を委ねて、いつも以上に伸び伸びと歌われているびびちゃんを拝見できたのはとても嬉しかったし、30人というこじんまりとした空間で、驚くほどに距離が近い中で、時を共有できたのは印象的で。サロンの空気もとっても温かくて、このスペースだからこそできる空気感に感じました。

MCでもう一つ印象的だったのは、先だってあったインタビューで「どんな女優さんになりたいか」と問われてびびちゃんが答えた答えが、インタビュアーさんをあっけにとらせたという話で。

後で補足で説明されたそうなので、言葉そのまま載ることはないのかもしれませんが、その話を踏まえて私が思うびびちゃんの女優・歌手としての印象って、「羽毛布団」なんですよね。

ミュージカル女優・歌手の皆さんって色々タイプがあって、「私を見て!」なタイプの方がいたり(誰のことですか)、「私を見なくていいよ」ってタイプの方がいたり(誰のことですか)、色々なタイプの方がいらっしゃいますが、びびちゃんに関しては「寄り添い型」というか、「包み込み型」なのかなと。

思いや気持ちを押し付けることなしに、でも聞く人をホッとさせるような、羽を休ませてあげるような、そんな温かい空気をいつも感じていて。それがこの日いつも以上に感じられたのは、フェリスの同級生として、長い間気持ちを共有してきた漆間さんの演奏にも、同じような優しさを感じたから。

歌声と演奏が、”同じ風に吹かれて、同じ時を生きてる(byたしかなこと)”2人の歴史と溶け合って、サロンの温かい空間にも溶けて、何物にも代えがたい時間を過ごせたことが、何よりの宝物になりました。

何よりのサプライズは、”この空間だから”ということでノンマイク、生歌での「On My Own」。
びびちゃんの生声でこの曲を聞くのはもちろん初めてですが、過去のエポニーヌの生歌で聞いたことは私も初めてで。「生のエポニーヌの感情」を至近距離で感じたことは、とりわけ心に残りました。

MCでびびちゃんが「赤レンガ倉庫の夜景、綺麗ですよ」と仰っていたことが印象に残っていて、会場を出た後はバスで赤レンガ倉庫へ。イルミネーションの光に包まれた後は、赤レンガ倉庫近くの乗り場からシーバス(海上バス)で横浜の夜景を眺めながら横浜駅へ。
コンサートとまた違ったプレミアムなひと時を過ごせて、素敵な12月の走り出しになりました。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

『Play A Life』(3)

2017.11.21(Tue.) 19:00~20:20
R'sアートコート(大久保)5列10番台(センターブロック)

『Play A Life』東京プレビュー公演。
来年1月に青森で公演が予定されている同作品(2組)のうちの青りんご組、唯一の東京公演がこの回。

会場のR'sアートコートは初めて行く劇場でしたが、駅から少しわかりにくい・遠いことを除いて、とっても見やすいステージで良かったです。「R」は東京労音さんの「R」なんですね(正式名称は労音大久保会館といいます)

3人ミュージカル(男性1名、女性2名)で描く物語。
男性の先生役、今回は染谷洸太さん。女性は奥さん役が水野貴以さん、教育実習生役が吉田萌美さん。

教育実習生がやってきた学校で、指導役を務める男性は、実は非常勤講師。教育実習生(彼女)は、そもそも面接で遅刻して失敗した自分の過失は認めつつも、常勤の先生が指導員につかないことに、多少なりともわだかまりを持っていて、最初は彼の話をきちんと聞こうとはしない。

それでも、彼は「非常勤の僕が指導員なんて申し訳ない」と言ってくれたこともあり、変わり者ではあるとはいえ、彼女は彼のことを少しずつ認め始めていく。

そんな導入部から始まっていく「学校」のパートと、彼の帰宅してからの「家庭」のパートが並行して走ります。彼の目の前には奥さんがいて、会話が通じるようで、どこか通じていない、あたかもすれ違いの夫婦のような空気を見せて進行していきます。

この作品は再再演ということもあり、今までのキャストと比べると今回は飛び抜けて”若い”印象を受けます。男性役の染谷氏は、今までの役者さんのイメージが野太い系が多かった(特に原慎一郎さんのイメージが強いからだと思いますが)こともあり、若くかつ少し頼りなげなところが特徴的。逆に言うと、とある事実から目を逸らせない、自分の殻に閉じこもる脆さは今までのこの役をされた方の中で一番強かったかなと。

奥さん役の水野貴以ちゃん。最初、びっくりするぐらい(精神的に)幼く見えたのですが、物語が進むにつれての変化が印象的。彼の中の彼女が「変わらない存在」ではなく、精神的に大人になっていく様が「彼」との対比で心に残りました。止まることでしかできない「彼」と、実は現実と彼から見た世界が乖離している「彼女」と。後半、彼女が醸し出す温かさがとても素敵。なんだか聖母のような、彼の苦しみを全部包み込むように思えたのは新鮮でした。

教育実習生役の吉田萌美(めぐみ)ちゃん。この3人の中では2演目なんですよね。安定感抜群に、若手伸び盛りの(勝手に通称)3枠で生き生きと動いていました。この枠、平川めぐみちゃんが演じたのが一番好きなんですが、萌美ちゃんもそれに匹敵するぐらい好き。この物語の中では、「押しつけがましくないおせっかい」をこの枠の役者さんがどう出せるかでこの作品の空気が変わるんですよね。それほどこの役を演じる方は大事で。利発過ぎない様がまた良かったです。

作品後半、「彼」の入られたくない空間に、教え子は入ってくる。その時の拒絶する空気は、染谷氏の芝居ではあまり見たことがない方向性で新鮮。どちらかというと受容型の役が多かったように思うので、新境地といったところでしょうか。その分、「拒絶したいのに、どこか少しだけ助けを求めている」感じが、後々の物語展開に生きてくるように思えました。

この物語の後半で「彼」は大事な人を亡くした過去を吐露して思いの丈をぶつけます。その大事な人とは彼の祖母。この設定は以前から変わっていないのですが、実は演じられている染谷氏は、先日おばあさまとお別れされたばかりなことを知っていただけに、今このタイミングで「彼」を染谷氏が演じられたことに、運命の神様とも称するべき何かがあったように思えて仕方なくて。

自分自身も大好きな祖母を亡くした経験があるので分かりますが、「自分の心に溶けていく」その様が、脚本と、演じられていた染谷氏とがリンクして、しかも個人的には私にとってもリンクしたのは、なんだかとても不思議な体験でした。

演出的には「彼」が心を閉ざした瞬間に照明を落として、「心の闇」を表現するようにしていたのが印象的。少しずつ心が開かれていくとともに少しずつ明るくなっていく展開が素敵でした。

「今を生きる」をテーマにしたこの作品。

未来ばかり見ていて、今を生きられていなかった教育実習生。
過去ばかり見ていて、今を生きられていなかった男性。

その2人が、共通する1人の女性によって、今を生きることの意味と大切さを知る。

その心の動きが、必要な先入観なしに感じ取れるこの作品は素敵だと思うし、今回のプレビュー公演で使われたセットが、地方公演として青森(1月)、浜松(3月)に持ち込まれて、全く新しい観客の皆さまに伝わることはとても意欲的で。来年の新作もそうですが、意図的に若い役者さんを迎え入れて、アグレッシブに動くエンジンにしようとしているのかな、ということを感じました。

ぜひ地方公演でも新しい出会いがありますように。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

『メリーポピンズ』(1)

2017.11.21(Tue.) 13:30~14:30
都内某所

製作発表に久しぶりに行って参りました。

午後休をいただいたものの、直前に障害が発覚して大慌てで引継をして車を拾う。
うーん、先日のソンダンの時も2回とも(平日ソワレの時と平日マチネの時も)車拾ったなぁ…。

バタバタしつつも態勢を整え、開始5分前に会場着。
普段近くは通るものの入ることは縁がない、某所に緊張するまでもなく、報道陣のほかに募集された、オーディエンス200人の一員として、製作発表を見守ります。とても楽しい製作発表で、立ち会えた幸運に感謝です。

まずは曲披露を一気に4曲。

・チム・チム・チェリー(濱田/平原/柿澤/大貫)
・プラクティカリー・パーフェクト(濱田/平原)
・フィード・ザ・バース(島田/鈴木)
・ジョリー・ホリデー(プリンシパル全員)

どの曲もテンポ良くて聞いていると無条件で楽しくなってくる曲ばかり。

曲披露の余韻のまま、キャスト紹介から一言挨拶から質疑応答に突入しますが、面白かった話をいくつか。

濱田さん「(ディズニーミュージカルの魅力を聞かれて)知っている絵が目の前にはっきりと現れる、その『具現化』に引き込まれる、その中に自分がいられることが幸せです」

濱田さん「(映画とミュージカルの違いは、と問われて)映画は自分の時間で見方を選べる。舞台は劇場に行って自分の身をゆだねる。人生の時間を共有して、わくわく感を感じられるのが舞台、ミュージカルの魅力だと思います」

平原さん「演じる彼女は『完璧』ともいえる女性で、地球の人じゃないみたい。私も以前占いで、「地球に慣れていない」と言われて、前世は『宇宙人』と言われたことがあるので、『宇宙人のころを思い出して』頑張りたい」(共演者笑)

平原さん「(歌とミュージカルの違い、と問われて)まだ3作目ですが、とにかく相手との距離が近い!」柿澤さん「近いですか?」平原さん「近いよっ!」…仲良し(笑)

ちなみに平原さん、前作が『beautiful』でしたが、
「(前作の)キャロルキングをテーマにしたミュージカル『beautiful』ではいっぱいフラれました」という紹介も味わい深いです(爆)

柿澤さん「ようやく愛される役が来て幸せです。今年は何度も人を亡き者にする役で(苦笑)、そういう役もいいですけど、たまには愛されたいので嬉しいです(笑)。今回は誰も死にません!バート、誰も殺しません!(会場内笑)」

歌穂さん「サーマッキントッシュと出会ったレミから30年。氏の作品で、当時レミ初演キャスト同士で出会ったほのかちゃんと一緒に、日本初演キャストで同じ役ができることが嬉しい」

山路さん「(駒田さんと違って、)父というより孫という感じなので、オーディションの時にスタッフさんから『もっと若々しく』って言われちゃったよ(苦笑)」とボヤくのが面白すぎる(笑)

花代さん「(映画と比較してミュージカルならではの楽しみ方を聞かれて)ずっとミュージカルと過ごしてきて改めて聞かれると(ミュージカルの魅力を)表現しにくいのですが、特にこの『メリーポピンズ』では家族と過ごす生の時間を楽しんでほしい」

千愛ちゃん「(映画と比較してミュージカルならではの楽しみ方を聞かれて)毎公演毎公演、客席から違った空気を感じ取れるのが楽しい。Wキャストでの化学反応の違いも楽しんでほしい」

堀社長「今回もお父さんに見てほしい。見たらすぐ家に帰りたくなる、家族に会いたくなる作品です(^^)」

・・・

そんな感じで、ずっとほっこりした空気で進行。

「本番に向けて頑張っていることは?」の問いに、柿澤さんが「ダンスは劇団時代に当時の演出家さんに『才能ない』って言われてずっと嫌いだったんですが…」と言ってたら、横から平原さんが「うまかったよ?」と呟いたら、即座に柿澤さん「ダンス大好きになりましたっ!!!」と答えていたのが面白すぎました(笑)。

今回の製作発表、基本的に壇上にいるのはプリンシパルキャストだけですが、ラストの曲の前にアンサンブルさんを1人ずつ、名前を呼びながら呼び込むのが凄く良かった。

堀社長が仰っていましたが、この作品は「構想10年、オーディション3年」だったそうで、アンサンブルさん1人1人に至るまで、「大切な仲間」「大切な家族」であることを表現しているかのようで、それが何より温かく心に残りました。

ラストはアンサンブルさんも加わって全員での「スーパーカリフラジリスティックエクスピアリドーシャス」だったわけですが、そこまで順調に進行した司会者さん、案の定この曲の曲紹介で噛みまして(笑)、
カンパニー一同から即ツッコミをもらうという、予想通りの展開が笑えました。

曲も楽しいし、カンパニーもとても楽しそう。
ちょっと出遅れていましたが、来年春に向けとっても楽しみになりました。

動画記事はエントレさん→こちら 

| | コメント (0) | トラックバック (0)

『ダディ・ロング・レッグス』(8)

2017.11.11(Sat.) 12:30~15:10
シアタークリエ 14列10番台(下手側)

2017.11.18(Sat.) 12:30~15:10
シアタークリエ 12列1桁番台(上手側)

ダディ4演、my初日&my楽日です。

「2回目」って結構好きな回数で、1回目ほど不安にならないし、3回目ほど小慣れてもいない。
1回目で気づけなかったことを気づけるという意味で好きなのです。

話には聞いていたものの、私も好きだった2曲が新曲になっていて、特に1回目は相当戸惑いましたが、2回見てみると、なるほどこれもありなのかと思わされます。

4演目ということで、気にせずネタバレで参りますので、ご注意ください。

今回一番印象的だった言葉は、「義務」と「愛」の対比です。

ジャーヴィスは名家のペンドルトン家の一員として、みなし児たちへの支援をすることを「義務」と認識し
て実行している。いつもは男の子に対してだけしているそのことを、なぜか女の子であるジルーシャに対して行なう。ジルーシャがしたためた文章に対して「類まれなる才能」を認めて。

ジャーヴィスは自ら作った”(自らの既成概念からの)完璧な9箇条計画”によって、自分を安全地帯に置いてジルーシャを眺めていようとしたのに、ジルーシャの好奇心はその壁を越えようとする。ジルーシャの生き生きとした手紙に、段々興味を抑えられなくなるジャーヴィス。

元々本好きだったと思われるジャーヴィスにとって、でもジルーシャの手紙によって「今までの自分の見えていなかった部分」があることを知るんですね。ジルーシャの手紙を読んで「読み返そう」と思うジャーヴィスの変化が興味深いです。

ある時、ジルーシャは「追伸」で『愛』について触れます。ここは4演で大きなシフトチェンジになっていて、1幕の新曲はここで歌われることになるのですが、ここでのジャーヴィスの狼狽えようもさることながら、印象的なのは先ほど書いた「義務」と「愛」についての対比。

ジャーヴィスにとってのジルーシャへの援助は「義務」であって、「愛」によるものではない。そして見返りに「愛」を求めたわけじゃない。なのに、ジルーシャは自分に対して手紙の上であるとはいえ「愛」という言葉に触れている。ここでのジルーシャの「愛」はまだ本当の「愛」になっていなかったとは思うのですが、しみじみ思ったのは、ジャーヴィスもジルーシャも「義務」に生きてきた2人なんだなと。

名家のペンドルトン家に生まれ、家にはなじめずに浮いているジャーヴィスにとって、せめてもの自分の役割として「援助する」という「義務」をすることで何とか自分の存在意義を保ってきた。

孤児となり孤児院で長い期間を過ごし、一番年上となるまで自分の苦しみを横においてでも年下の孤児たちの面倒を見てきたジルーシャは、その「義務」を果たすことが自分にできるすべてで、”自分”という存在に関心を持ってくれた人もいなかった。

ジャーヴィスがジルーシャに高等教育をプレゼントしたことで、まずはジルーシャが変わっていく様がとてもドラスティックで。元々感受性が豊かな彼女が、高等教育という教養、周囲の人たちの(好きではない人とも)かかわりを持つことで世界が広がり、他者に対する”興味”を表に出すようになっていく。

「義務」は自分の心を拘束して、自分の身を縛るけれども、
「愛」は自分の心を開放して、自分の身を動かす

それでいてこの物語の素敵なところは、「それ」を意図したわけではない、ところですよね。
ジャーヴィスはジルーシャが自分のことを思ってくれるなんて、夢にも思っていない。
むしろ迷惑に思っている(笑)。
何しろ、思われることには慣れていない、と吐露しているぐらいですからね。

ジルーシャも、手紙の先がまさか当の本人とは思っていませんから、言いたい放題・書きたい放題(笑)なわけですが、ウィットに富んでいて嫌味がないから、客席から見ていても応援したくなる。演じられている真綾さん自身が形容された「愛あるブラック」の表現が膝を打ちます。

初演当時から絶妙な距離感でこの物語を演じ続けてきた井上芳雄さん(ジャーヴィス役)と坂本真綾さん(ジルーシャ)の関係性は、円熟しながらも新鮮さを保ち続けて、初演以来5年間の歳月を感じさせません。

芳雄氏のこの作品特有の、(最近見なくなった)自信なさげな振る舞いは「あぁ、ダディだなぁ」と思うし、舞台作品では基本この作品だけで拝見できる真綾さんの”気の強さを上品のオブラートで隠す”(わざとちょっと隠さないのが彼女ぽい)様も「あぁ、ダディだなぁ」と思えて、何だかとってもホッとしてしまうのです。

ジルーシャは本心をずっと言っていて、ジャーヴィスは本心をずっと言えていなくて、それでもジルーシャは最後は許す、その理由を考えるに、ジルーシャに”計算”がゼロとは思わないにせよ、「悪意」が存在しないことが大きいのかなと、拝見するたびに思います。

ジャーヴィスの行動は子供ぽい嫉妬からで、自分が気にしていたことは、既に相手に伝わっていたことから、”自分も壁を作っていたこと”を知るからなのだろうなと。

”どちらからも登れない壁”を「チャリティー」は作り出す、とジャーヴィスは言っていますが、ジルーシャにとってジャーヴィスの問いかけに首を縦に触れなかったのは、自分の過去(孤児院にいた自分が、名家に嫁ぐことはあり得ない)ため。

自分の過去にこだわっていた自分が、「自分から壁を作っていた」。

だからこそジャーヴィスが正直に真実を告げたときに、「自分の罪」と「ジャーヴィスが自ら認めた罪」をちょうど消し合う形で、「自分も壁を取り払ってこの人と未来を歩みだそう」と思えたのだろうな、と感じられて、そのラストが素敵でした。

ただ、何より大好きだった「卒業式」の曲が消えてしまったのはやはり悲しくて、確かにジルーシャにとって願いが叶わなかったから「卒業式」が悲しい場になってしまったのは分かるけど、来てくれると信じている間の表現は今までのあの曲を残しておいて、その落差を見せるようにしても良かったんじゃないかなぁ、とは思いました。

ともあれ、シアタークリエが生んだウェルメイドな作品を今回も拝見でき、心温まる時間を過ごせたことは何よりの幸せでした。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

『ソング&ダンス65』(1)

2017.10.24(Tue.) 18:30~20:40
自由劇場 1階15列20番台(センターブロック)

2017.11.16(The.) 13:30~15:40
自由劇場 2階2列30番台(上手側)

『ソング&ダンス』、通称「ソンダン」初めての観劇です。
東京公演(10月~11月)に綿引さやかさん(びびちゃん)が出ることが発表されたのが9月20日頃。
この段階で全公演完売でした。

幸運にもチケットを入手できた回は、その週の日曜日まででびびちゃんが交代(最初の登板の10月20日~22日)することなって涙をのみつつ、別枠とはいえ平田愛咲ちゃんが入ったので、それはそれで涙は引っ込んだ…というわけで、無事、
びびちゃん&愛咲ちゃん両方見られてホッとしております。

女性シンガー枠は3人で、センターヒロイン枠が10月24日は木村さん、11月16日は江畑さん。
メインヒロイン枠が
10月24日は平田愛咲ちゃん、11月16日は三平果歩さん。
サブヒロイン枠が
10月24日は久保佳那子さん、11月16日が綿引さやかさん。

10月24日は愛咲ちゃん以外初見だったので、愛咲ちゃん中心に観ましたが、やっぱり本役の充実度ははっきり出ますね。『美女と野獣』ベルは、舞台では見られずじまいでしたが(京都公演が上手く他作品と合わなくて遠征できなかった)、いたずらっぽさ、変わりもの具合がなるほどぴったり。ラスト男性お2人にリフトされる様がチャーミング。

まだ演じられていない『リトルマーメイド』アリエル役も初めて拝見。愛咲ちゃんはリトマはアンサンブルで名古屋登板があったきりですので、アリエル役はありえる、可能性段階ではありますが、ソンダン東京終了後に博多(地元)アリエルもありえる(しつこい(笑))感じがしました。7月からは札幌で『サウンド・オブ・ミュージック』がありますから、マリア役経験者の愛咲ちゃんはそちらに移行すると思いますので、博多アリエルはありえるとしても(しつこい(爆))来年1月~2月かなと。

『アラジン』のジャスミンも新鮮だったし、『ウィキッド』はセンターヒロイン枠の方がエルファバ、そして残りお2人でWグリンダでしたが、愛咲ちゃん&びびちゃんのWは、何の巡り合わせか実現しなかったのが残念至極。東京最終週は劇団員さんで固めるでしょうから、愛咲ちゃん&久保さんになるでしょうからね。

愛咲ちゃんの登場シーンは演じていない役も生き生きと演じていて、さすがは複数のディズニーヒロインをやってきただけあって、ヒロインとしての説得力がさすがです。若手過ぎるポジションでもなく、安心してヒロインを任せられるのに、フレッシュさも併せもつ感じが、貴重な存在なんだなと思えて。改めて、良かったなぁと。

愛咲ちゃんの回のもう1方の久保さんは初見。『オペラ座の怪人』クリスティーヌ役を務められたことは予備知識としてはありましたが、ソンダン初見のときは曲を追うのに精いっぱいで、どの方が久保さんかを全部認識できなかった部分もあって。
とはいえ不思議なのが、「この曲と役の雰囲気はびびちゃんが来そうだな」と思った曲は結果、久保さんが歌っていらっしゃったので、そういう意味で2人のタイプは似ているんだなと。『壁抜け男』のイザベルが一番それを感じました。

久保さんとびびちゃんのWは実に好対照だなと思うのが、音域が完全に逆なんですよね。
久保さんはメインがソプラノで、アルトの地声を使うのは今回が初めてとのこと。
びびちゃんはメインがアルトで、ソプラノを使うのは今回が初めてとのこと。

そして久保さんは『オペラ座の怪人』のクリスティーヌは本役ですから、やはり本役としてのオーラは凄くあって。びびちゃんのソプラノ大丈夫かな、と心配していたのですが、さすがは本番に強いびびちゃん、歌いきっていました。印象的だったのは、クリスティーヌの心情表現。びびちゃんの強みは実はお芝居だと私は思っているのですが、鏡の中に映る、怪人に翻弄される表情は豊かでリアルで、クリスティーヌの心の動きをきちんと見せていて。歌い切ったことにも拍手ですが、”芝居でクリスティーヌを見せる”という、お芝居の面からもアプローチしてくれたことがとても嬉しかったです。本役でも見たい!

ぜひ本役でも見たいと思ったのは『ウィキッド』のグリンダも。センターにエルファバ(この日は本役の江畑さん)を配して、下手側に三平さん、上手側にびびちゃんの布陣でのWグリンダでしたが、2人違ったフレッシュさでとてもいいバランス。役柄的にも、邪心を持たず、本心から思っているのに、エルファバの気持ちをかえってこじらせてしまいそうな、「無自覚の良心」みたいなところが、なんだか合いそうな気がしました。

『リフレクション』は得意の地声ということで期待以上!ソンダンの事前写真で出てた写真は、幕開きとこの曲だったのですね。青のドレスのゴージャスさが波間を模した布に映えて素敵です。

『Crazy For You』でめっちゃ楽しそうに笑顔で歌ってる姿は無条件に楽しいし、イザベルの清楚でいいところのお嬢様なイメージもハマってます。この役も芝居的な面が強そうで合ってました。
意外なところでは『エビータ』が予想外に面白い見せ方になっていました。役柄的には鉄の女として、隙がない方が正解なのかもしれませんが、凛とした中に、少しだけの不安を感じさせる雰囲気はこの役柄として新鮮でした。

実際、幕開きの第一声がびびちゃんですし、手に汗を握りながら、口上までたどり着いてホッとしたわけですが(爆)、確かに客演であの口上を担当するのは並々ならぬプレッシャーだということは実際に同じ空間を共有して心底理解しました。また、ラストのペアは瀧山さんとですから、また凄い立ち位置に…と四季さん若葉マークの私でさえ思うぐらいではあったわけですが。

それでも、四季さんがあの場所にびびちゃんが適任、と考えて配置したその場所で、できるすべてのことをされて立たれている姿、その姿を拝見できたこと。
大変さを欠片も出さずに、笑顔で全力で歌い演じられていること、その姿を拝見できたことは何より嬉しかったです。


以下、セットリストです。ネタバレですので、ご覧になりたくない方は回れ右で。
なお、愛咲ちゃん&三平さんパートありは★印、びびちゃん&久保さんパートありは☆印で表記しています(何曲か抜けていると思いますので、後で補足します)。





●ACT1
1.サムホエア/ウェストサイド物語☆
2.ヴァリエーション23/ソング・アンド・ダンス
3.精たちの登場/青い鳥
4.愛した日々に悔いはない/コーラスライン★☆
5.グリーン・ゲイブルズのアン/赤毛のアン
6.彼はお前のなかに生きている/ライオンキング
7.何かがやってくる/ウェストサイド物語
8.アメリカ/ウェストサイド物語★
9.パリのアメリカ人/パリのアメリカ人
10.パリ野郎☆
11.口笛バレエ/壁抜け男☆
12.イザベルのソロ/壁抜け男☆
13.恋するデュディエル/壁抜け男☆
14.Love Changes Everything/アスペクツ・オブ・ラブ
15.自由を求めて/ウィキッド★☆
16.フラメンコ
17.オーバーチュア/アンデルセン★☆
18.僕はハンス・クリスチャン・アンデルセン/アンデルセン
19.みにくいアヒルの子/アンデルセン☆
20.海の上の世界/リトルマーメイド★
21.深海の秘密/リトルマーメイド
22.Part Of Your World(Reprise)/リトルマーメイド★
23.『Crazy For You』メドレー★☆

●ACT2
24.星に願いを/ピノキオ
25.理想の相棒~フレンド・ライク・ミー~/アラジン
26.行こうよどこまでも/アラジン★
27.リフレクション/ムーラン☆
28.誰にでも夢はある/塔の上のラプンツェル
29.変わりものベル/美女と野獣★
30.オーリム(いつか)~ノートルダムの鐘
  /ノートルダムの鐘
31.陽ざしの中へ/ノートルダムの鐘
32.いつか/ノートルダムの鐘
33.レクイエム~こいつはサーカス/エビータ
34.星降る今宵に/エビータ☆
35.エビータとチェのワルツ/エビータ
36.『キャッツ』メドレー★☆
37.オペラ座の怪人/オペラ座の怪人☆
38.サークル・オブ・ライフ/ライオンキング★☆

| | コメント (0) | トラックバック (0)

«『新妻聖子コンサートツアー2017~alive and arrive~』(2)